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第47回葛飾区都市計画審議会会議録

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(1)

3  出席 者 (◎会長、○会長職務代理)

出欠 欠 欠 出 出 出 欠 出 出 出 出 出 出 出 出

4  議  題 学 識 経 験 者

千 葉 大 学 大 学 院 園 芸 学 研 究 科 准 教 授  ○ 長  裕 二

第47回

飾区都市計画審議会会議録

1  日  時   平成27年7月 6日(金)  午後3時から

2  会  場   区役所701・702会議室

氏   名 職     名

元 東 京 都 都 市 計 画 局 長   大 塚 順 彦 元  飾 区 都 市 計 画 部 長  ◎中 林 一 樹 明治大学大学院 政治経済学研究科 特任教授 秋 田 典 子

  藤 井 雅 弘 警 視 庁 亀 有 警 察 署 長   宇佐美 貴 史 一 般 社 団 法 人 東 京 都 建 築 士 事 務 所 協 会飾 支 部 長   小 倉 秀 夫  飾 弁 護 士 倶 楽 部   荒 岡 正 則 公 益 社 団 法 人 東 京 都 宅 地 建 物 取 引 業 協 会飾 区 支 部 長

機関 関係 職行 員政

  安 西 俊 一

 飾 区 議 会 議 員

  出口 よしゆき   おりかさ 明実

  米 山 真 吾 区

議 会 議 員

〃 〃

事務局出席者 深井政策経営部長 駒井地域振興部長 栁澤都市整備部長 杉本都市施設担当部長  小林政策企画課長 関口街づくり調整課長 泉山街づくり計画担当課長

1)報告案件  絶対高さ高度地区の都市計画(原案)について 吉田街づくり推進課長 齋藤建築課長

都 市 計 画 審 議 会 委 員

  会 田 浩 貞 〃

(2)

で、ご紹介いたします。

続きまして、警視庁亀有警察署長の委員が2月に退任され、委員が就任されましたので、ご紹介 事務局:

委員でございます。 委員: よろしくお願いします。

(傍聴者入場)

それでは、傍聴者を入場させてください。

に基づきまして、会議の妨げにならないよう静粛にお願いをいたします。

会長職務代理: 傍聴者の皆さんに一言申し上げます。会議の傍聴に当たりましては、会議の公開に関する要綱 と思いますが、よろしゅうございますか。

(「異議なし」との声あり)

なお、本日、傍聴希望者が2名見えておりますので、お知らせいたします。 以上でございます。

会長職務代理: 本審議会は、運営規則第8条によりまして公開するとなっております。傍聴者を入場させたい します。

委員: いつもお世話になっています。よろしくお願いします。

議事定数に達してございます。

事務局: 本日の審議会でございますが、出席委員は11名で、定数14名の半数を超えておりますので いたします。

委員でございます。

委員: 亀有警察署長です。よろしくお願いします。

それでは、副区長からご挨拶をいただきたいと思います。 会長職務代理:

副区長: 副区長の筧でございます。よろしくお願いいたします。一言ご挨拶申し上げます。本日は、第 第47回飾区都市計画審議会に、お忙しい中、ご出席をいただきありがとうございます。 皆様方の本区都市計画行政のご尽力に対し、厚くお礼申し上げます。

では、委員、進行のほう、よろしくお願いいたします。

事務局: 続いて、東京消防庁本田消防署長の委員が退任され、委員が就任されましたので、ご紹介いた 事務局: 初めに、会長、委員、委員のお三方の欠席の連絡が入っておりますので、ご報告いたします。 事務局: それでは、定刻となりましたので、開催いたしたいと思います。

に行っていただきます

委員の変更がございましたので、お知らせいたします。

次に、配布の飾区都市計画審議会委員名簿をご確認いただきたいと思います。机上に配らせ 本日、会長がご欠席となっておりますので、審議会の進行につきましては会長職務代理の委員

それでは、第47回飾区都市計画審議会を開催いたします。 事務局から報告をお願いいたします。

(3)

会長職務代理: 事務局から、資料等についてご説明をお願いします。

事務局: それでは、本日の議題、その他について、ご説明申し上げます。

まず、議題は1件でございます。「絶対高さ高度地区の都市計画」(原案)についてのご報告

それでは、「絶対高さ高度地区の都市計画」(原案)につきまして、街づくり計画担当課長よ になります。

配布の資料でございますが、事前に送付させていただいた資料といたしまして、資料の1−1、

配布させていただきました資料といたしまして、資料の2、平成27年度飾区都市計画審議 今日は、どうもありがとうございます。

会長職務代理: ここで、副区長は答申を受ける立場でございますので、退席させていただきますことをご了承

絶対高さ高度地区の都市計画(原案)について、資料1−2、都市計画高度地区の変更(飾 願います。

係る事項の追加や特例の認定・許可に係る運用等を取りまとめましたので、飾区都市計画審 議会に報告させていただくものです。本区のまちづくりの推進に当たり大変重要な事項でござ

(副区長退席) ます。

いますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げまして、簡単ですが挨拶とさせていただき たな課題が生まれてきております。

ン建替え円滑化法」の改正などが行われました。このため、マンション建替え円滑化法改正に ただいたところであります。答申を受けました以降に、建物の高さに影響を及ぼす「マンショ 物の絶対高さ制限のあり方については、平成26年1月に飾区都市計画審議会から答申をい

区決定)、資料1−3、絶対高さ高度地区 高さ指定値の指定図。また、本日、机上のほうに 委員、委員、委員には、前任委員の辞職に伴いまして新たにご就任いただきました。よろしく

菖蒲まつりシーズンが過ぎますと、大雨や台風シーズンを迎えることになります。昨年は新小 お願いいたします。

本日は、「絶対高さの高度地区の都市計画」(原案)について報告させていただきます。建築 型水害の備えを呼びかけさせていただきました。また、最近では、「空き家等対策の推進に関 小岩駅周辺で大雨による浸水がありましたことから、区民の皆様に、6月発行の広報紙で都市

する特別措置法」の施行や「マンション建替え円滑化法」が改正されるなど、都市における新

ます。

それでは、私から、「絶対高さ高度地区の都市計画」(原案)につきまして、ご報告いたしま 事務局:

す。

会長職務代理: ただいま事務局より朗読がございましたとおり、本日、ご審議をお願いいたしますのは「絶対

資料1−1といたしまして、スライドの内容をお手元のほうにも配布してございます。こちら も、スライドとあわせてごらんいただければと思います。

りご説明をお願いいたします。

高さ高度地区の都市計画」(原案)についてでございます。

(4)

と指定方針、4、指定値、5、適用除外、6、特例、7、今後のスケジュールの順でご説明い たします。

す。

初めに、1、これまでの検討経過でございます。

「建築物の高さの最高限度についての方針」(案)をご報告し、ご承認をいただきまして、本 審議会より区へ答申されました。その後、区におきまして、その方針を踏まえ、運用基準等を 検討し都市計画の原案を取りまとめましたので、その報告を今般いたすというものでございま 昨年1月の第43回都市計画審議会におきまして、絶対高さ高度地区の指定の考え方を示した

と、オレンジ色の箇所になります。

続きまして、指定方針、指定の考え方でございます。

一つ目、都市計画マスタープランの「土地利用方針」に基づき指定いたします。 2、導入の目的でございます。

ます。

地区を併用いたします。

四つ目でございます。現在、高度地区が指定されていない地区は、絶対高さ高度地区のみの指 す。

三つ目に、既に指定されている北側斜線型高度地区及び最低限高度地区と今回の絶対高さ高度

定をいたします。

五つ目に、既に絶対高さ高度地区の指定がある柴又帝釈天の周辺は、その内容を継続いたしま す。

業地域、これらを除く区内全域を今回の対象といたしてございます。スライドで申し上げます なお、これまで都市計画審議会におきまして一部説明させていただきました内容と重複する部

のめり張りをつけた市街地形成を図ることというように規定されているところでございます。

続きまして、3、対象区域と指定方針でございます。

「土地の有効、高度利用を図る地区」と「ゆとりある土地利用を図る地区」という土地の利用 こちらは、飾区都市計画マスタープランの土地利用方針図です。都市計画マスタープランは、

的として指定されている高度利用地区、それから、都市計画マスタープランにおきまして、商 業・業務等の拠点を形成し、それを誘導していくこととしている鉄道駅周辺の面的に広がる商 部分がございますが、何とぞご了承ください。

今日の報告の内容といたしまして、1、これまでの検討経過、2、導入の目的、3、対象区域

こうした背景から、絶対高さ高度地区の導入目的を次の3点といたしました。

1、低中層の建築物を主体とした「かつしか」らしい良好な住環境を保全、2、地域の歴史・

二つ目に、指定値は、標準的な建築計画におきまして指定容積率が活用できる高さといたしま 文化に培われたまちのたたずまいに配慮した、良好なまちなみ景観を誘導、3、まちづくりに 貢献する優良な開発を適切に誘導し、安全で活力や賑わいのあるまちを形成、の3点でござい

(5)

六つ目に、広域拠点型商業・業務・サービス系地域と一体となりまして、既にある程度高い建

きましては、他の幹線道路沿道より高い高さを指定することとしてございます。

築物が建ち並んでいる金町の水戸街道沿道、新小岩の平和橋通り沿道及び亀有の環7沿道につ

続きまして、4、指定値でございます。

いる計算式のとおり、指定値につきましては、容積率を建ぺい率で割り、これに標準の階高と 設計許容値というものを掛け合わせた結果を基に定めてございます。

高さの上限値である指定値につきましては、先ほど申し上げました指定方針に基づき、それぞ れの地域で現在定められている容積率・建ぺい率などを基に求めてございます。四角で囲って

標準階高は、おおむね右の表のとおりとなってございまして、建築確認申請データを基に、用 途地域及び主な建物用途別に平均的な階高を表のとおり算出いたしてございます。

設計許容値というのは、標準的な建築計画におきまして、指定容積率が活用できる高さとする ように、さらに高さの補正を行っているものでございます。

ただいま申し上げました算定式の結果から、容積率ごとに高さの指定値をまとめまして、表の とおり、おおむね17mから50mまでの指定値を設定いたしました。こちらの表で書かれて いるとおり、スタートラインが17mからということでございますので、17m以上の建築物 につきまして、およそ階数で言うと6階建て以上の建物が今回のルールに関わってくるという 形になります。

こちらが、ただいまの指定値を図に落としました絶対高さ高度地区の指定の図でございます。 指定図につきましては、お手元のほうに資料1−3としてA3判で大きくした同じ図をご用意 しておりますので、そちらもごらんください。

図面の中に多少濃淡がございますけれども、緑色の地の部分につきましては17m、黄色の部 分につきましては23m、また、主に幹線道路の沿道となりますけれども、水色の部分が30 mの指定の範囲となります。このほか、駅周辺の幹線道路沿いなどに40m、50mのピンク 及び赤のエリアが広がっている状況でございます。

次に、5、絶対高さ高度地区の適用の除外についてでございます。

今回のルールを適用するものを除外する場合として、総合設計制度による建築物及びマンショ ン建替え等の円滑化に関する法律、いわゆる「マン建法」でございますが、そちらに基づく容 積率緩和を適用する建築物は市街地環境の改善に資するものとみなしまして、その制度に基づ きまして絶対高さ地区については適用になるというものでございます。

ここで、少し、マン建法に基づく容積率緩和についてご紹介させていただきます。

正が昨年12月に施行されまして、耐震性不足のマンションの建て替えに係る容積率の緩和特 例などが規定されたところでございます。公開空地の確保など、市街地環境の改善にあわせ、 首都直下地震等、巨大地震のおそれがある中、耐震性不足の老朽化マンションの建て替えが喫 緊の課題となってございます。こうしたマンションの建て替えを促進するため、マン建法の改

容積率を緩和するということで老朽化マンションの建て替えを促進するというような制度にな ってございます。

(6)

緩和条件の(1)から(3)は、前のスライドで説明いたしました上限でございます。これに 加えまして、(4)から(6)、(4)有効な開放空地の確保、(5)水害に強いまちづくり う特例でございます。

への貢献、(6)地球の温暖化への配慮、この三つの要件を加えていただきますと、現在の建 築物の高さを上限として建て替えを認めるという形になってございます。

ございます。特例の項目は、表の五つとなります。

容積率を緩和するという組立てになってございまして、具体的な項目としては、広場状の公開 空地、歩道状の公開空地の確保などがございます。また、マン建法改正に伴う支援制度といた

まず初めに、一つ目の特例、①既存不適格建築物の建て替えの特例のうち、主な用途が分譲集 続きまして、6、絶対高さ高度地区の特例についてでございます。

しまして、住まいるダイヤルによる電話相談や、弁護士など専門家への対面相談などがござい

絶対高さ高度地区の特例は、指定値を超える既存不適格建築物の建て替えや大規模な敷地など で建築物を建築する際など、一定の条件を満たす場合、高さの指定値を緩和するというもので

合住宅である場合の建て替えの特例でございます。

既存不適格建築物という言葉でございますが、これは建築時には適法に建てられた建築物であ って、その後、法令の改正などによって法に適合しない部分が生じてしまった建築物、これを 既存不適格建築物と申します。

既存不適格建築物につきましては、次の建て替え1回限りの建て替えについて特例を認めるも のでございます。スライドの中の図に示してございます(1)から(3)の要件を充足する場 合、(1)から(3)でございますが、同様の分譲集合住宅を建てるときには、建て替え前の 建築物の高さを上限として建て替えを認めるという特例にしてございます。

続きまして、同じく既存不適格建築物の特例のうち、主な用途が分譲集合住宅以外の建て替え の特例でございます。こちらにつきましては、二段階の特例を設けてございます。

第一段階は、図に示す(1)、(2)の要件を充足する場合、同様の建物を建てる場合という ことでございますが、その場合には、表に示す値、先ほどの緩和の指定値の1ランク上の値ま で上限として建て替えを認めることとしてございます。

第二段階といたしまして、先ほどの第一段階の基準に加えまして、(1)から(3)を充足す る場合、スライドの表に示す値を上限といたしまして建て替えを認めることとしてございます。 図の説明でございますが、スライドの左側の図は建物を上から見た図になってございます。緩 和の要件(1)から(3)は、そちらの図に示してございますように、日影の規制として建て 替え後の日影面積が建て替え前の日影面積を超えない、(2)道路に接道する部分の緑化につ きまして規定よりも割り増しをしていただく、(3)といたしまして、幅員2m以上の歩道状 空地の設置、これをお願いするという要件になってございます。

さらに、ただいま申し上げました第一段階の要件に加えまして、(1)から(6)を充足する 場合には、区長の許可により、建て替え前の建築物の高さを上限として建て替えを認めるとい

(7)

律」に基づきまして低炭素建築物の計画について区長の認定を受ける、これを要件としてござ います。認定の基準につきましては、スライドの①の必須項目と②の選択項目で構成されてご ざいまして、必須項目に加えて2つ以上の選択項目の該当が必要となってございます。 ます。

図に示しているとおり、洪水緊急避難建物として、建築物の中高層部に近隣住民の方々が一時

を要件としてございます。

続きまして、特例の②地区計画の区域内等の特例でございます。

地区計画、また特定街区によりまして、都市計画で高さが指定された区域などにつきましては、 そこで指定されている値を絶対高さの高度地区の指定として優先して読みかえるものとしてご ざいます。

(6)の地球温暖化への配慮という要件でございますが、「都市の低炭素化の促進に関する法

続きまして、③敷地規模に応じた特例でございます。こちらの特例も二段階の特例を設けてお

積といたしましては500㎡から1,500㎡以上、第二段階といたしましては500㎡から 2,000㎡以上の敷地面積を対象の土地といたします。

ります。

まず、対象となる地域と敷地面積でございますが、スライドの表に示すとおり、第一段階の面

検討する地域として位置づけられている「基盤整備型復興地区」、「拠点整備型復興地区」と されている2地区を指してございます。具体的には、スライド、お手元の資料の黄色に塗られ 対象地域のうち、そちらに書かれてございますが、木造密集地域というのは、都市計画マスタ ープランの「震災復興まちづくりの方針」というのがございますが、そちらにおきまして、大 規模被害を震災で受けた場合に、都市基盤の整備状況に応じて面的な市街地整備による復興を

ている範囲がそれに該当いたします。

それでは、敷地規模に応じた特例の第一段階につきまして、ご説明いたします。

図に示します(1)、(2)を充足する場合は、表に示す値を上限に建築を認めることとして

道路と接道する長さといたしまして、6m以上の道路に敷地の外周の8分の1以上が接すると、 ございます。緩和要件につきましては、(1)は幅員2m以上の歩道状空地の設置、(2) といたしまして、隣地から2m以上、そして道路から3m以上、外壁を後退させていただくと いう要件を提示してございます。

同じく敷地規模に応じた特例の次の段階、第二段階について、ご説明いたします。

第一段階の基準に加えまして、スライドにある(1)から(4)、これを充足する場合、表に 示す値を上限に建築を認めることとしてございます。

緩和の要件は、(1)日影の制限の対象地域外である工業地域、こちらに落ちる影におきまし こういう敷地の要件がプラスされるところでございます。

さらに、(1)から(3)を充足する場合には、表に示す値を上限に建築を認めます。

(8)

ても規制の対象とするという考え方、それから、(2)地上部の緑化と接道部緑化の割り増し、 (3)といたしまして開放空地を確保していただく、(4)幅員3m以上の歩道状空地の設置 という四つの要件を設けてございます。

さらに、スライドの(1)から(7)を充足する場合には、また同様に、表に示す値を上限に 建築を認めます。(1)から(4)につきましては前のスライドと同様でございまして、これ に、(6)水害に強いまちづくりに貢献する建築物、それから(7)地球温暖化への配慮、こ ちらの二つの要件を加えるとともに、(5)なのですけれども、隣地に面する窓、こうしたと ころにはブラインドで目隠しをするといった相隣関係、こちらにも配慮するように(5)プラ イバシーへの配慮という項目も設けてございます。

次に、特例の④水害に強いまちづくりに貢献する建築物でございます。

左側の図のとおり、(1)一時避難施設などを設けまして洪水緊急避難建物とした場合には、 表の値を上限に建築を認めます。さらに、右側の図にございますが、(1)に加え(2)の 設備機器等を浸水深以上に設置、この条件を満たしていただいた場合には、表の値を上限に建 築を認めるという特例にしてございます。

最後に、⑤公益上やむを得ないと認められる建築物等の特例でございます。

公益上やむを得ないと認め、又、周囲の状況等により環境上支障がないと認められる建築物に つきましては、こちらは区長の許可により、絶対高さ高度地区のルールを適用しないというこ ととしてございます。

特例につきましての説明は以上でございます。

次に、実際の建築確認までのフローをご紹介いたします。

特例によって緩和を行う場合、建築確認申請前にその手続を行うということになります。事前 に数値基準などをお示しし、認定による緩和、主にこちらは第一段階の緩和になりますが、こ ちらの図のとおり、建築計画の事前相談を、事前協議申請を提出いただきまして特例要件に基 づいて指導・助言、こういったことをさせていただきます。事前協議が完了した後、紛争予防 条例に基づく標識設置や説明会を実施していただき、その後、認定申請をしていただきます。 区はその申請を受け付け、事前に相談協議を行っている特例要件に基づいて計画されているか どうかを確認した上で、計画の認定を行います。区長の認定後、申請者は建築確認を申請して いただくという流れになります。

続きまして、もう一つのフロー、こちらは主に第二段階の緩和を受けるという場合のフローに なりますが、こちらは、先ほどのスライドと同様に、建築確認の申請の前に手続を行うことに なります。ただ、この場合には、真ん中の段にあるのですけれども、都市計画や建築などの専 門家の皆さんから成る特例の許可に関する検討委員会を設置いたしますが、そちらから意見を 聴取いたしまして、そちらからの意見も申請者へ助言させていただくというプロセスを経ます。 そうしたプロセスを経て事前協議が完了した後、同様に、紛争予防条例に基づく標識設置、説 明会を実施していただき、その後、許可申請という流れになります。

(9)

てございます。

最後の建築確認申請は、先ほどと同様に、区長の許可の後、申請していただくという流れにな ります。

今のフローの中でございました特例の許可に関する検討委員会でございますが、絶対高さ高度 地区の特例の許可を受けようとする建築計画につきまして、専門的な見地から意見聴取を行う ということを目的に設置する機関でございます。専門的な知識が必要になりますので、都市計 画、あるいは建築、こういったことに識見のある学識経験者の方々を中心に構成をしていくと いう予定でございます。

これを経まして、来年2月に開催する予定の本都市計画審議会でご審議をいただきまして、予 また、関係する業界団体、全日本不動産協会、宅地建物取引業協会、それから建築士事務所協 説明の最後、7番、今後のスケジュールでございます。

本日、第47回都市計画審議会におきまして「絶対高さ高度地区の都市計画」(原案)を報告 させていただいております。この後、区民の皆様を対象といたしまして都市計画の原案説明会

を今度は都市計画の案として作成いたしまして、東京都との協議等を経て、案の公告及び縦覧、 意見書提出等の手続を実施いたします。この段階が、スケジュールでいう真ん中から少し先の 平成27年12月ころを予定してございます。

定通り進んだ場合には、3月に都市計画決定・告示、こういった手続を今後予定しているとこ 会、土地家屋調査士会、東京商工会議所の5団体になりますが、そちらの皆様と意見交換会な どを実施してまいる予定です。

その後、説明会、あるいは意見交換会等でいただいたご意見を踏まえまして、都市計画の原案

ろでございます。

私からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。

会長所職務代理:

それでは、ただいまから、本件につきましてご審議をお願いいたします。

ちょっと教えていただきたいのですが、18ページ、それと22ページを兼ねてちょっと質問 させていただきますが。18ページの既存不適格建築物、耐震不足の認定を受けたマンション の建て替えというふうな、そして一定の敷地面積を有するという、こういう状況の中で、現状、 委員:

今、その不適格建築物は、この容積率を含めて、絶対高さ制限を多分超えている、そういう建 築物がかなり多いのではないかと思うのですけど。現実にこの容積緩和が可能であるのかどう かというのを、その辺、ちょっと現状を教えていただけますか。

会長職務代理: 課長、どうぞ。

今の既存不適格のご質問にお答えいたします。既存不適格になるだろうと想定される建物は、 およそ850棟余りございます。あと、ご質問の容積率緩和が適用できるのかというお話でご ざいますが、先ほどの適用の除外のところで申しましたように、例えばマンション建替え円滑 化法、マン建法に基づく容積率の緩和、こういったものが現行の容積率以上に認められる場合 事務局:

(10)

会長職務代理: 委員。

っていただくというような形になってございますので、容積率の緩和についてはそっちの制度 のほうで受けられるような形にしてございます。

今、説明の中で、結局、耐震性が不足しているマンション、こういう不適格な建築物が今まで の建築基準法に則って、建物が建てられていて、高さもかなり高い、現在の絶対高さ制限以上 の建物であったり、敷地面積いっぱいに建てられていたならば、本当に容積率の緩和というの 委員:

が可能であるのかどうかなと、ちょっとその辺は疑問に思うのですけど、その辺をもう一度、 ちょっと説明を。

会長職務代理: 課長。

譲集合住宅の場合には、今建っている高さまでは、同じような規模のものを建てるのであれば 事務局: まず、既存不適格につきましては、先ほど特例のところで説明を申し上げましたが、基本、分

特例として緩和をしていますというようなことをご用意してございます。それ以上にというの

ちらの制度で求める場合には、もう最初からこちらの絶対高さのルールについては適用を除外 も変ですけれども、また別のお話でマンション建替え円滑化法などによって容積率の緩和をそ

するというような仕立てにしてございますので、容積率の緩和をそういうマン建法のような制

ます。

度でやろうとしたときには、そちらの制度によって緩和はできるというような形にしてござい

委員: ちょっとくどいかもしれませんけど、22ページのところの不適格建築物の建て替えの特例の

すけど、高さ制限については現在の高さまでは認めるというふうになるわけだと思うのですが、 最初の部分で、集合住宅であるとか面積は同じ面積を下回らないとかという条件はついていま

これによって本当に建て替えをできるのかなという。当然、不適格建築物ですから建て替えて

り厳しいのではないかなと思うのですが、いかがですか。

もらわなければいけない条件はあるかと思うのですけど、それを促進するためにもやはりかな

課長。

22ページのスライドにある既存不適格建築物の建て替えでございますけれども、実際に建て 事務局:

つの手助けになるだろうというようなことで、既存不適格建築物の分譲集合住宅については、 替えをしようと思ったときには、当然、例えば、分譲集合住宅の場合ですと基本区分所有にな 会長職務代理:

同様のものを建てるのであれば高さについては今の高さまで上限として認めますよということ っていて、それぞれの生活している1戸当たりの面積というものがございます。そうしたこと を勘案して、同じような建物をまた同じように建てれば、今、1戸ごとにあるような同じもの が再現できるだろうと、そうすることによって、逆に建て替えの時の合意形成を円滑に行う一

に一つはしています。

(11)

ことではないのです。下の部分につきましても、また上の部分につきましても、現行あるほか の建築物関係のルールに従いましてやっていただいて、その中で高さ制限以下の部分が現在よ りも規模が大きくなったとしても、それについては構わないというようなことをちょっと表現 したくてこういった図になってございます。

委員: 要するに、建て替えのときには戸数を増やせますよということなのですか。

緩和ですとか、あるいは高さにつきましても、そちらの制度に従っていただけるというふうに 考えてございます。

委員: はい、わかりました。それから、もう1点。 会長職務代理: はい、どうぞ。

34ページの公益上やむを得ないと認められる、この特例でございますけれども、文言といた しましては「公益上やむを得ない」という表記になってございます。また、「環境上支障がな い」ということも認められればということになってございますが、検討していく中で想定して 34ページの「公益上やむを得ないと認められる建築物等の特例」というのは、これはどうい うことを指しているのですか。

会長職務代理: 課長。

いるものといたしましては、公共施設、あるいは公益施設として、病院ですとか学校ですとか、 そういったものが対象になってくるのかな、あるいは、官公庁の施設というふうに考えてござ います。こうした建物につきまして、現行、これからやろうとしている高さのルールの中では、 例えば建物を使う人の需要数からいってどうしても収まり切らないと、そういったようなこと

聞こえたのですが、そういうことですか。

を勘案した中で、必要な高さまではやむを得ないということで認めていこうと、そういうよう な特例になっているということでございます。

委員: 結構です。

会長代理のおっしゃるとおり、次の建て替えに限りということでございます。 会長職務代理: 1回限りというね、はい。何回も建て替えることはないでしょうけれども。

他に何か。

会長職務代理: 今のご質問の中で、特に22ページの資料には書いていなかったのですが、ご説明の中で「既 存不適格建築物の建て替えの特例は1回限り」というようなことをご説明されたようにさっき

る部分は前と同じでなくてはいけませんよと、でも、それ以外は、これだと増やせることにな

会長職務代理: 課長。

委員: 今のところなのですけど、22ページで、これは既存不適格の場合、分譲住宅で、高さを超え

っていますよね。これはどうしてこういうふうになってしまうのですか。

22ページの図のちょっと描きぶりのところだと思いますけれども、絶対高さの今回のルール 以上を超えるところについては同じような形状・規模でやっていただきたいということをちょ っと表したくて、このような図になってございます。あえて下の部分を増やせるとかそういう

会長職務代理: はい、課長。

事務局: 実際の建て替え後の戸数につきましては、先ほど申しました現行の建築の容積率ですとかそう 事務局:

(12)

現在の床の数値とか建てようによって少し変わってくるのかなというふうには思います。 委員: 既存不適格なのだから今度つくるルールに違反しているのだけれども、もう既にできてある建

物だからそのまま建て替えは、認めましょうというのはわかるのですけれど、これだと、上の 部分は同じでなければいけないけれども、それ以外の部分は増やせますよというようにとれる いったルールによってまた変わってくるというふうには考えてございます。あくまでも、今回、 特例として設けているのは、高さを超える部分の形状と規模が同じようなものをつくっていた だきたいということだけでございまして、戸数については増やせるとか増やせないというのは、

のですけれども。もう一度確認しますけれど、そうではないのですか。下も同じでなければい けないのですか。そうすると、この絵はちょっとおかしいと思うのですけれども。

課長。

事務局: 今のお話にあったように、例えば建て替え後のこの絵も、建て替え前と同じようにきれいな直 方体といいますか、そういう図面にした時に、この特例を受けるときに高さ制限以下の部分も 同じような規模で同じような形状で建てなければならないという、逆に誤解を受けるかなとい 会長職務代理:

うことをちょっとしん酌いたしまして、高さ制限の以下については現行の法なりを守っていた だければ、その下まで同じような形でつくらなくても別にいいですよということをちょっと表 現したかったということで、特に下を増やせますよとか、同じ形状でなければだめですよとか、 戸数を増やせますよとか、そういうことを特例の中で申し上げたかったわけではないというこ とをご理解いただきたいと思います。

事務局: 容積率につきましては、現在の法定の容積率と変わるものではございません。 いいですか。

会長職務代理: はい、委員。 はい、課長。 会長職務代理:

委員:

法定のではなくて、今建っているものと同じなのですかと、容積は、基本的には。形は変わる かもしれないですけど、容積は増えないのですねということを聞いているのです。法定の容積 率ではなくて容積、今の建物と容積は同じですかと。

事務局: 容積は建て替え後も丸っきり同じになるかどうかというのは、今申し上げた上限の容積率に関 委員:

係してくる話になると思いますので、もし今、容積率をいっぱいに使って建物を建てていると すれば基本的にはそれ以上は増えない。だけれども、今、委員がおっしゃっているような、も し建物が容積率を余らせてつくっていると、もしそういうような状態であれば、今後、建て替 えのときにはその容積率までいっぱいに使うということも、それは考えられるかもしれません。 委員: よくわからないのですけど、要するに不適格の建物だったら、今建っている部分までは今度1

(13)

うので。

会長職務代理: 部長さん、お願いします。

私から説明させていただきます。

まず、高さですけれども、この趣旨は、今まで建っていた絶対高さを超えるマンションがこれ

事務局:

までの高さを維持できるようにということで、絶対高さ制限を超えた場合に高さは、現状のま

ま建てられるということです、1点目が。

それから、2点目の規模ですけれども、既存の分譲マンションを建て替える場合に現状より小

さくなってはいけないと、敷地等については現状よりも大きくしてくださいというのが趣旨で

す。そのときに、建てる場合には既存の容積率の制限がございますので、その中で建てていた

だくことになります。ですので、敷地が大きくなれば、当然、容積が大きくなります。ただし、

今回の絶対高さ制限のこの緩和措置を使う場合については、絶対高さ制限を超えた部分につい

ての形状及び規模については従来のものを超えてはいけないということで、ここの22ページ

の模式図にあるように、下のほうでありますけれども、黄色い部分が既存の今あるものを超え

てはいけない、そういう趣旨で書かれているものでございます。

ですので、敷地が大きくなれば、当然、形は大きくなりますけれども、ただ、絶対高さ制限を

超えた部分については現状の形状及び規模を超えてはいけない、そういったものでございます。

委員: 何となく・・・後で問題が出てくると思うけど。

他に何か。

委員: すみません、いいですか。

既存不適格建築物の建て替えのお話を先ほどからしているのですけど、前回のときも、土地の 会長職務代理:

形態と建物の形態が変わらなければ現状のままを1回、建築物をできるという解釈なのですよ

ね。ですから、先ほどのお話だと、土地の形態が変わらない、要は隣の土地を買収になったと

か何かいうと、それはできませんよというのが前回の話だと思うのですよ。ですから、いわば

土地をそのままの土地以上にやってもらうのであれば、そのまま既存不適格ですから1回だけ

は認めましょうというお話だったと思うのです。ただ、たまたま隣が売りに出ていたから、み

みんなで買って少し伸ばして大きくしようかなといった時には、いや、これは新しく高さ制限

の中で収めてもらいたいのですよというのが、たしか最初の趣旨ではなかったかと思うのです

けどね。ですから、土地を増やすというのは関係ない、そのまま建て直すということだったと

思うのですけど、いかがなものですかね。

会長職務代理: はい、課長。

事務局: 今、委員がおっしゃっていただいたように、こちらの図のちょっと描きぶりが誤解を招くよう

で申しわけなかったところがあるのですけれども。既存不適格の考え方につきましては、その

高さを超える部分については、前にあったものと同じものであれば、それについては良いです

よというようなところが趣旨でございますので、今おっしゃっていただいた内容でよろしいと

思います。

委員: 部長がお答えになったのは、敷地が広がれば大きくしてもいいよという話だったですよね。そ

(14)

会長職務代理: 課長。

事務局: すみませんでした。先ほどのお話にあった敷地のお話でございますけれども、委員のお話と重

なるところがございますけれども。

敷地につきましては、現行ある敷地を、例えば逆の話ですけれども、切ってしまって小さくな

ったところに同じ高さというのは、これはだめなのですけれども、委員のほうでお話になった

ように、隣の土地が少し出たのでこれを少し大きくして、そうなるとまた容積、床が少し出る

ことになりますけれど、そうなると床が少し、当然、敷地が増えるので床は少し増えます。た

だし、出っ張ってしまう部分については、元々の既存の部分で出っ張っていた部分がございま

すので、それについては同じ規模を守っていただきたい、こういう趣旨でございます。

委員: それはおかしい。それは、委員の言った話と僕は違っていると思うので。それで、改めて言い

のですけれど。

事務局: 今、事務局の我々行政のほうで特例の内容について検討している中、基準として検討している

皆さんのご意見もぜひ、会長、聞いてほしいのですけど。

会長職務代理: 敷地がそのまま、既存不適格を建て替える場合と、この際、敷地を少し大きくしてやった場合 中では、今、私が申し上げましたように、減る分については当然あってはならないということ

ですので、それについてはだめ。ただし、増えてしまう部分につきましても、今申し上げまし

たように、元々既存不適格として出てしまっていた「かさ」といいますか、その形状等を超え

かしいと思いますよ。既存不適格というのは、元々違反なのですよと、だけれども1回だけは

違うと思いますけど。

ますけど、それは新たな建物を建てるということになるから、既存不適格のものの建て替えと

は違う形になるから、それはできないというのが本来のこの考え方でなければおかしいと思う

になれば、それは上の部分の高さだけ同じであれば下は広げていいよという話はやはり絶対に なければ良いというような形で今考えているところでございます。

委員: 私ばかりでなくて、皆さんの意見も聞いてほしいのですけど。考え方として、それはやはりお

同じものを建て替えるのは仕方ないです、それは住んでいる人のご都合もあるからということ

で認めましょうと。だけれども、他の土地まで買ってしまって新たな建物を建てるということ

まず一つ、既存不適格建築物というのが、一番最初のお話で違反というお話がありましたけど、 にも高さ制限は既存不適格並みに扱うかどうかということですね。敷地が広がった場合という、

それはいかがですか。

事務局: 今、委員からお話があった、仮にその敷地を少し広げて新たな建築物を建てるという場合です

違反ではないのですね。適法に建っているやつで後からルールをつけたわけですから、当然、

違反という言い方は当たらないと思いますし、次に建て替える時にはそれに見合った形にして

いただきたいというような趣旨の建物でございます。

けれども、今考えている特例の内容としましては、申し上げたように、その敷地が広がった状

態で、出っ張ったところについてはそのまま、従前のままというふうな考え方です。

それで、例えば、元々の敷地があって、そこに隣から少し売りが出て、それをちょっと広げて

(15)

有りかもしれないけれども、敷地が広がれば下の出っ張っている部分でなければ広がっていく

すけれども、今回の特例の適用のさせ方、考え方といたしましては、そちらのほうをとってい れていきましょうよという考え方でしょう。ただし、1回だけは、今住んでいる方もいるいる

わけだから、それは今のまま建てられるようにするのは認めましょうよというのは、それは

て替えしなければならないという、そちらのほうを優先させてそういう考え方をしているとい

くと、ご理解いただければと思います。

だめですけれども、広げたところに既存の高さまで、しかも出っ張っているところは、その建 築計画とみなしてしまって、出っ張っている部分もあったとして、それはもう一切だめですよ

というような形にした時に、じゃあせっかく広げてつくろうと思ったということ自体を否定す

物と同じ「かさ」だけであればそれは特例としてみなしてもいいのではないかというのが、今

回、特例を用意した時の考え方でございます。

今お話にあるように、敷地を変えてしまったことによってもうそれは既に既存不適格というこ るような逆な話になってしまうという部分がありますので、その辺をしん酌したときに、当然、

繰り返しになりますけど、土地を割ってしまって小さいところに同じ高さというのは、これは

うことでございますので、今、委員がおっしゃったような考え方も一方ではあろうかと思いま とではないのではないかというようなお話かと思うのですけれども、特例の運用の仕方として

は、我々としては今そのように考えているところでございます。

僕は、この絶対高さ制限自体、必要なのかどうかという点では、もろ手を挙げて賛成ではない

のですよね。それは前にも表明しましたけれども。だけれども、こういうルールをつくるのだ

委員:

分譲集合住宅でそれぞれのお宅が持っていて、そこをまとめて、結局、老朽化した時には、建

委員: 今、土地を持っていて、これからマンションを建てようと思っている人もいるわけですよね。

そういう人たちもいるし、それから、その今建っている既存不適格のマンションの周りに住ん ったら、やはりルールの考え方ってあると思うのですよね。違反ではないといえばそうです、

違反ではないです、元々建っていたものですから。だけれども、それも新しいルールの中に入

というと、全く違う建物になるということではないですか。それは、抜け道をわざわざ用意し

てあげるということで、それだったらこういうルール自体が必要ないのではないのというふう

な方向へ行きますよ。ルールをつくるのであれば、きちっとそのルールの考え方、それに基づ

いてそういうものも整理していかないとやはりルールの意味がなくなってくると思うのですけ

容積、使える床というのも増加していく。使える床が増加することによって、当然、従前より

も床が増えるわけですから、高さをへこましたとしても横に広がる形で建てられるだろうと、

だから特例の適用外とすべきというような論調だと思うのですけれども。その考え方も一つは、

全く100%それはないよということではないと思いますけれども、今回その分譲集合住宅を

特に、手厚くという言い方も変ですけれども、特例というところで設けたところの考え方の中

では、その下のところが仮に敷地が増えることで容積が増えたとしても、やはり合意形成とか、 れども、いかがでしょう。

会長職務代理: 課長。

(16)

が最も理解していただけるのではないかと考えてございます。

る方はそのルールを守らなければいけないわけでしょう。それは、それこそ不公平・不公正で

はないですか。元々高い建物を持っていたほうが得だということになってしまいますよ。それ

は違うと思いますけれどもね。

会長職務代理 はい。課長。

でいらっしゃる方もいるわけですよね。いろいろな影響があるわけですよ。もう既にそういう

ものを持っていれば有利にそれを生かして建物も大きくできるけれども、じゃあ、新たに建て

で困ってしまう、それにまたぎゅっと狭めなければならないという話になった時に「さあどう

事務局: 元々高い建物を持っていた方が得ということのお話なのですけれども、そもそも既存不適格と

いうのは、今のルールの中ではオーケーなのでその建物を建てることができたという前提条件

が大きくある訳です。それに、後出しじゃんけんという言い方も変ですけれども、後から新た

なルールがかかってしまったのでアウトになってしまったと、こういう経緯があるわけで、今

しよう」ということで設けている特例なので、不公平・不公正ではないというのは、基準の按

配というところでそれぞれ価値観が違うかもしれませんけれども、私どもとしてはこの線引き

委員: すみません、一つ整理していただきたいと思うのですけど。まず、既存不適格では今現在建っ から建築計画を新たに立てる人は、当然、新しいルールでやっていただく、これはもう当たり

前の話です。だけど、そうではなく、これまで適法にやってきていただいた人が新しいルール

らいまで建つのかとか、そういうのは可能なのですかね。

ている建物、いわば300坪の土地に10階建てが建っていたと、それは既存不適格というの

は、新しい条例ができたから今後はそれ以上建てませんよ、1回だけは認めますよというのは、

これは確かに不適格の状況でわかります。じゃあ、一つ、逆にこれからお伺いするのは、隣に

同じようなマンションで、昔はよく100%の建ぺい率のところに容積率を少なくても60%

今のご質問でございますけれども、今の話で言いますと、もともと建っていた300坪で10 ぐらいしか建っていなくて、空間をよく利用した形でマンションが建っていたと。その隣に、

今言った既存不適格になったようなマンションがあると、じゃあ一緒に合同で建ててみたいの

ですよといった時には、どのような対応をすればよろしいのでしょうか。ということは、土地

がいわば600坪になります、でも300坪の土地には10階建てが建っていたよ。じゃあ、

階の部分、それが新しいルールによって首が出てしまうというのがございます。隣に300坪

の5階の建物があって、それと合わせて建物を建てたいというご質問だと思うのですけれども。 その300坪のもう一つの隣は5階建てでやっていたのだから、一緒で、折衷案だけど8階ぐ

今回のその特例の考え方から言いますと、元々あった300坪、10階建てで出ていた部分、

こちらについては新しいルールによって出っ張ってしまった部分ということで、その部分につ

いては新しく建て替える建物についてもそれを超えないような建て方の中でやっていただくと。

仮に敷地が広がって5階、10階になったとしても、今、委員のおっしゃったように、中をと

とでございます。

って8階とかいう話ではなくて、出っ張っている部分は出っ張っている部分で、そのものをま

た上に上乗せというか、出っ張っている部分のアッパーとして考えていただくというようなこ

(17)

って、例えばその高さ制限をもう少し緩和してほしいというようなことになれば、いわゆる今

ういうふうにするならそれはそれで良いと思うのですけど。広がった場合は下も広げて良いと がなくなっていくような、私は気がします。

それから、土地は少なくしてはだめよと、それはそれでそういう考え方もあると思うので、そ

委員: それは、新しく条例ができたものに対して、その条例の中で合算しても、一つは一つ、旧法で

すよ、言い方が悪いですけど。新しいのは新法ですよという解釈でいいわけですよね。だから

先ほどのは、隣が売りに出ていたから、変な話、隣が50坪分ぐらい売りに出ていたから30

0坪の土地が350坪になったよと、委員のお話ですと、それがまたそのまま上に伸ばすこと

ができるのかというと、それは特例ですよというとおかしな話ではないかなと思っております。

ただ、特例は良いことだと思うのですよ、実際は。実際のその所有している方、分譲マンショ

ンの方も多いと思うのですけど、その「不適格」という言葉は、私はどうもちょっと気になる

のだけど。建て替えに関して1回限りというのは良いことだと思うのです。ただ、そのものだ

けのもので特例を認めるという解釈の方が、適格性が高くなるのではないかと思うのですけど

ね。ただ、隣が加わったから、ちょっと容積率だ建ぺい率だというのは確かにある、そこの時

には、新たな新法でもって上の高さの部分はできませんよと言ったほうが良いのではないかと

思うのですけどね。土地の形態が変わるということですから。

会長職務代理: 何か、お話を聞いていますとそうですね。既存不適格建築物をただ建て替えるだけというとこ

の特例を使って、この際だから少しお隣の土地もみんな入れてやるということになると新しい

基準になっていくという形で、その辺の敷地の考え方で運用の仕方がちょっと難しくなってく

るような感じがしますね。

事務局: 今回の制限というのは、あくまでも高さを決めるものであって、その高さを超える部分につい

でのものより大きくしていただきたい、そういう趣旨で今回つくったものでございます。 て既存不適格の建築物については、その部分の規模と形態を認めましょうというもので、絶対

高さの下の部分、新たにつくるものについては、敷地が拡大されればその部分は現行の法令の

中で認めましょうという制度です。元々の趣旨は、敷地が要は既存の建物を建て替えるときに

小さくなるのは避けていただきましょうと、それでなくても本区の場合には小さい建物が非常

ですので、本当に隣の敷地も含めて大きなものをつくるというような形で敷地面積が大きくな

回の既存不適格の部分だけではなくて、例えば総合設計ですとか、もっと広い面積になれば地

区計画とか再開発事業とか他の事業も絡めて本当に地域の環境に合った建物を建てていただく、 に多くて、狭小の建物が多いという状況を踏まえて、そういう中でできるだけ空地なり何なり

をとって環境にいいような建物を建てていただきましょうということで、敷地については今ま

そういうような形になると考えております。

委員: 最後にしますけど。そういう曖昧な言い方ではなくて、土地を広げた場合はきちっと新しいル

ということにしないと、これはどんどん特例が広がっていってしまってルールとしての整合性 ールでやりますよということにして、それ以上に建てたいのであればそれこそ総合計画でやり

なさいよというふうにしたほうが、このルールとしては解りやすいと思うのですよね。あくま

(18)

れるし、解るのですが。後半の「周囲の状況等により環境上支障がないと認められる建築物」

というのは非常にいかようにも解釈できる余地があり過ぎるのではないかと、もう少し何か制

約の仕方を考えるべきではないかと思うのですがね。これは非常に、もう極端に言うと、明ら にくい特例措置を設けると非常に不公平な部分が出てくるのではないかなと心配するのですね。

それでなくても、「公益上やむを得ない」って、先ほど官公庁の建物とか、特に学校だとか、

区の施設なんかを建てる場合を想定しているというお話だったので、それはある程度、限定さ 風が吹き抜ける、風の被害が出るとか、日影だとか日照の問題は別な法規制があるのでしょう

けど、そういう場合を問題にしているのか。それとも、本来の目的が基本的に中低層のこの良

好な住宅地を確保するために高度制限をかけているわけだから、本来こういう抽象的でわかり こういう特例の中の特例をやる時には、必要だろうということがございまして、こういうよう

な二つ目の文言も入れているというような状況です。

委員: もう1点、確認ですけど。例えば、似たような高い建物が近隣にあって、その建物との関係で います。委員がおっしゃっていただいたように、「公益上やむを得ないと認め」というところ

のみの規定であれば、その部分だけで、ほかの切り口というのですか、ほかの周りを見た上で

やはりそこにそのぐらいの規模が建っても大丈夫だよというようなそういった視点というのも ところで高い建物がもし建ってしまった場合には、当然それはよろしくない影響があるでしょ

うというようなところを、逆に言うと、一定の歯どめをかけるために「周囲の状況等により環

境上支障がないと認められる」という文章をこの特例の中でもつけているというところでござ たりするところ、それこそ個別の敷地によっていろいろな条件があるとは思います。そういう

事務局: 「周囲の状況等により環境上支障がない」というような文言の想定でございますけれども、葛

ものを全て勘案した中で、例えば、極端な話ですけれども、住宅が周りに密集しているような ていただけますか。

会長職務代理: 課長。

飾の地域の中にも、建物が密集しているところですとかそうでないところ、ほかに空地があっ より環境上支障がないと認められる建築物」というと、第一種や二種のところで相当これは高

さ制限を外れる可能性が出てくるのではないかという気がするのですが。この「周囲の状況等

により環境上支障がない」という条件は具体的にどんなことを考えているのか、ちょっと教え

委員: すみません、34ページの公益上やむを得ないと認められる建築物等の特例のところで、区長

の許可によるということで条件は厳しくはなっているのですけど、「公益上やむを得ないと認

められる場合」も非常に抽象的なのですが、それ以上によく解らないのは、「周囲の状況等に 決定していくに当たって、一つの検討課題だろうと思いますので、今日のご意見は記憶にとど

めておいて、今後1年間、検討していただきたいと思います。

ほかに何か。はい、どうぞ。

会長職務代理: 部長のご答弁のように、地区計画であるとか再開発とかそういう大きなものになってくれば、

これから特例から外れた正式なものになってくるわけですが、建て替えだけということになる

(19)

ね。これも、今後の検討課題としていきたいと思います。他に何か。

るようなところをきちんと絞った上で、きちっと吟味した上で、この特例を適用できるような

形でちょっとこれからまた考えてみたいなと思っています。

会長職務代理: 確かに、「又は」というと、二つ対立してしまってどっちでも良いような感じになりますから 趣旨である本当にやむを得ない場合、そして、環境上支障がない場合、先ほどの経過の話はも 第三者の学識経験者の方による委員会からも意見をいただくということになってございます。

その中にも、幾つか、こういう場合にはこういうようにというようなご意見をいただきながら、

とよりですけれども、風とかそういった物理的な部分とかも含めて影響がないものと認められ こう考えようよということにつきましては、事務局でもさらに煮詰めていきたいと思っていま

す。

それから、この区長の許可による緩和の場合には、先ほどフローの中にございましたけれども、 でもあり、無制限ということにはならないように、これからその運用基準といいますか適用に 課長。

ついても、例えばこういう場合にはというようなルールというのですかね、それをやるときに 会長職務代理:

うのであればかなり解りやすいと思うのですが。ここで「又は」というと別々の内容になって

しまうというふうに感じるので、その辺どうなのでしょうかね。

事務局: 今、委員の皆さんから、ご意見をいただきました。ご懸念のように、変な話ですけれども、何 解りやすく具体的にしていただけるとありがたいと思います。結構です。

委員: 私はこういうふうに解釈したのですけど。公益上やむを得ないと認め、「又は」というのでは

なくて、「認める場合には、周囲の状況等による環境上支障がないと認められる建築物」とい

委員: 結構です。ぜひそうしていただきたいと思います。これは、我々も聞かれても困るくらい、関

係者や何かにこれから説明に入って「これはどういう場合を指しているの」と言われても、非

常に答えにくいですよね。前段だけでも答えにくいのに、後段が余計解り難いので、ぜひより が良いのではないのという意見が出ていましたので、専門の委員から意見を伺い、またその辺

辺を議論して、少し実際に建物の申請が出てきた場合どういうふうに対応するのか、事務局か

ら解りやすくお答えができるようにしていただけるのではないか、と思います。

委員: これは、特別委員会の中でも「公益上」という表現がどういうものを指すのかと議論になりま

して、今日、弁護士の委員がお見えになっていないのですが、やはり民法上、あるいは建築基

準法上、公益的な建物というのはどういうものを言うのかというのをもう少し明らかにしたほ

委員: そうなのですよね。

会長職務代理: 委員。

委員: よろしいですか。

限定されるのが良いのではないかなと思うのですよね。原則を大事にするというようならば、

会長職務代理: 公益施設なら何でも良いというわけにはいかないわけですから。

かに他の建物との関係で、私の地元なんかの建物が建って、風の害なんかは予測しがたい部分

があって弊害が出るから問題になるのですけど、そういう場合を除けばあとはみんなオーケー

(20)

委員: わかりました。

会長職務代理: 他に何か。

だいて、住民説明会等を行っていただきたいと思います。

今日は、原案について飾区からの報告という形なので、本日は、採決は行いません。報告を

ありがとうございました。事務局より報告事項がありましたら、引き続きお願いします。 います。それと、各地でまちづくりの協議会ですとか、まちづくりに携わっている団体の方々

がいらっしゃいますけれども、そういった集まりのところでも、こういうことを飾でやろう

とをやるつもりでございます。

なお知らせ、そういった掲示、こういったところにはできるだけ可能な限りやるつもりでござ

聞くだけというか、今日出ましたいろいろなご意見を参考にしましてさらに検討を深めていた

他に質疑がなければ、本日の都市計画審議会は以上で終了といたします。 (「なし」との声あり)

よろしいですか。 会長職務代理 はい、課長。

事務局: 説明会の周知ということでございますか。はい。区で持っているいろいろなPR媒体、例えば

ホームページですとか区報、それから地区センターでこういった催しをやりますよというよう ういったスライド、資料で説明をしたいと考えてございます。

委員: もう1点、いいですか。その趣旨ではなくて、周知徹底する方法の宣伝効果というのはどのよ

うな形ですか。

事務局: 説明会ですけれども、具体的に申しますと、きょう当審議会のほうでご説明いたしました内容

をもう少し嚙み砕いて、解りやすくしたようなスライドをご用意して、通常、建築等々と余り

触れ合う機会がないような方にもわかるような形でできるだけ、事務局の方で工夫をして、そ 会長職務代理: はい、委員。

委員: これは、住民の説明会はどのような形で示すのですかね。

会長職務代理: はい、課長。

内容で説明をします。計14回、平日1回ずつ、それから土・日に1回ずつというような回数、

それからエリア分けでの説明会というものを考えてございます。

委員; はい、わかりました。もう一ついいですか。

事務局: 今、委員からのお話でございますが、関係団体、先ほど申し上げました5団体とは、この期間

内の間に1回会合を持ちたいと考えております。それから、地域の方の説明でございますけれ

ども、区内を7地域に分けまして、それぞれ1地域に平日と、それから土・日、1回ずつ同じ これは、大体どのぐらいの回数というか、件数というか、やるものなのか、ちょっと教えてく

ださい。

会長職務代理: 課長。

委員: 今のルールのあれですけど、今後のスケジュールのほうのお話を、本日聞かせていただきたい

のですけど。8月から9月、関係団体だとか住民の説明会の実施ということが書いております。

参照

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