〈資料 〉
香 川県 にお け る 自閉症 成 人 を もつ
母 親 の追跡 調査 久 保 紘 章
は じめ に
障 害 児 とそ の 家 族 につ い て,研 究 者 が 目 を む け る よ う に な っ た の は,主 に70 年 代 に な っ て か ら だ が,い ま だ に 「障 害 児(者)家 族 研 究 」 と い え る ほ ど研 究 が 進 ん で い る わ け で は な い 。
障 害 児 者 を もつ 家 族 の研 究 は,家 族 の ス トレ ス(負 担 感),親 の 障 害(児)受 容,生 活 障 害 の 問 題,さ ら に は 障 害 児 の 問 題 へ の 具 体 的 対 応,治 療 ・教 育 プ ロ
グ ラ ム な ど に 目が む け ら れ て い る。
自閉 症 児 者 へ の 家 族 研 究 は,1943年 の カ ナ ー の 論 文 が 実 質 的 な 出 発 点 と考 え ら れ る。 筆 者 は こ れ まで に,自 閉 症 児 者 の 家 族 に 関 して,① 精 神 病 理 と して の 親(1),② 共 同 治 療 者 と して の 親(4),③ 生 活 者 と して の 親 の 視 点 か ら,こ の 問 題 を考 え て き た 。 今 回 の 報 告 は この う ち の 「生 活 者 と して の 親 」 の視 点 か らの
もの で あ る 。
こ の 実 態 調 査 の 結 果 の 要 約 は す で に別 の と こ ろ で 報 告 した が(9),本 稿 で は, 紙 面 の 制 約 で 含 め る こ との で き な か っ た 部 分 を 中 心 に 取 り上 げ た い 。 も と も と 親 の 会 の 実 態 調 査 か ら出 発 した もの な の で,リ サ ー チ の 手 続 きが 不 十 分 で あ る こ と,ま た で き る だ け 親 た ち の 「生 の こ と ば」 を残 して お きた い と考 え た た め に 「資 料 」 と し て 提 出 し た 。
調査の概要
1.背 景
筆 者 は,1972年 に香 川 県 の 自閉症 児 親 の 会 が発 足 した 当時 か ら,約20年 間県
下 の 自 閉 症 児 者 の 親 た ち と関 わ る機 会 が あ り,事 務 局 を 引 き受 け た 時 期 も あ っ た 。 こ の 間 に,親 の 会 の 協 力 を得 て2つ の 実 態 調 査(3)(6)と1つ の 調 査(2)を 実 施
した 。
74年9月 の 実 態 調 査 は,「 自 閉 症 児 を持 つ 親 」 に 対 す る 行 政 ・専 門 家 ・一 般 の 人 た ち の 理 解 不 足 や 誤 解 に な ん らか の 形 で 答 え た い とい う の が 第1の 動 機 で あ っ た 。70年 代 前 半 は,ま だ 自閉 症 理 論 は 混 乱 して お り,「 親 の 育 て方 が 悪 い 」
な どの 親 責 任 論 が 強 い 時 期 で あ っ た 。 親 た ち の 置 か れ て い る状 況 を具 体 的 に 示 して,結 果 と して 親 た ち を代 弁 した い と の 気 持 ちが 筆 者 に は強 くあ っ た 。 した が っ て,実 態 調 査 は,自 閉 症 児 の 行 動 障 害 の 「大 変 さ」 とそ れ に と もな う母 親 の 身 体 的,心 理 的,社 会 的 な 「大 変 さ」 を量 的,質 的 に 浮 き彫 りに し よ う と し た 。1980に 同 じ枠 組 で 岡 山 県 の 調 査 を行 な っ た(5)。
83年6月 に は,同 一 の 母 親 に 対 して ほ ぼ 同 様 の 調 査 票 に よ っ て9年 後 の 追 跡 調 査 を実 施 した 。 当 時 は 青 年 期 の 自閉 症 の 問 題 に 関 心 が 強 く向 け られ た 時 期 で
あ る。 調 査 の 対 象 と な っ た 本 児 た ち の 平 均 年 齢 は,16.2歳 で あ っ た 。
今 回 は,第1回 の 調 査 か ら18年 後 に な る。 本 児 た ち は 青 年 期 後 期 か ら成 人 に 達 す る 年 齢 に な っ た 。 折 し も香 川 県 の 自 閉 症 児 者 親 の 会 は1992年 に20周 年 を迎 え,個 人 的 に は香 川 県 か ら東 京 に 移 って ま も な い 時 期 で あ っ た の で,一 つ の 節 目 と して3回 目の 調 査 を実 施 した 。
2.目 的
今 回 の 調 査 で は,先 に 香 川 県 下 で 行 っ た2つ の 実 態 調 査 と 「同 一 の 母 親 」 を 対 象 と して,母 親 た ち と子 ど も(以 下,本 児 と呼 ぶ)が,加 齢 と と も に そ の 行 動 ・ 生 活 ・意 識 に どの よ うな 変 化 が 見 られ た か を 比 較 検 討 す る こ と を 目的 と した。
3.対 象 と な っ た 本 児 と母 親
対 象 とな っ た 母 親 は,74年 の 調 査 対 象 者 と同 一 の 母 親39人 の う ち24人 で あ る (当 時 の 香 川 自 閉 症 児 親 の 会 の 全 会 員 は42人 。 な お24人 の う ち 現 在 も 親 の 会 々 員 で あ る の は12人 で あ る)。
香 川 自 閉 症 児 者 親 の 会 の20周 年 に あ た る92年2月 頃 か ら,可 能 な 限 り39人 の そ の 後 の 動 静 を調 べ た 。 こ の 作 業 自体 が,親 と本 児 の18年 の 追 跡 調 査 の プ ロ セ ス で もあ っ た 。 約20年 の 間 に,39家 族 の ラ イ フ ・サ イ ク ル は,大 き く変 化 して
い る 。
92年10月 現 在 の39家 族 の そ の 後 につ い て は,〈 表1>に 示 した とお りで あ る 。 本 児 の 死 亡2人,母 親 の 死 亡2人(い ず れ も ガ ン に よ る),県 外 に転 出 した 人 2人,非 自 閉 症(74年 当 時 は 自 閉 症 と診 断 さ れ 親 の 会 に 入 会 した が そ の 後,非
自 閉 症 と され た)1人,連 絡 が とれ な い 人4人 で あ る。 した が って,こ の 人 た ち を 除 く28人 の 本 児 と母 親 が 今 回 の 対 象 とな っ た 。28人 の 母 親 の う ち,調 査 票 の 回 答 が あ っ た の は24人(85。7%)で あ る 。 な お 母 親 の 死 亡 の た め に,一 人 の 父 親 か ら 回 答 が よせ られ た が,今 回 は 数 字 に含 め て い な い 。
〈表1>調 査対 象者 と1974年 調査 の39家 族 の その後
調査対象者か ら除外(実 施せず) 調査対象者(調 査票送付者)
本児死亡
2
調査 票 ・未 回収4
母親死亡
2 11人
調査 実施者 数(母 親)24 28人
県外 に転居
2
非 自閉症
1
連絡 が とれ ない
4
こ れ ま で 実 施 した3回 の 調 査 対 象 と な っ た 母 親 と本 児 の 人 数 と平 均 年 齢 は
〈表2>の とお りで あ る。92年10月 末 現 在 の 本 児 の 満 年 齢 の 平 均 は24.7歳,う ち 男 性15人,女 性9人 で あ り,年 齢 幅 は,21歳 か ら32歳 に お よ ん で い る。 ち な み
に74年 の 本 児 の平 均 年 齢 は6.6歳,83年 の 平 均 年 齢 は16.5歳 で あ っ た 。
〈表2>調 査実施 数 と調 査時 の母親 と本 児の年令
調査年 調査実 施数 本児 の満年 齢(平 均)母 親 の満 年齢(平 均)
第1回1974年
第2回1983年 第3回1992年
39人 22人 24人
6.6 16.5 24.7
33.3 41.5 51.3
一方,24人 の母 親 の満 平 均 年齢 は51.3歳 で あ り,本 児 は青 年期 後期 か ら成 人 期 を むか えて い る こ とにな る。
4.調 査 票
調査 票 は,「 生 活 実態 調 査 」 と 「生 活 時 間調 査」(自 覚症 状 調 査 を含 む)の2 種 類 で あ る。
「生 活実 態 調査 」 は,本 児 の状 況,母 親 の状 況 と意 識 を中心 と した設 問26問
63項 目か ら な って い る 。 調 査 項 目 は,3つ の 時 期 を比 較 す る た め に先 の2つ の 調 査 と同 一 の 項 目 を多 く採 用 した 。 ま た18年 間 を振 り返 る設 問 を含 め た 。
「生 活 時 間 調 査 」 は,ウ イ ー ク ・デ イ の 一 日 を特 定 し,特 定 の 調 査 票(NHK 国 民 生 活 時 間 調 査 を一 部 改 変)に した が っ て,そ の 日の24時 間 を ど う過 ご し た か を10分 刻 み で 回 答 を依 頼 した もの で あ る。 ま た 同 じ 日の 朝 夕 に 自覚 症 状 調 査
も行 っ た 。 生 活 時 間 調 査 と 自覚 症 状 調 査 は,と も に 回 答 の 不 備 が2人 あ っ た た め に,集 計 は22人 が 対 象 と な っ た 。
な お 対 象 数 が 少 な い た め に 自 由 記 入 を多 く し,個 々 の 母 親 の 実 像 が イ メ ー ジ で きる よ う に心 が け た 。
5.調 査 の 方 法 と実 施
74年,83年 の 実 態 調 査 は,調 査 の 説 明 と周 知,さ らに調 査 日の 次 の 日 に,全 員 の 自宅 に 家 庭 訪 問(学 生 の 協 力 で)を 行 う とい う方 法 を と っ た 。 ま た 自宅 で 調 査 票 の 確 認 と 自 由 記 入 につ い て の 聞 き取 り,さ ら に 母 親 の お か れ て い る状 況 を つ ぶ さ に 見 聞 きす る こ と を 目指 した 。
今 回 の 調 査 は,久 保 個 人 が,香 川 自 閉 症 児 者 親 の 会 の 協 力 を得 て,単 独 で 行 っ た た め,郵 送 に よ る 回 収 と な っ た 。 一 部 の 家 庭 訪 問,電 話 に よ る 聞 き取 りな ど で 補 い は した もの の,先 の2回 の も の に比 べ る とか な り精 度 は落 ち る もの と思
わ れ る。
親 の 会 と共 催 しな か っ た の は,前 述 の よ う にす で に 会 を離 れ て い る家 族 が 多 く,親 の 会 に よ る 調 査 に 抵 抗 感 を示 す 人 が い る こ と を懸 念 した た め で あ る。
しか し91年11月 に,親 の 会 の 枠 を越 え て,筆 者 の 呼 び か け で,青 年 期 を 向 か え た13家 族(親 の 会 を離 れ た 人 も含 む)が 集 ま り,自 由 な話 し合 い の 時 を も っ た 。 こ の 折 り,そ の 後 の 実 態 を知 りた い と の声 もあ っ た の で,こ の 調 査 を行 う 基 盤 は 整 備 さ れ て い た と い え よ う。
92年8月 に挨 拶 状 の 発 送,9.月 上 旬 に 「調 査 票 」 を郵 送,回 収 は92年9月 中 旬(一 部 は10月)で,未 回収 の 家 族 に は,郵 送(一 部 電 話)で 再 度 返 送 を依 頼 した 。
調 査結果の概要
1対 象児童 と家族
1.本 児 と母 親
1)本 児 本 児 の 年 齢 分 布 は 〈表3>の 通 りで,2ユ 歳 か ら33歳 まで に わ た っ て い る 。 満 年 齢 の 平 均 は24.7,男 女 比 は,男 性15人,女 性9人 で,約3:2の
比 率 で あ る 。
〈表3>本 児の満 年齢 と性 別(92
.10.現 在)
i生男U/齢21222324252627282930313233言 十
男女
1242
1311
33
11
15
二↓.ロ †
227310330110124 19
2)母 親 と 家 族 父 母 の 年 齢 層 〈 表4>は45‑54歳 が 中 心 だ が,45歳 か ら69歳 に わ た っ て い る 。家 族 数 〈表5‑1>は3人 と4人 が 多 い 。核 家 族 は19家 族(79.2%), そ の 他 の5家 族 は,「 母 と 同 居 」 が3家 族,「 長 男 夫 妻 と 同 居 」 が2家 族 で あ っ
た 。 き ょ う だ い 数 〈表5‑2>は,ひ と っ り 子 が6人(25%),二 人 が9人(38%),三 人 が6人(25%)で あ る 。
〈表4>父 ・母 の 年 齢(92
.10.現 在)
一年 齢
40‑4445‑4950‑5455‑5960‑6465以 上 計1
父 母
1
0412341 0117330
24 24
計
01519671 48
〈 表5‑1>家 族 数
「
人数
3 4 5 6 7
計6 (25)
8 (33)
4 (17)
5 (zl>
1 (4)
24 100%
1
〈 表5‑2>き ょ う だ い 数(本 児 を 含 む)
き ょう だ い 数 1
2 3 45
6(25)9(38)6(25) 2(8) 1(4)
計 24(100%)
3)母 親 の 就 労 仕 事 を も っ て い る 母 親(パ ー ト を 含 む)は,74年 調 査 → 3ユ%,83年 →76%,92年 は67%で,83年 よ り や や 少 な い 。 常 勤 に 限 っ て も74年
→12 .8%,83年 →28.6%,92年 →20.8%と 同 様 の 傾 向 を 示 し て い る 。
今 回 の 調 査 で は,無 職8人(33.3%),パ ー ト と 臨 時8人(33.3%),有 職(事 業 主,家 業 従 事,常 勤)8人(33.3%)で あ っ た(表7)。
2.本 児 の 現 在 の 状 況
1)現 在 の 本 児 の 状 況24人 の 内 訳 は,就 職3人(12.5%),作 業 所 ・通 所 施 設 な ど10人(41.7%),入 所 施 設9人(37.5%),ど こ に も い っ て い な い(在 宅>
2人(8。3%)と な っ て い る 。 と く に 「ど こ に も 行 っ て い な い 」2人 は,家 族 が 希 望 し て い る に も か か わ ら ず 「受 け 皿 」 が な く,ど ち ら の 家 族 も 厳 し い 状 況 に お か れ て い る 。 〈表6>は,こ れ ま で 本 児 た ち が ど の よ う な 場 に 所 属 し て き た か を 示 し た も の で あ る 。
な お 「療 育 手 帳 の 有 無 」 は,Aが21人(87.5%),Bが3人(12.5%)で,「 も っ て い な い 」 人 は い な か っ た 。
学齢 前
保 育 所9 ふ つ う ク ラ ス8 障 害 児 ク ラ ス1
(24.3)
幼 稚 園13 ふ つ う ク ラ ス8 障 害 児 ク ラ ス5
(35.4}
幻 児 教 室11 (29.7)
ど こ に もい って い ない (在 宅)4
(io.$) 37
〈 表6>24人 の こ れ ま で の 所 属(重 複 回 答)
小 学校 中学校 高 校 年齢 現 在(1992)
普 通学校0一 般 の高校0
普 通学 校2
→
→
→
障害児 学級2
→
→
→
→
養 護 学 校19 (76.0)
(4.U) 通 所 施 設1
→
→
→
→
就 職3 (12.5) (7.4)
障 害 児 学 級6 (22.2)
(7.6)
→「蒋 緒障害
児 学 級5
(19.2) 通 所 施 設10
(作 業 所 を 含 む)
(41.7)
情 緒 障 害
児 学 級8 (29.6)
養 護 学 校16 (61.5)
入 所 施 設9 (37.5) 入 所 施 設8
(29.6)
入 所 施 設5 (20.0)
施設 入所3
養 護学校
言方問謹 ,野
→
そ の 他3(11.1)
どこにもい っていない
(瀞2
27 26 25
24
()内 の 数 字 は%
2)本 児 と母 親 の状 況 現 在 の 本 児 と母 親 の状 況 を重 ね た のが 〈表7>で あ る。 この表 で 見 るか ぎ り,本 児 と母 親 の職 業 の有 無 の 関連 は み とめ られ な い。
〈表7>本 児 と母 親 の 状 況92年(N・24)
本児 就 通作 入 どっ
こ て
所 業 に い 計
も な
母親
職 ・所 所 行 い
事業主
0100 1
有 職 家業従事者
0011 2 8
常勤
212 5
パ ー ト
パ ー ト ・臨 時1420 7
他 その他
0010 1 8
無 職 専業主婦
0431 8 8
計
31092 24 1
H本 児の最近 の様 子
母 親 の 「大 変 さ」 に影 響 を お よ ぼ す もの と して,本 児 の ① 睡 眠,② 身 辺 自立,
③ 食 事,④ 行 動,⑤ コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ンの 問 題 を取 り上 げ た 。
〈表8>か ら 〈表12>ま で は,過 去2回 の 調 査 と今 回 の 調 査 を 比 較 した も の で あ る。 こ こ か ら全 般 的 に言 え る こ とは,74年 と83年 の 間 の 改 善 は 大 き く,83年 と 今 回 の 差 は少 な い とい う点 が まず あ げ られ る。 た だ し① 睡 眠,② 身 辺 自立,③
食 事 のADLに 関 す る 変 化 は④ 行 動,⑤ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン よ り も概 し て 顕 著 で あ る 。
1.睡 眠 〈表8>
「朝 早 く 目 を さ ま す 」 と 「深 夜 ま で 起 き て い る 」 は,と も に83年19.0%→
37.5%と 同 率 で あ る。 ま た 「夜 中 に起 き て 困 る」 は,「 よ くあ る」(カ ッコ 内 は
「と き ど き あ る 」)の 比 率 は,74年2.6%(43.6)→83年9.5%(9.5)→92年16.7%
(41.7)で あ り,い ず れ も加 齢 と と も に 改 善 さ れ て い な い こ と を示 して い る。
<表8・1>朝 早 く か ら 目 を さ ま す 1983年
1992年
よ く あ る 4(19.0)
時 々 あ る 11(52.4)
な い 6(28.6)
9(37.5) 9(37.5) 6(25.0)
<表8‑2>深 夜 ま で 起 き て い る
1983年 (N:21)
よ く あ る 4(19.0)
時 々 あ る S(38.1)
な い 9(42.9)
1992年
9(37.5) 8{33.3) 7(29.2)<表8‑3>夜 中 に 起 き て 困 る よ くあ る1(2.6)
1974年(N:39)
1983年
1992年
時 々 あ る 17(43.6)
な い 21(53.8)
2(9.5) 2(9.5) 17(81.0)
4(16.7) 10(41.7) 10(41.7)
()の 数字は%
2.身 辺 自立 〈表9>
身 辺 自立 で は,ト イ レ,衣 服 の 着 脱,74年 と83年 の 間 に大 き な 変 化 が 見 られ た が,83年 と92年 の 差 は ほ と ん ど見 ら れ な か っ た 。92年 で は大 小 便 に分 け ず 「自 分 で トイ レ をす る」 の 設 問 だ が,「 介 助 す れ ば で き る 」 と 「で き な い 」 が 各1
人 つ つ い る。 こ の 二 人 は と も に 「ど こ に もい く こ との で き な い 在 宅 」 の 成 人 で あ り,母 親 の 介 護 の 「大 変 さ」 を物 語 って い る。
1974年
1983年
〈参 考>
1983年
〉自分 で小便 をす る
で き な い1(2.6) で き る
31(79.5)
介 助 が あ れ ば で きる7(17.9)
書 、o、」
20(95.2)
〈 自分 で トイ レ をす る 〉
1(4.8)f
22(91.7)
1(4.7) 1(4.7)
<表9‑2>自 分 で 大 便 を す る 1974年
1983年
で き る 24(61.5)
介 助 が あ れ ば で き る10(25.6)
で き な い 5(12.8)
18(85.7) 2(9.5)
1(4.8}
〈 表9‑3>自 分 で 服 を 着 る 1974年
1983年
1992年
で き る 14(35.9)
介 助 が あ れ ば で きる 18(46.2)
で き な い 7f17.9)
20(95.2)
,'ノ'1(4。8)
21(87.5) 2(8.3)
で き な い1(4.2) ()の 数 字 は%
3.食 事 〈表10>
偏 食 で も,74年 と83年 の 間 に大 き な変 化 が 見 られ た が,83年 と92年 の 差 は ほ と ん ど見 られ な い 。 自分 で 食 事 が で きな い 人 が 一 人 い る 。
<表10‑1>偏 食 はあ るか
1974年
1983年
ひ ど い 15(38.5)
少 しあ る 17(43.6)
な い 7{17.9)
3(14.3) 10(47.6) 8(38.1)
1992年2(8.3)
14(58.3)、、
、
1
8(33.3)〈 自分 で 食 事 をす る 〉
1992年 一 で き な い 1(4.2)
()の 数 字 は%
4.問 題 と な る 行 動 〈 表11>
行 動 で は,「 動 き が 激 し く て 困 る 」 に 「は い 」 と 答 え た の は,74年35.9%→
83年19.0%→92年16.7%,「 危 険 な こ と を 平 気 で す る 」 が74年33.3%→83年 14.3%→92年8。3%,「 か ん し ゃ く ・泣 き 叫 び が あ る 」 も 「は い 」 は,74年 30.8%→83年14.3%→92年12.5%と 減 少 し て い る 。 と は い え 現 在 に お い て も な
お40%以 上 の 者 に 行 動 の 困 難 が 見 ら れ る 。
<表11‑1>動 き が 激 し く て 困 る
1974年
1983年
1992年
は い 14(35.9)
時 々 10(25.6)
えゆ︑●レ只)︑りOV(
4(19.0) 6(33.3) 10(47.6)
' ''
4(16.7) 6(25.0) 11(45.8)
3(12.5) 無 回 答 ()の 数 字 は%
「もの へ の こ だ わ り」 は さ らに 多 く,「 は い 」(13人)「 と き ど き」(8人)を 合 わ せ え る と87.5%の 高 率 で 見 られ る こ と に な る 。
〈 表11‑2>危 険 な こ と を 平 気 で す る 1974年
1983年
1992年
は い 13(33.3)
時 々 10(25.6)
い い え 16(41.2)
3(14.3) 6(28.6) 12(57.1)
/!//,ノ ノ 〆 ノ
2(8.3)
㌔
8(33.3) 11(45.8)
3(12.5) 無 回 答
<表11‑3>か ん し ゃ く ・泣 き 叫 び を お こ す
1974年
1983年
1992年
は い 12(30.8)
時 々 23(59.1)
い い え 4(10.1)
3(14.3) 9(42.9) 9(42.9)
3
3(12.5) 7(29.2} 12(50.0)
劉
も の へ の こ だ わ り
1992年
i3(54.2) 8(33.3) 2(8.3)無 回 答
1(4.2)
()の 数字は%
5.コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ンの 問 題 〈表12>
「こ とば の 指 示 」 と 「対 人 関 係 」 は と も に 顕 著 な 改 善 は 見 られ な い 。 こ れ は 自 閉 症 の 行 動 障 害 の 特 徴 の 一 端 を は っ き り と示 して い る 。
<表12‑1>こ と ば の 問 題
1983年
1992年
1
あ る 程 度 話 せ る 5(23.8)
少 し話 せ る 6(33.3)
話 せ な い 8(38.1) 話 せ る1(4.8)
i
3(12.5) 11(45.8) 9(37.5)
1(4.2)
<表12‑2>こ と ば の 指 示 の 理 解
1983年
1992年
で き る 2(9.5)
あ る 程 度 で き る 13(61.9)
少 し は で き る 6(28.6)
ノ/,,
1(4.2) 15(62.5} 7(29.2)
i
で き な い 1(4.1)
<表12‑3>対 人 関 係 1983年
1992年
あ る 程 度 と れ る 8(38.1)
少 し は と れ る 10(47.6)
と れ な い 3(14.3)
曜、、 、r
、、 、、'
9(37.5) 10(41.7)3(16.7)
i
1(4.2)
()の 数 字 は%
6.本 児 の 行 動 で 親 が 今,い ち ば ん 困 っ て い る こ と と大 変 な こ と 〈表13>
こ れ に 関 して 「自 由 記 入 」 で 書 い た も の を 整 理 した の が 〈表13>で あ る 。 「と くに な し」 が4人,未 記 入 が1人 で あ る が,こ の 項 目 は,日 常 で の 困 難 に 直 面 した 問 題 で も あ り,他 の 項 目 に比 して も っ と も詳 し く具 体 的 に書 か れ て い た 。 母 親 に と っ て の 子 ど もの 行 動 の 問 題 は,睡 眠(生 活 の リズ ム),食 事,ト イ レ ・ 衣 服 な ど の 基 本 的 な 生 活 の 障 害,さ ら に,パ ニ ック や 泣 き叫 びJ自 傷 行 為 と危 険 な行 為,こ だ わ り と執 着,対 人 関 係 と社 会 性 の 困 難,こ とば の 問 題 な ど だ が,
これ らは そ の ま ま 自 閉症 児 が 示 す 行 動 障 害 の リス トで もあ る 。
と りわ け 深 刻 な 問 題 を抱 え て い るTさ ん(男 性 ・23歳 ・在 宅)の 場 合,「 ① 雑 巾 で も,外 に 出 る と小 石 で も何 で も口 に い れ る 。 ② 大 便,オ シ ッコ も 自分 で ズ ボ ン を お ろ して 所 か ま わず す る の で,毎 日油 断 が で きな い 。[親 は]ト イ レ に も 安 心 して い け な い 。③ 危 な い 事 が 分 か らず,家 を よ く飛 び 出 す 事 が 多 くて 困 る」
な どが 挙 げ ら れ て い る。 母 親 は,24時 間,緊 張 の 中 に お か れ て い る。
一 方,就 労 して い るMさ ん(男 性 ・21歳 ・就 職)の 場 合 は,親 の悩 み もTさ ん の 場 合 と は異 な る が,し か し,社 会 生 活 を営 む上 で 次 の よ う な 問 題 「① 言 葉 の 指 示 が 十 分 理 解 で き な い(電 話 の 取 次 ぎが で きな い),② お 金 の 管 理 が で き な い 。 貯 金 した り,用 に応 じて 使 う事 をせ ず,い つ もポ ケ ッ トの サ イ フ に 入 れ て い る 。 ③ 悪 い 癖 と して,鼻 くそ を ほ じ くっ て な め る 。 母 親 の 鼻 をつ つ く。 若 い 女 の 子 の ミニ ス カ ー トの 辺 に 興 味 あ り,時 に の ぞ く。 寺 の お 奏 銭 に興 味 を も つ,ス ー パ ー の レジ,他 の 人 の サ イ フ を見 た が る」 な ど を持 っ て い る 。
〈 表13>今,い ち ば ん 困 っ て い る こ と,大 変 な こ と(自 由 記 入)
お 子 さ ん の 行 動 の こ と で,い ま,い ち ば ん 困 っ て い る こ とや 大 変 な こ と は お あ りで し ょ う か 。 あ れ ば 具 体 的 に お 書 き くだ さ い 。
睡 眠(生 活 の リ ズ ム)
・夜 と昼 が 反 対 の 生 活 。 夜 起 きて,昼 の 間 は寝 て い る生 活 が 約9年 間 つ づ い て い る。
・テ レ ビ に 合 わ せ た 生 活 時 間 に な りや す い 。
・ 〔 施 設 か ら一 時 〕 帰 省 し た と き,時 々一 睡 も しな い こ とが あ る。
・毎 月 ,施 設 か らの帰 省 日が3日 間位 続 け て あ る。 そ の1日 目の 夜 は嬉 しい の か,自
分 の 大 切 に して い る も の を 触 っ て い つ まで も 眠 な い 。
つ け 〔発 作 〕 も 多 く,目 が 放 せ な い の で 体 力 的 に つ い て い け な い 。 飲 食 ・異 食 に 関 す る こ と
・間 食 と水 分 の 摂 取
。 ア イ ス ク リ ー ム,チ ー ズ,ク ッキ ー を よ く食 べ,そ の 都 度 水 を 多 量 に 飲 む 。 自分 で 吐 く事 も あ る。
・水 を 異 常 に ほ しが る 。 去年 の秋 頃 よ り特 に ひ ど くな り,朝 の体 重 と夕 方 が8キ ロ位 増 え て い る 事 もあ る 。 最 近 は 少 し 良 くな っ て い る 。 水 分 の 取 りす ぎ で 夜 何 回 か トイ
レ に 起 き る 。
・紙 を 食 べ る(新 聞 で も本 で もチ ラ シ で も近 くの もの を 破 い て 食 べ る 。[異 食]
トイ レ ・衣 服 に 関 す る こ と(ADL)
・ トイ レ に 入 っ た 時 ,肥 えて い るの で 〔お 尻 を〕 きれ い にふ け な い。
・ トイ レ の 失 敗 が 多 い 。 今 年 の ユ月頃 か ら,主 に オ シ ッコ を も らす 事 が 多 くな っ た。
医 者 へ 行 っ た が,精 神 的 な もの だ ろ う と い わ れ た 。
・大 便 ,オ シ ッコ も 自分 で ズボ ン をお ろ して所 か まわ ず す るの で,油 断 で きない 。
・ ト イ レの 回 数 が 多 い 。 特 に生 理 時 に 多 く,5分 置 き位 に 行 く。 時 間 を 決 め て 止 め る と1時 間 位 は ガ マ ンが 出 来 る 。
・寒 くな っ て も裸 に 近 い 状 態 で ,着 せ て も家 人 の 目の届 か な い所 で脱 い で しま う。
パ ニ ッ ク ・泣 き 叫 び な ど
・時 々嫌 な 事 を 無 理 に さ せ る と パ ニ ッ ク を 起 こ す 事 が あ る 。
・本 人 に は そ れ な りの 理 由 が あ る と思 わ ます が ,私 に は 分 か ら な い 時 が 多 い 。
・言 葉 が し ゃべ れ な い 為 に ,意 思 伝 達 不 能 で い ら だ つ 。
・自分 の 意 志 が 伝 え ら れ な くて ,パ ニ ッ ク を起 こ す 事 が あ る 。
・割 れ も の(ガ ラ ス ,瀬 戸 物 な ど)を 割 る 。
・小 学 校5年 か ら寮 生 活 を始 め た こ ろ か ら よ く泣 く よ う に な っ た 。最 近 は,ヒ ス テ リ ッ クで,ほ ん の 一 寸 した こ と で も 怒 りだ して 泣 く。 こ れ が 夜 中 だ と,官 舎 な の で 困 る 。 又,園 で も大 声 で 長 期 間 泣 く と他 の 園 生 が 嫌 が っ た り落 ち つ か な く な り困 る 。
・気 に 入 ら な い 事(特 に テ レ ビが う ま く見 ら れ な い 時 が あ る と泣 く(夜 中 で も) 。
・嬉 しい 時 に 奇 声 を 出 す 。 自 傷 行 為 ・危 険 な こ と
・作 業 所 の 友 達 の 「オ ー オ ー 」 と い う 声 を 〔自 分 も〕 一 緒 に 出 し て ,頭 を 叩 く,手 の 甲 を 噛 む 等 の 行 為 が あ る 。
・危 な い 事 が 分 か ら ず ,家 を よ く飛 び 出 す 事 が 多 くて 困 る 。 全 て に 目が は な せ な い 。 対 人 関 係 ・社 会 性 の 困 難
・言 葉 が 少 な い 為 対 人 関 係 が 難 しい 。
・食 事 時 ,食 堂 で皆 が 食 事 を して い る所 で ズボ ンと下 着 を降 ち し性 器 い じ りをす る。
・貯 金 した り,用 に応 じて 使 う事 をせ ず,い つ もポ ケ ッ トの サ イ フ に入 れ て い る。
こ だ わ り ・執 着
・自髪 を抜 く こ と 。 昨年 の5月 に園 に入所 して,こ の 日か ら 〔園 の ほ うで 〕 白髪 抜 き
を止 め さ せ よ う とい う こ と で 制 止 を は じ め た 。 しか し,な か な か 止 ま らず,こ の 影 響 が 強 く現 れ る 。 今 ま で に な か っ た こ だ わ りや 癖 が,次 か ら次 と 出 て くる 。 又,他 の こ と で も 制 止 さ れ る と過 剰 に 反 応 を 示 す よ う に な る 。 自 閉 症 者(児)の 問 題 行 動 を 他 の 園 生 や 親 達 に な か な か 理 解 して も ら え な い こ と が,強 制 的 に 制 止 した 理 由 。
・使 い ふ る しの 歯 ブ ラ シ
,箸,ス プ ー ン な ど何 で も 口 に くわ え て 唇 と 歯 で う ま く上 下 に 振 る 。 だ か ら 前 歯 が ソ ッパ ぎ み 。
・メ ー タ ー の 数 字 に こ だ わ りが あ る 。特 に 車 の メ ー タ ー が 好 き で す 。今 は ガ ス メ ー タ ー に 興 味 を 持 ち,お 茶 を 沸 か した り,風 呂 を 沸 か し た り して,メ ー タ ー の 数 字 が 変 わ る の を 見 て 喜 ぶ 。
・決 ま っ た 衣 類 しか 着 用 し な い 。 外 出 の 時 は 指 示 して 与 え た 物 を 着 る が ,帰 る と又, 同 じ物 に 着 替 え る 。
・決 め た パ タ ー ンが くず せ な い 。 家 に い る 問 は ,自 分 の決 め た時 間 割 どお りに行 動 し 少 しで もず れ る と興 奮 状 態 に な る 。
・缶 ジ ュ ー ス を た く さ ん 買 う。 帰 省 の と き ,自 動 販売 機 で缶 コ ー ヒな ど を買 う。 い ろ ん な メ ー カ ー の 缶 を集 め る 。 コ ー ス,買 う場 所 に こ だ わ り,一 日何 十 個 も買 う 。
・ 〔園 で 〕 他 人 の 所 持 品 に 手 を 触 れ た り,持 ち 出 した り,焼 却 炉 へ 持 ってい って燃 や し て し ま う 。 自分 の 物 を要 ら な い と判 断 す る や 否 や シ ー ッ,服,下 着,靴 下 等 を燃 や す 。 自分 の 物 と他 人 の 物 の 区 別 が 出 来 な い 。
行 動 ・落 ち つ きが な い 。年 齢 が 高 く な っ て も,同 伴 者 と一 緒 に い る こ とが む ず か しい(ス ー パ ー や 公 共 の 場 所 で の 場 合)。
・家 で は あ ま り動 か な い の で ,何 か興 味 の持 て る もの をみ つ け て や りた い。
・運 動 が 少 な い た め 肥 満 に な っ て い る 。
言 葉 ・言 葉 の 指 示 が 理 解 で き な い 。 デ ン ワ の 取 次 ぎ が で き な い 等 。
・言 葉 へ の こ だ わ りが あ る 。 「… し て あ げ る 」 と い う 言 葉 に 対 して ,頭 を叩 く,物 を 投 げ る,手 の 甲 を噛 む な どす る 。
医 療 ・歯 科 治 療 。2,3年 前 に は させ て い た が 最 近 嫌 が りだ し,機 械 へ 手 を も っ て い く よ う に な り危 な い の で 今 は 週 に1回 な れ る 為 に通 っ て い る 。
7.本 児 が と くに興 味 を も っ て い る もの(こ と)〈表14>
こ の 問 い に対 して24人 の う ち 「と くに な い 」 と 回 答 した の は4人 と 「未 記 入 」 が1人 だ っ た 。 〈表14>は,「 自 由 記 入 」 を整 理 した もの で あ る。
特 定 の もの へ の 興 味 に は,音 楽,数 字,絵 本 ・辞 書 な どの 本,乗 物 な ど,機 械 的 な 記 憶 や 非 言 語 の 能 力 が 含 ま れ る。興 味 は,こ だ わ り と同 義 語 で は あ るが,
こ こ で は 母 親 は あ ま り困 っ た こ と と して 受 け とめ て お らず,と きに 本 児 の 豊 か に 生 き る 糸 口 と考 え て い る 。
0さ ん(23歳 ・女 子)の 場 合 は,「 漢 字 辞 典 」(音 読 み,訓 読,用 法 等 を声 を 出
して 読 ん で 覚 え て い る)と 「百 科 事 典 」(動 物,植 物,昆 虫,生 物,料 理 な ど, 熱 心 に 見 た り,読 ん だ り覚 え て い る)に 興 味 を も ち,こ の2つ と も楽 し く対 話 が もて る 。Mさ ん(23歳 ・女 子)の 場 合,買 物 を好 み,飛 行 機,人 形,打 ち 出 の 小 槌 ち,き りん の ぬ い ぐ る み,時 計,テ ー プ 本,お 菓 子 な ど い ろ い ろ と選 ん で 買 っ て い る 。
母 親 は,「 困 っ た こ と」 〈表13>と は 異 な る ニ ュ ー ア ンス で,本 児 が 興 味 を示 す こ とが ら を 記 録 して い る 。
〈 表14>本 児 が と く に 興 味 を 持 っ て い る こ と(も の)(自 由 記 入)
お 子 さ ん が と くに 「興 味 を持 っ て い る こ と(も の)」 は 何 で す か 。
捨 て る こ と ・破 る こ と
・ ト イ レ の 紙 が な く な る ま で 捨 て る 。 隠 し て お い て も 探 し て 捨 て る 。
・新 聞 の 広 告 を ら せ ん 状 に 破 る 。 折 る こ と ・貼 る こ と ・手 芸
・色 紙 で 折 り紙(ツ ル)を 折 っ た り切 り文 字(例 え ば 山 本 山 と い う 字 を 色 紙 を 細 か く 切 っ て 白 い 紙 に は り カ ー ド を 作 る)や マ ー ク(三 菱)を テ ー プ で 貼 っ て 作 る 。
・ア ニ メ の 切 り抜 き を す る 。
㌔ 手 芸 を す る 事 数 字
・数 字 に 関 連 の あ る も の で ,今 は 特 に 電 卓 に 興 味 を 持 ち 常 時 ズ ボ ン の ポ ケ ッ ト に 入 れ て 持 ち 歩 い て い ま す 。 他 に 時 計,カ レ ン ダ ー も 好 き で す 。
音 楽 を 聴 く
・音 の 出 る も の で カ ラ オ ケ ,テ レ ビ,ポ ー タ ブ ル ラ ジ オ 等 も,帰 省 し た 時 に は 一 日 中 か け て 聞 い て い る 。
・音 楽 を 聴 く(カ ラ オ ケ や ス テ レ オ で 。 あ る い は 母 や 先 生 に よ く 歌 わ せ て 聞 く)
・ 「レ コ ー ド!」 と い っ て 一 日 中 演 歌 を 聞 い て い る 。
機 器 ① カ セ ッ トテ ー プ,② 電 卓,③ ラ ジ オ,④ フ ァ ミ コ ン ゲ ー ム(何 時 間 で も す る),⑤ テ レ ビ(4人)[コ マ ー シ ャ ル,「9チ ャ ン ネ ル 」 な ど],⑥ ビ デ オ(自 分 で と る)
書 物 ① 漢 字 辞 典,百 科 事 典 な ど(熱 心 に 見 た り,読 ん だ り覚 え て い る),② 乗 物 の 本,③ タ ウ ン ペ ー ジ,④ 本(動 物 ・花 ・鳥 ・昆 虫 等 の 図 鑑 百 科 事 典,料 理 の 本,手 芸 の 本, 商 品 カ タ ロ グ,絵 本,雑 誌 他)が と く に 好 き で,毎 月 給 与 を も ら っ た 時 に,1冊 づ つ 貝 つ 。
ロAもも の ・ ヒ モ 。 外 で は 持 た な く な り ま し た(家 と 園 で は も っ て い ま す)
・決 ま っ た も の で な い が
,何 か を 持 っ て い な い と 不 安(?)な よ う で す 。
・輪 ゴ ム を 指 先 で ま さ ぐ り ,遊 ぶ 。 い つ ま で も 飽 き ず に 。 ま た 口 に ハ ブ ラ シ と か 箸 を
く わ え て 上 下 し て1日 中 遊 ぶ 。 常 に 何 か 指 先 で ま さ ぐ る 何 も 持 た せ て い な い と,冬 な ど 自 分 の 着 て い る セ ー タ ー を ひ っ ぱ っ て ほ ど い て し ま う 。
・ア ル バ ム
・缶 ジ ュ ー ス
乗 物 ① バ ス,② ド ラ イ ブ を す る 。 買 い 物
・飛 行 機 ,人 形,打 ち 出 の 小 槌 ち,き り ん の ぬ い ぐ る み,時 計,テ ー プ,お 菓 子 な ど
皿 母親 の状況
1.母 親 の 最 近 の 様 子
母 親 の 睡 眠,子 ど もへ の 注 意 の 程 度,く つ ろ ぎ と余 暇 等 で は,子 ど もの 状 態 と比 例 して,全 体 に74年 と83年 の 間 で 改 善 が 大 き く,83年 と今 回 の 差 は小 さか っ た 。
1)睡 眠(表15)「 夜,目 を さ ます こ とが あ る か 」で 「は い」 と答 え た 母 親 は, 74年51.3%→83年47.6%→92年75%で,92年 が も っ と も高 い 。
2)子 ど もへ の 注 意 の 程 度(表16)例 え ば 「子 ど もへ の 注 意 の 程 度 」は,「 い っ と き も 目 を は な せ な い」 と 「注 意 を して い な い とい け な い」 は,74年74.4%(74 年 調 査 で は 外 出 時,家 の 中 の 区 別 を して い な い)→83年 外 出 時61・9%,家 の 中 52.4%→92年 外 出 時75・0%,家 の 中45.9%だ が,「 い っ と き も 目 を は なせ な い」
に 限 る と,83年 に外 出 時33.3%,家 の 中14.3%だ っ た も の が,92年 に は 外 出時 20.8%,家 の 中14.3%4.2%と 減 少 して い る 。
3)く つ ろ ぎ と余 暇 〈表17>く つ ろ ぎ の 時 間 が 「あ る 」 は,83年42.9%か ら 92年75%と な っ て お り,確 保 され て い る 母 親 が 多 くな っ て い るが,旅 行 な ど の 遠 出 は 制 約 さ れ て い る場 合 が 多 い 。
〈 表15‑1>
1.睡 眠 に つ い て
<表15‑1>床 に つ く と す ぐや す め る か
1983年
は い16(76.2)
い い え 5(23.8)
<表15‑2>夜 、 目 を さ ま す こ と が あ る か(表21) 1974年
1983年
1992年
は い 20(51.3)
は い 19(48.7)
', '
10(47.6) 11(52.4)
. '''
'
18(75.0) 5(20.8)
i
無 回 答1(4.2)
2.子 ど も と い る 場 合 、 注 意 が 必 要 か
く 表16‑1>家 の 中 1983年
1992年
く 表16‑2>外 出 時
い っ と き も 目 が は な せ な い3(143)
注 意 して い な い と い け な い 8(38.1)
注 意 し な く て も よ い ia(17.6)
一' '' '
' /1
10(41.7) 12(50.0)
i
i1(4.2)無 回 答1(4.2)
1983年
1992年
1974年
3.
1983年
1992年
い っ と き も 目が は な せ な い 7(33.3)
注意 していない といけない 6{28.6)
注意 していな くて もよい 7(33.3)
無 回 答1(4.8)
5(20.8) 13(54.2) 4(16.7) 2(8.3
い っ と き も 目 が は な せ な い と き ど き
無 回 答1(2.0) 注 意 し な く て も よ い
11(28.1) 18(46.3) 10(25.0)
※ こ の調 査 は 「 家 の 中」 と 「 外 出 時 」 を区 別 して い な い 。
くつ ろ ぎ と余 暇
く 表17‑1>ゆ っ く り と 食 事 が で き る か
()の 数 字 は%
で き る 13(61.9)
あ ま り で き な い 7(33.3)
で き な い1(4.8ゆ
16(66.7) 6(25.0) 2(8.3)
<表17‑2>一 日 の う ち で 睡 眠 時 間 を 除 い て くつ ろ げ る(の ん び り で き る) 時 間 が あ る か
1983年
1992年
あ る 9(42.9)
あ ま り な い 11(52.4)
ま っ た く な い1(4.8
i )
18(75.0) 4{16.7) 2(8.3)
<表17‑3>休 日 は 忙 しい か 1983年
1992年
平 日 よ り忙 し い 9(42.9)
平 日 と 変 わ ら な い 5(23.8)
平 日 よ り ゆ つ く りで き る 7(33.3)
6(25.0) 8(33.3) 9(37.5)
無 回 答1(4.2)
<表17‑4>休 日 に 家 族 で 出 か け た こ と が あ る か 1974年
1983年
1992年
よ く 行 く 9(23.1)
1
時 々 行 く 24(61.5)
あ ま り行 か な い 6(15.4)
5(23.8) 8(38.1) 8(38.1)
' '
5(20.8? 11(45.8)
1
8(33.3)()の 数 字 は%
2.母 親 と本 児 の 生 活 時 間
1)本 児 が 主 に 過 ご す 場 所 と 人 就 職 ・通 所 な ど 本 児 が 「同 居 在 宅 」 の15人 に つ い て 見 た 。 「本 児 が お も に 過 ごす 場 所 」 〈表18>は,自 宅 が も っ と も長 く, 74年18時 間17分 →83年15時 間41分 →92年16時 間2分 で あ る。 学 齢 期 に い っ た ん 減 少 した が,学 齢 期 を終 え る とや や 長 くな って い る 。 通 所 施 設 ・作 業 所 で 過 ご す 時 間(4時 間49分)お よ び職 場 で 過 ご す 時 間(1時 間15分)を 合 わせ る と平 均 約
6時 間 で あ る。 しか し 「在 宅 の み 」 の 本 児 は,ほ とん ど の 時 間 を 自 宅 で 過 ご し て い る。 例 え ばTさ ん(男 子 〉の 場 合 は,自 宅 で 過 す 時 間 は22時 間 で あ り,後 の2時 間 は,母 親 が 車 で 本 児 を戸 外 に 連 れ 出 して い る。
「本 児 の 面 倒 を お もに み る 人 」 〈表19>は,3回 の 調 査 と も 「母 親 」 が 多 く, 睡 眠 時 間 を除 い て も,74年9時 間35分 →83年6時 間25分 →92年7時 間16分 で あ る。 今 回 の調 査 の特 徴 は,「 自分 で す る」 が2時 間45分 と増 大 して い る こ とで あ る。 「自分 で や っ て い け る 時 間 」 を確 保 して い る 人 が 少 しつ つ 増 え て い る 。 父 親 は,74年1時 間8分,83年35分,92年39分 と い ず れ も少 な い 。・
<表18>本 児 がお もに過 ごす場所(同 居在 宅) 在宅(N=33)
(1974年)
自 宅18:17 2:13 戸 外
保 育 園 幼 稚 園
2:40
自宅以外の豪19病 院1劉そ の 他20 在宅(N=15)
(1983年)
病 院4 そ の他8
在 宅(N=14)
(1992年)
自 宅16:02 通 所 施 設 作
業 所4.49
職場茄
自 宅 以 外 の 家41戸 外1:02そ の 他11
<表18>本 児の面倒 をお もにみ る人(同 居 在宅)
兄弟36親 類21
(本 児 の 睡 眠)9:32 母9:35
1 i
教 師 1:35
i/父1三 爵 報 齢 所38i
… ノ 兄弟44尋1
在 宅(N=33) (1974年)
在 宅(N=15) (1983年)
在 宅(N=14) (1992年)
(本児 の 睡 眠)8:48 母6:25
E
教 師6:51
i1齋 簸 鞭 州
(本 児 の 睡 眠)8=11 母7:16
1腫
鰍 ・ 自分 で 2:45
父39着 父 母11
2)母 親 の 生 活 時 間 数字は(時 間:分)を 示す
NHKの 国 民 生 活 時 間 調 査(73年)← 一部 を改 変)を 用 い て,特 定 した 一 日24時 間(10分 刻 み)を ど う過 ご して い る か を見 た 。
詳 し く は 〈 表20>〈 表21>の 通 り だ が,3回 の 調 査 の 主 要 な 項 目 を 比 較 す る と 次 の よ う に な る 。
「家 事 」 は,74年 →10時 間22分(43.2%),83年 →6時 間10分(25.7%),92年
→5時 間53分(24 .5%)で,家 事 の う ち 「子 ど も の 世 話 」 は74年 →4時 間52分 (20.9%),83年 →1時 間1分(4.2%),92年 →43分(3.0%)で あ っ た 。
「母 親 の 仕 事 」 は,74年 →1時 間53分(7.8%),83年 →4時 間43分(19.7%), 92年 →4時 間52分(20.3%)。
母 親 の 「睡 眠 」(午 睡 を 含 む)は,74年 →7時 間11分(30.0%),83年 →7時 間 00分(29。2%),92年 →7時 間10分(29.9%)で ほ と ん ど 変 化 は な い 。 「く つ ろ ぎ の 時 間 」 は74年 →28分(1.9%)J83年 →44分(3.1%),92年 →56分(3.9%)で,わ ず か で は あ る が 増 加 し て い る 。 し か し,本 児 の 施 設 入 所 と 本 児 が 在 宅 の 母 親 は 前 者 が39分,在 宅 が1時 間4分,有 職 の 母 親44分,無 職 と パ ー ト の 母 親1時 間2 分 で あ り や や 差 が 見 ら れ る 。
3.母 親 の 健 康 状 態
1)母 親 の 健 康 状 態 母 親 の 健 康 状 態 〈表22>は,73年 の 場 合,本 児 の 問 題 が 原 因 し て い る こ と が 多 か っ た が,今 回 で は,母 親 自 身 の 病 気 に よ る も の が 増 え て い る 。 「あ ま り よ く な い 」 と 「お も わ し く な い 」 親 は6人(20.8%)。 最 近 「入 院 し た 」4.2%,「 よ く通 院 し て い る 」20.8%,「 と き ど き 通 院 」29.2%を 合 わ せ る と,母 親 の 半 数 を 越 え る 〈表23>。
2)母 親 の 自 覚 症 状 調 査 母 親 の 「自 覚 症 状 調 査 」 の 結 果 は 〈 表24>の と お り で
あ る 。30項 目 の 母 親 の 訴 え 率 は,「 朝 」 が74年 →7.4%,83年 →8.4%,92年 →
17.0%,「 夜 」 が74年 →12.2%,83年 →14.9%,92年 →24.2%で,母 親 の 年 齢 と
比 例 し て 高 く な っ て い る 。
〈表20>母 親 の生 活時間(時 間量)
大 大 分 類
大 分 類 中 分 類
1974 1983 1992 1992
全 体
(N=39)
全 体
(N・21)
全 体
(H=22)
有 職
(N=8)
無 職 と パ ー ト (N=14)
撫 職 とパ ー ト) 同 居
在 宅
(N=15)
別 居
施 設 に
入 所
(N=%) パ ー トの み
(N=8)
無 職 の み (N=6)
生 活 必 需
睡 眠 睡 眠
7:09 7:00 7:07 7:04 9:09 fi:58 7:25 r:21 6二39午 睡
02 00 03 00 04 oa 00 02 04食 事
1:24 1:31 1:27 ユ;25 ユ:28 1:20 1二38 1:31 1:17 身 の まわ りの用事
身の まわ りの用事
(入浴 ヲ 含 ム) 49 48 41 43 40 41 38 37 49
労
働
仕 事 仕 事
1:53 4:43 4'52 8:04 3二〇2 425 1:10 4:18 6:03学 業 授業学校の行事
00 00 00 00 00 00 00 00 00課外 ・自宅学 習 00 00 00 00 00 00 00 00 00
家 事
炊 事
2二10 2:09 1:34 ユニ38 1:31 1:20 1:45 1:32 i:ssそ うじ 42 31 31 23 36 34 40 33 29
洗 濯
49 37 32 29 34 29 42 32 33縫い物 ・編み物 ?0 09 00 no 00 00 00 00 00
実用品の買 い物 41 50 44 38 47 50 43 49 31
子 どもの世話 4:52 1:01 43 os 1:04 ?1 2:02 57 13
家事雑事
48 51 1:49 1:03 2二16 2:01 2:35 1:46 1二56移 動
移 動
通 勤
05 14 14 14 14 14 15 12 19通学の送 り迎 え
通所の送 り迎 え 00 51 24 10 32 2s 38 30 ii
治療機関な ど 15 11 os 00 09 00 22 os 00
余 暇
・
レ
ジ
ヤ
交 際
個入的つ きあいos 13 ユユ 04 16 20 10 13 9
社会的つ きあい oz os 03 04 oz 04 00 04 00
休 養
くつ ろぎの時 間 28 44 56 44 1:02 1:03 1:00 1:04 39
病気 ・静養 03 oz 05 00 09 00 「 20 os 00
見物 ・鑑賞 02 00 00 00 00 00 00 00 00
スポ ー ツ 00 04 02 00 04 03 05 02 03
行楽 ・散策 07 03 os 00 09 08 10 OS 00
けい ここと趣 味 11 13 23 00 36 31 42 06 ss
技能資格の勉強
00 03 00 00 00 00 00 00 00子 どもの遊 び 00 04 oz 00 03 05 oo 03 00
新聞 ・雑誌 本
新 聞
11 12 15 15 15 23 05 os zs雑誌本
02 08 os os 04 00 10 05 07テ レビのみ 47 36 1:03 49 玉=11 1:29 45 1:06 57
主人の送 り迎 え oa 00 02 02 a3 05 00 03 00
計 計 計
24こ00 24:00 24:00 24:00 24:00 24:00 24:00 24:00 24:00余 暇 等
テ レ ビ テ レ ビ(な が ら) 44 1:25 2:59 i:rs 3:57 4:59 2二30 3:13 2:30
ラジオ ラジオ(なが ら) 00 00 29 34 26 30 17 25 39
数値 はす べて時間数値(時間:分)
<表21>母 親の生 活時 間
生活必儒 時間
年体謝怨=19全困 年体鋤紹=19全困 年体劉92=19全困
一 r‑一 一 一 一 一 、一
労働時間 余暇時間身 の ま わ りの 用 事
テ レ ビ以 外 の余 暇 活 動
撃 食 認 ㌢ ㌘̲㎡ 購 享
7;10 1:1049 1:53 ia:22L。 。
4:5211
36 i、
「 、 亀
\ 、/21U4儀
'
11
1:31
粥4:43 6:10 1:17 2:15 1:25 i
5
"36
̀ F、、
、、
、、
7:07 1:2741 4:52 5:53 44 2:02 1:03 3:28 43
児 童 と 同居 (N=15) 1983;.;26
59
児 童 と別居 (N=6)
32 本 人 と同居
(N=15) 1992年
本人 と別居 (N=7)
※ 数 字 は 時 間:分(7:10は7時 間10分)を 示 す 。
〈 表22>母 親 の 最 近 の 健 康 状 態 7:0511:29 4:19
6:2311:24願
2:20 1:33
駐
6:30 1:37 5:45 6:02G:31
'0 2:02 1:04
7:23 1:3 4:18
1・53
2:02 1;06 3:38
3.7\lll1
lll
、
6:43 1:li 6:03 5:18 2:23 57 3:09
6隔 左912藷1扁117
24時 間
健康
まあ健康 あまりよ くない 思 わ し く な い
4(12.5) 13(54.2) 402.5) 2(8.3)
計
24
〈 表23>母 親 の 入 院 ・通 院
入院 よ く通 院 と きど き通 院
な い
1(4.2) 5(20.8) 7(29.3) 11(45.9)十舌ロ
24(100%)