九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
保育所保育指針の変遷と保育課程に関する考察
余公, 敏子
九州大学大学院博士後期課程
https://doi.org/10.15017/19628
出版情報:飛梅論集. 11, pp.41-57, 2011-03-25. 九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻教育学 コース
バージョン:
権利関係:
保 育 所 保 育 に 係 る 基 準 の 変 遷 と 保 育 課 程 に 関 す る 考 察
- 幼 稚 園 教 育 要 領 と 保 育 所 保 育 指 針 の 関 連 及 び 保 育 課 程 の 意 味 付 け か ら -
余 公 敏 子
1 研 究 の 背 景 と 目 的
保 育 所 保 育 は 幼 稚 園 に お け る 幼 児 教 育 と は 異 な る 本 質 を も つ 。 我 が 国 に お け る 保 育 所 の 嚆 矢 は 1890( 明 治 23) 年 , 赤 沢 鍾 美 ・ 仲 子 夫 妻 に よ る 「 家 塾 新 潟 静 修 学 校 」 に 付 設 の 託 児 施 設 の 保 育
( 1 )と 言 わ れ て い る が , 第 2 次 世 界 大 戦 前 に お け る 保 育 所 は 今 日 に お け る 幼 稚 園 と 混 在 し て 存 在 し 各 地 方 に お い て 様 々 な 形 態 で 営 ま れ て き た
( 2 )。 第 2 次 世 界 大 戦 後 , 保 育 所 保 育 は , 本 質 的 な 価 値 を ど の よ う に 位 置 付 け な が ら 変 化 し て き た の で あ ろ う か 。
本 稿 で は 第 2 次 世 界 大 戦 後 の 保 育 所 保 育 指 針 に お け る 保 育 所 保 育 に 係 る 基 準 の 変 遷 を 明 ら か に す る こ と で 、 こ れ ら の 変 遷 に お け る 保 育 課 程 の 特 質 に 関 す る 課 題 を 明 ら か に す る こ と を 目 的 と す る 。
就 学 前 施 設 と し て の 保 育 所 ・ 幼 稚 園 は , 戦 後 , 1947( 昭 和 22) 年 , 学 校 教 育 法 ・ 児 童 福 祉 法 の 制 定 に よ り , 法 的 に 二 元 化 の 歩 み を 始 め た 。 戦 後 の 保 育 所 保 育 の 基 準 は , 1948( 昭 和 23)年 に 刊 行 さ れ た『 保 育 要 領 』に 示 さ れ た と こ ろ か ら ス タ ー ト し た と 考 え ら れ る( 3 )。 2006
( 平 成 18) 年 に 制 定 さ れ た 「 就 学 前 の 子 ど も に 関 す る 教 育 , 保 育 等 の 総 合 的 な 提 供 の 推 進 に 関 す る 法 律 」 に よ り 発 足 し た 認 定 こ ど も 園 , ま た , 同 法 に よ る 幼 保 連 携 型 認 定 こ ど も 園 の 動 向 も , 幼 保 一 体 化 施 設 を 目 指 し て , 幼 稚 園 教 育 及 び 保 育 所 保 育 の 基 準 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 と ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 統 合 或 い は 整 合 を 図 る も の と な っ て き て い る 。 こ れ ら の 基 準 の 経 緯 を 概 括 す る と , 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』は , 1948 ( 昭 和 23)年 の『 保 育 要 領 』を 基 に , 1956
( 昭 和 31)年 に 制 定 さ れ た 。そ の 後 ,1964( 昭 和 39)年 に 改 訂 さ れ ,文 部 省 告 示 と な っ た 。
一 方『 保 育 所 保 育 指 針 』に つ い て は ,1952( 昭 和 27)年 ,厚 生 省 が『 保 育 指 針 』を 刊 行 し ,
そ れ を 基 に , 1965( 昭 和 40) 年 に 初 め て 『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 作 成 さ れ , 通 達 さ れ た 。 そ
の 後 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 は , 1989 ( 平 成 元 ) 年 , 1998( 平 成 10) 年 に 改 訂 さ れ た が , 何 れ
も 『 保 育 所 保 育 指 針 』 は , そ の 一 年 遅 れ で あ っ た 。 2008( 平 成 20) 年 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』
が 改 訂 さ れ , そ こ で 初 め て 同 時 期 に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 も 改 定 さ れ た
( 4 )。 そ し て 厚 生 労 働
大 臣 告 示 と な っ た 。内 容 も 大 幅 な 変 更 と な っ て い る 。ま た ,幼 稚 園 ・ 保 育 所 の 対 象 年 齢 は ,
幼 稚 園 は 3 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ り , 保 育 所 は 0 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ る 。 共 通 部 分 と し
て 3 歳 以 上 は 年 齢 が 重 な る こ と も あ り , 同 じ 就 学 前 の 年 齢 で 異 な っ た 教 育 を 施 す こ と は 適
当 で は な い と さ れ , 1989 ( 平 成 元 ) 年 の 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 の 改 訂 の 際 , 保 育 内 容 が 6 領
域 か ら 5 領 域 に な っ た こ と を 機 に , 1990( 平 成 2) 年 改 訂 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 か ら , 保
育 内 容 に 関 し て 幼 稚 園 と 同 様 の 5 領 域 の 記 述 が な さ れ た 。 そ し て 3 歳 以 上 は 教 育 の 部 分 で
そ れ を 基 に , 1965( 昭 和 40) 年 に 初 め て 『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 作 成 さ れ , 通 達 さ れ た 。 そ
の 後 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 は , 1989 ( 平 成 元 ) 年 , 1998( 平 成 10) 年 に 改 訂 さ れ た が , 何 れ
も 『 保 育 所 保 育 指 針 』 は , そ の 一 年 遅 れ で あ っ た 。 2008( 平 成 20) 年 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』
が 改 訂 さ れ , そ こ で 初 め て 同 時 期 に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 も 改 定 さ れ た
( 4 )。 そ し て 厚 生 労 働
大 臣 告 示 と な っ た 。内 容 も 大 幅 な 変 更 と な っ て い る 。ま た ,幼 稚 園 ・ 保 育 所 の 対 象 年 齢 は ,
幼 稚 園 は 3 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ り , 保 育 所 は 0 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ る 。 共 通 部 分 と し
て 3 歳 以 上 は 年 齢 が 重 な る こ と も あ り , 同 じ 就 学 前 の 年 齢 で 異 な っ た 教 育 を 施 す こ と は 適
当 で は な い と さ れ , 1989 ( 平 成 元 ) 年 の 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 の 改 訂 の 際 , 保 育 内 容 が 6 領
域 か ら 5 領 域 に な っ た こ と を 機 に , 1990( 平 成 2) 年 改 訂 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 か ら , 保
育 内 容 に 関 し て 幼 稚 園 と 同 様 の 5 領 域 の 記 述 が な さ れ た 。 そ し て 3 歳 以 上 は 教 育 の 部 分 で
も 『 保 育 所 保 育 指 針 』 は , そ の 一 年 遅 れ で あ っ た 。 2008( 平 成 20) 年 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』
が 改 訂 さ れ , そ こ で 初 め て 同 時 期 に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 も 改 定 さ れ た
( 4 )。 そ し て 厚 生 労 働
大 臣 告 示 と な っ た 。内 容 も 大 幅 な 変 更 と な っ て い る 。ま た ,幼 稚 園 ・ 保 育 所 の 対 象 年 齢 は ,
幼 稚 園 は 3 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ り , 保 育 所 は 0 歳 か ら 就 学 前 ま で で あ る 。 共 通 部 分 と し
て 3 歳 以 上 は 年 齢 が 重 な る こ と も あ り , 同 じ 就 学 前 の 年 齢 で 異 な っ た 教 育 を 施 す こ と は 適
当 で は な い と さ れ , 1989 ( 平 成 元 ) 年 の 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 の 改 訂 の 際 , 保 育 内 容 が 6 領
域 か ら 5 領 域 に な っ た こ と を 機 に , 1990( 平 成 2) 年 改 訂 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 か ら , 保
育 内 容 に 関 し て 幼 稚 園 と 同 様 の 5 領 域 の 記 述 が な さ れ た 。 そ し て 3 歳 以 上 は 教 育 の 部 分 で
育 内 容 に 関 し て 幼 稚 園 と 同 様 の 5 領 域 の 記 述 が な さ れ た 。 そ し て 3 歳 以 上 は 教 育 の 部 分 で
は , 幼 稚 園 と 同 歩 調 を と る よ う に 促 さ れ 、 保 育 所 の 保 育 内 容 が 少 し ず つ 幼 稚 園 に 近 づ い て き た 。 ま た , 2008( 平 成 20) 年 改 訂 の 「 幼 稚 園 教 育 要 領 」 の 大 き な 特 徴 と し て ,「 教 育 課 程 に 係 る 時 間 終 了 後 等 に お け る 教 育 活 動 」 に つ い て の 項 目 が 挙 げ ら れ た こ と に あ る 。 こ こ で は 社 会 の ニ ー ズ と し て 幼 稚 園 が 保 育 所 制 度 を 取 り 入 れ た こ と に な る 。 背 景 に は , 少 子 化
・ 幼 保 一 元 化 等 が 考 え ら れ る 。 ま た ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 は 1964( 昭 和 39) 年 以 降 告 示 で あ る の で , 幼 稚 園 で の 「 教 育 課 程 」 は 編 成 が 義 務 付 け ら れ て い た 。 通 達 で あ っ た 『 保 育 所 保 育 指 針 』 は こ れ ま で 参 考 程 度 に し か 過 ぎ ず , 強 制 力 は な か っ た が ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 2008( 平 成 20) 年 の 改 定 が 告 示 に な っ た こ と か ら , 法 的 拘 束 力 が 発 生 し た 。 大 き な 特 徴 と し て 保 育 所 に お け る 「 保 育 計 画 」 が 「 保 育 課 程 」 に 改 め ら れ ,「 保 育 課 程 」 の 編 成 が 義 務 付 け ら れ る こ と に な っ た こ と で あ る 。 そ こ で , 次 の よ う な 点 に つ い て も 検 討 す る 必 要 が あ る と 考 え た 。 ま ず , 2008( 平 成 20) 年 の 改 定 で , 初 め て 「 保 育 課 程 」 と い う 文 言 が 示 さ れ て い る が , そ も そ も 「 保 育 課 程 」 と は ど の よ う な も の か 。 つ ま り 「 保 育 課 程 」 の 定 義 や 内 容 を 明 ら か に し な け れ ば な ら な い 。 こ の こ と と 関 連 し ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 に お け る 「 保 育 課 程 」 の 位 置 付 け は ど の よ う に な さ れ て い る の か 等 へ の 検 討 で あ る 。
筆 者 は , 既 に 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 等 の 改 訂 に 伴 う 幼 児 教 育 の 基 準 の 変 遷 に つ い て 検 討 し て き た
( 5 )。 本 稿 で は 上 記 の 課 題 を 踏 ま え ,『 保 育 要 領 』 か ら , 現 行 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 ま で に 示 さ れ た 「 保 育 所 保 育 に 係 る 基 準 」 の 変 遷 に つ い て , 保 育 の 計 画 , 及 び 保 育 の 内 容 を 中 心 に 検 討 す る 。 そ の こ と で , 現 行 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 に お け る 「 保 育 課 程 」 を 位 置 付 け る に 至 っ た 経 緯 等 に つ い て 考 察 す る こ と と す る 。
先 行 研 究 に つ い て , 『 保 育 所 保 育 指 針 』等 の 変 遷 の 経 緯 を 検 討 し た り , 『 保 育 所 保 育 指 針 』 か ら 探 っ た 保 育 課 程 の 先 行 研 究 は , 管 見 す る 限 り 僅 少 で あ る 。 民 秋 ( 2008 ) は ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』と『 保 育 所 保 育 指 針 』の 成 立 と 変 遷 に つ い て 述 べ て い る 。幼 稚 園 に 関 し て は 1946
( 昭 和 23) 年 の 『 保 育 要 領 』 か ら 2008( 平 成 20) 年 ま で の 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 に つ い て 述 べ て い る 。保 育 所 に 関 し て は , 1965 ( 昭 和 40)年 の『 保 育 所 保 育 指 針 』か ら 2008 ( 平 成 20)
年 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 に つ い て 述 べ て い る に 過 ぎ ず , 1965( 昭 和 40) 年 よ り 以 前 の 1952
( 昭 和 27) 年 に 厚 生 省 か ら 刊 行 さ れ た 『 保 育 指 針 』 に つ い て は , 触 れ ら れ て い な い( 6 )。 見 平 ( 2010) は ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 を 手 掛 か り に ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 と の 比 較 に お い 変 遷 を 概 観 し ,「 こ ど も の 貧 困 」 に つ い て の 課 題 を 述 べ て い る 。 し か し , こ れ に も 1952( 昭 和 27) 年 に 厚 生 省 か ら 刊 行 さ れ た 『 保 育 指 針 』 に つ い て は , 触 れ ら れ て い な い( 7 )。
。
以 上 の こ と か ら , 1946 ( 昭 和 23) 年 , 1952 ( 昭 和 27) 年 の 『 保 育 要 領 』『 保 育 指 針 』 か ら 保 育 所 保 育 の 基 準 の 変 遷 を 見 て い く こ と で ,「 保 育 課 程 」 の 内 容 に つ い て 明 ら か に す る こ と は , 保 育 所 保 育 と 幼 稚 園 教 育 即 ち 幼 児 教 育 と の 整 合 性 を 図 る 保 育 所 保 育 の 本 質 に 迫 る 上 か ら も 有 意 義 で あ る と 考 え た 。
2 保 育 所 保 育 指 針 に み る 保 育 所 保 育 の 基 準 の 変 遷
保 育 所 保 育 の 基 準 と な る 『 保 育 要 領 』 及 び 『 保 育 指 針 』 並 び に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 経 緯 を 「 幼 稚 園 教 育 要 領 」 の 経 緯 と 対 照 し ,【 表 1 】 の よ う に 系 譜 と し て 示 し た 。
戦 後 , 学 校 教 育 法 ・ 児 童 福 祉 法 が 制 定 さ れ て か ら 2008( 平 成 20) 年 , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 改 訂 告 示 ・ 保 育 所 保 育 指 針 の 改 定 告 示 を 経 て 現 在 ま で , 6 つ の 時 期 区 分 を 行 い , そ れ ぞ れ 保 育 制 度 ・ 保 育 内 容 に 関 し て 命 名 し た 。
6 つ の 時 期 区 分 に つ い て は , 次 の 通 り で あ る 。
○ 保 育 制 度 ・ 保 育 内 容 の 大 綱 化 の 時 期
戦 後 , 1947 ( 昭 和 22) 年 , 学 校 教 育 法 ・ 児 童 福 祉 法 の 制 定 , 翌 年 ,『 保 育 要 領 - 幼 児 教 育 の 手 引 き - 』 が 文 部 省 か ら 刊 行 。 そ れ か ら , 1951( 昭 和 26) 年 ま で
○ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 の 時 期
1952 ( 昭 和 27)年 ,保 育 指 針 の 刊 行 , 1956 ( 昭 和 31)年 ,幼 稚 園 教 育 要 領 の 制 定 か ら , 1963
( 昭 和 38) 年 ま で
○ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 近 接 化 の 時 期
1964( 昭 和 39) 年 , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 第 1 次 改 訂 , 告 示 , 1965 ( 昭 和 40) 年 , 保 育 所 保 育 指 針 の 策 定 か ら , 1988 ( 昭 和 63) 年 ま で
○ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 統 一 化 の 時 期
1989( 平 成 元 ) 年 , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 第 2 次 改 訂 , 告 示 , 1990( 平 成 2 ) 年 , 保 育 所 保 育 指 針 の 第 1 次 改 訂 , 通 知 か ら 1997( 平 成 9) 年 ま で
○ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 共 通 化 の 時 期
1998( 平 成 10) 年 , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 第 3 次 改 訂 , 告 示 , 1999( 平 成 11) 年 , 保 育 所 保 育 指 針 の 第 2 次 改 訂 , 通 知 か ら 2007( 平 成 19 年 ) 年 ま で
○ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 整 合 化 の 時 期
2008( 平 成 20) 年 , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 第 4 次 改 訂 , 告 示 , 保 育 所 保 育 指 針 の 第 3 次 改
定 , 告 示 か ら 現 在 ま で
( 1 )「 保 育 要 領 」 の 内 容 に つ い て ~ 保 育 制 度 ・ 保 育 内 容 の 大 綱 化 の 時 期
1948 ( 昭 和 23) 年 3 月 , 文 部 省 は 『 保 育 要 領 - 幼 児 教 育 の 手 引 き - 』 を 刊 行 し た 。 文 部 保育要領 -幼児教育の手引き-
【表1 保育所保育指針・幼稚園教育要領の系譜】
学校教育法・児童福祉法制定(幼稚園・保育所の二元化)
文部省 昭和 23 年 児童福祉施設最低基準の公布
昭和 24 年 保育所運営要綱 昭和 25 年 保育所運営要領 昭和 26 年 児童福祉法 改正
昭和 38 年 幼稚園と保育所との関係について 文部省・厚生省
昭和 41 年 保育所緊急5カ年計画 昭和 42 年 児童福祉施設最低基準改正 昭和 52 年 男性保育者認可
昭和 63 年 保育所保育指針の検討状況について 保育所保育指針検討委員会
平成 15 年 保母資格から保育士資格へ
昭和 23 年
幼稚園教育要領 改訂 告示
③保育所保育指針 改定 通達
④保育所保育指針 改訂 通達
⑤保育所保育指針 改定 告示
幼稚園教育要領 制定
幼稚園教育要領 改訂 告示 幼稚園教育要領 改訂 告示
幼稚園教育要領 改訂 告示 昭和 22 年
②保育所保育指針 刊行 昭和 27 年
昭和 31 年
昭和 39 年
昭和 40 年
平成元年
平成 2 年
平成 10 年
平成 11 年
平成 20 年
①保育指針 刊行
保 育 制 度 ・ 保 育 内 容 の 大綱化
幼 稚園教育と 保 育所保育の 複線化
幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 近 接 化
幼稚園教 育と 保育所保 育の 複線化と 保育 内容の統 一化
幼稚 園教育と 保育 所保育の 複線 化と保育 内容 の共通化
幼稚 園教育と
保育 所保育の
整合化
省 が 発 刊 し た も の で あ り , 幼 稚 園 ・ 保 育 所 ・ 家 庭 の 教 育 を 対 象 と し た も の で あ っ た
( 8 )。 ま え が き を 引 用 す る と ,「 昔 か ら , わ
【 表 2 保 育 要 領 の 内 容 】 が 国 に は 子 供 を 大 切 に す る 習 慣 が あ る と い わ れ て い る が , よ く 考 え て み る と , ほ ん と う に 幼 い 子 供 た ち に ふ さ わ し い 育 て 方 や 取 り 扱 い 方 が 普 及 し て い た と は い え な い で あ ろ う 。・ ・ ・ 中 略
・ ・ ・ 幼 稚 園 も 新 し い 学 校 教 育 法 に よ り , 学 校 の 一 種 と し て , す な わ ち 正 式 の 学 校 教 育 の 系 統 の 出 発 点 と し て , は っ き り し た 位 置 を 認 め ら れ る こ と に な っ た 。・ ・ ・ ・ ・ 中 略 ・ ・ ・ ・ 幼 稚 園 以 外 に も , 社 会 政 策 的 な 見 地 か ら 幼 児 を 保 護 し , 勤 労 家 庭 の 手 助 け を す る た め の 保 育 所 ・ 託 児 所 を は じ め , い ろ い ろ な 幼 児 の た め の 施 設 が あ る 。 こ れ ら の 施 設 に お い て も そ の 預 か る 幼 児 に 対 し て 教 育 的 な 世 話 が 絶 対 に 必 要 な の で あ る 。 教 育 的 な 配 慮 や 方 法 を も っ て な さ れ な い 保 護 や 収 容 は , か え っ て 幼 児 の 健 全 な 生 長 発 達 を 阻 害 す る こ と に な る こ と が 多 い 。 一 般 の 家 庭 に お い て 母 親 が 幼 児 を 育 て て ゆ く 場 合 も , 同 じ こ と で あ る 。 で き る だ け 幼 児 の 特 質 に 応 じ た 適 切 な 方 法 を も っ て 子 供 の 養 育 に 当 た ら な け れ ば な ら な い 。・ ・ ・ 中 略 ・ ・ ・ 」
( 9 )こ れ か ら 明 ら か な こ と は , 既 に , 幼 稚 園 以 外 の 保 育 所 等 の 幼 児 に 対 し て , 教 育 が 大 事 で あ る こ と が 力 説 し て あ り , 保 育 所 は 単 な る 預 か り の 場 で は な い と 主 張 し て い る こ と が こ の 文 面 か ら 読 み 取 れ る 。【 表 2 - 五 】 の 「 幼 児 の 一 日 の 生 活 」 も , 幼 稚 園 の 場 合 , 保 育 所 の 場 合 , 家 庭 の 場 合 と が 記 さ れ て い る 。 保 育 所 の 一 日 の 生 活 は , 登 所 ・ 朝 の 檢 査 ・ 自 由 遊 び ・ 間 食 ・ 休 息 ・ 昼 食 ・ 昼 寝 ・ 自 由 遊 び ・ 間 食 ・ 帰 宅 で あ り , 朝 は 8 時 か ら 9 時 ま で を 登 所 の 時 間 と し て い る が , 地 域 や 季 節 に よ り , 適 宜 変 更 し て い た 。 帰 宅 時 間 は 3 時 と な っ て い る が , 家 庭 の 事 情 で も っ と 遅 く ま で 保 育 す る 必 要
内容・事項の概要 昭和 23 年 保育要領
◇A 序文 一 まえがき
◇C 発達に関する 二 幼児期の発達特質 項目 三 幼児の生活指導
1 身体の発育 2 知的発達 3 情緒的発達
4 社会的発達について 四 幼児の生活環境
1 運動場 2 建物 3 遊具
◇D 発達過程に応 五 幼児の一日の生活 じた保育の内 1 幼稚園の一日 容に関する項 2 保育所の一日
目 3 家庭の一日
六 幼児の保育内容 楽しい幼児の経験 1 見学
2 リズム 3 休息 4 自由遊び 5 音楽 6 お話 7 絵画 8 製作 9 自然観察
10 ごっこ遊び・劇遊び・人形芝居
11 健康保育
12 年中行事
◇F 保育の実際に 七 家庭と幼稚園 おける留意事 1 父母と先生の会 項その他に関 2 父母の教育 する項目 3 父母教育の指針
4 小学校との連携
(表3における◇B 参考図 保育の目標・原理に
関する項目◇E保育 (五の囲みは対象をわかりやすくする の計画・保育課程に ため筆者が付した。)
関する項目 なし) (文中アンダーラインは筆者が付した。)
が あ る 場 合 に は 適 宜 時 間 を 延 長 し て い た 。 幼 稚 園 の 場 合 は , 帰 宅 時 間 が 11 時 の 場 合 , 1 時 の 場 合 , 3 時 の 場 合 の 3 種 類 が 記 さ れ , 保 育 所 と 幼 稚 園 と で は 帰 宅 時 間 , 即 ち 保 育 時 間 が 異 な る こ と が 分 か る 。
【 表 2 - 二 】 の 幼 児 期 の 発 達 特 質 も 2 歳 な い し 6 歳 の 幼 児 の 特 質 が , 身 体 的 発 育 ・ 知 的 発 達 ・ 情 緒 的 発 達 ・ 社 会 的 発 達 の 4 項 目 に 分 け て 表 示 し て あ る 。 年 齢 区 分 は , 2 歳 児 ・ 3 歳 児 ・ 4 歳 児 ・ 5 歳 児 と な っ て お り , 保 育 所 で 該 当 す る 年 齢 で あ る 。
以 上 の こ と か ら 文 部 省 か ら 出 さ れ た 『 保 育 要 領 』 は , 幼 稚 園 児 ・ 保 育 園 児 ・ 家 庭 保 育 児 等 全 て の 幼 児 が 健 全 に 成 長 発 達 す る こ と を 願 っ て 刊 行 さ れ た も の で あ る こ と が 分 か る 。
ま た 、【 表 2 】 も 【 表 3 】 同 様 、 縦 の 系 列 と し て 、 A ~ F ま で 、 保 育 要 領 の 内 容 が わ か る 項 目 を 探 っ て い っ た 。 そ の 結 果 、 ◇ B 保 育 の 目 標 ・ 原 理 に 関 す る 項 目 、 ◇ E 保 育 の 計 画 ・ 保 育 課 程 に 関 す る 項 目 に 該 当 す る と こ ろ が な か っ た 。 こ の こ と か ら 、 保 育 要 領 は 、 サ ブ タ イ ト ル に も あ る よ う に 、 幼 児 教 育 の 手 引 き 書 で あ る こ と が 分 か る 。 ま さ し く 保 育 要 領 が 出 さ れ た こ の 時 期 は 、 今 日 の 幼 児 教 育 の 礎 と な っ た 時 期 で あ り 、 保 育 制 度 ・ 保 育 内 容 の 大 綱 化 の 時 期 で あ る と 言 え よ う 。
『 保 育 要 領 』 と 同 年 ,「 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 」 が 公 布 , 施 行 さ れ た 。 こ れ に よ り , 保 育 所 に お け る 保 育 時 間 は 一 日 8 時 間 を 原 則 と し , 保 育 所 に お け る 保 育 の 内 容 は , 健 康 状 態 の 観 察 , 服 装 等 の 異 常 の 有 無 に つ い て の 検 査 , 自 由 遊 び , 及 び 昼 寝 の ほ か , 健 康 診 断 と な る 。 前 述 の ,『 保 育 要 領 』 の 幼 児 の 保 育 内 容 は 楽 し い 経 験 と し て , 見 学 ・ リ ズ ム ・ 休 息 ・ 自 由 遊 び ・ 音 楽 ・ お 話 ・ 絵 画 ・ 制 作 ・ 自 然 観 察 ・ ご っ こ 遊 び 等 ・ 健 康 保 育 ・ 年 中 行 事 の 12 項 目 あ る が , こ の 「 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 」 の 保 育 の 内 容 を み る と , 幼 児 の 12 項 目 に 該 当 す る 部 分 は , 保 育 所 に お い て は 「 自 由 遊 び 」 の み と い う こ と に な る 。 い か に , こ の 時 期 に は , 預 か り の 要 素 が 全 面 的 で あ っ た か が 分 か る 。
1949 年 ( 昭 和 24) 年 , 厚 生 省 は 「 保 育 所 運 営 要 綱 」 を , 翌 1950 ( 昭 和 25) 年 ,「 保 育 所 運 営 要 領 」 を 策 定 し , 保 育 所 運 営 の 指 針 と し た 。 1951( 昭 和 26) 年 , 児 童 福 祉 法 が 改 正 さ れ ,「 保 育 に 欠 け る も の を 保 育 所 に 入 所 さ せ る こ と 」 が 追 加 さ れ た 。 こ の こ と で , 保 育 所 の 役 割 が よ り 明 確 に な っ た こ と に な る 。
1952 ( 昭 和 27) 年 , 厚 生 省 児 童 局 は 『 保 育 指 針 』 を 刊 行 し た 。 全 153 ペ ー ジ か ら な る 。 以 後 , 1952 ( 昭 和 27) 年 の 保 育 指 針 ・ 通 達 か ら , 2008( 平 成 20) 年 改 定 ・ 告 示 さ れ た 保 育 所 保 育 指 針 ま で ,厚 生 労 働 省 か ら 出 さ れ た も の で あ る の で 保 育 所 保 育 の 基 準 の 変 遷 を【 表 3 】 に 纏 め た 。 な お , 表 中 で は ① ~ ⑤ ま で 番 号 を 付 し て い る 。【 表 1 】 と 同 番 号 で あ る 。
( 2 ) 1952 ( 昭 和 27) 年 刊 行 の 『 保 育 指 針 』 の 基 準 に つ い て ~ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 の 時 期
【 表 3 - ① 】『 保 育 指 針 』 の 中 の 保 育 所 保 育 の 基 準 を み る 。
【 表 3 - ① - 二 】 か ら 分 か る よ う に 『 保 育 指 針 』 の 対 象 は 家 庭 ・ 保 育 所 ・ 養 護 施 設 に お
け る 子 ど も で あ る 。 換 言 す れ ば 幼 稚 園 児 以 外 と い う こ と に な る 。
保 育 内 容 は , ① 登 所 ② 自 由 遊 び ③ 集 会 ④ 戸 外 遊 び ⑤ 用 便 ・ 手 洗 い ・ う が い ⑥ 間 食 ⑦ 休 息
⑧ 昼 畫 ⑨ 午 睡 ④ 個 別 検 査 等 で あ る 。 保 育 の 内 容 は ② 自 由 遊 び 部 分 で は , 音 楽 ・ リ ズ ム ・ 絵 画 ・ 制 作 ・ 自 然 観 察 ・ 社 会 観 察 ・ 集 団 遊 び と な っ た 。『 保 育 要 領 』 を 参 考 に し た も の で あ る こ と が 分 か る 。
【 表 3 - ① - 六 】 に は , 保 育 計 画 の 項 目 が あ る 。 内 容 に つ い て は ,「 保 育 の 計 画 を 立 て る 際 に は , 先 ず 社 会 や 国 家 が 要 求 す る 児 童 像 を 建 て る こ と が 必 要 で あ る 。 そ の た め , 児 童 の 地 域 や 家 庭 ,児 童 自 身 の 実 態 を つ か み ,保 育 内 容 を 決 め る こ と 。計 画 の 中 に は 生 活 指 導 , 保 健 指 導 , 家 庭 の 指 導 な ど , 身 心 の 両 面 と 環 境 の 整 備 な ど を 考 慮 に 入 れ る こ と , 一 応 科 学 的 に 割 り 出 さ れ て い る 発 達 標 準 や 受 け 持 ち の 児 童 の 発 達 と 興 味 を 基 礎 に す る こ と , 季 節 や 行 事 な ど を 考 慮 す る こ と 」
(10),と し て い る 。 即 ち 発 達 課 題 に 即 し て 基 本 的 生 活 習 慣 の 確 立 を 図 る こ と が 大 事 で あ り , こ の 時 期 , 十 分 に 生 活 の 基 盤 が で き て い な い 家 庭 の 幼 児 を 預 か る 施 設 で あ る こ と が 分 か る 。 福 祉 的 要 素 ・ 家 庭 教 育 の 補 完 的 要 素 が 強 い 。 保 育 指 針 の 対 象 年 齢 は , 0 歳 ~ 1 8 歳 ま で で あ る こ と か ら ,【 表 3 - ① - 六 - ( 九 )】 に 記 さ れ て い る よ う に 養 護 施 設 で 過 ご す 家 庭 の な い 児 童 の こ と も 対 象 に な っ て い る こ と が 分 か る 。
評 価 は 、 保 育 目 標 ・ 構 成 ・ 内 容 ・ 運 営 に つ い て 評 価 項 目 を 作 る よ う に な っ て お り , 常 に 評 価 ・ 改 善 す る よ う に な っ て い た 。【 表 4 】
『 保 育 指 針 』か ら 4 年 後 , 1956( 昭 和 31)年 ,文 部 省 は「 幼 稚 園 教 育 要 領 」を 制 定 し た 。
『 保 育 要 領 』 を 基 本 に し た も の で , 保 育 内 容 は , 楽 し い 幼 児 の 経 験 の 12 項 目 か ら , 健 康
・ 社 会 ・ 自 然 ・ 言 語 ・ 音 楽 リ ズ ム ・ 絵 画 製 作 の 6 領 域 と な っ た 。 保 育 内 容 が 6 領 域 で 示 さ れ た こ と で , 小 学 校 以 上 の 教 科 と 同 様 に 扱 わ れ る こ と が 多 く な り , 保 育 所 の 保 育 ( 福 祉 的 要 素 ) と 益 々 か け 離 れ て い く こ と に な っ た こ と が 考 え ら れ る 。
こ の 時 期 , 同 じ 就 学 前 の 子 ど も が , 幼 稚 園 と 保 育 所 で 二 元 化 の 保 育 過 程 を 辿 る の は お か し い と い う 幼 保 一 元 化 論 が 活 発 に な り , こ れ に 答 え る 形 で 1963( 昭 和 38) 年 , 各 都 道 府 県 知 事 宛 ,文 部 省 初 等 中 等 教 育 局 長 ,厚 生 省 児 童 局 長 は「 幼 稚 園 と 保 育 所 と の 関 係 に つ い て 」 の 通 知 を し た 。 内 容 は , 幼 稚 園 と 保 育 所 は 目 的 ・ 機 能 が 違 う の で , そ れ ぞ れ が 十 分 機 能 を 果 た し う る よ う 充 実 整 備 す る 必 要 が あ る こ と 。 保 育 所 の 持 つ 機 能 の う ち 教 育 に 関 す る も の は 幼 稚 園 教 育 要 領 に 準 ず る こ と が の ぞ ま し い こ と , と い う も の で あ る 。 換 言 す れ ば , 幼 稚 園 ・ 保 育 所 の よ う に 目 的 ・ 機 能 が 違 う も の を 一 元 化 す る こ と は で き な い , そ れ ぞ れ で 充 実 整 備 す る こ と 。 但 し , 保 育 内 容 の 教 育 部 分 は 同 歩 調 を と る こ と , と い う こ と で あ る 。 こ の こ と か ら , 文 部 省 ・ 厚 生 省 共 に 制 度 上 は 一 緒 に な り 得 な い と 言 っ て い る こ と が 分 か る 。
以 上 の こ と か ら 、 こ の 時 期 は 保 育 所 は 『 保 育 指 針 』、 幼 稚 園 は 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 と い
う よ う に 教 育 の 拠 り 所 が 分 化 し 、 複 線 化 の 途 を 辿 る こ と と な る 。 そ の た め 、 こ の 時 期 は 、
幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 の 時 期 で あ る と 言 え よ う 。
【表3 保育指針から保育所保育指針の改定までの保育所保育の基準の変遷】
昭和 27 年 ①保育指針 昭和 40 年 ②保育所保育指針
◇A 序文 序
◇B 保育の目標・原理に 一 保育の目標と原理 第1章 総則
関する項目 (一)保育の始め 1 保育の原理
(二)保育の目標 2 保育内容構成の基本方針
(三)保育者の機能と使命 3 指導の基本方針 二 生活の環境とその調整
(一)家庭における場合 (二)保育所における場合 (三)養護施設における場合
◇C 発達に関する項目 三 身体とその機能の発達 第2章 子どもの発達上の特性 (一)健康・・中略・・(八)病児の扱い方 1 身体的生活
四 精神の発達 2 知的生活
(一)精神発達の段階 3 情緒的生活
(二)知性の発達 4 社会的生活
(三)性格の形成
◇D 発達過程に応じた保育 五 生活指導 第3章 1歳3か月未満児の保育内容 の内容に関する項目 (一)習慣の形成 1 発達上のおもな特徴
(二)遊びの指導 2 保育のねらい
(三)能力の育成 3 望ましいおもな活動
(四)道徳の育成 4 指導上の留意事項
(五)その他の生活指導 第4章 1歳3か月から2歳までの幼児 の保育内容
※前章に同じ 第5章 2歳児の保育内容
※前章に同じ 第6章 3歳児の保育内容
※前章に同じ 第7章 4歳児の保育内容
※前章に同じ 第8章 5歳児の保育内容
※前章に同じ 第9章 6歳児の保育内容
※前章に同じ
◇E 保育の計画・保育課程 六 保育計画 第 10 章 指導計画作成上の留意事項 に関する項目 (一)保育計画と自発性
(二)保育計画とは何か
(三)保育計画はどのようにしてたてるか (四)保育計画の評価
(五)健康診査等各項目の指導要領 (六)年少幼児の保育計画
(七)一,二才の幼児の保育計画のたて方 (八)乳児院における保育計画の一例 (九)養護施設における保育計画の立て方
◇F 保育の実際における留 七 保育の実際におこる問題 第 11 章 保健,安全管理上の留意事項 意事項その他に関する項 (一)問題理解のための個別研究法 1 保健管理上の留意事項
目 (二)グループ・ワーク(集団工作) 2 安全管理上の留意事項
(三)実際におこる問題とその解決 1指をなめる・・中略・・20 嘘
告 示 等 年 名 称内容・事項の概要
平成2年 ③保育所保育指針 平成 11 年 ④保育所保育指針 平成 20 年 ⑤保育所保育指針
◇B 第1章 総則 第1章 総則 第1章 総則
目標・原理 1 趣旨
2 保育所の役割
※本欄の事 1 保育の原理 1 保育の原理 3 保育の原理 項は前頁 (1) 保育の目標 (1) 保育の目標 (1) 保育の目標 の記述を (2) 保育の方法 (2) 保育の方法 (2) 保育の方法 簡略にし (3) 保育の環境 (3) 保育の環境 (3) 保育の環境 た。 2 保育の内容構成の基本方針 2 保育の内容構成の基本方針 4 保育所の社会的責任
(1) ねらい及び内容 (1) ねらい及び内容 (2) 保育の計画 (2) 保育の計画
◇C 第2章 子どもの発達 第2章 子どもの発達 第2章 子どもの発達 発達の過程 1 子どもと大人との関係 1 子どもと大人との関係 1 乳幼児期の発達の特性
2 子ども自身の発達 2 子ども自身の発達 2 発達過程 3 子どもの生活と発達の援助 3 子どもの生活と発達の援助 (1)から(8)
4 社会的生活 ・おおむね6か月未満から6歳まで
の乳幼児の発達過程を8期に分け て記述
◇D 第3章 6か月未満児の保育の内容 第3章 6か月未満児の保育の内容 第3章 保育の内容 保育の内容 1 発達の主な特徴 1 発達の主な特徴 1 保育のねらい及び内容
2 ねらい 2 保育士の姿勢と関わりの視点 (1)養護に関わるねらい及び内容
3 内容 3 ねらい ア 生命の保持
4 配慮事項 4 内容 イ 情緒の安定
第4章 6か月から1歳3か月未満児 5 配慮事項 (2)教育に関わるねらい及び内容 の保育の内容 第4章 6か月から1歳3か月未満児 ア 健康 イ 人間関係 ウ 環境
※前章に同じ の保育の内容 エ 言葉 オ 表現
第5章 1歳3か月から2歳未満児 ※前章に同じ 2 保育の実施上の配慮事項 の保育の内容 第5章 1歳3か月から2歳未満児の (1)保育に関わる全般的な配慮事項
※前章に同じ 保育の内容 (2)乳児保育に関わる配慮事項
第6章 2歳児の保育の内容 ※前章に同じ (3)3歳未満児保育の配慮事項
※前章に同じ 第6章 2歳児の保育の内容 (4)3歳以上児保育の配慮事項 第7章 3歳児の保育の内容 ※前章に同じ
※前章に同じ 第7章 3歳児の保育の内容 第8章 4歳児の保育の内容 1 発達の主な特徴
※前章に同じ 2 保育士の姿勢と関わりの視点 第9章 5歳児の保育の内容 3 ねらい
※前章に同じ 4 内容[基礎的事項]「健康」「人 第 10 章 6歳児の保育の内容 間関係」「環境」「言葉」「表現」
※前章に同じ 5 配慮事項[基礎的事項] 「健康」
「人間関係」 「環境」 「言葉」 「表現」
第8章 4歳児の保育の内容
※前章に同じ
第9章 5歳児の保育の内容
※前章に同じ
第 10 章 6歳児の保育の内容
※前章に同じ
◇E 第 11 章 保育の計画作成上の留意事 第 11 章 保育の計画作成上の留意事 第4章 保育の計画及び評価
保育計画 項 項 1 保育の計画
保育課程 1 保育計画と指導計画 (1)保育課程
2 長期的指導計画と短期的指導計画 (2)指導計画
の作成 ア 指導計画の作成
3 3歳未満児の指導計画 イ 指導計画の展開
4 3歳以上児の指導計画 (3)指導計画の作成上,特に留意す 5 異年齢の構成による保育 べき事項
6 職員の協力体制 ア 発達過程 イ 長時間保育 7 家庭や地域社会との連携 ウ 障害のある子どもの保育 8 小学校との関係 エ 小学校との連携
9 障害のある子どもの保育 オ 家庭及び地域社会との連携 10 長時間にわたる保育 2 保育の内容等の自己評価 11 地域活動など特別事業 (1)保育士等の自己評価 12 指導計画の評価改善 (2)保育所の自己評価
◇F 第 12 章 健康・安全に関する留意事 第 12 章 健康・安全に関する留意事 第5章 健康及び安全
留意事項 項 項 1 子どもの健康支援
その他 1 日常の保育における保健活動 1 日常の保育における保健活動 2 環境及び衛生管理並に安全管理
2 健康診断 2 健康診断 3 食育の推進
3 予防接種 3 予防接種 4 健康及び安全の実施体制等
4 疾病異常等に関する対応 4 疾病異常等に関する対応 第6章 保護者に対する支援 5 障害児に対する保育 5 保育の環境保健 1 保育所における保護者
6 環境保健 6 事故防止・安全指導 2 保育所に在籍する保護者
7 事故防止・安全指導 7 虐待などへの対応 3 地域における支援 8 家庭,地域との連携 8 乳児保育についての配慮 第7章 職員の資質向上
9 家庭・地域との連携 1 職員の資質向上に関する基本的 第 13 章 保育所における子育て支援 事項
及び職員の研修など 2 施設長の責務
3 職員の研修等
( 3 ) 1965 ( 昭 和 40) 年 制 定 『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 基 準 に つ い て ~ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 近 接 化 の 時 期
文 部 省 は , 1964( 昭 和 39) 年 ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 改 訂 を 行 っ た 。 告 示 と な り , 法 的 拘 束 力 を 持 つ も の と な っ た 。
一 方 , 保 育 所 は , 幼 稚 園 教 育 要 領 告 示 の 一 年 後 1965( 昭 和 40) 年 , 厚 生 省 児 童 家 庭 局 か ら 初 め て 『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 刊 行 さ れ た 。
児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 ( 昭 和 23 年 ) に 保 育 の 内 容 が 掲 載 さ れ て い る が , そ れ を よ り 一 層 充 実 さ せ る た め に 作 成 さ れ た も の で あ る が , 告 示 で は な く , 刊 行 で あ り , 保 育 所 に お け る 保 育 の ガ イ ド ラ イ ン で あ る 。
【 表 3 - ② - 第 1 章 総 則 】 に は , 保 育 理 念 が 示 さ れ た 。 保 育 所 は 保 育 に 欠 け る 乳 幼 児 を 保 育 す る こ と を 目 的 と す る 児 童 福 祉 の た め の 施 設 で あ る こ と , 保 育 は 常 に 乳 幼 児 が 安 定 感 を 持 っ て 十 分 活 動 が で き る よ う に し , そ の 心 身 の 諸 能 力 を 健 全 で 調 和 の と れ た 姿 に 育 成 し な け れ ば な ら な い こ と 等 で あ る 。 そ の た め , 養 護 と 教 育
( 1 1 )と が 一 体 と な っ て , 豊 か な 人 間 性 を も っ た 子 ど も を 育 成 す る と こ ろ に , 保 育 所 に お け る 保 育 の 基 本 的 性 格 が あ る と 明 記 さ れ た 。 保 育 の 年 齢 区 分 と 保 育 の 内 容 構 成 は 次 の と お り で あ る 。 1 歳 3 ヶ 月 未 満 と 1 歳 3 ヶ 月 か ら 2 歳 ま で は ,生 活 ・ 遊 び の 2 領 域 ,2 歳 は ,健 康 ・ 社 会 ・ 遊 び の 3 領 域 ,3 歳 は , 健 康 ・ 社 会 ・ 言 語 ・ 遊 び の 4 領 域 , 4 歳 ・ 5 歳 ・ 6 歳 は , 健 康 ・ 社 会 ・ 言 語 ・ 自 然 ・ 音 楽
・ 造 形 の 6 領 域 と し , 4 歳 児 以 上 で は , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 6 領 域 に 概 ね 合 致 す る よ う に し て あ る 。 領 域 を 年 齢 別 に , 発 達 上 の お も な 特 徴 ・ 保 育 の ね ら い ・ 望 ま し い お も な 活 動 ・ 指 導 上 の 留 意 事 項 の 4 項 目 に 分 け て 詳 細 に 述 べ ら れ て い る 。 指 導 計 画 に は ,〈 保 育 の ね ら い の 設 定 〉〈 望 ま し い 経 験 の 選 択 〉〈 望 ま し い 活 動 の 配 列 〉〈 年 間 指 導 計 画 〉〈 期 間 ・ 月 間 指 導 計 画 〉〈 週 案 ・ 日 案 〉〈 そ の 他 〉 に な っ て お り , 調 和 の と れ た , 発 展 的 , 組 織 的 な 指 導 計 画 を 作 成 す る こ と , と し て い る 。
初 め て 制 定 さ れ た 『 保 育 所 保 育 指 針 』 で あ る が , 領 域 や 指 導 計 画 共 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 を 十 分 に 意 識 し た も の で あ る こ と が 考 え ら れ る 。 ま た , 年 齢 別 の 発 達 や 指 導 計 画 の 項 目 に つ い て も 提 示 さ れ , 指 導 計 画 の 項 目 も 提 示 さ れ て い る こ と か ら 『 保 育 所 保 育 指 針 』 を み れ ば , 指 導 計 画 も す ぐ に で き る よ う に な っ て い る 。
評 価 に つ い て も 、 常 に 評 価 し 、 改 善 し な く て は な ら な い と 、 明 記 さ れ て い る 。
こ の 時 期 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 は 、『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 を 十 分 意 識 し た も の で あ り 、 4 歳 児 以 上 の 教 育 は 、『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 と 同 じ 6 領 域 で 示 さ れ て い る 。 し か し , 全 く 同 一 で は な く ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 「 音 楽 」 と 「 造 形 」 は 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 で は 「 音 楽 リ ズ ム 」 と 「 絵 画 制 作 」 で 表 さ れ て い る 。 近 接 し て い る と 考 え ら れ る 。 即 ち こ の 時 期 は , 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 近 接 化 の 時 期 で あ る と 言 え る 。
翌 1966( 昭 和 41) 年 , 政 府 は 、 出 生 率 の 低 下 と 子 ど も の 数 が 減 少 傾 向 に あ る こ と を 「 問
題 」 と し て 認 識 し 、 仕 事 と 子 育 て の 両 立 支 援 な ど 子 ど も を 生 み 育 て や す い 環 境 づ く り に 向
け て の 対 策 の 検 討 で あ る , 保 育 所 緊 急 5 ヵ 年 計 画 を 策 定 し た 。 5 年 間 で 3, 690 カ 所 の 保 育 所 増 設 を 打 ち 出 し た 。
1967 ( 昭 和 42) 年 , 厚 生 省 は 「 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 」 一 部 改 正 を し て 保 育 室 , 遊 戯 室 の 2 階 以 上 設 置 を 認 可 し た 。
1971 年 ( 昭 和 46 年 ) 中 央 児 童 福 祉 審 議 会 は ,「 保 育 所 に お け る 幼 児 教 育 の あ り 方 に つ い て 」 の 意 見 を と り ま と め た 。 1 保 育 所 お よ び 幼 稚 園 の 目 的 と 役 割 に つ い て は ,「 究 極 的 に 幼 児 の 望 ま し い 人 間 形 成 を 目 指 し て い る 点 に つ い て は 同 じ で あ る 。 し か し , 幼 稚 園 は 短 時 間 の 保 育 時 間 で あ り , そ の 後 は 母 親 の 養 護 を 受 け る こ と が で き る の に 対 し , 保 育 所 は 長 時 間 に わ た り ,母 親 に か わ っ て 養 護 と 教 育 を 不 可 分 一 体 と し て お こ な わ な け れ ば な ら な い 。 2 保 育 所 が 幼 稚 園 と し て の 地 位 を あ わ せ も つ こ と に つ い て は , 保 育 所 の 設 備 ・ 保 育 用 具 等 の 改 善 向 上 を 図 ら れ な け れ ば な ら な い 。 3 保 育 の 充 実 向 上 に つ い て は , 幼 稚 園 設 置 基 準 に 定 め ら れ て い る 設 備 を 整 備 す る と 共 に 幼 児 の 福 祉 が 十 分 保 障 さ れ る よ う に 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 を 改 定 す る 必 要 が あ る 。 4 保 育 所 と 幼 稚 園 の 適 正 配 置 に つ い て は , 地 域 に よ っ て は 不 適 切 な 配 置 が あ る の で , 行 政 指 導 が 必 要 で あ る 。 5 今 後 に お け る 保 育 対 策 に つ い て は , 保 育 所 入 所 の 条 件 で あ る 保 育 に 欠 け る 子 ど も の 定 義 の 吟 味 で あ る 。
以 上 の こ と か ら , 幼 稚 園 と 保 育 所 の 運 営 に 関 し て は , 複 線 化 の 方 向 は 必 至 で あ る 。 1977 ( 昭 和 52) 年 3 月 , 男 性 保 育 者 が 法 的 に 認 め ら れ た 。 こ の こ と は , 保 育 所 で の 幼 児 の 環 境 も 変 わ り , 保 育 所 に も 父 親 的 存 在 が 必 要 に な っ た と い う こ と で あ る 。
1988 ( 昭 和 63) 年 9 月 , 保 育 所 保 育 指 針 検 討 小 委 員 会 は 「 保 育 所 保 育 指 針 の 検 討 状 況 に つ い て 」 を 中 央 児 童 福 祉 審 議 会 保 育 対 策 部 会 に 報 告 し た 。
1965( 昭 和 40) 年 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 刊 行 以 来 , 20 数 年 経 っ て お り , 子 ど も を 取 り 巻 く 環 境 や 子 ど も 自 身 の 変 化 等 に 対 応 す る 必 要 が 出 て き た 。 例 え ば , 都 市 化 の 進 展 , 少 子 化 の 進 行 , 婦 人 就 労 の 増 大 等 で あ り , 子 ど も 自 身 も , 人 間 関 係 体 験 や 異 年 齢 集 団 活 動 体 験 不 足 , 直 接 体 験 の 不 足 等 の 問 題 が 生 じ て い る 。 ま た , 乳 児 保 育 等 保 育 需 要 の 多 様 化 も 指 摘 さ れ る よ う に な っ た 。
( 4 ) 1990( 平 成 2) 年 改 訂 『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 基 準 に つ い て ~ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 統 一 化 の 時 期
1989 ( 平 成 元 ) 年 , 文 部 省 は 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 の 改 訂 を 行 い , 保 育 内 容 の こ れ ま で の 6 領 域 「 健 康 」「 人 間 関 係 」「 社 会 」「 自 然 」「 言 語 」「 音 楽 リ ズ ム 」「 絵 画 製 作 」 を 5 領 域
「 健 康 」「 人 間 関 係 」「 環 境 」「 自 然 」「 言 葉 」「 表 現 」 と し た 。
翌 1990( 平 成 2)年 3 月 ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』改 訂 の 1 年 後 ,厚 生 省 は『 保 育 所 保 育 指 針 』 を 改 訂 通 達 し た 。
【 表 3 - ③ - 第 1 章 総 則 】 で は , 昭 和 40 年 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 と 変 わ ら な い 保 育 理
念 が 記 さ れ て い る 。 年 齢 区 分 は 昭 和 40 年 版 が 1 歳 3 ヶ 月 未 満 と し て い た も の を , 平 成 2
年 版 で は 6 ヶ 月 か ら 1 歳 3 ヶ 月 未 満 児 の 保 育 の 内 容 と な っ て お り ,「 平 成 2 年 保 育 所 保 育 指 針 」 を み る と , 4 ヶ 月 ま で , 6 ヶ 月 を 過 ぎ る と と い う 表 示 に な っ て お り , 乳 児 保 育 の 普 及 に 対 応 す る た め 年 齢 区 分 を 細 分 化 し , 障 害 児 保 育 に 関 す る 記 述 を 明 記 し て い る 。 前 述 し た よ う に , 保 育 所 保 育 の 特 性 は 養 護 と 教 育 が 一 体 に な っ た も の で あ る 。 養 護 的 機 能 を 明 確 に す る た め に 全 年 齢 を 通 じ て 入 所 児 童 の 生 命 の 保 持 ・ 情 緒 の 安 定 に 関 わ る 事 項 ( 基 礎 的 事 項 ) と し て 示 さ れ , 教 育 に 関 す る 内 容 は ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 に 準 拠 し て 同 様 の 5 領 域 と な っ て い る 。
ま た , 1990 ( 平 成 2) 年 改 訂 で は 発 達 の 捉 え 方 を 相 互 作 用 と し て い る 。 そ れ に よ っ て 自 発 性 ・ 自 主 性 ・ 意 欲 ・ 信 頼 感 が 生 ま れ る 。 保 育 に 対 す る 保 母 の 立 場 は 主 導 的 な 「 指 導 」 で は な く 「 援 助 」 で あ る 。 保 育 に お け る 『 具 体 的 な 対 応 , 子 ど も の 自 発 性 , 意 欲 を 重 視 し , 子 ど も の 発 達 に 『 応 じ た 保 育 , 応 答 的 な 「 か か わ り に よ る 保 育 』
( 1 2 )と い う こ と が い え る 。
【 表 3 - ③ 第 11 章 の 保 育 の 計 画 作 成 上 の 留 意 事 項 】 に お い て , 保 育 所 で は 入 所 し て い る 子 ど も の 生 活 全 体 を 通 じ て ,第 1 章 に 示 す 保 育 の 目 標 が 達 成 さ れ る よ う に ,全 体 的 な「 保 育 計 画 」と 具 体 的 な「 指 導 計 画 」と か ら な る「 保 育 の 計 画 」を 作 成 す る こ と と な っ て い る 。 こ こ で は , 新 し く 「 保 育 計 画 」 と 「 保 育 の 計 画 」 と い う 文 言 が は い っ て き た 。 前 回 の 改 訂 で は 「 指 導 計 画 」 だ け だ っ た が , こ れ を み る と ,「 保 育 計 画 」 と 「 指 導 計 画 」 の 2 つ を 合 わ せ て 「 保 育 の 計 画 」 と い う こ と が で き る 。 ま た , 全 体 的 な 「 保 育 計 画 」 と 具 体 的 な 「 指 導 計 画 」 と い う 表 現 か ら ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 に お け る 「 教 育 課 程 」 と 「 指 導 計 画 」 に 相 当 す る と 考 え ら れ る 。 さ ら に 「 指 導 計 画 」 の 中 に は ,「 長 期 的 な 指 導 計 画 」 と 「 短 期 的 な 指 導 計 画 」 の 必 要 性 が 提 示 さ れ て い る 。
今 回 の 改 訂 で ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 保 育 の 内 容 が 3 歳 以 上 の 教 育 面 に つ い て 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 の 保 育 の 内 容 と 同 じ 5 領 域 に 統 一 さ れ る な ど , 統 一 化 の 方 向 に 進 ん で お り , 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 統 一 化 の 時 期 で あ る と 言 え る 。
ま た 、 評 価 に つ い て 、 指 導 計 画 は 、 保 育 の 過 程 を 子 ど も の 実 態 に 即 し て 反 省 、 評 価 し 、 改 善 に 努 め る こ と と 、 記 さ れ て い る 。
( 5 ) 1999 ( 平 成 11) 年 改 訂 『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 基 準 に つ い て ~ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 共 通 化 の 時 期
1998 ( 平 成 10) 年 ,『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 は 第 3 次 改 訂 を 行 っ た 。 新 た に 地 域 の 子 育 て セ ン タ ー と し て の 役 割 を 果 た す こ と , 預 か り 保 育 が 推 進 さ れ る こ と と な っ た 。 幼 稚 園 に 保 育 所 の 機 能 を 持 た せ る も の で あ る 。 同 時 期 ,「 児 童 福 祉 法 」 の 改 正 に よ り , そ れ ま で 保 育 所 は 措 置 で あ っ た の が , 利 用 者 に よ る 選 択 制 に 変 わ っ た 。 こ の こ と は 利 用 者 サ ー ビ ス で あ る と い え る 。
翌 1999 ( 平 成 11) 年 ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 改 訂 さ れ た 。【 表 3 - ④ 】 か ら 明 ら か な よ
う に , 内 容 に あ ま り 変 化 は な い が , 子 ど も の 発 達 に 関 し て こ れ ま で の 「 年 齢 区 分 」 か ら ,
「 発 達 過 程 区 分 」 と な っ た 。 保 育 の 内 容 に 関 し て , こ こ で も 3 歳 か ら 6 歳 ま で は 基 礎 的 事 項 と 5 領 域 と か ら な っ て い る 。 基 礎 的 事 項 が 養 護 の 部 分 で あ り , 5 領 域 が 教 育 の 部 分 で あ る 。 ま た , 幼 稚 園 教 育 要 領 の 改 訂 を 踏 ま え ,「 生 き る 力 の 基 礎 を 育 て る 」「 自 然 体 験 ・ 社 会 体 験 の 重 視 」 等 を 記 述 し て い る 。
【 表 3 - ④ - 第 11 章 保 育 の 計 画 作 成 上 の 留 意 事 項 】 が か な り 詳 し く な っ て い る 。「 保 育 計 画 」 と 具 体 的 な 「 指 導 計 画 」 か ら な る 「 保 育 の 計 画 」 の 考 え 方 は 前 回 と 同 様 で あ る 。 長 期 的 な 指 導 計 画 は 子 ど も の 生 活 や 発 達 を 見 通 し た 年 , 期 , 月 な ど の 計 画 で あ り , 短 期 指 導 計 画 は 子 ど も の 生 活 に 即 し た 週 ・ 日 案 の こ と だ と 明 記 さ れ て い る 。「 保 育 の 計 画 」 に つ い て は , 第 11 章 だ け で も , 12 項 目 に 分 け ら れ て お り , 前 回 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 か ら さ ら に 細 か く 分 類 さ れ た 。 保 育 す る 際 , 理 解 し や す く な っ た の で は な い だ ろ う か 。 こ こ の 部 分 も 幼 稚 園 教 育 要 領 に 倣 っ た も の で あ る 。 そ し て 、 評 価 に つ い て も 、 指 導 計 画 の 評 価 ・ 改 善 を 促 し て い る 。
2003 ( 平 成 15) 年 , 保 育 士 資 格 が 法 定 化 さ れ た 。 こ の こ と に よ り , よ り 専 門 性 の 高 い 資 格 と な っ た と 言 え る 。
以 上 の こ と か ら 、 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 は 益 々 関 連 化 が 図 ら れ 、 前 回 の 改 訂 か ら さ ら に 進 ん だ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 複 線 化 と 保 育 内 容 の 共 通 化 の 時 期 で あ る と 言 え よ う 。
( 6 ) 2008 ( 平 成 20) 年 改 定 『 保 育 所 保 育 指 針 』 の 基 準 に つ い て ~ 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 整 合 化 の 時 期
2008 ( 平 成 20) 年 ,「『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 が 改 訂 さ れ , 時 期 と し て は 初 め て 同 時 期 に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 も 改 定 さ れ た 。 同 時 に , 小 学 校 学 習 指 導 要 領 及 び 中 学 校 学 習 指 導 要 領 も 公 示 さ れ た 。
2005( 平 成 17) 年 , 文 部 科 学 大 臣 は , 21 世 紀 を 生 き る 子 ど も た ち の 教 育 の 充 実 を 図 る た め , 教 員 の 資 質 , 能 力 の 向 上 や 教 育 条 件 の 整 備 な ど と 併 せ て , 国 の 教 育 課 程 の 基 準 全 体 の 見 直 し に つ い て 検 討 す る よ う , 中 央 教 育 審 議 会 に 要 請 し た 。 そ し て , 2 年 10 ヶ 月 に わ た る 審 議 の 末 , 2008( 平 成 20) 年 1 月 に 「 幼 稚 園 , 小 学 校 , 中 学 校 , 高 等 学 校 及 び 特 別 支 援 学 校 の 学 習 指 導 要 領 等 の 改 善 に つ い て 」答 申 を 行 っ た も の で あ る 。こ の 間 ,教 育 基 本 法 改 正 , 学 校 教 育 法 改 正 が 行 わ れ , 幼 児 期 の 教 育 の 重 要 性 が 法 的 に 位 置 づ け ら れ た 。
こ れ ま で ,『 保 育 所 保 育 指 針 』は ,「 通 達 」で あ っ た も の が 厚 生 労 働 大 臣「 告 示 」と な り ,
『 保 育 所 保 育 指 針 』 は 『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 と 同 レ ベ ル の 国 の 基 準 と な っ た 。 即 ち , 告 示 化 に よ り , ど の 保 育 所 で も 遵 守 す べ き 基 礎 的 事 項 を 規 定 し , 規 範 性 を 有 す る 指 針 と し て の 位 置 づ け を 明 確 化 し た の で あ る 。
内 容 も 大 幅 な 変 更 が あ り 大 綱 化 さ れ た 。「 平 成 11 年 保 育 所 保 育 指 針 」 が 第 13 章 ま で あ
っ た の に 対 し , 「 平 成 20 年 保 育 所 保 育 指 針 」は 第 7 章 に な っ て い る 。頁 数 も ス リ ム 化 さ れ ,
約 半 分 の 量 と な っ た 。 内 容 の 大 綱 化 に よ り , 各 保 育 所 の 自 律 性 ・ 独 自 性 ・ が 発 揮 さ れ , 各
保 育 所 の 特 色 が 浮 き 彫 り に な る こ と が 考 え ら れ る 。 厚 生 労 働 省 か ら 「 保 育 所 保 育 指 針 解 説 書 」 が 刊 行 さ れ た の も 初 め て で あ る 。 こ れ は , 保 育 現 場 へ の 指 針 内 容 の 普 及 , 関 係 者 の 理 解 促 進 を 図 っ た も の で あ る 。【 表 3 - ⑤ - 第 2 章 子 ど も の 発 達 】 の 発 達 過 程 も , 0 歳 ~ 6 歳 ま で 8 つ に 区 分 さ れ , 年 齢 の 前 に は 全 て 「 お お む ね 」 の 標 記 が な さ れ て い る 。 個 々 に 発 達 が 違 う の で , は っ き り し た 区 分 は 設 け ら れ な い と い う こ と で あ ろ う 。
【 表 3 - ⑤ の 第 3 章 保 育 の 内 容 】 の 章 に つ い て は , こ れ ま で の 「 基 礎 的 事 項 」 と 「 5 領 域 」 が 「 養 護 に 関 す る ね ら い 及 び 内 容 」 と 「 教 育 に 関 す る ね ら い 及 び 内 容 」 に 区 分 さ れ た 表 記 に な っ た 。 ま た ,【 表 3 - ⑤ の 第 4 章 保 育 の 計 画 及 び 評 価 】 の 章 に お い て 初 め て ,「 保 育 課 程 」 と い う 文 言 が 出 て き て い る 。 こ の 章 か ら 分 か る こ と は ,「 保 育 の 計 画 」 の 中 に 「 保 育 課 程 」 と 「 指 導 計 画 」 の 2 つ が 表 記 さ れ て い る の で ,「 保 育 課 程 」 と 「 指 導 計 画 」 の 2 つ を 合 わ せ て 「 保 育 の 計 画 」 と い う こ と が わ か る 。 従 っ て , 1999( 平 成 11) 年 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 で い う と こ ろ の 「 保 育 計 画 」 に 相 当 す る と こ ろ が 「 保 育 課 程 」 と い う こ と に な る 。 評 価 に つ い て 、 変 化 が あ り 、 保 育 の 内 容 等 の 自 己 評 価 が 導 入 さ れ た 。 保 育 士 等 の 自 己 評 価 ・ 保 育 所 の 自 己 評 価 が 必 要 と な っ た 。
こ の よ う に 2008 ( 平 成 20) 年 に 『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 改 定 、『 幼 稚 園 教 育 要 領 』 が 改 訂 さ れ た 。
折 し も 幼 保 一 元 化 や 幼 保 一 体 化 が 議 論 さ れ 、 こ れ ま で 以 上 に 保 育 所 保 育 と 幼 稚 園 教 育 の 整 合 が 図 ら れ て い る 。 ス リ ム 化 さ れ 、 そ の た め 内 容 も 大 綱 化 と な っ た 。 ま さ し く 、 幼 稚 園 教 育 と 保 育 所 保 育 の 整 合 化 の 時 期 で あ る と 言 え る 。
ま た , 評 価 に つ い て は , 保 育 の 内 容 等 に つ い て 自 己 評 価 , 保 育 士 等 の 自 己 評 価 , 保 育 所 の 自 己 評 価 と い う よ う に , 自 己 評 価 を し な く て は な ら な い 。
以 上 ,『 保 育 指 針 』 か ら 現 『 保 育 所 保 育 指 針 』 ま で の 保 育 所 保 育 の 基 準 の 変 遷 を 辿 っ て き た が , 保 育 の 計 画 ・ 評 価 ・ 保 育 の 内 容 に 関 す る も の に つ い て 整 理 し た も の が 【 表 4 】 で あ る 。 こ の 表 か ら 明 ら か な よ う に , 1965( 昭 和 40) 年 , 1990 ( 平 成 2) 年 , 1999( 平 成 11)
年 の , 指 導 計 画 ・ 保 育 の 計 画 は 「 作 成 す る 」 と 表 記 さ れ て い る が , 2008( 平 成 20) 年 改 定 の 保 育 の 計 画 に つ い て は , 「 編 成 さ れ な け れ ば な ら な い 」と 表 記 さ れ て い る 。1952 ( 昭 和 27)
年 の 『 保 育 指 針 』 か ら 2008( 平 成 20) 年 の 『 保 育 所 保 育 指 針 』 に 至 る ま で , 保 育 計 画 → 指 導 計 画 → 保 育 の 計 画 ( 保 育 計 画 と 指 導 計 画 ) → 保 育 の 計 画 ( 保 育 計 画 と 長 期 ・ 短 期 の 指 導 計 画 ) → 保 育 の 計 画 ( 保 育 課 程 と 指 導 計 画 ) と 変 化 し て き て い る 。 56 年 間 一 貫 し て 変 わ ら な い の は 計 画 → 実 施 → 反 省 評 価 → 改 善 の サ イ ク ル で あ る 。
で は ,な ぜ『 保 育 所 保 育 指 針 』の 2008( 平 成 20)年 の 改 定 で「 保 育 計 画 」が「 保 育 課 程 」 に 改 め ら れ た の か 。 そ も そ も 「 保 育 課 程 」 と は ど の よ う な も の で ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 と の 関 係 は ど う な っ て い る の か に つ い て 考 察 す る 。
3 『 保 育 所 保 育 指 針 』 と 「 保 育 課 程 」
「 保 育 計 画 」 が 「 保 育 課 程 」 に 改 め ら れ た 理 由 に つ い て , 増 田 ( 2010 ) は 次 の 3 点 を 指 摘 し て い る 。 ① こ れ ま で , 保 育 計 画 は , 全 体 の 計 画 と し て 位 置 付 け ら れ , 養 護 と 教 育 が 0 歳 か ら 6 歳 に い た る ま で , 一 貫 性 を も っ て 実 施 す る た め の 重 要 な 計 画 だ っ た が , 保 育 計 画 に つ い て ,十 分 に 周 知 し き れ て い な か っ た 状 況 が あ っ た こ と 。② 保 育 計 画 が「 保 育 の 計 画 」 や 長 期 の 指 導 計 画 と の 混 同 が 見 ら れ た り , 自 治 体 が 策 定 す る 待 機 児 童 対 策 と し て の 保 育 計 画 と の 混 同 が 見 受 け ら れ た こ と 。 ③ こ れ ま で 保 育 士 一 人 ひ と り の 技 量 や 持 ち 味 に 頼 っ た 保 育 が 行 わ れ て き た 傾 向 も あ り , 保 育 所 の 理 念 や 全 体 計 画 を 理 解 し , 全 職 員 が 計 画 的 , 組 織 的 に 取 り 組 む こ と が 十 分 に な さ れ て い な い 状 況 が あ っ た こ と , 等 で あ る
( 1 3 )。
つ ま り , こ れ ま で 『 保 育 所 保 育 指 針 』」 の 内 容 が 保 育 現 場 ま で 周 知 徹 底 さ れ て い な か っ た と い う こ と で あ る 。 そ れ は ,『 保 育 所 保 育 指 針 』 が 「 通 知 」 だ っ た た め , 強 制 力 を 伴 わ な い も の で あ っ た た め で あ る が ,「 告 示 」 に 改 定 さ れ た 『 保 育 所 保 育 指 針 』 で は , 保 育 現 場 へ の 周 知 徹 底 が 強 く 望 ま れ て い る こ と が 分 か る 。 そ し て ,「 保 育 課 程 」 の 編 成 を 義 務 付 け る こ と に よ っ て ,「 保 育 の 質 の 向 上 」
( 1 4 )を 目 指 し て い る の で あ る 。
で は ,「 保 育 課 程 」 と は ど の よ う な も の か 。『 保 育 所 保 育 指 針 』 を み る と , 次 の よ う な 記 述 が あ る 。
「 保 育 課 程 」 は ,「 ア 各 保 育 所 の 保 育 の 方 針 や 目 標 に 基 づ き , 第 2 章 ( 子 ど も の 発 達 ) に 示 さ れ た 子 ど も の 発 達 過 程 を 踏 ま え , 前 章 ( 保 育 の 内 容 ) に 示 さ れ た ね ら い 及 び 内 容 が 保 育 所 生 活 の 全 体 を 通 し て , 総 合 的 に 展 開 さ れ る よ う , 編 成 さ れ な け れ ば な ら な い 。 イ 地 域 の 実 態 , 子 ど も や 家 庭 の 状 況 , 保 育 時 間 な ど を 考 慮 し , 子 ど も の 育 ち に 関 す る 長 期 的 見 通 し を 持 っ て 適 切 に 編 成 さ れ な け れ ば な ら な い 。 ウ 子 ど も の 生 活 の 連 続 性 や 発 達 の 連 続 性 に 留 意 し , 各 保 育 所 が 創 意 工 夫 し て 保 育 で き る よ う , 編 成 さ れ な け れ ば な ら な い 。」
( 1 5 )