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(1)

学校における子どもの生活と意識 : 小・中学生の 生活意識調査の分析を通して

著者 山? 準二

雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 人文・社会科学篇

33

ページ 161‑180

発行年 1983‑03‑22

出版者 静岡大学教育学部

URL http://doi.org/10.14945/00008423

(2)

学 校 に お け る子 ど もの生 活 と意 識

―― 小・中学生の生活意識調査の分析 を通 して 一―

Children's School‐ Life and COnsciOusness

――――ThrOugh a Research for School‐ Lifё of Elementary‐

and Lower Secondary School Students―

一一一

山 崎 準 二

Junji YAMAZAKI

(昭57年10月 12日受理)

「落 ちこぼれ」・「登校拒否」・「少年非行」 といった言葉に象徴 される今 日の子 どもをめ ぐる 諸状況に対 し,その打開の途 を求め る基礎資料 として子 どもの実態や意識に関す る調査研究が 枷 々な角度か ら行 なわれ,その申で 問題点が指摘 されている。それ ら最近の子 ども調査研究の 課題・性格 を大 きく分類す るならば主に次のような4つにまとめ られ よう。第一は

,子

どもの 生活 自体 の乱れ

,す

なわち基本的な生活習慣や リズムが確立 されていない問題に対す る調査研 ,第二は,第 一 と関連す るが子 どもの家庭生活

,主

に親子関係や家庭 での しつけ,あるいはそ

れ らが子 どもの意識・態度形成に及ぼ している影響 な どの問題に対す る調査研究

,第

二 は

,子

どもの学校 生活

,主

に学業不振 と結びついた問題に対す る調査研究

,第

四は

,以

3つの問題 が派生 して くる土台にあるともいえるべ き子 どもの体力や運動能力の低下

,運

動能力諸要素間 のァンバ ランス といつた問題に対す る調査研究

,の

4つである11)

以上の一連の調査研究の背景にある課題意識 をやや筆者のそれに結びつけて述べ るならば,

それは

,今

日の子 どもたちが 自分 自身の生活 を自主的・ 自律的にコン トロール してゆ く能力 を 獲得 しえていないのではないか,そのことが子 どもたちの 社会性の未発達", 精神的 自立化 の遅滞・欠如", 自我の未確立"といった諸問題 を生みだ して きているのではないか,そして 更に付言す るならばこれ らの事柄が子 どもの様々な問題行動(登校拒否・ 自殺・少年非行 な ど)

の根底にあるのではないかっ とい う課題意識であるように思 える。

本稿 で考察の素材 として取 り扱 う「静岡子 ども調査J。)も基本的には上記のような課題意識 に立脚 している。調査 内容項 目は

,内

容構成上の柱 を次の3つの領域に求めて設定がなされて いる。第一は

,子

どもの学校生活の領域 にかかわ りあ う事柄 であ り

,第

二は

,子

どもの家庭生 活の領域 にかかわ りあ う事柄であ り,第三は,親や友人との関係,抱えている悩み事 など主に子 どもの精神的な領域 にかかわ りあ う事柄 である。 これ らはそれぞれが共通す る,あるいは独 自 の問題性 を有 してお り

,各

領域・各問題に即 して よリインテンシィブに調査研究が行 なわれね ばならないことは言 うまで もない。 しか し

,今

回の「静岡子 ども調査」 はまず子 どもの生活実 態 を トー タルに概観 し,そこでの特徴点や問題点 を浮 きぼ りにす るといった点に力点が置かれ,

実施 されたのである。

また

,分

析の際の一つの主要 な角度 として子 ども自身の学業成績全般 に 対す る自己意識 (これ を以下では学業 自信度 と呼ぶ ことにす る0)が採用 された。

(3)

本稿 では,その調査結果の基本集計 と新たに本稿執筆のために行なったクロス集計結果 とを もとに して

,上

記の第一

,第

二の柱 (領)を中心 に しなが ら今 日の学校生活における子 ども の実態 と意識について論及 してゆ くことを目的 としている。分析手法は初歩的なものに留 まっ て しまったが

,個

々の具体的な考察の1際には

,同

じく静岡県全域の親や教師の教育意識調査 ) 結果のデー タをも参考 としなが ら進めてゆ くことにしたい。

したが って以下 では,まず最初に子 どもの学校生活の実態 (第一章)を

,子

ど もの学校 観

(1),学業間1題 (2)り 進学意欲 と能力観 (3),学校諸活動への積極性 (4)といった各視̀点 ら考察 し

,次

に子 どもの内面的な意識 (第二章)につ いて対教師関係 (1),対友人関係 (2), 悩み と相談相手

(3)と

いった各視′点か ら考察 してゆ く。そして最後に総括的なまとめの論述

と残 された課題について触れてゆ くことに したい。

     学校生活 における子 どもの実態

:.子

どもの学校観

いわゆる「登校拒否」児や「学校嫌い」│の子が急増しているとのセンセーショナルな情報が 伝わってきているが

,多

くの子どもたちは日々の学校生活をどのように感じているのであろう か。(図 1〉(alを見ていただきたい。これは,「あなたは

,今,学

校へ来ることが楽しいです か」

(Ql)と

いう設間に対する回答結果を小中別,男lllに示したものである。全般的傾向と して

,小

学生で1ま79.5%(「 楽しい」+「どちらかといえば楽しい」

=37.4%+42.1%),中

生では70。

4%(同

=23.9%+46.5%)が

学校 を楽 しい と感 じているようである。男女別にみ るならば

,小

申いずれ も男子 より女子の方が楽 しい と感 じているようであることは図か らもわ か る。だが小中別に とらえるならば,「楽 しい」と答えた者が小学生に比べ て中学生では13.5%

減少 していること,また「 どちらか といえばつ まらない」十「つ まらない」のパーセ ンタイル 値で比較す ると小学生が

9.8%(6.8%+3.0%)で

あるのに対 して中学生では18.1%(11.6%

+6.5%)と 2倍近 くになっていること,などが注視 されてお くべ き点であ り

,小

学生 と中学生

く図1)学校の楽 しさ においてその傾 向に若

千 の違 いがみ られ る。

この ように小学生で8 割近 く,中学生 で7割 強の学校 を楽 しい と感 じている子 どもの存在 は何 をその要 因 として いるのだろう力、その理 由を一定程度明 らかに したのがく2〉である。

これは,Qlで「楽 しい」

「 どちらか といえば楽 しい」 と答 えた者,「 まらない」。「 どちらか といえばつ まらない」

(%)0

20

︲172 248

︲000

□ 楽しい □ だ臨tよい物 講獣鰍 ■国 つまらなぃ□ Dk

(4)

と答 えた者に,それぞ れの理由 をたずねた結 果である。 まず楽 しい 群 の理由であるが

,小

中共 に8割程度が「友 だちがいて

,話

をした り遊んだ りできるから」

と答 えている。第2位,

3位も小 中共に「な ん とな く」,「部活動・

クラブ活動が楽 しいか ら」 となっている。図 示 してはいないが学年 別に集計 したデー タに

学校 におけ る子 どもの生活 と意識

く図2)学校が楽 しい,つまらない理 由

つ ま ら な い 群

50   40   30   20   10   0(%)     (%)0

17.5

楽 し い 群

1020304050

(N=190) 4. Fl

tn3-serl t-t

0.6

4.3

5.0

4ヽ

  (N=1540)

: ](N導407) 7.6

0.8 1.2 0 (%)

よれば,「部活動0クラブ活動」は中学1, 2年生に (11.5%,9:6%),FなんとなくJは 中学2, 3年 生に (10.2%,12.8%)お いて相対的に多くなっている。また

,「

勉強 (学)」

,小

4, 5年生ではまだ4〜

5%台

を示しているが小学 6年 生になると

1%台

に落ち込み,中学 3年 生は0.8%(4人)と いう極めて低いパーセンタイル値である。更にパーセンタイル値が 低いものに「好きな先生がいるから」があり

,小

学生で

2%台

,中1, 2年生では実に0.2

%(1人

)で

ある。これも図示してはいないが男女別に集計したデータによれば,男女共 F友

だち」力'他を圧倒して第一位の座を占めていることにかわりはないが,なかでも女子は特に「友 だち」に集中し

,小

学 6年 生女子は「友だち」と答えた者が89.2%を 占めている。上記で男子 よりも女子に学校を楽しいと感じる傾向があると述べておいたが,この「友だち」 という理由 にその原因の一つがあるように思われる。しかし

,後

述するように女子における「友だち」の 持つ意味の重さが同時に女子のもう悩みの大きな要素 ともなっているのである。次に

,つ

まら ない群の理由をみてみよう。小中共に「なんとなく」が30%前 後いて第1位 となっているが,

楽しい理由における「友だち

Jの

ような回答の極端な集中がみられるわけではない。第二位,

第二位は

,小

学生では「嫌な友だちがいるから

,仲

間はずれにされるから」→「勉強 (学)」

となっているが,中学生ではその順位が入れ替わっており

,学

校をつまらなくする要因の比重 が小学生では「友だち」に,申学生では「勉強Jにやや傾いている違いがみられる。この点は,

学年別に集計したデータをみても「勉強 (学)」 は次第にパーセンタイル値が上昇し申学3

年生では22.1%と なっていること

,逆

に「友だち」は次第に下降し,中学 3年 生では10.6%と なっていることからも理解される。更に男女別に集計したデータでこの′点をみると

,本

子は男 子に比べ「勉強(学)」 の比重が軽 く(例えば,中 学

1,2,3年

生においては,男子が18.7%, 23.7%,35.6%であるのに対して

,女

子は

6.4%,6.0%,7.4%と

かなりの格差がある),「な んとなく」や「友だち」の比重が重 くなっている(例えば

,小

4, 5, 6年

生における「友 だち」の項は,男 子が17.1%,25.5%,22.2%であるのに対して,女子は44.0%,41.4%,38.9

%で

ある。この差は中学においてやや縮まるものの同様の傾向が認められる)。 ここでも女子 における「友だち」の持つ意味の重さが理解されよう。さて

,楽

しい理由

,つ

まらない理由の いずれにもあげられている「なんとなく」の持つ意味が問題とされねばならないであろう。こ

(5)

の点については本調,査から断定的なことは言えないのであるが

,他

の調査結果なども合わせて 考えてみるならば次のように解釈できはしないだろうか。すなわち

,多

くの子 どもたちにとっ て

,家

にいるより学校へ来ている方が友だちもいて話 しをしたり

,遊

んだ りできるから「 なん とな く」学校は楽 しい場であり

,だ

が同時に

,学

校生活の主要部分を占める授業 (学習活動)

は後述するように学年が進むにつれ次第にわからな くなってゆき,その意味で授業の合間のわ ずかな休み時間を除いては学校は「なんとな く」つまらない場であるといえよう『 )

2。 学業問題

次に

,学

業面か ら子 どもたちの学校生活をみてゆきたい。 1〉 (0は学業自信度 を「上 の方」・「まん中 ぐらい」・「下の方」の3つの選択肢によって回答させた (Q2)結果である。

これによると

,全

学年 を通 じて「上の方」 と答えた者の割合はほぼ一定であるのに対 し

,学

年 が進むにつれて「まん中 ぐらい」がわずかずつ減少 してゆき,その分「下の方」が増加 してゆ く傾向にあることがわかる。中学3年になると「上の方」がやや増大するがこれは受験勉強な どの取 り組みによって多少の自信がついてきたことの表われであろうか。図示 してはいないが 男女別に集計 したデータによると

,全

学年 を通 じて女子が男子 よりも「上の方」 と「下の方」

において少な く

:「

まん中 ぐらい」の多いことが認め られる。これが実態をそのまま反映した ものであるか どうかは即断できないが, ともか く女子の方が学業 自信度において「中位」意識 が強いようである。この学業自信度 と学校生活の楽 しさとをクロス集計 してみると前掲の く図

1〉(b)のような結果 となる。その結果から,小・中によつて程度の差が認められるとともに学 業 自信度が学校の楽 しさ

,つ

まらなさに少なからぬ要因となっていることが理解できよう。こ の2つの結果から

,学

年が進むにつれて「学校がつまらない」場 となってゆ くのは

,学

校生活 の重点が「勉強 (学)」 に移らてゅき学校に楽 しさをもたらしてきた「友だちとの語 らいや 遊び」の比重が相対的に低下 してゆくこと,その「勉強」において約 1割 強の学業自信度上位群 を除 く多くの子 どもたちが次第に自信を失ってゆくこと,こ2つの要因が重なりあって生みだ されてゆ くのだと考えられよう。

さて,その学業成績全般における自信の喪失 という点であるが

,子

どもたちは具体的にどの ような科 日で学習内容がよくわか らないと感 じ,  どのような科 目がよくわか らな くなることに よって学業成績全般における自信の喪失が もたらされるのであろうか。また

,子

どもたち自身 は「よくわか らな く」なる原 因をどのように考えているの であろうか。この点の考察ヘ と進んでゆきたい。学業 自信 度 と関連する「よくわか らな い科 目」の増加 という点であ るが

,〈

1〉(b)をみると 小学4年生において58.3%の 者が「よくわからない科 目があ る」 と答えてお り

,以

後学年 が進むにつれて次第に増大 し, 中学2年生では90.2%にのぼ :〉 学業 自信度,および「よくわからない科日」の有無

学 年 上 の方(al学まん中ぐらい 下 の 方 lb)「 よくわからない科日」 N A

 

55 31.3

1238

Jヽ 4 12.0

74

53.3 359

35

4︲

/1ヽ   5

6 4 28.2

183

4ヽ 6 11.5

77 61.6

414

  1 0 ・ 0 0。9

6   2

00

23

  3

00

15.7

96

93 11.3

69 N  A 100.0

19

36.8 7

21.1 4

15.8 3

※上段が%値,下段が実回答者数 (以下掲載の表も同様)

(6)

学校に おけ る子 どもの生活 と意識

っている (Q3)。 また, どのような科 目をよくわ か らないと思っているのか という点を知るために 9科目の申か ら複数選択可 として「よくわか らな い科目」を選択させた (SQ371)oこれを何人

につ き1人が「よくわからない科 目」 として選択 したかを各科 目ごとに算1出 (全回答者数十各科 目 別の選択者数)すると

,小

学生では社会 (2.27)

→算数 (2.50)→ 音楽 (3.95)→ 理科 (4.12)→

国話 (4.21)→家庭科 (8.94)→ 図工(13.14)→

体育 (17.29)→ 英語 (57.13)と なり,中学生で は英語 (2.02)→ 数学 (2.07)→ 理科 (2121)→

社会 (2.63)→ 国語 (3.36)→ 音楽 (4。06)→技 術・家庭科 (7.63)→ 美術(11.36)→保健・体育 (11.79)と なっている。つまり

,小

学生では2.27 人につ き1人が社会科 を,申学生では2.02人につ き1人が英語 を「よくわからない科 目」だとして 選択 してお り

,言

い換えるならばそれらの科目を 最 も難しい科 目だ と思っていることがわかるので ある。また

,各

科 目の選択者数 を合計 し,それを 全回答者数で割ることによって1人当 りの「よく わか らない科 目」数 を算出すると

,小

学生が2495

÷1314=1.898,申学生が4694÷1733=2.709と い う数値にな り,申学生の方が1人当 りの「よくわ か らない科 目」数は増加 していることもわかる。

次に く図3〉 をみていただきたい。これは主要5 教科において「よくわからない科目」 として選択

した者の数が全回答者数中に占める割合 を学年別 に表示 したものである。合わせて昨年度の親に対 する教育意識調査結果から親の心配度(「あなたは お子 さんが学校の授業についてゆけるか どうかに ついて, 日頃不安 を感 じますか

,感

じませんか」

の設間に対 し,「不安である」・「不安ではない」

「わか らない」の3つの選択肢で回答させている。

〈図3〉 中の親のパーセンタイル値は「不安であ る」を選択 した者の割合である。)を表示 し

,両

者 のズレをみた。この結果から,国語は小・中共に他 教科に比べて相対的に低 いノ‐ センタイル値 を親・

子 ともに示 してお リズレはあまりみられない。社 会科は上記F・・も触れたように小学生において「よ くわからない科 目」 と思っている者が多く相対的

図 3)「 よくわからない科目」(子),

「不安な科目」(親)

子 ど も(N=3059) 一 ― … …  (N=3609)

1` 2

(算 数 ・ 数 学)

30.7

n.s

ff.2

(7)

に高いパーセンタイル値 を示 しているが

,親

の心配度は中学校 でのそれ よ りも低 く両者のズレ は大 きい。算数・数学は小0中共にパーセンタイル値 は高 くなってお り

,親

・子のズレは小学校 10%前,中2, 3年になるとその差が拡大 している。理科 は中学において子 どものパー センタイル値 は高 まるが親の心配度の方はそれほ どで もな ぐ両者のズレの大 きいことを示 して いる。英語は小学校において親の心配度が子 どものそれを上回ってお り他 と異なっているが(子 どもは実際にまだ学習 してお らない者が大 多数 であるため当然であるといえるがヽ中学校にお いて「 よ くわか らない科 目」 とす る子 どもが急増 しここでも両者のズレが大 きくなっている。

全体 を通 じて

,小

学校における社会科,中学校における英語・数学・理科の親・子の意識の違 いが 目立 ち

,注

目される。他の諸教科 においては親・子 ともに低 いパーセンタイル値に留 まっ てお り

,両

者のズレもあま り認め られない。では,学業成績全般の 自信度 とどの教科 を「 よ くわか らない」 と思 っているか (子どもの不安度)との関係は どうなって しヽるで あ ろ うか。

この点 を一定程度知 るために学業 自信度別に分けた各教科 目の不安度 を図示 したのが く図4〉

と く図5〉 である。 まず小学校の場合 (ぐ4〉)であるが

,国

語・社会・算数 において両者の IF̲性が認め られるとともに

,音

0家庭科 は学業 自信度上位群 に不安 を示 している者のパー センタイル値が高 くなっていることがわか る。中学校の場合 (く5〉)は

,社

会・数学

,加

て小学校の場合の国語に代わって英語が両者の関連性 を示す科 日として登場 し

,極

論すれば音 楽・ 美術・保体・技家な どの教科 目は「 よ くわか らな く」て も学業成績全般の 自信 を形成す る にはさほ どの障害 とはならないことが理解 で きそ うである。 この ように高校・大学の受験 を大 きく左右す ると一般 に言われている英語・数学の成績 (自)いかんによって

,子

どもたちは 自己の学業成績全般の 自信度 を無意識の うちに決めているといえよう。では何故 「よ くわか ら ない」のか,その理由 を子 どもたち自身は どの ように考 えているのだろうか。 この点について の質問 (SQ3‑2)結 果 を表わ しているのが 〈図6〉 である。「 その他」 も含めて7つの項 目の中か ら1つあるいは2つだけ選択 させ た。全回答者数に対す る各項 目支持者数の割合 をパ ーセンタイル値 で示すならば

,実

64.3%の者が「 自分の勉強す る努力が足 りないか ら」 を支 持 し

,他

を引 き離 している (白い棒 グラフ)。 日常

,親

や教師か らその ような表現で叱咤激励 さ れていることの反映なのであろ うか。 この傾 向は男女の別な く学年が進むにつれて次第に明瞭 になってゆ く。 しか し他方では

,学

業 自信度下位群 に「 自分の頭がわるいか らだ」 と考 える者

図´4〉 学業 自信度 と「 よ くわからない科 目」

(小学校)

5〉 学業 自信度 と「 よ くわからない科 目」

(申学校)

(8)

学校 におけ る子 どもの生活 と意識

のパー セ ンタイル値 が高 くなって い る点 (折 れ線)も注視 され るべ き点 で あ ろ う。「 自分 の努 力」 とは思 うも のの現実 に諸教科 にお いてわか らな い部分が増 えて くる中 で次 第に「頭 がわるいか らだ」 とい う意識が形成 されて くるといった状況 を象徴 して いるのではないだろうか。く図6〉 には参考 として親の意識調査。)結 を挿入 してある (斜線の棒 グラフ)。

これによると意外といってよいが「子 どもの努力不足」 と答えている者の 割合は少ない (しか し

,実

際には激 励 の意味 も込めて子 どもには「努 力 不足だ」 との表現 を使 って言ってい るのが実情であろうが)。今 日の子 ど もの学習内容 の量的な多さに疑間 を 感 じている親の意識の一端 もその結 果か ら読み とれ よう。以上の点に関 連 して

,次

では有名校への進学意欲

度 と子 どもの能力観について考察 してゆ きたい。

3。 進学意欲 と能力観

く図7〉

,「

成績のよい人が行 く有名校 といわれている高校 に 自分 も入 りたい と思 ってい ますか」

(Q4)と

い う設間に対す る回答結果 を学年別に集計 し

,表

示 した ものである (以,

進学意欲度 と仮称す る):これによれば,'「どちらか といえば入 りたい」が全学年 を通 じて

40%

前後のパーセンタイル値 を示 し一定 している。 しか し

,学

年が進むにつれて拒否傾 向が強 くな ってお り,申3年では希望群 (「どうしても入 りたい」+「どちらか といえば入りたい」)と拒否群

(「どちらか といえば入 りた くない」+「絶対 に入 りたくない」)の優位が逆転 している。 この′点を 学業 自信度711に集計 したデー タをもとにみてみると

,小

。申共に明確に進学意欲度 との相関を 示 していることか ら

,更

に「 よ くわか らない科 目」の種類別に進学意欲度 をみ ることに した。

その結果 を(図8〉は表わ している。 これは

,図

中に表示 したような配分点によって評定尺度に く図7〉 いわゆる有名校への進学意欲

0 100(%) ウエ イ トをかけ

,指

値 を算出した ものであ る。 これによると

,小

学生では (英語 は未履 習なので除外す るとし )社会科 をよ くわか

らない と回答 した者 の 意欲度が他 を引 き離 し

1.9 1.7 .4 1.0 .7 60

50

40

30

10

 く図6〉 学業 自信度 と「 よ くわか らない」理 由│

勿 多 多 勿

̲̲̲ぃ 学業 自信度上位群

… … …      中位群

― ――       下位群

i  l子全体

%″И 規全体

努力不足 内容 が 難 進み方早い 内容が 多 頭 悪 し ていねいに

教 え な い  

子全 体

25

00

191

42

親 全体 27.2

980

□ 雉 二も日 fを守ぶ幽 喜搬 群国 覺せ墟Aり DK

1.1

(9)

2 ⁝

8〉 いわゆる有名校への進学意欲度 と「 よくわからない科目」(指数値表示)

(高)         

73鳥0238 1.770   1.保 体  

鶏たFむilを姑わ

il:ム1饉

(配 分 点)│

1握

   技・家 1.495   1.209

0小学校

●中学校

9 E=]賛 @ zt'r'r' t r'1uq6 E= r6n I 1,r'iaa' m v hhhLu L$Ef{ ml tst'}

   3.462   3.385

て低 く

,次

いで算数→音楽→国語 といった順になっている。中学生では

,全

般的に意欲度が低 下 してお り

,英

語・数学が「よくわからない」と回1答した者の意欲度が特に低 く,次いで社会→

美術→理科 といった順になっている。これらの結果か ら

,学

年がすすむにつれていわゆる有名 校への進学意欲度は低下するが,それは学業 自信度に関係してお り,その意味では 現実判断 が加わった一種のあきらめ"の増1大といえよう。この "あきらめ″ を生みだす学業 自信度 を 具体的な教科 目のレベルでとらえてみるならば

,小

学校においては社会科 と算数,申学校にお いては特に英語 と数学 ということになるのではあるまいか。小。中共に国語の地位は意外に低 く

はあきらめ"の要因とはあまりなっていないようである。

次に能力観の1問題についてみてゆこう。 9〉 (a elb】,「『子 どもの頭のよい悪いは生 まれたときか らきまっていて

,変

わることはない』 という考えについて,  どのように思し`ます か」

(Q5)と

たずねた回答結果を小中別

(a),学

業 自信度別(b)に 示 したものである。全般 的傾向としては

,各

学年 ごとの集計データをみてもその傾向に大差はな く「反対である」が第 一位の地位にある。しか し

,小

学5年より「反対」は次第に微減し

,「

賛成」・「どちらとも いえない」が次第に微増している。(→における小・中の若干の違いはその点を表わしている。

学業 自信度別にみると,自信度が低い群ほど「 反対」層が減少

,「

賛成」+「どちらともいえ ない」層がやや増加

,「

わからない」層 も増加, といった点が注視 されるべ き点であろう。(c)

は親 と教師の教育意識 調査 )結果 を合 わせ て 試みに三者の比較 をし た ものである。親の「 ど ちらか といえば賛成」

,教

師の「 どちらと もいえない」層の相対 的 多さが注 目され る。

更に

,有

名校へ の進 学意欲度 と能力観 との

 く図9〉 子 どもの能力観

クロス集計結果 をみてみよう

(く2〉)。「 どちらか といえば 入 りた くない」及び「わか ら ない」の両群 は他群 と比較 し て「 反対」のパーセンタイル 値が低 く,「どちらともいえな

100(%〕

0・5︲ 理蜘﹁甲′

く表2)いわゆ る有名校 への進学意欲度 と能力観

NAは表 記か ら除 外 して あ る。

(10)

学校 におけ る子 どもの生活 と意識

い」群の値の高さが目につくこと,あ るいは試みに評定尺度の( )内に表示 した配分によって点 数化 し

,指

数値 を算出するならば

,意

欲度の低 い群 ほ どいわゆる「能力遺伝説」に対 して 受容的であること,などがいえよう。このことか ら

,学

業 自信度の低下によって生ずる有名校 進学意欲度の低下が

,更

に自己の能力評価 を低 くとらえがちな,あるいは能力が先天的なもの であるとの考え方を受け入れやすい意識を形成してゆ くようになる, といえるのではないだろ うか。この点は

,学

業 自信度が高 く

,進

学意欲度 も高い群にいわゆる「能力遺伝説」支持者が 多くなるのではないか との一般的・通俗的見解 とは必ずしも一致 していない。子 どもたちの意 識に与えるゆがみ とぃつた点ではむしろ問題はより深刻のように思える。

4.学

校 諸活動 への積極性

本章の最後に学業 自信度 と学校での積極性 との関係について少 し触れておきたい。学校での 積極性をとらえる一例として「学校での係活動や児童会(生徒会)に対する態度」についてたずねた 設問 (Q25)を とりあげ学業 自信度 とクロス集計 した結果が く表3〉 である。パ‐センタイル値 の検討にようても窺われるのであるが

,試

みに態度の各評定尺度にウエイ トをつけた換算値を 配分 (表中の( )内に表示)し̀点数化することによって指数値 を求めたところ

,全

般的に学業 自信度が高い群ほど積極的な傾向を示 していることが理解された。但 し

,絶

対的な度合におけ る小 。中の違いはかな りなものがある。更に

,「

あまりや らない」 と「全 くや らない」 とを回 答した者に対してその理由をたずねた (S Q25‑1)。 学業自信度上位群の絶対数の少なさから 単純な比較は無理があろうが

f上

位群における「勉強や運動が忙しい」や「他の人が適当にや

ってくれると思うからJのパニセンタイル値が相対的にやや高く,中・下位群に「自信がない」

や「わからない」のパーセンタイル値が相対的にやや高くなっていることなどが注視される点 である。児童会や生徒会をはじめとする学校の諸活動は学業成績の良い者がやるのだという一 般的な学校文化は子どもたちの間に確かに根づいているのであろう。特に小学生にその傾向が 強いことも く表3〉 の数値から窺われるところである。

く表3)学業 自信度 と学校での積極性

NAは表記か ら除外 した。

     学校生活における子 どもの内面意識

:.対

教師 との関係

前章の1.でみて きたように

,子

どもたちが「学校が楽 しい,あるいはつ まらない」 と感ず る

学校 での係活動や 児童会(生徒 会)に対す る態度 なぜ やらないほう"(あ まりやらない+全 くやらない)な のですか すすんで

や る (+10)

やるほう (+5)

全 く や らない

(‑10) 指 数 値

勉 強 や 運 動 が 忙 し

自分のた めにな ら

ない めんどうHLの人力■

やる ない自信が その他

20.5

45 3.545 100.0

49 14.3

7

13.4

43

00

46

42.6

211 ‑0.162 14.034

44

‑0.695

100.0

99 23.2

23

43.6

436

4 4 ‑0.170 100.0

502 19.3

97

‑2.000 30.9142

(11)

要 因│に教師はほ とん どその地位 を得ていなか った。学校生活において教師 との関係は どのよう な実情にあ り

,子

どもたちはどの ように感 じているのか,あるいはまたどのような教師 を望ん でいるのか,これ らの点につ いて親や教師の側の意識 とも比較 しなが ら以下考察 してゆ きたい。

まず く図10〉 をみていただきたい。これは「担任の先生と授業申以外に,いっしょに遊んだ り

,話

し合ったりすることがありますか」(Q6‑一以下教師との「交流度」と仮称する)と た ずねた結果である。全般的な特徴は

,学

級担任制 と教科担任制 との違いに帰因するのであろう が,小・中の交流度の違いが比較的明瞭に理解される点である。すなわち

,小

学校では「よくあ る」と「たまにある」との合計が 6割 強 (61.7%)あ るのに対して,申学校では逆に「ほとん どない」と「全 くない」との合計が6割 弱 (59。

1%)と

いうように中学における交流度の低下 がみられるのである(図示はしていないが,イヽ学4〜 6年 及び中学1〜 3年 においてはそれぞ

れ学年差 は大差 ない)。

更 に この交流度 を学業 自信度 とい う点か らみ るな らば 自信度 の低 い 群 ほ ど交 流度 は低 くな つてい るこ とが比較 的 明瞭 に理解 され る。く表 4〉 (a)はその こ とを 示 して い る。表 中にあ る指数値 は( )内に表 示 して あ るよ うな点数 を各評定尺度 に配分 し,

点数化 して算出 してみた ものである。 この ような結果が実態 をその まま反映 しているか どうか につ いては即断できないが

,少

な くとも学業 自信度の低 い者ほ ど教師 との交流が少ない と感 じ ていることだけはいえるであろう。 この子 どもの側 か らの意識 結 果 を親や教 師 の調査

0結

と比較′してみ よう。それぞれ選択肢が異なっているとい う制約はあるが

,親

は学校 での実態 を あ ま り具体 的 に知 っては いないのかあるいは 自分の期待 をもこめてい るのであろうかとも か くこの結果からは小・中共に子 どもの側か らの結果 よ りは交流度が高い とみていることが理解

4〉 学業自信度と担任教師との交流度・担任教師からの被理解度

く図!0〉 担 任 教 師 との 交流度

(%)0  10  20  30

︲936

︲175

︲949

・999

よくある,1日たまにある,%ほとんどない,囲 全 くない,匡NA

匡コ 紛 もっている:匡コ まあまあ喘 る,%不)である,□ DK 匡コ十分,  □ まあまあ

,%不

十分,

(a 担任教師 との交流度 (bl 担任教師か らの被理解度

よくある (+10)

た ま に    (+5)

ほ とん ど    (‑5)

全 くない (‑10) 指 数 値

と て も     (+10)

だいたい    (+5)

ほ とん ど   

(‑5)

全 くだめ (‑10)

D  K

(0) 指 数 値

94

3.600 100.0

220 10.022 44.598 6.8

15 4.909

72 9.7

114 3.946

20.0

99 ‑0.111 14,773

‑1.963

1∞.0 248

‑1.210 13.734

6.9

17 2.641

‑1.945

‑2.230 0.599

NAは表 記 か ら除 外 した。

(12)

学校 におけ る子 どもの生活 と意識

され る。 また教師 の側 か らの結果 は この点に 関す る限 りか な りの不 十分 さ を自党 してい る

こ とが理解 され る。一 般に言われているよう にいわゆる「雑務」に 多 くの時1間を奪 われ,

子 どもたちとの交流す る時間の絶対的不足を なげいている教師の姿・

意識が象徴 されている といえよう。

NA NA

︲999︲ 子 親  

︲234︲

獅   890︲ 子

親獅

担任教師か らの被理解度

:l,。11とてもよく, 1・「・だいたい はとんどだめ,医塞コ全くだめ, E=コ NA

}:Lヽ:1]十,    まあまあ 不十分     DK

次に, F担 任の先生が自分のことをよくわかっていてくれると思っていますか」 (Q7‑―

以下教師からの「被理解度」と仮称する)と たずねた結果をみてみよう。 14〉 がそれであ る。この被理解度の全般的傾向も交流度と同様,小学 4〜 6年及び中学 1〜 3年の各学年間の傾 向にさ―ほどの違いは認められないが,小学校に比べて中学校の被理解度が低下 している。ただし, ここで注視 してお くべ き点は

,「

だいたいわかっていて くれると思 う」のパーセンタイル値が 交流度の「 たまにある」のそれ と比べて小。中共に高いことである。交流度が低いわりには子ど も理解 という面での教師に対する信頼が窺われるところであろう。この点は交流度 とはぼ同様 の算出処理 を行なつてだした指数値が

,交

流度のそれよりも全般的に高 くなっていることから も理解されよう。ただし

,「

ゎか らない」層のパーセンタイル値の高さも注視されておかねば ならないだろう(く4〉

(b)を

参照)。 子 ども理解の面での教師に対する信頼 という点で 親の場合も同様のことがいえよう。交流度と比較するならば全般的に被理解度のパーセンタイル値 は高い方向に傾いている。このような子どもと親の期待にも似た意識に応えるかのように

,教

師の側 も「 まあまあJ層が交流度の同層に比べて約2倍近 くのパーセンタイル値 を示 している。

交流度のかな りの不十分さを自覚 しつつ も子 ども理解の面では教師の若千の自負のほどが窺わ れよう。 しかしながら

,〈

5〉 が示 しているように子 どもの意識においては交流度の程度 と 被理解度の程度は明らかに関係があることが理解でき,教 師の自負(あるいは客観的に子 ども一 人一人を理解 しているとしても)が子 どもの側には伝わらず

,交

流度の低 さが次第に教師から の疎外感 を子 どもの意識の中 に形成 してゆ くのではないか との恐れが感 じられ るのであ る。上述の結果か らして特に 学業 自信度下位群 についてそ の点の恐れ を強 く感 じざるを えないF)

さて

,以

上のような状況 と 意識の中で子 どもたちはどの

ような教師を望んでいるのだ 5〉 担任教師 との棄流度 と担任教師からの被理解度

担 任 教 師 か ら の 被 理 解 度 とても 指数値

よい (+10)

だいたい よい(+5)

A( /:'e)

, 10)

DK

(0)

NA

(0)

0.4

17

よ く あ る 100.0 521

39.7 207

2.1 11 た まに あ る 100。10

1484 ほとんどなし

11

50

く な ヽ

‑1.501 14.0

6 16.3

7

(13)

ろうか。対教師関係の最後 として, この点について親の意識調査 とも比較 しながら若千触れて おきたい。この点を「あなたは, どんな先生が『よい先生だ』 と思いますか」

(Q8)と

いう設 間でたずねてみた。親・子 どもともに第一位か ら第二位 まで3つ選択させたのであるがく表6〉

はその第一位のみの結果を表わしている。同一調査でないため選択肢の表現にい くつか違いが みられるが,子どもの側からは小・中共に「どの生徒にも同じように目をむけ

l差

別 しない」こ とが大きな期待要素であ り

,次

いで小学生では「ユーモアがあって近 よりやすい」や「一緒に 遊び

,話

す」 といった要素,それに対 して中学生では「 自分たちの気持 を理解 して くれる」 と いう要素に重′点を置いてい る。親の側からは小・中共に「子 どもの指導 (教科および生活指導)

に熱心である」 といった教師の指導上の熱意 と「人間的触れあいを大事にする」 といった教師 の人間味を期待 している。「子 どもの指導に熱心」 という点でやは り親の支持率は高 く子 ども のそれ とは異な  表6)子どもと親の教師に期待する要素

っているものの,

親・ 子共に もっ と一 人一人に 目 を くば り

,人

的な接触 を強 く してゆ く方向 を 望んでいる点で は一致 している のではないだろ

うか。

2.対

友人との関係

前章の1.でみたょうに

,多

くの子 どもたちにとって学校 を楽しくさせている最大の要素は"友 だち'1であった。その 友だち"とはどのような質の関係 をもっているのであろうか。ここで はその点について考察をしてゆきたい。

まず「 あなたは今, とくに仲のよい友だちがいますか」 (Q22)と たずねたのであるが

,小

学生は90。

1%,申

学生は91.6%と いうパーセンタイル値が得 られた。男女別の集計データによ れば,男89.9%1女子91.3%であった。次にその数 をたずねた

(S Q22‑1)が

,小・中共に

2〜3人 」 と「4〜 6人 」におよそ3割前後ずつ (小 :35.6%,28.5%,中 :33.8%,34.2%) のパーセンタイル値で集中している。男女別に集計 したデータをみても同様のことがいえ男子: 31.5%,29。4%っ 女子:39.9%,33.9%と なっているが

,男

子の場合「10人以上」が20.3%の 数値 を示 しているなど全般的に女子 よりも友だちの数は多い傾向にある。

さて,これらの友だちと「ふだんどのようなことをよく話 しているの」

(S Q22‑2)で

あ ろうか。 く図12〉 中に表記されている11項目の選択肢の中から1つ,あるいは2つまで選択さ せた。この結果によれば

,小

中別でみるとイヽ学生でテレビ番組→マンガ・ゲ∵ム,中学生でテ レビ

,異

性のことがそれぞれ高いパーセンタイル値 を示 していることが特徴的である。 しかし, 中学になるとやは り勉強や悩みごとなども話 し合われることが多くなっているようである。ま た男女別でみるとテレビ番組やマンガ・ゲームが多いという全般的傾向 とともに

,女

子に異性

/1ヽ

・ 9

.2 30.3 587

ll10.01999 33.3

665 1412

234

人間

75

22.3

262

55

NAは表記か ら除外 した。

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