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表在温熱刺激と表在寒冷刺激が筋硬度およ び

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Academic year: 2021

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表在温熱刺激と表在寒冷刺激が筋硬度およ び ROM、stretch tolerance に与える影響 の比較

清野涼介12)、佐藤成1, 2)、石川達郎3)、横地正伸4)

中村雅俊12)

1) 新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所 2) 新潟医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 3) 新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 理学

療法学科

4) 一般財団法人 竹田健康財団 竹田綜合病院

【背景・目的】 現在、臨床現場において温熱療法や寒冷 療法などの物理療法が多く用いられている。中でも温熱療 法ではホットパックが多く用いられ、その目的・効果とし て循環改善や鎮痛、創傷治癒などが挙げられる。一方、寒 冷療法ではアイシングが鎮痛や炎症の鎮静などを目的・効 果としてリハビリテーション現場で多く用いられている。

先行研究において、温熱刺激による関節可動域(ROM) の変化は、温度が高いほどコラーゲン組織の伸展性が増大 し、筋や関節包なども同様に温度の上昇に伴い組織の伸展 性が増大することが報告されている1)。一方、寒冷刺激で は、筋温の低下によって筋実質部の硬さを表す筋硬度が増 加し、筋の粘弾性が低下することが報告されている 2)が、

20 分間の表在寒冷刺激によって足関節背屈可動域(DF ROM)と伸長刺激に対する耐性(stretch tolerance)が増 加することが報告されている3)。以上のことから温熱刺激 と寒冷刺激は ROM 改善効果が期待できることが考えら れる。しかし、両介入法のROM改善効果の違いやそのメ カニズムは明らかになっていない。よって本研究の目的は、

ホットパックとアイシングがROMおよび筋硬度、stretch

toleranceに与える効果を比較し、その効果を明らかにす

ることとした。

【方法】 対象は健常成人男性 30 名の利き足側の内側腓 腹筋(MG)とし、無作為に2群に分けた。対象者を多用 途筋機能評価運動装置(BIODEX system 3.0)上腹臥位 にさせ、フットプレートで足関節0°で固定し、20分間の ホットパックもしくはアイシングを実施した。各介入開始 前および20分後に筋硬度および筋温度、足関節背屈角度

(DF ROM)、受動的トルクを測定した。筋硬度は超音波

画像診断装置(Aplio 500)に搭載されているせん断波エ ラストグラフィー機能を用いて足関節背屈 10°における MGの弾性率を測定した。また、DF ROMは対象者が痛 みを訴えることなく最大限耐えることが出来る背屈角度 と定義し、その際に底屈方向に生じる抵抗を受動的トルク として測定し、対象者の伸張刺激に対する耐性(stretch

tolerance)の指標とした。加えて、筋温度は筋温度測定装

置(コアテンプCM-210)を用いて、MGの筋温度を測定

した。統計処理には、介入前後および群(ホットパック群、

アイシング群)間の比較は分割プロット分散分析を行った。

さらに事後検定として、各群における介入前後の比較は対 応のあるt検定を用いて検討した。有意水準は5%とした。

なお、本研究は新潟医療福祉大学倫理委員会の承認を受け、

関連する利益相反はない。

【結果】 統計処理の結果、筋温と弾性率は有意な交互作 用を示した(p<0.05)。事後検定の結果、ホットパック群 では介入前と比較して、介入後において筋温は有意に高値 を示し、弾性率は有意に低値を示した(p<0.05)。一方,

アイシング群では、介入前と比較して、介入後において筋 温は有意に低値を示し、弾性率は有意に高値を示した

(p<0.05)。また、ROMおよびstretch toleranceは時期 に主効果を示し,両軍ともROMとstretch toleranceは介 入前と比較して有意に高値を示した(p<0.05)。

【考察】 本研究では臨床現場で多く用いられるホットパ ックとアイシングの筋温や弾性率、DF ROM および stretch toleranceに与える影響の比較を行った。本研究の 結果、各介入前と比較してDF ROMとstretch tolerance は同様に増加する一方、筋温および弾性率においては相反 する効果を示した。この結果より、ROM増加には筋硬度 は関与せず、stretch toleranceの変化が関与している可能 性が示唆された。また、筋温および弾性率は、両介入にお い て 異な る効 果が 得ら れる が、ROM およ び stretch

tolerance の変化は同程度であることが明らかとなり、

ROM やstretch toleranceを増加させることを目的にす る場合は、どちらを用いても良い可能性が示唆された。

【結論】 アイシングとホットパックでは、筋温と筋硬度 は反対の効果を示すが、DF ROMとstretch toleranceは 同様の効果を示すことが明らかとなった。

【文献】

1)Electrophysical agents - contraindications and precautions: An evidence-based approach to clinical decision making in physical therapy.

Physiother Can, 62: 1-80, 2010.

2)Point M, Guilhem G, Hug F, Nordez A, Frey A, Lacourpaille L: Cryotherapy induces an increase in muscle stiffness. Scandinavian Journal of Medicine and Science in Sports, 28: 260-266, 2018.

3)Nakamura M, Hirabayashi R, Ohya S, Aoki T, Suzuki D, Shimamoto M, Kikumoto T, Ito W, Nakamura E, Takabayashi T, Edama M: Effect of static stretching with superficial cooling on muscle stiffness. Sports Med Int Open, 2: E142-e147, 2018.

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第19回 新潟医療福祉学会学術集会

参照

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