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協同組合法概観著訳ク郎弘純ン一イ誠真久デテ木野澤

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(1)

協同組合法概観

著訳

ク郎弘純ン一イ誠真久デテ木野澤

シ 多 道 矢

=フルロ

訳者前書き

本 稿 は,ロ ル フ=シ ュ テ デ ィ ン ク 著 協 同 組 合 法 概 観 』 の 邦 訳 で あ る 。 原 著 は,フ ン ボ ル ト大 学 協 同 組 合 制 度 研 究 所 か ら2002年 に 発 行 さ れ て い る(Rolf Steding,DasRechtdereingetragenenGenossenschaft‑EinVberblick:

BerlinerBeitragezumGenossenschaftswesen且eft55,Berlil1,InstitutfUr

GenossenschaftswesenanderHumboldt‑UniversitatzuBerlin,2002)。 著 者 で あ る シ ュ テ デ ィ ン ク 氏 は,原i著 に よ る と ポ ツ ダ ム 大 学 法 学 部 民 法 ・団 体 法 講 座 の 主 任 教 授 で あ る 。 フ ン ボ ル ト大 学 協 同 組 合 制 度 研 究 所 会 員 で あ り,ヘ ル マ ン ー シ ュ ル ツ ェ ー デ ー リ ッ チ 振 興 協 会 【Hermann‑Schulze‑

Delitzsch‑F6rderverein】 の 理 事 長 を 務 め て い る 。

1997年 に シ ュ テ デ ィ ン ク 教 授 の 還 暦 記 念 論 文 集 で あ る 『協 同 組 合 と 環 境 変 化

【GenossenschaftenundUmweltveranderungen】 』 がLITVERLAGか ら発 行 さ れ て い る が,主 と し て こ れ を 参 考 に し て 同 教 授 に つ い て 簡 単 に 紹 介 す る 。 1937年 生 ま れ で あ り(協 同 組 合 法 の 第 一 人 者 で あ る フ ォ ル カ ー=ボ イ テ ィ エ ン

【VolkerBeuthien】 マ ー ル ブ ル ク 大 学 教 授 が1934年 生 ま れ で あ り,ほ ぼ 同 年 代 で あ る),1959年 ラ イ プ ツ ィ ヒ 大 学 を 卒 業,1965年 法 学 博 士 号 を 取 得,1974 年 大 学 教 授 資 格 を 取 得 し て い る 。1969年 か ら 旧 東 ドイ ツ 国 家 学 ・法 律 学 ア カ デ

ミ ー 【AkademiefttrStaats‑undRechtswissenschaft】 に 在 籍 し,1981年 正 教

〔239〕

(2)

授 に 昇 任 し て い る 。1981年 以 降,廃 刊 さ れ る1991年 ま で 雑 誌 『国 家 と法

【StaatundRecht】 』 の 主 席 編 集 者 も務 め て い る。 東 西 ドイ ツ統 一 後 は,1991 年 に 改 組 さ れ た ポ ツ ダ ム 大 学 で法 学 部 教 授 に就 任 し,現 在 に至 っ て い る。1991 年 フ ン ボ ル ト大 学 協 同組 合 制 度 研 究 所 が 正 式 に創 設 さ れ た が,そ の 時 か ら1994 年 まで 研 究 所 理 事 を務 め て い る 。既 に東 ドイ ツ時 代 の1980年 代 初 め か ら, 原 著 で も言 及 さ れ て い る よ う に 経 済 効 率 と協 同 組 合 民 主 主 義 の 関 係 と い っ た 根 本 的 な 問 題 を 一 貫 して取 り扱 っ て い る。 ドイ ツ 統 一 後 は,旧 東 ドイ ツ 地 域 の 協 同組 合 と りわ け 農 業 ・商 業 分 野 に お け る生 産 協 同 組 合 の 資本 市 場 へ の 適 合 プ ロ セ ス に 特 に 関心 を 向 け て い る とい う。 記 念 論 文 集 で は概 ね この よ うに 紹 介 され て い る が,訳 者 の 知 り得 た 範 囲 で は,旧 東 ドイ ツ地 域 の特 殊 問 題 の み な らず と りわ け 最 近 で は ドイ ッ協 同 組 合 法 全 般 につ い て 論 じて い る よ うで あ る。 記 念 論 文 集 が 発 行 さ れ た1994年 時 点 と異 な り,体 制 移 行 に 関 わ る 特 殊 問 題 の重 要 性 が 相 対 的 に低 下 して い る こ と も影 響 して い る の で あ ろ う か 。

ドイ ッ全 体 に 適 用 され る 協 同 組 合 法 【GesetzbetreffenddieErwerbs‑und Wirtschaftsgenossenschaften】 が 制 定 され た の は1889年 で あ る 。 同 法 は,1900 年(明 治33年)に 制 定 され た わ が 国 最 初 の協 同 組 合 法 で あ る 旧産 業 組 合 法 の範 に な った 法 律 と して わ が 国 で 知 られ て い る 。 この よ うな 事 情 もあ り第2次 世 界 大 戦 前 に は ドイ ツ法 を比 較 の 対 象 と して,旧 産 業 組 合 法 に関 す る研 究 が な さ れ て い た 。

戦 後,連 合 国 軍 に よる 統 治 下 で 産 業 組 合 法 は廃 止 さ れ,協 同組 合 諸 法 が 制 定 さ れ た 。 す な わ ち 特 別 法 も存 在 した が 旧産 業 組 合 法 とい う単 行 法 に よっ て あ らゆ る 種 類 の協 同 組 合 が 規 整 さ れ て い た 戦 前 の状 況 と異 な り,戦 後 は 事 業 ・組 合 員 の 種 類 別 に 異 な っ た 法 律 で 規 整 され る分 立 法 制 とな っ て い る。 現 行 の 協 同組 合 諸 法 は ア メ リ カ法 の 影 響 が 大 きい と さ れ る が,協 同組 合 法 の基 礎 理 論 や わが 協 同 組 合 法 の 今 後 の あ り方 につ い て研 究 す る に 際 して の み な らず, 現 行 法 の解 釈 論 を展 開 す る に際 して も ドイ ツ協 同 組 合 法 に 関 す る研 究 成 果 を参 考 に で き る 点 が 少 な か らず あ る と思 わ れ る。

協 同 組 合 法 の 研 究 は 戦 後 わが 国 で は遅 々 た る状 況 に あ り,況 や 外 国 法 に 関 す

(3)

る本 格 的 な研 究 は ほ とん ど行 わ れ て い な い。 確 か に上 柳 克 郎 ・大 塚 喜 一 郎 ・村 橋 時 郎 の3先 生 に よ っ て本 格 的 な研 究 が な され て い る が,研 究 後 既 に40年 以 上 経 過 して い る。 この 間協 同組 合 を取 り巻 く環 境 の 変 化 に対 応 し,諸 外 国 の 協 同 組 合 法 は新 た な 動 き を見 せ て い る。 この よ うな動 き は,ド イ ツ にお い て も異 な る と こ ろ は な い 。 と りわ け1973年 の協 同 組 合 法 改 正 以 降 は,古 風 な協 同 組 合 法 理 論 が 修 正 さ れ て きて い る 。 ヨ ー ロ ッパ 連 合 レベ ル で も,域 内 市 場 で超 国 家 的 に活 動 で き る協 同 組 合 の設 立 を可 能 に す る 「ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法 」 が 制 定 さ れ た 。 この よ うな 流 れ を一 言 で 述 べ る と 「協 同組 合 の資 本 化 」 で あ る が,わ が

国 で は 資 本 化 さ れ た 協 同組 合 につ い て 未 だ 本 格 的 な研 究 が な され て い な い 。 協 同 組 合 法 に 関 す る上 記 の よ う な状 況 につ い て 私 た ち3人 で 話 をす る機 会 が あ り,協 同 組 合 法 研 究 を共 同 で 行 う こ とで 意 見 が 一 致 した 。 そ こで 本 格 的 な協 同組 合 法研 究 を す る 手 始 め とす べ く,原 著 の邦 訳 を行 っ た 。そ の 上 で シ ュ テ デ ィ ン ク氏 に 邦 訳 公 表 の 許 可 を 求 め た と ころ,ご 快 諾 をい た だ い た 次 第 で あ る。

原 著 及 び そ れ に 対 応 して本 邦 訳 は,3つ の部 分 か ら構 成 され て い る。 第1部 は,「 登 記 済 協 同組 合 人 的 団 体 と資 本 団体 の 中 間 に位 置 す る法 形 態 」 で あ る。 学 術 論 文 で あ り,理 解 す る に は協 同組 合 法 に 関 す る 一 定 の 知 識 を要 す る。 資 本 会 社 の 手 法 に倣 う とい う協 同 組 合 に お け る最 近 の傾 向 に 批 判 的 で あ り,資 本 会 社 と異 な る協 同 組 合 と して の 特 色 を発 揮 す べ きで あ る と い う立 場 で 論 じ られ て い る 。 第2部 は,「 協 同 組 合 法 質 疑 応 答 一 」 で あ る。 協 同 組 合 法 に 関 心 が あ るが 未 だ 知 識 の な い者 が,協 同 組 合 法 に つ い て概 観 で きる よ う な 質 疑 応 答 が 並 ん で い る 。第3部 は,「協 同 組 合 法 上 の 重 要 語 い 集 」 で あ る 。 第1部 ・第2部 を読 んで い て 理 解 で きな い 専 門用 語 に遭 遇 した ら,こ の 語 い 集 に 当 た っ て み る こ と をお 奨 め す る。

邦 訳 は3人 で分 担 した。 多 木 誠 一 郎 は 「は じめ に」 と第1部 を,矢 澤 久 純 は 第2部 の 多 くの 部 分(2.1‑2.4)を,道 野真 弘 は第2部 の 残 りの部 分(2.

5)と 第3部 を担 当 し,各 人 が 訳 出 した 。 そ の上 で 分 担 訳 を 持 ち寄 り,平 成16 年9月 〜17年3月 にか け て検 討 会 を4回 行 っ た 。

本 邦 訳 に よ り,わ が 国 に お け る協 同組 合 法 研 究 の 進 展 に さ さや か な が ら寄 与

(4)

す る こ とが で きれ ば幸 い で あ る。な お,本 邦 訳 の うち 多 木 誠 一 郎 の担 当 部 分 は, 平 成16年 度 科 学 研 究 費 補 助 金(「 協 同 組 合 か ら資 本 会 社 へ の 組 織 変 更 に 関 す る 比 較 法 的 考 察 」 課 題 番 号14720030)に 基 づ く研 究 成 果 の一・部 で も あ る 。 こ こ に 記 して御 礼 申 し上 げ る。

本 邦 訳 を利 用 され る に 際 して は,以 下 の 点 に留 意 され た い 。

(1)訳 語 に つ い て

「Genossenschaftsgesetz」 と 「Genossenschaftsrecht」

原 著 で は 「Genossenschaftsgesetz」 と 「Genossenschaftsrecht」 が 使 い 分 け ら れ て い る が,わ が 国 で は 等 し く協 同 組 合 法 と邦 訳 さ れ て き て お り,本 邦 訳 で も 両 者 い ず れ に も 「協 同 組 合 法 」 と い う 訳 語 を 当 て た 。

本 来Genossenschaftsgesetzは,GesetzbetreffenddieErwerbs‑undWirt‑

schaftsgenossenschaftenと い う 法 律 の み を 意 味 す る 。 こ れ に 対 しGenossen‑

schaftsrechtは,Genossenschaftsgesetzの み な ら ず,協 同 組 合 に つ い て 規 整 す る 他 の 法 律(例 え ば 組 織 変 更 法 【Umwandlungsgesetz】,商 【Handels‑

gesetzbuch】),命 令(例 え ば 協 同 組 合 登 記 に 関 す る 命 令 【Verordnungttber dasGenossenschaftsregister】)と い っ た 成 文 法 に 加 え,協 同 組 合 に 関 す る 慣 習 法 ・判 例 法 の よ う な 不 文 法 を も 含 む 広 い 概 念 で あ る 。

「eingetrageneGenossenschaft」 と 「Genossenschaft」

「eingetrageneGenossenschaft(eG)」 と は,Genossenschaftsgesetzの め る 手 続 き に し た が っ て 設 立 さ れ た 協 同 組 合 を 意 味 す る 。 協 同 組 合 登 記 簿 に 登 記 す る こ と に よ っ て 設 立 さ れ る 。 原 語 に 忠 実 に 「登 記 済 協 同 組 合 」 と い う 訳 語

を 当 て た 。

こ れ に 対 し単 に 「Genossenschaft」 と は,eingetrageneGenossenschaftの

み な ら ず,他 の 法 形 式 を と り な が ら 経 済 的(実 質 的)に は 協 同 組 合 の 特 質 を 有 す る 団 体 を も 含 む 広 い 概 念 で あ る 。 そ の よ う な 団 体 と し て 例 え ば,第2次 協 同 組 合 た る 連 合 会 組 織 で し ば し ば 見 ら れ る 協 同 組 合 的 株 式 会 社 【genossenschaft一

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licheAktiengesellschaft】 が あ る 。 「協 同 組 合 」 と い う 訳 語 を 当 て た 。

③ 「Mitglied」 と 「Genosse」

「Mitglied」 とは ,団 体 の構成 員す なわち社員 を意味す る。協 同組合 では組 合 員,株 式 会 社 で は株 主 で あ る。 こ れ に対 し 「Genosse」 と は,協 同 組 合 の 組 合 員 を意 味 す る。

Mitglied,Genosseの 両 者 い ず れ に も本 邦 訳 で は,基 本 的 に は 「組 合 員 」 と い う訳 語 を 当 て た 。 た だ し協 同 組 合 の組 合 員 と他 の 団 体 の構 成 員 を対 比 して い る場 合 や,広 く団 体 一 般 にお け る構 成 員 を 意 識 して い る と思 わ れ る場 合 な どで は,組 合 員 に代 え 「構 成 員 」 とい う訳 語 を敢 え て 当 て た 。

(2)邦 訳 中 の 記 号 に つ い て

① 【 】

原 語 を掲 げ る必 要 が あ る と き は,【 】 で 囲 ん で 掲 げ た 。

② 〔 〕

理 解 を助 け る た め に訳 者 が 挿 入 した もの で あ る 。

(3)ヨ ー ロ ッ パ 協 同 組 合 法 に つ い て

「ヨ ー ロ ッパ 協 同 組 合 法 」 が 第1部 で 取 り上 げ ら れ て い る が,原 著 執 筆 時 点 で は 同 法 は 未 だ 成 立 し て お らず,記 述 は 草 案 に 拠 っ て い る 。 ヨ ー ロ ッ パ 連 合 理 事 会 で 承 認 さ れ,同 法 が 成 立 す る の は2003年7月22日 で あ る 。 同 法 は,理 事 会 規 則 と 理 事 会 指 令 か ら構 成 さ れ て い る 。 す な わ ち 「ヨ ー ロ ッ パ 協 同 組 合 法 に 関 す る2003年7月22日 付 理 事 会 規 則 【Verordnung(EG)Nr.1435/2003des

Ratesvom22.Juli2003uberdasStatutderEuropaischenGenossenschaft

(SCE)」 お よ び 「労 働 者 参 加 に 関 し て ヨ ー ロ ッ パ 協 同 組 合 法 を 補 完 す る2003 年7月22日 付 理 事 会 指 令 【Richtlinie2003/72/EGdesRatesvom22.Juli2003

zurErganzungdesStatutsderEuropaischenGenossenschafthinsichtlich

(6)

derBeteiligungderArbeitnehmer】 」で あ る。こ れ よ り先2001年10月8日 に は, や は り理 事 会 規 則 と理 事 会 指 令 か ら構 成 さ れ る 「ヨー ロ ッパ 株 式 会 社 法 」が ヨー ロ ッパ 連 合 理 事 会 で 承 認 され,成 立 して い る 。 ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法 は,ヨ ー ロ ッパ 株 式 会 社 法 と 内容 に お い て は類 似 して い る点 が 少 な か らず あ る 。 誤 解 を 恐 れ ず に い う と,協 同組 合 の 特 殊 性 を考 慮 して ヨー ロ ッパ 株 式 会 社 法 に修 正 を 加 え た もの とい え よ う。

ヨー ロ ッパ 株 式 会 社 法 に つ い て は,わ が 国 で も詳 し く紹 介 ・検 討 が な さ れ て い るが,ヨ ー ロ ッパ 協 同組 合 法 につ い て は,① 上 田廣 美 「ヨー ロ ッパ 協 同 会 社 法(上)(下)規 則(R6glement1435/2003/CE)一 」 亜 大39巻2号167 頁 ・40巻1号251頁(平 成17年),②1993年 段 階 の 草 案 に つ い て で あ る が,石 塚 秀 雄 「ヨ ー ロ ッパ 協 同組 合 法 の 成 立 と問 題 点 」 協 同 組 合 奨 励 研 究 報 告20輯465 頁(平 成7年),③1991年 段 階 の 草 案 につ い て で あ るが,正 井 章 搾 『EC国 際 企 業 法 超 国 家 的企 業 形 態 と労 働 者 参 加 制 度 』(中央 経 済 社,平 成6年) 419‑422頁(お よ び421頁 注(1)に掲 げ られ た 諸 文 献)で 取 り上 げ られ て い る の み で あ る 。 な お拙 稿 「ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法 規 則 に 関す る 覚 書 」 神 戸 市 外 国語 大 学 外 国 学研 究63号167頁(平 成18年)で も取 り上 げ て い る。

平 成18年4月28日

訳 者 を代 表 して 多 木 誠 一 郎

(7)

次 は じめ に

〔は じめ に 多木 誠 一郎 訳 〕

第1部 登 記 済 協 同 組 合

1.1 1.2 1.3 1.4

50U7σ

‑⊥‑←1⊥

.

リム

2.5

人 的 団体 と資本 団体 の 中問 に位置 す る法形 態 一 協 同組 合 の芽 生 え と法 的 な理 念 型

協 同組 合 とい う法形 態 が変化 〔して い る とい う〕指 標 登 記 済協 同組合 の独 自性 を際立 たせ る点:助 成使命 株 式会 社へ の接 近

一 登 記 済協 同組合 の展 開の憂慮 すべ き主 たる傾 向

ヨー ロ ッパ 協 同組合 法 一 登 記済協 同組合 再生 の きっか け

協 同組合 法 に よる登記 済協 同組合 の構 想上 の新 た な方 向付 けの ため の強制 協 同組 合 法形 態 の 中で,チ ャ ンス の ある企 業法 上唯 一の もの 一

〔第1部 多木 誠 一郎 訳 〕 一 質疑 応答

協 同組 合 とい う法形 態 の概念,種 類 お よび展 開 協 同組合 の設立,定 款 お よび登記

協 同組 合 にお け る加 入,組 合 員 た る地位 お よび責任 登 記済協 同組合 の機 関:理 事 会,監 事 会 お よび総会

〔第2部2.1‑2.4矢 澤 久純 訳 〕 協 同組合 の資本 基盤,監 査 お よび終 了

〔第2部2.5道 野 真 弘 訳 〕 第3部 協 同組合 法上 の重 要語 い集

〔第3部 道 野 真 弘 訳 〕

は じ め に

登 記 済 協 同 組 合 は,企 業 の組 織 設 計 に 関 す る種 々 の 可 能 性 を調 和 させ た も の

【Ensemble】 とい う点 で,ド イ ッ連 邦 共 和 国 で は 独 特 の 法 形 態 で あ る。19世 紀 後 半 に は既 に広 く利 用 さ れ,今 日 で もな お 数 は減 っ て い る が 企 業 の 法 形 態 と して 利 用 され て い る とい う意 味 で,歴 史 性 と今 日性 【Aktualitat]

を登 記 済 協 同 組 合 は 示 して い る。 登 記 済 協 同 組 合 の 法 的 根 拠 は,協 同組 合 的 関 係 を組 織 設 計 す る た め に立 法 の 際 に示 され た 基 本 的 な方 向性 と して の協 同 組 合 法 で あ る 。協 同組 合 の 規 整 に つ い て 習 得 して 知 識 を深 め る た め に,質 疑 応 答 の

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形 で 協 同 組 合 法 が 本 稿 で 概 観 的 に 取 り扱 わ れ て い る 。 そ の 際 団 体 法 と の 関 連 で 登 記 済 協 同 組 合 の 発 展 に つ い て 考 察 す る こ と を 通 し て,か つ 協 同 組 合 法 に 関 す る 語 彙 集 を 通 し て,概 観 が 完 壁 な も の に な る 。

も っ と も 本 稿 は,協 同 組 合 法 に 関 す る 入 門 書 で も 概 説 書 で も 教 科 書 で も な い 。 本 稿 は,協 同 組 合 法 が 対 象 に し て い る 事 項 に 関 し て 概 観 を 得 て も らお う と す る

に す ぎ な い 。 協 同 組 合 法 に 関 し て(詳 細 な)概 観 を 更 に 得 よ う と す る 熱 心 な 読 者 は,と り わ け 以 下 の 今 日 的 な 注 釈 書 ・研 究 書 を 参 照 さ れ た い 。Lang/

WeidmUller/Metz/Schaffland,Genossenschaftsgesetz‑Gesetzbetreffend dieErwerbs‑undWirtschaftsgenossenschaften‑Kommentar,33.AufL,Berlin

1997;Beuthien,GenossenschaftsgesetzmitUmwandlungsrecht,Kommentar, 13.AufL,MUnchen2000;Turner,DieeingetrageneGenossenschaftimSystem desGesellschaftsrechts,G6ttingenl992;Glenk,DieeingetrageneGenossenschaf, MUnchen1996;Steding,Genossenschaftsrecht,Baden‑Baden2002。

主 要 な 構 成 原 理 に お い て 現 行 協 同 組 合 法 は1889年 に 由 来 し,立 法 者 は そ の 規 定 に あ ま り大 が か り な 修 正 を 施 さ な か っ た 。 そ れ ゆ え 既 に 失 敗 し た2回

の 改 正 の 試 み 後 協 同 組 合 法 改 正 の3回 目 の 試 み が 議 事 日 程 に 上 っ て い る 。 こ の 改 正 が 不 可 避 に な っ た こ と は,少 な く と も 協 同 組 合 学 界 で は 明 白 で あ る 。 更 に 協 同 組 合 実 務 で も,登 記 済 協 同 組 合 の 発 展 は ピ ー ク に 達 し た と い う 意 見 が 増 え て い る 。 そ こ で は 真 の 問 題 は,協 同 組 合 の 発 展 が 量 的 に 下 が っ て い る こ と で は な く,協 同 組 合 制 度 に お い て 少 な か らぬ 「誤 っ た 状 況 」 が あ り,既 に 相 当 程 度 協 同 組 合 の 実 質 を 喪 失 す る に 至 っ て い る 点 に あ る 。 以 下 の 解 説 に よ っ て 特 に 項 目 毎 に 批 判 的 に 記 述 さ れ て い る の で,法 律 家 で な い 者 に と っ て も 協 同 組 合 法 改 正 に 関 す る 議 論 に 接 近 し や す くな る 。

〔は じ め に 多 木 誠 一 郎 訳 〕

(9)

第1部 登 記済 協 同組 合

人 的団体 と資本 団体 の中間 に位置 す る法形態

ドイ ツ連 邦 共和 国 の法 秩 序 は,10以 上 に の ぼ る私 法 上 の 団 体 た る法 形 態 を利 用 で き る よ うに し,そ れ と と も に 同 時 に企 業 の 組 織 設 計 に 多 くの可 能 性 を与 え て い る 。 原 則 と して 選 択 権 が あ る こ の よ う な可 能性 は,人 的 団 体,資 本 団 体 そ して 協 同組 合 に 及 ん で い る。 し か も こ れ ば か りで は な く,〔① 〕 定 款 に お け る 合 意 につ い て 自由 を保 障 す る こ と,〔 ② 〕 ほ ぼ 自 由 に 個 々 の 法 形 態 を相 互 に連 結 で きる こ と,お よ び 〔③ 〕 私 法 上 の 団 体 の 組 織 変 更 や コ ン ツ ェ ル ン化 に よ っ て,組 織 設 計 の ヴ ァ リエ ー シ ョン を も立 法 者 は提 供 して い る 。 加 え て90年 代 に 入 っ て よ うや く,ま ず パ ー トナ ー シ ップ 法ω,小 規 模 株 式 会 社 法 お よ び株 式 法 の 規 制 緩 和 法(2)によ っ て,次 い で 組 織 変 更 法(3)によっ て 本 質 的 に この よ う な可 能 性 は 高 め られ た 。

法 的生 活 にお い て 個 々 の法 形 態 の利 用 頻 度 は非 常 に異 な る 。 こ こ10年 で は資 本 団体 と りわ け有 限 会 社 が か な りの増 加 を記 録 した 。 しか も これ ばか りで は な く,更 に 合 資 会 社 も重 要 性 を増 した。 個 人 企 業 ・合 名 会 社 ・協 同 組 合 は か な り 減 少 した 。 そ の例 を 示 す と商 業=登記 簿 に登 記 さ れ た有 限 会 社 数 は,1999年 初 め て815,000社 を超 え て(4),こ れ に 対 して 協 同 組 合 登 記 簿 に登 記 され た協 同組 合 数 は,総 計9,484に 激 減 し た(5)。主 観 的 に 見 れ ば た と え 法 政 策 ・立 法 ・法 律 相 談 が こ の よ う な展 開 に 影 響 を与 え て い る とい っ て も よい と して,客 観 的 に は 以 下 の 事 情 が 決 定 的 で あ ろ う。 明 らか に 問 題 な く,よ り少 な い軋 礫 で 資 本 団体 は 経 済 の競 争 秩 序 に順 応 す る とい う事 情 で あ る。

登 記 済 協 同 組 合 とい う法 形 態 は,団 体 法 の 種 々 の 〔法 〕 形 態 を 調 和 させ た1 ヴ ァ リエ ー シ ョ ンで あ る。人 的 に特 徴 付 け られ た 法 人 【K6rperschaft】 と して,

〔① 〕 人 的 団体 と資 本 団体 の い わ ば 中 間 に位 置 し,〔 ② 〕 あ る種 の 団体 と他 種 の 団体 の 特 質 を す ぐれ て 相 互 結 合 させ て1つ に融 合 し(6),代 え が た い 独 自性 を協 同組 合 は 示 して い る。 に もか か わ らず そ の 発 展 は 下 降 して い る 。 新 た に協 同 組 合 は ほ とん ど設 立 さ れ て い な い(7)。そ れ どこ ろ か と りわ け 合 併 に

(10)

よ っ て毎 年3桁 の数 で 減 少 して い る。こ の 状 況 をK・ シ ュ ミ ッ ト 【K.Schmidt】

は 更 に穏 や か に,し か しお そ ら く正 確 に以 下 の よ う に断 言 し て い る。 「法 的 生 活 にお け る登 記 済 協 同 組 合 の 意 義 は重 要 で あ る。しか し商 事 会 社 の 増 加 と比 べ, 協 同 組 合 法 の 意 義 は む し ろ減 少 して い る。 経 済 的 ・法 的 な協 同組 合 概 念 の崩 壊 と,し か も加 え て 協 同組 合 法 の 複 雑 さ と… … 関 連 して い る 」(8)。しか し時 と し て登 記 済 協 同 組 合 は 団 体 法 の 体 系 書 で 言 及 さ え さ れ て お らず(9),あ る い は一 種 の 時代 遅 れ の 残 存 者 と して 団体 法 で 取 り扱 わ れ て い る⑩。

1.1協 同 組 合 の 芽 生 え と法 的 な 理 念 型

近 代 的 協 同組 合 は19世 紀 中 頃 に 成 立 した。 資 本 的 に構 成 され た株 式 会 社 に対 す る 法 形 態 上 の 対 抗 モ デ ル の一 種 と考 え られ て い る。 成 立 の 経 済 的社 会 的背 景 は,経 済 リベ ラ リズ ム に よ っ て 引 き起 こ さ れ た 自 由競 争 で あ っ た。 自 由競 争 に よっ て力 の 著 し い不 均 衡 【Machtungleichgewichten】 に な り,手 工 業 者 ・労 働 者 ・農 民 の存 在 が 脅 か され て い た 。 こ の よ う な諸 状 況 の も とで協 同 組 合 が 出 現 し た。H・ シ ュ ル ッ ェ ー デ ー リ ッチ 【H.Schulze‑Delitzsch】 に よ る 幾 多 の 立 法 提 案 が な され た 後,彼 が 国会 議 員 に な る こ と に よ っ て1867年3月27日 プ ロ イ セ ンで 協 同組 合 は,ド イ ツ の地 で は最 初 の協 同 組 合 法 の 対 象 に な っ た 。 同 法 は若 干 の 修 正 が な され,最 終 的 に は ドイ ッ帝 国 法 と して も1889年5月1日 に発 効 し た(11)。本 法 の 趣 旨 で は協 同 組 合 は ア ソ シ エ ー シ ョ ン概 念 【Assoziations‑

konzeptlに 拠 っ て い る。 少 な く と も発 生 の 経 緯 に 拠 れ ば 同概 念 は,経 済 的 に の み 特 徴 付 け ら れ て い た だ け で は な く,い わ ば 形 成 の 出 発 点 【Gestal‑

tungsansatzes】 に 敢 え て結 びつ け られ 一 同時 に社 会 的 目的 の 追 求 の 余 地 を も提 供 す る こ と に な っ た 。 こ の よ うな 社 会 的 な 副 次 的 目的 は,登 記 済 協 同組 合 の 組 合 員 指 向 とい う特 質 と調 和 して い る もの の 一段 と影 が 薄 くな っ て い る。 す な わ ち 「草 創 期 」 で は協 同 組 合 は,市 場 へ の道 を追 求 す る 未 だ 進 取 の気 性 に富 ん だ 【unternehmerische】 形 成 物 で あ っ た の に対 し,今 日で は協 同 組 合 は市 場 に し っか り と根 付 い て お り,競 争 に お い て 互 して い け る に違 い な い の で あ る。

協 同 組 合 法 に よ っ て権 利 能 力 を獲 得 す る=登記 済 協 同組 合 は,協 同組 合 「家 族 」

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の 一 部 を構 成 す る に す ぎ な い。 登 記 済 協 同組 合 は,例 え ば 〔① 〕 民 法 上 の 団体 とい う形 態 で 〔(i)〕と りわ け登 記 済 社 団 と して,も し くは 〔㈹ 〕 よ り多 くは権 利 能 力 な き社 団 と して,〔 ② 〕有 限 会 社 と して,ま た は 〔③ 〕株 式 会 社 と し て組 織 され う る経 済 的 な協 同 組 合 と区 別 さ れ る 。 す な わ ち登 記 済 協 同組 合 は,理 念 型 を 元 来 具 体 化 す る法 律 上 の 団体 形 式 選 択 自由 の 制 限 【Typenbeschrankung】

の1表 現 形 態 と して 設 計 さ れ て い る(12)。理 念 型 は,以 下 の よ う に言 い換 え る こ とが で き る。 登 記 済 協 同 組 合 は,組 合 員 に対 して 法 的 に は 助 成 を使 命 とす る私 法 上 の 団 体 で あ っ た 。 事 業 関 係 は組 合 員 の事 業 に制 限 され,組 合 員 は 平 等 の議 決 権(頭 数 議 決 権)で 業 務 執 行 に積 極 的 に影 響 を与 え,理 事 会 は栄 誉 職 と して 行 動 した 。 元 来 の 古 典 的 な 協 同組 合 の こ の よ う な理 念 型 が,経 済 動 向 の 影 響 に よ り変 化 した の は 無 理 か らぬ こ とで あ っ た。

もっ と も,こ の よ う な 変 化 にか か わ らず 協 同 組 合 法1条 の 意 味 で の 協 同 組 合 は,今 日で も相 変 わ らず,関 心 の あ る人 す べ て に経 済 的協 同 へ の参 加 の 機 会 を 原 則 と して 与 え て い る。 協 同 組 合 に お け る社 員 た る地 位 に つ い て 資本 的 な参 加 は重 要 で は な く,第 一 次 的 に は組 合 員 の 人 的参 加 に よ っ て特 徴 付 け られ る。 そ れ ゆ え 協 同 組 合 的 助 成 を 受 け る に は,そ れ ほ ど多 くの 資本 出 掲 を要 し ない 。 す な わ ち と りわ け 法 人 と い う構 造 で共 通 し て い る 資 本 団 体 と異 な り,登 記 済 協 同 組 合 に お け る社 員 た る地 位 は持 分 引 受 け の結 果 で は な く,加 入 〔申 込 み 。 訳 注 :加 入 の 申 込 み の た め の 意 思 表 示 の 意 味 で 用 い て い る に す ぎ な い と 思 わ れ る〕 ・承 諾 ・組 合 員 名 簿 へ の 登 録 に よ っ て取 得 す る。 持 分 払 込 み に 関 す る定 款 上 の 義 務 は,組 合 員 た る 地 位 取 得 の た め の 要 件 で な く,既 に 発 生 し て い る

【begrttndeten】 組 合 員 た る 地 位 か ら導 き 出 さ れ る もの で あ る。

1.2協 同 組 合 と い う法 形 態 が 変 化 〔して い る とい う〕 指 標

か な り長 期 に 渡 り 協 同 組 合 は,ア イ デ ン テ ィ テ ィ 追 求 と非 協 同 組 合 化

【Artverfremdung】 の 間 で板 挟 み 状 態 が 既 に続 い て い る(13)。こ こで は協 同 組 合 の 実 体 を,そ の 間既 に か な り喪 失 して い る こ と は極 め て 明 白 で あ る 。 そ の指 標 と して例 え ば 以 下 の 点 が あ る。 〔① 〕 協 同組 合 の 原 則 で あ る 自治 ・自助 ・自

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己 責 任 が 薄 ま っ て い る点,〔 ② 〕 助 成 目的 違 反 の不 可 罰 性,〔 ③ 〕 理 事 会 か ら栄 誉 職 が 広 く排 除 され た点,〔④ 〕同 じ条 件 に よ る員 外 取 引 の 取 扱 い,あ る い は 〔⑤ 〕 こ の 間 に法 的 に 認 め られ た 理 事 会 の 強 大 な権 限 【Allmachtlで あ る(10。協 同 組 合 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を 現 す 原 則 が ま す ま す 意 味 が な くな っ て い る こ と を も っ と も ドイ ツ の協 同 組 合 制 度 にの み 看 取 され うる こ とで は な い ㈲, こ れ らの 指 標 は示 唆 して い る。 こ の よ う な展 開 を明 確 に述 べ よ う とす る と,人 的共 同 体 法 の要 素 を喪 失 して 資 本 団体 法 の 要 素 が 濃 くな っ た こ とが,協 同 組 合 に 明 らか に見 て取 れ る。 この よ う な展 開 をあ る 一 定 の と こ ろ まで た とえ理 解 で き て も,更 に展 開 が エ ス カ レー トす れ ば,協 同組 合 と い う法 形 態 に 内在 す るバ ラ ンス が ひ ど く誤 った 状 況 に な り うる 。

しか し協 同組 合 とい う法 形 態 の理 念 型 に,協 同組 合 は(未 だ に)合 致 し て い る の か,そ う だ と して も どの 程 度 合 致 して い る の か につ い て,協 同組 合 を真 摯 に評 価 す る の で あ れ ば,協 同 組 合 を 区 分 す る こ とが 求 め られ る。 す な わ ちい わ ゆ る 大 規 模 協 同組 合 は 各 協 同 組 合 の種 類 に か か わ らず 協 同組 合 の 実 体 を極 度 に喪 失 して い る こ とが,こ こで は と りわ け 明 らか で あ る。 か つ て 特 に 重 要 で あ っ た協 同 組 合 法1条1項5号 の 意 味 で の 消 費 生 活 協 同 組 合 は,社 会 政 策 上 の役 割 を喪 失 し た後,既 に多 くは 協 同 組 合 セ ク タ ー に 別 れ を告 げ,こ こ で は しば し ば協 同組 合 性 を必 ず し も具 現 化 して い な い 点 につ い て は,全 く言 う ま で もな い 。しか し例 を あ げ る とワ イ ン醸 造 協 同 組 合 ま た は タ ク シ ー協 同 組 合 も, 例 え ば信 用 協 同組 合 よ り一 層 協 同組 合 的 で あ る の が 通 常 で あ る。 信 用 協 同 組 合 につ い て は 〔協 同 組 合 の 〕 法 形 態 は,〔 信 用 協 同 組 合 を 〕 譲 り受 け た い と考 え て い る 関 係 者 に 対 し,今 な お 一 種 の協 同組 合 的 防 盾 【Schutzschilds】 で あ る にす ぎな い こ と も し ば しば な の で あ る 。

協 同組 合 法 で は 立 法 者 は,比 較 的小 規 模 で あ り経 済 的 自助 を 目指 した協 同 組 合 に お け る 関係 に,協 同組 合 法 の規 定 を適 用 す べ きで あ る こ とか ら確 か に出 発 して い るの は 明 らか で あ る 。 そ れ に もか か わ らず協 同 組 合 制 度 の 進 展 は,大 規 模 協 同 組 合 比 較 的 多 くの 組 合 員 が い て,幾 つ もの 分 野 に 渡 り,場 所 的 に 比 較 的 広 範 な範 囲 に わ た る協 同組 合 的形 成 物 【Gebilde】 と して 理 解 さ れ て い

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る に 向 け て よ り一 層 突 き進 ん で い っ た 。 そ の よ う な大 規 模 協 同組 合 の 反 対 者 に よ っ て,以 下 の よ う に異 議 が 出 さ れ て い る。 そ もそ も中規 模 の 協 同 に 落 ち着 い て い る 登 記 済 協 同 組 合 で は,そ れ 〔大 規 模 化 へ の 進 展 〕 に よ って 協 同組 合 性 が 損 な わ れ て い る,と 。 ス イ ス の 協 同組 合 理 論 家E・‑B・ ブ リ ュ ム レ

【E.‑B.BIUmlelは,協 同組 合 とい う法 形 態 の 「消 耗 【Abnutzung】 」 と い う 観 点 か ら展 開 され た か の 異 論 〔資 本 団 体 的 要 素 の濃 厚 化 〕 の 分 析 を試 み た。 前 世 紀 の協 同 組 合 制 度 にお け る根 本 的 な 変 化 そ の 変 化 の 結 果 登 記 済 協 同組 合 の 実 際 の 形 式 【Realtyp】 は 法 律 上 の 典 型 【Legaltyp】 か らは か な り乖 離 し

た が 示 唆 す る と こ ろ に した が っ て,ブ リ ュ ム レは 以 下 の よ うに述 べ た。「こ の分 析 結 果 を 背 景 にす る と,協 同 組 合 の ライ フサ イ ク ル が 浮 き彫 り に な る。 そ れ は 一 般 的 に は,共 同経 営 体 の ライ フサ イ ク ル と非 常 に似 通 っ て い る… …。 全 身 全 霊 で の 活 動 や リ ス クへ の 備 え に よ っ て,設 立 ・草 創 期 は特 徴 付 け られ る

… …。 設 立 か ら時 が 過 ぎた 協 同組 合 で は,設 立 者 の気 風 を想 起 す べ きで あ る こ とが 薄 れ,私 利 私 欲 に よ っ て 支 配 され る 」㈹。 こ の よ うな 解 説 が 一 見 た と え い く らか 有 益 た りう る と して も,む ろ ん 以 下 の よ う な疑 問 が あ る。 例 え ば有 限会 社 に な ぜ 当 て は め て は な ら な い の か とい う疑 問 で あ る 。 そ れ ゆ え よ り正 確 に見

る と,異 な る 説 明 を試 み な け れ ば な らな い 。

1.3登 記 済 協 同 組 合 の 独 自性 を際 立 た せ る点 【Punctumsaliens】:助 成 使 命

共 同 事 業 経 営 を通 して 組 合 員 の所 得 ま た は 経 済 の助 成 を なす 使 命 は,協 同組 合 法1条 に よる と,協 同 組 合 とい う法 形 態 を利 用 す る た め の 根 本 的 な 要 件 で あ る。 登 記 済 協 同 組 合 とい う法 衣 【Rechtskleid】 を ま と っ た 経 済 活 動 の 法 律 上 唯 一 の 目 的 を助 成 目的 が 規 定 して い る 限 りで,法 形 態 と して の 協 同組 合 に とっ て,助 成 使 命 は実 際 上 根 本 的 に 重 要 で あ る 。 そ れ ゆ え助 成 使 命 は,多 様 な法 形 態 の 中 で 登 記 済 協 同組 合 の 独 自性 を際 立 たせ る点 で あ る 。 しか し学 説 にお け る の と 同様 実 務 で は,以 下 の 点 が 明 らか で あ る 。 「協 同 組 合 の 助 成 使 命 の 問 題 性 は以 前 よ り も明 確 に認 識 さ れ て い るが,以 前 ほ ど は解 決 され て い な い 。 … … 実

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務 の た め に助 成 使 命 を運 用 可 能 にす る こ と,す な わ ち … …助 成 を最 大 限達 成 す る 明 確 な行 為 指 針 を 開 発 す る こ とが と りわ け 重 要 で あ る」㈲。 助 成 目的 の 方 向 付 け の 欠 如 は,非 協 同 組 合 た る競 争 者 と比 べ て登 記 済 協 同組 合 が 特 色 を発 揮 す る こ と に と っ て,既 に数 十 年 来 不 利 に な っ て い る 。

登 記 済 協 同組 合 の 助 成 目的 の 方 向付 け の 本 質 は,以 下 の点 に あ る。 登 記 済 協 同組 合 に よ っ て 達 成 され た剰 余 金 は 他 の 団体 に お け る の と異 な り, 持 分 に 応 じ て構 成 員 に分 配 され る の で は な く,事 業 の 一 部 で あ る 個 々 の組 合 員 取 引 の 方 法 で 再 分 配 さ れ る点 で あ る 。 「共 同 事 業 経 営 を 通 じて 組 合 員 を助 成 す る義 務 か ら,以 下 の 点 が 結 果 と し て導 き出 され る。 協 同 組 合 に と って 利 益 を獲 得 で きる の か で は な く,組 合 員 に とっ て 利 益 に な り う る の か に よ って,組 合 員 取 引 の 条 件 を協 同 組 合 は定 め な け れ ば な らな い 」⑯。 し か し こ の よ う な 取 組 み を,大 多 数 の登 記 済 協 同組 合 は 行 っ て い な い とい っ て よ い で あ ろ う。 今 や協 同 組 合 法 の 制 定 以 来 か な り修 正 され た枠 付 け と な る条 件 の 下 で は,市 場 で の 条 件 を考 慮 に 入 れ る こ と を,譲 歩 して協 同 組 合 に も確 か に容 認 し な け れ ば な ら な い。

しか し組 合 員 の犠 牲 で 利 益 を獲i得 しな い とい う 目標 は,協 同組 合 に とっ て は 相 変 わ らず 存 在 す る 。 組 合 員 経 済 ・所 得 は,協 同組 合 法1条1項 に よ る と ま さ に 助 成 され るべ きな の で あ る 。

助 成 使 命 を放 棄 した 場 合 の 帰 結 は,以 下 の よ うな 原 則 に 団体 法 に示 さ れ て い る。目的 が 法 形 態 を定 め,そ れ ゆ え法 形 態 は 目 的 を 追 求 す る とい う原 則 で あ る。

協 同組 合 で は 目的 と は,助 成 目的 で あ る 。 協 同組 合 とい う法 形 態 を とる企 業 を 経 営 す る 限 りで は,同 企 業 は助 成 目的 に拘 束 さ れ,そ の 目的 を 追 求 しな け れ ば な らな い。 も っ と も協 同 組 合 とい う法 形 態 を と る 企 業 に は,〔 ① 〕 自 ら の法 形 態 と相 容 れ な い他 の ほ と ん どす べ て の 企 業 が 自 由 に利 用 で き,〔 ② 〕 今 や 現 行 の組 織 変 更 法 に よっ て 協 同組 合 に も多 種 の ヴ ァ リエ ー シ ョ ンで 与 え られ て い る か の機 会 も,開 か れ て い る 。 す な わ ち 法 形 態 変 更 で あ る。

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1.4株 式 会 社 へ の 接 近 一 登 記 済 協 同 組 合 の 展 開 の 憂 慮 す べ き 主 た る 傾 向 一

協 同組 合 は,ド イ ツ に お い て の み な らず 独 特 の 展 開 を遂 げ て い る。

H・ シ ュ ル ッ ェ ーデ ー リ ッチ も意 図 して い る よ う に協 同組 合 は,資 本 的利 益 に 支 配 さ れ て 顧 客 の 観 点 と は無 関 係 に規 定 され た 匿 名 の 企 業 へ の 対 抗 軸 を提 供 す る とい う役 割 が 割 り当 て ら れ る は ず の法 形 態 で あ っ た(19)。に もか か わ らず 数10 年 来,協 同 組 合 は よ り一 層 自 ら進 ん で あ るい は否 応 な しに,株 式 会 社 の 方 式 を 部 分 的 に借 用 さ え して きた 。 か つ て相 容 れ な い は ず で あ っ た株 式 会 社 へ の 接 近 は,ひ い て は登 記 済 協 同 組 合 の展 開 の 憂 慮 す べ き主 た る傾 向 に な っ た。 多 くの 徴 候 に よ って 以 下 の 点 が 示 唆 され て い る 。 もは や機 関 構 成 や構 成 員 との 結 びつ き と い う領 域 に お い て の み な らず,協 同 組 合 に お け る資 金 調 達 に関 して も資 本 的 要 素 が 一 層 濃 厚 に 特 徴 付 け られ て い る⑳。しか しこ の よ う な展 開 を見 通 せ ば, 協 同 組 合 が 基 礎 を 置 い て い る 原 則 の意 味 を空 虚 な もの にす る に 違 い な い 。

こ の よ う な展 開 を 考 慮 に入 れ なが ら,協 同 組 合 が 直 面 して い る 〔株 式 会 社 へ の 接 近 に つ い て〕挑 発 を受 け る こ とに つ い て,V・ ボ イ テ ィエ ン 【V.Beuthien】

は適 切 に も以 下 の よ う に評 価 した 。 登 記 済 協 同組 合 とい う特 別 の 法 形 態 の 団 体 法 上 の構 造 は,と りわ け1973年 協 同組 合 法 法 改 正 の 結 果 著 し く変 容 した,と 。 す な わ ち 「助 成 経 済 上 の 自助 とい う協 同 組 合 の基 礎 的 原 則 は,確 か に手 が つ け られ て い な い ま ま で あ る。〔しか し〕協 同組 合 的 自治 とい う原 則 は か な り退 い た 。 組 合 員 自身 に よ る 共 同 事 業 経 営 と い う 自治 の 原 則 は 衰 え た 。 … … そ れ ゆ え協 同 組 合 は,不 可 能 な 課 題 に直 面 して い る 。 … … 一 段 と急 速 に 変 化 して い る 市 場 の 状 況 に 自 らの 法 形 態 を適 合 させ な け れ ば な らず,か つ 協 同組 合 の ア イ デ ン テ ィ テ ィ を維 持 す る こ と を要 求 さ れ て い る」⑳。 協 同 組 合 の展 開 に お け る こ の よ う な 二 律 背 反 性 は,急 速 に変 化 す る環 境 に お い て登 記 済 協 同組 合 とい う法 形 態 の 特 徴 を 評価 す る 際 に熟 考 す べ き要 点 で あ る とい っ て よ い で あ ろ う。

団 体 法 の 法 形 態 間 に あ る境 界 は,確 か に一 般 に は一 層 流 動 的 に な っ て い る の で,株 式 会 社 と協 同 組 合 の境 界 が 一 層 変 更 可 能 に な る と して も,全 く普 通 で あ る と思 わ れ る。 要 す る に有 限 会 社 ・合 資 会 社 と同様 株 式 会 社 も,少 な く と も部

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分 的 に か つ 制 限 的 に は,各 団 体 固有 の 法 【Binnenrecht】 や 登 記 済 協 同 組 合 の 構 成 原 理 を借 用 して い る幽。 い わ ゆ る 資 本 的 協 同組 合 に よ っ て,(有 限 会 社 と 比 べ む ろ ん 制 限 さ れ た)協 同組 合 にお け る 定款 自治 を利 用 し尽 く し,新 た な協

同 組 合 組 織 類 型 を作 る た め のL・ フ ォ ル マ ー 【L.Vollmer】 に よ る 団体 法 上 の 独 自の 試 み も と りわ け存 在 す る とい う事 情 が,更 に加 わ る。資本 的 協 同組 合 は,

「利 用 〔目的 〕組 合 員 と と もに 資 金 的 に の み 参 加 す る 者 が あ る こ と」に よ っ て, 従 来 の 登 記 済 協 同組 合 とは全 く異 な っ て い る㈱。 こ の 意 味 で 問 題 は,登 記 済 協 同 組 合 の 株 式 会 社 へ の 接 近 で は な く む し ろ,登 記 済 協 同 組 合 が 本 来 性

【Originalitat】を喪 失 して い る 場 合 に,超 え て い る とみ な さ れ る に ち が い な い 〔接 近 の〕 程 度 で あ る にす ぎな い とい っ て も よい で あ ろ う。

1.5ヨ ー ロ ッパ 協 同 組 合 法 【StatutderEuropaischenGenossenschaft】

登 記 済 協 同 組 合 再 生 の き っ か け

ヨー ロ ッパ 統 合 とい う状 況 下 で,国 際 的 な枠 組 み 【Konturen】 を ま す ます 団体 法 は受 け入 れ い て い る 。企 業 協 働 【unternehmerischerZusammenarbeit】

を す る 際 の 超 国家 的 法 形 態 とい う観 点 に も,こ の こ とは 映 し出 され て い る 。1989 年7月1日,ヨ ー ロ ッパ 経 済 利 益 団体(EWIV)が ヨー ロ ッパ 法 初 め て の 団体 形 態 と し て ドイ ッ法 域 に根 を 下 ろ し て 以 降,別 の 超 国 家 的 団 体 形 態 も議 題 に 上 っ て い る。 と りわ け ヨ ー ロ ッパ 会 社 法(SE)や ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法(SCE)

で あ る 。 そ の 点 で,ヨ ー ロ ッパ 協 同組 合 法 の規 定 か ら ドイ ッ協 同組 合 法 に とっ て積 極 的 な刺 激 が 与 え られ う る の か 否 か が と りわ け 問 題 で あ る。 前 世 紀 の80年 代 にお い て な お ドイ ツ協 同 組 合 団 体 は,確 か に以 下 の よ う な理 由 に よ り ヨー

ロ ッパ 協 同組 合 を法 定 す る 計 画 に総 じて 反 対 して い た 。 個 々 の 構 成 国 に お け る 協 同 組 合 に対 す る理 解 は大 変 異 な っ て い るの で,「 ヨー ロ ッパ 連 合 レベ ル で 協 同 組 合 法 を統 一 す る こ と は,ほ と ん ど不 可 能,そ れ ど こ ろ か 有 害 に 思 わ れ る」⑳ と い う理 由 で あ る。 こ の 点 に つ い て 議 論 の 余 地 が あ ろ う。 い ず れ に せ よ 明 白 な の は,協 同 組 合 的 共 同 に 関 して 全 参 加 国 に と っ て よい 出 来 映 え で あ る と して 推 奨 さ れ る 法 律 上 の基 盤 【Nenner】 を見 い だ す こ と が,ほ とん ど不 可 能

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で あ る とい う事 情 で あ ろ う。 なぜ な らそ の 〔基 盤 を見 い だ す 〕 に は ヨー ロ ッパ 連 合 の 各 国 で,と りわ け歴 史 的 ・経 済 的 ・社 会 的 諸 条 件 が 異 な りす ぎる か ら で

あ る 。

こ の よ う な背 景 で,ヨ ー ロ ッパ協 同 組 合 法 草 案 を最 初 か ら苦 しめ て い た の は, 共 同体 の 基 礎 と して 協 同組 合 に とっ て 典 型 的 な原 則 に一 致 させ る こ とは,多 大 な 困難 が 伴 っ て初 め て 可 能 に な る点 で あ っ た。 これ に 関 して例 え ば 〔① 〕 資 本 よ り人 が 優 先 す る と い う原 則,〔 ② 〕 助 成 原 則,ま た は 〔③ 〕 協 同組 合 特 有 の 自 己 資 本 形 成 原 則 が あ る㈲。 この よ う な観 点 で は,ヨ ー ロ ッパ 協 同 組 合 の 法 律 上 の 「座 標 【Koordinaten】 」 に よ っ て,必 然 的 に 以 下 の 点 も裏 付 け ら れ る。

す な わ ち協 同 組 合 とい う法 形 態 が 長 期 に 渡 り成 功 す る こ と は,一 方 で は協 同 組 合 の 特 殊 性 維 持,そ して他 方 で は市 場 とい う現 代 的 な所 与 の事 実 へ の 適 合 の 間 で バ ラ ンス を と れ る の か 否 か にか か っ て い る に もか か わ らず,こ の こ とは ほ と ん ど成 功 し な い で あ ろ う とい う点 で あ る 。 例 え ば 〔① 〕 ヨ ー ロ ッパ 協 同組 合 の 設 立 に は最 低 資 本 金 が 必 要 と され る こ と,〔② 〕そ れ ゆ え た ん に投 資 す るの み, す な わ ち協 同 組 合 の 助 成 性 を利 用 しな い 組 合 員 を 受 け入 れ る可 能 性,〔 ③ 〕 そ れ と 関 連 した 組 合 員 へ の種 々 の剰 余 金 割 戻 し ・議 決 権 の差 別 化 を,〔 ヨー ロ ッ パ 協 同組 合 〕法 草 案 は 定 め て い る 。特 に問 題 に な る側 面 は,協 同 組 合 に よる(記 名 式)資 本 持 分 の発 行 可 能 性 を採 用 した 点 に も あ る。 そ れ ど こ ろ か 持 分 は,条 件 付 き で流 通 させ る こ とが で き,つ ま り取 引 可 能 で あ る 。 多 くの こ とが,少 な

くと も以 下 の 点 を示 唆 す る。 「ヨ ー ロ ッパ 協 同組 合 にお け る 資 本 的 要 素 は,〔 協 同 組 合 とい う〕 結 合 体 の 人 的 関係 性 と比 べ て優 位 で あ る(と 思 わ れ る)」㈱。 言 い換 え る と協 同 組 合 は,株 式 会 社 に一 層 逃 避 し よ う と して い る。

確 か に ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法 は 未 だ 可 決 さ れ て い な い 。 現 行 最 新 版 で あ る 2001年4月12日 付 協 同 組 合 法 草 案 は,い くつ か の 規 定 に 未 だ 争 い が あ る こ とは と もか く,規 整 の 最 終 状 況 で は な い こ とは,今 日既 に 明 らか に な っ て い る。 そ れ に もか か わ らず ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 は,ヨ ー ロ ッパ 連合 を構 成 し協 同 を望 む 多 数 の 国家 間 で 協 同組 合 的 に協 働 す る企 業 法 形 態 と して,正 しい 方 向 へ 向 か う 道 で あ る とい って も よい で あ ろ う。 しか し ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 が ドイ ツ協 同組

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合 法 の構 成 を再 生 す る き っ か け に な る の か 否 か とい う問 い に は,お そ ら く否 と い わ ざ る を え な い。 す な わ ち ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 法 草 案 は,2つ の 観 点 か ら超 国 家 的 な 適 用 領 域 に お け る法 形 態 の 利 益 を考 慮 して い る 。 一 方 で は ヨー ロ ッパ 協 同 組 合 の 各 所 在 地 にお け る協 同 組 合 法 の 適 用 を指 示 す るδ 他 方 で は株 式 会 社 へ の 協 同組 合 の 接 近 が 一 層 濃 厚 で あ る。 しか し協 同組 合 が 置 か れ た板 挟 み状 態 の 解 決 策 は株 式 法 に拠 るの で は な く,協 同組 合 法 の根 本 に 回帰 す る と こ ろ に あ ろ う。

1.6協 同 組 合 法 に よ る登 記 済 協 同 組 合 の 構 想 上 の新 た な方 向付 けの た め の 強 制

ドイ ツ 協 同組 合 法 は,施 行 さ れ て か ら100年 を か な り超 え て い る 中 で, 1930年 代 と1950年 代2回 の 重 要 な 改 正 の 試 み に直 面 し た が,2回 と も改 正 に至 らな か っ た。 しか し協 同組 合 法 規 整 の 個 々 の観 点 に関 す る1922年 ・1933 年 ・1934年 の 改 正 と と も に,1973年10月9日 付 協 同組 合 法 改 正 法 に よ っ て,当 時 まで 支 配 的 で あ っ た協 同組 合 に 対 す る理 解 にか な り介 入 した。 この 介 入 は, 協 同 組 合 法 形 態 に とっ て 生 来 的 に 特 徴 的 な 「1人1票 」 原 則 を緩 和 す る こ とに

も,協 同組 合 経 営 を特 に促 進 す る 組 合 員 の た め に協 同 組 合 法43条3項 に よ っ て 複 数 議 決 権 を付 与 す る可 能 性 こ の よ う な可 能 性 が 利 用 さ れ る の は 比 較 的 珍 しい こ とに す ぎな い が 採 用 さ れ た こ と を通 じて 関 係 した 。 しか し介 入 の 程 度 は大 き くな か っ た 。 とい う よ りむ しろ 協 同組 合 法27条1項 に よ っ て,日 常 業 務 の執 行 に 関す る 理 事 会 の 完 全 な 自立 に,こ の介 入 は と りわ け 関 係 した 。 協 同 組 合 法27条1項 に よ っ て 「い つ で も業 務 執 行 措 置 を意 の ま まに 行 い,議 決 し,ま た は取 りや め る こ とが で き る広 範 な権 限 こ の よ う な 権 限 は,組 合 員 経 済 を助 成 す る た め に設 立 さ れ た 協 同組 合 にお け る 組 合 員 の支 配 的 な地 位 の 現 れ で あ る を 有 す る 協 同組 合 の 最 高 機 関 と して 重 視 され て い た従 来 の 地 位 を,総 会 は こ の 限 りで(喪 失 した)」㈲。

登 記 済 協 同 組 合 の組 織 が 立 法 に よ っ て根 本 的 に こ の よ う に改 革 され た こ とに よ っ て,協 同組 合 法 の 中 に資 本 団体 法 が 「浸 入 」す る こ とが お膳 立 て さ れ た が,

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こ の こ と は,激 し く変 化 して い る協 同組 合 の 経 済 環 境 条 件 の 下 で は,確 か に部 分 的 に は理 解 で き る。 しか し この 浸 入 に よ っ て基 本 的 支 柱 す な わ ち 協 同 組 合 的 民 主 主 義 が奪 わ れ た とい う意 味 で,法 形 態 と して の 登 記 済 協 同 組 合 は,内 部 バ ラ ンス が 崩 れ た㈱。 取 り巻 く状 況 の 圧 力 下 で 協 同組 合 も絶 え ず 変 化 しな け れ ば な らな い こ とに つ い て は,確 か に何 ら疑 い は な い とい え る 。 しか しそ の 際 パ ラ ドッ クス で は あ る が,協 同組 合 が 市 場 で 将 来 自己 主 張 す る場 合 に は,協 同組 合 は根 本 精 神 や 内部 の 原 動 力 に 立 ち返 っ て 考 慮 す る こ と に な る 。「協 同 組 合 が,迎 合 す る こ と 【Anpassung】 で は な く協 同 組 合 と して の特 色 を 出 す こ と 【Profilierung】に 全 幅 の 信 頼 を置 く場 合 の み,資 本 力 の あ る … …競 争 者 と の 競 争 に対 し て … … 長 期 間存 続 す る機 会 を協 同 組 合 は有 し て い る」㈲。 こ の 点 に つ い て,登 記 済 協 同組 合 に 関 し て 以 下 の よ う に 断 言 し て い るC・ シ ュ ト ゥ ム プ フ 【C.Stumpf】 に も 完 全 に 賛 同 す べ き で あ る。 「他 の 人 的 団 体

【Personenverbanden】 と異 な る協 同組 合 に際 立 っ た 特 色 は,人 的 要 素 と法 人 構 造 の 結 合 で あ る。そ の 点 に将 来 にお い て リス ク もあ るが,チ ャ ンス もあ る 」⑱①。

そ れ に もか か わ らず 将 来 の た め に こ の よ う な考 え 方 を貫 徹 す る に は,協 同 組 合 法 の 一 連 の 規 定 の 革新 が 必 要 で あ り,こ の 革 新 は もは や こ れ 以 上 先 延 ば しで き な い の で あ る 。

明 らか に,賢 明 な 立 法 者 の 法 形 成 上 の 影 響 力 を協 同 組 合 法 は象 徴 して い る。

さ も な け れ ば,既 に100年 を超 え る 問 こ の 法 律 が 試 練 に 耐 え,有 用 な枠 組 み を 協 同 組 合 に 与 え て きた 理 由 を 説 明 で きな い で あ ろ う。 しか し協 同 組 合 の設 立 に 対 し て 関心 が あ る者 お よ び協 同 組 合 は,提 出 さ れ る べ き法 律 に つ い て 回答 を要 し,し か も少 な く と も さ しあ た り一 般 的 理 解 を 要 す る 質 問 を す る こ とが 多 く な っ て い る 。そ の よ うな 質 問 は,と りわ け 以 下 の事 項 に 関 わ る こ と で あ る 。〔① 〕 費 用 が か か る 登 記 済 協 同 組 合 の 設 立 手 続 き,〔 ② 〕 中 小 企 業 向 け の 地 域 指 向 た る法 形 態 と して の協 同 組 合 の提 示,〔 ③ 〕 組 合 員 数 の 最 低 数 引 下 げ,〔 ④ 〕 員 外 取 引 の画 一 的 な許 容 お よ び取 扱 い,〔 ⑤ 〕 複 数 議 決 権 の利 用,〔 ⑥ 〕 協 同組 合 諸 機 関 に お け る権 限分 配,〔⑦ 〕登 記 済 協 同組 合 に お け る 栄 誉 職 の役 割,〔⑧ 〕個 々 の 協 同組 合 の 利 益 に な る よ うな 系 統 機 能,お よ び 〔⑨ 〕 協 同組 合 の 資 本 の 調 達

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【Kapitalausstattung】 で あ る 。

1.7協 同組 合 法 形 態 の 中で,チ ャ ンス の あ る企 業 法 上 唯一 の も の 協 同組 合 は 一 他 の 団体 形 態 と比 べ て い くつ か の 特 質 を有 して い る 企 業 形 態 で あ り,そ の特 質 は協 同 組 合 の み に 固 有 の もの で あ る。 そ れ に もか か わ らず 有 用 性 につ い て企 業 形 態 間 で 概 観 す る の は,全 く適切 で あ る。 「協 同 組 合 と い う法 形 態 は な お 時代 に合 っ て い る の か」 と い う問 題 設 定 の 下 で,例 え ばM・

K・ ビ ンツ 【M.K.Binz】 とG・ フ ロ イ デ ンベ ル ク 【G.Freudenberg】 が登 記 済 協 同組 合 と株 式 会 社 の 間 で そ の よ う な概 観 を した⑳。 そ こで は概 ね 以 下 の よ う な結 論 に な っ た。 比 較 的 小 規 模 の 登 記 済 協 同 組 合 は,登 記 済 協 同 組 合 とい う 法 形 態 で相 変 わ らず 上 手 く対 応 で き る とい って も よい だ ろ うが,大 企 業 で は株 式 会 社 が 登 記 済 協 同組 合 よ り法 形 態 と して優 っ て い る 。 そ れ ゆ え登 記 済 協 同 組 合 は な お 時 代 に合 っ て い る の か とい う質 問 に は,区 分 して の み答 え る こ とが で き る とい う結 論 で あ る。 そ の 際 協 同 組 合 とい う法 形 態 は,比 較 的小 規 模 の協 同 組 合 に とっ て は,全 く将 来 に お い て も存 在 理 由 を有 す る と い っ て よい で あ ろ う とい う。 例 え ば 設 立,業 務 執 行 ま た は責 任 の よ う な表 面 的 な基 準 にの み こ の よ う な評 価 は 結 びつ け られ て お り,法 形 態 の根 本 に あ る 考 え方 に まで 達 して い な い と い う理 由 に よ り,か つ そ の 限 りに お い て,こ の評 価 に は疑 問 が 投 げ か け ら れ るの はい う ま で もな い 。しか し この評 価 には,限 定 的 で は あ るが 説 得 力 は あ る。

登 記 済 協 同 組 合 は,歴 史 的 に は 真 価 を発 揮 して きた 。 しか し この こ との み に よ っ て 将 来 にお け る成 功 が 保 証 さ れ る わ けで は な い 。 繰 り返 し新 た に種 々 の 努 力 を協 同組 合 が して い る場 合 に の み,将 来 にお け る 成 功 は保 証 され る。 こ の 努 力 に よ っ て,〔 ① 〕 組 合 員 と組 合 との結 び つ き を強 め,協 同組 合 が 人 的要 素 を喪 失 す る の を防 ぎ,〔 ② 〕 助 成 経 済 上 の 思 想 ・行 為 を強 化 し,〔 ③ 〕 株 式 会 社 に お け る よ う な プ リ ン シパ ル ・エ ー ジ ェ ン ト関 係 【Principal‑Agent‑Verhaltnisses】

の 貫 徹 に煩 わ さ れ る こ と を止 め,〔 ④ 〕 株 式 会社 の 一 種 と して登 記 済 協 同組 合 を 特 徴 付 け る こ とへ の 行 き詰 ま りを終 息 させ,〔 ⑤ 〕 登 記 済 協 同組 合 の 員外 取 引 を 例 外 と して 実 際 に行 う の で あ る。 しか も登 記 済 協 同組 合 の 法 律 上 の 座 標 は この

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問 著 し く変 化 した の で,協 同組 合 法 の革 新 に よ っ て も これ らの 努 力 が 後 押 し さ れ な け れ ば な らな い 。 法 的 形 象 【Rechtsfigur】 と し て登 記 済 協 同組 合 は,団 体 法 の 多 様 な 形 態 の 中 で 注 目す べ き唯 一・の もの で あ り,登 記 済 協 同 組 合 とい う法 形 態 を放 棄 す れ ば,企 業 にお け る組 織 設 計 の 自 由 に不 十 分 さが 生 じ るで あ ろ う。

そ れ ゆ え魅 力 的 な登 記 済 協 同 組 合 に 向 か う こ と,そ れ に よ っ て あ りう る危 険 か ら登 記 済 協 同 組 合 を守 る こ と に,立 法 も奉 仕 しな け れ ば な らな い 。 して み れ ば 遅 か れ 早 か れ,協 同 組 合 法 の 改 正 も議 事 日程 に上 るで あ ろ う。

登 記 済 協 同組 合 は,企 業 法 上 の 終 末 モ デ ル 【Auslaufmodell】 で は な い 。 し か し登 記 済 協 同 組 合 の 企 業 組 織 は 現 代 化 され て い な い の で,不 適切 に も多 様 な 団 体 形 態 の 周 辺 部 分 に 今 ま で 以 上 に追 い や られ る危 険 が 増 大 して い る。 そ の 際 厄 介 な こ とは,主 と して 協 同組 合 数 の 減 少 にあ る の で は 決 して な い 。 なぜ な ら そ れ だ け で は,未 だ大 変 憂 慮 す る 原 因 で は ない か らで あ る。 そ うで は な く憂 慮 す べ き は,協 同 組 合 の 理 念 型 が 変 形 す る こ とや 他 の企 業 形 態 か ら協 同組 合 を区 別 して 協 同組 合 を際 立 た せ て い る 件 の 特 性 に歪 みが 入 る こ とで あ る。 登 記 済 協 同組 合 形 態 を 放 棄 す れ ば,企 業 に お け る組 織 設 計 の 自由 に不 十 分 さが 生 じる で あ ろ う。 そ れ ゆ え魅 力 的 な登 記 済 協 同 組 合 に向 か う こ と,そ れ に よ っ て あ りう る危 険 か ら登 記 済 協 同 組 合 を守 る こ と に,立 法 しか も こ れ ば か りで は な く定 款 設 計 お よ び協 同 組 合 実 務 も奉 仕 し な け れ ば な ら な い 。 そ うす る と 協 同 組 合 は,未 来 あ る私 法 上 の 団体 に な る で あ ろ う。

(1)GesetzUberPartnerschaftsgesellschaftenAngeh6rigerFreierBerufe(PartGG) v.25.6.1994,BGB1,IS.1744.

(2)GesetzfUrkleineAktiengesellschaftenundzurDeregulierungdesAktienrechts v.2.8.1994,BGBI.IS.1961.

(3)GesetzzurBereinigungdesUmwandlungsrechts(UmwG)v.28、10.1994,BGBI.

IS.3210.

(4)VgLH.Hansen,DieGmbHalsweiterhinumsatzstarksteUnternehmensgruppe, GmbHRl999,S.24.

(5)(第 一 次)協 同 組 合 数,す な わ ち 第 一 次 協 同 組 合 の 連 合 会 【Zentralen】 を 除

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(7)

))8Q((

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(15)

登 記 済 協 同 組 合 数 を,1999年 に は(43消 費 生 活 協 同 組 合 お よ び2,002住 宅 協 同 組 合 を 含 み)総 計9,484と,組 合 員 数 を1,990万 人 と ド イ ツ 協 同 組 合 銀 行 は 見 積 も っ た 。Vgl.M.Stappe1/E.Henningsen,DiedeutschenGenossenschaften‑

Bericht2000,hrsg.vonderDG‑Bank,FrankfurtamMain2000,S.83.

多 様 な 団 体 形 態 に お い て 登 記 済 協 同 組 合 が ど の よ う な 位 置 を 占 め る の か に 関 し, こ の よ う に 的 を 射 た 位 置 付 け は,J.Ape1,GenossenschaftenzwischenPersonal‑

undKapitalgesellschaftunterBerUcksichtigungderNovellevon1973,MUnster 1978に 由 来 す る 。

ド イ ツ 協 同 組 合 ラ イ フ ァ イ ゼ ン 協 会 の 調 査 が,こ れ を 裏 付 け て い る 。同 調 査 に よ れ ば, 1992年 〜1996年 の 間 す な わ ち5年 以 上 の 期 間 で,総 計109協 同 組 合 が 新 た に 設 立 さ れ た に す ぎ な い 。Vgl.H.‑D.WtIker,Neugr(tndungenvonGenossenschaften,Bankin‑

formation1998,H.3,S.75.

K.Schmidt,Gesellschaftsrecht,3.Au且.,Kδ1nl997,S.1262.

そ の よ う な も の と し て,他 の 点 で は 高 水 準 の 概 説 書,例 え ばG.H.Roth,Handels‑

undGesellschaftsrecht‑DasRechtdeskauinannischenUnternehmens,5.AufL, MUnchen1998参 照 。

Vgl.W.Kothe,DieGenossenschaft‑eineRechtsformderZukunft?,ZIP1991, S.905.

こ の 点 に つ い て は 有 益 な 研 究 で あ るV.Beuthien,MitdemHerzenaufdas genossenschaftlicheGanzegedacht,DerRechtspolitikerSchulze‑Delitzsch,in:

Schulze‑DelitzschEinLebenswerkfUrGenerationen,Wiesbaden1987,S.127fE.

参 照 。 同 様 にW.Schubert,DieEntstehungdesGenossenschaftsgesetzes1889, in:100JahreGenossenschaftsgesetz‑QuellenzurEntstehungundjetziger Stand,TUbingenl989,S.21ff.,A.Laufs,Genossenschaftsdoktrinund

GenossenschaftsgesetzgebungvorhundertJahren,JuS1968,S.314も 参 照 。 Vg1,H.Paulick,DieeingetrageneGenossenschaftalsBeispielgesetzlicher

Typenbeschr2nkung,Karlsruhe1954.

Vg1.H.‑H。Munkner,ChancenderGenossenschaftenindenneunzigerJahren, FrankfurtamMain1991,S.209,

そ の 他 種 々 の 発 言 要 求 を 代 表 し て,と り わ けV.Beuthien,100JahreGenossen‑

schaftsgesetz‑wiegenossenschaftlichistdiegenossenschaftlicheRechtsform?, Marburgl989;B.Grossfeld/M.Aldejohann,100JahreGenossenschaftsgesetz, in:100JahreGenossenschaftsgesetz‑QuellenzurEntstehungundjetziger Stand,TUbingen1989,S.18f.,R.Steding,ReflexionenzumReinheitsgebotder

RechtsformderGenossenschaft,WR1991,S.329参 照 。 例 え ばS.Schnyder,ZurLagederGenossenschaftinderSchweiz,ZfgG1994,S.

114参 照 。

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(18)

(21) 吻

(25)

Ψ

E.‑B.BIUmle,IstdieGenossenschaftveraltet?‑Gedankenzumgenossen‑

schaft正ichenLebenszyklus,ZfgG1997,S.2f.

W.Blomeyer,DergesetzlicheF6rderungsauftragderGenossenschaftenim Wandel,ZfgG1980,S.22.

G.Wolf,DieStrafbarkeitvonVorstandsmitgliederneinerGenossenschaft wegenMiBachtungdessogenanntenF6rderungsauftrags,in:B.J6stingmeier (Hrsg.),AktuelleProblemederGenossenschaftenausrechtswissellschaftlicher undwirtschaftswissenschaftlicherSicht,G6ttingen1994,S.77.

Vgl,H.Schulze‑Delitzsch,DieGesetzgebungUberdieprivatrechtlicheStellung derErwerbs‑undWirtschaftsgenossenschaftenmitbesondererRUcksichtauf dieHaftpflichtbeikommerziellenGesellschaften,Berlin1869,S.15.

こ の 点 に つ い て は,M.Neumann,DaskapitalistischeElementindermodernen

Genossenschaft,ZfgG1975,S.32参 照 。 同 様 にE.Compart,Kapitalistische EntwicklungswegebeiderGenossenschaft,FrankfUrtamMainl997:R,Steding,

DieAG‑Rechtsf6rmlicheAlternativezureG?Reflexionenttberdie

AnnaherungdereGandieAG,JZl995,S.591も 参 照 。

V.Beuthien,Genossenschaftsrecht:woher‑wohin?HundertJahreGenossen‑

schaftsgesetzl889‑1989,G6ttingenl989,S.15.

M.Luther,DiegenossenschaftlicheAktiengesellschaft,Tttbingen1978;A.

W61且e,GenossenschaftlicheGmb}IundgenossenschaftlicheKG,G6ttingen1996 参 照 。

L.Vollmer,DiekapitalistischeGenossenschaft,Berlinl995,S.5.

H.・J.Schaffland,DiekUnftigeEuropaischeGenossenschaft,in:R.Steding (Hrsg.),GenossenschaftsrechtimSpannungsfeldvonBewahrungund Veranderung,Gδttingen1995,S.168.

と り わ けR.Hagen‑Eck,DieEuropaischeGenossenschaft,Berlinl995,S.290参 照 。

Th.Fischer,DieEuropaischeGenossenschaft,MUnster1995,S.146.

D.Schultz,DasneueGenossenschaftsrecht,NJW1974,S.163.G.Lenfers,Die Genossenschaftsrechtsnovellevon1973‑EntstehungundBewertung,

MUnster1994,S.100ff.も 参 照 。

Vgl.R.Steding,MitgliederorientierteDemokratie‑eintragendesSegment derArchitekturdesGenossenschaftsrechts,EineBetrachtungzurDemokratie alsMerkmaldergenossenschaftlichenRechtsform,BBl992,S.937.

H.‑H.Munkner,ChancenderGenossenschaftenindenneunzigerJahren, FrankfurtamMainl991,S,214.

C.Stumpf,DieeingetrageneGenossenschaft,JuSl998,S.706.

(24)

(31)M.K.Binz/G,Freudenberg,IstdieRechtsformderGenossenschaftnoch zeitgemaB?,EinRechtsformvergleichzwischenGenossenschaftund Aktiengesellschaft,DB1991,S.2473.

〔第1部 多 木 誠 一 郎 訳 〕

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第2部 協同組合法 質疑応答

2.1協 同 組 合 とい う法 形 態 の 概 念,種 類 お よ び展 開 登 記 済 協 同組 合 と は何 で す か 。

登 記 済協 同 組 合 は,企 業 の た め の 法 形 態 の 一 つ で す 。 登 記 済 協 同 組 合 は,そ の 法 的性 質 か らみ れ ば,団 体 法 の 中 で人 的 団 体 と資本 団 体 の 中 間 に位 置 し,両 類 型 の性 質 を あ る程 度,併 せ 持 って い ます 。 した が っ て,登 記 済 協 同組 合 は, 団 体 形 態 の 中 の 「ゴ ク ラ ク チ ョ ウ」 と呼 ば れ る こ と もあ ります 。 登 記 済 協 同 組 合 は,1889年 に で き後 に幾 度 とな く改 正 され て い る協 同 組 合 法 に よ っ て規 制 さ れ て お り,構i成 員 数 を限 定 せ ず,共 同 の事 業 活 動 に よ り構 成 員 の所 得 ま た は 経 済 を助 成 す る こ とを 目 的 とす る 団 体 と理 解 され て い ます(協 同組 合 法1条)。

商 工 業,農 業,信 用 事 業,住 宅建 設 お よび小 売 業 は,登 記 済 協 同組 合 と い う法 形 態 に とっ て,特 に列 挙 さ れ て い る起 点 とな る分 野 な の で す 。

協 同 組 合 法 は,ど の よ う な構 想 の 下 に設 計 され て い るの で す か 。

協 同 組 合 法 の 立 法 者 は,協 同 組 合 法 を次 の よ うな もの と して 考 えて い ま した 。 す な わ ち,登 記 済 協 同 組 合 の 設 立(そ れ へ の加 入 も含 む),協 同 組 合 とそ の組 合 員 と の 法 的 関 係,機 関 の 組 織 構 造(理 事 会,監 事 会,総 会 お よ び 総 代 会), 協 同 組 合 の監 査 制 度,組 合 員 た る 地 位 お よび登 記 済 協 同 組 合 の 終 了(解 散 な い

しは 清 算)は,そ して罰 則 規 定 に つ い て ま で も,基 本 とな る一 般 的規 定 に従 っ て 規 制 さ れ る,と 考 え て い た の で す 。 しか し なが ら,(100年 以 上 も経 過 した) 法 律 の こ の論 理 は,利 用 者 か ら見 て 一 目瞭 然 と な っ て い る わ け で は あ りませ ん 。

協 同 組 合 法 の 他 に登 記 済 協 同組 合 に対 して 適 用 さ れ る 規 定 と して,ど の よ う な もの が あ ります か 。

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