185
食品中に見られる水溶性タール色素について
\ 第2報
家政科研究室 堀 籠 平 吾
(1970年10月30日受理)
1 緒 言
(11),(12)
第1報においては,市販食品中に用いられている水溶性タール色素の種類について,毛 糸染色試験法およびペーパークロマトグラフィー法により実験を行ないその結果について 報告した。
今回(第2報)は,水溶性タール色素の使用されている量的割合をしる目的をもって実 験を行なった・即ち市販食品中・比較的着色程度の濃いと見られるものを選び,その着色 に使用されている水溶性タール色素を分離し,定量し・さらに一般に普通使用の際の許容 色素量(法定使用基準量はない)といわれている量と比較し・食品添加物としての水溶性
タール色素使用量の適否について検討考察を行なった。
H 試料およびその調製
試料は昭和44年1月より昭和44年7月までの着色程度の比較的濃いと見られる市販品を 用いた。
実験は昭和43年12月より昭和44年7月まで行なった。
A 試 料
(1) 日常食品 8種類
たくあん漬,梅干,福神漬,しょうがづけ,からしづけ,でんぶ(2種類),つくだ
に
(2) 菓子類 9種類
飴菓子(4種類),子供用飴菓子(2種類),ゼリー菓子(3種類)
8 試料の調製
(1)菓子類は,約5倍量の温湯に溶して試料とした。
(2)漬物,梅干,でんぶ等は
(a)80%(V/V:体積比)エタノールを試料重量の4〜5倍加えて2〜3時間放置
する。
(b) のち,液を濾別し,約1%のアンモニア水を含む70%(V/V:体積比)エタノ 一ルで繰返し浸出する。
(c) はじめからの浸出液と併合して煮沸し,大部分のアンモニアを揮散させたのち,
検液とした。
186 茨城大学教育学部紀要 第20号
(3) つくだに類は,石油工一テルで脱脂したのち,試料に残った溶媒は蒸散して水分 を除き,以下(2)と同様に処理した。
皿 実 験 方 法 A 毛糸染色試験法
(1)水溶性タール色素の検出法
(a)希アンモニア水で弱アルカリ性にした検液70〜75認に,あらかじめ水でぬら した白色脱脂毛糸0.1〜0.59加え5〜15分間煮沸したのち毛糸をとりだしてよく水洗す
る。
(b)希塩酸で弱酸性にした検液70〜75履に,(a)と同様に操作する。
上の両試験で毛糸が着色した場合は,水溶性タール色素が存在する。その場合は,つぎ のように処理する。
(2)酸性タール色素の検出法
(11)
第1報参照のこと。
(3)塩基性タール色素の検出法
(11)
第1報参照のこと
8円形ク。マげラフ、−i曇(8bi・cul・・p・per ch・・m…9・aphめ・・Di㏄・h・・m…9・aph罫
(1)検液の調製
水溶性タール色素の検出法(b)で染色した毛糸を1%アンモニア水の中に入れ加温 して色素を溶出させてから毛糸をとりだす。つぎにアンモニア臭が消失するまで加熱し,
のち1%一酢酸液で中和して検液とした。
(a)使用濾:紙東用濾紙N・・6,径llcm
(b)展開剤n一ブタノール,純エタノー・レ,}一アンモニア水,6・2・3V/V
(体積比)
(・)展開時間 1時間内外(40〜50分)
(d) 展開温度 22°C内外
(e)展開方法
i)展開法の1 つぎの第1図1のように円形濾:紙を用いて,半径に平行に3mm 幅のストリップをつくり,これを中心に紙面に直角に折りまげ,試料溶液を折り目から数 mm下方につける(中央でもよい)。これを溶媒の入っている口無結品皿にのせストリッ
プの下端を溶媒中に浸す。すばやく第2の結晶皿(時計」且Lでもよい)でおおって溶媒の蒸 発を防ぐ(第1図2参照)。
ii)展開法の2 第2図1のように円形濾紙の中央に0・5mm内外の穴をあけ,そ の穴え濾紙を数同捲いてつくった長さ2〜3cm内外の円筒状にしたものをさしこむ・円 形濾紙の中心よりlcm内外のところに試料溶液をつけ,これ溶媒の入っているペトリ
∬窪にのせ,円筒状濾紙の下端を溶媒中に浸す。その上を他のペトリ且【Lでおおって溶媒の蒸 発を防ぐ(第2図2参照)
以下の操作は普通のペーパークロマトグラフィー法と同じである。
堀籠:食品中に見られる水溶性ター一ル色素について 第2報 187
第1図 展開法の1
第1図翫 第1図2
、
結晶皿 ℃碗
^ ㌔
羅→ 半径
I
戸
試料
結ノ晶
皿 一一 =
溶媒 ストリップ3麗
第2図展開法の2
第2図t 第2図乞 濾紙
^ ペトリ皿 試
/
料 半
試料
径
一1 龍
溶媒
濾紙を円筒状に捲いたもの
C 光電光度計法 Photo−electric photometer
(1) 使用した光電光度計
(a) 日立光電光度計 FPO−3形,フィルター3枚附属
(b)附属したフィルターの特性は第1表のようである。
第1表附属したフィルターの特性
1 フ・ルター一ク } 主波長(吻 1波長巾(m,) 1
一一
1
〟@色・3 i ・3・ 5・ 一 一 レ
1 緑 色53 } 53・ i ・・ 1
… 赤 色66 i 66・ 1 4・ 1
188 茨城大学教育学部紀要 第20号
(2) 色素標準液の調製
標準色素0.Olgを0.02N一酢酸アンモニア液に溶して100認とした。これより適量 を採取し0.02N一酢酸アンモニア液で希釈して使用した。
〔註1〕
① 0.02N一酢酸アンモニア液 酢酸アンモニア(化学用, M・W・77・09)1・41589を水に溶して11 とする。
(1)
② 光電光度計法による色素分析には,つぎの溶媒をもちいる。
1. 中性(0.02N一酢酸アンモニア液)
水溶性色素 2. 酸性(0.1N一塩酸)
3. アルカリ性(0.1N一水酸化ナトリウム液)
(3) ブイルターの選択(波長の選定)
フィルターは,試料溶液が取も吸収しやすい波長の光だけがあたるようにするために使 用するものであるから,つぎの方法によってフィルターを選定する。
(a)標準色素について,各フィルターをもちいて吸光度または透過率を測定し,そ れが最大透過率の場合は最小となるものを選びだす。
(b)試料溶液の余色になるものを選びだす。波長と色との関係は第2表のようであ
る。
本実験においては,附属のフィルター3枚をもちいて,透過率を求めその値いの最も小 さい値が得られるようにフィルターを選んだ。
(2)
第2表 波長と色との関係
一一一一 波 長(mμ) … 色 1 余 色 ト
10〜 400 紫 タト 音β
400 〜 435 紫 麻 緑
435〜480 青 黄
480〜490 緑 青 榿 490〜500 青 緑 赤 500〜560 緑 1 紫 赤 560〜580 黄 緑 紫 580〜595 黄 1 青 595〜610 1ニ 緑 青 610〜750 赤 青 緑 L
750〜800 1 紫 赤 緑
800〜5000 近 赤 外 i
(4) 検量曲線(標準曲線)の作製
目的とする物質の純品をもちいて,種々の濃度の標準液を作製し,被検液測定の場合と 同一条件下で吸光度を測定する。
濃度を横軸に吸光度を縦軸にとってプロットしたものは,べ一ルランベールの法則Law Qf Beer同Lambertが成立する場合は原点をとおる直線となる。
堀籠:食品中に見られる水溶性タール色素について 第2報 189 この法則から離反する場合は,標準液の濃度を細かく変えてなめらかな曲線をつくるよ うにする。
本実験においては,0.02N一酢酸アンモニア液に各標準色素を各別々に溶し・濃度0・2
〜2,0mg%としたものを標準色素液とし,この各標準色素液を測定して検量曲線を作製し
た。
(5)被検液の調製および測定
(a)毛糸染色試験法および円形クロマトグラフィー法により,着色に使用されてい る水溶性タール色素の性質や色素名を判定し,それを基準として各試料を正確に,一定量
(試料の種類や着色程度により異なるがおおむね5〜209)を採取し,毛糸染色試験法に より,試料中の色素を白色毛糸に原液の色が無色になるまで染着する。
(b)染着された毛糸に希酸または希アルカリ液を加えて色素を溶出させ,のち中和
する。
(c) ここに得られた液を大形角形濾:紙(東洋濾紙No・50,40 x 40cm)の所定の線上
(濾紙の下端5cmのところに鉛筆で線を引く)に吸着させる。
(d)つぎに上昇法による一次元法により展開剤をもちいて約18時間展開する。
(e)展開終了後各スポットを鋏で切り取り,希酸または希アルカリ液を加えて完全 に色素を濾紙より溶出させたのち濾紙を取り去る。ここに得られた液を中和し湯煎上で蒸 発乾固する。
(f)つぎに0.02N一酢酸アンモニア液を加えて色素を溶出させ,全量を1定量@Z)
とする。この液を検液として吸光度(または透過率)を測定する。
(6)試料の濃度計算
(a)検液の濃度(mg%)
E:E =C:C ただしC=1票準液の濃度(mg%)
C =検液の濃度(mg%)
C = EE!xC
E=標準液の吸光度 E =検液の吸光度
(b)試料中の色素含有量(彫)
}一一
@ 1000 ×100A== S
ただし,A=試料中の色素含有量(%)
儲轍榊の色素灘(9)v稀釈倍数
S=試料の採取量(g)
V 実 験 結 果
A 色素標準液のRfは,第3表のようである。
190 茨城大学教育学部紀要 第20号
第3表 色素標準液のRf.
1項目… 色 素 名 Rf l1
絶別 1 一 般 名 1 法定色素名 7一一一〒
1 一冒1,一
†ポンソー3R. Ponceau 3R 旧食用赤色1号 0.58〜0.62
アマランス Amaranth 食用赤色2〃 0.26〜α36i 1赤 1
c エリスロシン Erythrosin 〃 3〃
0.69 旨 [山一一}.一丁一一一一一}1ぼ一 一
1
†ポンソー−SX. Ponceau SX 旧食用赤色4〃 α58〜α6・1
†ポンソーR. Ponceau R 〃 101〃 0.55〜0.59
@ 1 ニユーコクシン New coccin 食用赤色102〃
0.41〜α44i :
1
一一一 .一
エオシンB.Eosine B 〃 103〃
0.71〜0.73… 1 −,
フロキシン Phloxine 〃 104〃
α85〜q87… …
1
ローズベンガル Rose Benga1 〃 105〃 0.90〜0.93
@ t
1 アシッドレッド Acid red 〃 106〃 0.81 1
1色 1
ii †ローダミンB.Rhodamine B 展開前線i l 1
1 一1r山一 1
i †メチルレツド Methyl rep 〃
1 榿 †オレンジ1 0range I l旧食用榿色1号 1 0.71〜0.731 1
† 〃 皿 Orange 皿 〃 3〃 q82〜q85i
色 †ビスマルクブラウンBi・m・lk・B・・w・ i ド α87〜α8gi
†ナフドルイエローS.Naphthol yellow S 旧食用黄色1号 1O.67
黄雪
タートラジン Tartrazine 食用黄色4〃 0.13〜0.29 1 一一一一 一 1
色 サンセットイエローFCF. Sanset yeilow FCF 〃 5〃 0.62 1
一一囮丁旧. 一 r
†オーラミン Auramine 展開前線 1
†ギネアグリーンB・Guinea green B 旧食用緑色1号 0.82 緑 ライトグリーンSF黄口 Light green SF 食用緑色 2〃 0.71
色 ファストグリーンFCF. Fast green FCF 〃 3〃 0.63
1 マラカイトグリーン Malachite green 展開前線
1
一一一一一一一一 C一一丁一 …一一@一一 一1
1青・ i
ブリリアントブルーFCF. Brilliant blue FCF 食用青色 1号 iO。64〜色71 インジゴカーミン Indigocarmin 〃 2〃 0.36
l l
R色1アシ・ドバ材レ・ト6B Acid vi°let 6B l舗艶1〃 0.82〜0.85
lt
〔註2〕 †印は不許可の色素をしめす。(昭和44年1月現在)
8 検液中のRfと判定色素名は,第4表のようである。
堀籠:食品中に見られる水溶;生ダール色素について 第2報 191
第4表 検液中のRfと判定色素名
〜}
墲P i\\、一…一一 項 目 [No.1 \ 一
分 離 色 素
@ 1 縦鱗1
別一食品名 \\_1I Rf 色調i 」
1
11 1 た く あ ん 漬 、ゥ色 0.13〜0.33 1単 色 1
タ_トラジン i 一一
羽 毒 干 赤色a3・〜q33…〃 iアマランス
1
日 13 1 一一一一¶一 1
黄色0.11〜0.151〔2 色 タートラジン 常
福 神 漬
赤色0.29〜0.35 アマランス 1
一 7 }
4 し よ う が づ け 〃 0.30〜0.36 単 色 〃 食 一皿
@5 か ら し づ け 黄色0.29〜0.30 〃 タートラジン 1
品 6 で ん ぶ(ピ ン ク) 赤色 0.85 〃 フロキシン 1
7 〃 (茶 褐 色) 榿色 0.71 〃 オレンジ 1 1
一一一1
一 一一一o一一一 一一一一一一一一一一一一
8 っ く だに(いか,茶褐色) ノ/ 0.74 〃 〃 1 赤色 0.34 レノ アマランス i
一
10 〃 (いちご,赤色)
レ〃 0.42 1 ノノ 1
ニユーコクシン
菓 11 (オレンジ,髄到艶 α63 1 1 〃 サンセットィェ
香[FCF
1 ㎝112 〃 (パイン,黄色) 〃 0.21〜0.25 〃 タートラジン . 1
13 子供用飴菓子(レモン,黄色) 〃 0.28〜0.30 〃 〃 1
子 1
14 〃 (オレンジ,榿色) 榿色0,69〜0.72 単 色 オレンジ 1
一
115 赤色 0.56 〃『『
ポンソーR 「「゙ I l 〃 (青 色) 青色 0.37 2 色 インジゴカーミ
P 黄色0.17〜0.20 混 合
タートラジン 1
一ki・71 〃 (榿 色) 単 色 オレンジ 1
〔註3〕 毛糸染色試験の結果は,酸性タール色素で塩基性タール色素は検出されなかった。
C 色素標準液の波長選択および検量曲線は,第3〜10図のようである。ただし図中,T:
透過率(%),FNO:フィルターナンバー43:430mμ, E:吸光度, C:濃度をしめす。
▼
192 茨城大学教育学部紀要 第20号・
第3図 アマランスAmaranth(食赤2号)
1・ 吸収特性(C:0:2加9%) ■
1ρo
タo タ, !ρρ 8θ タo
7δ
髄〜
0
40 30
、 Q∂
r 1θ
43 ♂3 〆6
た駒._
2・検量曲線
〃.3
o.ユ
4!ク
4!32
o.! 40/o β
o.o%
F岬
〃・2 44 4∠ 48
激戻勉酵一→
〔餌1伽静陥83.
第3図
堀籠:食晶中に見られる水溶性タール色素について 第2報 193 噂
第4図 ポンソーR,Ponceau R(旧食赤101号)
1・ 吸収特腔(C:0.2π3%)
/60
タo ノρ0
86 〃
7δ 83
50
♪o 4∂
30
2ρ
7 /o
1
43 ∫・3 ∠6 汽陥.一→
2.検量曲線
030
0・3・
ρ.2ス
o.之
o./タ
4ノ o.ρ∂
石
0.2 44 4∠ o・ρ
濯皮勉みz−→
〔鋤〕飾締鵜
第4図
194 茨城大学教育学部紀要 第20号 ゆ
第5図 ニューコクシンNew coccine(食赤ユ02号)
1・ 吸収特性(C:1.5MS%)
/o∂
タo !00
2ρ
∠/
70
∠。
δ
40 4∠
3ρ
20
r 1° 1
43 ナ, ∠ム
汽人ら_→
2.検量曲線
∂・4 44〆
ρ・3 ρ.34
42 o.23
0、/
ρ./2
夙介 /ρ /ダ 4.o
濃度瀦一→
〔諺∠〕 使用 ルターノ〜る. 3.
第5図
堀 籠:食品中に見られる水溶性タール色素について 第2報 195 第6図 フロキシンPhloxine(食赤104号) 1・吸収特性(C:0,肋9%)
160 20 W0
70 8z2
66
5 ρ
40
ρ
20 覧
ア !o
8
S3 ∫3 ∠6
んv〃
2.検量曲線
4声02
o・4
〃.タ7∫
0・3
¢ノ∫o
ム2
o./ , a/〃
ε
42 44( 4∠ o、8
撫物筋
〔言i主ク」 イ吏♂手1勿・レターハ/瓦∫3. 第6図
196 茨城大学教育学部紀要 第20号
第7図 オレンジ10rang I(旧食榿1号) L 吸収特性(C:0.2πβ%)
/oo
/〃o
タo
80 V0
1調
@ η
∠o 滅 77
o
40
Jo 2
2θ
ア !o 一
43 5・3 品 ハノ物.一→
2.検覧曲線
o.42 o・4
oヲ2
o.3
α21 h
42
α〃
o.1
ε
4え 復4 0∠ ◎8
濃度勿8β一一→
〔鯛〕/畑乃娩筋鳶. 第7図
曹
堀籠:食品中に見られる水溶性タール色素について 第2報 197 第8図 夕一トラジンTartrazille(食黄4号)
1.吸収特性(C:1.5m2%)
/00
アo . !θρ !oo
80
クo 6。
逝 5魅o ♂4
40 36
2ρ /δム
「炉 43 ナ3 ざ6
んvρ.一一→
2. 検量曲線 一
峨35 0
0.3
戊2∠3
0・2
o,188
α1 ρ。!00
、
f P ,rr
彦
α∫・ 孟o メ介 ♂o
濾反写β一一→
偉9〕イ鯛〃,レタ,.ル43
第8図
198 茨城メ、学教育学部紀要 第20号
第9図 サンセットイエローFCF, Sunset ye110w FCF(食黄5号)
1. 吸収特1生(C:0.2π9%)
/00
90 ノρ0.0
80 タ徽8
クo 8zρ
〆o o
40
、♪0
go
ア !o
4ヲ ナ3 ∠6
向ん一→
2.検写㌃1[II線
o.3
久24
o.2 4!8
o.12
0・ノ o.06
左
02 04 4∠ 0・8 ,
Z度効諮一→
膨ノρJ棚フルタ「/撫3.
第9図
堀籠:食晶中に見られる水溶性タール色素について 第2報 199 第LO図 インジゴカーミンIndigocarmin(食青2号)
1・ 吸収特性(C:0.2πg%)
!oθ
タρ
Q0 タ8夕 鉱∫ 96・o
クρ 5δ 5 o
衣6
30 Jo τ !・
43 5 3 ∠6 声ハん.一→
2.検量山線
o・08 曜 ム07ク
o・07
o.θ6 夙05㌧8
0・0∫噛
〃,03ア
o・04 o.03
4019
6.62
o.ρ1
6●
o.£ α4 46 銑8
・ 綴制錫一
伽〃〕使轟レター.〃乞.β.
第1Q図 .
200 茨城大学教育学部紀要 第20号
D 試料中の色素含有量は,第5表のようである。
第5表 試料中の色素含有量
種 〜一〜 11@ \一 項 目 検 液 て似ソ中の色素
別
No.
食品名 一一 一}F素名1吸版騰購 含有量(%)l@ l
i1:たL .
く あ ん 漬 タートラジン 0,009 0.0171
α000「 2 一
一一一一一一一一一
P 一一一一一一囹…7 一一
2 梅 干 アマランス 0,020 0.0889 0・00041
1 一1
1」IT 一一一一¶一 一一一一一一一一一一一 ㎝
^ートラジン 0,105 0.2000 0.0069
…3福 神 漬 闇一・醒一}胃一一一一 一一 一一一一一一一一 一よ 0.0118
常i アマランス 0,035
│−1罰hr
0.1470 0.0049
1
一一一
鼈鼈鼈黶p−1 一 一一P
1 4 し よ う が づ け 〃 0,041 0.1736 0.0012 …
食1−− 1
@i51 か ら し づ け
一 一
^ートラジン 0,171 0.9120 「O.0013 iI品i「τ「マんぶ(ピ ン ク) 馳一一
tロキシン
一 〇.151
0.2416 0.0040 1 1
l I 一一
e 」一鼈鼈 一鼈鼈 1 i I7 〃 (茶 褐 色) オレンジ I lO.162 ヨ 0.3086 α0061i
1 8 つ く だに(いか,茶褐色) 1ノ 0,550 1.0476
α。,98i 1
一㎜一一}
9 飴 菓 子(うめぼし,赤色) アマランス io.470 1
1.9897 0.0143
一一 一
10 〃 (いちご,赤色) ニューコクシン 0,215 0.9675 0.0061
陛π 1 一 〃 (オレンジ,榿色) サンセットイエ
香[。FCF 0,230 一一一Z.7590 i@ O.0076 11 旨 一 一一一一
一 −
奄P12 〃 (パイン,黄色) ター一トランジ 0,009 0.0171 1 一一一一2O0001 旨 1 一一一一皿
一13 一一子供用飴菓子(レモン,黄色) 〃 0,560 2.9867 0.0274 1
子 ¶}}
】4 〃 (オレンジ,榿色♪ オレンジ 1 0,790 1.5048
一 「一 一 一一鼈鼈黶@ 1
i15 ゼリー菓子(赤 色) ボンソー R 0,175 0.46671 0・0027 一一
゙ 16
一_一一一−τ『 一一一 マ 7@インジゴカーミ
@ン 0,047 皷H一0.0643
0.00181
。 0.0085
〃 (育 色) 7−一
タートラジン 0,151 0.2416 0.0067
一一一}一
一一 一一一…}
17 〃 (榿 色) オレンジ 1 0,159 0.2891 0.0014 1 − ,一 一一. 一 一一一一
IV 考 察 . A 水溶性タール色素の食品に対する使用量は,一般に0・0005〜0・01%であるが,測定 の結果は,日常食品で0.0001〜0.0198%,菓子類では0・0001〜0.0274%であった。特 に子供用菓子類に水溶性タール色素の使用量の多いことに注意しなければならない・
(1) 一般の色素使用量を超えているものは,第6表のようである。
,
堀籠:食品中に見られる丞溶陸タール色素について 第2報 201 第6表 一般の色素使用量を超えているもの
1
增@別 「 __mo. 1 \一〜__ 項 目 食品名 \一 1 〜一 1 1
F素使腿(%)膿磐れている色
1
一[ 1
日食 3i福 神 漬 α・118 iζ;嫉ジン,ア
常品 4 つくだにG・か,茶艶)1α・198iオレンジ1
菓 14 子供用飴菓子(オ〃ジ,艶)1 α・1341オ〃ジ1
子 9 飴 菓 子 (うめぼし,赤色) 0.0143 iアマランス 1
類 」 」1 1
113 子供用飴菓子 (レモン,黄色)「 0・0274 1タートラジン 1
(2)一般の色素使用量を超えているものの割合は,第7表のようである。
第7表 一般の色素使用量を超えているものの割合
』
種別
I l
? 磐曙耀劉堺騰男灘 計
マ般の色素使用量を超一一
ー留の飾麹
一一
@ 一
@ 一
1日常食品1 6 1 2 18i 珊P
i菓子類「 6 } 3 1gi 一
33.3 1
8食品別により使用されている水溶性タール色素名と,使用許可,不許可の割合につい
(11),(12)
ては,第1報において詳細に報告したが,本報(着色程度の強いと見られる食品)におい ては,つぎのとおりである
(1)食品別により使用されている水溶性タール色素は,第8表のようである。
第8表食品別により使用されている水溶性タール色
種別
No.
\ 色素名 \\
@食 品 名
ア餐マ用_赤フ色ンニニス邑
1長邑!ζ 1
ポ信 二養 落¥ 琶
蒲鋸童蛮爵1ン邑i (
G笹1喜)
タ養1用ト黄ラ色、。四弛
1纏 ]J華1
2
1 た く あ ん 漬 Ol
1−一一._
一一一一一一 一一 ___P
2 梅 干 OI I
日 i『 一 1
3 福 神 漬 ○ 1
一 一一 Ol
常 4 し よ う が づ け ○
F 一一一一一一一
5 か ら し づ け 1 ○
食 1
6 で ん ぶ(ピ ン ク) ○
一一@ 『『一一一…
@ 1
1
一一買一 一7罰一一 1
品 7
〃 (茶 褐 色) ○
8 つ くだに(いか,茶褐色) ○
小 計 圏 3 0 ・1・1 2 3 0 01 ヒ
一
202 茨城大学教育学部紀要 第20号
種 別
No.
\、 色素名 \ \、 \\ \ \食品名 \ \
ア餐マ用_赤フ色ンニス邑 ポ宿ン食ソ矯i色一R邑
一(食
ォ聚一ク色9
G琶1ン 1
フ餐ロ用キ蛮δシ 四 邑 塗1用ト黄ラ色還
纒ll )
9 飴 菓 子(うめぼし,赤色) ○ 一 3
一一10 〃 (いちご,赤色) ○ 一一一 一一@ 1」 1i
一〒一一一 }}冒} 雫} 了 [ 一一一 1−}『
菓 11 〃 (オレンジ,榿色) 一i O l
一τ 冒 一一一一r
12 〃 (パイン,黄色) O l
}13 子供用飴菓子(レモン,黄色) 一一一 一}一一一 一一@ i鼈鼈鼈黷P1 Ol1
子 一㎜一
P4 〃 (オレンジ,榿色)
一一 10 一… 遠ャ
一一一『 i−一〔…一 一一目一一 @ i
i 15 ゼリー菓子(赤 色) 10一畠一 i
ii類 畜 〃 (青 色) iL 一一一一一一一一一@ 1
@ と
「一一
○ ○
}一
1 17 〃 (オ レ ン ジ) 10
一} } ㎜ 1
小 計 1 2 0 ・i2;31 1 1 1 1 一 一 一 一一 闇一n−一一一
〔註12〕 ○印は使用されていることをしめす。
(2)使用されている色素の許可,不許可別の割合は,第9表のようである。
第9表
一一一一\ 、 \、 、 \、 一一匿一 }
項目障用されている色素数 使用されている色素数に対する割合
種別 \\曙可蜘不詞数… 計 滞可(%)i不許可(%)
日常食副 71 2 93 π81 一一一一
一一一一
22.2
│一一一一一一一
菓子類 6 ・11・ 6α・ 4α・
}−…一幅一
一 一一一一}『 一一}屑}
〔註13〕 上表の不許可数中,日常食品の2は,オレンジ1(旧食榿1号)であり,菓子類の4の
うち2は,ポンソーR(旧食赤101号),他の2は,オレンジ1(旧食榿1号)である。 1
(3)一般の色素使用量を超えているものは第6表にしめしたとおりであるが,そのう ち不許可色素の使用割合は,第10表のようである。
第10表 一般の色素使用量を超えているものについての不許可色素の割合
、\
̲ \ \ 種別tぞ盤畿隼朧織 1 1@ 一般の色素使用量を超えて使
v {用されている不許可色素の使
1
1
1項目 \\ i@ 許 可 不 \\ 1 \、1 許一一一匿剛一皿一1−一一一
可 i −一用割合(%) 1
1日常食品i 2 1 1 11
3
│一一一C一凶 t一一一一一一一一
一
33.3
口一冒}}7}一一闇w…一7一 一一一一一一一一
3菓子類 2 1 1 }3 3a3 1 「
〔註14〕 不許可色素数各々1は,オレンジ1(旧食榿1号)である。
「
堀籠:食晶中に見られる水溶性タール色素について 第2報 203
w 要 約
の
̀着色程度の比較的濃いと思われる市販の日常食品および菓子類を選び,主として光電 光度計法により,その定量的試験を行なった。その結果はつぎのようである。
(1)一般の色素使用量を超えているものが,日常食品で25.0%,菓子類では,33.3%
であった。
(2)菓子類33.3%のうち,子供用菓子類がその%をしめていたことに注意しなければ ならない。
B 一般の色素使用量を超えて使用されている色素中,不許可の色素が日常食品,菓子類 各々33・3%をしめていた。しかもそれらの色素は,いつれも旧食用色素(旧食榿1号)
であったことに注意しなければならない。
(後記) 本研究の一部は,昭和44年7月31日,第12回日本産業技術教育学会(於,東 京学芸大学)において,講演発表した。
参 考 文 献
(1)相磯,外5名 食品衛生学,朝倉書店(1963)
(2)吾妻憲治 実験食品化学,農業図書(1967)
(3) 石川清一監修 食品化学実験書,光生館(1963)
(4)川城,藤井新版食品添加物ハンドブック,光生館(1969)
(5) 川城,藤井編 食品添加物試験法一機器分析を中心として一東京化学同入(1966)
(6) 満田久輝 実験栄養i化学,いずみ書房(1961)
(7) 岡村一弘 最新食品添加物の使用法,食繭と科学社(1967)
(8)柴田村治 ペーパークロマトグラフ法の実際,共立出版(1967)
(9)食品添加物公定書注解編集委員会編 第二版食品添加物公定書注解,金原出版(1968)
(10)東北大学農学部食糧化学研究室編 食品栄養実験書,光生館(1968)
(11)茨城大学教育学部紀要 18号(1968)
(12) 日本産業技術教育学会誌 11号(1969)
以 上
Abstract
On the water唱oluble tar coloring matter in foods. Part 2
by Heigo HORIGOME
Faculty of Educatioll Ibaraki University
■ she purpose of this study is to f五nd out the concentration of coloring matter by the
モ盾撃盾秩D
The results are as fbllows;
1. The percentage of the 500ds excess general use quantity is as follows, common food:
, ●
204 茨城大学教育学部紀要 第20号
25.0%,confヒctioneries:33.3%.
・2.We must care that in the number of con琵ctioneries 33.3%, and proporlion of confbctioneries for child is 2/3,0f that.
3. In the water・solub!e tar coloring matter wich excess general use quantity, the fbllow三ng is the number of fbr bidd6n coloring matter. common fbod:33.3%, confヒctioneries:
33.3%,and which had been, we must care parmitted of the use fbr fbods.
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