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西津軽地 方 に

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Academic year: 2021

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(1)

西津軽地 方に分 布 す る砂丘 につ い て

1,は じめ

西津軽地方には海岸段丘が卓越 し、段丘 を砂丘が部分 的に被覆 してい る。 この砂丘 の分布 、段丘 地 形の二 次的変化等 については、す でに大倉 (1960)の報告が あるO重者は砂粒 ・形態的特 約 ・ 形成期等 について、具体的 な記載 と考 察を試みることを 目的 と して調査 を行 ったoその結果 を ここ に報告 し、諸先輩 の御教示 を仰 く次第 である。

粥査方宗 と しては、主に現地調査を行い、他 に空中写真、地形図等 を利用 した。

2.調査地域の概観

本地域 の地質は第三 系及 び第 四系か ら成b立 ってい る。第三 系は花 繭岩 ・安山岩 を不整合 に覆 っ た新第三 系に よって特徴づけ られ、主夜構成岩質は泥岩 ・砂岩 ・凝灰岩 ・安山岩等 で、 これ らは段 丘 の基盤を構成 してい るO 第三系は 円傑 ・砂 ・シル ト・粘土 ・火山灰等 で構成され、段丘堆積及 び 海浜 ・河成堆漬物 として分布す るo 段丘堆 積物は明瞭 に層理 の発達 した海成層 を示 し、一に海進 時の堆 積相が卓越 してい る (,] 19占2).

本地域 には、少を くとも5段以上の海岸段丘が分布す るが、前述の関係上、面の高度 ・連続性等 か ら、4段 に大別 した.す なわ ち、第1(80‑ 1 1 0n7)・第2面(4 0〜 7 0m )。第5面

(2 D〜 50'n)・第4( 0‑ 1 0m )Cで ある.筒、第2面は下末書頼当面 とされている。 「また、

4面以外 には、洪積世末期 に降下 した と思われ る火山灰層 (0.5‑ 2m )が分布す る。

砂丘は第2面以下 に分布 し、 しか もその分布が冬の卓越風 と直交す る海岸線 (NE〜 SW ,N‑ S 方 向 )に限 られる。一つ の段丘 面では大部分が1列の横列砂丘 であるが、桜沢付近の第4面 ・風合 瀬付近の第2面では2列に在 っている. 比高は全体的に 51n前後であるが、岩 崎以南の第2に お いては、やや増大す るo 「また、場所に よ って、火 山灰層中、下 に砂丘の分布がみ られ る。

5.砂 の粒 度

本地域 内の約18 0ヶ所か ら採取 した砂各 100㌢をタイラーの標準節で前い分け、その粒 度組成、

Md〆 (中央粒径僅 )‑.6 50・qd〆 (分級度 )‑ 1/ 2 (.a)184,416)を調べ た結果、10 分類 した (第2図 ・第1表 )O また細粒物質の量 を知 るために 0.125伽以下 の量を求 め、 これ を便 宜上、 シル ト量 とした。 尚。硯海浜 の砂 も約20ヶ所か採取 し比較検討 した。

A型は1ヶ所で8 0卓前後、B型は2ヶ所で90頒以上 、 C型は2ヶ所で8 0‑ 9 0%集中す る もので、 I)型は2ヶ所の集中度が80串以下 で最 も淘汰が悪い ものであ名 .

Al ・A2 ・Bl・B2 ・B4型はそ の集中度か らみて風成砂 と考え られ る. B5 ・C1 ・C2

‑ 9‑

(2)

C3型は1¢‑ 24'へ の集中度が比較的低 く、全体的に淘汰が悪い ことか ら、多少水の影響 を受け た もの と思われるが、分布の位置等か ら、やは り風成砂 と考え られる. I)型はその粒度組成が海浜 砂 に近いのが注 目き れ る。

海浜砂 と砂丘砂 と比叡す ると、 M⊃4,が前者で ‑0.25‑ 1.10、後者 で0.58‑ 1.75qI)4,が前者で 0・75‑ 1.15、後者で0.54‑ 0.80とを b絶対値では両者の識別はで きをしっが、同一地点では砂丘砂の 方が常に細粒 で淘汰が良い.また、一般に LAI)中が大 きいほ ど良の淘汰される傾向が ある.

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に各型の分布についてみると尻 ロではAl・ Bl型が多 く、鯵 ヶ沢西方ではB4 ・A2 牛 島ではB2 ・B5型、桜沢ではAl ・B2型、大戸瀬〜広戸問ではA2 ・ B5・B4 ・C2 ・C5 型が多 く分布 し、岩崎以南ではAl ・Bl・ C1型が多 く分布する.以上か ら、大戸瀬〜広戸間、

鯵 ヶ沢西方では、比軟的租粒 を砂で構成されるのに対 し、川尻 ロ.・桜沢付近 ・岩崎以南では比敏的 細粒 を砂で構成されてい るといえる. これは基盤岩石の軟硬が反映 しているため と考え られ るが、

沿岸流等 との関係 で問題が残る。

赤石川河 口付近については、 M=)4,は左岸 では河 口付近で′Jさ く、離れ るにつれて大 き く浸るが、

右岸 では同様 を傾向が認め られず、左岸 よDも「に租粒 である.Q.I)4,は左岸、右岸 とも河 口か ら離れ るにつれて小さ くD、淘汰が良 くをる傾 向がみ られ る.また、本地域全に内陸部に向

‑10‑

(3)

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‑1 1 2 5 4

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4.形態

砕丘形態の場 所的特徴 を明確 にす るために、段丘 との関係 において砂丘 の縦断面形態 について考え た

(第3図 )0

「低位単一塑」は低位面にだけ砂丘の分布がみ ら れ る型 で、桜沢〜柳 田問 ・毎 内川河 口付近でみ られ 義. この場合、低位面の砂丘が背後の段丘崖 に這い 上 ってV・,るの も含む. 「連続型」は低位面 ・中位 面 に砂丘が連続的 に分布す る型 で、鯵 ヶ沢西方 ・牛 島 付 近 ・風合瀬付近 でみ られ る。 「半連続型」は低位 面 。中位面に砂丘は分布 す るが、段丘崖の砂丘 は消

失 してV・,る型で、川尻 口 ・森 山以南でみ られ る.

「中位単一型」 は低位面及 び背後の段丘崖 には砂丘 1

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(4)

が分布せず、中位面にだけ分布す る型 で、大戸瀬付近 ・扇 田〜広戸問でみ られ る,

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<第 1表 > 粒度組成か らみたMI)・Q,I)シル ト量 ILfI)や Q.D41 シル ト賃の含有率(%) A1型

l 1.52 D.42 0.4 1lA2 0.占0 0.47 新期砂丘盲期砂丘01..81

B1 J1.占5 0.2 2.4

B'2 1.28 0.占ム .5 B5 1.08 0.71 0.7 B4 0.71 0.6占 古期砂丘新期砂丘01..62 C1 1.55 0.7 4 5.1 C2 1.05 0.79 5.4 C# 0.72 0.77 2.9

I) 0 ,57 0.89 .1

この ようを各型は、付近の海岸地形を反映す る. 「連続型」 ・ 「半連続型」 ・ 「低位単一型」

は砂質 ・砂喋海岸 の様相 を示 し、第4面の発達が比軟的良 く、汀線付近 にはbeachが発達 し pebblle cobbleを混えた中〜粗粒砂か ら堆積物が構成され、風成砂の供給源 としての末凝 固な砂層 (海浜砂 )が存在す る. これ に対 し、 「中位単一型」は岩石海岸の様相を呈 し、第4 の発達がく(大戸瀬付近では隆起ベ ンチ とな っている. )海浜砂が存在せず、砂丘の形状が不 明瞭 であること、 シル ト質の含有率 が高い ことか ら、砕の供給が停止 してか らの時間が長 く、消 失過程にあるといえる.

以上 の考察か ら、第4図の形態変化 を推定 した.形態変は海面の相対 的昇降 と密接を関係が あ る と考え るが、それを規 定 している要因は、局地的 を地盤運動 と、基盤 の構成状態にある と思わ れ る。

5.形成期

層序 ・分布 .シル ト質の含有量 ・色 ・固結産等か ら砂丘の形成期区分 を した く第5図 ).

< 盲期砂丘>

火山灰層中 ・下 の風成砂を舌期砂丘 とし、便宜上第2面 ・第 5に分布す るものを、それぞれ 舌期砂丘 Ⅰ、古期砂丘 Ⅱとした。古期砂丘は、 シル ト質 の含有量が多 く、黄褐色で固結慶が非常

‑ 12‑

(5)

に高 く、森山以南 を除いて全体的に粒径が大 きいO‑に下部は 摘 果 で・ ラミナの発達がみ られ る ことか ら、下部はbermの ようを性格 を もっていた と考え られるo

く 第4図> 砂丘形態の変化過程

( )内は海面の相対的昇 降を示すe (低下 )

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中位単一型 l

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75.

< 第5図>

桂状 図

< 中期砂丘>

に森山以南で第2面の火 山灰層上 ・黒色砂層下 に分布す る風成砂であるo黄褐色で 闇 鮮 度 も か 夜 bあ D、細粒 を砂で構成 され る0

< 新期砂丘>

億位面 の海岸部に主に分布 す るものを新期砂丘 としたO これは最 も形成期の新 しい砂丘 で・松 ・ マナス等 の植生が あるに過 ぎず、未 固駅 灰色砂で構成され るo新期砂丘 Ⅰ払 黒 色砂層 で新期砂 丘 Ⅱ と接 し、あるいは その背後 に分布 す るO この新期砂丘 Ⅰ払 新期砂丘 Ⅱ よbシル ト質の含有率 が高 く、灰黒一茶褐朗 砂 でやや固結 し、植 生 もか 夜 b密に浸 ってい るo所期砂丘払 場所に よっ

‑ 15 ‑

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てかを bLdd4'にば らつ きがみ られ るが、新期砂丘 Ⅰの方が細粒 といえ る。

各 形成期 における粒度組成の特徴は、形成期の古い砂丘ほ ど形状が不 明瞭 で、一般 に粒径が′ く、 シル ト質の含有率が高い とい うことである。 この ようことか ら、太 田他( 19 占8)の 「新 しい砂丘では、 Ld4,は砂丘形成時の差異 を反映 して、地域的に異 売 った値 を示すのに対 し、古u V, 砂丘 では風化 の影響 に よって細粒化す るとともに、形成時の違いが不 明瞭 にされてい く」 とい う解 釈が う夜づけ る。

占.地形発達史

最後

「砂丘形成時期は海退 時である」 との仮定 にた ち、一応本地域 の模式的 夜地 形発達 を考え る と第 占図の ように在る.

ここで海退が行われ たか らとい って、一様 に砂丘が形成され るとは限 ら浸れ それは、基盤の状 態や局地的地盤運動等が影響 を与え るため と考えるO前述の ように、本地域 内で も場所的に差異が 認め られた。

しか し、大 き くみる と、下末書海進以後の全国的を海水準賓化が、砂丘形成 に関与 している とい え る。

7.結結びにかえて

昇嵐山地峡 と本地域 は・下末書期以降の海成段丘 を基盤 としている点で一致す るが、景観的 に前

‑ 14

(7)

者 は砂丘地 形、後者は段丘妙 形を呈 してい る点で異 なる。本 質的 には、共通 の地 形発達過程 を経て きた と考 え られ る両地域 の地形の差異 は、砂 の供給量等 の差異 に基づ くと思われ るO この点につい ては、地盤運動 との 関係、 と共 に今後の課題 としたいo

最後 に本論文作成 にあた って御 指導いた だいた地理学研究室 水野先生、貴重 な資料 を提供 して いただいた八戸工専 堀 田先生、現地調査 に あた って協 力 して下 さ った′J野功君他後輩諸君に深 く 感 謝 しますO ノ

< 参考文献>

(1)太 田陽子(19 占9)

海成段丘 に関す る二 ,三 の地 形学 的 間霞 的理1411 (2)太 田陽子 ・瀬 戸則子(19占8)

相模湾の砂丘 の組成 ・時代 を どに関す る若干の知識 横浜 国立大学紀要142 (5)大倉陽子(19 占0)

酉浮華地方 におけ る海岸段丘 面上 の砂丘 について 地理 学評論55の12 (4) 小杉健三(19占2)

酉津吏地方におけ る段丘喋 の形態分析

北海道学芸大学紀要1°5の1 (5)堀 田報誠 (19 ム7)

粒か らみた下北半 島頚部 お よび界 嵐山の砂丘 八戸工専紀要2

(

i) 水野 裕 ・堀 EB報誠 ・竜 西 艮徳 (1988) 津 軽犀 嵐山砂丘 の形態

東北地理201 (7) 新潟舌砂丘 グル ーブ ( 19 ム7)

日本海側 の盲砂丘 について

第 四紀研究占の1

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参照

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