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学位論文審査結果の要旨 専

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Academic year: 2021

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(様式8号)「課程博士用」

学 位 論 文 審 査 結 果 の 要 旨

専 攻 名 システム工学専攻 氏 名 能登 恵里 学 位 論 文 題 目 子どものためのヘルスケア施設における案内支援システムに関する研究

主査 ・ 副査

主査 加藤 彰一 ○

副査 富岡 義人 ○

副査 永井 久也 ○

副査 大月 淳 ○

審査結果の要旨

医療技術の高度化、専門化にともない病院建築の物理的環境はハードなものとなり、利用者の心理的 負担を増やす結果をもたらした。1990 年代から Janet R. Carpman らによるヘルスケア施設で患者や訪 問者、スタッフが感じるストレスを緩和し、医療行為の補助・治癒促進を目指し、デザイン・環境で心 理的にサポートする支援的デザインの重要性が数多く取り上げられるようになった。

本研究は、子どものためのヘルスケア施設における支援的デザインに着目した。癒しの環境構築を向 上させる要素として精神的・身体的に患者とその家族、スタッフを支える支援的デザインは欠かせな い。癒しの環境構築では、空調や騒音など建築設備に加え、色彩や照明、手触りなどのデザイン要素、

家族との場所や交流など人による心の安らぎを与える要素を支援的デザインとして捉え改善させること がヘルスケア施設の環境を向上させると期待する。本論文の構成は、下記のとおりである。

第1章 「序論」では、本論文の背景、本研究の目的と方法を示している。既往研究として、主に支援的 デザイン、ヒーリングアートを取り上げている。

第2章 「支援的デザインの事例分析」では、対象施設を子どもの医療施設、療育施設、精神病院、一般 病院の4項目に分け、アートの種類、設計者やアーティストの作り手の意図を分析した。

第3章 「利用者に対するアートの心理的効果」では、対象施設において調査を行ない、アートがもたら す利用者への心理的効果を把握した。対象を、設計者が行う建築としてのアート、アートが導入された小 児病棟、療育施設、精神病院を取り上げ、その効果を確認した。

第4章 「案内支援システムとしてのアートの有用性」では、プリパレイション・ツールとしてのアート として絵本を取り上げ、絵本の視覚表現を分析した上で、実際に案内支援システムとしての絵本を制作 し、療育施設へ提案した。また案内支援を目的とした絵本事例の比較を行い、案内支援としての必要項目 を分析している。

第5章 「結論」では、本研究におけるヒーリングアートの定義を行い、今後の施設計画の指針を示して いる。本研究でとりあげた療養環境改善のための指針を今後の施設計画への提案として結論を述べ、ヒー リングアート導入による展望を示している。

以上示したように、本論文で得られた知見と成果は、学術的のみならず実用的にも優れ、建築計画学分

野の発展に十分に寄与していることから、博士(工学)の学位に値するものと判断した。

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