南硫黄島の維管束植物
高 山浩 司1、 朱 宮 丈 晴2、 川 口大 朗3、 加 藤 英 寿4*
VascularplantSofMinami‑Iwo一TbIsland
K(jiTAKAYAMAl,
TakeharuSYUMIyA2,DairoKAWAGUCHI3&HidetoshiKArO4*
1.京 都 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科(〒606‑8502京 都 市 左 京 区 北 白 川 追 分 町)
GraduateSchoolofScience,KyotoUniversity,KitashirakawaOiwake‑cho,Sakyo一 ㎞,Kyoto606‑
8502,Japan
2.日 本 自 然 保 護i協 会(〒104‑0033東 京 都 中 央 区 新 川1‑16‑10) TheNatureConservationSocietyofJapan,ShinkawaChuokuTokyo104‑0033,Japan
3.東 京 都 小 笠 原 支 庁(〒100‑2101小 笠 原 支 庁 東 京 都 小 笠 原 村 父 島 西 町) 丁bkyoMetropolitanOgasawaraIslandBranchOfiice,Nishirnachi,Chichijim嬬Ogasawara,丁bkyo lOO‑2101,Japan.
4.首 都 大 学 東 京 牧 野 標 本 館(〒192‑0397東 京 都 八 王 子 市 南 大 沢1‑1) MakinoHerbarium,TokyoMetropolitanUniversity,Minamiohsawa,Hachioji,Tokyo192‑0397, Japan.
*katohide@tmu .ac.jp(authorf()rcorrespondence)
要 旨
2017年6,月 に 実施 され た 南硫 黄 島 自然 環 境 調 査 に お い て約100点 の維 管 束植 物 標 本 を採 集 した 。 この うち、南 硫 黄 島 に お い て 初 め て確 認 され た植 物 は 、ア サ ガ オ(ヒ ル ガ オ 科)、 ツ ボ クサ(セ リ科)、 オ オバ ナ ノセ ンダ ン グ サ(キ ク科)、 ヤ ブ マ オ 属 の 一 種(イ ラ クサ 科)、 シ ソ科 の一 種 、 キ ヌ ラ ン属 の一 種(ラ ン科)の6種 で あ っ た。 ま た 、1936年 の調 査 以 降 、標 本 が 採 集 され て い なか った シマ クモ キ リソ ウが 再発 見 され た。過 去 に発 表 され た植 物 リス トと 今 回 の調 査 に よ って 確認 され た 種 を あわ せ る と、 本 島 に は シ ダ植 物44種 、 双 子葉 種 子植 物 64種 、単 子 葉 植物27種 、 合 計135種 が 記録 され た。
キー ワー ド
南 硫 黄 島、 維 管 束植 物 、 シマ クモ キ リソ ウ、 キ ヌ ラ ン属 、 オ オ バ ナ ノセ ンダ ン グサ
1.は じ め に
南 硫 黄 島 の維 管 束植 物 相 は 、小 笠 原 営 林 局 に よ る1935年 と1936年 の植 物 調 査 、 日本 シ ダ の会 に よ る1981年 の植 物 調 査 、環境 庁 に よ る1982年 の総 合 調 査 、東 京 都 環境 局 と首都 大 学 東 京 の よ る2007年 の 自然 環 境 調 査 に よ って 、 これ まで に計129種 の維 管 束植 物 が記 録 され て い る(環 境 庁 自然 保 護 局 、1983;藤 田 ら、2008)。 そ の うち 山頂 部 を含 め た 全標 高 域 の調 査 は1936年 、1982年 、2007年 の3回 で あ る。 南硫 黄 島 の 中 〜 高標 高域 に は エ ダ ウチ ム ニ ンヘ ゴが 優 占す る雲霧 林 や ガ クア ジサ イ や ピサ カ キ が優 占す る林 が存 在 し、小 笠 原群 島 とは異 な る独 特 の植 生 が 存 在 す る こ とが 知 られ て い る。
2007年 は維 管 束 植 物 の植 物 相 と植 生 調 査 を4名 の専 門 家 で調 査 したが 、2017年 の本 調 査 で は、 ほ ぼ 同 じ人 員 で コケ植 物 ・地 衣 類 ・きの こ類 ま で調 査範 囲 を広 げ た た め 、踏 査 ル ー ト 沿 い に生 育 す る分 類 群 の 網 羅 的 な標 本採 集 は行 わ ず に 、 特 定 の 分類 群 を対 象 に調 査 を 実施
した 。 本 稿 で は1)今 回 の 調 査 で 新 た に生 育 が確 認 され た種 、2)発 見 が期 待 され て い た 種 、3)外 来 植 物 の生 育 状 況 につ いて 報 告 し、 南硫 黄 島 の維 管束 植 物 相 の補 完 を行 うこ と
を 目的 と した。
2.材 料 と方 法
本 調 査 で 踏 査 した ル ー トは 、2007年 の現 地 調 査 藤 田ほ か 、2008)と ほ ぼ 同 じで あ る。踏 査 ル ー ト沿 い や植 生 調 査 地 点 で確 認 され た維 管 束植 物 の 中か ら、 これ ま で の調 査 で記 録 が無 い と思 わ れ た 種 、保 全 上 の観 点 か ら発 見 が期 待 され た種 及び 外 来 植 物 につ い て標 本 採 集 、 も
しく は写 真 を撮 影 し、GPSで 採集 地 点 の位 置 盾報 と生 育 環 境 を記 録 した。採 集 品 は ビニ ール 袋 に入 れ て 父 島 の研 究 施 設 に持 ち帰 り、 さ く葉 標 本 にす る と とも に、 一部 の植 物 に つ い て は 生 株 の ま ま栽 培 を行 った 。 学名 お よび 和名 は米 倉 ・梶 田(2003)に 従 った 。 な お 、今 回 の調 査 で 得 られ た 標 本 は、 首 都 大 学 東 京 牧 野 標 本 館(MAK)、 国立 科 学 博 物 館(TNS)に 収 蔵 さ れ る予 定 で あ る。
3.結 果 ・考 察
3‑1.南 硫 黄 島 の植 物 相
今 回 の調 査 に よ り維 管 束植 物約100点 の標 本 が集 め られ た。 南硫 黄 島 に お い て初 め て 生 育 が 確 認 され た植 物 は、 ア サ ガ オ(ヒ ル ガ オ科)、 ツ ボ ク サ(セ リ科)、 オ オバ ナセ ン ダ ン グ サ (キ ク科)、 ヤ ブ マ オ 属 の一 種(イ ラ クサ 科)、 シ ソ科 の 一 種 、 キ ヌ ラ ン属 の 一 種(ラ ン科) の6種 で あ った 。ま た 、1936年 の 調 査 以 降 、標 本 が採 集 され て い な か っ た シ マ ク モ キ リ ソ ウ が 再 発 見 され た 。過 去 に 発 表 され た植 物 リス トと今 回 の調 査 に よっ て確 認 され た種 を あ わせ
る と、 本 島 に は シ ダ植 物44種 、双 子 葉 種 子 植 物64種 、 単子 葉 植 物27種 、 合 計135種 が記 録 され た 。
今 後 、DNA塩 基 配 列 デ ー タな どの 角斬 を進 め、 よ り詳 細 な 同定 結 果 お よ び 系統 関係 が得 られ た 段 階 で 各 分 類 群 につ い て 評価 し、 改 めて 報 告 す る予 定 で あ る。
3‑2.今 回新 た に記 録 され た植 物 につ い て
・アサ ガ オipomoeanil(L .)Roth(ヒ ル ガオ 科)
標 高500mの 開 けた岩 場 に お い て 、 薄 紫 の 花 を 咲 かせ た 開花 個 体 を確 認 した。 日当 た りの 良い 傾 斜 の きつ い 斜 面 に、 同 じ く ヒル ガ オ 科 で ツル 植 物 の ノア サ ガ オ(lpomoeaindicα)と 絡 み 合 うよ うに生 育 して い た 。本 種 の原 産 地 は ヒマ ラ ヤ と され る が(大 橋 他 、2017)、 観 賞 用 に 広 く栽 培 され 、 自然 に逸 出す る こ と も あ るた め、 そ の 由来 に つ い て は 不 明 で あ る。
・ツ ボ ク サCentellaasiaticα(L)Urb .(セ リ科)
標 高500mの 開 け た 岩 場 に お い て 数 個 体 の 生 育 を 確 認 し た 。 本 種 は 本 州 〜 琉 球 ・小 笠 原 、 東 ア ジ ア ・熱 帯 ア ジ ア ・南 ア フ リカ ・ア メ リカ に 広 く 分 布 す る(大 橋 他 、2017)。 火 山 列 島 で
は 、 初 め て の 報 告 で あ る 。
・オ オ バ ナ ノセ ン ダ ン グサBidenspilosaL .var.radiataSch.Bip.(キ ク科)
標 高10mか ら標 高500mま で の 開 けた岩 場 に お い て 、 少 な く と も十数 株 の 生 育 を確 認 し た 。本 種 は19世 紀 中頃 に園 芸 目的 で 導 入 され 、現 在 は 四 国 ・九 州 南 部 〜 沖 縄 ・小 笠 原諸 島 に 生 育 す る帰 化 して お り(大 橋 他 、2017)、 環境 省 の 生 態 系被 害 防 止外 来種 リス トに含 まれ て い る。 北 硫 黄 島で は、 コ シ ロ ノセ ン ダ ン グサ(BidenspilosaL.var.minor)が 記 録 され て い るが (藤 田 ら、2008)、 本 種 とは 主 に 舌 状 花 の長 さの違 い の み で 区別 され るた め 、同種 で あ る可能 性 も考 え られ る。今 後 、標 本 に基 づ く形 態 の再 検 討 が必 要 で あ る。 今 回 の 調 査 で 、踏 査 ル ー ト沿 い に頻 繁 に 出現 して い た に も関 わ らず 、 これ ま で全 く記 録 が なか った こ とか ら、海 鳥 に 種 子 が 付 着 す る な ど して 、2007年 以 降 に南 硫 黄 島 に定 着 した 可 能 性 が 示 唆 され る。
・ヤ ブ マ オ 属 の 一 種Boehmeriasp .(イ ラ ク サ 科)
標 高900m付 近 の トキ ワ イ ヌ ビ ワ や ガ ク ア ジ サ イ が 優 占 す る林 の 林 縁 で 生 育 を 確 認 し た 。 こ れ ま で 南 硫 黄 島 の ヤ ブ マ オ 属 の 植 物 は 、 ラ セ イ タ ソ ウ(Boehmen'ahiloba)、 オ ガ サ ワ ラ モ ク マ オ(Boehmeriaboninensis)、 ナ ン バ ン カ ラ ム シ(Boehmerianivea)、 北 硫 黄 島 で は オ ガ サ ワ ラ モ ク マ オ(Boehmeriaboninensis)の み が 記 録 さ れ て い る が 、 葉 の 形 や 花 序 の 形 態 が い ず れ に も 該 当 し な い 。 ま た 、 大 場(1983)で イ ワ ガ ネ と 同 定 され 、 藤 田(2008)で カ ラ ム シ 属
の 一 種 と修]Eさ れ た 標 本 と も 形 態 的 な 特 徴 が 明 ら か に 異 な っ て い る。 今 後 、 標 本 とDNA資 料 を よ り詳 し く 調 べ る こ と で 、 種 の 同 定 を 行 う予 定 で あ る。
・シ ソ科 の一 種Lamiaceaesp .
標 高900m付 近 の トキ ワイ ヌ ビ ワや ガ クア ジ サ イ が優 占す る林 付 近 のや や 開 け た場 所 で 生 育 を確 認 した 。 これ ま で 南 硫 黄 島 や 北硫 黄 島 で シ ソ科植 物 の報 告 は 無 い(藤 田 ら、2003;藤 田 ら、2008)。 今 回 は標 本 を採 集 す る こ とが で きな か っ た た め 、次 回調 査 時 に は標 本 の採 集 を行 うこ とで 正 確 な種 同定 をす る こ とが 期 待 され る。
・キヌ ラ ン属 の 一 種Zeminesp .(ラ ン科)
標 高700m付 近 のや や 岩 が露 出 した ヒサ カ キ林 の林 縁 と、 標 高900m付 近 の 雲霧 林 内 の エ ダ ウチ ムニ ンヘ ゴ に着 生 して い る複数 株 を確 認 した。 いず れ も本 葉 が3枚 ほ ど展 開 した ば か りの非 開花 個 体 で あ った た め、生 き た ま ま採 集 し、種 の 同 定 の た め に 温室 で の栽 培 を継 続 し て い る。小 笠原 諸 島 に お い て キ ヌ ラ ン属 の植 物 は 、1930年 代 に母 島で ムニ ン キヌ ラ ン(Zemine boninensis)が 採 集 され て い るが 、 それ 以 降 は生 育 の記 録 が な い。今 後 、開 花 に 向 けた 栽 培 を 続 け る と とも に、DNAを 分 析 す る こ とで 、種 の 同定 を行 う予 定 で あ る。
3‑3.特 筆 す べ き植 物 につ い て
・シマ クモ キ リソ ウLlanShostrfolia(Koidz .)Koidz.exNakai(ラ ン科)
標 高700m付 近 の や や 岩 が 露 出 した ヒサ カ キ 林 の 林 縁 で複 数 株 を確 認 した。 いず れ の株 も 本 葉 が2枚 ほ ど展 開 した ばか りの 非 開 花 個 体 で あ った た め、生 き た ま ま持 ち帰 り、 国 立科 学 博 物 館 つ くば植 物 園 の 協 力 で 、2017年ll.月 に 開 花 、 シ マ クモ キ リソ ウで あ る こ とを確 認 し
た。
本 種 は父 島で の記 録 は戦 前 の み で1938年 以 降 見 つ か っ て お らず 、 す で に 絶滅 した 可能 性 が高 い と考 え られ て い る。 唯一 生 き残 っ て い る可 能 性 が考 え られ て い た 南 硫 黄 島で も、1936 年 の調 査 以来 、確 実 な標 本 は採 集 され て お らず 、今 回 の 生 きた ま ま の株 が得 られ た こ とは、
分 布 の記 録 お よび 域 外 保 全 とい う観 点 か ら も大 きな 意 味 を持 っ。
今 回発 見 した 株 は、 標 高700m付 近 の霧 が か か る こ とが 多 い標 高 帯 で 、や や岩 が 露 出 し、
傾 斜 が あ る灌 木 林 の周 辺 の 日当た りが 良 く、土壌 が あ ま り発 達 して い な い場 所 に 生 育 して い た 。周 囲 に は ラ ン科 植 物 の キ ンギ ン ソ ウの他 、 ヒサ カ キ、 ナ ンバ ンカ ラム シ 等 の 中低 木 が 生 育 して い た 。踏 査 調 ル ー トが 限 られ て い る た め 、島 内 全 体 に どれ ほ どの 個 体 が 生 育 して い る か は不 明で あ るが 、今 回 の調 査 で実 施 した ドロー ン空 撮 の映 像 に基 づ き植 生 帯 を把 握 し、 次 回調 査 時 に は 同様 の環 境 を重 点 的 に調 査 す る こ とで 、 よ り正確 な 生 育状 況 を確 認す る こ とが 期 待 され る。
3‑4.外 来植 物 の 生 育 状 況 に つ い て
シ ン ク リノイ ガCenchrusechinanSL.は2007年 の 調 査 で 南硫 黄 島 に お い て新 た に 生 育 が確 認 され た植 物 で あ る。 本種 は 小 笠 原 に 古 くか ら帰化 し、智 島 ・弟 島 ・父 島 ・東 島 ・南 島 ・母 島 ・硫 黄 島 に分 布 を拡 大 しつ つ あ る た め 、南硫 黄 島 に お い て も急 速 な 分布 拡 大 が懸 念 され て い る。今 回 の 調 査 で は 踏 査 ル ー ト沿 い を 中心 に 生 育 状 況 の把 握 を行 っ た。標 高10‑500mに お
いて 生 育 を確 認 し、 特 に100‑200m付 近 の踏 査 ル ー ト沿 い に 多数 の 生 育 を確 認 した(図1)。
2007年 調 査 と比 較 して 藤 田 ら、2008)、 著 しく分 布 が 拡 大 して い る様 子 は 見 られ な か っ た が 、本 種 の種 子 は鳥 の羽 毛 に着 い て容 易 に散 布 され る た め 、踏 査ル ー ト以外 の場 所 に広 範 に 生 育 してい る可 能 性 も十 分 に考 え られ る。
オ オ バ ナ ノセ ン ダ ン グサBidenspilosaL.var.radiataは 、 今 回 の 調 査 で 初 め て発 見 され た外 来 植 物 で あ る。 標 高500m以 上 の 雲霧 林 内 で は 生 育 が確 認 で き な か っ た が 、踏 査ル ー ト沿 い
に は少 な く とも十 数 株 の 個 体 が 生 育 して い た(図1)。 詳 細 につ い て は前 述 の通 りで あ る。
南 硫 黄 島 に分 布 す る外 来植 物 は、Kobayashi&Ono(1987)の 見解 に よ る と7種(ナ バ カ ノ コ ソ ウ、 オ オ ア レチ ノギ ク、 ウシ ノタ ケ ダ グ サ 、 タ ケ ダ グサ 、セ リバ ノセ ン ダ ン グサ 、 ツ ノ キ ビ、 シ ン ク リノイ ガ)で あ り、 今 回 の 調 査 で 新 た に 発 見 され た オ オ バ ナ ノセ ンダ ング サ を 加 え る と8種 とい うこ とに な る。 全 維 管 束 植 物 の種 数 に 占め る外 来 植 物 の割 合 は6%と 、周 辺 の 島 々 と比 べ る と極 めて 低 い 。一 方 で 、シ ン ク リノイ ガ とオ オ バ ナ ノセ ンダ ング サ は そ れ ぞ れ2007年 ま た は2017年 の 調 査 で 新 た に発 見 され た に も関 わ らず 、島 内 の複 数 箇 所 で そ の 生 育 が 確 認 され た 。い ず れ の 種 も種 子 に 鋭 い 突 起 も しくは 芒 を 持 つ 動 物 付着 散布 型 の植 物 で あ る こ とか ら、本 種 の種 子 は海 鳥 に よっ て運 ばれ て い る可 能 性 が高 い 。 多 くの海 鳥 の繁 殖 地 とな って い る本 島で は、既 に か な り広 い範 囲 に わ た り生 育 してい る こ とが懸 念 され る。今 後 は空 撮 画 像 を用 い て 、 島 内全 体 の生 育 状 況 を把 握 す る等 分 析 を進 めて い くこ とで 、成 立年 代 の若 い海 洋 島 に お け る鳥 散 布 型 植 物 の侵 入 過 程 が 明 らか に され る こ とが期 待 され る。 ま た 、 本 島 の よ うに人 の 定 住 した こ とが な い 島 に お い て も外 来植 物 が分 布 を広 げ て い る とい う結 果 は、 周 辺 の 島 々 を含 めた 包 括 的 な外 来植 物 対 策 の 必 要性 を示 唆 して い る。
4.謝 辞
国 立科 学 博 物 館 遊川 知 久 氏 、 堤 千 絵 氏 に は ラ ン科植 物 の 同定 に ご協 力 頂 き ま した 。 な お 、 本 調 査 の一 部 は文 部 科 学 省 科 学 研 究 費 補 助 金(No.26290073)及 び 首都 大 学東 京 の助 成 を受
けて 行 われ ま した 。
5.引 用 文 献
環 境 庁 自然 保 護 局 編(1983)『 南 硫 黄 島 の 自然 一 南 硫 黄 島 原 生 自然 環 境 保 全 地 域 調 査 報 告 書 』、(財)日 本 野 生 生 物 研 究 セ ン タ ー 、 東 京
環 境 省(2017)植 物 レ ッ ド リス ト、cited22,January,2018.Availablefrom URL:http://www.env.go.jp/press/files/jp/105449pdf
Kobayashi,S.andOno,M.(1987)Arevisedlistofvascularplantsindigenousandintroducedtothe Bonin(Ogasawara)andVolcano(Kazan)Islands.OgasawaraResearch,13,pp.1‑55.
藤 田 卓 ・山 本 保 々 ・加 藤 英 寿(2003)北 硫 黄 島 の 植 物 相.小 笠 原 研 究29:1‑16.
藤 田 卓 ・高 山 浩 司 ・朱 宮 丈 晴 ・加 藤 英 寿(2008)南 硫 黄 島 の 維 管 束 植 物 相.小 笠 原 研 究,33:
49‑62.
大 場 秀 章(1983)南 硫 黄 島 の 高 等 植 物 相.環 境 庁 自然 保 護 局(編)南 硫 黄 島 の 自然 ・南 硫 黄 島 原 生 自然 保 全 地 域 調 査 報 告 書 、(財)日 本 野 生 生 物 研 究 セ ン タ ー 、pp.61‑143.東 京1 大 橋 広 好 他 編(2017)改 訂 新 版 日本 の 野 生 植 物 第5巻 平 凡 社 、 東 京
SUMMARY
VascularplantsofMinami‑Iwo一TbIsland
K()jjTAKAYAMAi,
TakeharuSYUMIyA2,DairoKAWAGUCHI3&HidetoshiKATO4*
1.GraduateSchoolofScience,KyotoUniversity,KitashirakawaOiwake‑cho,Sakyo一 ㎞,Kyoto606‑
8502,Jal)all
2.TheNatureConservationSocie取ofJapan,ShinkawaChuokUTbkyolO4‑0033,Japan 3.1晦oMe聯olitanOgasawaraIslandBranchOffice,Nish㎞achi,Chichijima,Ogasawara,Tokyo
lOO‑2101,Japan.
4.MakmoHerbarium,TokyoMetropolitanUniversity,M血 ㎜iohsawa,Hachi句i,丁 晦ol92‑0397, Japan.
*katohide@tmu .acjp(authorf()rcorrespondence)
inthisexpedition,ca.100specimensofvascularplantswerecollectedonMinami‑lwo‑ToIsland.
Sixspecies,Ipomoeanil(L.)Roth,Centellaαsiαtica(L.)Ufb.,Bidens/ガlosαL.var.radiataSch.Bip., Boehmeriasp.,Lamiaceaesp.,andZeexinesp,werenewlyrecordedon面sisland.WecollectedLian's hostifolia(Koidz.)Koidz.exNakai,aspecieswhichhasnotbeencollectedfromtheBor血Islandsin79
years.Thisspeciesboreflowersincultivation.Altogether,includingpreviouslypublisheddata,44 pteridophytes,64dicots,and27monocots(total:135vascularplantspecies)havebeenreportedon Minami‑Iwo‑ToIsland.
Keywords
BidenspilosaL.var.radiata,LlanShosnfolia,Min㎜i‑Iwo‑To,Vascularplants,Zezaxinesp.
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写 真6.シ マ ク モ キ リ ソ ウ の 栽 培 条 件 下 で の 開 花 した 個 体 Photo6.LiarishosnJfoliacUltivatedintheTsulaUbaBotanicalGarden
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図1.オ オ バ ナ ノ セ ン ダ ン グ サ(■)と シ ン ク リ ノ イ ガ(●)の 分 布 Figure.1.DistributionofBidensρilosavar.radiata(■)andCenchrusechinams(●)