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仙台市立病院医誌再刊にあたって

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Academic year: 2021

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仙台市立病院医誌再刊にあたって

院長  丹 野 三 男

      このたび長らく休刊していた仙台市立病院医誌が,渡辺外科医長等        の熱心な努力によって新たに仙台市立病院医学雑誌として再刊された        ことは誠に喜ばしい限りである。この時にあたり当院の院内学術活動        の歴史をふり返って巻頭の言葉としたい。  当院の開院は昭和5年にさかのぼるが,院内の人的,物的整備がなされ,診療内容が充実される につれ学術活動の一つとして,昭和12年12月,院内集談会が発足した。当時の記録によると,「医学 の進歩は実に日進月歩である。患者診療にあたり新しい知識と新しい技術をもって臨むということ は我々の念願する所であり,又かくあらねばならない。批判の無い所に進歩は無いのであるし,刺 激は常に生活に新しさを与えるものである。かかる意味に於て本院臨床的集談会を開催するものて ある一という趣旨で初められ,春秋2回開催し,将来市立病院医誌をつくることが提案されている。 其の後この集談会が内にあっては学術活動の中心となり,外にむけては各々の診療科の学会発表と なって発展して行ったのである。  昭和34年1月,集談会のメンバーを医師のみでなく薬剤師,放射線及び臨床検査の技師等にまで 広げ,且つこれらの医療従事者の親睦をはかり,侃々誇々議論して診療の向上をはかるため誇親会 が誕生した。以後この誇親会が中心となって毎月1回集談会を催し,症例報告,各学会総会に出席 しての印象報告,各科共通のテーマについての討論,院外講師による教育講演等が活発に行われ, 且つ懇親の実をあげるに至ったのである。この機運に乗じて当時の歯科杉本是孝君,外科菊地弘一 君と小生等で長年懸案であった市立病院医誌の発刊を企て,その第1号を昭和34年4月1日発刊す る至り以後第6号迄刊行した。  昭和39年以後救急医療が加わって日常診療が極めて忙しくなり,各々の診療科でのカンファラン スが多くなり,又各科共通のテーマを見出すことに困難を来した等の理由で病院全体の集談会が衰 微していき,又熱心な編集者の退職等によって医誌も休刊となったのである。  然しながらここ数年以来渡辺至君等の熱意により構想を新たにした集談会が再び活発に開かれる ようになり,更に今回の医誌再刊へと発展していったのである。  病院診療機能の評価として剖検率の高さ,病歴及び図書の整備,医療機器の充実等多々あるが, 集談会,学会発表等の学術活動の盛んであることも非常に大切と思われる。  新病院開院を目前に控え,ここに医誌再刊が成されたことは当院の将来の発展にとり最も時宜を 得たものと思い,ここに喜びを表するものである。 Presented by Medical*Online

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