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~乳がんの見つけ方~

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Academic year: 2021

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「乳がん」って、どんなもの? ~乳がんの見つけ方~ 独立行政法人国立病院機構 東名古屋病院 乳腺外科診療医長 遠藤 登喜子 乳がんは日本の女性がかかるがんの中で最も多い疾患で、11 人に1人が罹患すると計算 されています。また、現在でも罹患数・罹患率・死亡数・死亡率ともに増加し続けており、 年齢的には40 歳代後半から 60 歳代全体までに多い、比較的若い女性の疾患です。しかし、 腫瘍径の小さい乳がんは助かりやすく、早期発見・治療が有効な代表的な疾患でもあります。 乳がんは終末乳管小葉単位と呼ばれる乳管の末梢からできるがんで、乳管の中を広がり やすいもの(乳管内進展)、しこりを作るもの、しこりを作らずに広く浸潤するものと、さ まざまな性質があり、それらの程度によって形が異なってきます。また、発育スピードもさ まざまです。 こうしたさまざまな形態をとる乳がんを、いかに発見して治療に結びつけるかは、女性に とっても、家庭にとっても、社会にとっても、大変重要な課題です。 乳がんの発見と診断には、視触診、マンモグラフィ、乳房超音波検査、MRI 検査、細胞 診断や針生検などが用いられます。そのうち、検診として用いられ有効性が証明されている のはマンモグラフィだけであり、日本でも2004 年から 40 歳以上の女性に対しマンモグラ フィ検診が実施されています。マンモグラフィ検査では、精度管理が重要で、撮影装置・撮 影技師・読影医師に対しての認定制度が確立されています。 しかしながら、マンモグラフィも万能というわけではなく、乳腺が厚く脂肪が少ない「高 濃度乳房」の場合には診断率が低下することが判っています。マンモグラフィでの検出率を 上げるためには、撮影時に脂肪の中に乳腺を広げることが重要で、そのためには受診者も力 を抜いて撮影しやすい(撮影してもらいやすい)条件作りを心がけることが大切です。また、 高乳腺濃度に対しては、検診に超音波検査を組み合わせることが良いと考えられています が、超音波検査も万能ではありません。現在、超音波検査の精度管理活動が推進されていま すが、実際の検診での有効性は証明されていません。現在のところ、検診の主軸はマンモグ ラフィで、それに超音波を組み合わせるのが基本となっています。 また、検診と検診の間では、自己検査が有効なこともあります。自己検査で発見される異 常には、しこり、凹み、違和感や痛み、乳頭分泌や乳輪のびらんなどが挙げられます。こう した異常はすべて乳がんによって起きるというわけではなく、良性病変でもおきることが あり、気がついても悲観することなく受診し、検査を受けることが大切です。

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