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https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 重点4分野のサイエンス・リンケージの計測(<ホットイ シュー>科学主導イノベーションと技術主導イノベーシ ョン(1)) Author(s) 玉田, 俊平太; 児玉, 文雄; 玄場, 公規; 鈴木, 潤 Citation 年次学術大会講演要旨集, 19: 163-166 Issue Date 2004-10-15 Type Conference Paper Text version publisherURL http://hdl.handle.net/10119/7032
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本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.
Ⅰ C02 重点 4 分野のサイエンス・リンケージの 計測 0 玉田俊平太 ( 経 産所 ) , 児玉文雄 ( 絶塵 研 / 芝浦工人 ) , 文場会規 ( 東大 / 芝浦上人 ) , 鈴木 浦 ( 未来工 研 ) 本研究の目的 する先行研究が 多数存在する。 科学が技術革新, ひいては経済成長 しかし, 日本特許については 研究が の 原動力となっているということは , ほとんどなされていない。 これは, 日 科学者や経済学者の 間では広く認識さ 本 特許を分析することが 重要でかいか れており, それが, 政府が学術研究 らではない。 むしろ, 日本という米国 (academic research) に対して支援を や欧州に比肩する 国内総生産を 持つ地 実施する主たる 動機となっている。 例 域における技術革新のメカニズムを 研 えぱ , マンスフィールドは , もしも学 党するためには , 日本国特許庁に 対し 術研究の貢献がなかったとすれば , 新 て出願された 特許を分析することが 必 しい製品や製造方法の 1 0 % は, その 要不可欠だと 考えられる。 なぜなら, 登場が著しく 遅れたであ ろうと推定し 海外出願される 技術は, 貿易 射 に関す ている (Mansfield, 1991) 。 経済的価値 るものであ るか, 現地生産の際に 必要 をもたらす技術革新の 源として科学に 不可欠なものであ って, 国内出願の 2 注 ,目が集まるにしたがい , 科学が技術 倍 以上と言われるコストを 払ってでも, 革新にどのように 影響を及ぼしている 出願完固において 知的財産権 を確保す のかに関する 興味も増大してきている る インセンティブが 存在するもののみ (Narin et al., 1997) 。 大学が経済に 及 であ る。 国内マーケットのみを 対象と ぼす重要性についても , 同様に注目が する非貿易 射 に関する技術や , 輸出競 集まっている (OECD, 1990) 。 手力めない財に 関する技術の 場合には, 近年,技術革新の 指標として「特許」 海外における 知的財産権 保護のメリッ を分析の対象とし , 特許中の科学の 指 トがないため , 海外出願は行われず , 標 として学術論文等の 「特許以覚の 引 海外特許分析ではこうした 技術につい
用文献 (NP 肛 Non Patent Reference, ては研究することができないからであ
以下単に論文頭とする ) 」を計測した 指 る 。 また, 米国や欧州等の 特許庁に出 標, すなわち 「特許 1 件あ たりの引用 願されたデータとの 国際と ヒ 較を行 うた 論文等類」 が注目されている。 この 指 ぬにも, 日本特許データを 研究するこ 標は 「サイェンスリンケージ」 と呼 は とは極めて重要であ ると考えられる。 れており, いく っ かの留意点はあ るも そのため, 本研究においては , これ のの, 技術に科学が 与えている影響を までほとんど 研究されていない 日本特 理解する指標として 有効であ ると考え 許について, そのフロントページ 及び られている。 そのため, 米国や欧州に 明細書中で引用されている 論文等を計 出願された特許の サ イェンスリンケー 測 する。 これにより, 本研究は, 特許 ジを計測することによって , 特許化さ 性のあ る技術に, どの程度科学が 影響 れた技術と科学の 関係を解明しょうと を与えているのか , その影響は技術分
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ほろ 等す かと の的 る目 い な てと っこ なる 典 す にと 短か 好も 2 . 本研究の手法 技術革新に対する 科学の影響を 研 究するためには , 被 説明変数であ る技 術革新と, 説明変数であ る科学との 雨 万を , 何らかの方法で 計測する必要が あ る。 そのため, 本研究では, 技術革 新の部分集合であ り, 日本特許法に 照 らして新規性があ り, 実用化可能かつ 有用であ るものとして -- 定の均一な基 準で審査され , 特許性有りとして 公報 に掲載された 「特許」 と, 科学によっ て 生み出された 知識を形式知化したも のと考えられる 「定期刊行物に 掲載さ れた論文等の 記事及び学会発表資料」 ( 以下, これらを 「論文等」 と呼ぶ ) との関係についての 研究を行った。 2.1 独自データベースの 構築 まず, 特許公報 C D 一 R O M をもと に, 日本特許データベースを 独自に構 築した。 このデータの 中から, 1 9 9 5 年から 1 9 9 9 年までの 5 年間に発 行された特許公報 ( 特許庁の審査を 経 て拒絶理由のなかったものとして 発行 された出願 ) を対象として 分析を行っ た 。 分析するデータをこの 範囲のもの に限定した理由 は , 公報の技術分野の 分類に使われる 国際特許分類 ( IPC) が 5 年ごとに見直されており , このⅠ 9 9 5 午から 1 9 9 9 年までの 5 年間 に発行された 特許が , 同じ国際特許分 類第 6 版に基づいているためであ る。 2.2 重点 4 技術分野特許の 抽出 つぎに, この特許公報データベー スか ら, 第二次科学技術基本計画において 重点分野とされている , バイオ, IT, ナノテク, 環境の 4 つの技術分野にお ける特許を選び 出すためのフィルタリ ングプロバラムを 作成し, 当該技術分 野に 該当する特許のデータベー ス から の 抽出を行った。 その際, バイオ技術に 関する特許を抽出するプロバラムについては
, AnderSon の研究と極力類似させた ア ルゴリズムにより 作成した。 それによ り, 国際特許分類のうち , 非常に狭い 特定の領域の 国際技術分類に 該当する か, あ るいはヒ トゲノム関係のキーワ ードを含む特許を 抽出した。 I T 分野特許は, 国際技術分類 G 0 6 F 「電気的デジタルデータ 処理」 及 び H 0 l 1, 「半導体装置, 他に属さな い電気的固体装置」 とした。 この技術 分野は, 限定的な IT 分野であ り, 分 析結果には留意が 必要であ る。 本分野 のフィルタは 独自設計のものであ る。 ナノテクノ ロジー技術分野の ブイ ルタ は, 経済産業省産業技術環境局技 術調査課による 「ナノ構造材料技術に 関する技術動向調査 ( 平成 1 3 年 6 月 5 日 ) 」において用いられているフィル タに 準拠した。 環境技術分野に 関しては, 日本国特 許庁が, 国際特許分類とは 異なる観点 から作成し, 国際特許分類と 組み合わ せて使用される「ファセット 分類記号」 中 ,「 z A B 環境保全技術に 関するも の」が付与されているものを 抽出した。 2.8 ランダムサンプリンバによる 標本 の抽出 これらの方法で 抽出したバイオ , IT, ナノテク, 環境の 4 つの技術分野にお ける特許集合から , 疑似乱数による 無 作為抽出によって 各分野 3 0 0 件, そ して, 比較対照として 全特許集合から( 分野を特定せずに ) 3 0 0 件の特許 を抽出した。 すな む ち,サンプル 数は, 3 0 0 件 X 5 ( 重点 4 分野十全分野 ) 二 f 5 0 0 件となる, 2.4 目視による サ イェンスリンケージ の計測 最後に, 上記の 1 5 0 0 件の特許サ ンプルの全文を 対象に, それら特許が 参照している , 別の特許及び 論文等を 目視により抽出を 行い, その傾向につ いて分析を行った。 具体的には, 1 5 0 0 件のテキストファイルを 一つずつ 読み, 引用部分を見つけ , 引用文献を 別 ファイルに抽出し , 特許及び論文等 に 分類した。 """ 。 " 論文等を引用している 特許のサン プルに占める 比率 ( 科学依拠特許比率 ) においても, 特許一件当たりの 平均論 文 導引用件数 ( サイェンスリンケージ ) においても, 多い順に, バイオ技術分 野特許, ナノテク分野特許, I T 分野 特許, 最後に環境技術分野特許という 明らかな傾向が 見られた。 この傾向は, 特許が P C T 条約に基づいて 出願され ているか否かにかかわらず , - 定であ った。 また, 特許が属する 技術分野の違い によって サ イェンスリンケージが 大き 者の国籍で分類したところ , サイェン スリンケージの 水準こそ異なるものの , どの国籍 群 においても技術分野間の サ イェンスリンケージの 差異の傾向は 同 一であ り, バイオが突出し , ナノテク がそれに続き , I T 及 び 環境技術は少 なかった。 さらに, サンプリンバした 4 技術分 野 , 1 2 0 0 件の特許について , 特許 1 件ごとの請求項を 数え, 請求 項とサ イェンスリンケージの 関係についても 分析を行った。 その結果, 米国特許で はサ イェンスリンケージも 高 い 一方で, - 特許当たりの 請求項も多いため , サ イェンスリンケージの 出願人の国籍に よ る差は縮小し , 技術分野による 差異 が際立つ結果となった。 ここでも, 最 もサ イェンスリンケージの 多 い 技術分 野はバイオテクノロジ 一であ り, ナノ テクノロジーがそれに 続いた ( 下図八 Ⅰ・ 6 @ 7 % ぬ
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たプノテクがそれに 続き, I T と環境技術 のの本質的な 差異に基づくものであ る は 少ないという 一定の傾向を 持つとい ことが実証されたと 考えられる。 ぅ 事実が明らかとなった。 この事実は, 技術分野によって 技術 すな む ち, サイェンスリンケージの が 科学から受ける 影響に遠いがあ るこ 技術分野による 大きな差異は ,技術分 とを示唆するものであ り,今後の科学 野毎に,その 技術的思想が 創作される 技術政策立案に 際し,技術分野ごとの 課程で発明者が 依拠した知識が ,科学 特性を踏まえた 科学技術政策のあ り方 的 知識であ るのか先行技術の 知識であ などを議論する 定量的かっ実証的な 基 るのかという ,技術の創作過程そのも 礎 資料を与えうるものと 考えられる。 参考文献
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