一般財団法人
日本産業協会
問 題 用 紙
(第 2 時限)
消費者問題
消費者のための行政・法律知識
(制限時間 60 分)
第 21 問 〜 第 35 問
【禁無断転載】 (受験上の注意)平成29 年度 消費生活アドバイザー資格試験
(平成 29 年 10 月 1 日実施) 1. 受験中は、受験票を必ず机上に出して下さい。 2. 筆記用具は、鉛筆、シャープペンシル、消しゴムを使用して下さい。 なお、鉛筆、シャープペンシルの芯の濃さは、HB以上とします。 3. 受験中は、2. で記載の筆記用具以外の使用を禁じます。 4. 解答用紙に受験番号と氏名を必ず記入して下さい。 5. 試験内容に関する質問には一切お答えいたしません。 6. 途中退席する場合は、解答用紙を係員に提出して静かに退席して下さい。 7. 受験中は、携帯電話等の通信機器の電源を必ず切って下さい。消費生活アドバイザー資格試験は、消費生活相談員資格試験を兼ねて実施します。
第21問 次の事項は、フェアトレード(公平な貿易)について説明したものである。誤っ ているものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 フェアトレードは、開発途上国などで作られた作物や製品を適正な価格で継続的 に取引することで、生産者の持続的な生活を支える仕組みである。 2 フェアトレードは、児童労働問題や環境問題など、社会的課題の解決手段の 1 つ として耳目を集めている。 3 フェアトレード商品は、広く普及させるため一般的な同種商品よりも価格を安く 設定して販売している。 4 フェアトレードの普及には、消費者自身が公平な貿易を通じての方法に共感して、 商品の選択を生産プロセスも含めて見直していく必要がある。 5 フェアトレードは、アメリカを中心として世界に広まっていったが、今日では多 くのグローバル企業が自社商品の原料調達に活用している。 第22問 次の事項は、今日のグローバル化の進展に伴う消費者問題について説明したも のである。誤っているものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 近年、消費生活のグローバル化の進展により、消費者自らが海外から商品を直接 輸入するケースが増加している。 2 日本における消費財の輸入額は、1990(平成 2 )年の約10兆円から2014(平成26)年 には約18兆円まで増加している。 3 2007(平成19)年度以降、海外業者および輸入品などに関する相談は、北米に関連 するものが最も多く、次いで中国に関連するものが多い。 4 ここ数年、輸入に関する相談では、とりわけ「安全・衛生」や「品質・機能」に 関する内容の相談が増加している。 5 越境消費者センター(CCJ)は、インターネット通販などにおいて、海外事業者との 取引でトラブルにあった消費者のための相談窓口である。
— 2 — 第23問 次の文中の の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで解答欄 に番号で記入しなさい。(なお、法律名は略称を含む。) 消費者関連専門家会議(ACAP)が2015(平成27)年に、会員企業を対象に実施した 「 ア 」(回答数338社)によると、消費者対応部門が「設置されている」が95.5%、「設 置はしていないが対応している」が3.3%で、ほとんどの企業が消費者対応をしている。 企業の消費者対応は、 イ の制定による1960年代後半から進められ、企業の規模や 業種などにより違いはあるが、「 ウ 」から「商品・サービスの改善につなげる」段階、 「 エ 」そして「経営での重要な役割」という段階を経て進化している。また、不祥 事の発生や発覚に際して、2004(平成16)年に成立した オ も相まって、情報公開や 経営判断のあり方について問題となったことも多く、消費者の動向を敏感に察知し、迅 速に経営トップへ情報提供するなど、リスクのマネジメントと連動する形で消費者対応 部門の役割の重要性が増している。 【語 群】 1 .消費者志向経営 2 .消費者保護基本法 3 .国民生活センターの窓口調査 4 .コールセンターでの対応 5 .消費者基本法 6 .企業における消費者対応体制に関する実態調査 7 .事故情報の一元化 8 .個人情報保護法 9 .公益通報者保護法 10.企業におけるコンプライアンス体制の整備状況に関する調査 11.消費者契約法 12.苦情処理中心 13.消費者情報の活用
第24問 次の事項は、2015(平成27)年度の全国消費生活相談について説明したものであ る。正しいものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 デジタルコンテンツやインターネット接続回線などの「運輸・通信サービス」に 関わる相談が30万件近くあり、相談全体の 3 割を超え、他の商品・サービスの相談件 数と比べて突出している。 2 相談件数は男性では50歳代が最も多く、女性も同様に50歳代が最も多い。 3 相談 1 件当たりの平均金額について、全体、65歳以上の高齢者、65歳未満のすべ てにおいて増加している。 4 寄せられた相談全体の契約購入金額のうち、高齢者に関する契約購入金額は1330 億円で、全体の約 3 割を占める。 5 障害者などに関する消費生活相談のうち、過半数は本人からであり、十分に判断 できない状態にもかかわらず、事業者に勧められるままに契約したり、買い物や借金 を重ねたりするといったケースが見られる。 第25問 次の文中の の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで解答欄 に番号で記入しなさい。 2016(平成28)年 4 月に施行された改正「消費者安全法」では、 ア が、関係機関 をはじめとする地域で活動する様々な団体や個人を構成員とした イ 協議会を設置 し、消費生活上特に配慮を要する消費者の見守り等必要な取組を行うことができること を定めた。地域で活動する ウ 団体及び(ウ)員を育成確保すること等も規定し、地 域の見守りネットワークの構築が図られてきている。(イ)協議会の構成員間では消費生 活上特に配慮を要する消費者について エ がなされ、 オ 義務が課される。地域 の消費生活上特に配慮を要する消費者の被害を防ぐためには、地域の多様な関係者が消 費者問題を学び、官民が連携してさまざまな場面で注意喚起や話題提供をする活動の展 開が期待される。 【語 群】 1 .消費者の権利 2 .消費者庁 3 .個人情報を取り扱わない努力 4 .情報の共有 5 .地方公共団体 6 .企業 7 .消費者安全確保地域 8 .情報収集の制限 9 .社会福祉 10.消費生活協力 11.消費者教育 12.通報 13.秘密保持 14.消費者支援
— 4 — 第26問 次の事項は、【消費者庁「2016(平成28)年版消費者白書」の「地方消費者行政」】 に関する記述を抜粋したものである。文中の の部分に、下記の語群のう ち最も適当なものを選んで解答欄に番号で記入しなさい。 地方消費者行政が法令上明文化されたのは、1968(昭和43)年に制定された ア で す。 イ 年の ウ 改正では、「消費者の保護」が地方の固有事務として規定されま した。それを受け、消費者政策専管部局や消費生活相談窓口の設置が進められました。 その後、地域の実情に応じた施策を講ずるため、 エ 等で消費者保護条例が順次制 定されていきました。2009(平成21)年に制定された オ では、地方公共団体が担う べき具体的な事務が規定されました。 【語 群】 1 .都道府県・政令指定都市 2 .消費者庁及び消費者委員会設置法 3 .地方分権一括法 4 .消費者基本法 5 .消費者安全法 6 .1994(平成 6 ) 7 .市町村・一部事務組合 8 .消費者契約法 9 .1969(昭和44) 10.消費者保護基本法 11.消費者庁・各省庁 12.地方自治法 13.2004(平成16) 14.地方事務委任規則 15.特定商取引に関する法律
第27問 次の文中の の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで解答欄 に番号で記入しなさい。 消費者教育の推進に関する法律 2 条 2 項に規定される ア の実現に向けて、 イ 、 消費者などの取組みを促進していくことの重要性が指摘されている。 ウ 経営とは、 (イ)が、消費者の視点に立ち、その権利の確保および利益の向上を経営の中心課題とし て位置付け、消費者の安全や取引の公正、情報提供等を通じて、持続可能で望ましい社 会の構築をめざす動きであるとされており、(ウ)自主宣言、フォローアップ活動などが 推進されている。また、消費者についても、 エ 消費、すなわち、地域の活性化や 雇用なども含む、 オ に配慮した消費行動や、フェアトレードなどへの関心が高まっ ている。 【語 群】 1 .恒常的 2 .消費者市民社会 3 .人や社会・環境 4 .意図的 5 .国 6 .倫理的 7 .財政赤字 8 .顧客志向 9 .第 4 次産業革命 10.消費者志向 11.NPO 12.自由貿易圏 13.利益志向 14.品質・アフターサービス 15.事業者
— 6 — 第28問 次の文中の の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで解答欄 に番号で記入しなさい。 2015(平成27)年度より、機能性を表示することができる食品として、これまでの国が 個別に許可した ア と国の規格基準に適合した イ に加え、新たに ウ 制度が スタートした。(ア)は、表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品 ごとに消費者庁長官が許可するものであり、(イ)は、すでに科学的根拠が確認された栄 養成分を一定の基準量含む食品であれば、特に届出などをしなくても、国が定めた表現 によって機能性を表示することができるものである。 (ウ)制度は、 エ の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品 であり、商品の販売日の オ 前までに安全性および機能性の根拠に関する情報など を消費者庁長官へ届け出ることとなる。 【語 群】 1 .健康食品 2 .機能性成分食品 3 . 1 年 4 .基準栄養成分表示食品 5 .都道府県 6 .機能性食品 7 .60日 8 .特定保健用食品 9 .特定機能食品 10.基準栄養食品 11.事業者 12.機能性表示食品 13.国 14. 6 か月 15.栄養機能食品
第29問 次の文中の の部分に、下記の語群のうち最も適当なものを選んで解答欄 に番号で記入しなさい。 消費者基本法は、消費者の利益の擁護および増進に関する基本理念として、消費者の ア の尊重と消費者の自立の支援を定めている。さらに、消費者政策の推進は、 イ の進展に的確に対応することに配慮し、また国際的な連携を確保、環境の保全に配慮し て行われなければならないとした。消費者利益の擁護および増進に関し、国、地方公共 団体および事業者はそれぞれの ウ を有するとされた。 また、同法は、消費者利益の擁護および増進に関して国が推進する基本的な施策とし て、安全の確保、広告その他の表示の適正化、などと並んで エ などを列挙している。 さらに、国による消費者政策の企画の審議・実施の推進・検証などを行う機関として オ の設置を定めている。 【語 群】 1 .権利 2 .責務 3 .役割 4 .基本的利益 5 .高齢社会 6 .高度情報通信社会 7 .個人情報利用の適正化 8 .適格消費者団体の支援 9 .意見の反映及び透明性の確保 10.独立行政法人国民生活センター 11.消費者政策会議 12.消費者委員会
— 8 — 第30問 次の事項は、「特定商取引に関する法律」の適用対象となる「訪問販売」につい て説明したものである。法律上正しいものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入し なさい。(なお、説明に記載されている内容以外の法令違反も、適用除外事由も、 免責される事由もなかったものとする。) 1 事業者が訪問販売で商品の販売をしようとするときは、契約の申込みを受けまた は契約の締結をするまでに、購入者に対して契約の内容について口頭で説明しなけれ ばならない。 2 販売業者が、訪問販売で商品の売買契約の申込みを受けたときは、直ちに(その場 で)、「申込みの内容を記載した書面」を申込者に交付しなければならない。申込みを 受けた際に売買契約の締結に至ったときは、その場で直ちに「契約の内容を明らかに する書面」を交付する必要はなく、後日遅滞なく購入者に対して交付すればよい。 3 販売業者は訪問販売に係る売買契約の締結について勧誘するに際し、売買契約に 関する事項であって、購入者の判断に影響を及ぼすこととなる重要なものにつき、不 実のことを告げる行為をしてはならないとされている。 4 販売業者が、商店街など路上を歩いている消費者に対して、売買契約の締結につ いて勧誘をするためのものであることを告げずに呼び止めて、特定の場所に同行させ る行為(いわゆるキャッチセールス)であっても、公衆が自由に出入りできる場所に同 行させて勧誘する行為は、禁止されていない。 5 「特定商取引に関する法律」が定めているクーリング・オフ制度による契約解除権 の内容と異なる特約をすることは認められない。特約の内容が購入者または販売業者 にとって有利であるか不利であるかを問わず、法に反する特約として無効とされてい る。
第31問 次の事項は、様々な法律によって定められているクーリング・オフ制度または 類似の制度について説明したものである。法律上正しいものを 2 つ選んで解答 欄に番号で記入しなさい。(なお、説明に記載されている内容以外の法令違反も、 適用除外事由も、免責される事由もなかったものとする。) 1 消費者 A は、プロバイダー業者(電気通信業者)B に光ファイバーインターネット サービス契約の申込みをした。翌日に回線接続工事も完了して、インターネット接続 サービスの提供が始まった。契約から 5 日目に、事業者 C との契約の方が、自分の 利用の仕方に最も適していることに気づいた。「電気通信事業法」の規定によって、 A は、B との契約を初期契約解除制度によって解除することができる。ただし、A はすでに B から受けたインターネット接続サービスの対価(料金)や設備工事費を支 払わなければならない。 2 消費者は、職場訪問販売による勧誘を受けて生命保険契約の申込みをした。その 際に消費者はクーリング・オフ制度に関して記載されている書面を受け取った。その 2 日後に保険会社指定の医師の診査を終了した。消費者は「保険業法」の規定により、 書面受領から 7 日経過しているが、クーリング・オフ制度による申込みの撤回をする ことができる。 3 消費者が建売住宅販売の広告を見て、一団の分譲住宅の現地案内所を訪ねたとこ ろ、住宅販売会社の営業員から勧誘されて住宅を購入する契約の申込みを行った。消 費者は翌日に冷静になって考えた結果、その住宅購入をやめることにした。消費者は 法定の書面を受領して14日目であるが、「宅地建物取引業法」の定めるクーリング・ オフ制度によりその住宅売買契約の申込みの撤回をすることができる。 4 会社員をしながら個人投資を行っている A は、投資顧問会社とその事務所で投資 顧問契約を締結した。A は、「金融商品取引法」の定めるクーリング・オフ制度によ り法定の書面を受領してから10日間は、契約の解除をすることができる。 5 消費者 A は、職場訪問販売による勧誘を受け、事業者 B と会員制レジャークラブ 入会契約を締結した。その際、クーリング・オフについて記載した書面の交付はなかっ た。契約から 1 か月後に、そのレジャークラブの宿泊施設とテニスコートを利用して みたが、案内パンフレットと説明から期待していたものとかなり異なっていると感じ た。A は、「特定商取引に関する法律」の定めるクーリング・オフ制度により契約を 解除することができるが、すでに受けた役務の対価(宿泊料やテニスコート利用料)は 支払わなければならない。
— 10 — 第32問 次の事項は、消費生活センターによる消費生活相談について説明したものであ る。法律上正しいものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 「消費者基本法」は、地方公共団体は事業者と消費者との間に生じた苦情が専門的 知見に基づいて適切かつ迅速に処理されるようにするため、苦情の処理のあっせん等 に努めなければならないと定めている。 2 「消費者安全法」は、都道府県および市町村に対して、消費生活相談等の事務を行 う「施設又は機関」として消費生活センターを設置しなければならないと定めている。 3 「消費者安全法」は、消費生活センターの要件の 1 つとして、消費生活相談等の事 務に「消費生活相談員」を従事させるものであることを定め、さらに「消費生活相談 員」は消費生活相談員資格試験に合格した者のみが就くことができるとしている。 4 「消費者安全法」は、独立行政法人国民生活センターおよび消費生活センターの長 は、他の地方公共団体の消費生活センターの長からの求めに応じ、消費者安全の確保 に必要な限度で、消費生活相談の実施で得られた情報を、当該他の地方公共団体の消 費生活センターの長に対して提供することができるとしている。 5 「消費者安全法」は、都道府県および市町村は消費生活相談に係る事務の一部を一 定の基準に適合する者に委託することができると定めている。委託を受ける者が一定 の法人格を有する者であることは要件とされていない。
第33問 次の事項は、金融商品取引について説明したものである。誤っているものを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 預金契約者である妻に無断でその夫がキャッシュカードを持ち出して ATM で預 金の払戻しを受けた場合において、銀行が不正使用について善意・無過失であるとき は、払戻しは有効であり、妻の預金残高はその分減少する。 2 預金者がまったく関与しないうちに作られた偽造のキャッシュカードを用いて ATM で行われた預金の払戻しは、銀行が不正使用について善意・無過失であっても 無効であり、預金者の預金残高は減少しない。 3 預金者が暗証番号を記した付箋とともに公園のベンチに置き忘れたキャッシュ カードを、拾得者が不正使用して ATM で預金の払戻しを受けた場合において、銀行 が不正使用について善意・無過失であるときは、払戻しは有効であり、預金者の預金 残高はその分減少する。 4 株式の取引価格が様々な要因で上下することは常識であるから、金融商品販売業 者が確実に利益をあげることができると述べて金融商品販売業者が勧誘しても、うか つに信じる方が問題であり、取引で損失を被った者が金融商品販売業者に損害賠償を 求めることはできない。 5 株式会社が金融先物取引を行って大きな損害を被ったとしても、株式会社は営利 を目的として事業を行っているのであるから、金融商品販売業者が説明不足を理由と して損害賠償責任を負うことはない。 第34問 次の事項のうち、契約が民法上どのように扱われるかについて、誤っているも のを 2 つ選んで解答欄に番号で記入しなさい。 1 おどされてこわくなって不要な不動産を買う契約 ── 無効 2 だまされて高額の遺品を安く売る契約 ── 有効だが取消し可能 3 泥酔して判断能力が全く欠ける間に気が大きくなって100万円を贈与する契約 ── 有効だが取消し可能 4 18歳の勤労少年が両親の同意なく分割払いで入会した100万円の結婚相談サービス 会員契約 ── 有効だが取消し可能 5 密輸入の代金を支払うと知ってその資金を貸した契約 ── 無効
— 12 — 第35問 次の事項は、契約の解除について説明したものである。正しいものを 2 つ選ん で解答欄に番号で記入しなさい。 1 3 月 1 日に入学金50万円を支払って大学院の社会人入学の手続をした者が、 3 月 末に配置換えになって勤務先が遠くなって通えなくなった場合、同人に責任はないの で、契約を解除して支払った入学金の返還を求めることができる。 2 ある法律問題の解決を弁護士に依頼した者は、相談をしている過程でその弁護士 の言動が気に入らなくなった場合、いつでも契約を解除することができる。 3 10万円で購入した中古の外国製カメラが 1 か月後に故障して撮影できなくなり、 代替品や部品が入手困難で取替えも修理もできない場合には、故障について売主に故 意や過失がなくても、買主は、契約を解除して10万円の返還を求めることができる。 4 家庭教師の指導で使う学習教材を購入した者は、家庭教師が来ないとしても、教 材が引き渡されている場合には、契約全体を解除して、代金全額の返還を求めること はできない。 5 2 年の期間を定めてアパートの一室を貸した場合、賃貸借契約は生活の本拠とな る場所を提供するものであるから、賃借人の同意がない限り、賃貸人は、期間中、そ の契約を一方的に解除することはできない。