健康診断に関する児童・生徒の理解・認識 : 教育的見地からの保健指導の視点
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(2) . 健康診断に関する児童・生徒の理解 o 認識 -- 教育的見地からの保健指導の視点 --. 川. 上. 幸. 三・山. 1. 序. 本. 道. 隆. 論. 学校における児童・生徒の健康診断の大きな目的は, 疾病異常の早期発見 であり, 学校の保健管 理の中 で最も重要な位置を占める. 地域社会や職場 における健康診断とは基本的には大きな相違はみられないが, やや異なっ た目的 )大西3 6 )汲田2 )高石5 )船! )も述べているように 学校の健康診断は - や性格をもっ ている. 即ち, 千葉1 - , , 教育活動の一環として, むしろ, 教育活動そのものとして位置づけて活動を展開しなければならな いところに教育的営為としての特殊性があると考える. )は 高校生を対象に 毎年実施している 「胸部X線検査」 「尿検査」 高校の養護教諭である森田7 , , , の対象疾患について調査 した結果, 約半数の者は正しく理解していないことを知り, 学校行事に位 置づけられ, 教育活動であるべき健康診断の在り方に疑問を投げかけている, 児童・生徒は毎年受検しているにもかかわらず, 何の目的 で, なぜ検査をするのかの目的意識を もたないまま, また知ろうとしないまま, 何となく受けている者が多く, 健康診断に対して極めて 消極的, 受身的な態度である, また, 学校も検査, 測定, 診断に追われて, 効率よく健康,診断を終 らせることに力 が注がれ, 健康診断の目的・意義, 重要性など, 教育的側面からの保健指導が欠如 しているように思われる. そこで本研究は, 健康診断における教育的側面からの保健指導の視点, 方向性を検討する基礎資 料を得るために, 児童・生徒たちが学校の健康診断に対してどのよう な捉え方, 受け止め方をして いるか, また, 諸検査の目的・意義をどのように理解・認識しているかを明らかにしようとするも の であ る.. 1 1 . 研. 究. 方. 法. 1. 調査対象 函館市内の小学校 (F小, T小, K小, M小) の2年生から6年生971名, 中学校 (K中, M中, N中) の2年生3 60名, 計1 3 31名の児童・生徒 である. , 2, 調査方法と内容 1) ・健康診断各検査項目の目的・意義の理解・認識については, 自由記述式の質問紙調査法とし 33.
(3) . 川上幸 三・山本道隆. た. 調査内容と対象学年は次の通り である. 小2, 3, 4, 6年 ( “ 身長や体重測定の目的 ( ィ) 尿 検 査 の 目 的 小 2, 3, 4, 6年 小2, 4, 6年. ( ゥ ) セロハンテー プ法検査の目的 回. 糞便 検査 の目 的. 小 3, 6年. (幻. 視力 検 査 の 目 的. 小 2, 3, 4, 6年. (が 色覚検査の目的. 小4年. ( ) ツ ベ ルクリン反応検査の目的, キ. 中2年 事後措置とその理 由 2) 健康診断に対する捉え方, 受け止め方については, 下記のテーマによる感想文 (作文) とし た.. 「自分のからだと健康診断」. 小3年. 小5年 「健康診断とわたし」 いずれも対象学校に依頼し, 該当学級担任の指導のもとに, 1) については, 集合調査法, 2) に ついては, 配票調査法とした. 3. 調査時期 昭和5 4年7月上旬から下旬. 1 1 1 . 結果と考察 1. 身長や体重測定の目的認知 身長, 体重等の身体計測は, 毎年, 全学年を対象として実施されており, 児童・ 生徒にとっ ては 非常に関心の高い検査項目 である. 表1は, 身長や体重測定の目的について,「身長や体重は何のために測るのですか」 の質問に対す る回 答を分類したもの である, 0%を占める. こ 「成長の度合いや身体の大きさを知る」 と答えた者は, 各学年最も多く, 50~6 の直接的, 現象的 把握は低学年からみられ, 学年進行による有意差はない. しかし, 身長, 体重の 発育不調は, 疾病異常発見の動 機となると言う本質的な把握をLている者は, 各学年少なく, 学年 進行に伴っ てわずかに増加の傾向を示すが高学年になっ ても 兆弱 である. 今後, この 面の指導が必 要となろう. 高学年 で回 答の多いものに, 「身長と体重の バランスをみる」(約10%) がある. この時期は, 自 己の体位・体型に関心を 示すことから, 身長と体重の調和, 即ち, 太っ ているか, 痩せているかを 調べる計測と認識したものと考えられる. また, 「平均値を出すため」 , 「他人と比較するため」 と計 0%みられる. 何事にも競争 意識の強くなる年代 であ 測本来の目的を離れた 認識をしている者が約 1 ること, また, 身体計測の統計処理 では, 学年・性別の平均値が公表され, 自己の計測値と比較す る機会が多いことからこのような認識をしたものと考えられる. 2. 尿検査の目的認知 昭和5 3年の 「学校保健法」 の改正により, これま で奇数学年に実施していた尿検査は, 毎年, 全 34.
(4) . 健康診断に関する 児童・生徒の理解・認識. 表1. 身長や体重測定の目 的認知 小. J. F,T,K小 学 校 小. n一205. 小. 3. ニ143 r lニ. 学. ニ246 nニ. 小. 6. r l=231. 1, 身体の大きさや成長の 106 82 11 9 144 度合いを知る (寺/。7) (ぶ7,J) (ぶ8。寺) (寺/.寺) 38 2, 健康かどうか、 病気で 72 41 75 (/8,寺) ( 8,7) (J 0,寺) (J /。之) な い かど うか を知 る 6 5 26 21 3, 身長 と 体 重 の バ ラ ン ス ( 。学) ( 学,之) ( 8,ざ) (/ /。J) 2 4 4, 平均値を出す。 他と比 26 27 較する ( /。0) ( 8 ) ( /○ . .6) (/ /。7) I 6 I o 5, 身長の高い順位をきめ る o) ( .?) ( 0.7) ( 0。”) ( 8. 6, 両 親 に 知 ら せ る 7. そ. の. (まる. 他. I I O 0) ( 0,”) ( 0。”) 5 4 4 ( J,よ) ( /.6) ( /,7) 8 10 O. ( i,夕) (. 8,D,K ( 「わ か ら な い」). 24 (/ /,7) (. 0) ( ”,/) ( J. ) 8 I 7 ・夕) ( ”.夕) ( ○.学) ( i, ) 6. 9,N ・A (「無回答」). (. 重複回答 , ( ) は%. 表2. 尿検査の目的認知 小. J. n=205. F,T,K小 学 校 ′ 」 ・. 3. r l=143. 小. 学. n=246. 小. 6. n=231. 1, 腎臓病の発見. 3 18 22 80 ( /.寺) (/J.“) ( 7.i) (J “,6) 2, 尿中のばい菌、 虫の有 45 42 1 04 26 無 (之 之.○) ( 夕.“) (” 之,ぎ) (/ /,i) 3 58 1 01 79 , 病気の有無、 健 康かど 130 うか (6ぎ,学) (学 ○.6) (学 /./) (3 ダ, ) I 4. 消化器(胃腸) の病気 I 11 11. 5, 肝臓の病気 6. 心 ・臓の病気 7, そ. の. 他. 8.D,K ( 「わ か ら な い」). 9.N ,A (「無回答」). ( ○,よ) ( 0.7) ( ”. ) ( 学.8) O 2 O 4 ( 0) ( /, ) ( 0) ( /.7) O o 2 2 ( 0) ( /,”) ( o) ( 0,夕) 6 12 5 15 ( ,“) ( 8,”) ( 之,α) ( 6. ). 10 6 I 6 ( “.夕) ( 0,ク) ( ,”) ( 之,6) 4 3 8 I ‐ ( J.0) ( ) ,/) ( 0.”) ( ぎ.3 重複 回答 , ( ) は% 35.
(5) . 川上幸三・山本道隆. 学年実施されることとなっ た, 表2は, 尿検査の目的について,「尿を調べて どんなことがわかりますか」 の質問に対する回答を 分類したものである. 低 学年ほ ど 「何かの病気の有 無検査」 と, 漠然と捉えている者が最も多く, 対象疾病が何 である かの認知は 極めて低い. しかし, 高学年につれて, 腎臓, 肝臓, 心臓, 胃腸とある特定の臓器の病 気と結びつけて理解するようになる. 特に, 腎臓と関連づけている者は, 小6になると急増する. 小4までは, 「何かの病気の有無」 , 「尿中のばい菌や 虫の有無」 を調 べるのが尿検査 である, と理解 している者が大部 分である. 小6になると, この認識も減少し, 兆の者は 「腎臓病や糖尿病発見の ための検査」 であることを正 しく理解 できるようになる. 全体を通 して, 非常に理解・認識の低い検査項目 である. 小6になっ ても%の者は, 何を調 べる 検査 であるかをはっ きり知 らないまま検査を終えて いる. 小学生 では尿と腎臓病の関係を理解させ るのは困難であるかも知れないが, 発達段階に即 した理解のさせ方, 指導の工夫が必要と考える. 3. セロハンテー プ法検査の目的認知 表 3 は, 糊 の つ い た セ ロ ハ ン テ ー プ を 虹 門 に 押 し あ て て 検 査 し た こ と を 確 認 し,「セ ロ ハ ン テ ー プ. をおしりの穴にあてて何を調べたのですか」 の質問に対する回 答を分類したものである. この検査 が腹にいる何かの 虫(害虫, 悪い虫, 寄生虫)または 虫の卵の有無の検査 であることは, 小学生 では90%以上の者は理解 している. しかし, その虫が 「蟻虫」 であることを正しく理解でき るようになるのは小4からである. 小2 ではデ 80%の者が漠然と 「何かの虫, 虫の卵の有無検査」 と捉えており, その 虫が 「嫌虫」 であることを理解しているのはわずか11 .3% である. 学年進行に つれて, この漠 然とした把握から, 「蛸虫」 と言う特定の寄 生虫名をあげて理解するようになる. 即 表3. セロハ ンテー プ法検査の目的 認知 ・ j ′. 之. nニニ 80. F小 学 校 一 ・ /. 字. nニニ 76. 小. 6. n=; 76. 42 9 31 (/ /.i) (” ○.8) (寺 寺.J) 29 33 い虫、 6・4. 1, ぎ ょ う 虫卵 の有 無. 2 ・ 塾 競参看憂. (8 0.○) (” i.”) (j g.. 3. 回虫卵 の有無. (. る 4, 健 康 状態 を み・. (. 5. ばい 菌 の 有無. 3 0 0) ( 学.3) (. ). 0 ○). 4 4 0 ◇) ( 寺.ぎ) ( 寺.j) 0 0 5 ○) ◇) ( ( 6。i) (. 0 2 ○) ○) ( 之,6) ( 3 0 I 7. D. K (「わ か らない」) ◇) ( /.i) ( i.夕) ( I 0 I 8,N.A (「無 回答」) ◇) ( /.J) ( /.J) ( 6, そ. の. 他. 0. (. 重複 回答 , ( ) は% 36.
(6) . 健康診断に関する児童・生徒の理解・認識. ち, 小4で4 0. 8%, 小6で55. 3%と増加 していくものの, 約半数しか正しく 理解して いない . 4. 糞便検査の目的認知 函館市 では, 毎年, 小1, 3, 6年を対象に回虫卵の有無検査 のために糞便検査を行っ ている . 表4は, 糞便検査 の目的について,「大便を調べて何 がわかりますか」 の質問に対する回答を分類 したものである. 小3, 6年とも 「何かの虫の卵の有無検査」 であることは 小3 で643% 小6で86 5%とよく , , , , 理解して いる. しかし, 小3 では, 約半数が漠然と 「虫」「害虫」「悪い虫」 と表現しているのに対 して, 小6では,「寄生虫」 と答えている者 が82 .6%を占める, また, 小3 では寄生虫以外の回答者 %を占め 0 が3. 8 るのに対して, 小6 では 11,6% に 減 少 す る.. 表4. 糞便検査の目 的認知. T,K小 学校 小 6. 小 品 に 1, 虫、害虫、悪い虫の卵の有無 2, 回虫卵の有無 3, 寄 生虫卵の有無. n=155. 73(‘/,/) 4(. .8). 0(. o). 4(. ,6). 1 2( 8.学) 128(8 .6) 3( ,/) 2( /,i). 4, ぎょう虫(卵)の有無 5, ばい菌の有無. 1 0( 7.0). 3( /.夕). 6 , 消化器系の病気 7, 病気の有無. 7( ”.夕). 2 6(/ ぎ,c2). 7( “.よ) 7( 学, ). 8, 肝臓の病気. 1( 0.7). 0(. 9, そ の他. 2( /.α). 1( 0,7). 0). 1 0.D・K (「わ か らな い」). 0(. 0). 1( ○,ク). li,N・A(「無回答」). 4(. .8). 1( 0.7). 重複 回 答,. (. ) は%. 両学年とも 「回虫卵の有無検査」 と正しく理解している者は わずか2~3% である 嬬虫と回 , . 虫卵検査 方法の相違も今後必要な指導項目となろう , 5. 視力検査の目的認知 表5は, 質問紙に縮小した視力検査 票を記載し, ラン ドルト環の輪 の切れ目 がどちらを向いてい るかの検査を実施したことを確認し,「この検査は, 何のためにしたのですか」 の質問に対する回答 を分類したものである. 小2 では, 「目の検査」「目のため」 と漠然と捉えて いる者が1 7 .6%いるが, 小3以上 ではこの認 識は皆無となる, ほとんど大部分の者は, 「目が良いか, 悪 いか」 「どれだけ見えるか」 「視力を調 , , べる」 と答えており, この検査が視力検査 であることは十分理解 していると言える しかし 視力 , , 検査のもう一つのねらいである「眼疾や屈折異常を発見する手がかりの検査」であることの認識は , 37.
(7) . 川上幸三・山本道隆. 表5. 視力 検査の目 的認知 i 、 ′. ,205 nー-. 1. 目が良い か、 悪い か。 ど れ だ け 見 え る か。. i ノ ・. (. 3 . 眼鏡の必要性の有無. (. 5. 座席決定 の ため. nニニ231. 3. 4. 8. ( 3.J) 【 ム の ,0) ( -- ー , 一 三ふり 19 4 0 19 ○) ( ( 8. ) ) .8) ( 7.7. (/7.6) (. ( / &) (. 0. 0. 0. 36. 4, 目 の た め。 目 の 検 査. 小. ニ246 nニ. 216 2 26 127 1 47 (7 /,7) (BB.8) (夕/.夕) (夕J,よ) 4. 2, 目の病気 の 有無. 3. n==i43. F,T,K小 学 校 6 小 学. 0) (. ○) (. 0). 0 ◇) (. 0) (. 0). 重複 回 答 , ( ) は% 、何の検査″ であるかは理解しているが u何のための検 査″ であるか 小学 生 では2~ 4% である.・ , の理解・ 認識は極めて低い. 今後, この 面の指導が必要 である. 6. 色覚異常 検査の目的認知 色覚異常検査は, 小学校においては1 ,年と4年に実施される. 表6は, 小4を対象に検査票の絵 図を 一枚提示し, この検査の目的・意義について,「この検査は何のためにしたの ですか」 の質問に 対する回答を分類したものである. 2% 0. 」と正しく認知している者は 6 「色盲かどうか」 ,「色を見分けて, この数字 が読めるかどうか 表6. 色覚 異常検 査 の目 的認知. F,T,K小 学 校 j ・ 多 ノ n=246. 1, 色盲 か どう か。 色 を 見わ け る. 1 03(夕/,夕). 2, 数 字が 見わ け られる かどう か 3, 目 の良 し悪 し. 45(/ 8.i). 4, 目 の 病気 の有無 5, 思 考力 ・判 断 力. 1 1( 学.ぶ) 4( /.6). 6, 目 をよ く する 7. 何 色 かを判 断す る. 49(/ ?.夕). 5(. .0). 2( 0.8). 他. 1 1( 学,寺). 9.D .K (「わ か らない」). 1 4( ‘.7). 8. そ. の. l o.N .A (「無 回 答」). 1( ○.”) 重複 回 答, ( ) は %. 38.
(8) . 健康診断に関する児童・生徒の理解・認識. である, 視力検査と同じような検査と認知している者19. 9%, その他,「色 の判定」 ,「思考力,判断 力」 の検査と誤っ て認識している者もおり, 約40%の者は, 何の検査 であるかを正しく理解 してい す まし、 ,. 7, ツ ベルクリン反応検査の目的認知 昭和5 3年 「学校保健法」 の改正により, 全員対象の結核の有無検査は, 小1と中2に実施される ことになっ た, 今回, 中2を対象に, 結核 の有無検査に関する理解・認識調査を行っ た . 表7は, ツ ベ ルクリン反応検査 (以下 「ツ反」 と記す)の目的について,「ツ反は何のために行う のですか」 の質問に対する回答を分類したものである, ツ反が何か (病気) の検査 であることは, 55.6%の者は理解して いる しかし, 「結核」 と関連づ . けて理解している者は, そのうちの7 0. 5% (全体の39,2%) である. さらに, 結核菌 (感染) の有無検査と答えた者は, そのうちの4 0% (全体の22. 2%) であり, 約 兆しか正しく 理解・認識して いない. また, ツ 反が病気の予防, 即ち, 病気予防のための注射 (予 防接種) と誤っ て認識している者が1 8 7%) ,1% で, 対象疾病として 「結核」(9, , 「風邪」(5 ,3%) ,. 表7. ツ ベ ルクリン反応検査の目的認知 K,M,N中 学ネ交 中 n=360. 1. 結核 菌(感染) の有無. 80(之 ,J). 2. 結核催患 の有無 3. ば い 菌 の 有無. 46(/ ,8) 2 4( 6,7). 4. 病 気 の 有 無。 健 康 か ど うか. 1 9( 寺.J). 5. 結 核(菌)に対 する 免 疫 の有 無. 1 3( i,6). 6, 病気に対する免疫の有無. 1 3( i,6). 7.BCG接 種、 必 要 性 の有 無. 2( ○.ぶ). 8, 病気 に か か り やす い 人 の発 見. 1( ○,i). 9, 何かの反応検査 10. 結核の予防(予防注射). 3 5( 夕.7). 1 1, 病気 の 予防. 1 1( i./). 12 . 風邪の予防(予防注射). 19(. 1 3.条没菌 1 4, そ. 2( ○.寺). ,i). 5( /,”) の. 3( 0。8). 他. 1 5,D,K (「わ か りま せん」). 6 8(/ 8,夕). 1 6,N,A (「無 回答」). 1 6( 4,. ). 重複回答, ( ) は% 39.
(9) . 川上幸三・山本道隆. 約 「何かの病気」(3 .1%) をあげている. ツ反が, 「結核」 と言う疾病に対する検査 であることは, u ″ 感染 結核菌に 2 %もいることから 者が1 8 40%の者は理解しているが, 結核の耀患有無と答えた , . い ″ していることと, 結核に 穫患 (発病) していることの相違 を十分に理解していない者が多いよう であ る.. 8. ツ ベルクリン反応陽性者と陰性者の身体性状の違い 表8は,「ツ 反の陽性者と陰性者の身体は どうなっ ているの ですか」の質問に対する両者の違いを まとめたものである. 表8. ツ ベ ルクリン 反応 陽性者, 陰性者 の身体性状 の違 い. ツ反陽性者. ツ反陰性者. K,M,N中. 中. r i=360. 結核(菌) の未感染者. 93(之ぶ.8). 2. 免 疫(抵抗 力) がある 免 疫(抵抗力) が ない. 44(/之,之). 1, 結核(菌)の感 染 者. 3, 正 常(健 康) である. 異常(病気) である. 3 5( 夕.7). 4, 菌 を も っ て い る. 菌 を もっ て い ない. 21( 寺.8). 5, 異常(病 気) である. 正常(健康) である. 8(. 6. 菌 を も っ て い な い. 菌 を も っ て いる. 4( /./). 7, 不潔 な 人. 清潔な人. 3(. ,. ). 0.β). ( ) は%. 8%, 次い で, 両者の違いが結核菌の感染者, 未感染者 であることを理解している者が最も多く25. 理解している 両者の違いを正しく % 1 2 2 であり 結核に対する免疫 (抵抗力) の有無と答えた者が . , 病気 ) と認識している者が9 ( 陰性者を異常 0% である. 陽性者を正常 (健康) .7%みられ 者は約4 , とから 結核にかかりにくいこ 免疫 があり たが, 中2 では, 大部分が陽性者 であり, 結核に対する , このよう な認識をしたものと考えられる. 9. ツ ベルクリン反応陽性者, 陰性者の措置とその理由 表9, 表10は, 「ツ反陽性者, 陰性者に対して どのよう な事をしますか」 また, 「それは何の ため にするの ですか」 のツ反陽性者, 陰性者に対する措置とその理由についての回答をまとめたもので あ る.. 陽性者の措置については, 表9に示すように,「X線撮影」と正しく 答えた者はわずか26 .4% であ る, 大部分はツ 反陽性者 であり, この調査の1~ 2 ヶ月前に受検しているに もかかわらず, ツ反陽 性とX線撮影を関連 づけて把握している者は % である. 者は, X線 「なぜ, ツ反陽性者はX線撮影をするのか」 , 検査の目的について正しく 理解している 検査名を知 また おり っ てい , 撮影と 答えた者のうちの約 半数しかない. ツ 反検査と混同した者も , 陽性者に対する検査名とその目 ても, 目的・理由は 「わからない」 , 「無回答」 が兆を占めている, 3.6%) である. 0名中, わずか49名 (1 的,意義を明 確に理解・認 識している者は, 調査対象者36 40.
(10) . 健康診断に関する児童・生徒の理解・認識. 表9. ツ ベ ルクリン反応陽性者 の事 後措置 とその理由認知. 事後 措 置の 方法 1 , レントゲン撮影検査. ア 結核の有無 イ . 結核の予防. 95 (“ 6,学). 2,B C G 接種. ) 治療する 2. 13. 3 ) 注 射する. / ぶ. え N・A 之 ア 結 核 菌を ぅえる / イ , 菌 を体 内にまわ らせない ウ 之 , 結 核予 防のため 6 ヱ D・K オ J .N・A. ア,結核の有無 29 ( 8,/) イ . 結核 菌の 有無 ウ ,免疫の有無. J. 工 ,病気の有無 / オ ,N・A. 名. /. ア N・A / ア N・A 寺. ア 免疫がある 33 ( 夕,之) イ . 結 核菌 がある. 12 5, そ の 他 ( J:JI ”” ….-””””…- - . - - - - -- - 6,D・K, N・A 178 (α 夕.学). エ.健 康 である / オ. その他 / 力、N・A /2. タ 之. ウ , .結核菌がない,.‘ … … ”- -. . . . . . -.. ( ) は%. D・K … ・「わからない」 N・A … ・「無回答」. 表10 ツ ベ ルクリ ン反応陰性者 の事後 措置 とその理由認知 事 後 措 置の 方 法 177 (α夕 ふり. 2, 何 か注射をす る. 22. 3, 何か 検査をする. 16. ( 予防接種) ( 6./). ( 学,学) 4, レン トゲン 検査. 4 ( /・/). 5, 何も しない. 3 ( ○,おっ. 7, 測定 する. 60 n=3. そ の 理 由 ア 結核 菌を うえる. 6. 治療をする. /○. イ ,結核を治す. 4, 何も しない. 1,BCG 接種. 言. 之6. ア. 結核のお それ. α. ) 測 定する 4. αク オ ,免疫(抵抗力)/ の有無 之. 有無 茎 室ネ体をみる 驚喜露無 皇帝. ( J.6) 3, 何 かをす る - ) 検査する /?. n=360. そ の 理 由. 11 ( i, “ 3. よ学. オ . 何かの菌を 入/. ウ 何か の病気 の予防 /○ や抵抗 力 をつ ける. キ, その他 /○ ク /ク ,D.K Jα ケ N・A ウ , 病気の 有無 / 工,D・K / オ J .N・A. ィ 際 駅 方幹斧 の ( を ナ エ,結核の有無検査. J. ア 結核菌 を ぅえ る 《 結核に対 す る免 疫 (抵抗力)を つける. タ 7. ,. 鋤 の予防. . アー病気あ肴ー無 “…“.輩. 牙/その他ー”…フ イ 結 核薗の有無 ” 力 ・D.K ラ ウ 結核の 有 無. /. 工 結核の予防 ア 肺の異常をみる. / 之. イ ,D・K ウ ,N・A ア する必要 ない イ .D・K. キ ,N・A. / / 之 /. . . , ”” 川ーー一. ◆ 季 離 謎 雪麦讐疫 おける 三 ウ .D・K 工,N,A ア N.A. J α J. (一Q′ &) , ー… … ….”- . ‐ . .” . 8. D・K, N・A. 1 24 (j ,学) ( ) は%. D・K・・・・「わ か らない」 N・A … ・「無回答」. 41.
(11) . 川上幸三・山本道隆. 陽性者は, 結核菌をもっ ており, 免疫 (抵抗力) があるので「何もしない」 と答えた者が9.2%,「何 4%を占めており, 極めて低い認識 である, 9. をするかわか らない」 , 「無回答」 が4 2% 9. 一方, 陰性者に対しては, 表10に示すように,「BCG接種」と認知している者は約 半数の4 であり, 陽性者に対するX線撮影の 認知より高い.「ツ反陰性者は, なぜBCG接種をするのか」 の BCG接種の目 的・意義については,「結核菌をうえるため」 と言う, 現象面の説明にとどまっ てい る者が, BCG接種と答えたうちの30,5%で最 も多い. しかし,「何のためにするのか」 の本質的 な 6. 6%と意外と少ない. ツ反陰性 者に対して, どのよう な検査を, 何 目的・意義にふれている者は2 のために行うのか, の検査名とその目的・意義を理解している者は, 全体の28.1% である.「何をす 結核磯患率が減少し, 関心が薄れた るかわからない」 , 「無回答」 が全体の %を占めており, いかに 考えさせられる と言っ ても, 教育活動としての健康 診断の在り方について . 1 0 . 健康診断に対する捉え方, 受けとめ方 次に, 健康診断についての感想文 (作文) を通して, 児童は健康診断をどう捉え, どう受けとめ ているか, を把握し, 保健指導の視 点並 びに教育的見地からの対処のしかたについて考えてみたい, 表11は, 小3と小5の作文を整理, 分類したものである. 小3 では, 身長や体重の大きさ, 視力 の程 度, う歯の本数など, 自分の身体や健康についての具体的内容や結果を詳細に述べている者が 8.5%) にふれて 7.1%) 多いが, 健康診断の目的・意義, 重要性 (1 , 健康診断と健康との関わり (1 (50, 健康との関連 % ) 重要性 ( 4 0 4 健康診断の いる者は非常に少ない. しかし, 小5になると, , ,. 表1 1 健康診断に対する捉え方, 受けとめ方 」 ・ ノ. M,F小 学 校 小 5. 3. r lニニ141. n= 146. 57(学○. ”) 41. 1, 健康診断 の意義・重要性 ア)疾病異常の発 見 イ)発育状態 の認 知. 25(/7./). 2, 健康診断 と自己の健康と. 27(/8. よ) 71(‘◇. ”). 3, 早期治療 の心構え 4, 自己 の健康の管理 や増進. 1 2( 8, 之) 28(/?. 夕) 21(/学, ) 22(/J. 6) 3( 之, /) 18(/ . 8). 21. 11. 39. の 関わ り. 5, 健 康診断はき らい である 6. 健 康診断は 好き である 7, 受診時の不安感・心配 8, 自 己の健康や 身体の悩 み 9, 医師や学校 の教師 に 対す る感謝. 12( 8. ) 8( ‘, 7) 19(/i. 0) 1 3( 夕, 之) 4( . 7) 49(J学. #) 7( ”. 8) 重 複 回答,. 6( 学. J) ( ) は%. )も述べているように 低学年 では表面的具 4%) について述べている者は急増する. やはり, 小倉8 , 体的な捉え方しかできないのに対して, 高学年 では本質的関連的な捉え方ができるようになる. 児童の中には, 健康診断に対して好き嫌いの感情を表わしている者がみられる, 小3では, 成長・ 発育に対する確 認の楽しみや期待感をもっ ており,ぃ好き″ と答えている者が多いが, 小5 では, 低 42.
(12) . 健康診断に関する児童・生徒の理解・認識. 視力者, 過体重者 が検査や測定で欠点を指摘される ことを懸念して 嫌い″ と答えている者が多い , 明らかに, 両学年に好き嫌いの感情の違 いがみられる. また小3 では,.健康診断を楽しみにしている者がいる反面, 受診・検査時に 「悪い結果 が出たら どうしよう」 , 「視力 が低下していないだろうか」 , 「身長や体重 が増えているだろうか」 など, 健康 診断の結果に対する一抹の不安・心配をしている者もみられる(130%) この種の感情は 小5に . , なると減少する が, 代っ て 「太っ ている」 , 「視力が悪くなりつつある」 , 「背が低い」 など, 自分の 身体や健康上の欠陥をはっ きり表示し, それに対して心配し, 深刻 な悩みとして訴え ている者が増 加する(3 4. 8%) . 特に女子に多い. これは, 自己の容姿や健康に非常な関心を示す年代に入っ てき ているためと考えられる. 両学年 の健康診断に対する心配, 不安, 悩みには, 質的な違 いがみられ る.. 健康診断時に, 検診や測定・検査 をしてくれる医師や学校の教師に対して感謝の気持を述べた者 が4~5%みられたが, 健康を守るために働く人々に感謝の気持をもたせることも, 保健指導の大 切な要素 であり, 忘れてはならない指導であろう. また, 作文の中には, 健康 診断を契機に, 今後積極的に健康を増進 して行こうとする心構え 意 , 欲を述べた者はあまり見られない. 児童・生徒の大部分は健康 であり, Po l i i th へ の 指 導 も t s vehea 重要な指導と考える. 次に, 作文にはいろいろな観点から疑問, 感想, 意見等が述べ られているが その中から指導を , 要すると思われる問題点をあげてみたい, 1 ( ) 肥満に関して 太っ ていることに対して悩みをもっ ている者は, 高学年女子に多くみられるが, 悩みを訴えてい る者のローレル指数を算出してみると, 肥満の部類に属 していないのに太っ ていると意識して いる 者が意外と多い. 最近, 太ることに少し神経 質になり過 ぎる傾向にあるように思われる 成長期に . ある児童・生徒の体重増加 は, 生理的現象 であり, 健康体 であれば少々の体重増加は問題 がないこ と, また, 太っ たと言われて体重減少対策に食事を抜いたり, 極端に制 限している者 がみられるが , 成長期にある児童・生徒には栄養上の制限より身体運動によっ てエネルギー消費をはかる ことが大 切 であることを指導すべきである. ( 2 ) 発育・成長に関して 「私より大きかっ た人が, 今は私より小さい なぜ, その人は大きくなれないのだろうか」「昨年 . 私より小さかっ たAさんが, 私を追い越してずっ と大きくなっ た 早くAさんに追いつきたい」 な . ど発育・成長に関する内容がみられるが, 身体発育 パターンは一様 ではなく, 早熟型, 晩熱型など }を理解させ ることが必要 である これによ て 一時点 で他人と大小を比較し 発育現象の個人差9 っ , . , 優劣を競 い合うことは無意味であることがよく理解 できよう . また, 身体発育が小学校高学年から中学校にかけて, 女子が男 子を凌駕することに疑問を投げか けている者がいたが, 年令による男女の発達の違いとその理由も大切な指導項目 である . 自分の身長や体重が, 集団の平均値より低いことに対して心配, 悩みをもっ ている者もみられる が, 身体 計測値における平均値のもつ意味を理解させることも必要 であろう . ◎. う歯に関して. 「むし歯があるのに痛くない. 不思議だ. 痛みがないのでそのまま放置している」 「病院で治療 , さ れる の は 痛 いの でいや だ」 と述 べ て い る が, C, のう 歯 は 痛 み が な いこ と C, のう 歯 を そ の ま ま ,. 放置しておくとう 蝕は進行すること, う歯は治療 しなければ治らないこと, 早期治療の大切さ 等 の指導が大切と思われる. 43.
(13) . 川上幸三・山本道隆. ( 4 ) 色覚異常に関して 「僕は色盲だ, なぜ色盲になるのだろうか. 色盲は治らないだろうか. 治す薬はないのだろうか」 と色覚異常に対して深刻 な悩みを訴えている小3の男子がいたが, この児童に☆寸しては個別の保健 指導が必要となろう. ( 5 ) 学校における健康診断全般に関して 「病気でもないのに, なぜ医師がきて診断してく れるのだろうか」 , 「なぜ, 学校で健康診断をす るのか不思議 である」 , 「僕は, 健康診断は好き ではない, しかし, やらなければならないのでしか たがなく受けている」 , 「お医者さんに診て貰う時, おしゃ べりをするとどうして叱られるのだろう か」 など多種多様な疑問, 感想, 意見が述べられているが, 学校における健康診断の目的・意義や 性格, 健康診断の重要性, 内科検診時に静粛に受診しなければならない理由などを十分に理解させ ることが必要 である.. W. 要. 約. 本研究は, 健康診断における教育的側面からの保健指導の視点を検討するための基礎資料を得る 331名) の児童・生徒を対象に, 健康診断諸検査の目 ことを目的に, 函館市内の小・中学校7校 (1 , 的・意義の認知調査並 びに健康診断についての感想文 (作文) 調査を実施し, 次のような結果を得 た.. -- 健康診断諸検査の目的・意義の認知について -- 」 と言う, 直接的現象的な捉 1) 身長や体重測定については,「身体の大きさや成長の度合いを知る . え方をしている者は各学年最も多く, 50~60%を占める. しかし, 身体の発育不調は, 疾病異常発 ・意義を理解している者は, 高学年になっ ても兆しかいない. 見の動機となる本質的な目的. 2) 尿検査については, 小4ま では漠然と 理解している者が多く, 腎臓と関連づけた者は極めて少 ない. 小6になっ ても 「腎臓病発見のため」 の検査 であることを理解するのは 兆 である. 小学生ま では, 腎臓と尿の関係を理解するのは困難なよう である. 3) セ ロ ハ ン テ ー プ 法 に つ い て は, 腹 に い る 虫, ま た は, 虫 の 卵 の 有 無 検 査 であ る こ と は 90% の 者. .80% は理解している, しかし, これが 「嫌虫」 であることを理解しているのは, 小2 で11.3% で, は 「悪 い 虫」 と表現している. 小4で40,8%, 小6で55.3%と 「嫌虫 卵の有無検査」 であることの 認識は高まっ ていく が, 約半数しか理解していない. 4)糞便検査については, 腹にいる 虫の卵の有無検査 であることは, 半数以上の者は理解している. しかし, 「回虫卵」 と正しく理解している者は, 小3 で2.8%, 小6で2.6%と非常に低い理解であ る,. 5) 視力検査については, 「視力」 を調べる検査 であることは大 部分は理解している. しかし, 本質 的なねらいである 「目の疾病や屈折異常者を発見する手がかりを得るための検査」 であることの認 識は低い。 6) 色覚異常検査については, 正しく理解している者は60.2% である, 視力検査と同じような検査 と認識している者が20%もおり, 約40%は何の検査 であるかを理解していない. 7) ツ反検査については,「結核」 に対する検査 であることは約40%の者は理解している, しかし, 「結核菌 (感染) の有無検査」 であることは 22.2%しか理解していない. 感染有無検査と 雁患検査 44.
(14) . 健康診断に関する児童・生徒の理解・認識. の相違を十分に理解していない者が多い, 4% であるが, 6, 8)ツ反陽性者に対する措置については,「X線撮影」 と正しく認知している者は2 9. 3, 6%である,「わからない」 検査名とその目的・意義を理解している者はわずか1 ,「無回答」 が4 4%を占めており, 極めて低い認識である, 2% であるが, 検査名とその目的・ 9. ツ 反陰性者に対しては,「BCG接種」と認知している者は4 意義を理解している者は28.1% である, 陰性者に対する措置や目的・意義の認知より陽性者の方が 理解・認識は低い. -- 健康診断に対する捉え方, 受け止め方について -- 1) 小3 では, 自己の身体や健康について, 表面的具体的内容, 結果を述べている者が多くみられ るが, 小5では, 健康診断の目的・意義や重要性, 自分の健康との関連な ど, 本質的関連的に把握 して いる 者 が 多 い.. 2) 健康診断に対して好き嫌いの感情の違いが両学年にみられる. 即ち, 小3 では 「好き」 , 小5で は 「嫌い」 と述べる者が多い. 3) 健康診断に対して心配や 不安, 悩みをもっ ている者が意外と多い, 小3 では, 結果に対する- 抹の心配や不安程 度 であるが, 小5になると, 身長, 体重, 視力に関して深刻 な悩みを訴えている 者が多くなる, 4) 感想文 (作文) を通して, 教育的見地から指導を要すると思われる項目に, 肥満, 発育の個人 差と性差, う歯, 色覚異常, 健康診断の目的・意義や性格等があげられる. 以上, 児童・ 生徒の健康診断諸検査の目的・意義については, 十分に理解・認識がなされていな いことが明らかとなっ た. また, 健康診断に関する作文からも, 教育的見地から指導を要すると思 0 )は 「健康診断に対して正しい理解・認識をもつことは われる多くの問題点が指摘された. 田中1 , , 将来, 健康 診断受診と言う保健行動 をおこさせる動機づけのもととなる」 と述べており, 自己の 健康を主体的に管理していく上で極めて重要なことであると考える. 疾病異常チェッ ク活動中心の 健康診断から健康診断を保健教育の素材として, 保健教育のための健康診断へと転換を図っ ていく ことが今後の学校における健康診断の重要な課題と考える.. 参考 (引用) 文献 7 9年 1) 千葉格典 「学校保健管理」2 0 5~1 66頁, 健康と教育, 大修館書店, 19 97 7年 2) 汲田克夫 「養護教諭が組織者としてもつべき能力とは何か」43~45頁, 健, 第6巻第2号, 1 5~1 43頁, 3) 大西積守「学校における保健管理形態と保健活動との関連を通してそれぞれの成果を期待する」12 健康教室, 第381集, 1 97 7年 5集, 1 9 77年 」23~28頁, 健康教室, 第31 4) 向井幸生 「学校における健康診断 --その意義をとらえ直す 97 8年 5 5~1 58頁, 学校保健研究, 第20巻4号, 1 5) 高石昌弘 「学校における定期健康診断の性格」1 3号, 1 9 7 7年 - 6) 船} -幡夫 「学校における健康診断の意義と課題」 5~8頁, 健康と体力, 第10 4頁, 健康教室, 第348集, 19 7 9年 7) 森田光子 「現場の実態から保健教育について考える」12~1 4年 9~1 6 9頁, 健康と運動, 第一法規, 1 9 7 8) 小倉 学 「保健認識にみられる発達の一般的傾向」15 9年 9~31頁, 健康と教育, 大修館書店, 197 9) 高石昌弘 「発達の個人差と教育的理解」2 2号, 1 97 6年 1 0 ) 田中恒男 「健康診断の事前指導を保健行動論から考えてみる」27~30頁, 健, 第4巻第1 (川上:本学助教授・函館分校 山本:本学助手・函館分校) 45.
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