都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討
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(2) . 2年 9 月 平 成1. 北海道教育大学紀要 (自然科学編) 第51巻 第1号 l出頭do Umve i汐 of Educa甑on (NatmaISciences) VOL 51 lof Ho J r s ouma , No ‐1. ber Sept em L ,2000. 都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討. 古川. 昇*・ 佐々 木. 茂喜**・ 山本. **. 理 人*・ 金 野. 健 司***・ 田 中. 憲 昭****. *(北海道教育大学 岩見沢校) , **(北海道教育大学 札幌校) ,. 北海道教育大学, 札幌校大学院生) *** *(北海学園大学). ▼ C hange in Rui ーdent s, ral stu. ~倉om Successive Surveys. on. PhysicaI Growth. P亘[ Pa 1 コ ア and Secondary. l lage on the Students in Fa□n i i ng Vi. Ci ty outskD1s′Y. ** *S1 Nobo i SASAJ K1 JR鵬 強 WA, ugek o YA恥&A山40To,*and ru Ft , 恥 趣t * Nona顔 TANA (A**** Ken i KONNO** i ,. *Ho鰻;a i l i i ido Umvers ty of Educaロon l zawa C2mQpus ,lwa **Ho 雲窓aido Uni i汐 of Educanon, Sappolo Campus ver s ***Hoも氷a l of Educanon ido Uni iけ of Educanon, Graduat e Schoo ver s ****Ho声志ai 紬【 iけ s e r g uen U遊v. The Pu E I Ige j : Pose of 仕口s study was to e×al国山e dhe cha. m. ’ h sic副 nl ral students P y gtoWth by. uages on t ] bec ts i t主 ーdents of f 1 r そ江 rming 両L t y outski mea [ ns of surveys of P沈lnaly and seconda1γ s ‐ 超 2 ) aI } StuIa a7 ) K0ba ashi6 ical groWth was 加配 tudy ⑭latsumal Id sasaki)) a pre西ous s g y , phys. i h rvey, w粒c ld re淳onal factors s sui enced by en直ronぽ口ental soci紙, economic . bl th , al , educanonal 1999 t was also shown 化lat Physicalglowth was 超鼠uenced by social was conducted between l985 ‐ ,i ional factors. and educat The. mE血. j じ Pg r t h acceleranon Phenomenon aPpeared in bo出 sta Lnd ) a gro沢 res山ts co堆 肥= that l. 〔 h staned to aPPear after l991 t億]g he i a1 ld si ) 仇e chz江1ges in allnual groWH ght . ‐2 1. 緒. 言. 発育は環境要因の影響が大きいといわれ, なかでも経済的環境, 社会的環境, 教育環境, 住居環境, 地域 ) 須永他7 } 佐々木2 ) 等諸家に ) や小林6 的環境等の諸要因が相乗して, 発育に関与していることは松浦1 , , , よって明らかにされている. しかし, スポッ ト的な地域間の環境要因が発育におよ ぼす影響については, 経 年的追跡による検討が少ないことから, 本研究では, 1県の市部 (人口約48万人) と高度経済成長期に宅地. 化が進み, 顕著な人口流入がみられた近郊農業地域の児童・生徒の発育及び, 環境要因が発育におよぼす影 響等について, 平成9年から昭和60年に遡っ て集団による横断追跡を試みた.. (97).
(3) . 98. 古川. 昇・佐々木茂害・山本. 理人・金野. 健司・田中. 憲昭. 2. 研究方法 1. 対象. 対象は東北地方1県の市部近郊S町の小学校児童・中学校生徒. 2. 測定時期 学年当初に実施される定期健康診断日. 3. 測定項目 測定項目は定期健康診断項目から, 形態項目として下記の3項目とし, 町教育委員会管下で実施した測 定結果を用 いた.. ①身長 ②体重 ③座高 4. 分析. ①当該年度の年間増加量 (発育) の時系的観察. ②昭和60年から平成9年までの13年間を, 昭和60年, 平成3年, 平成9年の測定結 果をもとに横断的追跡を行った. ③回帰曲線による発育の始動とピークの観察. 3. 結果の分析 1. 測定結果の処理 各年度に実施された定期健康診断時の, 身長, 体重, 座高の形態計測結果を昭和60年, 平成3年, 平成 9 年 の6 年 を周 期 と して, 表1 ・表 2 によ っ て 表 した.. 表I. S町児童・生徒の発育の推移(男子). 書 基 1ーL ↑ー」. 男子. ′ 8 ”7 I l i 7 7 ド ギ ニ 校 1 年生 ”7 . ・ . 1 2 2 I 1 4 O 1 4 3 2 2 』 ‐ , , 三 ‘ . ” ▲ ・ ー ・ 1 2 8 6 1 2 9 8 ・ . ., 1 3 5 5 1 3 4 3 . . ・ ▲ ・▲▲ 1 ・ 7 1 3 8 4 0 3 .. ;. 三. 斌肇 n l ー ▲ ▲ー . ・ . f. 」 ~. ー - - -ー く 、 . ‘”佃W N ・ ・ H B ‐. 一. 4 4 7 1閏 5 β 1 6 1 4 ” 6 i ′ 嫁 6 年生 1 . . ≠ 1 5 1 2 . 1 5 4 8 6 ‐. 妹 , ・-. ↑ .▲」 2 2 3 期 2 2 8. ー・. 暦 瀦 ▲. 弔霊 6 6 O 闘 I 6 5 4 捌〉駆 n 轟 . , , . ・ . ー ′ ” ー- - . ′ 4 4 ^ 2 O 2 8 2 5 月 0 8 O 6 7 9 6 8 3 , , . . ▼ ▼ ’ . ‐ ▼ 1 ● ▼ 6 ; ; 7 0 8 2 7 9 7 0 6 M ,婚 . . . 三 三 M , 320 三 , nj , ; 3 7 4 3 7 巡S 4 4 , 7 6 4 鋤r 榔、 … 7 f く輝 . . . . 、 ; 一 4 1 4 2 縄 n ぷ 鯉 , 78β 犯 ,. = 三;. ; ;. 4 3 2 h コ 1 5 1 8 I S I 8汎 7 4 H 鴎 噂4 糊 神 t^ uM ~ ・ 刈 、 . . ”, ~< . ′ . 1 6 5 4 I E 4 8 1 6 7 I 5 5 3 層 ‐ . . . 7 7 6 4 7 4 9 4 3 3 0 増加眼 4 . . , ,. 三. ÷』牲. ▲. 【霊‐. ー ▲」 . ・ ▲ 4 6 8 4 7 5 8 0 2 8 2 1 . . 0 8 5 3 寂 3 S 8 4 9 5 Z ぬく : 【 W ,8 …~ y - . , , 、 三 5 4 7 8 7 6 9 5 3 M ‐ , 3 6 3 4 5 2 2 I 燭 Z . ,. ;. = =. 8 2 5. ′ C 禽 舶 ^ u ”. 8 6 IS 篭 め 、 n * “ . ~“ v v、 . 8 9 β M 2 3 6 .. 表2 S町児童・生徒の発育の推移(女子) 女子. 」. ▲. ・ ‘. 1 1 7 6 4 1 0 1 1 7 3 小学奴 年生 1 1 . ・ . . ・ ・ . ・ ▲-‘ 1 2 1 6 1 2 3 2 ” ; 3 5 . . 1 2 8 7 1 2 8 9 1 2 7 8 ‐ -. ; 1 ご 髪 3 6 1 3 8 3 小半被 4 年生, 綿 . , ・ ・ . ● . ▲.・ 1 4 0 4 1 4 1 6 1 4 1 3 , . ー ▲ ● ● ● . ・▲・ 1 7 4 7 8 1 4 8 4 9 5 1 . 出 1 セ姓 1 5 2 6 1 5 2 5 1 8 3 I . .. 1 5 5 9 t s s 5 1 5 6 0 . ‐ . : ム 』 ▲ .・ ・ 1 5 7 4 , 引 , i J . i 4 1 1 2 側 0 ー “ ・ ・ . “ 4 . ,. ;. 扉. 三.. h i く榊 、. 鯛t 胆 M. 8 0 く H洲照榊 S M. =. = ・ = T j ‐. 3 2 月 2 7 3. ー ・ -▲ 竺= ◆ 5 2 0 2 2 2 .. 離基 枇 間. ー. 畜 ▲ 平. 6 5 2. 6 5 5 2 6 2. 4 1 2 4 5 2 . 2 6 9 .. =. 九 .. 8 7 5. 6 7 7 6 8 0 ‐ ,. ふ. 7 0 5. ふ. =. 三. ;. 悪冨 憤 個る ” よ M. ;. = 轟 n. 4 8 3 3 8 乙 , 8 4 2 8 4 2. 細く仰. ; ,. 三 7 8 7 4 3 細く 3 0 7 2 8 7 2 川州〈榊 . , . . ー ▲ ▲ ▲ ▲ ム、 ▲ 7 7 6 7 v 4 4 3 6 4 3 4 7 6 3 5 9 、 5 く ト 鵡 帥 7 w N K - - ▼ . ” y 、 ▼ ”. . . 、 . . . . : 二 : 三 3 1 槌 , 細くゆ 鳩 弼 , , , , 4 . .. ; ” 4 7 8 .. よ , 3 0 2. ;. 4 7 3 4 9 β. I 5 S 3 3 3 . : 3 0 6 3 1 3. (9 8). = 鳩. *. 8 2 2 8 3 β. 4 4 7 8 8 8 5 2 8 , . 二 1 9 6 2 0 O 鴎 5 .. = れ 」.
(4) . 99. 都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討 1) 身 長. -. 4cm で, 5cm, 平 成 9 年28 ocm, 平 成 3 年30 男 子 は小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 ま で の増 加 量 は, 昭 和60年28 . ‐ .. 微小な増加であっ たが統計的には小学校2年 生には和60年<平成9年, 小学校4年 生では昭和60年<平成 01で 有意 な 差 が認 め ら れた. 05 3 年, 昭和60< 平 成 9 年 にはp<0 . , 昭 和60年 < 平 成3 年 にはp〈0 ‐ 2cm, 平 成 9 年12 5cm あ っ 2cm, 平 成 3 年10 一 方, 中 学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 ま で の 増 加 量 は, 昭 和60年14 ‐ . ‐. 5 0 た. 統計的には中学校2年生に, 昭和60年<平成3年, 平成3年<平成9年がp〈0 . , 平成3年<平成9年 はp〈0 01で 有 意 な差 が み ら れた. . 6cm で, 2 年 生 8cm, 平 成 9 年31 3cm, 平 成 3 年30 女 子 の 長 育 は, 小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 は 昭 和60年31 ‐ . .. の昭和60年と平成3年, 昭和60年と平成9年には5%水準で, 増加量に有意な差 がみられた. また, 4年 1で差が認められた. 中学校1年生~3年生の増加 0 0 生では昭和60年<平成3年, 昭和60年<平成9年にpく ‐ 3cm で, 統 計 的 に有 意 差 は み ら れな か っ た. ocm, 平成 9 年 は4 ocm, 平成 3 年3 量 は, 昭和60年5 ‐ . ‐. 2) 体重 6kgと 近 値 9kg 3kg 男 子 の 小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生ま で の増 加 量 は, 昭 和60年16 ‐ , 平 成 9 年17 , 平 成 3 年18 ‐ ‐. ながら漸増の傾向であっ たが, 統計的には小学校2年生で昭和60年<平成3年, 昭和60年<平成9年, 小 ) に有意な差が認められたが, ), 昭和60<年平成3年 ( 01 05 学校5年生は昭和60年<平成3年 ( pく0 pく0 . ‐ 他の学年に有意な差はみられなかった. 8kgと, 平均 値 の 漸増 に lkg lkg 中学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の増加 量 は, 昭 和60年12 . . , 平 成 9 年4 ‐ , 平 成 3 年8. 対して増加量は減少の傾向がみ られた. また, 統計的には1年生の増加量 が昭和60年<平成9年, 2年生 は昭和60年<平成3年, 昭和60年<平成9年に5%水準で有意な差が認められた. 6kg lkgで あ っ lkg 女 子 の小 学校 1 年生 ~ 6 年 生 の 年 間増 加 量 は, 昭 和60年19 , 平 成 9 年21 ‐ . , 平 成 3 年18 ‐. たが, 増加量の対比では4年生の昭和60年<平成9年, 5年生では昭和60年<平成3年, 昭和60年<平成 9年に5%水準で有意差がみられた. 5kg okg漸 減 の 傾 向で あ っ 3kg 中学 校 1年生 ~ 3 年 生 の年 間増加 量 は, 昭和60年7 , 平 成3 年6 , 平 成 9年6 ‐ ‐ .. たが, 年間増加量の3群間には統計的に有意な差は認められなかった. 3) 座高 lcm と 差 は 近 7cm, 平 成 3 年13 7cm, 平 成 9 年13 男 子 の小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 の増 加 量 は, 昭 和60年11 . . .. 値であっ た. また, 3群間の比較では1年生の昭和60年く平成3年, 5年生の昭和60年<平成9年は5% 水準, 昭和60年<平成3年が1%水準で増加量に有意な差が認められた. 9cm, 平成 3 年5 5cm と増 加 量 は漸 減 の 傾 5cm, 平成 9 年6 中学 校 1 年生 ~ 3 年 生 の増 加 量 は, 昭和60年7 . ‐ ‐. 向であっ たが, 平均値の漸増の差は1年生昭和60年<平成9年, 2年生では昭和60年<平成9年が5%水 準, 昭和6 0年<平成3年は1%水準で有意な差がみられた. 2cm, 平 成 3 年14 4cm, 平 成 9 年15 5cm で, 3 群 間 女 子 は小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 の 増 加 量 が 昭 和60年14 ‐ ‐ ‐. にほとんど差はみられなかっ たが, 4年生の昭和60年<平成9年, 5年生の昭和60年<平成3年, 6年生 の昭和60年<平成3年には5%水準, 5年生では昭和60年<平成9年に1%水準で有意な差が認められた. ま た, 中 学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の増 加 量 は, 昭 和60年2 4cm で あ っ た. 6cm, 平 成 3 年2 8cm, 平 成 9 年 が1 ‐ ‐ ‐. 3群間の比較では, 1年生が昭和60年<平成9年に5%水準で有意な差がみられた. ) }と の比 較 ’4 2. 全 国平均 値3. 1) 身長 6cm, 某町 (以下町値と記 昭和60年男子の長育は, 小学校1年生~6年生までの増加量が全国平均値26 . 3cm, 町 値 は28 2cm, 町値30 4cmで, 5cm, 平 成 9 年の 全 国平均 値28 す) 28 ocm, 平 成 3 年の 全 国平均 値27 . ‐ ‐ ‐ .. (9 9).
(5) . 古川. 100. 昇・佐々木茂害・山本. 理人・金野. 健司・田中 憲昭. 小学校の1年生~6年生の発育量に差はみられなかった. ま た, 中 学校 1 年 生 ~3 年 生 の発 育 量 は, 昭 和60年 の 全 国 平均 値13 8cm, 町値14 2cm, 平 成3 年13 ocm, . . . 10 2cm, 平 成 9年13 ocm, 12 5cmで, 長 育 の発 育推 移 に ほと ん ど差 は み られな か っ た. ‐ . . 女 子 の 長 育 は, 昭 和60年 の小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 の 全 国 平均 値29 8cm, 町 値31 2cm, lcm, 平 成 3 年30 ‐ ‐ . 30 8cm, 平 成 9 年31 lcm, 31 6cm で男 子 同様, 発 育 の推 移 に差 はみ ら れ な か っ た. . ‐ . 中学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の 発 育 量 は, 昭 和60年 の 全 国平 均 値5 4cm, 町 値5 ocm, 平 成 3 年5 ocm, 5 lcm, . . . ‐. 平成9年4 3 7 cm, 4 cmで, 増加量の比較に差はみられず, 長育は全国水準と同様の発育傾向と推察された. ‐ . 2) 体重 昭和60年小 学校 1年生 ~6 年 生 男 子 の 量育 は, 全 国平均 値15 3kg 3kg 5kg 9kg , 町値16 ‐ . , 平成3 年16 . , 18 , . 平 成 9年17 6kgで, 町値 が全 国平均 値 を近値 で 凌 いで い た. 4kg , 17 . ‐ ま た, 中 学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の 量 育 は, 昭 和60年 全 国 平 均 値11 2kg, 町 値12 lkg, 平 成 3 年IQ9kg, ‐ . 8 3kg lkg 8kgで, 2 ・3 年生 の 町値 は全 国平均 値 を下 回り 漸 減 の 傾 向 を表 して い た. , 平成 9 年 は10 . ,9 . . 女 子 は, 昭和60年 の小 学 校 1 年生 ~ 6 年生 の全 国平均 値 は17 lkg lkg 6kg 8kg , 町 値19 ‐ . , 平 成3 年17 . , 18 . ,. 平成9年1 8 6kg 1 lkgで町値が全国平均値を凌ぎ, 発育の良好さを表す結果であった. ,2 . ‐ 中 学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の増 加 量 は, 昭 和60年 の全 国平均 値 は6 9kg 2kg 3kg 5kg , 町 値7 , 平成 3 年6 , . . . ,6 . 平 成 9年5 7kg okgで, 町値 の 量 育 は近 値 で 全 国値 を上 回 っ て い た が, 発育 は漸減 の 傾 向で あ っ た. . ,6 .. 3) 座高 内臓の格納庫といわれる体腔の容積を表す座高の長育量は, 昭和60年の小学校1年生~6年生の男子の 増 加 量 は, 全 国 平均 値11 5cm, 町値11 7cm, 平 成 3 年12 5cm, 13 7cm, 平 成 9 年12 8cm, 13 lcm で, 全 国 . ‐ ‐ . . .. 平均値との差はほとんどみられなかっ た. ま た, 中 学 校 1 年 生 ~ 3 年 生 の 発 育 量 は, 全 国 平均 値 は 昭 和60年7 lcm, 町 値7 9cm, 平 成 3 年7 5cm, ‐ ‐ . 5 5cm, 平 成 9年6 4cm, 6 5cm で, 町値 と 全 国平均 値 の比 較 で は差 は見 られな か っ た. . . . ・年14lcm 女 子 は, 昭 和60年 の小 学 校 1 年 生 ~ 6 年 生 の 全 国 平 均 値 は, 12 8cm, 町 値 は14 2cm, 平 成 3 ‐ . . , 14 4cm, 平 成 9 年 は14 8cm, 15 5cm で, 全 国平均 値 と 町 値 と の 比 較 で は 町 値 の 1 年 生 に差 は み ら れ た も の . ‐ . の,. 2 ・3 年 生 には差 は み ら れな か っ た.. 中 学 校 1 年生 ~ 3 年 生 の増 加 量 は, 昭 和60年2 4cm, 2 7cm, 2 8cm, 平成 9 年1 4cm, . .6cm, 平 成 3 年2 . . .. 1 4 cmで, 発育にはほとんど差はみられず平均的水準といえる結果であった. . 3. 発育の時系的傾向 3群の発育傾向については, 発育の推移は折れ線グラフ, 年間増加量は6次多項式によって求め, 図1~ 図6の曲線で表した.. (100).
(6) . 都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討. 101. 9 O .. ′ \ ノ \. 且 5o .. ご. ▲. ~~と メノ 帽-〆. …. ;. ▲. ▲. ・. ◆. 国園 0.O 6. 5. 7.5. 8. 5. 9. 5. 10. 5. 5 11.. 12. 5. 13.5. 年齢(歳) 図1. 身長発育量(男子). 8 .0. ▲. 7 O .. / ・ 1.‐・ .1.. 6.O. 5 O .. ◆. 4.0. ;. ′. 〆‐‐--~”. /. -. 3.O. 国罰. ◆. ・ 昭 和60 年 度. 2 O . 1. O 0.0 6. 5. 7. 5. 8. 5. 9. 5. 10. 5. 5 11.. 12. 5. 13.5. 年齢(歳) 図2. 体重発育量(男子) (101).
(7) . . 古川. 102. 昇・佐々木茂害・山本. 理人・金野. 健司・田中. 憲昭. 5 O .. ▲. ▲ ◆. タ メ. ■. 0 官3 .. . . /. .. . 、 . ; \ .. ‘. . . ▲. 国園. ◆. ・ 昭 和 60 年 度. 0 O . 6. 5. 7.5. 8.5. 9. 5. 10. 5. 11. 5. 12.5. 13. 5. 年 齢 (歳). 図3 座高発育量(男子). 9. O 8 O .. Eo)咽 糎 際 (. 6 O .. ー 5O .. . ・ . ′ , .- -1 . ・1.・.. ・ ◆. 7. O. ・. . .. ▲. ・. . ・ . . . ◆. . ◆. ◆. . 4.O. 3. O. ・昭 和60年度 ・ 平成3年度 ▲ 平成9年 度. .. 2.O. O 1. 0 O . 6.5. 7. 5. 8 .5. 5 9.. 5 10.. 11. 5. 5 12.. 13.5. 年 齢 (歳). 図4. 身長発育量(女子) 2) (10.
(8) . 1 03. 都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討. 8 0 ‐. ◆昭和60年度 馨 平 成3年度 ▲ 平 成9年 度. ・. ・. ▲. ▲. 0.O 7. 5. 6.5. 8.5. 9. 5. 10. 5. 11. 5. 12. 5. 13.5. 年齢(歳) 図5. 体重発育量(女子). 4.O. 蹟. 3.O. Eo)咽 糎 課 (. 乍. . /. ●~ , 、. ノ. t ・ . 、 . ‐. ‘. 離 ◆. / ノ. 金. .. 添. 10. 5. 11.5. ▲. ◆ 昭 和60年 度 議 平 成3年 度 ▲ 平 成9年 度. 2 0 .. 1.O. 0 O . 6.5. 7.5. 8.5. 9. 5. 12.5. 3.5. 年齢(歳) ‐1.O. 図6. 座高発育量(女子) (103).
(9) . 104. 古川. 昇・佐々木茂害・山本. 理人・金野 健司・田中 憲昭. 1) 身長の多項式. 男子 0 012 +0 3338 -3‐773 十21.052x3‐60.90ox2十84.594x‐37.025 昭和60年 y= - ‐ . R2=0 78 . 600x2‐22 65虹十17 587 0 930 十17 平成 3 年 y=0 006x6 149x斗1 431 - 6 - . ‐ . ‐ . . ‐. 平成9 年. R2;0 98 . 172 - 4 L X十39 400 01ox6‐0 0289x5+3 17 343x3十42 219x2 67 53 ‐ y=0. ‐ ‐ ‐ . . ‐. R=0 64 .. 発育の始動は昭和6 0年に比して, 平成3年は約3年齢, 平成9年は2年齢早くみられた. また, 発育のピークは平成3年度に比較して, 昭和60年が2年齢, 平成9年は約6ヶ月程度の遅速と推察 される結果であった.. 女子 3 899x2十84 594x‐37 0 0119 +0.3378x5-3.7725x4十21 昭 和60年 y= ‐ ‐ ‐025 ‐052x ‐60‐ . R2=0 7786 ‐ 平成3 年 y=0.0058x6-0.146 +1.4312x4-6.9295xも17.6x2‐22.65‘盤十17‐587 R2=0 9783 ‐ 平 成 9 年 y=0 0103x6 0 2885 +3 1723 -17‐343x3十49.219x2‐67↓53‘広十39‐4 - ‐ . ‐ R2;0 6368 .. 2歳で, 発育の始動が平成3年に比し 発育の始動は平成3年が約9歳, 平成9年が約10歳, 昭和60年は約1 て約3年齢遅れていた. 3歳 2歳とほぼ同時期であっ たが, 昭和60年のピークは約1 一方, ピークは平成3年が1 1 5歳, 平成9年は1 . 遅れていた. 2) 体重の多項式. 男子 005 -0.11怨5+0.916x4‐3.151x3+3.062x2+2.506x‐2.10O 昭和60年 y=0 ‐. 平成3 年. R2;0 95 . 3 837x十11 200 102x4-5 040x2‐19 103x5+1 003x6‐0 y=0 . . . ‐881x 十16 . . . R2=0 68 .. 平成9 年 y=0.022x6-0.615x~6.628. 813 845x2‐128 19ox十62 470x3十97 ‐35 . ‐ ‐ .. R2=0 75 .. 2 5歳に出現したが, 平成3年の始動期は未確定であった. 発育の始動は, 平成9年は10歳, 昭和60年は1 . 2歳であったが, 昭和60年, 平成3年ともにピークはみ また, 発育のピークがみられたのは平成9年の約1 られ な か っ た.. 女子 昭 和60年. 平成3 年 平成 9 年. 975 338x‐26 252x5-2 867x4十16 019x3‐45 482x2十61 009x6+0 y=‐0 ‐ ‐ . ‐ . ‐ . R2=0 .79 029 +7‐135x3-24.224x2十38.575x‐18.90O 002 +0 0680 - 1 -0 y= . . . R2=0 85 . 7722 十76.405x2‐95‐719x十45 020x 0 538 +5.580x 28 y=0 .463 . . ‐ R2=0 49 .. 5歳であっ た. また, ピーク 発育の始動は, 平成9年が7歳と最も早く, 昭和60年は8歳, 平成3年は8 . (10 4).
(10) . 都市近郊地域の児童・生徒の発育についての検討. 1 05. 0歳, 平成3年10 は昭和60年が早く約1 5歳, 平成9年1 1 5歳とやや遅速の傾向であった. . . 3) 座高の多項式. 男子 昭 和60年. 平成3 年 平 成9 年. 00鯉6+0 116x5-1 347x4+7 746 -22 893x 32 13 027x 663 ‐ y=-0 . ‐ . ‐ ‐ ‐ ‐ 2 85 R =0 ‐ 4 043x3十12459x2‐14749x+9188 004x6-0 105xs十1 y=0 . . ‐ ‐ . . ‐041x -5 2 R ;0 84 ‐ 002 ‐ 3 309 十I0‐I05x2‐15.032x十10.600 0 0470 +0‐560 - y=0 ‐ . ‐ RZ=0 .名. 発育の始動は昭和60年が8 5歳と早く, 平成3年9 5歳, 平成9年は10歳で, 始動期がやや遅い発現であっ . . た. 一 方, ピー ク の 出 現 は平 成3 年 が11 5歳, 平 成 9 年 は12 5歳 で あ っ た が, 昭 和60年 に は ピー ク の 出 現 は み ‐ ‐ られ な か っ た.. 女子 昭 和60年. 平成3年. 平成9年. 6 144X5-1720x4十10047x3‐297α腹2十41179x‐17650 y=-0 ‐005x +0 . . . . ‐ ‐ 2 ‐ R =0 ‐95 4 283x3‐16232x2十19845x-6268 117x5-1 004x6十0 y=‐0 . ‐ ‐ .226x +6 . . . R2=0 8 5 . 5 893x4-9484x3十2458x2‐30415x十16388 007x6‐0 y;0 . .188* +1 . . ‐ . ‐ 2 R =0 86 .. 発育の始動は平成9年が7歳, 平成3年8歳, 昭和60年は8 5歳であっ た. また, ピークは小学校5年生 . 中期から6年生中期と思われる結果であった. 平成3年の1 0歳, 昭和60年は1 0 5歳, 平成9年は1 1歳であっ . た. 4. 考. 察. 発育を決定づける因子は多岐にわたるが, なかでも経済環境, 住居環境, 栄養環境の影響は顕著であると さ れてい る.. 経済環境の影響は, 1 960年代の高度経済成長を機に一世代一住宅の風潮が高まり, 都市近郊農村部の宅地 )がみられた また 町民 化が進みS町においても, 住宅の建築に呼応して人口の流入によっ て人口の増加5 . , } 5 所得 (表3) も1 2年間で85 7万円の増加 が見られエンゲル係数の低下による食の質の向上と, 少子化によ . る「 世帯あたりの家族数が減少し個人の占有する空間, シュワー ベ係数の上昇によっ て発育は昭和60年~ 平成9年の時系的推移において, 表1・2に表すとおり, 有意に向上していることを示唆する結果であった. 身長の発育は, 男子が小学校2年生, 4年生, 5年生, 女子は2年生と4年生のいずれもが, 平成3年・ 9年が昭和60年の発育量を有意に凌いでいた. また, 中学校では男子の2年生が平成9年>平成3年>昭 和60年の図式で, 発育の縦断的追跡には漸増の傾向がられた. 一方, 中学校女子の年間増加量には有意な 差はなく, 発育には諸要因の影響が少ないことを示唆する結果であった. 体重の経年的な発育では, 男子は小学校2年生と5年生に昭和60年<平成3年, 昭和60年<平成9年に 有意な差がみられたが, これは, 人口流入, 所得の増加の影響が原因と思われる. 中学校男子は, 1年生と 2年生の増加量に急増期とも言える差がみられた. また, 女子の発育では急増期と推察される小学校4年生 と5年生のみに, 環境要因の影響とも言える差がみられた他に, 女子の量育には環境的要因の影響を受けて (1 05).
(11) . 1 06. 古川. 昇・佐々木茂害・山本 ・理人・金野. 健司・田中 憲昭. いないと思われる結果であっ た. 座高の発育では, 男子が小学校1年生と5年生, 中学校1年と2年生に有意な差がみられた. なかでも小 学校1年生の平均は値昭和60年が平成3年をlcm未満の近値で有意に凌いでいたのは急増の時期で, 都市 化現象の出現ではないと推測される. また, 小学校5年生と中学1年 生と2年生の有意な増加量は, 体位の 向上が推測される結果であった. 女子の発育の傾向は, 小学校4年生から中学校1年生に増加量 に有意な差がみられ, 経年的な発育がみら れた. }の報告で 次に, 多項回帰曲線による発育の時系的観察は, 小学校1年生から中学校3年生とした. 松浦1 は6歳から1 8歳までの区間での検討がなされていたが, 本報告では町の高校進学が隣接M市とH市であるこ とから, 当該年の母集団の追ができず小学校1年生から中学校3年生についての6次多項式によって算出し た.. 1 5歳と遅速で, 平成 男子の身長の発育始動は, 昭和60年が平成3年・平成9年に比較 して, 約2年齢と1 ‐ 3年・平成9年の発育のピークとほぼ同時期であっ た. 3 5歳と発育 一方, 女子の発育も男子同様, 昭和60年度の発育の始動は約2年齢遅く, 115歳, ピークは1 ‐ は遅れていた. 0歳で, 昭和60年の発育は顕著に遅速であっ 2 5歳, 平成9年は1 体重の発育傾向は, 昭和60年の始動期は1 . た.. 女子の発育始動は, 平成9年が最も早く7歳, 昭和60年は8歳, 平成3年は9歳と, 加速現象に変動が みられた. また, ピークの出現では昭和60年, 平成3年, 平成9年の順で, 約1年齢の差がみられた. 発 育の差は内分泌や生活環境, 栄養環境等の影響に大きく左右されていると推察される結果であった. 5歳であっ 男子の座高の発育始動は, 昭和60年, 平成3年, 平成9年の順で出現 していたその年齢差は1 ‐ 2 5歳と約1年の差がみれたたが, 昭和60年のピー た. 反面, ピークの出現では平成3年1 1 5歳, 平成9年は1 . . 3歳以降と推測される結果であった. クは1 女子の発育始動は, 平成9年, 平成3年, 昭和60年の順であっ たが, ピークの出現は平成3年, 昭和60 年, 平成9年の順で, 始動と ピー クには差がみられた. )ら は 発 展 途 上 国 の ブ ラ ジ ル や ネ パ ー ル ) 須 永7 ) Gu2皿an8 ) 小 林6 発育 の 時系 的 推 移 に は, 佐 々 木1 , , , , ,. フィリ ピンなどの報告で, 発育は収入, 栄養, 住居環境などが重要な因子が関与すると述べている. このこ とは, 先進国では高度経済成長がシュワーベの係数よって表される個人の占有空間の拡大と収入に占める食 費の割合の減少や, モータリゼーションの発達が通学様式, 自然発生的な身体活動の回避が, 子 どもから抗 重力を伴う身体活動様式に変革をもたらし, 長育と量育の発育速度に加速的な影響を及 ぼしているものと思 わ れる.. S町の発育傾向は, 人口の流入や年間所得の増加などが, 時系的推移にみられるとおり, 男子の経年的な 生育では2年齢から3年, 女子では小学校高学年に加速がみられ, 男子に比べて発育の地域間の格差が縮小 されつつあることを示唆する結果であっ た. 反面, 運動機能3の発達に遅滞がみられたのは, 近郊農村への人口流入によって, 学校区の統廃合による 通学距離の延長など地理的条件によっ て, ス クールバスの連行や父母による自家用車の送迎が, 都市化現象 の進行に起因することが推察される知見を得た.. (106).
(12) . 都市近郊地域の児童・生徒の発育につ いての検討. 5. 要. 107. 約. 発育は環境諸要因に影響を受けることの知見を得たが, 重複するが以下に要約 する. 1. 食量事情の好転は発育の因子として関与している. 2. 経済成長は収入に対する食費の割合を減少し, 食事内容を変え飽食化を促進した. 3. 一世帯一住宅は, 個人の占有空間の拡大を招来し, 成長促進の一因として影響を及 ぼ してい る.. 4. 生活様式の変貌は, 都市化現象の進行を助長し, 発育の加速化につながっていると 思わ れる.. 5. 人口の流入, 所得の増加は発育促進の因子であると推察される. 2 6. 生活の環境, 経済環境, 教育環境の再編は, 内分泌系に影響を与え, 生育速度に‐ 年から3年の加速化がみられた.. 引用参考文献 1. 松 浦. 82 義 行 著, 体力 の 発 達, pp 68- , 朝 倉 書店, 1996. 2. 佐々木 ‐茂喜著, フィリ ピン共和国児童の身体発育と体力発達に関する研究, 岩手医学雑誌48巻, 3号 (平成8年8月) pp 343‐362 , 岩手 医学会, 1998 0年1 0月 3. 文部省体育局, 平成9年度 体力・運動能力調査報告書, 1 999 99年 第46巻第9号, 1 4. (財) 厚生統計協会, 国民衛生の動向 19 999 5. 紫波町, 紫波町町勢一覧, 平成9年度, 1 6. 小林 寛道著, メキシコの子 どもの体力と生活環境-国際比較へのフィ ール ドワ. ク ー, 名 古 屋大 学 出版 会, 1995. 7. 須永. 寛, 浮田. 清子, 堀越. 裕一, 他, ネパール国児童の発育と栄養に関する. 679 研 究, 日 本公 衆衛 生, 31 ‐ , 1984 . pp671 8. Guz1n鑓n,V. B., Guthde,日. A. and Guthde, G. ル生 , Physical fe‐rent に i f i in ch l i ユd l lc l t 1 lal develoP北l te ent 出 P 加重PP en f ed 6ve d 1 and i C]血 Nu立, 29 1 1251 1976 242 dieta ‐ es 1γ stapl ‐ , , A m.J.. 9. 松浦. 義行著, 発育発達現量値曲線に当て はめられた多項式を用いた身体的発育発. 達 に関 する 研究. 210 -6歳 か ら18歳 -, 筑 波大 学 体育 科 学系 紀 要, 14:201 ‐ , 1991. 2000年2 1 999年6月), 工県医師会産業医学・学校保健部会 ( 本稿は, 第9回日本体育学会束北地方会 ( 月) に発表した原稿に加筆したものである. 稿を終えるに際して, 論文指導・医学的御指導を賜った, 1県S町医師足淫輝夫氏をはじめ, 資料提供を いただいた, S町教育委員会, 学校保健部会の養護教諭各位に深甚なる謝意を表します.. (107).
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