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小・中学生の走巾跳に関する研究(1) : 50米疾走の最大速度について

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Academic year: 2021

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(1)Title. 小・中学生の走巾跳に関する研究(1) : 50米疾走の最大速度について. Author(s). 須見, 芳紀; 押切, 由夫. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第二部. C, 家庭・体育編, 11(1・2): 28-35. Issue Date. 1960-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5824. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第 11 巻. 第 1号. C. 北海道学芸大学紀要 (第二部). 昭和35年8月. 小 o 中学生の走中跳に関する研究 (1) 1 . 50米疾 走 の最高 速 度 につ い て 須. 見. 芳. 紀. 押. 切. 由. 夫. 北海道学芸大学旭川分校体育研究室. i ces i st YOShinor 丁ハ 1工 and Y0shi 。 os日1G1R工: Study on the Running-Broad-jump Pract. l i I Boys and Gi Demonstrated by E1 r s (1) ementary and Jun or Hi gh Schoo L 0n the N[exin・um Speed 。fthe 50-N[eter Dash. l.. 序. 近年陸上競技の研究は, 選手としての経験を重んじながら次第に科学的になって来ている. 短 195 8) をはじめ, 距離疾走に関 しては, その速度の変化 過程を取扱ったものが最も多い. 丹羽 ( 1 9 1957) もこの問題を取上げている. 叉長谷川 ( 陸上競技の種目全体を力学的に研 究 した小野 (. 57, 1959) は 速 度 の 過 程 と ピ ッ チ 並 び に 歩 巾 と の 関 係 に つ い て 調 査 し, 平 田 (1958. 1959) は 男. 953) 1 女の中学生についてこの問題を取上げている. この他, 同様の問題を論 じたものに金原 ( ) の 論 文 が あ り, こ れ が 最 も 詳 しい1 .. 走中跳に関する従来の研究は, 最も重要な技術とされてい る踏切に向けられて い る も の が 多 く, 筆者等が最初に取上げようとした助走についての研究は比較的に少い, しかし, 日・米・英 1955 ) は, 助走に の文献を広く引用 して, 走中跳全般の技術にわ たり, 女献的研究を した金原 ( 関する多 くの問題をも検討している. 走中跳の助走距離は, 踏切直前で大 きな速度を必要とするから, 最高速度になるま での所要距. Eの助走距離を決定するには, 短距 離の長い 者は, 長い助走を しなければならない. 即ち, 走中隊 離疾走で最高速 度になるまでの所要距離を第一に知らなければならない. しかし, 最高速度に関 する, 短距離疾走と走中跳助走との比較研究は, 競技者を対象と したものさえ少く, ま して, 小 中学生を対象とした研究 は見られない. 本論女は, 男女小・中学生に適する走中跳助走の距離を知るために, 先ず, 彼 等 の 一 定 距 離. 5 0mと した) における, 疾走の速 度の過程を計測 し, 最高速度に関す る研究を し た も の で あ ( る. 具体的には,50m 疾走過程における最高速度, 及び最高速度になるまでの所要時間と距離, 更に最高速度の持続距離を測定 し, これらが男女及 び学年 によって どのように異なるかを研究 し た も の で あ る.. 短距離疾走の速度の過程を測定する為には, 普通, 全距離を任意の 距離に区切り, ストップウ. オ ッ チ で 計 測 す る 方 法 が 用 い ら れ て い る, しか し, この 実 験 で は, ス ト ッ プ ウ オ ッ チ で計預り出 来 9 5 2年 F. M. Henry の諭女の紹介をすると共に, 金原の短距離疾走に関する見解を表明 1 ) この論文は,1 したものである,.

(3) . 須 見 芳 紀・押 切 由 夫 る距離よりも短い距離の計測が必要であると考えたので, 8 ミ リ シネ カ メ ラ に よ っ て, 2 m 毎 の 平均速度を測定した. 叉, このカメラによって, フオームの研究も可能であるが, 本論女ではこ. れには触れない. 報告に先立ち, 有益な助言 を寄せられた正井滝士教授はじめ, 本分校体育科の諸教官, 並びに 被験者である児童・生徒の動員にあたって, 格別の配慮を賜わった 本学付属旭川小・中学校の関 係教官に対し厚くお礼申し上げる.. =, 方. 法. 実験月日 : 昭和34年6月24 ,25日. 全体を1日間で実験することは 困難であると考え2日間とした, 実験日によって変化する気象 条件や グラ ン ドコ ンディ ショ ンからの影響を除去するため に, 学年別と, 性別とによって出来た. 各組の被験者を, 更に, 第1日目の組と, 第2日目の組と, 同人数に組分けした. 被験者 : 北海道学芸大学付属旭川小学校 1年・3年・5年生, 同中学校 1年・3年の男女 各. 10名, 計100名.. 抽出方法 : 中学生においては, 身長と疾走の速度とに相関があることが, 知られているので 9) (長谷川195 , 小学生も同様と考え, 昭和34年度の同校の身体検査簿から, 氏名及び身長を転記. したカー ドを身長順に並べ, 中央値の上下 5名ず. 抽出した, なお, 抽出 したすべての児童・生 徒には, 実験にさ しつかえるような身体的障害 並びに疾病は認められなかった. 実験場 : 北海道学芸大学旭川分校運動場. 第1図: 実. 験. 場. カノラ. ′縮 尺. /. 露罰. 単 位 粥. ス. 構ヰ. 力“ガ5白 繊 馳 灰 焦. 鍔 舎老が通ると似定防 線. }ル 側. 1. ”. 5 50. - 29 「. ー. ー J そ ラ. i ′。;;『.

(4) . 0米疾走の最高速度について 小・中学生の走中跳に関する研究 (1) 1 . 5. 器具 の位置, 及び実験場の設計は第 1園の通 りである. 短 距離疾走の足跡は必ず しも一直線上 にあるものではなく, 足跡の左右動は年令の多い 者よりも少い者に 甚だしい ことが知 られている. して計 が (野ロ等1952 . 1953) , 本実験では, 便宜上走者は走路の中央を一直線に走るものとみな 測 した.. 叉, 走 者 は ゴ ー ル ラ イ ン近 く で 急 に 減 速 す る こ と が知 ら れ て い る の で (平 田1958) 50m よりも. 長い60mに ゴールのテー プを張った.. 0m の中央から, 走路に垂直な 走路は中lmと し白石灰で明瞭に区劃 した. カメラは測定距離5 線上40m の点においた。 測定の目印にす る棒は走者が走ると仮定 した直線から2 m 離 し, ゴトル に向かって右側におき, 左側にはカメラを装置 した. それ故, 走者の2 m 毎の時間を計測するた. めの棒は,2 .l m の間隔で立てられた.. 器 具 : シネ エ ル モ 8 ミ リ A‐A 型 カ メ ラ 及 び 三 脚 各 1 台, ズ ノ ー38ミ リ 望 遠 レ ン ズ 1 個, 約. 120×4 .5×4 .5cm の 木 製 の 棒26本, ニ ュ ー マ ン プ ロ ジ ェ ク タ ー 1 台.. 準備運動 : ・ 計画通り実施 した, スタ ー ト法 :. 小 学 1 年 は 男 女 共 ス タ ン デ ィ ン グ ・ ス タ ー ト で, 他 は 全 部 ク ラ ウ チ ン グ・ ス タ. ートで行なった.. 撮 影 方 法 : カ メ ラ の 高 さ は 地 上 か ら1.3m と し, 望 遠 レ ン ズ を 使 用 した. ス タ ー ト か ら 50巾. まで走者を追いながら撮影 した, 測定を容易にするために, 走者に白鉢巻をさせ, 棒には白ペ ン キを塗った, 叉号砲の煙 が明瞭にうつるように墨を塗った バック ボー ドを立て た. こ の カ メ ラ は, ゼ ンマ イ を 一 杯 に 巻 け ば34秒 乃 至35秒 間 動 く.. しか し, 毎 秒の コ マ 数 は, 終 り. になるにつれて1乃至 2コマ減少するようになる. したがって, シャッターを押す前に毎回必ず ゼ ンマイ を一杯に巻いて, 誤差を最小限にと ゞめるよう配慮した. 測定方法 : 測定の標準線を走者では白鉢巻の前端に, フィ ルムに写っ た棒では プ レのスター ト側においた.. 8 ミ リ シ ネ カ メ ラ の コ マ 数 は狂 い 易 い の で, 実 験 に 先 立 ち, こ の カ メ ラ の コ マ 数 を 調 べ たふ 即. ち, あ らか じ め 規 正 した 30秒 計 ス ト ッ プ ウ オ ッ チ を 毎 秒16コ マ で, カ メ ラ の ゼ ンマ イ を 一 杯 に 巻. き, 終りまで撮影する方法であり, これを6回繰返 した. その結果, このカメラは, 前半殆ん ど 毎 秒17コ マ で動 く こ と が 判 っ た (第 1 表). した が っ て, 17コ マ で 1 秒 と し, 2 m 間 の コ マ 数 を 数. えて速 度を計算 した. しかし, 毎秒17コマの撮影では, 棒に走者の前頭部 が到着した瞬間をとら 第1 表: シネカメラの毎秒の不足コマ数. 時. 間 I 2 3 4 5 6 7 8 9lo111 1 2 314151617181920 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 ヨ (秒) 不足コマ数 0 0 2 0 I I 2 0 0 4 0 04 2 I 3 3 0 5 I 3 2 6 7 4 6 8 6 6 8 7 8 9 1 (6回の合計). える ことが出来ない. 例えば, 走者が10コマ日では棒に到着せず, 次の11コマ日では棒を通過 し て しま っ て い る こ と が 多 か っ た. こ の た め に, あ ら か じめ ス ク リ ー ンに lcm間 隔 の 平 行 線 を 縦 に. 書き, この目盛を尺度として測定した. スタートと ゴール近くの写真は, 中央部に比べて棒の間隔が狭く写る. 場所に応 じて写真を拡 大, 叉は縮小しな がら測定した.. 皿. 結果並びに考察 1 . 最高速度の大きさ 1 i 性別の平均速度の変化過程は 本 実験によって得られた学 FB , 第2園 に示された, この図の , 【 30 「.

(5) . 須 見 芳 紀・押 切 由 夫 第2図:50m 疾走における速度の変化過程 中へ J 中ー 1 小r 、 J 小Q U dI ー. . . D. ) V へ 。F γ 〒 ご 充. . も. 最高遠度 叉に達した 地表. 」. . *. 究. . . お. 50. それぞれの曲線には, 最高速度に達した点と, この最高速度から減速が初まっている点とを印.し てある..この両点間の平均速度を最高速度とし第2表にまとめた。 第2表:最高速度 (秒速:m) \. . 件- m. . ー サ 上 . づ . ト ヨ. ョ. 小 31. 5 81 .. 5 4, .. 小. 51. 6 51 .. 6 o .. 中. 1ー. 6 81 ,. 6 2 .. 中. 3ー. 7 41 ,. 6 3 .. 7. この 表 に 示 さ れ た 大 部 分 の 学 年 は, そ の 差 が 秒速0 7m 6乃 至 0 , ,. で あ る.. る・ 叉’. 3m の 上 昇 に 止 ま っ て い しか し, .男 子 の 中 学 1 年 は 0 .. ま中学1・3年共’ 上昇のし方が少く’ 0 1乃至0 2 好む ・ ・. m に 過 ぎな い,. 次に, 小学1年から中学3年まで, 明らかに男子の最高速度は 女子のそれより大きく, 更 に の性差 は 中学生になると, 学年 が進むにしたがって女子の最高速度が, 男子の 務 め ようには増 大しないため 臨 ますます大きくなっている. この傾 和ま, 最高 速 度 の み に 見 ら れ る も の で は な く, 第 2 図 の 曲 線 に 示 さ れ た 変 化. 0m 疾走の所要時間によっても, 或は昭和35年に北海道 過程にも見られ, 叉本実験によって得た5 一 31 -.

(6) . 小・中学生の走中跳に関する研究 (1) 1 . 50米疾走の最大速度について. 教育庁が発表 した 「北海道における児童生徒の運動能力調査」 によっても判ることである, (第 3表) ,. 第3表:50m 疾 走 の 所 要 時 間 男. 本 実. 子. 験. 北. 海 道. 子. 女. 全. 国. 本・ 実. 験. 北. 海 道. 全. 国. 12.06. 小. 1.. 6. 10.97. 小. 3.. 8. 9.86. 9.98. 9.9. 10.62. 10.32. 10.4. 小. 5.. 10. 8.89. 9.43. 9.2. 9.50. 9.87. 9.7. 中. 1 .. 12. 8.38. 8.85. 8.8. 9.33. 9.41. 9.3. 中. 3.. 14. 7.84. 8.36. 8.2. 9.10. 9.41. 9.2. 2 . 最高速度に達するまての所要時間及び距離 スタ ート後, 最高速度に達するには何秒を必要と し, 何m を必 要とするかを知ることは, 走中 跳の助走距離を決定する上に極めて重要である. このことに関する 本実験結果は第4表に示され た. これによって, 最高速度に達するまでの時間には, 学年差や性差が認められないのに対して, 最高速度に達するまでの所要距離には学年差が認. 第4表: 最高速度に達するま. められ, 一般的には男女共, 学年が進むにつれて. での所要時間と距離 間 (秒). 時 男. 子. 女. 子. 男. こ の 距 離 が 長 く な っ て い る こ と が 判 る. しか し,. 離 (m). 距 子. 女. 女子の中学生は, 学年が進んでもこの距離が長く ならず, 固定する傾向を示すことは興味深い.. 子. 小. 1. 4.O. 4.3. 15. 15. 小. 3. 4 .1. 3.9. 17. 15. 小. 5. 4.3. 4.3. 21. 19. 中. 1. 3.8. 4.9. 19. 23. 中. 3. 4.5. 4.5. 25. 21. 1952) は, 短距離疾走の速度の過程 ヘンリー (. を研究 し, 走者がもしスタートから全 力 で 走 れ ば、 走 者 の 遅 速 に 関 係 な く、 ス タ ー ト して か ら 6. 秒で最高速度に達すると結論 している. 一方、 小 1957) は, 最高速度が毎秒lomの選手を仮定 野(. 約20mで最高速度に 達すると結論しているの.. して力学的に計算 し, スタート後 2 秒乃至3 秒,. 0m 疾走速度の過程を示 した第2図の曲線にはスタート後の3秒 (小 本実験によって 得られた5 野), 6 秒 (ヘンリー), 並びに 4 秒 (筆者等) の各点を印 してある. これによって, 筆者等は小・ 中学の最高速度に 達するまでの所要時間を, 3秒よ り長い, 6 秒より短い 4 秒前後としたい. ) ‐が実験 した被験者は, 小・中学生より遥かに速い走者と推察され3 ヘンリf , 叉小野が計算の. 際に仮定した走者も, 最高速度が毎秒1omに及ぶような選手であって, 明らかに小・中学生より 速い. したがって, 3秒, 4 秒, 6 秒という三者の差異は, 被験者や走者の速度の相異によって. 生じたのではないか と考えられよう, も し, 走者の遅速によってこの時間が変るものとすれば, 50m疾走の所要時間に大きな 差異がある小学 1年から中学3年までにも, このような関係が見ら 2) 小野は最高速度という言葉を用いず, 最終速度という言葉を用いている. 3) 金原は, 訳注の中で 「スタートしてから6秒後に最高スピー ドに達するという事実は, よく鍛錬された選 手の走中跳, 三段跳の助走距離の決定 (中略) の示唆を与えるものである」 と述べている (傍点は筆者) . 一 32 -.

(7) . 須 見 芳 紀・押 切 由 夫. オ る は ず で あ る.. ) そこで筆者等は, 男女別に全体の被験者を,50m 疾走の所要時間によって能力別の組に分け, 4 組毎の平均速度の過程を図 示し, これによって, 各組の最高速度にな るまでの所 要 時 間 を 調 べ. た. この結果を能力の順に図示した第3図によって, 小・中学生においても, 50m 疾走の所要時 間の長短, 即ち走者の遅速と, 最高速度になるまでの所要時間とには 関係がなく, この時間 は常 に 4秒前後であることが判った. 第3図:能力別各組の最高速度に達するまでの所要時間 (黒-男子, 白一女子). f ′ 2 o ,. ~. 0‘ i i .. ′ 0 0 1 .. 4 ′ 0 ,. 0′ 8 ,. 7 0 ′ .. 2 ‘ 00 ,. ”, 00. 00 ′ 0 ,. 4 00 .. 0 β 0 ,. ~. ~. ~. . ~. ~. . 最高速度に達するまでの所要時間が, 走者の遅速とは無関係に, 常に 4秒前後であるというこ とは, 速い者は遅い者よりも最高速度に 達するまでの所要距離が長いこと を示すものである. こ. 7) や丹羽 ( 958) の図によっても或程度推察し得る. 即ち長谷川の図に お 95 1 のことは長谷川 (1 0~75mの間が, より遅い他の者では25~5 0mの間がそれぞれ最 いては、 11秒台の速い選手では5. 高速度となっている. 叉丹羽の図においても, 比較的速い大学選手では40~50m の 間 が, よ り 遅 ) 疾走の速い11秒台の選手や大学の選手では 0mの間が最高速度となっており5 い者では30~4 , , より遅い他の者よりも最高速度の位置がスタートライ ンから遠く 離れている. このように, 両諭 女の図によっても, 走者の遅速と最高速度に達するまでの所要時間との 関係を 推察することが出 来 る,. 前述 した如く, 小・中学生を対象とした本実験結果は, 男女共一般的には学年が進むにつれて 最高速度になるまでの所要距離が次第に長くなっている, 学年が進むと共に,50m 疾走の所要時 間も短くなっているから, 小・中学生もまた, 速い者程最高速度になるまでの所要距離は長いこ と が 判 る.. しかし, 中学生の女子は, 学年が進んでも男子程疾走が速くならないから, この距離も長くな らずに固定する傾向を持つのは当然のことである, 女子においても,50m 疾走の所要時間に よる. 能力別の平均速度の変化過程を示した 前述の図によれば, 速い者程最高速度になるまでの所要距 離が長くなる傾向を明らかに見出し得る.. 4) 能力別の組分けは, 級間を1秒としたことにより, 男女共, 各5つの組が出来た. 5 ) より遅い者の中, 男子高等学校選手のみは,3 0~50m の間が最高速度となっている. - 33 一.

(8) . h跳に関する研究 (1) 1 小・中学生の走r . 50米疾走の最高速度について. 3 , 最高速度の持続距離 第2図 によって, 高学年より疾走の遅い低学 年では, 最高速度に達した直後に減速 が初められ ているのに対して, より速い高学年では或距離の間最高速度 が維持されていることが判る. この. 図の曲線から男女別, 学年別の最高速度の持続距離を 得, これをまとめたものが第5表である. これによって, 一般的には, 学年が進み疾走が早くなる ) 第5 表: 最高速度の持続距離 (m)6. \<. 男. 子. 女. 子. ) に つ れ て, こ の 距 離 は 長 く な る こ と が 判 る7 .. このように, 一般的には学年が進むに従って最高速度 の持続距離は長くなるが, しか し, 中学生の女子は, 学 年が進んでも男子程疾走が速くならないから, このよう な一般的傾向を明瞭に示 していない,. 6. 2 g」 25・. 12. 8 l 2 r. ▽. - 1. 般. 考. 察. 走中跳助走速度の変化過程と, 短距離疾走速度の変化 過程とが, 同様なものであるとするならば, 本研究によ. って, 男女小・中学生の走中跳の助走距離は, 次に述べるような傾向を示すものと考えられる. 1 . 短距離疾走において, 最高速度に達するまでの所要距離が, 高学年になるに従って長くな る故, 走中跳の助走距離も, 学年が進むに従って次第に長くなるであろう.. 2 . 短距離疾走において, 最高速度の持続距離が, 低学年では短かく, 高学年になるにつれて 長くなる故, 低学年の走中跳の助走距離の適当な範囲は狭く, 高学年では広いも の と 考 え ら れ る.. 3 . 高学年になっても, 短距離疾走の所要時間が, あまり短縮 しない女子の中学生には, 上述 した傾向が明瞭に見られないであろう. 走中跳の助走において重要なことは, その目的が 単に大きな速度を獲得することにあるのでは. なく, 助走で大きな速度を得ることによって, 跳躍の距離を伸ばすことにある, したがって, 踏 切直前の速度が如何に大 きくとも, それは跳躍の距離をより 伸ばすことが出来る範囲内でなけれ ばならない, 叉, この最高速度を獲得するまでの過程は, スタートから殆 ど全力で疾走する短距 離と異なり, 除々に加速されるべきであり, 且つ, 助走速度の過程は, 終始なめらか でなければ. ならない. これらのことから、 小・中学生に種々の長さの助走による走中跳を課して, 助走速度 の大きさや, 踏切までの速度の過程を調査 し, 且つ速度に関するこれらの事柄と跳躍距離とを関 連させて考察すれ ば, 速度から見た理想的な 走中跳の助走は何 m の場合であるかが知 られるもの と考えられる. このようむ こして, 速度やその変化過程から見た小・中学生の理想的な助走 が判れ ば, 同時に彼等に適する走中跳助走の距離が或程度明らかに知 られるであろう, V. 結 論 及 び 要 旨 小・中学生に適する走中跳助走の距 離を知るために, 彼等の短距離疾走における2m 毎の平均 速度の変化過程を, 8ミリシネカメラによって計測 した. そ してその変化過程の中, 最高速度に ついて次の結果を得た. 6) 中学3年生男子の最高速度の持続距離を25m 以上としたのは,50 1 1 1 走っても減速の傾向が見られなかっ たからである. 9 95 9 58 7) 中学生について測定した平田 (1 ) も, 中学生にこのような傾向があることを述べている, ,1 - 34 -.

(9) . 須 見 芳 紀・押 切 由 夫 1 . 小・中学生は男女共, 学年が進むにつれて, 最高速度が大きくなる. 2 . 最高速度には, 小学 1年から明らか に性差が見られ, 男子は女子よりも大きい. 中学 生に なると, 男子の最高速度に 比べて, 女子のそれはあまり大きくならないか ら 性差はます ます大 , 性差は きく開くようになる. 3 . 最高速度に達するまでの所要時間は, 学年・性, 及び疾走の速さなどには関係なく, 殆ど 一定であ り, スタート時の反応時間を含めて約4 秒である , 4 . したがっ て, 最高速度に達するまでの所要距離は, 疾走の速さに 関係 し, 学年が進み, 速 度が大きくなるにつれて次第に長くなる, 5 . 学年が進み, 疾走か速くなるにつれて, 最高速度の持続距離が長くなる, 6 . 最高速度になるまでの所要距離と, 最高速度の持続距離とは, 男女共, 学年が進む にした がって長くなるのが一般的傾向である, しかし, 女子の中学生は 学年が進んでも 疾走があま り , 速くならないから, これらの一般的傾向を明瞭に示さない , 小・中学生の短距離疾走の最高速度 に関する以上の研究 によって 彼らの走中隊 Eの 助 走 距 離 , は, 第1に, 高学年にな り, 最高速度になるまでの所要距離が長くなるにつれて長く 第2に , , 最高速度の持続距離も, 高学年になるにつれて長くなる故, 高学年の助走距離 の適当な範囲が低 学年のそれよ り広くなるであろうと考 えられ, 第3に, 学年が進んでも あまり疾走が速くなら , ない女子の中学生は, これらの一般的傾向を明瞭に示さないであろうと考えられる , 参 1) 2) 3) 4) 5 ) 6 ) 7 ) 8 ) 9 ). 考 女 献. 95 959: 走能力の分析的研究 (その2 7 長谷川常次郎 1 ) 体育学研究 .1 . その3 95 平田重信, 家沼川豊,1 8: 短距離の分析的研究 (その1) 体育学研究 平田重信, 伊藤文雄, 家沼川豊,195 9: 短距離の分析的研究 (その2) 体育学研究 6 0: 北海道における児童生徒の運動能力調査 北海道教育庁 19 5 3: 短距離の研究, 陸上競技マガジン1 金原勇 19 0月号 1 9 55: 走中跳の技術と練習法の分析 ( 〃 1 )(2 ) 陸上競技マガジン 8,9月号 野口源三郎, 吉沢宗吉, 杉浦正輝 1 9 5 2 953: 短距離に於ける足跡の研究,体育学研究 体育学 ,1 9 58: ランニングに於ける電気的計時について 体育学研究 丹羽 正 1 , 57: 陸上競技の力学 小野勝次 19.

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