大阪産業の活性化を目指して : 次世代電動車両等
開発研究プロジェクトの総括的とりまとめ
~次世代電動車両等開発プロジェクトの総括的とりまとめ~
公立大学法人大阪府立大学
研究推進機構次世代電動車両開発研究センター
(R&D Center for Next Generation Electric Vehicles)
目 次
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第 1 章 おおさか地域創造ファンド広域支援事業等の概要 ・・・・・・・ 2 第 2 章 採択事業の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 第 3 章 中小企業の EV、FCV ビジネス ・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 第 4 章 広域支援事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48 おおさか地域創造ファンド採択事業者の掲載ページ 事 業 者 名 掲載ページ ノイエス株式会社(グループ申請:ケイズ技研) 8 ノイエス株式会社 9 ケイズ技研株式会社 10 株式会社エヌシーオート 11 株式会社EVジャパン 12 株式会社淀川製作所 13 西日本建設有限会社(グループ申請) 14 ユアサM&B株式会社 15 株式会社TGMY 16 特殊車両整備工業株式会社 17 株式会社ダブルエム 18 株式会社ホンダ北大阪 19 株式会社繁原製作所 20 スマック株式会社 21 富士金属株式会社 22 株式会社M&Gエコバッテリー 23 マイクロ・ビークル・ラボ株式会社 24 有限会社インデックス 25 フラッシュ精機株式会社 26 株式会社計測器センター 27 デンゲン株式会社 28 株式会社アサヒ電子研究所 29 サムテック株式会社 30 株式会社フジキン 31 株式会社加地テック 32 ナグシステム株式会社 33 株式会社村上技研産業 34 太盛工業株式会社 35 高石工業株式会社 36 日章アステック株式会社 37はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第 1 章 おおさか地域創造ファンド広域支援事業等の概要 ・・・・・・・ 2 第 2 章 採択事業の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 第 3 章 中小企業の EV、FCV ビジネス ・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 第 4 章 広域支援事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48 おおさか地域創造ファンド採択事業者の掲載ページ 事 業 者 名 掲載ページ ノイエス株式会社(グループ申請:ケイズ技研) 8 ノイエス株式会社 9 ケイズ技研株式会社 10 株式会社エヌシーオート 11 株式会社EVジャパン 12 株式会社淀川製作所 13 西日本建設有限会社(グループ申請) 14 ユアサM&B株式会社 15 株式会社TGMY 16 特殊車両整備工業株式会社 17 株式会社ダブルエム 18 株式会社ホンダ北大阪 19 株式会社繁原製作所 20 スマック株式会社 21 富士金属株式会社 22 株式会社M&Gエコバッテリー 23 マイクロ・ビークル・ラボ株式会社 24 有限会社インデックス 25 フラッシュ精機株式会社 26 株式会社計測器センター 27 デンゲン株式会社 28 株式会社アサヒ電子研究所 29 サムテック株式会社 30 株式会社フジキン 31 株式会社加地テック 32 ナグシステム株式会社 33 株式会社村上技研産業 34 太盛工業株式会社 35 高石工業株式会社 36 日章アステック株式会社 37 大阪産業の活性化を目指して 1 大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授) 大阪産業の活性化を目指して 1大阪産業の活性化を目指して 1 大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)
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第1章 おおさか地域創造ファンド広域支援事業等の概要
(1)おおさか地域創造ファンド 「おおさか地域創造ファンド」は、活力とにぎわいあふれる地域づくりを目指して、公民連携によ り設置された基金で、技術や人材、歴史、伝統等、地域の資源を活かした、地域が主体となった新し い事業を創出し、産業振興をはじめ地域の活性化につなげていくことを目的にして います。 2007 年 9 月に公益財団法人大阪産業振興機構に 200 億円の基金が組成され、この 運用益をもって 10 年間、地域の資源を活用した新しい事業にチャレンジする中小 企業の方等に対して助成金を交付する等、その事業化に支援が行われてきました。 (資料:公益財団法人大阪産業振興機構) (2)広域支援事業の概要 広域支援事業は、大阪府が 2008 年に策定した“将来ビジョン・大阪”に掲げた重点施策とする分野 の事業を公募、選定し、専門的な技術、人材、ノウハウ等を有する広域支援機関と連携して、その事 業化を支援するものです。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 開発研究センターとして 発足)は、重点プロジェクトにおいて、専門人材や事業実績を有する中核的な機関として「広域支援 機関」に知事から認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト、水素インフラ 等開発支援プロジェクト、次世代電動車両等開発プロジェクトに採択された中小企業の事業者を技術 面から支援してきました。 22
第1章 おおさか地域創造ファンド広域支援事業等の概要
(1)おおさか地域創造ファンド 「おおさか地域創造ファンド」は、活力とにぎわいあふれる地域づくりを目指して、公民連携によ り設置された基金で、技術や人材、歴史、伝統等、地域の資源を活かした、地域が主体となった新し い事業を創出し、産業振興をはじめ地域の活性化につなげていくことを目的にして います。 2007 年 9 月に公益財団法人大阪産業振興機構に 200 億円の基金が組成され、この 運用益をもって 10 年間、地域の資源を活用した新しい事業にチャレンジする中小 企業の方等に対して助成金を交付する等、その事業化に支援が行われてきました。 (資料:公益財団法人大阪産業振興機構) (2)広域支援事業の概要 広域支援事業は、大阪府が 2008 年に策定した“将来ビジョン・大阪”に掲げた重点施策とする分野 の事業を公募、選定し、専門的な技術、人材、ノウハウ等を有する広域支援機関と連携して、その事 業化を支援するものです。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 開発研究センターとして 発足)は、重点プロジェクトにおいて、専門人材や事業実績を有する中核的な機関として「広域支援 機関」に知事から認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト、水素インフラ 等開発支援プロジェクト、次世代電動車両等開発プロジェクトに採択された中小企業の事業者を技術 面から支援してきました。 22第1章 おおさか地域創造ファンド広域支援事業等の概要
(1)おおさか地域創造ファンド 「おおさか地域創造ファンド」は、活力とにぎわいあふれる地域づくりを目指して、公民連携によ り設置された基金で、技術や人材、歴史、伝統等、地域の資源を活かした、地域が主体となった新し い事業を創出し、産業振興をはじめ地域の活性化につなげていくことを目的にして います。 2007 年 9 月に公益財団法人大阪産業振興機構に 200 億円の基金が組成され、この 運用益をもって 10 年間、地域の資源を活用した新しい事業にチャレンジする中小 企業の方等に対して助成金を交付する等、その事業化に支援が行われてきました。 (資料:公益財団法人大阪産業振興機構) (2)広域支援事業の概要 広域支援事業は、大阪府が 2008 年に策定した“将来ビジョン・大阪”に掲げた重点施策とする分野 の事業を公募、選定し、専門的な技術、人材、ノウハウ等を有する広域支援機関と連携して、その事 業化を支援するものです。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 開発研究センターとして 発足)は、重点プロジェクトにおいて、専門人材や事業実績を有する中核的な機関として「広域支援 機関」に知事から認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト、水素インフラ 等開発支援プロジェクト、次世代電動車両等開発プロジェクトに採択された中小企業の事業者を技術 面から支援してきました。 大阪産業の活性化を目指して 3 (3)大阪産 EV 開発プロジェクト 大阪府が 2009 年に策定した「大阪 EV アクションプログラム」に基づき、大阪府立大学(EV 開発研 究センター)が広域支援機関として、ものづくり中小ベンチャーとの共同により、EV 技術の研究開発 等を支援し、EV 関連産業の集積を目指したプロジェクトです。 (4)水素インフラ等開発支援プロジェクト 2015 年からの燃料電池自動車の一般普及開始に向けた水素ステーションの開発への中小企業の参 入の促進を図るため、水素・燃料電池関連の開発に取り組む公設研究機関等・大手企業と連携した開 発を支援することで水素・燃料電池産業の振興を目指すプロジェクトです。 (5)次世代電動車両等開発プロジェクト 「関西イノベーション国際戦略総合特区関連事業 事業化・成長促進支援プロジェクト実施計画」 に定められた EV や FCV 等、次世代電動車両の開発に係る研究シーズ、技術シーズを有する中小企業・ ベンチャーを支援し、EV、FCV 及びそれらの関連部品・システム(モータ、バッテリー、燃料電池、 充電器、水素ステーション、電子制御システム等)の開発、EV、FCV の新たな需要の創出、新ビジネ スの振興を目指したプロジェクトです。 (6)採択事業者への支援 ①EV、FCV 関連技術マッチング支援事業 府内中小企業やベンチャー等の新技術開発・新ビジネス創出を促進し、研究開発からその実用化に 向けた取り組みを支援するため、専門実務セミナーの開催及び EV、FCV 関連分野の大規模展示会へ出 展し、商談の機会を設けるとともに、新規参入促進支援や国際展開支援を実施しました。 ②コーディネーター事業 企業助成プログラムコーディネート及び技術を中心とした企業ケアのためのコーディネートを行 うほか、EV、FCV メーカー等との具体的な技術アライアンスにつなげるために、案件発掘と案件のア プリケーション化、修正、特許の状況のチェック等を行いました。 ③採択事業者 次世代電動車両等開発プロジェクトは、2010 年度に大阪産 EV 開発プロジェクトとして始まり、翌 2011 年度から水素インフラ等開発支援プロジェクトが並行して始まりました。2013 年度から両プロ ジェクトは、次世代電動車両等開発プロジェクトとして統合されました。 8年間で EV 関連事業が 47 件、水素インフラ関連事業が 13 件、合計 60 件の事業が採択されまし た。年度別採択事業件数は表 1-1 のとおりです。 表 1-1 年度別プロジェクト採択事業件数 年度 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016・17 合計 EV 関連 15 9 7 7 5 2 2 47 FCV 関連 0 4 2 1 1 3 2 13 合計 15 13 9 8 6 5 4 60 (注)2016・17 年度は、事業期間を 2016 年 10 月~2017 年 12 月とするプロジェクト 大阪産業の活性化を目指して 3大阪産業の活性化を目指して 1はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)4 (7)コンソーシアム事業 大阪府立大学次世代電動車両開発研究センターでは、大学の蓄電池、燃料電池、モータ、機能性素 材等に関する最先端の研究成果を活かして EV、FCV の開発に取り組むことにより、大阪産業の活性化 や新ビジネスの創出につなげたいとの考えの基に、大阪府が推進する「大阪 EV アクション協議会」や 「おおさか FCV 推進会議」(2003 年設立)と連携しながら、関連する中小企業やメーカー、支援機関、 大学等で様々な技術開発等を進めることとしていました。 そこで、次世代電動車両に関わる要素技術の開発等、お互いの得意分野を持ち寄り、成果に結びつ けるための組織として、2011 年 2 月 1 日に「大阪府立大学 大阪産 EV 開発コンソーシアム」(2013 年 4 月 1 日、「大阪府立大学 次世代電動車両開発コンソーシアム」に改組)を設立しました。 本コンソーシアムの主な活動は次のとおりとしました。 ①シンポジウム、講演会、セミナー、見学会等の開催 ②展示会等への出展及び大阪府等との連携によるイベントの開催 ③部会活動 ④会員向けメールニュースの配信 4
4 (7)コンソーシアム事業 大阪府立大学次世代電動車両開発研究センターでは、大学の蓄電池、燃料電池、モータ、機能性素 材等に関する最先端の研究成果を活かして EV、FCV の開発に取り組むことにより、大阪産業の活性化 や新ビジネスの創出につなげたいとの考えの基に、大阪府が推進する「大阪 EV アクション協議会」や 「おおさか FCV 推進会議」(2003 年設立)と連携しながら、関連する中小企業やメーカー、支援機関、 大学等で様々な技術開発等を進めることとしていました。 そこで、次世代電動車両に関わる要素技術の開発等、お互いの得意分野を持ち寄り、成果に結びつ けるための組織として、2011 年 2 月 1 日に「大阪府立大学 大阪産 EV 開発コンソーシアム」(2013 年 4 月 1 日、「大阪府立大学 次世代電動車両開発コンソーシアム」に改組)を設立しました。 本コンソーシアムの主な活動は次のとおりとしました。 ①シンポジウム、講演会、セミナー、見学会等の開催 ②展示会等への出展及び大阪府等との連携によるイベントの開催 ③部会活動 ④会員向けメールニュースの配信 4 大阪産業の活性化を目指して 5
第2章 採択事業の概要
次世代電動車両等開発プロジェクトは、2010 年度に大阪産 EV 開発プロジェクトとして始まり、翌 2011 年度から水素インフラ等開発支援プロジェクトが並行して始まりました。2013 年度から両プロ ジェクトは次世代電動車両等開発プロジェクトとして統合されました。 8年間で EV 関連事業が 47 件、水素インフラ関連事業が 13 件、合計 60 件の事業が採択されていま す。また、対象となる事業者数では 29 社でした。 採択事業は表 2-1 に示すとおりです。同表の事業概要は当初計画に基づき記載していますが、計画 通り事業化に至らなかったものも含めて示します。 表 2-1 おおさか地域創造ファンド 採択事業一覧(その 1) 対象事業者 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 15 9 7 7 5 2 2 0 4 2 1 1 3 2 ノイエス株式会社 (グループ申請:ケイズ技研) EV ○ シンクロシステムを搭載した小型三輪EVの開発等 ノイエス株式会社 EV ○ 汎用型小型EV量産型プラットフォーム原型開発プロジェクト ○ シンクロシステムを搭載した小型三輪EVの開発等 ○ ○ 「2.5人乗り3輪アシストEV」の開発 ○ 「多目的三輪アシストEV」の開発 ○ MUT(多目的3輪アシストEV)の開発 ○ ○ (H22,23年度)農村地帯等での使用を前提とし、モータを散水ポンプと しても利用できる三輪EVの開発等 ○ 自動車整備業ニーズ対応型EV三輪車開発事業 ○ 超小型トラック多目的EVの開発 ○ 超小型EVおよび構内用8人乗りEVの開発 ○ 構内用11人乗りEVバスのアッパーボディ開発と販路開拓 ○ ○ 平成22年3月に企業グループで開発した小型三輪EV「Meguru」の量 産タイプの開発等 ○ 地域密着型「三輪電気自動車」の開発・販売事業 6 西日本建設有限会社 (グループ申請) コンバート EV ○ (高石商工会議所青年部に属する企業が中心となり)軽自動車(バン タイプ)のコンバートEVを製作し、関連ビジネスを創出 7 ユアサM&B株式会社 コンバート EV ○ リースアップ後の軽自動車(バンタイプ)をターゲットに、コンバートEVを 製作し、新たなビジネスモデルを構築 2 ケイズ技研株式会社 EV № 分野 採択事業件数 EV関係 FCV関係 事 業 概 要 1 3 5 株式会社淀川製作所 EV 4 株式会社EVジャパン EV 株式会社エヌシーオート コンバート EV 大阪産業の活性化を目指して 5大阪産業の活性化を目指して 1はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)6 表 2-1 おおさか地域創造ファンド 採択事業一覧(その 2) 対象事業者 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 15 9 7 7 5 2 2 0 4 2 1 1 3 2 ○ ○ 一充電当り550km以上走行可能なオープンエア型クラシカルスポーツ EV(コンバートEV)の試作等 ○ 貨物用牽引式ミニカー及び付属車開発プロジェクト 9 特殊車両整備工業株式会社 コンバート EV ○ バッテリー式フォークリフトの整備技術を生かした化石燃料自動車から 電気自動車へのリメイク事業 10 株式会社ダブルエム EV関連部品 ○ 単軸間駆動/汎用マウントを可能とした新しいパワーユニットを搭載する電動アシスト自転車(バイク)の開発 11 株式会社ホンダ北大阪 コンバート EV ○ ビートプロジェクト①コンバージョンEV試作品改良~安全・信頼・耐久・ 強度の強化~②エコ社会の実現に向けて~電気自動車の普及啓発 活動~ 12 株式会社繁原製作所 EV関連部 品 ○ コンバートEV用二速変速機構の開発等 ○ ○ コンバートEVや特殊電動車両向けの、汎用性が高い高性能EVモータ インバータの開発等 ○ 高性能EVモータインバータドライバの開発 ○ 次世代電動車両を利用した小中規模蓄電システム用双方向絶縁型 DC/DCコンバータの開発 ○ 省エネモータ用高精度オートチューニング技術の開発とそれを用いた モータ評価用インバータの販売ビジネス ○ 次世代電動車両用高精度オートチューニング付インバータの製品開 発と技術供与事業 ○ 次世代電動車両用高速回転ベクトル制御インバータの開発 14 富士金属株式会社 EV関連部 品 ○ EVの大幅軽量化を目的とした、板厚0.5mm以下のEVバッテリー用角 筒ケースの開発等 ○ 低コスト化を目的とした、ニッケル水素電池向け電極用立体化基盤の リチウムイオン電池への適応技術開発等 ○ リチウム二次電池用電極の厚型化・大型化を可能にする超厚型立体 化電極基盤及び分割式加工ロールの開発 ○ ○ コンバートEV用高機能制御回路(バッテリー・マネジメントシステム)の 開発等 ○ EV用リチウム電池モジュール(組電池)の開発 17 有限会社インデックス EV関連部 品 ○ CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)の短時間製造プロセスの 確率と当該プロセスを用いたEV用部品の開発等 18 フラッシュ精機株式会社 EV周辺機 器 ○ 高強度で操作性を損なわない絶縁被覆を施したEV用絶縁工具の開 発等 19 株式会社計測器センター EV周辺機 器 ○ ○ EV用モータの高精度巻線巻線絶縁評価機器の開発等 事 業 概 要 13 スマック株式会社 EV関連部 品 8 № 分野 採択事業件数 EV関係 FCV関係 株式会社 TGMY コンバート EV FCV関連 機器 16 マイクロ・ビークル・ラボ 株式会社 EV関連部 品 15 株式会社M&Gエコバッテリー EV関連部 品 6 大阪産業の活性化を目指して 1
はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)6 表 2-1 おおさか地域創造ファンド 採択事業一覧(その 2) 対象事業者 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 15 9 7 7 5 2 2 0 4 2 1 1 3 2 ○ ○ 一充電当り550km以上走行可能なオープンエア型クラシカルスポーツ EV(コンバートEV)の試作等 ○ 貨物用牽引式ミニカー及び付属車開発プロジェクト 9 特殊車両整備工業株式会社 コンバート EV ○ バッテリー式フォークリフトの整備技術を生かした化石燃料自動車から 電気自動車へのリメイク事業 10 株式会社ダブルエム EV関連部品 ○ 単軸間駆動/汎用マウントを可能とした新しいパワーユニットを搭載する電動アシスト自転車(バイク)の開発 11 株式会社ホンダ北大阪 コンバート EV ○ ビートプロジェクト①コンバージョンEV試作品改良~安全・信頼・耐久・ 強度の強化~②エコ社会の実現に向けて~電気自動車の普及啓発 活動~ 12 株式会社繁原製作所 EV関連部 品 ○ コンバートEV用二速変速機構の開発等 ○ ○ コンバートEVや特殊電動車両向けの、汎用性が高い高性能EVモータ インバータの開発等 ○ 高性能EVモータインバータドライバの開発 ○ 次世代電動車両を利用した小中規模蓄電システム用双方向絶縁型 DC/DCコンバータの開発 ○ 省エネモータ用高精度オートチューニング技術の開発とそれを用いた モータ評価用インバータの販売ビジネス ○ 次世代電動車両用高精度オートチューニング付インバータの製品開 発と技術供与事業 ○ 次世代電動車両用高速回転ベクトル制御インバータの開発 14 富士金属株式会社 EV関連部 品 ○ EVの大幅軽量化を目的とした、板厚0.5mm以下のEVバッテリー用角 筒ケースの開発等 ○ 低コスト化を目的とした、ニッケル水素電池向け電極用立体化基盤の リチウムイオン電池への適応技術開発等 ○ リチウム二次電池用電極の厚型化・大型化を可能にする超厚型立体 化電極基盤及び分割式加工ロールの開発 ○ ○ コンバートEV用高機能制御回路(バッテリー・マネジメントシステム)の 開発等 ○ EV用リチウム電池モジュール(組電池)の開発 17 有限会社インデックス EV関連部品 ○ CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)の短時間製造プロセスの確率と当該プロセスを用いたEV用部品の開発等 18 フラッシュ精機株式会社 EV周辺機 器 ○ 高強度で操作性を損なわない絶縁被覆を施したEV用絶縁工具の開 発等 19 株式会社計測器センター EV周辺機 器 ○ ○ EV用モータの高精度巻線巻線絶縁評価機器の開発等 事 業 概 要 13 スマック株式会社 EV関連部 品 8 № 分野 採択事業件数 EV関係 FCV関係 株式会社 TGMY コンバート EV FCV関連 機器 16 マイクロ・ビークル・ラボ 株式会社 EV関連部 品 15 株式会社M&Gエコバッテリー EV関連部 品 6 大阪産業の活性化を目指して 1
はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授) 6 表 2-1 おおさか地域創造ファンド 採択事業一覧(その 2) 対象事業者 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 15 9 7 7 5 2 2 0 4 2 1 1 3 2 ○ ○ 一充電当り550km以上走行可能なオープンエア型クラシカルスポーツ EV(コンバートEV)の試作等 ○ 貨物用牽引式ミニカー及び付属車開発プロジェクト 9 特殊車両整備工業株式会社 コンバート EV ○ バッテリー式フォークリフトの整備技術を生かした化石燃料自動車から 電気自動車へのリメイク事業 10 株式会社ダブルエム EV関連部品 ○ 単軸間駆動/汎用マウントを可能とした新しいパワーユニットを搭載する電動アシスト自転車(バイク)の開発 11 株式会社ホンダ北大阪 コンバート EV ○ ビートプロジェクト①コンバージョンEV試作品改良~安全・信頼・耐久・ 強度の強化~②エコ社会の実現に向けて~電気自動車の普及啓発 活動~ 12 株式会社繁原製作所 EV関連部 品 ○ コンバートEV用二速変速機構の開発等 ○ ○ コンバートEVや特殊電動車両向けの、汎用性が高い高性能EVモータ インバータの開発等 ○ 高性能EVモータインバータドライバの開発 ○ 次世代電動車両を利用した小中規模蓄電システム用双方向絶縁型 DC/DCコンバータの開発 ○ 省エネモータ用高精度オートチューニング技術の開発とそれを用いた モータ評価用インバータの販売ビジネス ○ 次世代電動車両用高精度オートチューニング付インバータの製品開 発と技術供与事業 ○ 次世代電動車両用高速回転ベクトル制御インバータの開発 14 富士金属株式会社 EV関連部 品 ○ EVの大幅軽量化を目的とした、板厚0.5mm以下のEVバッテリー用角 筒ケースの開発等 ○ 低コスト化を目的とした、ニッケル水素電池向け電極用立体化基盤の リチウムイオン電池への適応技術開発等 ○ リチウム二次電池用電極の厚型化・大型化を可能にする超厚型立体 化電極基盤及び分割式加工ロールの開発 ○ ○ コンバートEV用高機能制御回路(バッテリー・マネジメントシステム)の 開発等 ○ EV用リチウム電池モジュール(組電池)の開発 17 有限会社インデックス EV関連部品 ○ CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)の短時間製造プロセスの確率と当該プロセスを用いたEV用部品の開発等 18 フラッシュ精機株式会社 EV周辺機 器 ○ 高強度で操作性を損なわない絶縁被覆を施したEV用絶縁工具の開 発等 19 株式会社計測器センター EV周辺機 器 ○ ○ EV用モータの高精度巻線巻線絶縁評価機器の開発等 事 業 概 要 13 スマック株式会社 EV関連部 品 8 № 分野 採択事業件数 EV関係 FCV関係 株式会社 TGMY コンバート EV FCV関連 機器 16 マイクロ・ビークル・ラボ 株式会社 EV関連部 品 15 株式会社M&Gエコバッテリー EV関連部 品 大阪産業の活性化を目指して 7 表 2-1 おおさか地域創造ファンド 採択事業一覧(その 3) 対象事業者 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 15 9 7 7 5 2 2 0 4 2 1 1 3 2 ○ ○ 普及型EV用急速充電機器の開発 ○ 普及型EV用急速充電器の量産化に伴う改善と検査治具の制作及び 普及型EV電欠車救援システム(エンジン発電機と接続できる車載用 EV急速充電器)の開発 ○ 移動型EV用急速充電器の高性能化「高機能型プリント基板の開発」と 販売促進活動の推進 21 株式会社アサヒ電子研究所 FCV関連 機器 水素燃料電池(FCV)の安全性向上に資する車載用水素検知デバイ スの開発 22 サムテック株式会社 FCV関連 機器 水素インフラ用水素輸送容器の開発 23 株式会社フジキン FCV関連 機器 水素ステーション仕様に最適化したバルブ機器類の開発 水素ステーション普及を目的としたオイルフリー圧縮機の商品開発 ○ 水素ステーション用圧縮機の小型化技術の開発 ○ 端子間接続用素材のタブ端子を使ったEV用LiBパックの接合技術並 びに抵抗溶接装置の試作開発と市場開拓 ○ EV用リチウムバッテリパックの集電部溶接に伴う溶接機並びに溶接 工法の開発 ○ EV用リチウムイオン電池の極板溶接の量産化に向けた溶接工法、及 び溶接装置の開発 26 株式会社村上技研産業 FCV関連 機器 新光学式水素ガス検知装置の実用化促進に係る技術開発 27 太盛工業株式会社 FCV関連 機器 水素生成用高機能超薄肉多孔質電極の開発 ○ 70MPa水素ステーション機器向け耐水素用ゴム材料の開発-材料改 良開発と基礎データの取得- ○ 70MPa水素ステーション機器向け耐水素用ゴム材料の開発-軸シール長期耐久試験データの取得- ○ 70MPa水素ステーション機器向け長期使用に優れた耐水素用Oリング 材料の開発 29 日章アステック株式会社 FCV関連 機器 ○ 水素インフラ用供給配管の開発 事 業 概 要 採択事業件数 EV関係 FCV関係 24 株式会社加地テック FCV関連 機器 20 デンゲン株式会社 EV周辺機 器 № 分野 28 高石工業株式会社 FCV関連機器 25 ナグシステム株式会社 EV関連機 器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 大阪産業の活性化を目指して 7大阪産業の活性化を目指して 1はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)8 (1)ノイエス株式会社(グループ申請:ケイズ技研株式会社) a.ノイエス株式会社 所在地:〒530-0042 大阪市北区天満橋 3-3-5 TEL:06-6351-4839 URL:http://www.nkc-neues.com/ b.ケイズ技研株式会社 所在地:〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138 大阪市立大学内 杉本インキュベータ TEL:06-6608-9750 E-mail:[email protected] URL:http://www.kslabo.jp/ 【事業年度及び名称】 2010 年度 シンクロシステム搭載 EV 小型三輪車の開発と走行テスト実施及び事業化推進のための調査実施 【事業の概要】 ・従来の自動二輪車における悪路走行時の不安定さ、停車時のバランス維持の難しさを解消するた め、路面状況に合わせて左右 2 輪が自立的にバランスをとることができるシンクロシステムを搭載 した前輪1輪後輪2輪の電動 3 輪車を開発します。 ・このシンクロシステムを導入することにより、斜面を横走りする場合、車輪の一方で障害物に乗 り上げた場合においても車体をほぼ垂直に保ちながら走行することができます。 ・シンクロシステムは、ケイズ技研株式会社が特許を保有しており、開発、国内/外特許戦略を計 画的に実施し、電動式超小型モビリティの普及とともに市場開拓が期待できます。 路面状況に合わせて、左右2輪が自立的にバランスをとり、 斜面を横走する場合や車輪の一方を障害物に乗り上げた場 合でも、車体をほぼ垂直に保ちながら走行できるシステム 8 大阪産業の活性化を目指して 1
はじめに
大阪府では、公益財団法人大阪産業振興機構が運営する「おおさか地域創造ファンド」を活用して、 EV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)、水素インフラ分野における有望な研究・技術シーズを持つも のづくり中小企業やベンチャーを対象に、資金面での助成が行われるとともに、専門的な技術・人材を 有する広域支援機関と連携し、技術的な支援等が行われています。 大阪府立大学研究推進機構次世代電動車両開発研究センター(当初は EV 研究開発センターとして発 足)は、「おおさか地域創造ファンド」の重点プロジェクトにおいて、大阪府知事から、専門人材や事業 実績を有する中核的な機関として「広域支援機関」に認定され、重点プロジェクト事業である大阪産 EV 開発プロジェクト等の採択事業者の支援を行ってきました。 支援した重点プロジェクトは、2010 年度から 2012 度は「大阪産 EV 開発プロジェクト」、2013 年度か らは、2011 年度から大阪商工会議所を広域支援機関として実施されていた「水素インフラ等開発支援プ ロジェクト」を統合するとともに、新たに FCV も対象とした「次世代電動車両等開発プロジェクト」で、 EV 分野及び FCV 分野の関連部品の試作品等の開発やそれに伴う事業に対して、一体的に支援しました。 大阪産 EV 開発プロジェクトがスタートした前年の 2009 年に世界初の量産型 EV「アイ・ミーブ(三菱 自動車)」が発売され、2010 年には、「リーフ(日産自動車)」が日本と北米で発売されました。 当初の EV は走行距離が短いこと、電池が高価なうえに充電に時間がかかり、充電できる場所も限ら れている等の弱点があり、環境性能や加速性能等が評価されながらも普及が進まない状況にありました。 EV と並び実用化が始まった FCV は、2002 年にトヨタ自動車、本田技研工業がリース提供を始め、13 年に及ぶ実証試験、改良を経て、2014 年 12 月にはトヨタ自動車が国内で MIRAI を発売しました。また、 ホンダも 2016 年 3 月からクラリティ・フューエルセルのリース提供を開始し、2017 年度下期から一般 販売される予定と聞いています。国内における FCV の年間生産台数は、2020 年までにトヨタが数千台、 ホンダが数百台の計画であり、水素ステーション等のインフラ整備の進展等にも課題がある状況ですが、 FCV の普及に向け技術情報を公開する等の取り組みも進められています。 しかし、世界の EV、FCV を取り巻く環境は、大きく変化しました。2017 年にフランス、イギリスの両 政府が 2040 年には化石燃料を用いる内燃機関の自動車販売を禁止することを明らかにしました。また、 中国も同様の規制を明らかにしました。この影響は大きく、EV、 FCV への転換に向けてさらに加速されるものと考えられます。 EV、FCV を取り巻く環境が、大きく変化したこの 8 年間に、これ までの 3 つのプロジェクトに採択され、助成及び支援を行った 29 事業者の成果等について、今後の両分野におけるものづくりの参 考とするため、当センターの 8 年間に亘る取り組みについて、総 括的な取りまとめを行いました。 この報告書が、中小企業の柔軟な発想力や独創性、専門分野にお ける技術力等を活かし、EV、FCV 分野への参入の一助になれば幸い です。 大阪府立大学 研究推進機構 次世代電動車両開発研究センター センター長 森本 茂雄 (工学研究科教授)8 (1)ノイエス株式会社(グループ申請:ケイズ技研株式会社) a.ノイエス株式会社 所在地:〒530-0042 大阪市北区天満橋 3-3-5 TEL:06-6351-4839 URL:http://www.nkc-neues.com/ b.ケイズ技研株式会社 所在地:〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138 大阪市立大学内 杉本インキュベータ TEL:06-6608-9750 E-mail:[email protected] URL:http://www.kslabo.jp/ 【事業年度及び名称】 2010 年度 シンクロシステム搭載 EV 小型三輪車の開発と走行テスト実施及び事業化推進のための調査実施 【事業の概要】 ・従来の自動二輪車における悪路走行時の不安定さ、停車時のバランス維持の難しさを解消するた め、路面状況に合わせて左右 2 輪が自立的にバランスをとることができるシンクロシステムを搭載 した前輪1輪後輪2輪の電動 3 輪車を開発します。 ・このシンクロシステムを導入することにより、斜面を横走りする場合、車輪の一方で障害物に乗 り上げた場合においても車体をほぼ垂直に保ちながら走行することができます。 ・シンクロシステムは、ケイズ技研株式会社が特許を保有しており、開発、国内/外特許戦略を計 画的に実施し、電動式超小型モビリティの普及とともに市場開拓が期待できます。 路面状況に合わせて、左右2輪が自立的にバランスをとり、 斜面を横走する場合や車輪の一方を障害物に乗り上げた場 合でも、車体をほぼ垂直に保ちながら走行できるシステム 8 大阪産業の活性化を目指して 1