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(1)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

重要事項の確認

1 大陸と海洋 (P.5) ⑴ 六大陸  ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリ カ大陸・南極大陸・オーストラリア大陸(大きい順) ⑵ 三大洋   太平洋・大西洋・インド洋(大きい順) ⑶ 「水の惑星」  地球の表面積は(陸):(海)= 3:7 2 地球上の位置 (P.6) ⑴ 緯線と経線 ・緯線…赤道(緯度 0 度)に平行に引かれた線。南緯,北緯。 ・経線…北極点と南極点を結んだ線。本初子午線(イギリス・ 旧グリニッジ天文台)が経度 0 度。東経,西経。 ⑵ 緯度と季節 公転…地球は 1 年かけて太陽のまわりを一周する。 地軸…北極点と南極点を結んだ回転の軸。太陽に対して 23.4 度傾いている。→北半球と南半球では季節が逆転。 高緯度の地域…南極や北極に近い地域。年中低温。 低緯度の地域…赤道に近い地域。年中高温。 白夜…高緯度地域で夜の太陽の位置が地平線に近いため,日の 出前や日の入り後のうすあかりの時間が長く続くか,太 陽が沈まない現象。 3 地球の表現 (P.7) ⑴ 地球儀   地球を立体のまま表した模型。距離・面積・方位・角度がす べて正確に表されている。 ⑵ 地図   球体である地球を平面上に表しているもの。距離・面積・方 位・角度を同時に正確に表すことができない。 ① 面積が正しい地図   地図の形式を工夫,赤道からはなれた地域の陸地は形がゆ がむ。 ② 緯線と経線が直角に交わる地図   海図として適している,赤道からはなれた地域の陸地の面 積は大きくかかれている。 ③ 中心からの距離と方位が正しい地図   中心から目的地までの距離と方位がわかり,最短距離もわ かる。一方,中心以外の地点からは,距離,方位ともに正し く表されない。中心からはなれると陸地の形はゆがむ。

補足知識・留意事項など

1 大陸と海洋 ⑴ ユーラシア大陸…地球上の全陸地の約 35%を占める。   アフリカ大陸…地球上の全陸地の約 20%を占める。   北アメリカ大陸…地球上の全陸地の約 14.3%を占める。   南アメリカ大陸…地球上の全陸地の約 12%を占める。   南極大陸…地球上の全陸地の約 8%を占める。   オーストラリア大陸…地球上の全陸地の約 5.2%を占める。 ⑵ 三大洋…世界の海洋面積の約 90%を占める。  ◦六大陸と三大洋     2 地球上の位置 緯度…地球の中心からみて,赤道を 0 度としたときの赤道面から 北極(北緯 90 度)までの緯度が北緯,南極(南緯 90 度)まで の緯度が南緯となる。地表と同緯度を結んだ線を緯線とい い,赤道と平行した線である。緯線の円周は赤道(緯度 0 度)が最長で,高緯度になるほど短く,北緯・南緯では点 となる。 経度…地表で,北極・南極を結んだ線を経線という。このうちイ ギリスのロンドン(旧グリニッジ天文台)を通る経線を 0 度 とし,東半分・西半分をそれぞれ 180 度に分けた時の角度。 0 度の経線から東に 180 度までが東経,西に 180 度までが 西経となる。 ◦緯線と経線    3 地球の表現 ◦面積が正しい地図   面積の正しい地図は人口や産物の分布を表すのに適している。 ◦緯線と経線が直角に交わる地図   角度が正しく表されている地図。海図として航海に利用され ている。高緯度になるほど面積のひずみが大きく,分布図には 向かない。 ◦中心からの距離と方位が正しい地図   図の中心から任意の天までの方位と距離が正しく表される。 最短距離がわかるため航空用に利用される。 ユーラシア大陸 インド洋 大西洋 南 極 大 陸 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 オーストラリア大陸 アフリカ大陸 ユーラシア大陸 インド洋 大西洋 太 平 洋 南 極 大 陸 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 オーストラリア大陸 アフリカ大陸 ユーラシア大陸 インド洋 大西洋 南 極 大 陸 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 オーストラリア大陸 アフリカ大陸 ユーラシア大陸 インド洋 大西洋 太 平 洋 南 極 大 陸 北アメリカ大陸 南アメリカ大陸 オーストラリア大陸 アフリカ大陸 北極点(北緯90°) 赤道 赤道 0° ︵ 経度   ︶0° (緯度0°) (緯度0°)西経西経 東経 北回帰線 南回帰線 東経 北緯 ︵経度   ︶ 南緯 本初子午線本初子午線 南極点(南緯90°) 経線 (縦の線) 緯線 (横の線) 北極点(北緯90°) 赤道 赤道 0° ︵ 経度   ︶0° (緯度0°) (緯度0°)西経西経 東経 北回帰線 南回帰線 東経 北緯 ︵経度   ︶ 南緯 本初子午線本初子午線 南極点(南緯90°) 経線 (縦の線) 緯線 (横の線) 【指導のねらい】 ★大陸と大洋の重要事項(六大陸・三大洋の位置など)について理解させる。 ★地球上の位置の決まり方,緯度と季節の関係やさまざまな種類の地図についてつかませる。

1

地球の姿

◆指導ページ P.5 ~ 10 ◆ 

第 1 章 世界の地域構成

(2)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★世界の地域区分や国家の三要素について理解させる。 ★特徴的な世界のおもな国々についておさえ,国境の決まり方などについて理解させる。

2

世界の姿

◆指導ページ P.11 ~ 16 ◆ 

第 1 章 世界の地域構成

重要事項の確認

1 世界の国々と地域区分 (P.11) ⑴ 世界の独立国   約 190 の国がある。国際連合の加盟国は 193 か国。(2015 年 7 月現在) ⑵ 国家の三要素   領土・国民・主権の 3 つの条件を満たし,他国の承認が必要。 (領土は領海・領空を含む) ⑶ 地域区分〔州区分〕   アジア州・ヨーロッパ州・アフリカ州・北アメリカ州・南ア メリカ州・オセアニア州の 6 つに区分される。 ① アジア州   西アジア・中央アジア・南アジア・東南アジア・東アジ ア・シベリア(分ける場合あり) ② ヨーロッパ州から見たアジア  ・極東…日本を含む東アジア  ・近東…ヨーロッパに近いトルコ付近  ・中東…ペルシャ湾付近  ・中近東…近東・中東をまとめた西アジア付近 2 面積と人口 (P.12) ⑴ 面積の大きい国・小さい国   ロシア連邦が最も大きく,バチカン市国が最も小さい。 ⑵ 人口   州別ではアジア州の人口が最も多い。(約 60%)   国別では中国が最も多い。(約 14 億人で世界の約 5 分の 1) 3 内陸国と島国〔海洋国〕 (P.12) ⑴ 内陸国   海に面していない国(例:モンゴル・カザフスタン・アフガ ニスタン・スイス・オーストリア・ボリビア・パラグアイ・マ リ・ザンビアなど) ⑵ 島国〔海洋国〕   まわりを海で囲まれている国(例:日本・フィリピン・イン ドネシア・イギリス・マダガスカル・ニュージーランドなど) 4 日本に近い国・遠い国,いろいろな国の形 (P.12) ⑴ 日本に近い国   大韓民国(韓国)・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)・中国・ ロシアなど。 ⑵ 日本から遠い国   ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイなど。 ⑶ いろいろな国の形   チリ・ノルウェーは細長い形,イタリアは長ぐつの形,エジ プトは四角い形。 5 国境・国名・国旗 (P.13) ⑴ 国境   国と国との境界。自然物を利用(山・川・湖・海など)した り,人工的な国境線(経線や緯線)もある。戦争や国際関係など によって歴史的に変化。 ⑵ 国名 地名や人名などに由来 ⑶ 国旗 さまざまなデザインがあり,国のシンボル。

補足知識・留意事項など

1 世界の国々と地域区分 ⑴ 国際連合 1945 年に設立された国際組織  目的  ・国際平和,安全の維持。 ・諸国間の友好関係の発展。 ・経済的,社会的,文化的,人道的な国際問題の解決のため, 及び人権,基本的自由の助長のため国際協力。 ⑵ 国家の承認   新たに設立した国を正式に主権のある国家であると認める こと。国家として承認するかどうかの判断は「国家としての要 件」を満たしていることが前提となる。 ・国家の要件  1.ある程度以上,確定された一定の領土を持つこと。   2.国民が存在すること。   3.統治機構を持ち実効的支配をしていること。これら以外 に,諸外国との関係に参加する能力を追加している。 2 面積と人口 ⑴ 面積の大きな国   ロシア連邦・カナダ・アメリカ合衆国・中華人民共和国・ブ ラジル(大きい順)   面積の小さな国   バチカン市国・モナコ・ナウル・ツバル・サンマリノ共和国 (小さい順) ⑵ 人口の多い国   中華人民共和国・インド・アメリカ合衆国・インドネシア・ ブラジル(多い順) 3 内陸国と島国〔海洋国〕 ⑴ 内陸国 まわりがすべて他国との国境線になっている。 4 日本に近い国・遠い国,いろいろな国の形 ⑵ 日本から遠い国 地球上で日本のほぼ正反対の地点。 5 国境・国名・国旗 ⑴ 人工的な境界線の例   アフリカ州…植民地支配したヨーロッパの国々が引いた境 界線 ⑵ 国名 地名由来(有力な説のひとつ) ・インド…インダス川(大河の意味) ・エクアドル…国土を通る「赤道」の意味のスペイン語人名由来。 ・フィリピン… 16 世紀のスペイン皇太子フェリペより。 ・コロンビア…探検家コロンブスより。 その他 ・シンガポール…「ライオンの町」という意味。 ⑶ 国旗 ① イギリスと関係が深い国   イギリス国旗のユニオンジャックを取り入れている。 ② 三色旗…フランス・ドイツ・イタリアなど。 ③ キリスト教国   北ヨーロッパを中心に,十字を配置する国が多い。 ④ イスラム教国…三日月と星をえがく国が多い。 ⑤ 南半球の国…南十字星をえがく国がある。

(3)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★世界の気候区分とその特徴について理解させる。 ★寒帯・冷帯・温帯・乾燥帯・熱帯での人々のくらしについてつかませる。

3

世界各地の気候とくらし

◆指導ページ P.21 ~ 26 ◆ 

第 2 章 世界各地の人々の生活と環境

重要事項の確認

1 世界の気候区分 (P.21) ⑴ 寒帯 年中低温で樹木が育たない。(コケ類などは育つ地域 もある) ⑵ 冷帯〔亜寒帯〕 短い夏と寒さの厳しい冬がある。 ⑶ 温帯 中緯度地域。四季があり,気温や降水量も変化。 ⑷ 乾燥帯 回帰線付近。降水量が少ない。 ⑸ 熱帯 赤道付近。年中高温で降水量が多い。 *雨温図の違いを確認しよう。 2 寒帯のくらし (P.22) ⑴ 白夜 一日中太陽が沈まないこと。夏の現象。   極夜 一日中太陽が地平線から出ないこと。冬の現象。 ⑵ 雪と氷の世界    ツンドラ…短い夏にコケ類や草が育つ。トナカイの放牧, サケ・アザラシ猟。 ⑶ イヌイットのくらし 北極海に面したカナダ北部で生活。 ・狩り中心の生活…夏は皮製のテントを建て,冬は雪を固めて 積み上げたドーム型の家(イグルー)に住む。 ・変化するくらし…都市への定住化が進む。インターネットの普及 3 冷帯〔亜寒帯〕のくらし (P.22) ⑴ 寒暖の差が激しい土地   シベリアでは,寒さに強いまつ・もみ・しらかばなどの針葉 樹の広大な森林であるタイガが広がる。 ① 世界で一番寒い場所…シベリアなど   頑丈な二重窓と厚い木の扉のあるログハウスなどでくらし ている。 ② 気温が高くなる暑い夏   農業や酪農,林業や狩猟がおこなわれる。   ダーチャ…都市でくらす人々が休日を過ごす郊外の家庭菜 園つきの小屋。 4 温帯のくらし (P.23) ⑴ 変化に富む自然環境   四季があり,海流や風の影響を受けやすい。 ① 温暖湿潤気候…夏は高温で多雨。モンスーン〔季節風〕の影 響を受ける。 ② 西岸海洋性気候…高緯度の割に温暖で,雨は年間を通して 平均して降る。 ③ 地中海性気候…夏に乾燥,冬に降雨。 5 乾燥帯のくらし (P.23) ⑴ 乾燥した地域での生活 ・砂漠のオアシスでは農業が行われる。(アラビア半島・北ア フリカなど) ・遊牧…移動式の住居(ゲル)でくらし,草と水を求めて家畜と ともに移動する。(モンゴル) ⑵ サヘルの生活と環境   サハラ砂漠の南のサヘルでは砂漠化を防ぐために植林などを 行っている。 6 熱帯のくらし (P.23) ⑴ 熱帯の自然環境 一年中雨が多く,熱帯雨林が広がる。 ・スコール…午後短い時間に激しく降る雨。 ・雨季:雨が多い  乾季:雨が少ない ⑵ 暑い地域の島での生活 ココやしなどの木々の実や葉を利用。

補足知識・留意事項など

1 世界の気候区分 ⑴ 短い夏にこけが育つツンドラ気候,年中雪と氷におおわれる 氷雪気候がある。 ⑵ タイガ 針葉樹林体が広がる。 ⑶ 地中海性気候,西岸海洋性気候,温暖湿潤気候がある。 ⑷ ほとんど降雨のない砂漠気候と,短い雨季があり,丈の短い 草原が広がるステップ気候がある。 ⑸ 年中高温で多雨な熱帯雨林気候と,雨季と乾季があるサバナ 気候がある。 ◦世界の気候帯の分布    2 寒帯のくらし ⑴ オーロラ   南北極に近い地方でみられる美しい光の現象。 ⑵ トナカイの放牧や,サケやアザラシの猟を行う。 ⑶ イヌイット カナダに居住する民族。 ・移動手段…犬ぞり→スノーモービル ・家電製品やインターネットが普及。 3 冷帯〔亜寒帯〕のくらし ⑴ シベリアは,冬に- 30℃を下回る日があったり,夏になる と 30℃近くになる日もある。 4 温帯のくらし ⑴① モンスーン〔季節風〕    日本などの大陸の東岸地域では夏と冬で風向きが逆となる。 ⑵ 偏西風   中緯度地方の上層を一年中吹く西寄りの風。 ⑶ シエスタ   夏の暑い午後の時間帯に昼寝などをして休憩する習慣。 5 乾燥帯のくらし ⑴ オアシス   砂漠中で水がわき,樹木の繁茂している場所。   ステップ   少量の雨が降る草原。 6 熱帯のくらし ⑴ サバナ 木がまばらな草原。 北極圏 北極圏 南極圏 太 平 洋 大 西 洋 イ ン ド 洋 北回帰線 南回帰線 赤道 バロー カイロ 昭和基地 オイミャコン シャンハイ クアラ ルンプール パリ マドリード ダーウィン アリススプリングス アリススプリングス 熱帯 乾燥帯 温帯 冷帯 寒帯 高山 暖流 寒流 北極圏 北極圏 南極圏 太 平 洋 大 西 洋 イ ン ド 洋 北回帰線 南回帰線 赤道 バロー カイロ 昭和基地 オイミャコン シャンハイ クアラ ルンプール パリ マドリード ダーウィン アリススプリングス アリススプリングス 熱帯 乾燥帯 温帯 冷帯 寒帯 高山 暖流 寒流

(4)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★さまざまな自然環境(高地や低地)での人々の生活について理解させる。 ★世界のおもな宗教,言語・世界のおもな衣食住の特徴・伝統と都市文化についてつかませる。

4

世界各地の人々の生活

◆指導ページ P.27 ~ 32 ◆ 

第 2 章 世界各地の人々の生活と環境

重要事項の確認

1 高地の生活 (P.27) ⑴ 自然環境   標高約 4000m の高原。一年中涼しい気候だが,空気がうす いため高山病にかかる人もいる。 ⑵ 生活 標高差をうまく利用 ・山の急斜面:とうもろこしやじゃがいもの畑や牧草地 ・農業に向かない標高の高いところ:家畜の放牧(リャマ・ア ルパカ) ⑶ 変化するくらし   道路整備・電気・かんがい設備などにより,伝統的な生活も 変化してきている。 2 低地の生活 (P.27) ⑴ 水の上の生活   タイのバンコクなど:大河の下流の湿地だったところにつく られた都市→水との関わり深い ・移動手段:水上バス ・買い物:水上マーケット ・住居:雨季に川が増水し,市街地がはんらんすることもある ため高床式の住居になっている。 ⑵ 変化するくらし   高層ビルや高速道路などが作られ,景観も急速に変化。 3 宗教・言語と人々の生活 (P.28) ⑴ 世界的規模で広がっている宗教   仏教・キリスト教・イスラム教。三大宗教といわれる。 ① 仏教…東南アジア・東アジア。教典は経。 ② キリスト教…ヨーロッパ・南北アメリカ・オセアニアなど。 教典は聖書。 ③ イスラム教…北アフリカ・西アジアなど。教典はコーラン。 ⑵ 特定の民族・地域と結びついている宗教   ヒンドゥー教やユダヤ教など。 ⑶ 世界の言語 6000 をこえる言語がある。 ・母語…人が生まれて最初に自然に覚える言語。最も多く使わ れているのは中国語。 ・母語以外の第二言語としては英語が最も多い。 4 衣食住 (P.29) ⑴ 世界の衣服   気候の影響による地域差や生産される素材の差がみられる。 ⑵ 世界で主食とされている食べ物   東・東南アジアでは米,熱帯地域(オセアニアの島々)ではい も類,欧米や中国北部などでは小麦。 ⑶ 世界の住居   自然環境に対してくらしやすいように工夫されている。 ① 乾燥した地域(西アジアやアフリカ北部):土や日干しれん がで作った家 ② さばく周辺の遊牧民:テント式の家〔ゲル〕(移動や組み立 てが容易なため) ③ 東南アジア:高床の家(暑さや湿気を防ぐため) ④ ヨーロッパ:石造りの家 5 伝統と都市文化 (P.29) ⑴ 都市の風景と伝統的な生活   貿易や科学技術の発達によって世界中のどこでも似たような 風景が見られるが,自然環境に応じた伝統的な生活も多く残さ れている。

補足知識・留意事項など

1 高地の生活 ⑴ 自然環境 ・アンデス山脈沿いやヒマラヤ山脈の北側のチベット高原など が代表的な高地。 ・高地は昼夜の気温差が大きい。 3 宗教・原語と人々の生活 ⑴⑵ ・世界の宗教分布の図で,どの地域に何の宗教が広まっている か,おおよそのイメージをつかませる。 ◦世界の宗教分布    ・仏教  シャカが開く。 ・キリスト教  イエス・キリストが開く,日曜日には教会で礼拝を行う,ク リスマスや復活祭。 ・イスラム教  ムハンマドが開く,1 日 5 回メッカに向かって礼拝し,金曜 日はモスクでいのりをささげる,飲酒・豚肉は禁止,女性は チャドルなどのベールをかぶる(はだを見せない)。 ・ヒンドゥー教  牛を神聖な生き物として食べない,カースト制度という身分 制度と深い関わりを持つ。 4 衣食住 ⑴ 世界の衣服 ・北極圏:動物の毛皮を材料にしたアヌラック ・アンデス山中:ポンチョ ・朝鮮半島:チマ・チョゴリ ・インド:サリー ・イスラム教圏:チャドル  *それぞれ写真で確認させるとよい。 ⑶ 世界の住居 ・他には,樹木が豊富な冷帯などではログハウス,イヌイット のイグルー,ヨーロッパの石造りの家などが挙げられる。 仏教 キリスト教 イスラム教 ヒンドゥー教 ユダヤ教 非居住地域 道教,儒教,神道,仏教などどうきょう じゅきょう しんとう その他の宗教 仏教 キリスト教 イスラム教 ヒンドゥー教 ユダヤ教 非居住地域 道教,儒教,神道,仏教などどうきょう じゅきょう しんとう その他の宗教

(5)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★アジア州の自然環境(地形や気候),人々のくらしの特徴について理解させる。 ★アジア州の各地域の特徴とふくまれるおもな国々についてつかませる。

5

アジア州

◆指導ページ P.37 ~ 42 ◆ 

重要事項の確認

1 自然環境 (P.37) ⑴ 地形   中央部:チベット高原・ヒマラヤ山脈   海岸部:黄河・長江・メコン川・ガンジス川・インダス川   内陸部・アラビア半島:砂漠が広がる。 ⑵ 気候   シベリアは寒帯や冷帯。内陸は乾燥帯。中央の高地では高山 気候。季節風(モンスーン)の影響を受ける。東アジアの多くは 温帯,東南アジアから南アジアは熱帯。 2 人々のくらし (P.37) ⑴ 世界の 6 割の人口   約 43 億人がくらす。人口密度が高い地域が多い。 ・中国:約 14 億人。一人っ子政策(2015 年末時点で廃止)。 ・インド:約 12 億人。 ⑵ 多様な文化   東アジア:中国の影響が強い。   東南アジア:中国・インドの影響。   西アジア:アラビア語・イスラム教が中心。 ⑶ 多民族国家   中国:9 割以上が漢族。55 の少数民族。   マレーシア:マレー人・華人・インド系,様々な宗教。 3 アジアの産業の変化 (P.38) ⑴ 第二次世界大戦後 農業の近代化や経済の自立が課題。 ⑵ 1970 年代以降   アジア NIES〔新興工業経済地域〕→ ASEAN〔東南アジア諸国 連合〕の順に工業化が進展。 ⑶ 1990 年代以降   中国・ベトナム・インド→外国企業の受入れ,急速な工業化。 中国・インドは BRICS の一員。 4 中国・インドの経済成長 (P.38) ⑴ 中国の工業化と格差の拡大   シェンチェン・アモイ:経済特区〔経済特別区〕。   ペキン:ハイテク〔先端技術〕産業や情報技術〔IT〕産業,周辺 農村に工業団地・住宅団地形成,都市拡大。 ⑵ インド   1990 年代以降,経済の自由化が拡大。バンガロールで情報 技術産業・自動車産業などが発展・成長。 ⑶ 国境をこえた交流 華人やインド系の人々が活躍。 5 東南アジア (P.39) ⑴ 気候と農業 稲作がさかん。二期作を行う。 ① プランテーション…天然ゴム・コーヒーなどを大規模に栽 培する農園を現地の人々が経営。 ② 日本への輸出 エビの養殖,フィリピンのバナナ ⑵ 急速な都市化と課題 ① 急速な都市化…都市の人口増加のため都市問題が発生。 ② 都市圏の形成…都心→ショッピングセンター,郊外→住宅 団地 ③ 経済格差…工業化の進んでいる地域とそうでない地域の格差。 6 西アジアと中央アジア (P.39) ⑴ 西アジア 大半がイスラム教を信仰。アラビア語使用。石油 の宝庫で OPEC〔石油輸出国機構〕に加盟。 ⑵ 中央アジア 石炭・石油・天然ガス・希少金属〔レアメタル〕 などの地下資源の輸出で経済成長。

補足知識・留意事項など

1 自然環境 ⑴ チベット高原やヒマラヤ山脈は「世界の屋根」と呼ばれる。 ⑵ シベリア:寒帯や冷帯   中央の高地:高山気候   インドシナ半島:雨季と乾季あり 2 人々のくらし ⑴・一人っ子政策…政府が人口増加を抑制するため。 ・インドは 2030 年ごろ,中国を抜いて人口世界一になると予 測される。 ⑵ 東南アジアではイスラム教やキリスト教の影響を受けた地域 もある。 3 アジアの産業の変化 ⑵・アジア NIES〔新興工業経済地域〕   工業化が急速に進んだ韓国・台湾・ホンコン・シンガポール ・ASEAN〔東南アジア諸国連合〕  1967 年,東南アジアの国々が経済・政治・安全保障などで 協力し合うために結成。タイ・マレーシア・インドネシア など。 4 中国・インドの経済成長 ⑴・経済特区…地代や税を安くし,外国企業を誘致。 ・シャンハイ・ティエンチンなどでは,中国企業と外国企業が 共同経営する工場を建設,工業化進める。 ・発展の著しい沿海部と内陸部との格差が拡大している。 ⑵ 豊かな人が増え,大都市の景観も変化。農村の人々の性格水 準は低く,格差拡大。 ⑶ アメリカで活躍した人が自国に戻り,ハイテク産業を成長さ せるなどの例がある。 5 東南アジア ⑴・季節風〔モンスーン〕の影響を受ける。 ・二期作…年に 2 回作物を作ること。 ① 大規模開発による熱帯雨林の減少の問題がある。 ⑵① 都市問題   1960 年代から都市の人口が増加したために起こった交通 渋滞や設備不十分な住宅が増えたこと。 6 西アジアと中央アジア ⑴ OPEC〔石油輸出国機構〕   石油の価格や生産量をコントロールする。1960 年,西アジ アの産油国を中心に結成→ 1973 年に石油危機 ・石油危機…石油価格の値上げで世界経済に大打撃。 ⑵・イスラム教徒が多い。 ・シルクロードの歴史的遺産が多い。 ・1991 年,ソビエト連邦の解体により独立国となる。

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(6)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★ヨーロッパ州の自然環境(地形や気候),人々のくらしの特徴について理解させる。 ★ヨーロッパ州の歴史,文化や宗教,産業,近年の動きについてつかませる。

6

ヨーロッパ州

◆指導ページ P.43 ~ 48 ◆ 

重要事項の確認

1 自然環境 (P.43) ⑴ ヨーロッパの国々 日本よりも面積が小さい国が多い。 ⑵ 地形   南部:アルプス山脈が連なる。地震が多い。   中部:平原が広がり,ライン川やドナウ川などの国際河川が 流れる。   北部海沿い:フィヨルドが発達。 ⑶ 気候 暖流の北大西洋海流と偏西風の影響で比較的温暖。地 中海沿岸は夏に乾燥,冬に降雨。 2 歴史 (P.43) ⑴ 古代:ギリシャ,ローマ文明 ⑵ 15 世紀末以降:植民地を形成。 ⑶ 18 ~ 19 世紀:イギリスで産業革命→近代工業が発展。 ⑷ 20 世紀以降:2 度の世界大戦の戦場→大きな被害     アメリカが大きく発展→ヨーロッパの地位低下 →政治的・経済的な統合 3 環境を意識したくらし (P.43) ⑴ 環境に配慮した生活   ごみの分別(ドイツ)や風力発電(ドイツ・デンマーク)など地 球温暖化への取り組み。 4 文化と宗教 (P.44) ⑴ 多様な民族構成 民族をもとに国が成立。 ⑵ 多様な言語 民族同様,使用言語はさまざま。 ① 北西部:ゲルマン系言語 ② 南部:ラテン系言語 ③ 東部:スラブ系言語 ⑶ キリスト教の信仰 人々の生活の中に共通に根づく。 ① 地域分布  ・北西部:プロテスタント信仰  ・南部:カトリック信仰  ・東部:正教会信仰 ② 外国人労働者の増加…アフリカ・トルコなどの移住者の増 加→イスラム教信仰者増加 ⑷ 伝統を大切にする考え方 歴史的建造物の保存・使用。 5 農業 (P.44) ⑴ 農業 地形や各地の気候を生かす。 ① 地中海式農業…乾燥した夏:オリーブ・オレンジ・ぶどう 湿潤な冬:小麦 ② 混合農業…穀物栽培(小麦やライ麦など)と家畜飼育(牛・ 豚)を組み合わせた農業。 ③ 酪農…冷涼な地域で乳牛の飼育・乳製品の加工。 6 進むヨーロッパ統合 (P.45) ⑴ 国境をこえた統合   ヨーロッパ共同体〔EC〕→ヨーロッパ連合〔EU〕に発展。加盟 国は 28 か国(2015 年 7 月現在)。 ① EU 加盟国間の結びつき   人・物・資本の移動の自由化。2002 年より共通通貨ユー ロの流通。共通農業政策実施。 ② 課題と問題点…加盟国間の経済格差〔域内格差〕解消。 ⑵ EU の工業 鉄鋼業の生産低下→大都市近郊でハイテク〔先 端技術〕産業が成長→東ヨーロッパへの工場移転。 7 ロシア連邦 (P.45) ⑴ 広大な国 日本国土面積の約 45 倍,人口は約 1 億 4000 万人。 中央部にはタイガが広がり豊富な木材資源あり。 ⑵ EU との結びつき   石油・天然ガス→パイプライン設置→直接 EU に送る。

補足知識・留意事項など

1 自然環境 ⑵ 地形 ・フィヨルド…氷河によって削られた複雑な地形。 ・国際河川…複数の国を流れ,各国の船が自由に航行できる。 ⑶ 気候 ・多くの国が日本よりも高緯度に位置。 ・東部の平原や北部は寒冷で夏が短い。 2 歴史 ⑶ 18 ~ 19 世紀 ・近代工業…鉄鋼業や機械工業など。 ・19 世紀→世界の工業の中心地となる。 3 環境を意識したくらし ⑴・ごみの分別:ドイツ ・風力発電:ドイツ,デンマーク   このほか,ドイツではライン川の水質汚濁や酸性雨の被害が 深刻化→厳しい規制により環境先進国に 4 文化と宗教 ⑴ 多様な民族構成 ・スペインに住むバスク人などの少数民族も多く暮らす。 ・1 つの国に複数の民族が存在→民族問題が生じる ⑵ 多様な言語 ① 英語やドイツ語など ② フランス語やイタリア語など ③ ロシア語やポーランド語など ⑶ キリスト教の信仰 ・クリスマスやイースター〔復活祭〕などの多くの行事 5 農業 ⑴ それぞれの農業の主な地域 ① 地中海沿岸 ② ヨーロッパ北西部や東部 ③ 北部やアルプス 6 進むヨーロッパ統合 ⑴ 1967 年,EC 発足→ 1993 年,EU に発展 ・本部はベルギーの首都,ブリュッセル ・人口約 5 億人(2015 年 7 月) ① パスポート検査なしに自由に国境通過可能。高速交通網 〔ユーロスターや特急 ICE など〕を整備。 ② 新規加盟した東ヨーロッパの国々には工業化の遅れた国が 多い。  1 人あたりの国民総所得:加盟国間で 10 倍以上の差  ※ギリシャの経済危機や,イギリスなどEU脱退を検討する 国が現れ,さまざまな問題が表面化している。 ⑵ 航空機は加盟国で共同生産している。 7 ロシア連邦 ⑴・ヨーロッパとアジアにまたがる。 ・面積約約 1710 万 km2 で世界最大(2013 年)。 ⑵ ロシア連邦への海外からの企業進出がさかん。  ※近年,クリミア半島をめぐるウクライナとの領土紛争により, アメリカやヨーロッパ諸国との関係が悪化している。

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(7)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★アフリカ州の自然環境(地形や気候),歴史と文化の特徴について理解させる。 ★アフリカ州の産業の特徴,さまざまな課題,近年の動きについてつかませる。

7

アフリカ州

◆指導ページ P.49 ~ 54 ◆ 

重要事項の確認

1 自然環境 (P.49) ⑴ 地形   アフリカ大陸・マダガスカル島などの島々。大陸の大部分は 標高 1000m 以上の高原や台地。 ・東部:キリマンジャロ山 ・北部:世界最大のサハラ砂漠が占め,世界最長のナイル川が 流れる。 ⑵ 気候   赤道付近をはさみ南北に熱帯・乾燥帯・温帯と気候帯変化。  植生も熱帯雨林→サバナ→ステップ→砂漠と変化。南北の端 は温帯で過ごしやすい。 2 歴史と文化 (P.49) ⑴ 歴史 ・古代:エジプト文明 ・16 ~ 19 世紀:ヨーロッパ人による奴隷貿易 ・19 ~ 20 世紀前半:ほぼ全域がヨーロッパ諸国の植民地 ・1950 年代以降:多くの国が独立  ※ 1960 年:17 か国の国が独立→「アフリカの年」 ⑵ 文化   北アフリカ:アラビア語,イスラム教信仰。それ以外は補足参照。 3 産業 (P.50) ⑴ 農業 自然環境によってさまざま。 ① ヨーロッパ人によるプランテーション農業が始まる。   カカオ・天然ゴム・油やし・落花生・コーヒー・綿花など 特定の商品作物だけを栽培→輸出 ② 熱帯地域→焼畑農業,砂漠→遊牧,ナイル川などの河川流 域・オアシス→オアシス農業,地中海沿岸→地中海式農業 ③ 干ばつや砂漠化の進行による農地減少→農地拡大の開発 ⑵ 豊富な鉱産資源   石油,金・銅・ダイヤモンド,クロム・コバルトなどの希少 金属〔レアメタル〕が重要な輸出品。 ⑶ 進まない工業化   南アフリカ共和国は最も工業化が進んだ国だが,多くの国で 工業の発達が遅れている。 ⑷ 不安定な経済   モノカルチャー経済→特定の商品作物や鉱産資源の輸出に頼 る→価格の変動が大きく経済が不安定。 4 アフリカの課題 (P.51) ⑴ アフリカの現状   人口→世界の約 16% GDP〔国内総生産〕→世界の 3%未満 ⑵ 解決すべき課題   貧困,人口急増,栄養不足,死亡率・エイズ感染率の高さ, 環境問題の深刻化。 ① 紛争と難民…植民地時代に民族の分布を無視して決められ た境界線をもとにした国境→民族間の対立や 内戦が多発し,政治的に不安定に。 ② 都市化の進展…移住による首都での人口増加率が高い。 ⑶ 地域の統合と自立に向けての動き ① アフリカ連合〔AU〕… 2002 年に発足した地域機関。 ② 外国の支援…先進工業国→食糧援助,開発援助,技術支援 中国とアフリカの結びつき強い。

補足知識・留意事項など

1 自然環境 ⑴ 北部の沿岸に人口が集中し,農地や都市が広がる。 ⑵ サハラ砂漠の南側サヘル地帯→砂漠化が急速に進行。 2 歴史と文化 ⑴・20 世紀初頭:植民地→エチオピアとリベリアを除く ⑵・民族独自の宗教を信仰 ・植民地時代の影響でキリスト教広がる→中南アフリカ ・言語  中央アフリカ・南アフリカ:英語・フランス語  →植民地時代の旧本国である旧宗主国の言語を公用語とする 国が多い。  東部:スワヒリ語  情報通信の整備とともに独自の文化も変化,アフリカ独自の 民族音楽やファッション等の文化は世界的に注目。 3 産業 ⑵ ナイジェリアや北アフリカ諸国で多く産出。   希少金属〔レアメタル〕…ガリウム・コバルトなど。 ⑷ 輸出品のほとんどはアメリカ・中国・日本・ヨーロッパ諸国 へ。欧米諸国や中国・日本などからの援助により経済発展に努 める。 4 アフリカの課題 ⑴・GDP〔国内総生産〕…一定期間内に国内で産み出された付加 価値の総額。 ・農業や工業が産業の中心である貧しい国が多い。特に,サハ ラ砂漠以南のアフリカで貧しい国が目立つ。 ⑵ サハラ砂漠以南のアフリカ→平均寿命が短い国が多い。 ① 飢餓,難民などの問題が続く。国際連合・先進工業国・ NGO〔非政府組織〕→支援 ②・農村→都市への移住が進み,都市に人口が集中。  ・携帯電話が普及  ・上下水道の整備の遅れ  ・賃金の安い単純労働者  ・スラムの拡大 ⑶① アフリカが抱える様々な課題に協力して取り組む。 ② 中国とアフリカ諸国との経済的結びつき強まる。日本の外 国への援助資金の約 3 割がアフリカ向け。

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(8)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★北アメリカ州の自然環境(地形や気候),民族と文化の特徴について理解させる。 ★北アメリカ州の産業の特徴,地域統合の流れをふくめた近年の動きなどについてつかませる。

8

北アメリカ州

◆指導ページ P.55 ~ 60 ◆ 

重要事項の確認

1 自然環境 (P.55) ⑴ 地形   西部:ロッキー山脈  東部:アパラチア山脈   山脈の間:グレートプレーンズ・プレーリー・中央平原北ア メリカ最長のミシシッピ川→メキシコ湾に注ぐ ⑵ 気候   寒帯から熱帯までさまざま。   西インド諸島やアメリカ南東部→ハリケーンの被害 2 さまざまな民族と文化 (P.55) ⑴ 多民族社会   ネイティブアメリカンが土地を奪いながら開拓。ヒスパニッ ク,アジア系の人々も多い。   カナダ:多文化主義政策 ⑵ 世界に広がるアメリカ文化  ・経済発展の背景    大量生産・大量消費の生活様式 3 農業 (P.56) ⑴ 「世界の食料庫」   小麦・とうもろこし・大豆など世界最大の輸出国。 ⑵ 適地適作   それぞれの地域の気候や土壌に合わせて農産物を生産。 ⑶ 農業の経営   家族経営の農場中心に発展。企業的な農業が主流。品種改良 や農産物増産のためバイオテクノロジー(生物工学〔生命工学〕) を利用。 ⑷ 農業に進出する企業   多くの農場→農業関連産業に進出の大企業(アグリビジネス) と契約を結ぶ。 ⑸ メキシコ・中央アメリカ・西インド諸島の農業   バナナ・いも・豆・さとうきびの栽培がさかん。 4 鉱工業 (P.57) ⑴ 豊かな資源と工業の発展  鉄鉱石・石炭・石油などの鉱産資源を利用し,工業が発展。 ① 工業地域:五大湖沿岸・大西洋岸,工業都市が集中。 ② 自動車の大量生産方式〔流れ作業〕:世界一の工業国 ⑵ 新しい産業の発達   世界経済のグローバル化をリード,先端技術〔ハイテク〕産業 が発展。 ① サンベルト…北緯 37 度以南の新しい工業地域で,ハイテ ク産業や情報技術産業が発達。 ② シリコンバレー(カリフォルニア州)   …世界最大の先端科学技術産業地域。 ③ 人材の育成…世界各地から学生が集まる→大学で工業や情 報系の学問を学ぶ→アメリカ企業に就職 ⑶ 世界への影響力   アメリカは世界経済にとって重要な存在。世界各国に工場や 支社を置く多国籍企業が多い。 ⑷ カナダ・メキシコの鉱工業   メキシコ:工業化進行 カナダ:製紙工業・自動車工業が発達 ⑸ 北アメリカの結びつき   アメリカ・カナダ・メキシコの 3 国間で統一市場を形成。

補足知識・留意事項など

1 自然環境 ⑴ 大陸西岸の平野には人口が多く,政治・経済の中心となる大 都市が集中。 ⑵ 北緯 40 度以北:冷帯・寒帯。北には氷雪が広がる。   北緯 40 度以南:西経 100 度付近を境に  ・東部:温帯  ・西部:乾燥帯・砂漠もある  ・太平洋岸地域:温帯,地中海性気候 2 さまざまな民族と文化 ⑴ ヒスパニック スペイン語を話す移民。   カナダ:イギリス系住民とフランス系住民(ケベック州中心) がくらす。 ⑵ 例:ファストフード・ショッピングセンター・自動車の利用 など。 3 農業 ⑵ 各地域の農業   北部→南部:酪農・園芸→とうもろこし(コーンベルト)・だ いず→綿花(コットンベルト)→果物・大都市向け野菜   プレーリーからグレートプレーンズ…小麦地帯 ◦北アメリカの農業地域    ⑶ 企業的な農業→農業の機械化やコンピューターでの農地・農 作物の生産管理 ⑷ 特に穀物を扱う大きな会社(穀物メジャー)は世界の穀物市場 に影響を及ぼす。 4 鉱工業 ⑵ 先端技術(ハイテク)産業   エレクトロニクス・航空宇宙・コンピューター関連産業など。 ⑶ 多国籍企業の中には小さな国の国内総生産(GDP)をこえる 売上高の企業もある。   ニューヨーク証券取引所→多国籍企業が上場 ⑸ NAFTA(北米自由貿易協定)を 1994 年に結ぶ。  ・ピッツバーグ…鉄鋼  ・デトロイト…自動車  ・シカゴ…鉄鋼・農業機械・食品  ・メキシコ湾周辺…石油化学  ・ヒューストン…宇宙・航空機  ・ロサンゼルス…石油化学・航空機  ・シアトル…航空機   上記都市は場所も把握すると良い。 カ ナ ダ メ キ シ コ 酪農 果樹,園芸 小麦 とうもろこし,だいず たばこ 綿花 放牧 その他の農作物 非農業地 年間降水量 500mm 線 0 1000km 40° 40° 60° 50° 50° 30° 120° 110° 100° 90° 80° か じゅ グ レ ト プ レ ン ズ ー ー プ レ リ ー ー カ ナ ダ メ キ シ コ 酪農 果樹,園芸 小麦 とうもろこし,だいず たばこ 綿花 放牧 その他の農作物 非農業地 年間降水量 500mm 線 0 1000km 40° 40° 60° 50° 50° 30° 120° 110° 100° 90° 80° か じゅ グ レ ト プ レ ン ズ ー ー プ レ リ ー ー

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(9)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★南アメリカ州の自然環境(地形や気候),歴史と文化の特徴について理解させる。 ★南アメリカ州の産業の特徴,地域統合の流れや環境保護へ取り組みをふくめた近年の動きについてつかませる。

9

南アメリカ州

◆指導ページ P.61 ~ 66 ◆ 

重要事項の確認

1 自然環境 (P.61) ⑴ 位置 日本から見て地球の反対側。 ⑵ 地形   太平洋側:アンデス山脈  北部:ギアナ高地   東部:ブラジル高原   河川:オノリコ川・アマゾン川・ラプラタ川 ⑶ 気候 熱帯から寒帯までさまざま。 ① 熱帯…アマゾン川流域,熱帯雨林が広がる。 ② 温帯…ラプラタ川の中・下流域,チリ南部。ラプラタ川下 流域にパンパという草原が広がる。 ③ 乾燥帯…チリの太平洋岸やアルゼンチン南部。 ④ 寒帯…大陸南端。氷河が見られる地域もある。 2 歴史と文化 (P.61) ⑴ 高度な文明 15 世紀にインカ帝国が栄えた。 ⑵ ヨーロッパ人の侵略   16 世紀にスペインやポルトガルが侵入→インディオの国々を 滅ぼす。アフリカ大陸からは黒人が奴隷として連れてこられる。 ⑶ 交じり合う文化   ヨーロッパ系とインディオの混血→メスチソ,20 世紀以降 アジアからの移民増加→日系人 3 変化する農業 (P.62) ⑴ 農産物の原産地 とうもろこし・じゃがいも・トマト ⑵ 大農場(プランテーション)での農業   ブラジルなどでコーヒーを栽培→生産量世界一。 ⑶ 輸出用の農作物 コーヒー・綿花・小麦・大豆 ⑷ バイオ燃料〔バイオエタノール〕の生産   さとうきびの生産拡大→石油に代わる新エネルギー源(バイ オ燃料)として注目 ⑸ 各地域の農業の特色 ① アマゾン川流域の熱帯林…セルバ→伝統的な焼畑農業。 ② 草原の広がるブラジルのカンポ   広大な農場で輸出用作物栽培。 ③ パンパの広大な草原 アルゼンチンのパンパで小麦・とう もろこし・大豆・の栽培や牧牛。世界有数の牛肉生産国。 4 成長する鉱工業 (P.63) ⑴ 豊富な地下資源 鉱産資源に恵まれ,重要な輸出品。 ⑵ 工業化の進展   ブラジル・アルゼンチン→重化学工業が発展。自動車・航空 機の生産がさかん。BRICS の 1 つであるブラジル。 ⑶ 南米南部共同市場〔MERCOSUR〕   地域内の貿易の活性化を目的とする関税を引き下げる協定。 5 開発と環境への影響 (P.63) ⑴ 都市化と環境の悪化   農村→都市への移住,大都市が発達→環境悪化 ⑵ 森林伐採と環境への影響 ① 熱帯林の伐採…工場の誘致やダム建設のためアマゾン川流 域の森林伐採→鉄道・道路の建設 ② 環境への影響…地球温暖化にも影響,開発と環境保護の両 立が課題。

補足知識・留意事項など

1 自然環境 ⑵ アマゾン川   赤道付近を流れる。世界最大の流域面積。 2 歴史と文化 ⑶ ラテン文化の影響が強いがインディオやアフリカ系などさま ざまな人種・民族の伝統が混じり合う。→リオのカーニバルや サンバなど。 3 変化する農業 ⑴ 植民地支配をしていたスペイン人によりヨーロッパに伝えら れて世界中に広まる。 ⑵ ヨーロッパ系に人々により大農場が開かれる。→先住民やア フリカから連れてこられた人々,ヨーロッパからの移住者など が働く。 ⑷ ブラジルで 1970 年代以降に生産拡大。 ⑸① 先住民が自給自足の生活をしている。 ② コーヒー・カカオ・大豆など。 ③ 大農園や大牧場は少数の大地主により所有。 4 成長する鉱工業 ⑴ 主な輸出品  ブラジル:鉄鉱石(世界有数の生産量)  チリ:銅(世界一の生産量)  ベネズエラ・ブラジル:石油  ペルー:銀  ボリビア:すず・希少金属〔レアメタル〕 ⑵ アメリカや日本などの外国企業を受け入れた結果発展。 ⑶ 加盟国は,ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグア イ・ベネズエラ。 5 開発と環境への影響 ⑴ 電気・上下水道・ごみ処理施設などの生活設備が不十分で, 治安の悪いスラムで暮らす人々も多い。 ⑵① 農産物の生産や鉱産資源の産出の増加のため。 ◦アマゾンの開発    マナオス ベレンサンルイス マナオス ベレンサンルイス 0 1000km30° 20° 10° 0° 40° 50° 南回帰線 アマゾン横断道路 アマゾン横断道路 カラジャス鉄 道 カラジャス鉄 道 ブラジリア カラジャス鉄山 ブラジリア リオデジャネイロ サンパウロ リオデジャネイロ サンパウロ カラジャス鉄山 アマゾン川 アマゾン川 国のアマゾン開発計画の 対象区域 鉄鉱山を中心とした開発 農牧林業を中心とした開発 商工業を中心とした開発 ダム 鉱山 道路 鉄道 おもな都市 く いき マナオス ベレンサンルイス マナオス ベレンサンルイス 0 1000km30° 20° 10° 0° 40° 50° 南回帰線 アマゾン横断道路 アマゾン横断道路 カラジャス鉄 道 カラジャス鉄 道 ブラジリア カラジャス鉄山 ブラジリア リオデジャネイロ サンパウロ リオデジャネイロ サンパウロ カラジャス鉄山 アマゾン川 アマゾン川 国のアマゾン開発計画の 対象区域 鉄鉱山を中心とした開発 農牧林業を中心とした開発 商工業を中心とした開発 ダム 鉱山 道路 鉄道 おもな都市 く いき

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(10)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★オセアニア州の自然環境(地形や気候),民族と文化の特徴について理解させる。 ★オセアニア州の産業の特徴,海外との結びつきに視点をおいた近年の動きについてつかませる。

10

オセアニア州

◆指導ページ P.67 ~ 72 ◆ 

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

重要事項の確認

1 国々と自然環境 (P.67) ⑴ オセアニアの国々   オーストラリア大陸・ニュージーランド・太平洋の島々 ⑵ オセアニアの自然環境 ① オーストラリア:大陸全体の約 2/3 が草原や砂漠地域→ 「乾燥大陸」,南部:温帯,北部:熱帯 ② ニュージーランド:温帯,火山や氷河あり。 ③ 太平洋の島々:降水量の多い熱帯。火山島とさんご礁の 島々。 ⑶ オセアニアの文化と社会   先住民は,オーストラリア→アボリジニ,ニュージーランド →マオリ 2 産業 (P.68) ⑴ オーストラリアの農業 ① 降水量の多い地域:酪農,さとうきび栽培 ② 牧羊:南東部の大鑚井盆地と南西部 ③ 牧牛:降水量の多い北東部から北部 ④ 非農業地:中央部(乾燥した地域) ⑤ 東部や南東部の沿岸部:穀物栽培と牧畜を組み合わせた農 業,果樹栽培,酪農など。 ⑵ ニュージーランドの農業 牧羊がさかん。 ⑶ オーストラリアの鉱工業   鉱産資源に恵まれる。詳細は補足参照。 ① 石炭や鉄鉱石…大規模な露天掘り→鉄道で港に運ぶ→アジ ア各国へ輸出。 ② 石油や天然ガス…各地の油田・ガス田からパイプラインで 大都市へ。 ⑷ 南太平洋の島国   フィジー:世界中から多くの観光客   パプアニューギニア:森林資源や鉱産資源が豊富 3 海外との結びつき (P.69) ⑴ オーストラリアの貿易 ① 輸出品の変化…昔:羊毛・小麦・肉類         →現在:石炭・鉄鉱石・機械類など ② 貿易相手国の変化   昔:イギリスが第 1 位→   現在:中国が第 1 位,日本・韓国などアジアの国々が増加。 ⑵ 観光客の増大   ゴールドコーストやニュージーランド・太平洋の島々→リ ゾート地として発展。 ⑶ 多文化社会の構築 ① 移民の入植… 18 世紀後半,オーストラリアへイギリス人 入植→イギリスの植民地となる→ 19 世紀後 半,中国系移民の増加→イギリス系と対決 ② 白豪主義政策… 20 世紀初頭~ 1970 年代にかけ,ヨーロッ パ系以外の移民を制限。 ③ 多様な民族の共存… 1970 年代以降アジア系移民が増加→ 華人が生活するチャイナタウン形成 ④ 多文化社会…多様な民族の文化を尊重しあう社会へ変化  異文化理解。多文化社会への取り組みが進む。 ⑤ 先住民との共存…アボリジニ文化の尊重,保護。

補足知識・留意事項など

1 国々と自然環境 ⑴ 太平洋の島々   ニューギニア島・メラネシア・ミクロネシア・ポリネシア ◦オセアニア州の範囲    ⑵ 自然環境 ① 南西部には人口が集中している。首都キャンベラやシド ニーなどの大都市は南東部に集中。 ② 環太平洋造山帯に属するため火山や地震が多い。 ③・パプアニューギニア:森林が広がる。  ・サモアやハワイ諸島:火山島のため斜面が急。  ・地球温暖化によって海面が上昇し,水没する危険のある島 もある。 ⑶・16 世紀以降,ヨーロッパ諸国の進出→植民地化  ・1960 年代以降,西サモア・フィジー・パプアニューギニア が独立。  ・現在でもアメリカ領,フランス領などのままの島々もある。 2 産業 ⑵ 人口の約 9 倍以上の頭数の羊を飼育。 ⑶ 東部:石炭  北部:鉄鉱石   北部や南西部:金・銅・ウラン・ボーキサイト  ・鉱業は重要な輸出産業  ・アジア各国がオーストラリアの資源に頼る。 3 海外との結びつき ⑵ ゴールドコースト:オーストラリア東部に位置 ⑶④ 公用語は英語だが,異文化理解のための外国語教育など, 多文化に配慮して取り組みが進んでいる。 ⑤ アボリジニの先住権や以前の居留地域の所有権を認める など。 ◦オーストラリアへの地域別移民の移り変わり    オーストラリア フィジー諸島 ニュージーランド ハワイ諸島 ポリネシア キリバス ツバル メラネシア フィリピン インドネシア パプア ニューギニア パラオ 赤道 オーストラリア フィジー ニュージーランド ハワイ諸島 ポリネシア ミクロネシア ミクロネシア キリバス ツバル メラネシア フィリピン インドネシア パプア ニューギニア パラオ 赤道 北回帰線 南回帰線 120° 150° 180° 150° 30° 0° オーストラリア フィジー諸島 ニュージーランド ハワイ諸島 ポリネシア キリバス ツバル メラネシア フィリピン インドネシア パプア ニューギニア パラオ 赤道 オーストラリア フィジー ニュージーランド ハワイ諸島 ポリネシア ミクロネシア ミクロネシア キリバス ツバル メラネシア フィリピン インドネシア パプア ニューギニア パラオ 赤道 北回帰線 南回帰線 120° 150° 180° 150° 30° 0° 1961年 177.9 万人 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 1981年 312.8 万人 2001年 514.0 万人 2011年 648.6 万人 32.6% 30.8 5.2 9.4 3.4 41.3% 22.3 8.9 3.6 3.1 70.7% 6.2 11.6 5.7 2.9 2.9 89.7% ヨーロッパ州 4.4 1.6 1.1 3.1 0.1 1901年 86.5 万人 87.2% * 5.4 0.3 1.4 4.2 1.5 * 18.6 20.8 アジア州 アフリカ州 南北アメリカ州 オセアニア州 出身国不明 *南北アメリカ州 (オーストラリア統計局資料) 万人 1961年 177.9 万人 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 1981年 312.8 万人 2001年 514.0 万人 2011年 648.6 万人 32.6% 30.8 5.2 9.4 3.4 41.3% 22.3 8.9 3.6 3.1 70.7% 6.2 11.6 5.7 2.9 2.9 89.7% ヨーロッパ州 4.4 1.6 1.1 3.1 0.1 1901年 86.5 万人 87.2% * 5.4 0.3 1.4 4.2 1.5 * 18.6 20.8 アジア州 アフリカ州 南北アメリカ州 オセアニア州 出身国不明 *南北アメリカ州 (オーストラリア統計局資料) 万人

(11)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★自然環境・人口・産業などの視点をもって,世界全体を捉えさせる。 ★今までやってきた州ごとの学習について,地球環境問題などと結びつけ,再確認させる。

11

世界のさまざまな地域の調査

◆指導ページ P.73 ~ 78 ◆ 

重要事項の確認

1 調査方法の手順とポイント (P.73) ⑴ テーマを決める…自然環境,人口,産業など。  ・世界の国・地域を調べるポイント(テーマ) 視点 具体的な例 自然環境 領土・地形 面積と位置・島国と内陸国・火山と山地・平原・河川・砂漠・ 高原 気候 気候帯・気温と降水量・季節の変化・植生の分布 人口 分布 人口と人口密度・大都市の分布・民族の分布 構成 年齢別人口の割合・人口増加率・民族構成 地域間の 結びつき 交通・通信網 交通網・通信ネットワーク・人の移動 国際化 国際協力・貿易・地域的まとまり(地域的経済統合) 生活・ 文化  伝統性 伝統的な衣食住の習慣・伝統行事・言語・宗教 変容 伝統的な生活や文化の変化・外国企業の影響 資源・ 産業  農業 おもな農畜産物・水産物・林産物と世界生産に占める割合・耕 地の分布・食料自給率 鉱工業 おもな鉱産資源や工業製品・工業地域の分布 その他 歴史的背景 国の成り立ちとあゆみ・植民地支配・歴史上の人物 環境問題 ・保全 地球環境問題・リサイクル・省 エネルギー対策・貴重な動植物 の保全・環境保全への取り組み ⑵ 調査を行う…仮説を立て,調査計画を立て,調査方法を考 える。 *文献資料の活用  (百科事典,統計資料,体験記,インターネットなど) ⑶ まとめと発表…調査結果を整理して,わかりやすくまとめる。 その後,発表会をして,意見交換を行う。 *参考にした文献などは明記する。調べた内容と自分の意見は はっきり区別する。 2 さまざまな地域の調査 (P.73) ⑴ 地球環境問題…国境をこえて地球規模で発生する。国家間の 協力が必要。 ⑵ おもな地球環境問題 ① 地球温暖化…二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量の増 加が原因。南極などの氷がとけて海面が上昇。 → 1997 年 京都議定書の採択(温室効果ガス の国別削減目標を記す) ② 酸性雨…化石燃料の燃焼によって発生する化合物〔酸化物〕 が雨にとけて降ってくる。自国だけでなく,遠く 離れた国の自然物にまで被害がおよぶ特徴がある。 ③ その他…オゾン層の破壊(フロンが原因),さばく化,森林 破壊(熱帯雨林の破壊)など。

補足知識・留意事項など

1 調査方法の手順とポイント *グラフの使い分け ・量を比較するとき…棒グラフ ・変化をみるとき……折れ線グラフ(棒グラフ) ・割合を表す場合……円グラフや帯グラフ *統計資料(グラフ)の読み取り方 ・タイトルを見る。 ・項目内容,単位,年次などを確認する。 ・数値,割合,項目に注意する。 ※ 統計資料の読み取りは正確に出来るよう,演習量を多くする とよい。 2 さまざまな地域の調査 ・地球温暖化… 20 世紀の間に約 0.6 度上昇。氷河や南極の氷が とけて,標高の低い島や海岸沿いが水没するお それ。 ・酸性雨…森林が枯れ,湖の生物に被害が出ているだけでなく, 建築物にも影響がある。特にヨーロッパで破壊が大 きい。 ・オゾン層の破壊…フロンガスは現在,使用が禁止された。 ・さばく化…乾燥地域で,家畜の放牧のし過ぎ,立木の伐採, 過度の耕作により進行。とくにサハラ砂漠のサヘ ル地帯。 ・森林破壊…人口増加による焼畑農業の拡大や輸出用木材の伐採 のため,熱帯林が減少。 ◦地球環境問題のおこっている地域のおもなまとめ    作物が育たなくなる 荒れ地が広がる 砂漠化 酸性雨 紫外線が注ぐ量が増える 家畜を多く放ちすぎる 草原や森林が再生されない 過放牧 フロンの使用が増加 オゾン層の破壊 河口のマングローブが減る 熱帯林の減少 開発や商業用伐採がさかん 森林が枯れ死ぬ 化石燃料の消費が多い 作物が育たなくなる 荒れ地が広がる 砂漠化 酸性雨 紫外線が注ぐ量が増える 家畜を多く放ちすぎる 草原や森林が再生されない 過放牧 フロンの使用が増加 オゾン層の破壊 河口のマングローブが減る 熱帯林の減少 開発や商業用伐採がさかん 森林が枯れ死ぬ 化石燃料の消費が多い

武士のしきたりをもとにまとめられたもので 守護・地頭の仕事や領地に関する決まりを定めた憲法

第 3 章 世界の諸地域と世界のさまざまな地域の調査

(12)

標準新演習 地理Ⅰ 

 指導のポイント

【指導のねらい】 ★世界から見た日本の位置と日本の領域と領土問題,日本の標準時と時差の計算方法について理解させる。 ★日本のさまざまな地域区分,都道府県と県庁所在地についてつかませる。

12

日本の姿

◆指導ページ P.83 ~ 88 ◆ 

第 4 章 日本の地域構成と世界から見た日本の姿

重要事項の確認

1 日本の位置と領域 (P.83) ⑴ 世界から見た日本の位置   ユーラシア大陸の東,太平洋の北西部,北緯 20 ~ 46 度,東 経 122 度~ 154 度,島国〔海洋国〕 ⑵ 日本列島   北海道・本州・四国・九州と周辺の島々,北海道~沖縄=約 3000 km ⑶ 日本の領域 面積:約 38 万 km2 ① 領域…領土・領海(12 海里)・領空(領土・領海上空) ② 経済水域〔排他的経済水域〕   領海を除く沿岸から 200 海里以内の海域。水産資源等は沿 岸国のもの。日本の経済水域は,国土面積の 10 倍以上。 ⑷ 領域をめぐる問題 ① 北方領土…北海道の東,歯舞群島・色丹島・国後島・択捉 島,現在はロシアが占拠。 ② 竹島…島根県に属する,現在は韓国が占拠。 ③ 尖閣諸島…沖縄県に属する,中国・台湾と対立。 2 標準時と時差 (P.84) ⑴ 標準時   標準時子午線上に太陽が位置するときを正午 ① 日本の標準時子午線…東経 135 度線(兵庫県明石市) ② 複数の標準時がある国…東西に長い国(アメリカ,ロシア等) ⑵ 時差   各地の標準時の差。経度 15 度= 1 時間の時差。 ⑶ 日付変更線   日付を改める基準となる線。太平洋上,ほぼ経度 180 度の経 線に沿う。 3 地域区分と都道府県 (P.85) ⑴ 地域区分 ① 7 地方区分   北海道地方,東北地方,関東地方,中部地方,近畿地方, 中国・四国地方,九州地方 ② 細かい区分   中部地方:東海地方・中央高地・北陸地方   中国・四国地方:山陰地方・瀬戸内地方・南四国地方   中国地方:山陰地方・山陽地方 ③ その他の地方区分   東日本・西日本(フォッサマグナ〔新潟県糸魚川市と静岡県 静岡市を結ぶ〕を境)など。 ⑵ 都道府県 ① 都道府県… 1 都(東京都)1 道(北海道)2 府(大阪,京都府) 43 県。 ② (都道府)県庁所在地…(都道府)県庁が置かれている都市。 ③ 県境…地形を利用したものや,昔の国の境界を利用してい るものが多い。 ④ 市町村…各都道府県は,さらに市町村に分かれる。1999 年から市町村合併が進んだ。

補足知識・留意事項など

1 日本の位置と領域 ・日本の北端は択捉島,東端は南鳥島,南端は沖ノ鳥島,西端は 与那国島。 ・日本と同緯度の国は韓国,トルコ,スペインなど。同経度の国 はオーストラリア,フィリピンなど。 ・沖ノ鳥島は,経済水域を守るため,護岸工事された。 ・北方領土は,歯舞群島,色丹島,国後島,択捉島。第二次世界 大戦後にソ連が占領。現在はロシアが占拠しており,日本政府 は返還を要求。 ・1 海里は約 1852 m,200 海里で約 370 km ◦日本の領域と経済水域 2 標準時と時差 ・日付変更線は経度 180 度の線にほぼ沿っていて,1 日の始まり が最も早いのは,日付変更線のすぐ西側の地域。 ・日付変更線を東から西に超える場合,日付を 1 日進める。西か ら東に超える場合は 1 日戻す。 ・本初子午線はイギリスのロンドンを通る。 ・時差= 2 地点の経度差÷15 3 地域区分と都道府県 ・県庁所在地名は,18 の道県で道県名と異なる。  (北海道:札幌/岩手県:盛岡/宮城県:仙台/栃木県:宇都 宮/群馬県:前橋/茨城県:水戸/埼玉県:さいたま/神奈川 県:横浜/山梨県:甲府/石川県:金沢/愛知県:名古屋/滋 賀県:大津/三重県:津/兵庫県:神戸/島根県:松江/香川 県:高松/愛媛県:松山/沖縄県:那覇) ・内陸にある県は 8 県。  (群馬県,栃木県,埼玉県,山梨県,長野県,岐阜県,滋賀県, 奈良県) ・県の境界線は昔の国の境界を利用しているところもある。  (長野県,富山県,滋賀県,奈良県,香川県,徳島県,高知県, 愛媛県) ・最も多くの県と県境を接する県は長野県(8 県)。 40° 45° 30° 35° 20° 25° 日本の東端 東経153度59分 日本の北端 北緯45度33分 日本の西端 東経122度56分 135° 130° 125° 120° 115° 140°145° 150°155°160° 日本の南端 北緯20度25分 択捉島 沖ノ鳥島 与那国島 おき の とり 南鳥島 みなみ とり よ な ぐに 東 シ ナ 海 択捉島 沖ノ鳥島 与那国島 おき の とり 南鳥島 みなみ とり よ な ぐに 東 シ ナ 海 日本の経済水域 (国連海洋法条 約による) オホーツク海 オホーツク海 太平洋 太平洋 日本海 日本海 40° 45° 30° 35° 20° 25° 日本の東端 東経153度59分 日本の北端 北緯45度33分 日本の西端 東経122度56分 135° 130° 125° 120° 115° 140°145° 150°155°160° 日本の南端 北緯20度25分 択捉島 沖ノ鳥島 与那国島 おき の とり 南鳥島 みなみ とり よ な ぐに 東 シ ナ 海 択捉島 沖ノ鳥島 与那国島 おき の とり 南鳥島 みなみ とり よ な ぐに 東 シ ナ 海 日本の経済水域 (国連海洋法条 約による) オホーツク海 オホーツク海 太平洋 太平洋 日本海 日本海

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