好気性脱窒細菌間の硝酸性窒素除去能および有機物利用能比較
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(2) VII‑159. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 4. 考察 <硝酸性窒素除去量による評価> NO3-N 濃 度 と NO2-N 濃 度 の 合 計 値 の 、 初 期 値 (200mgN/L)に対する除去率により、有機物源による菌体 の窒素除去能力の違いを評価する。実験③において、ロイ シンとペプトンは有機性窒素を含むため、初期の全窒素の 量は異なるが、培地中に含まれる 200mgN/L の硝酸性窒 素のうち除去された量が、与えられた有機物源の硝酸性窒 素除去能力を示すと考える。14 日後の窒素成分の組成を 図 5〜7 に示す。 % 100. ステップ②. ステップ③. <微生物濃度との関係> NO3-N、NO2-N の減少量を菌体濃度で割って、単位菌 体量あたりの除去量を求めた。ここで、菌体濃度は各系の 菌体濃度の最大値を用いた。ただし、A. faecalis において エタノールを用いた系は、菌体濃度が最大値に達する前に NO3-N、NO2-N ともに検出されなくなったので、検出さ れなくなった時点での菌体濃度を用いて算出した。ただし、 M. aerodenitrificans においては、エタノール、グルコー ス、ロイシンを用いた場合、14 日の培養後も菌体増殖が 認められなかったので、評価の対象外とした。 150. 75. 100. 減少分 NO2-N NO3-N. 50. 50. 25 0. A.faecalis % 100. ステップ②. ステップ③. 除去率による評価で NO3-N、NO2-N が完全に除去され た系列において大きな値が出ており、先の評価と同様の傾 向が出ている。異なるのは、T. pantotropha においてエタ ノールを有機物源として用いた系列では、最大 OD が 1.137 と、この菌種のほかの系列に比べて低いのに対し、 NO2-N、NO3-N の減少率は 76.8%に達しているため、他 の系列に比べて値が高くなった点である。. 50 25. ン ペプ ト. ロイ シン. ス コー グル. エタ. ノー ル. 酸 Na 酢. ステ ップ ②. 0. 図6. M. aerodenitirficans における14日後の窒素分の組成 ステップ②. 5. まとめ この実験の結果より評価を行うと、酢酸ナトリウムを有 機物源とした場合には T. pantotropha、A. faecalis の 2 種類が高い硝酸性窒素除去能力を発揮した。また、エタノ ールを与えた場合は A. faecalis、ロイシンを与えた場合は T. pantotropha と、高い硝酸性窒素除去能力を示す菌株は 有機物源により異なるという結果が得られた。 また、M. aerodenitirficans は、有機物を変えると生育 した場合にも NO3-N、NO2-N を除去するには至らなかっ たが、ステップ②では脱窒能力を発揮している。よって、 条件によっては硝酸性窒素除去能力を発揮する可能性が 残っており、今後はこれを解明していくことが課題となる。. ステップ③. 75 50 25. ン ペプ ト. ロイ シン. ス コー グル. ノー ル エタ. 酢. 酸. Na. 0 ステ ップ ②. T.pantotropha. 図8.(NO2-N、NO3-N減少量)/(最大OD). 75. % 100. M.aerodenitirficans. 酢酸 Na エタノ ール グルコ ース ロ イシ ン ペプト ン. 図5. A.faecalis における14日後の窒素分の組成. 酢酸 Na エタノ ール グルコ ース ロ イシ ン ペプト ン. 酢酸 Na エタノ ール グルコ ース ロ イシ ン ペプト ン. ン ペプ ト. ロイ シン. ス コー グル. エタ. ノー ル. 酸 Na 酢. ステ ップ ②. 0. 図7. T. pantotropha における14日後の窒素分の組成. T. pantotropha は、ステップ②の場合に加えてステップ ③の酢酸ナトリウム、ロイシンを有機物源とした 2 つの系 列で、NO3-N、NO2-N ともに検出されなくなった。また、 A. faecalis は、ステップ②では還元された硝酸性窒素が亜 硝酸性窒素として蓄積したが、ステップ③では酢酸ナトリ ウムとエタノールを用いた 2 つの系列で NO3-N、NO2-N ともに検出されなくなった。 また、菌体が増加した系では、すべての系で硝酸塩還元 が起こっていることもわかる。. ‑318‑. (参考文献) Patureau, D. et. al., 1998. Microvirgula aerodenitrificans gen. nov., sp. nov., a new Gram-negative bacterium exhibiting co-respiration of oxygen and nitrogen oxides up to oxygen-saturated conditions, International Journal of Systematic Bacteriology, 48, 775-782.
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