僕は,3歳の頃から亀が好きです.特に,イシガメが好きですが,香川県で野生のものを見ることは,まず ありません.県のレッドデーターブックでは,『小豆島のごく限られた地域にわずかに生息するのみ』とあり,
準絶滅危惧種に指定されています.
須磨海浜水族園の親子亀調査隊を始めて,3年間(2011年~2013年)で香川県高松市周辺の池や川104 箇所を調べました.全部で554匹のカメを捕獲し,アカミミガメ47%,クサガメ50%,スッポン2%,イシガメ 0.7%,その他の亀(ウンキュウ)0.2%です(表1).住宅の近くには アカミミガメが多く,山側に行くほどクサ ガメが多くなっていました.
1年目に,僕は野生のイシガメに,会いたくて,小豆島に行きました.そこには,とても多くのイシガメが いて,驚きました.小豆島では,亀といったらイシガメで,他はあまり見ないそうです.1年目の調査では,香 川県本土では,イシガメは見つかりませんでした.2年目,高松市内の栗林公園に行き,ウンキュウ(雑種)と 思われる亀を捕まえました.3年目も,栗林公園で高齢のイシガメとウンキュウを1匹ずつ確認しました.ウ ンキュウがいるということは,やはりイシガメの数が減っていて,DNA汚染が広まっていると考えられるので,
対策が必要だと思いました.
3年目の秋,商店街で川魚を売っているところに,イシガメがいました.話を聞くと,僕の家の近くの川で 捕まえたそうで,こんなに探してもいなかったイシガメがいた事や,汚い川にいたことにショックを受けました.
僕の調査では,イシガメは,小豆島と栗林公園でしか見つけられませんでしたが,香川県本土のどこかに 生息している可能性があると思われるので,ぜひ,見つけたいと思います.
3年間の調査で,香川県の亀生息状況が段々と分かってきました.さらに詳しい情報を集めてイシガメ 保護に役立てていきたいです.
一般講演・口頭発表 O-01
香川県の淡水カメの生息状況 - 3年間のカメ調査を通して - 土手政儀・土手政幸 (スマスイ親子調査員)
Records of Freshwater turtles in Kagawa prefecture(2011-2013) Masayoshi DOTE and Masayuki DOTE (Sumasui field observer)
亀楽(7) 11
•表1.香川県高松市周辺の池や川104箇所で捕獲した淡水ガメ(2011年-2013年)
※カメの捕獲には,網を用い,網はブルーギルや魚のアラなどを入れて,
夕方設置し,翌日の朝に回収しました.
オス ( 匹) メス (匹) 計( 匹) %
アカミミガメ 77 186 263 47%
クサガメ 166 109 275 50%
スッポン 11 2%
イシガメ 4 0.7%
ウンキュウ( 雑種) 1 0.2%
554 11
4 1 合計