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チャオプラヤ川 アユタヤ県 パトムタニ県 凡例 ( 左図 ) 県境幹線道路鉄道浸水区域図 チャオプラヤ川浸水区域 年 月 日時点 ) 4) 表 年の調査での質問項目 質問項目 A. 被災状況 13. 浸水について本社や取引先と連絡 相談した事項 F. 全般 1. 回答者や従業員, 会社の直接被害の状

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地域安全学会論文集 No.27, 2015.11

2011年タイ洪水の教訓を活かした現地日系企業の洪水対策強化

Enhancement of Flood Countermeasures of Japanese-Affiliated Firms based on the

Lessons Learned from the 2011 Thai Flood

○萩原

葉子

1

,栗林

大輔

1

,澤野

久弥

1

Yoko HAGIWARA

1

, Daisuke KURIBAYASHI

1

and Hisaya SAWANO

1

1 国立研究開発法人 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)

International Centre for Water Hazard and Risk Management (ICHARM), Public Works Research Institute The 2011 Chao Phraya River Flood in Thailand caused massive damage to the country such as 815 deaths and more than $45 billion economic damage. The industrial sector, particularly the seven industrial areas where the proportion of Japanese-affiliated firms, in total, is more than 50%, witnessed devastating damage. This study conducted a survey with Japanese factories in Thailand in February-March 2015, and analyzed 22 responses. The results showed that most of these factories regarded the necessity of preparing business continuity plan the most important lesson from the flood. The factories which were inundated by the flood have strengthened their own flood prevention measures as a whole, but they could be fortified more if they could collaborate with business partners or other entities.

Keywords: Thailand, Chao Phraya River, Flood Countermeasures, Private Sector, Business Continuity

1.はじめに  研究の背景  タイ王国は2011 年の 6 月から 11 月までの間に 5 つの 台風に襲われた.この一連の台風は大河チャオプラヤ川 流域全体に約 1,400mm(過去の雨季雨量平均値の約 1.4 倍)の降雨をもたらし,タイ王国の歴史上で最大級とい われる洪水を引き起こした 1).この洪水による死者は 815 名,推定経済被害は約 1 兆 4 千億バーツ(約 3.8 兆 円,約 457 億ドル)とされた.タイ王国全 77 県のうち 65 県の約 950 万人が洪水の影響を受けたとされる2) この洪水でタイの工業部門は甚大な経済被害をうけた が,当時,タイ全土に 60 以上あった工業団地のうち, アユタヤ県に位置する5工業団地とパトムタニ県に位置 する2 工業団地の合わせて 7 工業団地の被害は特に大き かった.これら 7 工業団地の経済被害だけで,約 2,400 億バーツ(約 6,400 億円,約 77 億ドル)3)とされており, これはタイ王国全体がこの洪水から受けた経済被害の約 17%にあたる.図 1 は 2011 年 10 月 24 日時点の浸水区 域とアユタヤ,パトムタニの位置関係を示したものであ る4) .日本は従来タイへの最大の投資国であり,被災し7 つの工業団地でも,入居企業 804 社のうち日系企業 が半数以上の451 社を占めていた. チャオプラヤ川の流域面積は,タイの国土面積の約 3 分の 1 を占める.チャオプラヤ川は,平坦地を北から南 へと流れ,傾斜が緩やかな河川であるため,流域で洪水 が発生すると,排水に長期間を要する.流域の 7 つの工 業団地が浸水し始めたのがそれぞれ 10 月初旬~中旬で, 排水を完了するまでに最大約2 ヶ月を要した.  研究の目的と位置づけ  2011 年の洪水直後には,被害状況や被災企業の洪水 への対応や復旧の状況について把握するための調査が多 数実施された.例えば国家経済社会開発庁をはじめとし たタイ王国政府機関と世界銀行は協力して災害後の緊急 評価を実施し,その後のタイ政府への復興支援検討の一 助とした 5).これには工業部門の被害調査も含まれる. また,日系企業の被災状況については浸水直後からバン コクの現地 JETRO 事務所が中心となって調査・報告が 行われた 6) .2011 年の洪水は被災企業のみならず,工 場の操業停止による損害,サプライチェーンへの影響を 通じたタイ国内外への影響などを引き起こし,被害を広 げた3) .これら被害拡大の背景として考えられる要因に 関しては,中須ら 7) がまとめている.また,洪水の連 鎖・波及被害の特性については萩原ら8) が考察している.  2011 年の洪水時の被災企業の対応行動について,独 立行政法人(現 国立研究開発法人)土木研究所は,翌 年の 2012 年に,日系の製造業企業が洪水時にどのよう な対応をし,どのような教訓を得たのか,という調査を 実施した.この調査は,結果をとりまとめて回答企業に 還元し,将来の洪水準備・対策強化の一助としてもらう という目的で,ロジャナ工業団地等の協力を得て,調査 への協力が得られた製造業 25 社についての事例調査と して実施した.  2012 年の調査は,質問紙を元にしたインタビューま たは質問紙の留置きという方式で調査を実施し,得られ た定性的なデータから回答企業の 2011 年時の経験を事 例研究としてとりまとめることを目指した.

地域安全学会論文集

No.27, 2015.11

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  図  チャオプラヤ川浸水区域  年  月  日時点)4) 表 年の調査での質問項目 【A.被災状況】 13. 浸水について本社や取引先と連絡・相談した事項 【F.全般】 1. 回答者や従業員, 会社の直接被害の状況 14. 上記事項についての自己評価と理由 25. 浸水前・中・後において, 役に立った情報 26. 不足していた情報, 最も必要だと思う情報 【B.予防】 【D.避難】 2. 危機管理マニュアル等の事前の整備, 認識状況 15. 回答者や従業員の避難時期, その判断基準 3. 洪水浸水被害についての事前の協議, 訓練の状況 16. 回答者や従業員の避難の場所, その判断基準 28. 2011年の水害対応(機材)で成功した点 4. 防災備品や非常時持出品の事前の準備・管理状況 17. 避難時期及び場所をあらかじめ決めていたか 29. 2011年の水害対応(人材管理)で成功した点 5. 上記事項についての自己評価と理由 18. 回答者の避難手段(徒歩, 車など)と状況  30. 事業所の災害時の指揮系統についての自己評価 19. 上記事項についての自己評価と理由 31. 事業所の救護・避難誘導についての自己評価 【C.被災直前から浸水時】 6. 浸水への対応方法に関する事前の協議, 決定状況 【E.浸水時から復旧・復興】 7. 従業員への指示の内容と時期, その理由 20. 浸水時の被害状況の把握はどのようにしたか 33. 浸水後の疫病対策の実施状況とその理由 8. 事業所が浸水すると認識した時期, その理由 21. 浸水時被害で最も深刻だった問題と, 対処方法 34. 労働者の生活支援についての事後評価と理由 9. 浸水可能性を認識した直後の対策の実施状況 22. 浸水時の従業員への安全確認及び指示の状況 10. 上記事項についての自己評価と理由 23. 操業・生産活動の再開の時期と再開時の状況 11. 被災直前から浸水時の, 浸水関連情報の収集 24. 上記事項についての自己評価と理由 12. 上記事項についての自己評価と理由 36. そのときの教訓は2011年に活かせたか 質問項目 35. 過去(2011年の洪水以前)に浸水被害を経験したこと    があったか(従業員も含む), 経験したことがあった    場合, その状況(浸水の深さ, 被害) 32. 事業所の防火・消火・汚染防止対策等についての 自己評価 27. 2011年の水害対応(事前対策を含む)全般での 成功例や教訓例 質問は洪水対策等に関する 36 項目を予め準備し,回 答に関しては特に制限を設けず自由に記述してもらうか, 口頭にて回答したものを質問者が記録した. 質問内容は, 洪水発生前の洪水予防対策から洪水発生,浸水,避難, 洪水対応,復旧・復興という時系列に沿って準備した. 表1 はこの 36 の質問項目を示したものである. 2012 年の調査で得られたデータの分類,分析は次の ように行った.まず,回答企業 25 社全ての回答を,そ れぞれ整理,分類した.分類は,危機管理,事業継続の 点から重要だと思われる主要テーマ別の 9 つにグループ 分けを行った. この 9 グループそれぞれの内容について 集約したものを,2011 年の洪水時の経験としてとりま とめ,今後の対策強化という点から,それぞれが課題と して認識した内容に対応する行動・判断の指針を「教 訓」として 9 つ作成した.9 つのグループそれぞれに分 類した回答の主な内容と,それにより導いた教訓の内容 を表2 に示す. この 2012 年時点での調査を通じて,2011 年の洪水前, 洪水時,あるいは洪水後1 年経過までの間に,被災企業 がどのような被害を受け,どのような被害拡大の要因が あったのか,また,企業のとったどのような対応や行動 が事業継続や早期復旧・復興に有益であったのか,今後 の課題は何かが明らかになった.これらの分析結果の詳 細および教訓は,土木研究所資料第 4291 号「タイ工業 団地における洪水災害に対する教訓集~2011 年洪水の 経験から~」9)に筆者らがとりまとめた. チャオプラヤ川 アユタヤ県 パトムタニ県 県境 幹線道路 鉄道㻌 浸水区域 凡例(左図)

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表 年の調査での主な回答とそれから導きだされたつの教訓 主な回答 本稿での簡略表記 ・洪水そのものが想定されていなかった ・危機管理マニュアル,BCPに洪水が含まれていなかった 教訓1: 過去の洪水経験を活かした洪水マニュアル,ある いは洪水を想定した事業継続計画(BCP)の整備 を行っておく. A. 洪水マニュアル・洪水 を想定したBCPの整備 ・防災備品リストがなかった ・被災規模が大きく,通常レベルの防災・備品が不足した  ・訓練がなかった ➜ 教訓2: 策定したBCPが「絵に描いた餅」にならないよう, 普段から演習・訓練を行い,経営者・従業員全員 で『危機対応能力』の向上を図る. B. 演習・訓練による危機 対応能力の向上 ・正確な洪水情報の不足 ・ローカルスタッフとの連携による情報収集の重要性 ➜ 教訓3: 浸水予測(浸水のタイミング,深さなど)に関す る正確な情報の迅速な入手手段を確保しておく. C. 正確な浸水予測情報 の迅速な入手 ・供給責任を果たすため,生産継続と避難との板ばさみ ・顧客との情報共有が不足し,対応ができなかった ➜ 教訓4: 災害時における対応について,事前に取引先と取 り決めを交わしておく. D. 災害に備え取引先と対 応策を決めておく ・コンピューター,サーバーが移動できずデータが消失した ・金型等の設備が避難できなかった ➜ 教訓5: 万が一浸水した場合,資機材をどうするかの対応 策を事前に決定しておく. E. 浸水に備え資機材の 対応策を決めておく ・従業員の退避は交通手段が有効な内に終了できた ・従業員との連絡網を事前に完備していてよかった ➜ 教訓6: 従業員の安全確保は全てにおいて優先されるべき 事項である. F. 従業員の安全確保を 優先させる ・代替生産の早期準備や被災設備の先行手配,復旧計画の  確かな実行が早期事業再開に繋がった ➜ 教訓7: 取引先への影響をできる限り少なくするため,復 旧作業を迅速に実施する. G. 迅速な復旧作業で影 響を最小限にする ・緊急対応や情報提供の窓口を集約し,対応が一元化できた ・ローカルスタッフへの権限委譲も必要であった ➜ 教訓8: 非常時ほど「指揮系統の強化」や「情報共有体制 の確立」が重要となる. H. 指揮系統の強化や情 報共有体制の確立 ・毎年のように洪水が発生していたが浸水したことがなかった ・自宅浸水にも慣れていて,危機感が薄かった ➜ 教訓9: 「社会の発展とともに,災害も進化する」ものだととらえ,前例にとらわれ過ぎない. I. 災害の前例にとらわれ 過ぎない 教訓  2.年の調査の内容 2015 年 2~3 月に実施した今回の調査では,洪水から 3 年以上が経過した時点において, 洪水後の対応状況を 調査した. 具体的には 2012 年の調査で得られた洪水から の教訓と,洪水後に実際に現地日系企業が強化した洪水 対策との関係を,回答企業が 2011 年に浸水したかどう かという属性の違いから分析し,浸水の有無によって各 企業のその後の洪水対策に違いがあるのかについて考察 した. 前述の 2012 年の調査では,洪水直後の経験にもとづ いて,被害拡大を防止するための課題は何かについての 知見が得られた.一方で,タイ洪水に関しては,被災企 業が得た洪水の経験や教訓と,実際に実施された洪水対 策を関連づけた研究は未だ見られないことから,2015 年の調査ではその分野での新たな知見を得ることを狙い とした. 2015 年の調査では日系企業を対象としたこと,在タ イの日系企業を網羅したデータベースがなかったこと, また,回収には企業と現地で信頼関係を築いている団体 の協力が不可欠であったことから,協力を得られたバン コク日本人商工会議所(JCCB)を通じて,同会議所会 員企業1,605 社(2015 年 2 月現在)のうち製造業の会員 企業 735 社を対象にメールによる質問票送付形式のアン ケート調査を実施した.具体的な質問項目は表 3 のとお りである. 表 年の調査の質問項目 ・工場所在地におけるなんらかの「被害(影響)」の可能 性は認識されていたか ・2011年の洪水によってなんらかの「被害(影響)」を受 けたか ・工場敷地は浸水したか ・2011年の洪水前には洪水対策のうち, どの項目を実施 していたか ・既往の2011年タイ洪水からの在タイ日系企業の教訓集 の内容のうち, 特に重要だと思うもの(重要度の高い 順に3つ) 一企業が複数工場を持つ場合はそれぞれの工場毎に回 答を依頼し,34 工場が回答した.このうち,洪水の発 生した 2011 年以後に設立された 6 工場と「洪水の影響 なし」と回答した 6 工場を除いた 22 工場を分析対象と した(N=22).回収率は 5%程度と低かったが,下記の 理由から回答数が 34 と少数ではあっても,有意である と判断した.  回収率が低かったのには次の三つの理由が考えられる. 第一の理由は,本調査が浸水被害を受けた地域のみなら ず,浸水はしなかったものの何らかの被害や影響を受け た企業・工場,すなわち,直接被害だけでなく, 取引 先に影響が及ぶ間接被害も分析の対象としたため,調査 対象を浸水地域だけに限定せず,質問紙を JCCB の製造 業会員全735 社に広く配布したことである.浸水被害を 受けた地域に限定したとすれば,浸水被害の大きかった 前述の7 大工業団地を含む,アユタヤ,パトムタニ県に 所在地を置く製造業の企業は735 社のうち約 150 社(約 2 割)であった. 第二の理由は,海外駐在の日本人の駐在期間は 3~5 年が一般的であるが 10),調査時点で 2011 年の洪水から 3 年以上が経過していたため,本調査に回答できる,洪 水当時の状況を知る日本人が既に異動してタイにいなか ったことも回答の有無に関係した可能性がある.このケ ースを想定し,質問紙は英語版も用意して,継続的にタ イに居住する現地タイ人の職員でも回答が可能としたが, 日本人以外が回答したケースは3 件のみであった. 第三に,タイでは 2012 年以降,2011 年に相当するよ うな大規模洪水がチャオプラヤ川流域で再度起こってい ないことから,2011 年の洪水直後と比較して,2015 年 の調査では相対的に洪水に対する関心が低下していたの ではないかという可能性が考えられる. 洪水対策の調査項目に関しては,我が国の中央防災会 議「民間と市場の力を活かした防災力向上に関する専門 調査会」企業評価・事業継続ワーキンググループが策定 し,内閣府防災担当が 2007 年に改訂した,「防災に対 する企業の取組み 自己評価項目表 第二版」11)を参照 し,計23 項目を設定した.表 4 はこの 23 項目およびそ の内容のカテゴリー, また, それに関連する教訓番号をそ れぞれ示したものである.

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表   年の調査で対象とした洪水対策項目内容の    カテゴリーと関連する教訓 内容の カテゴリー 関連する 教訓の番号 (表2参照) I-1.経営計画に災害訓練等を含める 防災訓練 教訓2 I-2. 防災計画(洪水含)を作成 防災計画 教訓1 I-3. BCP、目標復旧時間を設定 業務復旧 教訓1,7 I-4. 防災(洪水含)管轄部署を置く 組織・指揮命令系統 教訓8 I-5. 非常時の指揮命令系統明確化 組織・指揮命令系統 教訓8 I-6. 洪水時の安全確保・避難等明確化 安全確保 教訓6 II-1. 非常時の連絡網等の整備 安全確保 教訓6 II-2. 敷地の盛土や防水壁の築造等 設備対策 教訓9 II-3. 事務所・工場等の代替地の確保 二(多)重化 教訓1,5 II-4. 基幹業務システムのバックアップ 二(多)重化 教訓1,5 II-5. 設備機器類の二重化対策の実施 二(多)重化 教訓1,5 II-6. 災害時の設備復旧手順の明確化 業務復旧 教訓7 II-7. 災害に備えた財務の準備 財務対策 教訓1 II-8.重要書類を安全な場所に保管 二(多)重化 教訓1,5 II-9. 災害時の社外への情報発信手段明確化 情報管理 教訓8 II-10.二次災害の防止策を平時から実施 安全確保 教訓6 II-11.取引先と災害時の協力体制を構築 業務復旧 教訓1,7 II-12.自社の生産拠点を多角化 二(多)重化 教訓1,5 II-13.自社の防災に関し積極的情報公開 情報管理 教訓8 II-14.地域・社会の防災に対する貢献 地域貢献 教訓9 II-15.洪水時の対応・手順の訓練実施 防災訓練 教訓2 II-16.防災計画(水害含)の定期的見直し 防災計画 教訓1 II-17.洪水関連情報の入手 情報管理 教訓3 洪水対策の項目   方 針 ・ 計 画   具 体 的 施 策 項目 I-1 から I-6 は防災の方針・計画に関わる項目と 位置づけた.内容からそれぞれ防災訓練,防災計画,業 務復旧,組織・指揮命令系統, 安全確保というカテゴリ ー分けをした.項目 II-1 から II-17 は具体的施策に関わ るものと位置づけた.これも,内容により,それぞれ安 全確保,設備対策,二(多)重化,財務対策,情報管理, 地域貢献等にカテゴリー分けをした. 3. 分析対象企業の属性 分析対象とした22 工場のうち,ほとんど浸水し, 洪水 により相当な影響を受けた工場は 12(22 工場の 55%), 相当な影響を受けたが浸水しなかった工場は 3(14%), あ る 程 度 の 影 響 を 受 け た が 浸 水 し な か っ た 工 場 は 732%)であった.表 5 に 2011 年の洪水での浸水の状 況と洪水による影響の程度により回答工場を分類した結 果を示す.  表 年のタイ洪水による回答工場の浸水状況と 洪水被害 計 ほとんど浸水 一部浸水 浸水なし 不明 相当な影響 12 0 3 - 15 ある程度の影響 0 0 7 - 7 小計 12 0 10 - 22 浸水の状況 洪 水 に よ る 影 響 被 害 あ り 以下,本研究では表5 で区分した工場を 2 つのグルー プに分類し,質問項目の回答を分析する.表 6 はこの 2 つのグループの属性を示したものである. 表  浸水の有無の属性区分によるグループ分け グループ グループに属する工場の属性 グループ1 (N=12) 2011 年の洪水で相当な影響があり, ほとんど浸水した工場 グループ2 (N=10) 2011 年の洪水で浸水はしなかったが,何ら かの影響(「相当な影響」か「ある程度の 影響」)を受けた工場 グループ1 に含まれる工場の業種は,コンピュータ・ 電子製品・光学製品(4 工場,33%),電気機器(3 工 場,25%),金属製品(2 工場,17%)などであった. グループ2 に属する工場の業種は多岐にわたっていた. グループ2 のうち,浸水はなかったが洪水の影響が「相 当あった」とした3 工場の業種は電気機器製造業,化学 品・科学製品製造業,その他製造業であった.グループ 2 のうち,浸水はなかったが洪水の影響が「ある程度あ った」とした7 工場の業種は第一次金属製造業(鉄鋼・ 非鉄金属鋳造業),金属製品製造業(機械器具を除く), ゴム・プラスチック製造業,紙・紙製品製造業,その他 製造業であった. 企 業 の 規 模 に つ い て は , グ ル ー プ 1 の う ち 1192%),グループ 2 のうちの 8(80%)が大規模企業 (1) の工場であり,いずれのグループも大規模企業の占め る割合は8 割以上であった.   周辺県の位置関係: ①アユタヤ県 ②パトムタニ県 ③バン コク都 ④サムトプラカン県 ⑤プラチンブリ県 ⑥チャチェ ンサオ県 ⑦チョンブリ県 図 年月日のバンコク周辺の浸水地域12)と 調査に回答した工場の所在県 図 2 は回答企業の直接被害の有無と所在県を示したも のである.グループ1の 12 工場はチャオプラヤ川の中 流以南のアユタヤ県,あるいはパトムタニ県に位置し, それらの工場の 2011 年の洪水での平均床上浸水深は約 1.7m であった.グループ 2 の 10 工場はアユタヤ県,パ トムタニ県よりさらに下流のバンコク都やサムトプラカ ン県,また,バンコク都近隣のプラチンブリ,チャチェ ンサオ,チョンブリ,ラヨンの各県に位置していた.

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4.調査の結果と分析   洪水被害可能性の認識  前回(2012 年)の調査で調査した内容および得られ た知見に関しては第1 章で述べたが,今回(2015 年)の 調査では, まず 2011 年の洪水前に洪水被害の可能性を認 識していたかどうかを尋ねた.図 3 はグループ1とグル ープ2 の回答結果を示したものである. 図   年の洪水前における洪水被害可能性の認識 グループ1 に属する全 12 工場の 75%は洪水被害の可 能性を「ある程度認識していた」と回答したが,「強く 認識していた」と回答した工場の割合は 17%にとどま った.しかし,この両方の回答を合わせるとグループ 1 全体の9 割以上が洪水被害の可能性を認識していたこと になる. グループ 2 に属する全 10 工場のうち浸水被害の可能 性を認識していた工場の割合はグループ2 全体の 7 割と グループ1 よりは低かったが,「強く認識していた」と 回答した工場の割合は 30% とグループ 1 よりも高かっ た.   年の洪水からの教訓のうち,回答した工場が 特に重要だとした項目  次に,2012 年の調査結果に基づく,2011 年の洪水か らタイの日系企業が得た経験による9 項目の教訓(「第 1 章(2)研究の目的と位置づけ」を参照)について,2 つのグループそれぞれが特に重要だと回答した教訓の項 目についての回答数の集計結果を図4 に示す.設問に対 しては 1 つの工場が重要度の高い順に 1 位,2 位,3 位3 つ記入するよう依頼した.回答数を単純集計したと ころ,2 つのグループそれぞれで図 4 のような結果とな った.単純集計ではいずれのグループも,「A.洪水マ ニュアル・洪水を想定した BCP の整備」を最も重要な 教訓(1 位)と考える工場が一番多かった.    図   年の洪水からの教訓の中で優先順位が高かった項目 上からそれぞれ  位~ 位     図   年の洪水からの教訓各項目の重要度 加重平均

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また,A~I の 9 つの教訓と J(無回答)の各項目それぞ れについて,図 4 に示した各グループにおける重要度 13 位に該当する各パーセンテージのポイントを加重平 均したものを求めた(2).加重平均は,重要度の順位に 応じて第1 位に 3 点,2 位に 2 点,3 位に 1 点を割り当 てて計算した.図5 はこの結果を示したものである. グループ1において加重平均の結果のポイントが最も 大きかった教訓は「A.洪水マニュアル・洪水を想定しBCP の整備」(24%)であった.グループ 1 でその 次に値が大きかったのは,「B.演習・訓練による危機 対応の向上」(21%)で,続いて「C.正確な洪水予測 情報の迅速な入手」と「F.従業員の安全確保を優先さ せる」が同じ値(19%)であった. グループ 2 もグループ 1 同様,「A.洪水マニュア ル・洪水を想定した BCP の整備」(22%)が最も大き な値を示したが,それと同じ値だったのが,「C.正確 な洪水予測情報の迅速な入手」(22%)であった.  洪水対策の実施状況 第三に,洪水対策の実施状況についての回答と分析結 果を示す.図6 は,2011 年の洪水以降に対策を強化した 項目について考察するために,回答した工場が洪水前に 実施していた対策と洪水後に実施した対策を比較したも のである.図 6-(a) はグループ 1,図 6-(b)はグループ 2 を分析したものである.それぞれのグループ内で,対策 を講じた工場の数がグループの全工場数に占める割合を 2011 年の洪水前,洪水後とそれぞれパーセンテージ (本稿では「実施率」とする)で示している. まず,グループ1 はほぼすべての項目について実施率 が伸びたが,グループ2 は一部を除いては伸びていなか った. グループ 1, グループ 2 いずれも洪水対策の平均実 施率は総じて2011 年の洪水後の方が高かったが, 23 項目 全ての実施率の平均で見ると,グループ1 は,洪水前平32%から洪水後平均 76%に伸びたが, グループ 2 は, 洪水前平均 27%から洪水後平均 33%にとどまった.従 って, 実施率の平均値のポイントの増加はグループ 1 の 方が大きかった. 次に,2011 年の洪水後の洪水対策の実施状況をみる と,グループ 1 の全て(100%)が洪水後,「I-5.非常時 の指揮命令系統明確化」,「II-1.非常時の連絡網等の整 備」,「II-17.洪水関連情報の入手」の対策を実施して いることがわかった.また,「I-2.防災計画(洪水含) の作成」,「I-4.防災(洪水含)の管轄部署をおく」,I-6.洪水時の安全確保・避難等明確化」,「II-8.重要 書類を安全な場所に保管」も洪水後の実施率が9 割を越 えた.グループ1 では洪水後の実施率が 5 割以上の項目 は全23 項目のうち 21 項目あったが,グループ 2 では 3 項目であった.  図  グループ別洪水前後の洪水対策実施率の比較 (D)グループ (1 ) E  グループ (1 )

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また,グループ1において洪水前後の比較でポイント が 70 ポイント以上増加したのは,「I-6.洪水時の安全 確保・避難等明確化」(17%➝92%),「Ⅱ-2.敷地の 盛土や防水壁の築造等」(8%➝83%)の二項目であっ た.次いで60~70 ポイント増加したのは「I-1.経 営計画に災害訓練等を含める」,「I-2.防災計画(洪 水含)を作成」,「I-3.BCP,目標復旧時間を設定」, 「Ⅱ-6.災害時の設備復旧手順の明確化」「Ⅱ-15.洪水 時の対応・手順の訓練実施」「Ⅱ-17.洪水関連情報の 入手」の六項目であった. グループ2 では,2011 年の洪水前も後も,最も実施率 が高かったのは「II-1.非常時の連絡網等の整備」であ った.これは,洪水前が 60%,洪水後が 70% とほとん ど変わりはない.洪水前も洪水後も2 番目に実施率が高 かったのは「I-5.非常時の指揮命令系統明確化」であっ た.従って安全確保と組織・指揮命令系統というカテゴ リーについては洪水前も後も対策を講じていた工場の割 合が比較的高かった項目が見られた. グループ 2 で 2011 年の洪水前から洪水後へのポイン トの増加が大きかった項目は「Ⅱ-4.基幹業務システム のバックアップ」(10%→40%)で,次いで「I-5.非常 時の指揮命令系統明確化」(40%→60%),「Ⅱ-2.敷 地の盛土や防水壁の築造等」(20%→40%),「II-8.重 要書類を安全な場所に保管」(10%→30%),「Ⅱ-17. 洪水関連情報の入手」(30%→50%)の 4 項目であった. 5.考察  まず,2011 年の洪水から得た教訓としては,グルー1 とグループ 2 のいずれも「A.洪水マニュアル・洪 水を想定した BCP の整備」を最も重要な項目と認識し ていることがわかる.これは JICA がチャオプラヤ川流 域洪水対策プロジェクトのために前掲の 7 つの工業団地 にバンコクに隣接するバンチャン,ラッカバン,バンプ ーの 3 つの工業団地を加えた 10 の工業団地を対象に 2012 年に実施した洪水影響調査の結果とも整合する 13) 一方,洪水対策として教訓 A に関連する「I-3.BCP, 目標復旧時間を設定」(業務復旧)と「I-2. 防災計画 (洪水含)を作成」(防災計画)の各項目の洪水後の実 施率を見ると,グループ  ではそれぞれ大幅に増加した (8%→75%, 25%→92%)のに対して,グループ 2 では 洪水後もほとんどポイントが増加しなかった(20%→ 20%, 20%→30%).すなわち, いずれのグループも「A. 洪水マニュアル・洪水を想定した BCP の整備」を最も 重要な教訓として認識しているが, 実際の対応状況には 大きな差があり, 実際に浸水を経験したグループ 1 が, 洪 水後に対策をより強化したことがわかった.   洪水時の安全確保については,グループ1 では 「B. 演習・訓練による危機対応能力の向上」の教訓の重要度 が加重平均ポイントでは二番目に大きく(図 5), また 実際の洪水対策においても防災訓練に関わる二項目(I-1II-15)の実施率のグループ 1 でのポイントの増加は 大きかった. グループ 2 よりもグループ 1 の方が, B の演 習・訓練に, より重きを置いていると見られた.また,F.従業員の安全確保を優先させる」も, グループ 1 で は重要度が比較的大きく(図 5), 洪水後の対策におい ても,前述のとおり,「I-6.洪水時の安全確保・避難等 明確化」のポイントがグループ 1 で大きく伸びていた17%→92%).  洪水情報管理については, 「C.正確な洪水予測情報の 迅速な入手」の教訓はグループ1とグループ2のいずれ の加重平均ポイントも約 20%であったにもかかわらず, 洪水対策項目の中の「Ⅱ-17.洪水関連情報の入手」の 実施率をみると, グループ1のポイントは洪水後に大き く増えた(33%→100%). グループ2内でも他の項目 に比べるとこの項目の洪水後のポイントの増加は比較的 大きかった(30%→50%)どちらのグループでも教訓 の中では洪水マニュアル・BCP の整備等の重要性が最も 大きいとされていたが実際の対策ではどちらのグルー プも BCP や目標設定時間に関する対策よりも洪水情報 の入手について対策の実施率が高くなっていた  二重化対策復旧対策においてはグループ1 では自

社で対応できる二重化対策項目(3, 4, 5, 8,

II-12)や業務復旧対策(I-3, II-6)について, いずれも洪水 後のポイントの増加は見られたものの,洪水後に達した 実施率のポイントは 6 割前後にとどまる項目もあり, 今 後の課題が残る他社との協力が必要な項目である「 II-11.取引先と災害時の協力体制を構築」についても, 洪 水後の実施率は比較的低い(58%)ことがわかる. グル ープ 2 については 二重化対策の中で「II-4.基幹システ ムのバックアップ」についての実施率のポイントの洪水 後の増加は他の項目よりも大きかった.   6.結論と今後の課題  本研究では2015 年 2~3 月に在タイ日系企業を対象に 調査を実施し2011 年のチャオプラヤ川洪水に関し回 答企業が最も重要だと考える教訓と洪水前後の洪水対策 を比較した回答企業を 2 つのグループすなわち  グループ1:2011 年の洪水で相当な影響がありほ とんど浸水した工場(N=12)と  グループ 2:2011 年の洪水で浸水はしなかったが何らかの影響を洪水か ら受けた工場(N=10)に分け分析した結果次のこと がわかった ・グループ1 の方がグループ 2 よりも総じて洪水対策の 実施率が高かった. ・実施率の平均値の洪水後のポイントの増加はグループ 1 の方が大きかった. また,グループ 1 では洪水後の実 施率が5 割以上の項目は全 23 項目のうち 21 項目あっ たが,グループ2 では 3 項目のみであった. ・それぞれの項目の内容のカテゴリーを見ると(表 4 参 照),グループ1 で 2011 年の洪水前から洪水後へのポ イントの増加が大きかったのは安全確保,設備対策, 防災訓練,業務復旧,防災計画,情報管理であった. ・また, グループ 2 では二(多)重化対策,組織・指揮 命令系統,設備対策,情報管理の項目のポイントの増 加が大きかった. ・2011 年の洪水からのもっとも重要な教訓として挙げ られたのは双方のグループとも洪水マニュアル・洪水 を想定した事業継続計画(BCP)の策定であった. ・洪水情報管理についてはグループ 1 もグループ 2 も, 2011 年の洪水後に洪水対策を強化していることがわか った. ・グループ1(浸水した工場)では, 二重化対策, 復旧対 策等のカテゴリーで, 実施率が未だ 6 割程度にとどま る項目もあり, 今後の企業防災強化の課題として残る.

(8)

・また,「自社の防災に関し積極的に情報公開」や「地 域防災への貢献」についてはグループ1, グループ 2 と もに洪水後も対策の実施率は他の項目と比較して低い が, これらの対策の必要性や地域防災における企業の 役割についてはさらなる議論が必要である.  工業団地のような環境において洪水対策を実施するに は, 個々の企業単位では限界もある. 特に, 前述の洪水情 報管理, 二重化対策, 復旧対策等の洪水対策の実施を一層 強化するためには, 各企業が独自に取り組む自助努力だ けでなく, 自治体や取引先などとの協力による減災・防 災の推進や, 政府機関による正確な洪水予測および 洪水 関連情報の提供が 必要となる.  今回の結果をもとに, さらに洪水対策と回答工場の所 在地, 業種, 事業規模, 取引先への(からの)影響, 従業員 の増減等との関係, また, 洪水関連情報の入手・利用等を 含め, 今後どのように洪水対策の強化を図っていくこと が地域防災の強化の上で効果的であるか, 等を分析して いく. 補注 (1) 大規模企業  タイ王国工業省の定義による中小企業以外の企業で,従業員 数200 人以上かつ土地を含まない固定資産額が 2 億バーツ以上 の企業である.   (2) 加重平均  個々の値を同等に扱うのではなく, 一定の重みを付けて算出 した平均値のことである. 本研究の中の例でいうと, 最も重要 な洪水からの教訓として選ばれた「A. 洪水マニュアル・洪水 を想定したBCP の整備」の個数の比率は 2011 年の洪水で相当 な影響を受けた工場のグループでは1 位 41.74%, 2 位 8.3%, 30%であった. これを 1 位=3 点 , 2 位=2 点 , 3 位=1 点の重 みをつけて(加重平均して)計算すると,(41.74%x3 +8.3%2+0%x1 )/6 で 23.6%となる.   謝辞 2012 年の調査,2015 年の調査,または双方にご協力 くださった回答企業の皆様,ロジャナ工業団地事務所, およびバンコク日本人商工会議所の皆様に心より御礼申 し上げます.また,2012 年の調査の実施に貢献された, タイ国チュラーロンコーン大学 中須正氏, 国土交通省 総合政策局 岡積敏雄氏, 土木研究所 土砂管理研究グルー 清水孝一氏,本稿に対し助言を与えてくださった土 木研究所ICHARM 大原美保氏に感謝の意を表します. 参考文献 1) 木口雅司,中村晋一郎,小森大輔,沖 大幹 : 2011 年タイ・ チ ャ オ プ ラ ヤ 川 に お け る 洪 水 被 害,  ARDEC World Agriculture Now (46), 2012-03. 2) ア ジ ア 防 災 セ ン タ ー ( ADRC ) , メ ン バ ー 国 防 災 情 報 Thailand, 2014 年 4 月 3 日アクセス, http://www.adrc.asia/nationinformation_j.php?NationCode=764& Lang=jp&NationNum=09 3) 経済産業省 : 通商白書 2012, p202, 2012.

4) UNITAR Operational Satellite Applications Programme (UNOSAT): Update 3: Overview of Flood Waters over Central Provinces, Thailand, 24 October 2011,

http://unosat-maps.web.cern.ch/unosat-maps/TH/FL20111007 THA/UNOSAT_THA_FF20111025_ENVISAT_WSM_2011 1024_v1.pdf

5) World Bank. The World Bank supports Thailand's post-floods recovery effort, 13 December, 2011, 2015 年 5 月 20 日アクセス, http://www.worldbank.org/en/news/feature/2011/12/13/world-bank-supports-thailands-post-floods-recovery-effort 6) 日本貿易振興機構(JETRO) : 特集:タイ洪水復興に関する情 報, 2011 年 12 月 26 日, 2015 年 5 月 20 日アクセス, http://www.jetro.go.jp/world/asia/th/flood/complex.html 7) 中須正, 岡積敏雄,清水孝一: 工業団地の立地と新しいリス クマネジメント ~2011 年タイ,チャオプラヤ川洪水にお ける連鎖的経済被害と地域社会~, 都市社会研究, 第 5 号, pp.159-169, 2013. 8) 萩原葉子, 栗林大輔, 岡積敏雄, 中須正: タイ 2011 年洪水に より影響を受けた日系企業の連鎖被害特性分析, 土木学会, 河川技術論文集, 第 20 巻, pp.397-402, 2014. 9) 澤野久弥, 栗林大輔, 萩原葉子, タイ工業団地における洪水 災害に対する教訓集 ~2011 年洪水の経験から~, 土木研究 所資料第4291 号, 2014. 10)学校法人 産業能率大学 経営管理研究所:「グローバル人 材の育成と活用に関する実態調査」最終報告書 サマリー, p4. ,2012. 11) 内閣府 防災担当:「防災に対する企業の取組み」自己評価 項目表 第二版, pp7-8. 2007.

12) United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs: THAILAND: Floods as of 21 December 2011, 2015 年 5 月20 日アクセス http://reliefweb.int/map/thailand/floods-21-december-2011 13) 独立行政法人 国際協力機構(JICA):タイ王国チャオプラ ヤ川流域洪水対策プロジェクト最終報告書, 第 2 巻, 主報 告書, 2013. (原稿受付 2015.6.6) (登載決定 2015.9.19)

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