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研究協力者    大宮直木    藤田保健衛生大学消化管内科    教授   

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業  難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 

分担  研究報告書 

 

潰瘍性大腸炎関連腫瘍の診断におけるプローブ型共焦点レーザー内視鏡の有用性   

研究協力者    大宮直木    藤田保健衛生大学消化管内科    教授   

  研究要旨: 

潰瘍性大腸炎関連腫瘍が疑われた 7 例に、フルオレセイン静注後にプローブ型共焦点レーザー内視鏡 を施行した。未分化型癌で柵状構造、分化型癌で back to back 構造異型が描出されるも、腺腫、炎症 では描出されなかった。胚細胞の消失、減少は腺腫、腺癌で認めたが、炎症では認めなかった。プロ ーブ型共焦点レーザー内視鏡は癌、腺腫、炎症の鑑別および未分化型癌の診断に有用である可能性が 示唆された。 

   

共同研究者 

大宮直木(藤田保健衛生大学消化管内科) 

長坂光夫(藤田保健衛生大学消化管内科) 

 

A. 研究目的 

潰瘍性大腸炎(UC)患者の長期経過例の増加に 伴い、UC 関連腫瘍(UCAN)が増加している。その 内視鏡サーベイランスには色素散布、狭帯域光 観察(NBI)、拡大観察が用いられているが、炎 症・孤在性腺腫・UCAC の鑑別に難渋することも 多い。2014 年 4 月リアルタイムに顕微観察可能 なプローブ型共焦点レーザー内視鏡(pCLE)が薬 事承認され、optical biopsy が可能になった。

今回、UCAN 疑診例に対し、NBI・色素拡大観察、

pCLE を施行し、その有用性を検討した。 

 

B. 研究方法 

対象は 2014 年 5 月〜2016 年 1 月に大腸内 視鏡を施行した潰瘍性大腸炎患者 401 例中、

UCAN が疑われた 7 例(1.7%)。内訳は男/女

=3/4、年齢中央値 56 歳(48‑76 歳)、UC 罹 患年数中央値 20 年(8‑33 年)、全大腸炎型/

左側大腸炎型=3/4。全例、NBI・色素拡大観 察とフルオレサイト静脈投与後 pCLE 観察を

行い、内視鏡下生検・手術標本病理所見と対 比した。NBI 拡大観察は NICE 分類、ピオク タニン散布拡大観察は工藤分類を用いた。 

(倫理面への配慮) 

  当院医学研究倫理審査委員会承認、UMIN 登録後に施行した。 

 

C. 研究結果 

  7 例の内訳(生検/最終病理)は T4a 癌 2 例(未分化型癌 1 例、high grade 

dysplasia1 例/未分化型癌 1 例、分化型癌 1 例)、T3 癌 1 例(未分化型癌/未分化型癌)、 T1a 癌 1 例(high grade dysplasia/分化型 癌)、Tis(high grade dysplasia/分化型 癌)1 例、腺管絨毛腺腫 1 例(腺腫/腺腫)、 炎症性扁平隆起 1 例(colitis/ colitis)で あった。NICE 分類は進行癌 3 例が Type3、他 は Type2 を呈していた。工藤分類は進行癌 3 例が VI‑VN 型、T1a,Tis2 例が

IIIs,IIIL,IV,VI 型、腺腫が IIIL,IV 型、炎 症性隆起が IIIL 型を呈していた。pCLE 所見 は未分化型癌で柵状構造、分化型癌で back  to back 構造異型が描出されるも、腺腫、炎 症では描出されなかった。胚細胞の消失、減

(2)

153 少は腺腫、腺癌で認めたが、炎症では認めな かった。 

  D. 考察 

  NBI、色素拡大観察は進行癌の診断に有用 であったが、癌と腺腫、炎症の鑑別は困難だ った。一方、pCLE は癌、腺腫、炎症の鑑別 および未分化型癌の診断に有用である可能性 が示唆された。 

  E. 結論 

pCLE は UCAN の診断、サーベイランスに有用 である可能性が示唆された。 

 

F. 健康危険情報    なし   

G. 研究発表  1.論文発表 

  なし  2.学会発表 

JDDW 2016 神戸 

統合プログラム 1(S) 

Colitic cancer の諸問題 

潰瘍性大腸炎関連腫瘍の診断における 狭帯域光・色素拡大観察、プローブ型 共焦点レーザー内視鏡の有用性  藤田保健衛生大学消化管内科学 

○大宮直木、鎌野俊彰、長坂光夫   

H. 知的財産権の出願・登録状況 

(予定を含む) 

1.特許取得  なし 

2.実用新案登録  なし 

3.その他  なし 

参照

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