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医師国家試験のあり方に関する研究

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Academic year: 2021

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厚生労働行政推進調査事業費(地域医療基盤開発推進研究事業) 

総括研究報告   

医師国家試験のあり方に関する研究 

 

研究代表者    高木  康  (昭和大学医学部教授) 

 

研究要旨 

医師として国民から信頼される医療を実施するには、医療人としてのプロフ ェッショナリズムを涵養し、十分な知識と技能を修得しており、医療人として の態度を涵養することが前提である。我が国の医師国家試験ではこれら知識、

技能および態度のうち、知識についてだけ必修項目、総論、各論から出題され る多肢選択肢問題(MCQ)500 題により行われている。一方、参加型臨床実習 の student  doctor(学生医)となるための共用試験では CBT(computer-based  testing)により知識を、OSCE(Objective Structured Clinical Examination)により 技能と態度の評価が行われている。このCBT では通常のMCQ だけではなく、

後戻りできない機能を設定すること等により、医師として重要な臨床推論能力 を評価する問題を作成することも可能である。 

本研究では、医師国家試験のあり方として知識を問う筆記試験の有効な手段 としてのCBTの現状と将来、医師国家試験への導入の可能性について調査研究 を行った。すなわち、 

①  諸外国での医師国家試験の筆記試験の実態を調査し、特に CBT 形式での 出題形式、作成過程などを明確にする。 

②  CBT 形式の利点と設備を含む問題点を明らかとして、医師国家試験に導 入する際のシステムについて提言する。 

  ことを目的として、 

①  カナダ、韓国、タイの医師国家試験の実態調査(CBT 導入の有無と問題 作成、試験実施状況、評価基準の調査、OSCE導入の有無など)を行った。 

②  医師国家試験における筆記試験への CBT 導入の有効性、特にマルチメデ ィアを活用したCBTの有効性・可能性について討議した。 

調査を行ったカナダではすでにCBTを医師国家試験に導入しているが、動画 や音声などのマルチメディアの導入は行っていなかった。しかし、我が国の先 端的な医学部ではすでにマルチメディアを活用したCBTを行っていることが確 認され、これらでは想起・解釈などの知識ばかりでなく、技能評価も可能であ ることとの意見の一致をみた。また、韓国では現行のCBTを改良し、タブレッ トPCを利用したSBT(Smart device based test)の導入を検討しており、ネット ワークを必要としないこのシステムを利用し、マルチメディア活用とした問題 を採用することは医師国家試験の改善には必要であり、今後も検討する価値が あるとの結論となった。 

参照

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