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看護職の倫理的感性を具現する 看護部倫理委員会の活動内容の検討
What should an IRB do for nurses to embody their ethical sensitivity?: From a survey.
キーワード:対処行動、質問紙調査、倫理的感性、倫理委員会の役割
Keywords
:coping behavior, questionnaire survey, ethical sensitivity, function of IRB
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石井 泰枝
1Yasue ISHII 1
岩澤とみ子
1Tomiko IWASAWA 1
間々田美穂
1Miho MAMADA 1
猪俣真由美
1Mayumi INOMATA 1
金子 雅美
1Masami KANEKO 1
板橋千恵子
1Chieko ITABASHI 1
田中とく子
1Tokuko TANAKA 1
岩崎かほる
1Kaoru IWASAKI 1
1 富士重工業健康保険組合総合太田病院 Fuji Heavy Industries Health Insurance Society Ota General Hospital
Σ.はじめに
近年、医療の高度化・患者の権利意識と保健医療 福祉への関心の高まりを背景に、看護職の倫理的行 動が重視されてきている。倫理的行動は倫理的知識 に基づいて問題の指摘にいたる行為であり、倫理的 感性により問題が生じていることに気づく能力を備 えていることを意味している。
2007
年にA
病院では看護部倫理委員会を設立し、病院内看護部倫理ガイドラインの作成やポスター掲 示、事例相談を行い看護職の倫理的行動の啓蒙を行 なってきた。しかし、看護職からの事例相談が
3
年 間で1
例のみであったことから、看護職の倫理的感 性ないし対処行動の不足が懸念されるとともに、もしそれらが実際に不足している場合には、看護部倫 理委員会として看護職をサポートする必要があると 考えられた。本稿は、看護職への実態調査に基づ き、看護部倫理委員会として取り組むべき活動内容 を検討した結果を報告するものである。
Τ.研究目的
本研究の目的は、看護職の倫理的感性および対処 行動の実態を明らかにし、倫理的感性を対処行動に 結びつけるために看護部倫理委員会が行なうべき活 動内容を検討することである。
Υ.用語の定義
看護職:保健師または助産師または看護師の資格で
勤務する者の総称。
倫理的感性:臨床倫理問題が起きていることに気づ く力。
対処行動:臨床上の倫理的問題に対してとる行動。
Φ.研究方法 1
.質問紙1997年看護職員実態調査(日本看護協会)で示さ
れた「看護職が業務上悩む場面」の5
領域およびカ テゴリ13
項目を質問形式に改変し、プレテストを経 て調査用紙を作成した。各質問の回答は選択回答形 式の単一回答の「はい」「いいえ」「どちらでもな い」の3
件法で構成した。「はい」と答えた者には 無制限複数回答の5
件法で、その時の対処行動、す なわち、①第三者に話を聴いてもらって、気持ちを 落ち着かせた②第三者の仲介で当事者に関わり解決 した③カンファレンスで提示し話し合いをした④解 決の行動をとらず、一人で抱えている⑤その他(自 由記載)の中から選択してもらうこととした。「看 護部倫理委員会に期待する活動内容」については、「事例検討」「研修企画運営」「倫理問題に対する相 談」のそれぞれについて期待の有無を尋ねた。ま た、「倫理や本調査についての意見」に関する自由 記載欄を設けた。なお、質問紙は無記名式とし、留 め置きにより回収を行なった。
2
.調査対象A
病院に勤務する全看護職343
名とした。3
.調査期間平成21年
8
月24〜28日とし、留め置き期間は4
日 間とした。4
.分析方法(1)Microsoft Excelにより単純集計およびクロス集 計を行なった。
(2)自由記述回答は、内容要素ごとに記録単位を分 け、それらを分類・類型化した。分類にあたっ ては研究者間で討議を重ね、妥当性と信頼性を 担保した。
5
.倫理的配慮職場単位の看護部倫理代表委員により、看護職へ 調査主旨、調査協力の説明、質問紙の配布を行っ た。回答の協力は自由意思であり、個人が特定され
ないことや協力拒否も含め本調査で不利益を被るこ とは一切ない旨を文書で説明した。回収は期間を限 定し、数箇所に設置した回収ボックスを用い、投函 により調査協力および研究成果の公表の同意とみな した。得られたすべてのデータは、個人が特定され ないよう、回収された質問紙のすべてをミキシング し、ランダムに配列したのちに識別のためのコード 化をおこない、看護部倫理委員会で厳重に管理し た。
Χ.結果 1
.回答者の属性287名から回答を得た(回収率83.7%)。欠損値の
ない223名分を有効回答(有効回答率77.7%)とし た。看護経験年数1
年目は17.7
%、2
〜3
年は14.3
%、4
〜10年は30.9%、11年以上は36.8%であった。年 齢構成では20代が最も多かった(50.2%)。看護倫理 の研修受講歴は36
%であった。2
.調査結果1
)看護職の臨床倫理的問題の対処行動1997年看護職員実態調査(日本看護協会)「看護
職が業務上悩む場面」の5
領域に対応する13
の質問 項目の回答結果を表1
に示す。「看護職が業務上悩 む場面」について、それぞれの質問で「はい」と答 えた割合が50%を超えたものは13の質問項目のうち8
項目あった。領域別に見ると【医療従事者との関係に関するも の(71.52%)】が、最も多く
2
つの質問項目に対して「はい」と答えたものがともに
7
割を超えていた。次 いで【対象に対する看護に関するもの(58.18%)】、【自分自身に関するもの(54.40%)】、【所属する施設 や国の制度・設備に関するもの(
47.53
%)】であり、【先進医療などのあり方に関するもの(16.36%)】は
5
領域のうちで最も少ない悩む場面であった。対処行動別では、「選択肢①第三者に話す」が最 も高い割合の回答だった。また13の質問項目のうち では、問
6
【対象者の意思とその家族の意思が一致 しない時】を除いた12の質問項目で「選択肢①」が 最も高い値であった。さらに、選択肢②③を選び解 決に向けて行動したという回答は、問5
【診断名や 治療法などを知っているのに対象者へ答えられない 時】と問6
【対象者の意思とその家族の意思が一致 しない時】であった。悩む場面が最も多かった「問
7
.自分の能力を超表1 「看護職の臨床倫理問題の対処行動」の質問紙調査結果
n=223 看護職が業務上悩む場面
*( )はnに対する
「はい」の割合
質問
番号 質問内容
はい 対処行動(%)複数回答 人数 % ① ② ③ ④ ⑤
医療従事者との関係に関 するもの(71.52%)
問1 同僚の看護職の判断やケアが適当ではないと感じ
るがそれを指摘できない時 164 73.5 54 21 15 15 0 問2 医師の指示が対象者にとって最善ではないと疑問
を感じるが、その指示に従ってしまう時 155 69.5 48 21 17 11 3
対象者に対する看護に関 するもの(58.18%)
問3 対象者のプライバシーや秘密を守れない時 78 34.9 22 10 9 9 1 問4 対象者の理不尽な言動に憤りを感じる時 188 84.3 69 21 19 13 1 問5 診断名や治療法などを知っているのに答えられな
い時 131 58.7 30 18 24 7 4
問6 対象者の意思とその家族の意思が一致しない時 122 54.7 25 23 33 4 2
自分自身の行為に関する もの(54.40%)
問7 自分の能力を超える仕事をしなければならない時 189 84.7 62 25 4 25 6 問8 人手がないため不必要な抑制をしなくてはならな
い時 130 58.2 29 8 24 17 2
問9 実習中の看護学生に業務の一端を担わせている時 45 20.1 10 7 7 4 1
先進医療などのあり方に 関するもの(16.36%)
問10 研究や治験などを行う際に、対象者の利益になっ
ていないと感じながらも関わらざるを得ない時 38 17.0 10 3 6 4 0 問11 臓器移植などの先進医療や出産前診断などの生命
のあり方に踏み込んだ行為に関わる時 35 15.6 11 5 4 3 1 所 属 す る 施 設 や 国 の 制
度・ 設 備 に 関 す る も の
(47.53%)
問12 施設の極端な営利的経営方針に従わなくてはなら
ない時 70 31.3 22 4 5 6 1
問13 施設の設備が不十分なため、十分な看護を提供で
きない時 142 63.6 39 10 20 14 1
える仕事をしなければならない時(84.7%)」は、「選 択肢③:カンファレンスで提示し話し合いをした
(
4
%)」の対処行動が少なく、解決に向けてカン ファレンスを選択していない傾向があった。「選択 肢④:解決の行動をとらず一人で抱えている」で10%を超える回答は 6
項目あり、そのうち最も高い割合を示したのが問
7
であった。この問7
の状況に おける対処行動のうちカンファレンスの利用をあげ た割合が4
%しかないことから自分の能力を超える 仕事をしなければならなかった場合は、対処行動を とらず一人で悩む、という看護職者の現状が明らか になった。同様に一人で抱え込む場面としては割合 の順に問8
、問1
が続いており、他者との関係に悩 む、という場面で共通性が見えた。「選択肢⑤その 他」はそれぞれ少数であるが、自己学習で対応して いるなどのポジティブな対処行動の記載があった。2
)看護部倫理委員会活動に期待する活動内容 看護部倫理委員会活動に期待する活動内容は、期 待すると回答した数の多い順に「倫理問題に対する 相談(118
件)」、「事例検討(91
件)」、「研修企画運 営(41名)」という結果であった。「倫理や本調査に ついての意見」の自由記載形式の回答は65名(有効回答率29.1%)であった(表
2
)。回答内容を類型 化し分析した結果、記録単位は121
であり、5
カテゴ リ、21サブカテゴリが抽出された。Ψ.考察
13項目の質問で悩むと答えた割合が50%を超えた
ものは8
項目あり、回答者の多くが業務上悩む場面 を経験していることが判明したことから、かつて倫 理委員会への事例相談が3
年間で1
例のみだったこ とは、看護職の倫理的感性が低かったのではなかっ たものと推測する。13項目すべてにおいて「はい」と回答した者の対
処方法は、「選択肢①第三者に話を聞いてもらい気 持ちを落ち着かせた」が最も多く、倫理的問題の場 面で「おかしいな」と気づける能力、他者へ伝える 行動力をもつ看護職が多い結果が得られた。これは 恩澤ら1の調査結果の倫理問題が発生したときの最 も 多 い 対 処 行 動 の「 第 三 者 や 関 係 者 と 相 談 す る(79.2%)」と一致している。これは、看護場面では 迅速な問題解決や看護判断が迫られるため、最も簡 便で行動化しやすいためだと考える。本調査では第 三者が誰なのかを特定していないため不明である
表2 倫理や本調査についての意見(自由記載) 記録単位=121 上位カテゴリ【5】
(記述数%) サブカテゴリ【21】 看護職者の代表的な記述 記述数
倫理の認識
〔72(59.5%)〕
倫理に対する自己の認識の確 認
知識がないに等しい/あまり深く考えたことがなかった/十
人十色 30
倫理の自己学習の必要性 もっと関心を向けたい/解決する力をつけたい/研修会に参
加する 13
経験した倫理問題の想起 自分の中で消化していた/今でも悩むことがある/時々悩ん
だなあ 10
調査内容による倫理問題の認 識の変化・期待
このアンケートで考え始めた/先輩ナースも悩むことがわ
かった 7
倫理の定義 必要なこと/考え方がそれぞれ/立場で変わる/時代の流れで
変化 7
倫理の多様性に基づく問題解 決の困難性
勉強しても難しい/勉強しても無理/知識がないと解決しな
い 5
委員会活動への示唆
〔24(19.8%)〕
委員会の役割期待 相談できる場があればありがたい/最善策をみつけてもらい
たい 6
活動内容の方向性 活動がみえない/勉強会だけでなくディスカッションも必要 6 事例検討内容の提示 さまざまな意見が聞けて面白い/興味深い/実際の事例を考
える 5
教育・研修の企画の必要性 事例検討で共有できればいい/実践にむけての検討をしてほ
しい 4
活動の限界 委員会ができても検討がなされないのではないか 3
倫理的問題の解決方法
〔12(9.9%)〕
意見交換の必要性 話合う場をもつ/カンファレンスなどで積極的に打ち明けたい 4 相談相手は上司・同僚 上司に相談すると利益になる/悩んだが上司に相談 3
倫理指針の活用 倫理指針を積極的に活用していきたい 3
他者への配慮・信頼関係のあ り方
最善のことをすればいい/信頼関係があれば大きな問題にな
らない 2
患者の倫理的問題
〔8(6.6%)〕
看護者の役割 高齢者とのかかわりでは倫理が守られていない場面がある 6 患者の権利擁護の役割の強化 倫理という原点に立ち患者の権利を果たす 1 患者本人・家族への心理的配
慮の必要性 配慮を行いお互いが働きやすい環境づくりができる 1
職場の倫理的問題
〔5(4.1%)〕
職場環境のあり方 職場環境がつくれれば問題解決につながると思う 2 職場における取り組みの実際 張り紙により自己の行動を振り返る機会になっている 2 医療従事者との関係 医療者の役割を誠実に果たしてほしい/スタッフ間の人間関
係問題 1
が、相談相手を選んでいるのではないかと推測され る。職場内での倫理的問題の共有を目的にするなら ば、相談相手としては同所属部署の上司・同僚が望 ましい。それは職場で業務上発生している問題であ るため、解決までのプロセスとして倫理問題を共有 する体験に到達するからである。倫理的問題の場面 では不快な思いをもつため、個人が気持ちの安定を 取り戻すことのみを目指すならば問題の解決につな がらない。自己の気づきを職場で共有する行動が、
倫理的問題の解決に向けての道筋を整えるものとし て有効であると考えられる。
「看護職が業務上悩む場面」で、「問
7
.自分の能 力を超える仕事をしなければならないとき悩む」が最も多い理由には、個人の能力を超える仕事と感じ ながらも業務として役割遂行しようとする責任が認 められる。そして遂行できるかどうかの不安を抱え たまま業務についている現実が窺える。さらに、そ の対処行動を見ると「選択肢④解決の行動をとらず 一人で抱えている」が
25
%存在したことから、「問7
.自分の能力を超える仕事をしなければならない とき悩む(84.7%)」は、他者に悩みを伝えにくい場 面であることが推察される。しかし、一人で抱える という対処行動は、他者との関係で解決を図らず、自己の判断に基づいた積極的な対処行動である可能 性も否定できない。そして、一人で抱えている状態 が悩みを継続させているかどうかは一概に決められ
ない。しかし、他者に伝える能力を発揮しにくい看 護職者には、解決策が必要である。肥田野2は、「日 ごろから先輩や同僚に相談しやすい看護チームつく りが求められる。」さらに「上司、先輩、同僚、医 師との相談機能が高いと倫理的対処行動が高まる」
と述べている。対処行動をとれないとした回答者 は、他者とのコミュニケーションの中断がおきてい る可能性がある。また、亀岡3らは、「病院に就業 する看護職者が職業上直面する問題」のカテゴリを
41
抽出し、そのうち最も多い問題に「職業上関わる 多様な価値観をもつ人々との関係形成・コミュニ ケーション・連携・協力困難」という結果を示して いる。「問7
」「選択肢④」の対処行動は、職場にお ける他者との関係形成によって影響をうけ、自己解 決の範囲内であると認識されたため顕在化されな かったと考える。倫理的問題を認識しやすい看護場 面は個人の特性からのみ生じるのではなく、価値観 の違いから生じる職業的側面の問題もある。実際、看護業務は複雑化しているため、個人が順調に看護 技術を習得しているかどうかの自己評価は必要とな る。また自分の能力を超える仕事と直面したときに 初めて気づかされる予側のつかない場面ばかりでな いため、事前調整や確認の行動が重要である。「問
7
.自分の能力を超える仕事をしなければならない とき悩む」で悩んだ時に業務として役割遂行をする 意思決定が多かった理由には、職場での相談機能に 困難をきたしている可能性があり、看護職を取り巻 く職場のコミュニティの現状を分析する必要があ る。コミュニケーションにおける承認、傾聴、適切 なフィードバック、他者への支援や態度などに不足 が生じると、個人のみが知覚する気づきや葛藤は他 者に伝えづらくなるからである。対処行動は互いが 保障されている人的環境によって、共有される段階 にいたる。回答者の多くが悩みを生じ、自分を保障 してもらえる者を相談相手と選び「選択肢①」にい た っ た 経 緯 は、 他 者 か ら の 承 認、 傾 聴、 適 切 な フィードバックを与えられ、気持ちの安定を得られ る対人関係を見つけ出していた可能性が高いと考え られる。対処行動にいたらず自己で悩みを抱えてい る状況の者が存在することは、職場の相談機能の確 認が必要である。対処行動の顕在化には、業務上生 じた倫理的に不快な感情を自由に述べあえる相談し やすい人的環境があれば、倫理的問題が事前に回避 できる。「選択肢③カンファレンスで提示し話し合いをし
た」は、職場単位での対処行動である。カンファレ ンスはコミュニティの場であり、チームの意思疎通 を図る機会になる。「問
7
.自分の能力を超える仕事 をしなければならない時」の場面の対処行動は個人 に委ねられているが解決につながらず、さらにカン ファレンスでの対処行動は低かった。客観的に検討 できる場としてカンファレンスを活用することは、個人の気づきが公に肯定される体験となり、チーム による更なる倫理的問題の解決に発展していく可能 性につながる。しかしカンファレンスは限られた時 間で運営されるデメリットがある。それを補う意味 で、倫理的課題を抽出し解決へと導ける者の存在が 不可欠である。中川ら4は、「倫理委員が所属部署に おいて委員会報告をしたり、カンファレンスを行 なったりすることが、看護者の看護倫理に対する関 心を高め、気持ちや行動の変化に結びついた。」と 述べている。個人の倫理的問題の気づきは個人特有 のデリケートな側面を伝える場面のため、周囲の態 度に影響を受ける。看護職の約50%が20歳代であ り、看護職経験
10
年未満の者が多いA
病院の特徴を ふまえると、看護職経験年数のある者すなわち所属 部署の看護管理者はもちろんのこと、様々な倫理的 知識に基づく問題を抽出し職業的課題を認識できる 者の支援を効果的に反映させることができる場が有 効であると考えられる。当事者の気持ちの安定を支 えながら問題の解決へむけて具体的な示唆ができる よう、チームおよび個人に役割が求められている。よって、各所属部署の看護部倫理代表委員の役割を 明確にすることが今後の具体的対策として考えられ る。
看護部倫理委員会活動に期待する活動内容の調査 結果では、倫理の認識について関心が集まった。今 後、職場環境に着目しながら、テーマカンファレン ス、事例検討、相談機能など参加型の活動を通じて、
倫理的感性を伸ばし、対処行動に結びつけられるよ う支援することが求められていることが判明した。
Ω.提言
倫理的感性を対処行動に結びつけるために看護部 倫理委員会が行なうべき活動内容として以下の
3
点 が考えられる。1
.職場のコミュニティの現状分析の実施。2
.「自分の能力を超える仕事をしなければならない ときに悩む場面」のテーマカンファレンスの実施。3
.倫理的問題の事例検討・相談機能の充実。文献
1 . 恩澤美恵子,前田眞里子,石嶋みやこ.A病院に おける看護職者の倫理問題に関する認識と問題解 決方法の実態調査−看護倫理委員会の活動をとお して−.第37回日本看護学会論文集(看護管理)
2006:124−126.
2 . 肥田野幸子.看護者が認識する倫理的ジレンマと 対処行動との関連.第39回日本看護学会論文集
(看護管理)2008:60−62.
3 . 亀岡智美,舟島なをみ.病院に就業する看護職者 が職業上直面する問題とその特徴.国立看護大学 校紀要.2001;7(1):8−25.
4 . 中川典子,森下昌代,中辻浩美,他.看護部倫理 委員会活動の成果と課題.第38回日本看護学会論 文集(看護管理)2007:404−406.