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環境制御型施設園芸における 自動潅水制御システムの開発 第 2 報

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Academic year: 2022

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(1)

環境制御型施設園芸における 自動潅水制御システムの開発 第 2

常三島技術部門 計測制御システムグループ

(a)

大学院社会産業理工学研究部 電気電子系

(b)

北島 孝弘

(a)

(Takahiro Kitajima) 桑原 明伸

(a)

(Akinobu Kuwahara) 安野 卓

(b)

(Takashi Yasuno) 鈴木 浩司

(b)

(

Hiroshi

Suzuki)

Keywords: greenhouse horticulture, smart farming, automatic irrigation, raspberry pi

1.はじめに

前回の報告[1]では農業の省力化・農作物の 高品質化に向けた研究における試験用ビニー ルハウスに導入した農作物の自動潅水制御シ ステムについて紹介した。このたび養液栽培 における液肥調合に関する設備を追加したの で,その概要を報告する。

2.自動潅水制御システム

図1に自動で液肥調合を行える機能を追加 した自動潅水システムの構成図を示す。図中 において各ブロックを接続している太い線は 液体の流れ,細い線は電気的接続を示してい る。左端のソレノイドバルブ 1に水道ホース が接続されおり,リレーのON/OFFにより潅 水のタイミングを制御する。Water tank 1(100 L)とWater tank 2(100 L)には水道水に調合 する2種類の液体肥料の濃縮原液がそれぞれ 蓄えられており,流量比例式混入器(Dosatron DR06GL)で希釈を行う。希釈割合は混入器の 目盛りダイヤルで調整でき,0.2%~2.0%の範 囲で設定できる。その後,液肥は4本の潅水 ラインに分岐され各栽培ブロックの潅水を行 う。また液肥の品質管理を行うため,流路の 途中にpHセンサと EC(導電率)センサを設 置した。流量は水道元栓のボールバルブの開 閉具合により調整している。各ソレノイドバ ル ブ は リ レ ー を 介 し て 小 型 コ ン ピ ュ ー タ Raspberry Pi で実行されるプログラムにより 開閉時間が制御される。

表1に自動潅水制御システムに関する主要 部品等を示す。養液栽培用肥料は OAT アグ リオ株式会社の OAT1 号と OAT2 号を用い,

それぞれ Water tank 1とWater tank 2に水で

溶解して 50倍濃縮液を作製しておき,肥料の 仕様におけるA処方で希釈,潅水する。この とき,濃縮液を50倍の水で希釈すると EC値

は2.6 mS/cmとなる。したがって,潅水時の

目標 EC 値が 1.3 mS/cm の場合は液肥混入器

で 1%に希釈する。この混入器は電源不要で

あり供給する水圧で駆動する。目標 EC 値は 栽培する農作物の種類,成長段階,気温によ り調整する必要がある。今回使用したドリッ パは圧力0.1~0.35 MPaにおいて一定流量(2L / h)で潅水される。

表1 自動潅水制御システムの主要部品 制御コンピュータ Raspberry Pi 3

Model B+

液肥混入器 Dosatron DR06GL

pH, ECセンサ CEMCO PCE-12M 養液栽培用肥料 OATハウス1号

OATハウス2号 ソレノイドバルブ1 CKD GSV2-20 ソレノイドバルブ2 CKD AB31-02-3 点滴潅水用ドリッパ AKD109P

図2に今回追加した自動潅水制御システム の液肥調合部を示す。Water tank 1にOATハウ ス1号,Water tank 2にOATハウス2号の肥料が 50倍濃縮であらかじめ作製されている。水道 水は図2においてソレノイドバルブ1の左側 から流入し,液肥混入器に向かって流れる。

液肥混入器に流入する手前にフィルタを設け ており,異物の混入を防いでいる。2個目の液 肥混入器の出口側に水圧計を設置して,ドリ ッパにかかる圧力を確認できるようにしてい

-27-

(2)

る。pHセンサ,ECセンサは液肥流路に設置し ており,計測値は装置画面に表示される。ま た,メンテナンス用として通常の流路とは別 にバイパス経路(図中奥のライン)を設置し ている。

3.おわりに

このたび導入した液肥調合部により,ECが 1.3 mS/cmの場合で10,000 Lの液肥を作物に安 定的に供給できるようになり,試験栽培にお

ける省力化を実現できた。栽培しているトマ トも安定して収穫できるようになり,成長管 理と収穫の自動化の研究を進めている。

参考文献

[1] 北島孝弘,桑原明伸,安野卓,鈴木浩司,

環境制御型施設園芸における自動潅水制 御システムの開発,徳島大学技術支援部 技術報告,Vol.3,pp.1-2,2020年

図1 自動潅水制御システムの構成図

図2 自動潅水制御システムの液肥調合部分 Water

tank1 (Fertilizer1)

Water tank2 (Fertilizer2)

Solenoid valve 2 4 Raspberry

Pi Relay

Line1 Drippers

Line2 Drippers

Line3 Drippers

Line4 Drippers

(computer)

water

ON/

OFF

AC100V

Solenoid

valve 1

+ +

pH, ECsensors

Dosatron Dosatron

-28-

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