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アクションプラン2017( 抜粋 ) (5) 情報の壁 を超えるためのアクション 1 地域関係者への公的保険外サービスに係る情報提供による活用促進 Ⅰ. 地域の高齢者の多様なニーズを満たす健康 生活支援等サービスの普及 促進地域資源を活用した地域包括ケアシステムの構築を促進するため 利用者 保険者

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資 料

平成30年4月11日

厚生労働省 老健局 振興課

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(5)「情報の壁」を超えるためのアクション ① 地域関係者への公的保険外サービスに係る情報提供による活用促進 Ⅰ.地域の高齢者の多様なニーズを満たす健康・生活支援等サービスの普及・促進 地域資源を活用した地域包括ケアシステムの構築を促進するため、利用者、保険者、ケアマ ネジャー等がアクセスしやすい環境の整備に関する取組を推進する等、保険外サービスの更な る普及促進を図る。 アクションプラン2017(抜粋) ○ 在宅生活を継続するための日常的な生活支援等を必要とする高齢者が今後も増加することが見込ま れる中、高齢者の多様な生活支援等のニーズに対応するためには、介護保険制度に基づくサービスに 加え、民間市場で提供されるサービス(以下「保険外サービス」という。)を活用することが重要で ある。 ○ 平成29年度においては、保険外サービスの更なる普及促進を進める観点から、下記①~④に関する 調査研究事業を実施し、それぞれ、ポイント集等を作成した。 ① 自治体に期待される役割と、課題解決の視点を整理したポイント集の作成 ② 介護保険サービスと保険外サービスの組み合わせて提供することに関する現行ルールの整理等 に関する報告書の作成 ③ 身元保証等高齢者サポート事業に関する実態把握を行うとともに、高齢者やその家族が当該 サービスの利用を検討する際のポイントを示した、分かりやすい普及啓発のための資料の作成 ④ ケアマネジャー向けの、保険外サービスの活用も視野に入れたケアマネジメントを行う際のポ イント集を作成。 2

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保険外サービスの更なる普及促進に向けた課題と平成29年度における対応

1.保険外サービスの創出や普及に向けて、 地方自治体が具体的にどのように関与する ことが考えられるか。 2.介護保険サービスと保険外サービスを組 み合わせて提供することについて、現行 ルールの明確化が必要。 3.身元保証等高齢者サポート事業など新し いサービスが生まれる中で、その実態把握 と、利用に当たっての注意事項等を検討す ることが必要。 4.サービス利用の要となるケアマネジャー が保険外サービスを提案するに当たっての 課題やケアマネジメントにおけるポイント を明確化することが必要。 ① 自治体に期待される役割と、課題解決の視 点を整理したポイント集を作成。 【P4~】 ② 介護保険サービスと保険外サービスの組み 合わせて提供することに関する現行ルール の整理等に関する報告書を作成。【P11~】 ③ 身元保証等高齢者サポート事業に関する実 態把握を行うとともに、高齢者やその家族 が当該サービスの利用を検討する際のポイ ントを示した、分かりやすい普及啓発のた めの資料を作成。【P15~】 ④ ケアマネジャー向けの、保険外サービスの 活用も視野に入れたケアマネジメントを行 う際のポイント集を作成。【P17~】 平成29年度調査研究事業による取組み 課 題 3

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① 地方自治体による保険外サービスの活用促進について

○ 保険外サービスの活用状況が地域によって様々であることを踏まえ、地域の状況に応じた保険外サービスを活用 する際のポイント等を整理することで、地方自治体の関係者(介護・福祉に携わる者だけでなく、産業振興や街作 りに携わる者等)が地域の課題解決や暮らしやすい地域づくりに取り組むことを支援。 ○ 地域において保険外サービスが普及・促進す ることは、地域の活性化や街づくり資する取組み でもあるため、地方自治体に求められる役割は 大きい。 ○ 一方、①地域における保険外サービスに関 する情報が把握・整理されていない、②地域 にある保険外サービスが高齢者のニーズにう まくマッチング出来ていない、③そもそも地 域にサービスが不足している等の様々な課題 により、地域包括ケアシステムの構築を推進 するに当たり、保険外サービスを活用してい ない地方自治体も見受けられる。 背景 ○ 地方自治体が保険外サービスを活用するに当たり、どのような課題を抱え、その課題はどのようにすれば乗り 越えられるかを整理することを目的として、調査研究事業を実施した。 目的 保険外サービスをケアプランに盛り込んだり、 情報提供を行う際に難しいと感じること 資源不足 70.5 64.9 37.1 26.1 19.5 9.8 9.5 3.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% サービスの価格が高いこと どのサービスや事業者が良質・安全か がわかりにくいこと サービスの情報が足りないため、事業 者にアプローチできないこと 自分が担当している地域では、そもそ も提供事業者がいない・少ないこと サービスの利用方法がわからないこと 民間サービスを紹介することに何となく 抵抗があること 行政(自治体)が保険外サービスの利 用に積極的でないこと その他 (n=410) 57.4 49 38.6 35.9 35.2 34.9 27.4 23.5 19.8 19.7 19.7 18.5 17 13 3.4 5.9 0 20 40 60 80 サービスの担い手の確保 利用者の確保 サービスの品質の管理 サービスの利用単価の設定 サービス提供中の事故等のリスクへの対応 サービスの有効性の認知度向上 賃金の調達・確保 介護保険法・報酬が定期的に改正されること コスト削減 介護保険との併用に係る行政からの指導が 多く・細かいこと 介護保険との併用に係るルール・指導に地 域差があること 利用者が契約内容を理解しにくいこと マネジャー(管理者)の確保 居宅サービス計画(ケアプラン)に組み込ま れないこと その他 課題は全くない・わからない (n=676) 案内や利用者 獲得に関わる こと 情報不足 生活支援サービス(保険外サービス)を 実施する上での課題 (出所) 株式会社日本総合研究所「介護サービス事業者による生活支援サービスの推 進に関する調査研究事業」(平成26年3月)、「介護に取り組む家族の支援に資す る民間サービスの普及・促進に関する調査研究事業」(平成29年3月) 4

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2. 地域の保険外サービスの充実において、 自治体に期待される役割 1. 地域包括ケアシステム構築における 保険外サービスの活用について

ポイント集・事例集の読み方

保険外サービスと地域包括ケアシステムの 関わりを知りたい 自治体として保険外サービスにどのように関わっ たらよいかわからない 保険外サービスの活用に 取り組みたい・取り 組んでいる どのような分野にニーズがあるか つかめていない・整理されていない 3-1. 活用のポイント①ニーズの把握・整理 3-2. 活用のポイント ②事業者・資源の把握 地域にあるサービス・資源がうまく活用 されていない 3-3. 活用のポイント ③活用の促進、ニーズとサービスのマッチング 地域に必要な保険外サービスが 不足している 3-4. 活用のポイント④地域で求められるサービスの創出 街づくりや産業振興との関わりを知りたい 1-5. 保険外サービスの担い手まとめ 事例 同じような課題を抱える自治体の事例を知りたい 同じくらいの規模の自治体の事例を知りたい 地域にどのようなサービス、資源があるか つかめていない・整理されていない

(参考)地方自治体による保険外サービスの活用促進について

(出所)平成29年度「地域包括ケアシステムの構築に向けた公的介護保険外サービスの普及促進に関する調査研究事業」 4.各自治体での取り組み事例 4.各自治体での取り組み事例 保険外サービスの活 用状況は地域によっ て様々であるため、 それぞれの地域の状 況に応じて、関心の ある内容から確認で きるような構成と なっている。 →ポイント集のp.6~11 →同p.12~15 →同p.18~20 →同p.21~23 →同p.24~31 →同p.32~37 →同p.48~54→同p.38 →同p.11 →同p.2参照 →同p.3参照 豊明市:地域ケア会議での個別 ケース検討を通じて、介護保険 サービス終了後の外出機会の確保 の必要性等の地域の課題を把握。 福岡市:保険外サービスに関する 情報を市が運営するサイトを通じて 発信することで、事業者から情報が 集まる仕組みを構築。 尾道市:地域の見守り体制の強 化に向けて、高齢者にやさしい店の 情報誌を作成。高齢者本人に加 え、地域の支援者に対し配布。 函館市:これまでつながりのなかっ た事業者・団体・住民を結びつけ、 「無理なく継続できる」保険外サー ビスの仕組みを構築。 近江八幡市:独自の社会資源の 有効活用を目指し、地元商店等 を担い手とした高齢者の生活支援 体制の整備を推進。 事 例 ① 事 例 ② 事 例 ③ 事 例 ④ 事 例 ⑤ 5

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事例① 豊明市(地域ケア会議の活用を通じた課題の把握や民間事業者との連携)

6 【出所】 平成28年度「介護に取り組む家族の支援に資する民間サービスの普及・促進に関する調査研究事業」 ○ 豊明市の地域ケア会議では、介護保険サービスの利用がなくなると外出機会が減少すること等に対する懸念の声があり、 自立支援のケアマネジメントを進めていくに当たって、「普通の暮らしに戻るための受け皿確保」の課題があった。 ○ そこで、豊明市は民間企業との協議の場を設け、市の高齢者の現状・ニーズ、現行の民間サービスの利用のしにくさ等 を協議し、平成29年2月には、民間企業9社と「健康寿命延伸生活支援に関する公的保険外サービスの創出・促進に関す る協定」を締結した。 ○ こうした取組みにより、天然温泉施設を活用した、無料送迎バスによる外出支援・入浴・健康づくりや、生協組合によ る購入品無料配送といったサービスを実現。

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事例② 福岡市(地域のインフォーマルサービスの見える化)

7 【出所】 平成28年度「介護に取り組む家族の支援に資する民間サービスの普及・促進に関する調査研究事業」 ○ 福岡市は、市内の事業者や団体の提供する保険外サービスを集約し、市民に対して幅広く情報提供を行うた めのウェブサイト「ケアインフォ」を運営している。 ○ 地域で生活する上で必要となるサービスや資源を簡単に検索できる環境を実現させるだけでなく、利用者へ の情報発信という形で保険外サービスに関する地域資源を把握する。

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(参考)事例③ 尾道市(顔の見える関係作りによる地域資源の活用促進)

8 ○ 尾道市では、坂道や階段が多く、閉じこもりから孤立化・健康状態の悪化につながりやすいといった課題があった。 そこで、尾道市は、地域ぐるみでの見守り体制の強化に向けて、高齢者にやさしい店600軒以上の情報誌「ねこのて手 帳」を作成・配布している。 ○ 作成・配布の過程自体を市・地域包括支援センターと商店との「顔の見える関係」づくりにも活かす。 ○ 配布先をあえて「高齢者個人」ではなく、商店や、ケアマネジャー・家族などの「高齢者の支援者」に対し、人と人 とのつながりを重視している。 【出所】 平成29年度「地域包括ケアシステムの構築に向けた公的保険外サービスの普及促進に関する調査研究事業 」 ねこのて 手帳 活用依頼し、配布 情報提供・紹介 プラン反映 病院 薬局 公民 ケアマネジャー 本人 民生委員 ボランティア 家族 出かける先で自然に情報にふれる 情報提供・紹介 つながりによって 普及を期待 Webサイトにも 掲載し、伝達 高齢者にやさしいお店の情報誌「ねこのて手帳」の 作成と、参加店舗による地域ぐるみの見守り ・高齢者の生活ニーズ把握 ・社会資源に関する情報収集・取りまとめ ・冊子作成、商店・支援者・ケアマネジャー 等への配布・普及啓発・見守り依頼

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(参考)事例④ 函館市(外出促進×商業活性化)

9 【出所】 シンポジウム「地方自治体における地域包括ケアシステム構築に向けた『保険外サービス』の活用 ~多様な担い手による豊かで暮らしやすい地域づくり~」(平成30年3月) ○ 函館市では、高齢者が気軽に集える場所が少ないことに加え、冬場は外出を控える方も多く、外出支援が課題で あった。函館市は、介護施設利用者や外出が困難な高齢者に対して、「買い物・食事・レクリエーション」を組み 合わせた「おでかけリハビリ」を提供する民間のコンソーシアムと連携。 ○ 送迎のタクシー代は、商業施設が「集客費用」として負担し、新たな公費・補助を投入せず運営できる仕組み。 ○ 函館市は、協議の場づくり、ボランティアスタッフの確保などで側面支援を行っている。 おでかけリハビリの基本構図(コンソーシアム) ○商業者、介護事業者等との協議の場をセット ○一般介護予防事業で養成するボランティア人材 「くらしのサポーター」におでかけリハビリを紹介 市のサポート内容

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(参考)事例⑤ 近江八幡市(地元商店による”商助”の推進)

10 ○ 近江八幡市は、都市部ではないため大資本の民間企業の進出が少ないという地域特性を踏まえ、独自の社会 資源の有効活用を目指し、「商助」と銘打って、地元商店等を担い手とした高齢者の生活支援体制の整備を推 進している。 ○ シンポジウムによる啓発や、推進会議の開催、登録事業者制度の創設、買い物支援サービスのモデル事業な どに取り組み中。 【出所】 平成29年度「地域包括ケアシステムの構築に向けた公的保険外サービスの普及促進に関する調査研究事業 」より引用 近江八幡市 市民 (高齢者) 登録申請 要件審査 店舗などの 利用 サービス等 の提供 登録事業者の 周知・情報提供 【地域への貢献】 【住み慣れた地域で 生活が続けられる】 【登録事業者制度】 商助とは 近江商人の三方よし「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の精神 に則り、 事業者が地域への貢献に努力し、商いが地域を助け、 地域が商いを助けるしくみを 高齢者の生活の支援体制の整備に活かしていく取り組み 店舗・事業者 (登録事業者) 登録証の交 付 1.シンポジウム・セミナー開催 ・「商助」の考え方を広く啓発 2.商助推進会議の開催 ・民間事業者との考え方の共有、 取り組み実態の共有の場 3.登録事業者制度の創設 ・高齢者が自立した生活が維持できるような取り組み を行う事業者の登録制度 4.買い物支援サービスモデル事業の試行 ・買い物支援と外出・交流支援のモデル事業

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②介護保険サービスと保険外サービスの組み合わせについて

背景 ○ 平成29年6月に閣議決定された「規制改革実施計画」において、両サービスの柔軟な組合せが適切に行 われるようにするため、「訪問介護における、両サービスの組合せに係る現行のルールの整理」等につい て、平成29年度に検討・結論を出し、平成30年度上期中に、一覧性や明確性を持たせた通知を発出し、周 知することとされていることを踏まえ、調査研究事業を実施した。 目的 ○ 介護保険制度では、高齢者の多様なニーズに対応できるよう、一定のルールの下(※)で、「介護保険 サービス」と「保険外サービス」を組み合わせて提供することを認めている。 ※ ①介護保険サービスと保険外サービスが明確に区分されていること、②利用者等に対し、あらかじめサービス 内容等を説明し、同意を得ていること。 ○ こうしたルールの具体的な運用については、明確で一覧できるものが無く、地方自治体による助言・指導がま ちまちになり、そのことが、事業者の保険外サービスの提供の障壁となっているとの指摘もある。 ○ 訪問介護における、介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供することに関する現行ルール の整理や、通所介護における、サービス提供中の利用者に対し保険外サービスを提供する際のルールの在り 方の検討・整理等を行った。 11

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1.【訪問介護】 ○ 両サービスを組み合わせて提 供することに関する現行ルー ルの整理 ※「明確に区分」の方法が自治体 ごとに異なると指摘されている。

論点

○ 以下のルールを明示。 <事業者> ・ 訪問介護と保険外サービスの区分を明確にする。 ・ 保険外サービスの内容を文書として記録する。 ・ 利用者に対し、あらかじめ文書で説明し、同意を得る。 ・ 利用者の認知機能が低下しているおそれがあることを踏まえ、利用者 の状況に応じ、両サービスの区分を理解しやすくなるような配慮を行 う(例:丁寧な説明の実施等、利用者が別サービスであることを認識 できるような工夫を行うこと)。 ・ 消費者からの苦情・相談窓口の設置等の措置を講じる。 等 <ケアマネジャー> ・ 保険外サービスの情報をケアプラン等に記載。

対応方針

【訪問介護と保険外サービスの同時一体的な提供について】 (例)利用者分の食事と、同居家族分の料理を同時に調理すること。 ○ 両サービスを区分することが困難であるため、提供不可である旨を明示 する。 ○ 規制改革実施計画に基づき、平成30年度においても引き続き検討する。 【自治体の運用実態(例)】 ・提供自体不可。 <両サービスの区分方法> ・ 丁寧な説明を実施する ・ エプロンや名札を付け替える ・ 一度、家の外に出る ・ 提供するスタッフを別にする

(参考)介護保険サービスと保険外サービスの組み合わせに関する対応方針

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13 2.【通所介護】 ○ 通所介護を提供中の利用者 に対し、通所介護を一旦中断 した上で保険外サービスを提 供し、その後引き続いて通所 介護を提供する場合のルール の在り方の検討 ○ 通所介護では、様々なサービスを保険内サービスとして提供できるため、 保険外サービスとして利用者から保険給付とは別に徴収することは、基 本的には認めない。 ※ ただし、事業所内での理美容と、緊急時の併設医療機関受診は、通所 介護と明確に区分の上、提供可能。 ○ 今回、以下①~④については、通所介護とは明確に区分されたサービス のため、一定のルール(※)を遵守する場合は、介護保険外サービスと して提供可能とする。 ① 事業所内において、理美容に加え、巡回健診、予防接種を行うこと。 ② 利用者個人の希望により事業所から外出する際に、保険外サービスと して個別に同行支援を行うこと。 ③ 物販、移動販売、レンタルサービス ④ 買い物等代行サービス ※ なお、医療法や道路運送法等の各関係法規を遵守する必要があり、 例えば、事業所内での訪問診療は実施できない。 (※) 通所介護事業所が、通所介護を提供中の利用者に対して保険外サービスを提供する場合のルール【新設】 ○ 両サービスを明確に区分し、文書として記録。 ○ 利用者等に対し、あらかじめサービス内容等を説明し、同意を得ていること。 ○ 通所介護の利用料とは別に費用請求。通所介護の提供時間には保険外サービスの時間を含めない。 ○ 保険外サービスを提供する事業者からの利益収受を禁止。 ○ 消費者からの苦情・相談窓口の設置等の措置を講じる。 ○ 外部事業者が保険外サービスを提供する場合、事故発生時の対応を明確化。 等

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14 3.【通所介護】 ○ 休日・夜間等に、事業所の人 員・設備を活用して保険外 サービスを提供することの現 行ルールの整理 ○ 以下のルールを遵守すれば提供可能であることを明示 ・ 保険外サービスに関する情報を記録すること ・ 特に事業所内で夜間・深夜に宿泊サービスを提供する場合は、宿泊 サービスに関する現行ルール(※)を遵守すること ※ サービスの提供開始前に都道府県等へ届出、 従業者の配置基準や、一人当たり床面積等の基準を遵守 4.【通所介護】 ○ 通所介護の利用者と保険外 サービスの利用者が混在する 場合における現行ルールの整 理 ① 両サービスの利用者が混在 する場合 ②両サービスの人員・設備や 時間帯を分ける場合 ① 以下のルールを遵守すれば提供可能であることを明示 ・ 両サービスの利用者の合計数が、通所介護の定員を超えず、 ・ 両サービスの利用者の合計数に対し、通所介護事業所の人員基準 (※介護職員であれば5:1等)が満たされている 場合には、両サービスの利用者が混在してサービスの提供を受けるこ とが可能。 ② 事業所内で、利用者が混在せず、通所介護とは別の時間帯や、別の場 所・人員で保険外サービスを提供する場合について、両サービスの人 員・設備を明確に区分し、かつ、通所介護が人員・設備基準を遵守す れば、提供可能であることを明示する。 5.【区分支給限度額】 ○ 支給限度額を超えたサービ ス分の価格ルール(保険給付 分と不合理な差額を設けてはな らない)の明確化 ○ 以下のルールを明示 ・介護保険サービスにおいて事業者に支払われる費用額と同水準とす ることが原則。 ・ただし、利用者に対し、両サービスの違いを文書によって丁寧に説 明し、同意を得れば、別の価格設定も可能。

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○ 多様な保険外サービスが登場し、規模が拡大する中で、特に身元保証等の一部のサービスでは、過去 に、大手事業者が経営状態の悪化から契約者の預託金を事業に流用し、さらに経営破綻となったため、契 約者は当該サービスを受けられないだけではなく、預けていた金銭も返還されないという事案が発生した。 ○ こうした状況等を踏まえ、平成29年1月に消費者委員会が行った「身元保証等高齢者サポート事業に 関する消費者問題についての建議」においては、身元保証等高齢者サポート事業において消費者問題が発 生していることに鑑み、事業者に対しヒアリングを行うなど、その実態把握を行うとともに、その実態を 踏まえ、消費者が安心して身元保証等高齢者サポートサービスを利用できるよう、必要な措置を講ずるこ ととされた。 背景 ○ 身元保証等高齢者サポート事業を提供する事業者に関する実態調査を行うとともに、消費者が安心して同サー ビスを利用できるにするための必要な措置を検討することを目的として、調査研究事業を実施した。 目的 ① 身元保証等高齢者サポート事業を提供する事業者の実態(契約者数の規模、契約時における利用者への具体的 な説明事項、契約締結後における利用者フォロー等)を把握するとともに、全国消費生活情報ネットワークシス テム(PIO-NET)に登録された相談データを分析。 ② 利用者やその家族が当該サービスの利用を検討する際のポイントを示した、分かりやすい普及啓発のための 資料を作成し、利用者やその家族が、当該サービスを正しく理解し、納得のいく判断ができるよう支援。 ③ 自治体等が独自にサービスを提供している事例を収集。

③利用者が身元保証等高齢者サポート事業を利用する際の支援の在り方について

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(参考)利用者が身元保証等高齢者サポートサービスを利用する際の支援の在り方について

<身元保証等高齢者サポート事業について> <身元保証等高齢者サポートサービスの利用を検討する際のポイント> ○ 身元保証等高齢者サポートサービスの契約手続の際に、サービスごとの料金体系や支払総額が分からないこ とや、実際にサービスを利用する段階において、思ったようなサービスではないと不満を感じたりすること等 を踏まえ、身元保証等高齢者サポートサービスの利用を検討する際のポイントを整理。 【出所】 平成29年度「地域包括ケアシステムの構築に向けた公的保険外サービスの質の向上を図るための支援のあり方に関する調査研究事業」 16

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④ケアマネジャーによる保険外サービスの活用について

○ 要介護高齢者等(利用者)の家族にとって の介護保険外サービスの情報源は「担当する ケアマネジャー」であることが最も多い。 ○ また、保険外サービスの活用経験が豊富な ケアマネジャーほど、保険外サービスの活用 による効果を認識している傾向にある。 <利用者家族向け調査> <ケアマネジャー向け調査>> 【出所】 平成28年度「介護に取り組む家族の支援に資する民間サービスの普 及・促進に関する調査研究事業」 背景 ○ こうした状況を鑑み、ケアマネジャーが保険外サービスを活用したケアマネジメントを行う際の、実 践上の課題、留意点や工夫の整理を行うことを目的に調査研究事業を実施した。 目的 ○ 通常のケアマネジメントプロセスに加え、保険外サービスを位置付ける際に注意すべきポイントを明確に することで、保険外サービスを活用した経験が乏しいケアマネジャーが、保険外サービスの活用も視野に入 れたケアマネジメントを実践する取り組みを促進。 ○ 一方、ケアマネジャーは、保険外サービスを提案する際に苦労することとして、「どのサービスや事業 者が良質・安全か分かりにくい」、「サービスの情報が足りないため、事業者にアプローチできない」と いった課題を抱えている。 17

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○ 生活支援の領域を対象に提供される、単価制の保険外サービスを活用したことがあるケアマネジャーは全体の70%を超えるが、こ れ以外の領域の保険外サービスを複数取扱ったことがあるケアマネジャーは全体の35%に留まっている。 ○ 生活支援から遠い領域のものを含めて多様な保険外サービスを活用したことがあるケアマネジャーは、在宅生活の継続、意向や嗜 好・個性に合わせたサービス提供、家族介護者の負担軽減といった保険外サービス活用の効果を捉えている。 ○ 一方、事業者が少ないこと、サービス・事業者の情報が少ない、価格や品質の妥当性を判断しにくい、家計に関する情報を把握し にくい、保険外サービスを紹介したあとの結果の情報を得にくい、といった課題が、保険外サービスの経験の豊富さに関係なく挙げ られる。 保険外サービス活用の実態とケアマネジャーから見た課題 0% 20% 40% 60% 80% 自費サ ー ビ ス 取扱経験 なし ご 利用者ご 本人向け の 単 価制の 生活支援サ ー ビ ス ご 利用者ご 本人向け の 包 括型の 生活支援サ ー ビ ス 身元保証サ ー ビ ス ( ※ 成年 後見 を 除く ) 財産管理サ ー ビ ス ( 任意後 見、 信 託等 ※ 成年後見を 除く ) 自費の 介護保険 介護や 医療の 制度や 自費サービ ス に 関す る 有償で の 情報 提供 介護施設等の 選択に 関する 支 援 (情報の 収集・ 提供、 見学の 調 整 等) サ ー ビ ス 利用に 係 る 契約 の 支 援・ 契約代行 ご 利用者本人の 就労支援・ 就 労 継続の 支援 住ま い の 変更に 伴う 相談・ 手続 き の 支援 相続・ 財産処分の 支援 家計設計に 関す る 相談 対応 介護相談 介護や 医療の 制度や 自費サービ ス に 関す る 有償で の 情報 提供 自費の レ ス パ イ ト ケ ア 特別区・政令市(n=317) 中核市・一般市(n=532) 町・村(n=160) 地域別保険外サービスの活用経験 保険外サービスの活用の課題 保険外サービスの活用の効果 47.2 46.6 43.2 32.9 32.3 43.8 47.4 44.9 30.7 30.4 0% 20% 40% 60% ご本人やご家族の所得に関する 情報の把握が難しい ご本人やご家族の資産に関する 情報の把握が難しい サービスの価格・品質が妥当な ものかどうかの判断が難しい そもそもサービスを提供できる事 業者が少ない ご本人が思う今後の家計の設計 に関する意向の把握が難しい 自費サービス利用経験が少ない(n=657) 自費サービス利用経験が多い(n=352) 47.2 40.2 40.3 38.1 28.8 54.0 49.4 47.2 44.3 35.5 0% 20% 40% 60% 在宅での生活を継続することが できた 介護保険サービスでは対象とな らない支援内容を提供すること ができた ご利用者の意向にあったサービ スを提案あるいは提供すること ができた 家族介護者の負担を軽減するこ とができた ご利用者の嗜好や個性にあった サービスを提供することができた 自費サービス利用経験が少ない(n=657) 自費サービス利用経験が多い(n=352)

(参考)ケアマネジャーによる保険外サービスの活用に向けた課題・ポイント①

18 【出所】 平成29年度「ケアマネジメントにおける自助(保険外サービス)の活用・促進に 関する調査研究事業」

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保険外サービスを取り扱う際に持つべき基本的な考え方 保険外サービスは、介護給付サービスの代替や補完だけでなく、利用者・家族のQOLの向上を目指すために 活用する意味がある 自立支援も保険外サービスもQOL向上を目指す点では同じであり、介護給付サービスと保険外サービスは矛 盾しない QOL向上を目指す ケアマネジャーは 質の高い情報を 提供する役割 保険外サービスこそ アセスメントが重要 保険外サービスは、利用者や家族が自由に選んで契約し、利用できるサービスである ケアマネジャーは、保険外サービスの意思決定を支援するために、利用者や家族のニーズを捉え、分かりやす い情報を提供する役割が期待される QOLの向上を目指すからこそ、その人にとっての意欲のもとや生活の目標になっていることを捉え、ニーズを分 析することが重要になる また、利用者が高齢であり、相談できる相手が近くに居ない場合も多いからこそ、意思決定を支援する必要 性のアセスメントが重要になる A:ケアマネジャーが取り扱う範囲は介護や生活支援の領域の マネジメントに限定し、自費サービスの多くは他者のコーディ ネートに任せるべきだ B:ケアマネジャーは介護や生活支援の領域だけに留まることな く、多岐にわたる自費サービスのコーディネートも担うべきだ A:自費サービスも、利用されているものについては全てケアプ ランに位置付けるべきだと思う B:自費サービスについては、ケアマネジャーが責任を持ってコー ディネートできる範囲のみ位置づければ良いと思う 6.5 10.7 16.8 16.1 31.3 34.4 37.5 31.1 8.0 7.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 自費サービス利用経験 が多い(n=352) 自費サービス利用経験 が少ない(n=657) 総じてAの考え方に近い どちらかと言えばAの考え方に近い どちらとも言えない どちらかと言えばBの考え方に近い 総じてBの考え方に近い 保険外サービスの活用における ケアマネジャーの役割について ケアプランへの位置づけについて保険外サービスの 12.9 14.5 22.7 29.8 17.7 17.6 34.2 27.6 12.5 10.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 自費サービス利用経験 が多い(n=352) 自費サービス利用経験 が少ない(n=657) 総じてAの考え方に近い どちらかと言えばAの考え方に近い どちらとも言えない どちらかと言えばBの考え方に近い 総じてBの考え方に近い ※生活支援サービスを除く自費サービスのうち、4種類以上を取り扱ったことのあるケアマネジャーを「自費サービス利用経験が多い」と分類し、集計した。 〈参考〉 保険外サービスの活用に関するケアマネジャーの意識の実態 19 【出所】 平成29年度「ケアマネジメントにおける自助(保険外サービス)の活用・促進に関する調査研究事業」

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ご本人やご家族の所得に関する情報の把握が難しい (46.0%) • ご本人が思う今後の家計の設計に関する意向の把握が難しい (31.6%) • ご家族が思う今後の家計の設計に関する意向の把握が難しい (30.3%) • ニーズに合った自費サービスあるいは事業者がどれかの判断が難しい (26.8%) • ご本人やご家族のニーズに合った自費サービスがわからない(18.8%) • サービスの価格・品質が妥当なものかどうかの判断が難しい (43.8%) • そもそもサービスを提供できる事業者が少ない(32.1%) • 各事業者のサービス内容の違いが分かりにくい(24.2%) • どのような事業者があるのかが分からない(21.5%)

アセスメント/モニタリング

プランニング

○ ケアマネジャーから見た保険外サービス活用の課題として、①所得や家計に関する意向の把握が難しいことや、②保険外サービ スの内容(価格・品質)が妥当なものかどうかの判断が難しいこと等があげられた。 ○ こうした点を踏まえ、保険外サービス活用の課題の解決に資するプロセスを整理。 アセスメント(利用者側) アセスメント(事業者側) ※図表中の数字はケアマネジャー調査結果の数値(n=1,009) <ケアマネジャーから見た保険外サービス活用の課題> <各マネジメントプロセスにおけるポイント> 各ケアマネジメントプロセスにおけるポイント 20 【出所】 平成29年度「ケアマネジメントにおける自助(保険外サービス)の活用・促進に関する調査研究事業」

参照

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