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第 1 5 回国際言語学者会議 に出席 して
水野 光晴
第
1 5
回国際言 語学者 会議 の開会式 は、平成4
年8
月10
日午前8
時半 か らカナ ダで最古 の伝統 を誇 るケベ ック市 の ラバ ル大学 アルバ ー ト ・ル ッソー 講堂 に於 て、厳 か な雰 囲気 の もとに行 われ た。 つ づ い て9
時半 か ら1 2
時半 まで一 定 のテーマ に もと づ い て総 会が行 われ た。今 回の総 会 のテーマ は、初 日が 「絶滅 に瀕 す る言語」 につ いて、E.M.
ユ ー レンペ ック氏 の司会 に よ り、N.ドリア ン、
K.
ヘ イル、C.
ク レイグ及 びM.
クラ ウツ諸氏 が講 演 し、幾 つかの提 言 が な され た。 2
日目か ら は 「現代 言語学 における理論的立場」 と題す るテー マ で3
日間 にわた って討議 が行 われ た。 この テー マ で、1
1日に講演 したE.
ハ チ コー ヴ ァ氏 は、 こ れ まで の言語学上 の諸理論 を体系的に比較検討 し、統 合 す る こ との必 要性 を提 案 され た。 また
、W.
ハ ー トル氏 は統合 論 と意 味論 の関係 につ いて提 案 し、「文 法 は意 味 とは別個 の 自立 的 な もの で あ る べ きか否 か とい う議 論 が あ るが、文法 を意味 とは 無 関係 な もの とす る立場 は、文法 を規則 に縛 られ た行 動 とす る見 解 を人 々 に うえつ け る こ とにな っ た。 しか し、文法 は意 味 を代 表 し表現 す る手段 で あ る とす る立場 に立 てば
、Synt ax
とSe mant i c s
は 互 に接 近 し、言語 は意 味 的 に動機 づ け られ た シス テ ムで あ り、意 味 を表現 す る活動 と して よ り現実 的 な もの になるであ ろ う」 と述 べ た。 この よ うな 見 解 は、筆者 の よ うに文法 を研究する者 に とって、今 後 の研 究 の励 み とな り、新 しい展望 を与 え る も ので あ った。
昼 食 をは さんで午 後 か らは、会場 を本部 ビルに 移 して展 示発表 と研 究発表 とが並行 して午 後
5
時 頃 まで行 われた。筆者 は1 1
日に 「固有 名詞 に関す る認識論 的研 究」 とい うテーマで、1 3
日には 「ポー ル ロ ワイア ル文 法 の言語学 的意 義」 とい うテーマ で それぞ れ研 究発 表 を行 った。参加者 か ら二,≡の熱心 な質問 を受 け、 これ まで筆者 が参加 した国 際学 会 の うちで最 も充実 した もの にな った。 つづ い て午後
5
時 か ら9
時 まで の4
時 間は、 9
つ の会 場 に分 か れてパ ネル ・デ ィス カ ッシ ョンが行 われた。筆者 は この うち特 に意味論 や統語 論 関係 の も の を選 んで参加 した。
1 2
日の水 曜 日は休 会 で、幾 つ かの コ ンベ ンシ ョ ン ・ツアーが企 画 され てい た。筆 者 もそ の うちの 一 つ に参加 し、 ケベ ックの郊外 の オル レア ン島の 寺 院や ダム、 自然 の風物 な どを見 学 して回 った。と りわけ、雪 国 を思 わせ る家 の構造、白亜 の教会、
教会の墓地内の死体安置場 、路傍の美 しいフラワー ・ バ スケ ッ ト等 々、彼等 の故郷 ノルマ ンデ ィー特有 の風 情 を愉 しんだ。
閉会式 は
1 4
日午後4
時半 よ り、アルバー ト・ル ッ ソー講 堂 で約1
時 間 にわ た って行 われ た。 会長 のR.H
、 ロビ ンス につづ いて、 ヴ ィク トリア ・フ ロムキ ン、 ジ ョン ・ヒュ‑ ソ ン氏等 の講演 が行 わ れ た。今 大 会 の議 論 の主潮 は、構造主義 との訣別、生成 文法 に対 す る反省 が強 く、 それ にひ きか え認 知意 味論 的色彩 、社 会言語 学 的観 点 か らあ らゆ る 言語 的要 素 を統合 す る必要性 が前 面 に打 ち出 され てい た ようで あ る。
その夜7時 か ら会場 をア ッパ ー ・タウ ンの シャ トー ・フロ ンテナ ックに移 して、最 後 の晩餐会 が もたれ た。 この ホテルはセ ン ト ・ロー レ ンス河 の 河岸 の崖 の上 にそ び えるケベ ックシテ ィーの象徴 で、天 を突 くよ うな青銅 色 の屋根 、幾 つ もの丸 い 小 塔 か らな っている。 とりわけ、夜空 に浮かぶ シャ トー ・フロ ンテナ ックの たたず まい は河岸 の街 路 灯 の イル ミネー シ ョン と調和 して印象的であった。
今大 会 は連 日晴天 に恵 まれ、約
5 0
ヶ国か ら七千 五 百名余 が参加 したが 、 この人数 は東 京大 会 の際 の参加 者 の約半数 で あ った。 これ は、交通 上 の不 便 、東 欧諸 国 の経 済、政治情 勢不安 か ら参加 者 の 大量 キ ャ ンセ ルが続 出 したためで あ ろ う。今 回の 出張 を通 して、 アメ リカ言語学 の重鎮 で あ る ビク トリア ・フ ロムキ ン氏 や、冠 詞論 の碩 学 ジ ョン ・ ヒュ‑ソン氏 をは じめ、日本か ら出席 されたジ ョン ・ デ キキス氏御 夫妻 、神戸 市外大 の高原氏 、大 阪女 子大 の前 田氏 、東 京農工 大 の橋 本氏 な ど内外 の多 くの方 と面識 を得 る こ とが 出来 て感謝 して い る。川 川 HHl= 川 日 日 1日 = 川 ILll日 日 川 l川 日日lH HllllllrHllrl11日 lH lllHm 1川 IH川 H lrlilH lH 川 IlH ‖ m H L川 HlH l日 日 川 日 日 日 日川 IHI州 川 H H川 ‖ llL‖ 州 IIHHr川 lH Hl日 日 = lHm rH r川 EIHlllllH 1日日日lH lrll= lH H 川 l‖ lEl