総合科学科におけるキャリア教育を軸としたグロー
バル人材育成の試み : SG
H
3年目における1年次生の
学年経営実践報告
著者
加藤 敦子, 中井 毅, 粟飯原 匡伸, 吉田 賢, 木村
彩, 塗田 佳枝, 北原 立朗, 福田 美紀
雑誌名
研究紀要
巻
54
ページ
1- 19
発行年
2017- 07
総合科学科におけるキャリア教育を軸とした
グローバル人材育成の試み
-
-
-
S GH3 年目における
1 年次生の学年経営実践報告∼
平 成28 年 度 第 1 年 次 ( 総 合 科 学 科 第 23 期 生 ) 担 任 団
加 藤 敦 子 中 井 毅 粟 飯 原 匡仲 吉 田 賢 一
木 木 寸 彩 塗 田 佳 伎 北 原 立朗 福 田 美 紀
学 年 経 営 は 日々 の 指 導 の 積 み 重 ね に よ っ て 成 さ れ る 。 こ れ さ え 行 え ば何 も か も う ま く 行 く と い う よ う な 秘
策はない。 担 任 副 担 任 で チ ー ム を 組 み 、 生 徒 集 団 を 複 数 の 目 で 見 守 り な が ら 、 授 業 や 行 事 を展開していく。
本 年 次 は 本 校 総 合 科 学 科 2 0 年 余 り の 歴 史 が 築 きあげ たキャリア 教育を 大 切 に し な が ら、ス ー パ ー グロ ーバ
ルハイス ク ー ル ( S G H ) の目標 であるグロ ー バ ル 人 材 の 育 成 に 向けて 取 り組んで き た 。 本 稿 で は そ の 1年
間の取り組みについて報告する。
キー ワー ド キ ャ リ ア デ ザ イ ン 研 究 ス キ ル キ ャ リ ア 教 育 S G I―I グ ロ ー バ ル 人 材 育 成
1
はじめに平成6年に総合科学科に改編して以来、本校では「産
業社会と人間」に取り組んできた。生徒はこの授業を通
して、自已を見つめ、職業社会を概観し、将来に思いを
馳せ、息い揺い た将来を実現す るため に、高校時代 に何
を学ぶべ きかバ ックキャス トで考えた 上で、 2、3 年次の
科目を自らの意志で選択する。本校総合科学科20 年余り
の歴史の 中で、「産業社会と人間」は一貫してキャ リア教
育の中心に据えられてきた科目である。その後、総合科
学科が定着してきた平成11 年に 、同授業の導入行事と し
て入学式直後に「 コミュニケー ション・ キャンプ」を実施
エセ これは単に宿泊を伴う行事ではな く、
その後の年次集団の在り方を左右す る大切な行事である。
さらに 、平成23 年度に始まった「 キャリアデザイン」は、
却こ学びのスキルや社会的スキルを獲得することを目標
に授業が構成さ れてきた。 1年次の学年経営に携わ ると き、「産業社会と 人間 」と「キャリアデザイン」をど う展
開していくのかは大きな訊咽となる。そして 、平成 26
年度に文科省から「ス ーパーグ ローバルハイスクール」
( SGH) に指定されたことを機に、グロ ーバル人材の育 成を目標 に掲げ、1年次の3月に「カナダ校外学習」を
エセ
本稿ではこうした流れの「れで、 総合科学科第23 期生 が
どのように「コミュニケーション ・キャンプ」 「産業社会
と人間」「キ ャリ アデザイン」 「カナダ校外学習 」に取り
組んできたかを中心に実践報告を行う。
2. 「コミュニケーションキャンプ」の実践
( 1) はじ めに
入学式翌 日の4 月 10 日(日 )より、 3 泊 4 日の日 程
で コミュニケー ションキャンプ(以下「コミキャン」と
エセ コミキャンは学校指定必履修科目「産
業社会と人間」の一環として実施され、総合学科での学
習の導入と位置づけられている。本年度で 17 年目の実
施となり 、1 年次 の行事として 定着してい る。
近年 、生徒の変化に対応して 、コミキ ャンでも様々な
新しい取組(前々年度のロングハイ ク ・昆虫食、前年度
の筑波大学訪間)等が行われてき
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今年度は 、近年の新たなチャレンジに敬意を表しつつ
も、今まで先達た ちが培ってき たプロ グラムを犬福に復
活させる こととし た。 また復活 させた「伝統的な」プ ロ
エセ
以下、 2017 年度のコミキャンについて報告し、事後ア
ンケート 等から評価 を行うものとする。
( 2) コミキャン の目的
生徒 伺けに は以下の3点を褐げた。
培う
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r
.
総合学科における学習姿勢についで学ぶIII. 人間と自然環境が調和して生活することを学ぶ 一方、生徒向けとは別に、教員団としての目的も設定 した。 「コミュニケーショ乳
E
力の育成」を主眼に置き、①信頼関係を築く
② (社会で活躍する)大人に出会う ③
i
塾戎感を味わわせる④少々負荷を与える ⑤ケジメをつける (⑥生徒をよく観察する) 以上の 6 点を設定した。
( 3) 実施したプログラム
これらの目標を念頭に置き、コミキャン内のプログラ ムを設定し
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また、プログラムの効果が一過性のもの とならぬよう、コミキャン 「後」の高校生活の中にもい くつかの仕掛けを作った。<昼間の活動>
初日 :アイスブレーク、訪間先選び
2 ・3 日目:朝の講演・MT B ・
森のアドベンチャープログラム
最終日 :班別発表会・クラス対抗レク ・カレー作 り <夕食後の活動 >
初日 :副校長講話・学年主任講義・ サイレント学習1
2日目 :筑波大学名誉教授による講義・ サイレント学習 2
3 日目 :社会テスト ・クラスレク
プログラムの実施にあたり活動班を組織した。構成員 は各クラスからランダムに2,..___,3名を選び、 10 名から
11名 で1つのグルー プ、 16班を編成 し
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このグループでアイスブレーク、 M刊3( マウンテンバ イク)、森のアドベンチャープログラムを行い、班内個々 人のコミュニケーションを促した。
3 日目の夜に クラス毎のレクリエー ション、最終 日に クラス対抗レクリエーション(大縄飛び)を実施した。 最初はクラスの垣根を越えて構成したグループで、 個々の交流をはかり、徐々にクラス意識を高めていくと
いう意図である。
野外活動の中心となるプログラム、 MT B ・森のアドベ ンチャ ープログラムについて は、過去に行われていた取 組を復活させたものである 。(詳細は過去の研究紀要を参 照されたし。)この 2 つのプログラムは長年にわたって
類徊され、一定の効果は認められてきたものの、主に生 徒の安全性や体力面での懸念等からこの2年実施をして しヽなかった。
復活にあたり、(大型の除雪車両が通らない)安全な)レ ート の確保、事前指導の徹底など、現地インストラクタ ー との事前打ち合わせを行った上で実施した。
( 4) MT B職場訪間
MT B については、野尻褐
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を一周するなど、体力面でエセ また、現地信廣 町の職場訪間という活動を新たに加えた。これは生徒の 目標②にも掲げたが、現地で働く方々を訪
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翡]することで、 将来のキャリアを考える1つのきっかけとなってくれれ ばとの願いからである。実施方法は以下のとおりである。まず、事前に現地の 方々と協力し、訪間可能な事業所を探し出した。事業所 は介護施設
・
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企業・病院 ・保育園・観光施設など、多 岐にわたった。キャンプ初日に、それらを生徒達に提示し、活動班ご とに話し合わせ、どの事業所を訪れるか決めさせた。 2
日目と3日目のMT B活動中に、各事業所を訪間、イン タビュー活動を行い、最終日にまとめたものを発表する というものである。
取材発表活励は今回が高校に入って初めてであり 、発 表準備も短く、「最初のきっかけにでもなれば」くらいの つもりであったが 、生徒は短期間にまとめ上げ、英語で 発表する班もあった。発表会に来られた事業所の方が感 動のあまり涙を流すという場面もあった)
発表の敗 組は、 6月の筑波大学訪問、翌年4月のコミ旅へと受け 継がれることとなったっ
( 5) 以後の学校生活につながる取組
コミキャン内では 「5 分前集合」の徹底をはかった。 また、数度の講演活動の中で「話を間く姿勢」を身につ けるように喚起した。コミキャン以降、学年の集まりが あるときは常に「5分前集合」を意識させることで、 2
年次になった今でも、ほぼその習慣は守られている。 「サイレント学誓」から 「社会テスト 」の 流れの中で、
エセ
ルーム等で実施を続けており、定期考査という目標に向
けだ学習の習慣を勧めている 。
コミキャン以後の、生活習慣の確立のため、「朝のチェ
ックシート」を実施した。 これは登校直後に「昨日勉強
を1時間以上やったか」などの5項目に答え、冊子を提
出するというものである。朝のショ ー トホーム)にームが
無い本校では、 HII子の提出をもって担任の遅刻チ ェ ック
となった。
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子の提仕i
も毎朝 5 分前に終えるクラスもあり、コミ キャンの流れが]年間 つながる 一助となった。
( 6) アンケート結果から
コミキャン実施直前と直後に生徒アンケートを行った。
結果は別表のとおりである 。
特に目立つのが項目 1不安、 3友達、 4学習、 6表現
である。数値の高いものより見ていく 。
4学習。「学習に集中して取り組むことが出来た」と思 う生徒が、 4段階評価で1. 12ポイントも上昇している。
本校は偏差値で言えば中程度の学校であり、あまり勉強
をしてきた経験が無い生徒が多かったのかもしれない。
「サイレント学晋」から「テスト」の流れの中で、「勉強
すればある刷変の成果が出る」という意識が高まればあ
りがたし‘。
]不安、 3友達3 新しい学校に対する不安が0. 78減少
し、 「仲良く出来た」が0. 98ポイント上昇している。コ
ミキャンの本来の目的である「コミュニケーション能力
の育成」はある程度達成されたようである。
6表現3 「自分の気持ちや考えを伝えることが出来た」
が0.71ポイント上昇している 。アイスプレークでの自己
表現をうながす仕掛け、グループ発表等が影薯してしヽる
と思われる 。
一方で 、寛容性、思いやり、 キャリア意識といった 項
目では低い数値が出ている。職場訪間を実施したが、そ
れほど生徒達には響かなかったようである 。職場訪間の
時期や他のプログラムと の兼ね合いを再検討する必要が
あるかもしれない。
以上、若干効果があった而、少なかった面もあると思
われるが 、今後の活動の参考に なれば幸いである 。
3. 「産業社会と人間」の実践
( 1) 本校の「産業社会と人11月」について
総合学科高校においては、自己の進路への自覚を深め
させるとともに 、将来の職業生活の基礎となる知識・技
術等を修得させるため原則としてすべての生徒に「産業
社会と人間
l
」(以下「i
崖社」と略す)を履修させるよう文部科学省から設定されている。
本校の 「産社」は、本校開発科目である「産業理解」
T エ セ しかし教育課
程の改定にともない、平成23 年度よりこれを発展的に
改組し、当科目を単独として実施することとなった。今
年度は、金II祖日 5 ・6限に開講し、担当者は年次の教員
8名である 。
さて、文部科学省によると、 「産社」の目標は以下のと
おりである 。
ア 自己の生き方を探求させるという観点から、自己啓
発的な体験学習や討論などを通して、職業の選択決定に
必要な能カ ・態度、将来の職業生活に必要な態度やコミ
ュニケ ーション能力を養うとともに 、 自己の充実や生き
がいを目指し、生涯にわたっで学習に取り組む意欲や態
度の育成を図ること 。
イ 現実の産業社会やその中での自己の在り方生き方に
ついて認識さ せ、 豊かな社会を築くために積極的に寄与
する意欲や態度の育成を図ることとすること。
文部科学省「総合学科について 」 より引用(最終アクセ
ス日: 2016年1月6 日
ht t p: / / , vww.me x t .go.j p/ a_ 1nenuJ shot ou/ kai kaku/ sei do/ l
258029. ht m)
これらの目標に加えて、「産社」には科目選択を手助け
するガイダンス科目としての役割も期待されている 。 当
然、時間割を決めるには、自分の興床分野をはじめ、将
来の進路や職業選択も含めて幅広く自己の生き方を探究
することが必要 となる。そのため、今年度の「産社」は、
自己の生き方を探究し、適切に時間割を選択するための
ガイダンスを用意した。以下、実践報告及び生徒アンケ
ートの分析を通じて、今年度の授業を反省的に振り返る 。
( 2) 授業実践
以下、今年度の取り組みをダイジ ェス ト版で紹介する。
●特別支援学校との交流会
] • 主題とねらい
自己 の生き方を探究するうえで、異なる他者の考え方
や視点を知ることは有益である 。 その一環として、本学
1附属特別支援学校及び坂戸市立坂戸中学校支援学級との 交流会を企画した。交流会は、「多様性」を意識するS G H
む教育メニューとなっている。
今年度は、以下のスケジュールで交流会を実施した3
・2016年6月3 日 ( 金 ) : 弁 護 士 大 胡 田 誠 氏 に よ る 公演会
・2016年10月14 日:褐祉講話 (担当:福祉科熊倉教諭)
・2016年10月21 日:特別支援学校概説、およびアイ
マスク恨検
・2016年11月10 日(木): 1年C糾
(坂戸中学校支援学級が来校)
・2016年11月15 日(火): 1年B組 (附属大塚特別支援学校訪間)
・2016年11月15 日 0k) :1年D組
(附属桐が丘特別支援学校訪間)
・2016年11月22 日(火): 1年A 組
(附属聴覚特別支援学校訪間)
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具体的な内容① 大 胡 田 誠 弁 護 士 講 演 会
一学期に『全盲の僕が弁護士になった理由』の著者で
ある大胡田誠氏による講演会を実施し
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なお、大胡田 氏は、本学附属視覚特別支援学校の卒業生である。講演会のねらいは、他者の人生に耳を傾け自己の生き
方を探究させることである。そのねらいを達成するうえ
で、数多くの困難を乗り腿えてきた大胡田氏が最迎な人
物だと考え、講演を依頼した。また、二学期に実施予定
の交流会のキックオフとしての要素も考慮した。
大胡田氏の謂演は、ソフトな語り 1二lであったが、
一言がとても重く間こえ、生徒にも教員にもそして保護
者にとっても胸に響く講演会となった。
◎ 幅紐講話
福祉科の熊倉教諭より、特別支援J学校の概要、及閲章
がいとは何かというテーマで講話をしてもらっに特に、
社会や制度の側が「障がい」を創り出しているという話
は、生徒の中で腑に落ちる部分が多かったようである。
また、活動としては簡単な単語を唇の動きだけで伝え
る「読唇」に取り組んだ。また、別の日にアイマスク体
験も実施し、障がいをもつ人の立場を困験的に理解でき
る機会を設けた。
③交流会 (1年
D
組を事例に)各クラスが別の学校と交流するが、本稿では
D
組の実践事例を報告する。 D組 ( 44名)は、附属桐が丘特別支
援学校を訪間し交流した。事前にD組より 6名の生徒を
幹 事 と し て 選 出 し こ そ の う ち 2 名が、事前に附属桐が
丘特別支援学佼を訪間し、交流先の高校1年生たちと打
ち合わせをした。その結果、以下の内容を実施すること
とした。
・アイスプレーク
まず初めに、 D組の生徒が音頭を取ってアイスプレー
クに取り組んだ。その内容は、簡単な単語を唇の動きだ
けで伝える「読唇」というものである。読唇は、聴覚特
別支援学校でよく取り組まれている。そのことも踏まえ
て、各グループのリーダーに短い単語を伝えて、それを
グループ内で読唇してもらった。最後に、 D組の幹事よ
りアイスプレークで「読唇」に取り糾んだ意味について
説明し、アイスプレークを終えた。
・車いす術験
附属桐が丘特別支援学校の生徒は、肢体不自由な生徒
が多いため、多くの生徒が車いすで生活している。交流
会では、車いすの方が日常生活においてどのようなこと
に困難を感じているかを理解するため、車いす{椙炭を実
施した。 1センチにみたいな段差でも乗り葛えるのが困
難であり、時には視覚障がしヽ者のための点字プロックも、
移動の妨げとなる。普段の生活では気づくことができな
い視点であり、
D
組の生徒にとっては新鮮なイオ喜検となっt~
~o・ボッチャイ加検
「ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重印悩性麻痺者
もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案さ
れたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。ジャ
青
のそれぞれ 6 球ずつのボールを投げたり、転がしたり、
他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競いま
す。」(日本ボッチャ協会より引用。)
附属桐が丘特別支援学校は、ボッチャに取り組んでお
り、且つ卒業生の中にはパラリンピックの選手もいる。
本交流会では、2016年がパラリンピックイヤーであり、
かつ健常者も障がい者も楽しめるスポーツであるという
ことで、ボッチャを依検した。目標球にボールを近づけ
るのは予想以上に難しく、本校の生徒は苦戦を強いられ
てし、た。しかし、桐が丘の生徒からアドバイスを受けな
がら続けた結果、目標球にだいぶ近づけるようになった。
叩交は、オリンピック・パラリンピック教育にも力を
入れており、その意味でもボッチャの依検は、有益なも
・グループトーク
各グループ内で、事前に本校の生徒が作成した事例を
趙材に、お互いが意見をぶつけるという企画を実施した)
たとえば、駅のプラットフォームで車いすの人が困って
いる場合、どう対応すればよいか、などの具体的な場面
を想定しながら、日ごろ疑間に思っていることを、お互
いにぶつける機会を作っ
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ここの企画は、両佼の生徒にとって印象的だったようで
ある。つまり、同世代の普通学級の生徒と特別支援学校
の生徒が、お互いの本音を語り合う機会はほぼないとい
ってよい。特に、桐が丘の生徒にとっては、同世代の普
通学級の生徒と語り合うのは、小学校以来だという生徒
もおり、かなり新鮮だったようである。また、本校の生
徒にとっても多様性を体感し、その重要性を意識するよ
い機会となった。
●科目選択支援
時間割作成に関するガイダンスは、「産社」の基本的な
機能のひとつである。そのため、今年度は以下のガイダ
ンスを用意した。
• 第一回科目群ガイダンス ( 4つの科目群の学びを網羅
的に
1
り陥説)・授業見学会(専門科目の授業見学会を実施)
・三者面談(保護者、生徒、担任の三者で科目選択に関
する晶本1的な方向性を確認)
・入試制度概説(大学入試を考えた場合に考慮すべき履
修上の注意点について解説)
• 第二回科目群ガイダンス(履修上の留意点について、
再度各科目
l
罪より説明)もちろん、これらの総オ甜りガイダンスだけではなく、
担任による二者面談や科目担当者との面談も重婆なガイ
ダンスとなっている。また、 3 年生による卒業研究の中
間発表会に全員出席し、 3 年生の卒業耐杓厄の内容と科目
t
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羊の学びの 関連についても知る機会を提供した。なお、近年、入試制度が大幅に変わってきており、そ
の肌きは流動的である。そのため、時間割作成に限った
形ではなく、常に最新の入試動向を生徒に提供していく
ことが求められる。
● 菜園づくり
]
. 主題とねらい
本校には、たぐいまれな広大な農場がある。その敷地
を活かし、 1 年生全員が枝豆の栽培に取り組んに育て
る喜びや食への感謝のきもちを醸成することもさること
ながら、 班ごとに畑を与えて栽培することで、共同活動
の大切さも実感することが可能となる。班編成は、コミ
キャンと同じであり、クラスを超えた友人作りにも役立
つように記慮した。
また、本校の「生物資源・環境科学科目群」には、農
業関連の授業が多数設置されている。仮に、農業関係の
授業を履修する場合、事前に簡単な体験をすることが、
履修上のミスマッチを防ぐことに役立つ。そのため、本
活動は時間割作成のガイダンスとしての役割も担ってし‘
る。
ll. 具体的な内容
各班に圃場を割り当て枝豆を栽培し芦授業は、農業
科の教員によるレクチャーのもとに実施した。そのプロ
セスは、全体作業日の前日に各班の班長が農場に集合し、
農業科教員から翌日の作業内容を学習する。それを、翌
日に班員に伝達し、作業するというプロセスを経た。ま
た、水やりや雑草の除去は、各班が工夫して取り組むこ
とにした。教員が、日常的な水やりや除草を指示したこ
とはなかった。
・4 月中旬:菜園ガイダンス、施肥実習、整地実習、種
植え。
.5月上旬: 定植実習
• 5月下旬.,....__.6月上旬:土寄せ実習
.7月:収穫祭
今年度は、生育調査を徹底することができなかった。
実施の有無は生徒にゆだねた。その結果、各クラス数名
の生徒がスケッチやコメントを出してきただけであった。
原因は、担当者の経験のなさ及び教員の多I亡によるとこ
ろが大きい。各班が意浴欠的に菜圃実習に取り組むために、
今まで以上に魅力的な仕掛けを準備する必要がある。
●筑波大学見学会
I.
主題とねらい本校は、平成2 6年度に文部科学省よりスーパーグロ
ーバルハイスクー)レ( SGH) に指定された。それに伴い、
本校は、グローバル 3 0 に代表される国際化に重点を置
く大学への進学を意識する生徒を、「S G 入試」で獲得し
ていくという方針を打ち出している。親大学を知り、進
路に対する意識を高めるための仕掛けとして、入学後早
い時期に筑波大学見学会を開催することにした。
〇伊藤慎副学長(教育担当)、及び本校卒業生による講話
伊藤副学長より、筑波大学の全体説明、及訊附属坂戸
高校の生徒に対するメッセージをいただいた。そのあと、
本校卒業生かつ筑波大学で学んでいる学生から後輩への
メッセージをもらった。
⑳受業見学会、及びキャンパスツアー
本‘ 学社会連携課に依頼し、授業見学可能な講義をリス
トアップしてもらった。事前に参加授業ごとに班を編成
し、各班に学生がつきガイドしてもらった。なお、学生
ガイドは本佼で教育実習を経験した元実習生を中心に依
頼した。生徒とぱ実習以来の再会であり、良い交流とな
った。なお、参加した授業は、できる限り本校の科目群
の学びと 会う形でリストアップするように配慮した。
③振り返り
事後学習として、参加した講義の内容を班ごとにまと
めた。模造紙に講義内容をまとめたものをポスター発表
の練習も兼ねて実施した3
● ライフプラン発表会
I
.
主題とねらい生徒は、年度末の12 月,..__,1 月にかけて「ライフプラン」
を作文し、発表することが求められる。入学後、生徒は
科目選択に向けて過去を振り返り、自らの興味分野を探
りながら自已と対峙してきた。その内容を、ライフプラ
ンというかたちで文章にし、クラスメートの前で発表す
るのである。ライフプラン発表は、自己と向き合った結
果を他者と共有し、よりよいコミュニティ形成に資する。
ll. 具体的な内容
冬休み中に生徒はライフプランを完成させることが期
待される。 1 月の授業では、クラスメート全員の前でひ
とりひとり発表する。
発表を聞いた生徒は、「応援メッセージ」を記入し発表
者に手渡す。「応援メッセージ」の作成は、他者から共感
されている感覚を得るうえで役立ったようである。
最終的に、クラスの代表者を1名選出し、総合学科研
究大会でステージ発表してもらっ
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まさに、ライフプ ランは「産業社会と人間」を締めくくる授業なのである。( 3 ) 生徒アンケートの結果から
I
.
科目選択から見る「産社」科目選択を通じて自己の興床や生き方を考えさせるこ
とは、産社の基本的なガイダンス機能である。では、科
目選訳のサポートという観点からみると、今年度の産社
はどうだったのだろうか。
①科目ー選択ガイダンスと授業見学会
今年度は、各科目群の概要を説明するガイダンスを 2
回実施した)また、主に専門教科の授業見学会を1回開
催した。
アンケート結果によると、全体の55. 6%が「科目ー選択
ガイダンス」が科目選択において役立ったと回答してい
る。もち ろん、勾交が総合学科高校であることを知った
うえで入学するわけだが、ア ンケ ート結果を見ると「入
学するまで専門科目の授業がどの ような授業 なのか全く
分かっていなかったが、詳しく知ることができた3」とい
う回答もあ った。その意味でも 、基本的な科目選択ガイ
ダンスは継続したほうが良いと推察される。
②菜園活動
今年度は、一学期に枝豆の栽培と収穫を実施した。. , . . .
の活動には、農業系の授業を選択する生徒に対するガイ
ダンス機能を持たせている 。
アンケート結果によると、 11. 3%の生徒が科目選択に
おいて役立ったと回答した。その理由として、以下のコ
メントが挙げられる。
・豆を齊てるだけでもし)ろいろな課題が発生することが
わかり,嬰葵か癸しく廻味深く思えるようになったから。
・菜渤活動を逝じて、 店分は呵を するごと が好きなのか
知ることがでぎた。
加えて、当初は農業に興床を持っていたが、菜園活動
を通じて農業が自分には向かないと判断し、異なる科目
群を選択する生徒も複数いた。
]] • 自己の生き方を考える「産社」
さまざまなシカケや術験を通じて、自己の生き方を考
えさせることは、産社の重要な使命である。では、今年
度の活動のうち、どの活動が自己の生き方を見つめるう
えで役に立ったのだろうか。
①ライフプラン発表会
ライフプラン発表を挙げる生徒が全体の 35. 6%であ
った。自らの過去を振り返り、そして末来に向けた宣言
を文章にした経験は、自己と対1時する上で効果的だった。
生徒のコメントを掲載する。
j
になったのか、官分宮身を振り返る)息いぎっか/プになっ
W
ことができて、いろいろな人{ l )人生観を知ることができ たから。
• 初めて臼分についてしっかり見つめて考えることがで
きだから。
.悩んでいだ虞1よみんなりライフプランを闘いて吠
っ切紅だから。
②福祉社会を知る
今年度は、オ畠祉関係の活動として「大
N
I
田誠弁訛士講演会」、「福祉講話」、及び「特別支援学校交流会」を開催
した。
その中でも、全盲の弁護士として活躍中の大聞田氏の
講演会を、 18. 5%の生徒が自己の生き方を考えるうえで
参考になったと答えた。以下、生徒のコメントを掲載す
る。
・大謂直先生の謡を受けて福祝にかかわる仕事デしたし)
どはっぎりと書えるエうになったから。
( 4 ) 結論に代えて
今年度の「産社」は、本校が今まで取り組んできた教
育実践を活かしながら進めてきた。閲坦として、次の二
息を挙げる。一点目は、 ・情報システムに関する科
目ガイダンスが不足したこと、そして二点目は、「産社」
O) S GH化である。
第一に工学・情報システムに関するガイダンスが不足
したことに関して、生徒から直接意見をもらった。たし
かに、菜園は農業系のガイダンスであり、特別支援亨交
交流会は幅祉系のガイダンスの色合いが強い。一方で、
工学・情報ンステムに関する具体的な活動、たとえば体
険授業等を準備することはできなかっに本校が総合学
科である以上、すべての専門教科のガイダンスや{襲検を
提供することが求められるだろう。
第二に「産社」 O) S G H化は、本佼の将来にとって鍵 となる。 本校は、平成26年度に文部科学省よりスーパ
ーグローバルハイスクール ( SGH) に指定された。本校 は、「グローバル人材」を育成するために、入試制度改革
及び科目
I
J
¥
i
発に敗り糾み、抜本的にカリキュラムを改定してきた。しかしながら、総合学科基幹科目である
ネ土」O)S GH化に取り紐み切れていないのが現状である。 その連由は、研究nr月発の構想段階におしヽて、「産社」 0 )
科目内要検討を開発単位に位置づけていなかったこと、
及び教員の業務多忙が挙げられる。しかしながら、研究
甘甘発校である以上、すべての科目を間発単位として位置
づけ、「教科のS G H化」に取り糾むことが求められる。 このことは、自己の生き方を探究し、適切に時間害jlを
選択するためのガイダンス機詣を否定するわけではない。
しかし、 S G Hの研究開発を意識した科目内容の再編が求 められている。総合学科O) S G H校は全国に3校しか存 在しなし\。そのため、総合学科がはぐく砂グローバル人
材とは何かを広く世の中に問うためにも、「産社」のS G H
化が求められている。
4 「キャリアデザイン(総合的な学習の時間)」実践報告
(])はじめに
本校では平成2 7年度入学生から、 2年次で実施の「総
合的な学習の時間」を1 年次学校設定科目「キャリアデ
ザイン」として取り扱うこととしている。それにともな
い土曜日授業を拡大し、従来隔週で実施されていたもの
を昨年度から毎週実施とした。
なお、 3年次の「卒業研究」への架け橋として、 2
次で学佼設定科目「
T - GAP
」(2
単位)を受講することとなるが、その基礎的なスキルや考え方を習得する場とし
て「総合的な学習の時間」が1年次に設置されたため、
平成2 6年度までの「キャリアデザイン」(以下「旧・キ
ャリアデザイン」とする)を引き継ぎながら、平成2 7
年度「キャリアデザイン」(以下「新・キャリアデザイン」
とする)をベースとし、設計していく必要があっ
t
=
.a
そうした旧から新へと移行する中で、従来の「キャリ
アデザイン」を整理するとともに、新しい「キャリアデ
ザイン」をデザイジすることを本年度の目標としている。
( 2) 「旧・キャリアデザイン」の踪欺
そもそも総合学科のパイオニア校を標榜する本校にお
いて、「キャリア」が何を指すのかは重大なテーマであり
ながらも、いままで各年次を担当する教員の独自解釈に
ゆだねられ、全校的に議論され、積極的には全教員間で
合意形成なされてこなかった経緯がある。そのため、た
とえば、「旧・キャリアデザイン」初年度では、
土曜授業では1年次の通常の授業展開では難しい
「少人数授業」を実現し、「学ぶ楽しさ」を生徒に実感
させるとともに、総合学科における学びのスキJレを獲 得させ、中高接続をスムーズにおこなうことをねらい
とした新科目の設置を検討した。
(「筑波大学附属坂戸高等学校研究紀要」 49 集)
とある。また同集では、設置する際に、「1年次のよちょ
ち歩きの生徒が『目分のキャリアをデザインまでできる
(さなぎ)』という愛称が用いられることになった)」と
いう生々しい記録まである。
すでに設置2年目となる同5 0集では、本稿と同様の 諜題意識を次のようにしている。
そもそも、本校が生徒にデザインさせたい「キャリ
ア」とは何か。
これら重要な問いに対して、教員個々人に、それぞ
れの答えはある。しかし、学校集団として共有し、継
続するに足るほどの具体的な答えは確立していない。
そうである以上、本科目が初年度に掲げたこれら目標
も完成されたものではない。継続的に検証し、熟議し
ていくべきものである 。
(「筑波大学附属坂戸高等学校研究紀要」 5 0集)
と言いながらも、生徒への配布資料「キャリアデザイ
ンとは」では、
この、現在からつながっていく 「遠い未来」への毎
日を、本校では「キャリア」と読んでいます。そのキ
ャリアをデザインする、つまり、あなたの人生を設計
するための学びが、「キャリアデザイン」です。
(同5 0集)
と定義している。初年度では「1年次の今」を、設置2
年目では「遠い将来」をテーマに設定するところに本校
の混乱が見える 。
キャリア教育を語るうえで、生徒の生き方やこの将来
意識に偏重していき、時に形而上学的な問いを生徒に投
げかけることこそキャリアだとしてしまいがちな誤解は、
そもそも「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要
な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリ
ア発達を促す教育」とした中央教育審議会 「今後の'学校
におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答
申)」(平成 23 年1月 31 日)によるところが大きいの
ではないだろうか。
しかし、この一文には、前文として「人が、生涯の中
で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分
と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが、
『キャリア』の意味するところである。」とあり、必ずし
も、将来性のみを袖出してはいない。また同答申では、
「総合学科では(中略)自己の進路への自覚を深めさせ
るとともに、将来の職業生活の基礎となる能力や態度等
を育成するため、原則として履修させるべき科目として
「産業社会と人間」が設けられている。 」 とあり、本来、
この原則に従うならば、「旧・キャリアデザイン」は、将
来観や職業観とは早々と切り離されるべきものであった。
そして、原則として教育基本法第13条の理念を自覚的
に導入しながら、社会の中に置かれ続ける生徒個人のキ
ャリア意識を明確化する科目として定義づける必要があ
ったのではないだろうか。
( 3) 「新・キャリアデザイン」の継続性
理念についてはやや混乱した一方で、具体的な指導内
容については、スキル習得型学習として見解の合意が、
多くの学年で断片的になされているように思える。
(ア)本校での学びを進めるための基礎力を身につける。
(学びのスキ}レ)
(イ)場面に応じた行動を取る能力を身につける 。 (ソー
シャル・スキル)
(ウ)自己の生活をコントロールできる能力を身につけ
る。(マネジメント・スキル)
(「筑波大学附属坂戸高等学校 1洲究紀要」 4 9集) それが結果的には「旧・キャリアデザイン」が「総合的
な学習の時間」にスムーズに移行できたひとつの理由だ
ろう。昨年度「総合学科研究大会資料集」でも「新・キ
ャリアデザイン」について、平成26年度の第18回「総
合学科研究大会資料集」より抜粋する形でその継承を宣
言しつつ、平成26年度よりスーパーグローバルハイス
クール ( SGH) に文部科学省より指定され、本校での
S G Hの取り組みの 1 つとして、 1 年次「産業社会と人
間」「キャリアデザイン」の中に『地球市民性の醗戎を目
指したキャリア敦育の推進』という取り組みも加わった
ことを明確にし、以下のように述べる 。
このS G Hによって新たに加わった取り糾みは、- , . .
れまで本校が敗り組んできた「産業社会と人間 」「キャ
リアデザイン」における現在・未来の自分を見つめな
がら、今の自分には何が必要なのか、何をなすべきか
を考えさせる取り組みに、国際的視点を持つことの大
切さを知り積極的に湘外で活躍したいという意欲を高
めさせる取り組みを加えることによって、生徒自身が
国際的な視点を持ったキャリア形成ができるように促
すことも科目目標に加わった。 このS G Hによって迫
加した科目目標は、自己の外部からの刺激によること
が大きいと考えられるため、「キャリアデザイン」の活
I
本年度は 、こ の平成27年度のイメ ー ジを継承しつつ、
S G H完戎学年として 展開 していくこととした。
( 4) 今年度のキャリアデザイン計画
本年度は、「新 ・キ ャ リアデザイン」のデザインについ
て以下の 6 つの能カ・資質の育成を核とした。
「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能
カ」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」
「イノベーション創出に向けて必要な資質」
「グローバル人材に必要な資質」
そのう えで、継承 してきた 3 つのスキル習得型学習 をリ
ノベーシ ョンし、 生徒がおかれている砂罪1寺的 な社会状況 や社会的な課題に合わせて具体化し、 次のように図示し
た。
ソ ー シ ャ ル
スキル・
トレーニ―_) グ
ソー 3
ャ
ル
・
ィシュー
+
-
・
.
ソー
3
ャル・デザイコ
ヘ`
a) ソーシャルスキJレ・トレーニ ング
自已、感情コントロ ール、 SNS コミュニケーション 、
アサーテイプなど
b) アカデミックスキ)レズ、「閏いをつくるスパイラル
学び ・研究の晶礎を育砂
c) 1Cl' 活用
スタディサプ リ、 googl eサイト 、goog l eカレンダー、
Gms i ] など の活用
d) ソーシ ャル・イ シュ ー + ソーシャ ル・デザイン
社会の諜む、地域活性化、 社会貢献、 最先娼技術な ど
日本文化/社会の理解・経験、カナダ文化/社会の理解・
経験
カナダ校外学習の準備など
また、本学年は、入学式前の段階で 2 つの取り組み を
実施した。
1) スタディサプリ 入学式前の3月から英検講座を指
定し、入学前課題とした。
2) ネット リテラ シ ー 謡 座 入 学式前の事前説明会の場
において、生徒・保護者1句けにネットリテラシーの
講座を開 いた。
講師 :(株)ア ディッシュ
業 部 長 南 理 恵 氏
スクールガーデ ィアン事
今年度、アカデミックスキルズを学ぶ場で、優先的に
ソー シャルスキルと、 アンガーマネージメ ントを置いた
のは 、昨今の生徒がグループ学習を円滑に行うことがで
きないと予想したからであっに生徒たちが、改めて他
者とのコミ ュニ ケー ションや自己感情のコントロールの
方法を知識 として獲得することで 、効率的にグルーフ学
習ができることを強く期待した。これについて、中島
( 2014) は、高校生のグループ学習においてアサーンョ
ントレーニングが有効であることを証明した。また、「グ
ノレープ学習の充実度だけでなく各生徒の主張性や認知的
共感性を高めるという双方のメリ ット がある」と指摘 し
ている。
グループ学習の中 でも 、生徒 に「自己評価シート」を
記入させることで、グループ活凱の中での自己活動を意
識するように促した。
外部講師一 覧
04/ 23 (株) リクルートマーケティングパートナーズ
中 江 真 子 氏
04/ 30
05/ 07
06/ 04
子 氏
本 校 ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー 北 村 篤 司 氏
筑 波 大 学 人 間 系 准 教 授 飯 田 順 子 氏
関 東 哨 院 大 学 人 間 共 生 学 部 准 教 授 折 田 明
06/ 11 一般社団法人 For a、(株)リクルートマ ーケテ
ィ ン グ パ ー ト ナ ー ズ 三 而 明 子 氏
12/ 10 N P O法人キッズ ドア 小 杉 真 澄 氏
( 5) 2学期ゼミ 形式での学習に ついて の概要
はじめに
5- 1
11人の教員がそれぞれのグループを2、3担当するゼミ
形式をとり、カナダについての 6 回 ( 2コマ)の授業を
行った。
その際、教員11名で指導や評価の方法を以下のよう
に共有した。
5- 2 評価規準
a) カナダヘの校外学習に関わる試頓研究のテーマを探 すことができる
b) 国際的な視野を持ち、日常的で身近な事象から、シ ンプルなソーシャル・イシューを発見することがで
きる
c) 英語を用いて、社会的な問題についての事実や意見
を述べたりすることに挑戦している
d) グループ学習を円滑に行し\忍耐強く、グループ内
の意見の調整を試みつつ、自分の意見を出すことが
できる
5- 3 評価の実際について
a) 日々の取り組みの観察と「個人活動報告書」のチェッ
ク
b) 「グループ活動報告書」のチェック
c) 「自己評価表」のチェック
d) ポスターの評価
e) 発表の評価
成績付けについては、上記
5
観点をそれぞれA /
B /
C
bI Qセ
5- 4 教員が指導する範囲とその内容
a) テーマや研究方法についての助言 b) 研究・学間に対する誠実性の指導と確認
c) グループ活動の適切性の保証
d) アカデミックスキルズの指導(出典の明示と情報源
の信びょう性など)
文献の表記については、『アカデミックスキルズ』
第2版の附録で統一
e) 英文等の多言語による「青報サイトや論文の紹介 ( Ci ni j や Googl e Sc hol arの利用など)
5- 5 グループ活動報告書の提出方法について
l CT 活 用 の 一 環 と し て 、 googl e サ イ ト を 作 成
( ht t ps: / / sj t e s. goog] e. com/ si t e/ t s ukus aka23/ ) し、
そこからひな型をダウンロードし、 wor dで作成後、サイ
トにアップロードすることで提出することとした3 各教
員は、担当グループの報告書を確認する 。教員と生徒共
有のクラウドが存在する場合、それを利用することもで
きるが、本校では双方向的にデータ共有することができ
なかったため、外部の googl e サイトを禾1」用することにし
た。これによって、教員間で他のグループの報告書を確
認することができたり、生徒がほかのグループの報告書
を参考にすることができるようになった。
これに先立ち、「新・キャリアデザイン」では、生徒全
員に googl e アカウントを作成させ、Gmai l を連絡手段と
して固定したため、本サイトヘのアクセスも比較的スム
ーズに行うことができた。
5- 6 [ 参考資料]各グループのテーマ
A) 多国籍))日本人と比べて.あいさつ、生活スタイル、
性格、音楽、言言吾、料理
13) メープルとカナダ人の歴史
C) 世界遺産∼レッドベイのバスク人捕鯨基地∼
D) 恋愛
E) カナダ伝統料理を作って食べよう!
F) Let ' s c ompar e Canada and J apan' s Canned 「oods!
G) what s houl d be car ef ul i n school t r i p ? - f r o m
hjstory~
H) カナダ先住民の民族衣装について
]
) Canadi an l i f e st y l e
J ) Dif f er ence bet ween J apan and Canada ,...___,Froman
i nt er es t i ng ]ow~
K) カナダの宗教
L) カナダ人の娯楽(ホームステイ先周辺) M) M' s Ki t c hen
N) 現代のカナダと日本の食文化と比較
0) 日本とカナダの若者コトバの比較 P) 林業から見た経済
Q) OK Dog ー大丈夫犬一
R) カナダ人と日本人の味の好みの違い
S) カナダ映画と日本映画の比較
T) カナダの年末年始∼日本との比較∼
U) カナダの土壊からみるカナダのお菓子の特徴
( 6) まとめ
総合学科の本校において、 一般的に 「調べもの学習 J
と呼ばれるタスクは多い。その調査方法をアカデミック
な研究基礎を位置付けて、体系的に、初年次で教えるこ
とのできる「新 ・キャリアデザイン」の有効性は高い。
「新・キャリアデザイン」の取り組みを経て、 2年次
で「1団AP」、 3年次で「卒業研究」を行っていくうえで、 本年度の指導の評価が相対的に見えてくるはずである。
5 「カナダ校外学習」の実践報告
本校では総合科学科第 2 期生が平成 8 年に初めて洵外
への校外学習を実詞したのを皮切りに、約 20 年に渡り、
アジア諸国やオーストラリアヘの校外学習を実践してき
た。平成 26 年度にスーパーグローバルハイスクー)レ
( SGH) に指定されたことを機に、校外学習の目的地を
カナダに切り枠えて実施するようになった。平成26
度には、 21期生が生徒数名と引率2名と小規模ながら、
バンクーバー周辺への校外学習を先行実施した。翌 27
年度には、「S G入試」を経て入学してきた22期生が、
初めて学年規模でのカナダ校外学習を実践した。それま
で本校の校外学習は 2年次の 12月頃の実施が定着して
いたが、 22期生は1年次の3月に実施した。年度末の校
外学習に目標を定めて、 1 年次の英語学習に本気で取り
糾ませるためと、校外学習で覚えた英語が通じた喜びと
ヽたいことを伝えきれなかっだ悔しさを、 2 年次以降 の英語学習の強烈な動機とするためである。画期的な試
みとして、通常の期間である 1 週間に加えて、希望すれ
ばもう 1 週間延長できる制度を採用し、実に半数以上の
生徒が2逓間カナダに滞在することとなった。目的地は 初年度同様バンクーバー周辺としたが、 1週間組はアボ
ッツフォード、2週間組はサレーとどちらも校外ながら、 異なる2つのエリアを活動場所として選ぶことになった。
本年次はそうした先行的実践を踏まえて、バンクーバ
一周辺に目的地を定め、 1年次末の3月中旬に、全員で
10 日間の日程を過ごせるようスケジュールを糾み、校外
学習を実施した。
( 2) 目的
本年次におけるカナダ校外学習の目的は、以下の通り
である。
ア)自国の文化とは異なる文化閥で生活する人々との
交流を通じて、異文化について学び、同時に自国の
文化を見直し、多文化共生への視点を養う。
イ)自国とは異なる社会環境や自然環境の中で見間を
広げ、国際的視野を養うとともに、地球市民性の早
期育成を図る。
ウ)英詰を使ってカナダの人々と意図凍通を図ることに
よって、英語が通じる喜びを叩験し、英詔学習の意欲
を喚起する。
( 3) ;実施したプログラム
今回の佼外学習の特徴は、以下の通りである。
① 全員が校外の街で7 日間のホームステイを依検
バンクーバーは
!
I
:
土界的に有名な都会であるが、車で東へ1時間半も走ると穏やかな街が広がる郊外に到
i
童する。ともすればビジネスライクになりがちな都会の一般家庭
を避け、ホームステイエリアをゆったりとしたバンクー
バー郊外のメイプルリッジ周辺に定めて、今回の校外学
習を実施した。生徒は2人1糾になり、その地域の一般
家庭で 1 週間に渡るホームステイを困検した。カナダ到
着初日は状況に慣れるためホテル泊という考え方もあろ
うが、本年次はカナダ到着初日からのホームステイに鱈
み切った。例えは時差が辛かったとしても、そのことを
題材にして英語でコミュニケーションを取ってほしいと
考えたからである。英言五は単なる言語で、それを媒介に
して交わすのは心の交流である。ホストファミリーが長
旅の疲れを気遣えば、自ずと心の交流は生まれ得る。そ
れを逃すまいと考えたのである。交流には万全の体制で
臨む必要はない。用意したものはやがて尽きるが、日々
の生活の中で出会う驚きや不都合にこそ、コミュニケー
ションの必要性は存在する。ホテル泊とは異なり、英語
を使わざるを得ない環境になるべく長く生徒を置くこと
で、英語の実践的使用を促したいと考えたのである。こ
うした効果が期待できるため、本年次では希望制ではな
く全員を対象にホームステイを実胞しこ諸事情により
2 件のステイ先変更に対応したが、それ以外はおおむね
順調であった3
② UB C訪間
Uni ver si t y of B11. t i sh Col umbi a ( U B C ) はカナダ屈
指の名門大学である。下見をした際に、ぜひとも生徒全
員に面外の名門大学の雰囲気を味わってほしいと考え、
U B Cの教授による特別講義を企画した。歴史から社会
制度までカナダの紹介といった講義が全て英語でなされ
たが、スクリーンに映し出された文字が理解の助けとな
り、また、短時間の講義であったこともめり、生徒は終
始熱心に間き入っていた。
続いて、生徒10名に1人 U B Cの学生が案四役とな
③ 少人数制の英語の授業の実龍
メイプルリッジにある高校を 1 週間借り上げ、校外学
習の中心日となる4日間の午前中に、少人数制のE S L
( Engl i sh as s econd l anguage) の授業を展開した。な
るべく心理的な障壁をなくし、学びの機会を確保できる
よう、生徒の英語力を考慮した上で、習熟度別に10 名 ご
とのグループを組んこィンストラクターはカナダ人で、
各クラスに同年代のバディを 2 人付けた。現地での活動
をサポートしてくれた
R E D L E A F
社のオリジナル教科書を全グループの共通教材として使用したが、授業の方
法については各インストラクターに任屯:る形が取られた。
R E D L E A F
社は日本人団体の受け入れ経験が豊富で、ホストファミリーとのコミュニケーションの機会を多く
取れるように、宿題もホストファミリーヘの間き取り調
査を中心に用意されていた。最終日には、各クラスで全
員が5分程度のプレゼンテーションを行い、E S Lの締め
とした。 その後、インストラクターから修了証を授与さ
れ、お礼に日本から用意させた品をインストラクターと
R T esl エセ
④ コース別フィールドワークの実施
E S Lの後には、 5 コースに分かれてフィールドワー
クを実施した3 フィールドワークにはE S L授業のバデ
ィたちも参加した。 コースは次の通りである 。
A コース30 名:リタイアメントホーム、
フォートラングレー、アートギャラリー
B コース30 名:フードパンク、
グランビルアイランド、フォートラングレー
C コース20 名:日系プレイス、スティーブストン、
フォートラングレー
Dコース30 名:フォートラングレー、
グラウスマウンテン、 U B C人類博物館
E コース30 名:国境・ホワイトロック、
フォートラングレー、グラウスマウンテン
A コースはリタイアメントホーム訪間を中心に構成し
た。老人ホームを訪れ、入所者と交流することによって、
カナ ダの福祉のあり方を考える機会を提供したいと考え
て用意したコースである。豊かに生きることをテーマに
アートギャラリーも訪間先に加えた。
Bコースはフードバンクを中心に構成した。食品が十
分に行き渡らない家庭に対して、助け合いの精神で運営
されているフードバンクで、食品の袋詰め作業というボ
ランティア活動を
1
焚倹することによって、社会のあり方 を考えるきっかけになってほしいと考えて用意したコースである。このコースは食がテーマであったため、地元
の農産物や海産物が集まるグランビルアイランド市場も
C コースはカナダに渡った日系移民についで学ぶため、
日系プレイスと、日系移民が最初に入植したスティーブ
ストンヘの訪間を中心に構成した。
D コースは先
1
主民の文化や歴史についで学べるUB C人類博物館とグラウスマウンテンのハイアスフィースト
ハウスでのファーストネーンョンによる文化講演会を中
心に構成したが、諸事清により文化講演会は叶わず、ス
ノーシュ一体験に切り替えての実施となった。
E コースは米国合衆国と1国境を接するバンクーバーの
地理とカナダの雄大な自然を体感することを主眼に置い
て、国境やグラウスマウンテンを中心に構成した。
さらに、全コース共通でBri t i shCol umbi a の歴史的
建造物を移築し保存してあるフォートラングレーヘのフ
ィールドワークを実施した。また、 E S L の午後ではなく
U B C 訪間の午後に、全員がキャピラノ吊り橋公図を訪
れ、カナダの雄大な自然を体感し
t
=
.o
⑤ 詞屈升究チームのフィールドワーク
本年次には英語母国語話者や英語圏からの帰国子女等
既に高い英語力を有する生徒が 10 名程度いる。その生
徒たちに対して、カナダでわざわざ英語の授業を受けさ
せるより、各目の課題について調査させたり、多くを見
聞させる方が有益であると考えた。そこで、英語母国語
話者と帰国子女と 1 年次 2 学期までに英検 2 級を取得し
た生徒に課題研究チームを結成させた。人数の関係もあ
り、同チームにはビクトリアヘ遠出をするF コース、米
国合衆国シアトルまで遠出をするG コースにそれぞれ
12名ずつ参加させたかったため、残りの数枠を巡って、
英検準 2 級以上を受!検することを条件に希望者を募り、
英会話力審査を経て残りの生徒を選出した。
課幽訃究チームはU B C を訪れたとき、他の生徒が昼
食後、キャピラノ吊り橋公園へ移動してもなおU B C に
残り、 UB Cの学生たちに各自の課題についてインタビ
ュー調査を行った。
さらに、 E S L の時間帯をフルに活用して下記のフィ
ールドワークを実施した。
F コース 12 名:ビクトリア
G コース 12 名:米国合衆国ボーイング社ー、シアトル
F G共通:グラウスマウンテン・ハイアスフィースト
ハウスでファーストネーションの文化釈検、
ネイチャーガイドによるスタンレーパークツアー、
キャピラノ吊り橋公固で現地ガイドによる講義等
F ・G コースには終日インストラクターが]人ずつ付
R エセesl
講生徒より遠出をした分費用がかかり、 F ・Gコース参
加者からは追加徴収を行った。
y·.·-~.
⑤ グルーヒ゜ングの工夫
今回の校外学習運営上の難間として、 2 人]組のホー
ムステイ、 10 人 l 組のE S L 、20 人,--.._,30 人 l 組のフィ
ールドワークのグルーピングをどうするかという課岨が
あった。まず、フィールドワークのメンバーについては
事前に希望を取り、少なくとも第3希望に入るように構
成した。また、フィールドワークの目的地によってホス
トファミリーとのミーティングポイントヘの帰着時間が
まちまちになるため、同じコースに所属する同じクラス
の同性生徒をホームステイの相手として組ませた。 さら
に、 E S L の授業の中で午後のフィールドワークについ
て触れるときに便利なように、各コースを10 人ずつに分
け、 E S L のグループとした。その際、先に述べたが、
充分な学習を保障するために習熟度別グループとした3
そのため、 E S L はクラス混合グループで受けることに
なった。特に、ホームステイの組み合わせには細心の注
意を払い、原案を作成した後に校外学習委員の生徒たち
に主旨を説明して一緒に確認してもらった。
( 4) アンケートの結果から
校外学習実施直後に生徒アンケートを行った。結果は
別紙の通りである。
① ホームステイについては、
90%
以上の生徒が肯定的に捉えていることが分かる。以下生徒の作文である。
「私は子どもが苦手なの衣スティ先に小さな子ども
かいることを知って、最初はあ妥り賓が進み麦せんで
した。しかし、ぷス/、ファミリーと対面したとき、そ
の思いは一気に浩え去り麦した。 6 学ーの男の子と4
立
の女の子が、真っ鷹ぐに走って芸いに釆てくれたから
です。面読もなし嚢図人に怯えることもなく笑顔でい
ローJ ど言う子ども達に驚きつつも嬉しくなり、カナ
とさせられたのを吟でも漁期加覚えてい麦す。この出
釆算から私は月本でも界国の方々を媛かく/危]かえ入れ
たいと思うようになり妥し
t.:a
J
②
E S L
授業についても受講した140 人のうち 9 0 %以上の生徒が肯定的に捉えていた。生徒の作文を載せる。
霞 薬 は 全 て 英 語 古 『 わ れ る と 閾 い て い た の 衣 最 初
は不変で一杯でした。 しかし、カナタ入の先生はとて
も 明 る < む 忍 ら か で 楽 し い 活 動 を 多 く 取 り 入 れ た 綬
莱をしてくれ支し
t
.:a
カナタスバディ2人も私たちが‘函 ら な い よ う に サ ポ)一
f
してくれて、誓段とは一味違う綬葵を楽しめ麦し
t.:a
J
③ フィールドワークについては
E S L
生徒のうち8 5 %
以上が肯定的であったのに対して、課祖研究生徒の肯
定率は9 5 %以上とさらに高かった。課題而f究生徒が時
間をかけてフィー)レドワークを行ったのに対して、
E S L
生徒は時間の制約があったからだと思われる。「私たちはフィール
f
'
、ワークでリタイアメンい亦ーふを訪れ、入励者の方々と交流し芙した。事罰に練習し
て右いた歌を扱露したり、祈り祇古房の作り方を教え
たりし支し
t
.:a
臼本の文化を通して巌がの方と交流す ることができて、良し嘩験になり麦しt
.:a
高 節 者 の 方 は謡し方ガ睾特芍鈴7
き取るのに必死だった上、盲分の 菟膀力のなさに気/寸く面が多々あり、言I,,¥た し こ と が言えブ加/ご侮しい思いもし支したが、英諮の勉強を今妥
で以土に頑張ろうと思うようになり支した。J
匁たちはフィール/ゞワークでフー/くハンクに庁き芙
した。そこで定際に小麦粉などぬ袋膀めをするボラン
ティア活動を依験させていただき妥し
t
.:a
職 員 は 葛 齢 者が多く、私たちの2II 寺間分の慟ぎはいつもの 2 0 /J 寺贔夜犀匹敵すると言って感謝してくね妥した。言薬は
違っても謡かの力になるこどができることに気位き、
私の心も温かくなり芙し
l.:a
i
/
顔判こ、日本でもできる ことがあるり巧ばないかと考え、ご紅からはポランティア活動にもっと参加したいと思い妥し
t.:a
J
① 全体を通してカナダ校外学習はどうだったかの間い
に対しては、 9 0 %以上の生徒が肯定的に捉えていた。
その中でも課題研究生徒については1 0 0 %が肯定的で
高い満足度を示していた。
⑤ 最後に「今後英語をもっと勉強したいか」 と間うた
ところ、 9 5 %近い生徒が肯定的に回答していた。その
理由が「ホームステイ初日と最終日の英語理解度の自
己評価」から見て取れる。あくまでも自己評価であっ
て、理解度をテストした結果ではないが、実に多くの
生徒が初日よりも最終日に理解度が高まったと感じて
いる。人を学習に駆り立てるのは感清的な動機である
と仮定すると、慣れるごとに分かるようになったと感
じた英語に生徒は学習の希望を見出したと言えよう。
混迷の度を深める昨今の世界情勢を思うと、生徒たち
には事象の向こう側にある本質を国際的な視野をもって
見つめることのできる人になってほしいと願って止まな
い。今回の校外学習がその一助になれば幸いである。
6 外部テスト(英検)受験を奨励する試み
S G H の具体的な数値目標として C E F R B l レベル(英
検2 級合格程度)到達者が 7 5 %と掲げられている。その
分 母 は1 年次が 40 人、 2 年次が 60 人、 3年次が80 人と
なっている。 23 期生はこの目標に対して、入学前の閲題
として例年課していた「中学校の復習」から「英検準 2
級の対策」に切り替えるところから始め、「コミュニケー
ション英語I 」の授業 1内での取り組みを中心に、年3 回
行われる英検に挑戦吋るよう奨励してきた。その結果、 1
年次末までに、在籍i } 65 人中 89 人 が 準2級以上を、その
うち 18人 が2 級以上を取得し、目標達成率は 6 0 %であ
った。1 0 0 %にはほど遠い数字ではあるが、 S G H指 定 以
前の本校の実態と比べれば大きく進歩していることは確
かであり、「カナダ校外学習」をきっかけに高まった英語
学習熱を追い風に、来年度以降も取り組みを継続させて
しヽきたし\
7. おわりに
先に述べたように、学年経営は日々の指導の積み重ね
によって成される。この 1年間、担任副担任でチームを 組 み 知 恵 を 出 し 合 い 取 り 組 ん で き た こ と が 、 来 年 度 の
「T - GA P ( 社会的課題の解決を目指したグループ活
動の実践)」や、その先の「卒業研究(各自の課題につい
て1人1人が行う研究)」に活かされ、上手く移行するこ
とを期待している。
【参考・引用文献】
• 中島禾1」奈 ( 2014) 「高校生のグループ学習におけ
るアサーション・トレーニングの効果」
対 人 援 助 学 会 第6 回 ポ ス タ ー 発 表 資 料
h叩://W¥畑 . hw11ai 1servi cesj p/meet i ng/2014/15.pdf 甘月扉危: 2017. 05. 30