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学位授与日付:平成

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Academic year: 2021

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(1)

学位授与番号:甲1022号 氏 名:山中 修一郎 学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成

28

7

13

学位論文名:

Adipose Tissue-Derived Mesenchymal Stem Cells in Long-Term Dialysis Patients Display Downregulation of PCAF Expression and Poor Angiogenesis Activation

学位論文名(翻訳):

長期透析患者における脂肪由来間葉系幹細胞の

PCAF

発現低下および血管新生 能低下

学位審査委員長:教授 大橋十也

学位審査委員:教授 嘉糠洋陸 教授 松浦知和

東京慈恵会 医科大学 電子署名者 : 東京慈恵会医科大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2019.01.24 10:05:13 +09'00'

(2)

論 文 要 旨

論 文 提 出 者 名 山中 修一郎 指導教授名 横尾 隆

主 論 文 題 名

Adipose tissue-derived mesenchymal stem cells in long-term dialysis patients display downregulation of PCAF expression and poor angiogenesis activation.

(長期透析患者における脂肪由来間葉系幹細胞の PCAF

発現低下および血管新生能低

下)

Shuichiro Yamanaka, Shinya Yokote, Akifumi Yamada, Yuichi Katsuoka, Luna Izuhara, Yohta Shimada, Nobuo Omura, Hirotaka James Okano, Takao Ohki,

Takashi Yokoo. PLoS One, 2014 Jul 15; 9(7): e102311. doi:

10.1371/journal.pone.0102311.

【はじめに】私の所属する研究室では既にヒト間葉系幹細胞

(MSCs)

から機能を持った 腎臓を再生することに成功した.しかし,今までの臓器再生研究の多くは健常者から得 られた幹細胞を用いており,長期の疾患環境に暴露した幹細胞への影響は検討されてお らず,実際に腎再生において問題なく応用できるかについては不明であった.そこで私 は長期透析患者由来の

MSCs(KD-MSCs)

と非腎不全の健常者由来

(HC-MSCs)

を比較す ることで,組織幹細胞における長期尿毒症環境の影響について臓器再生の観点から比較 解析を行った.

【対象と方法】透析患者

9

(KD-MSCs)

と非腎不全患者

6

(HC-MSCs)

から脂肪組織

を採取し

MSCs

を樹立した.

MSCs

について表面マーカーの発現,脂肪・骨・軟骨へ

の分化能,細胞増殖能,老化,リアルタイム

PCR

アレイを用い分化機構に特化した遺

伝子発現を解析した.さらに

2

群間での

MSCs

における

PCAF

HIF-1

α,

VEGF

低酸素応答性評価および,血管新生能評価を行った. 【結果】

MSCs

に特徴的な表面マ

ーカーの発現は両群で差を認めなかった.脂肪・骨・軟骨への分化誘導においても組織

学的に差はなかった.さらに脂肪分化について

GPDH

活性,骨分化について

ALP

活性

を比較したが両郡に差はなかった.細胞増殖能,細胞老化について両群で比較したとこ

ろ有意差を認めなかった.リアルタイム

PCR

アレイでは

KD-MSCs

において

PCAF

PIGS

BMP4

の有意な発現低下を認めた.さらに,

KD-MSCs

において低酸素曝露時

における

PCAF

HIF-1

α,

VEGF

の応答的発現増加を認めなかった.

KD-MSCs

in vivo

で血管新生能の低下を認めた. 【結語】長期透析患者から樹立した

MSCs

は,複数

の分化機構関連因子の低下と腎再生において重要な低酸素応答性および血管新生能が

低下していた.透析患者由来の

MSCs

は腎再生応用に不適である可能性が示唆された.

(3)

学位審査の結果の要旨

山中修一郎氏の学位申請論文は主論文 1編参考論文 1編からなり、主論文のタイトルは

「A d i p o s e t i s s u e - d e r i v e d m e s e n c h y m a l s t e m c e l l s i n l o n g - t e r m d i a l y s i s p a t i e n t s d i s p l a y d o w n r e g u l a t i o n o f P C A F e x p r e s s i o n a n d p o o r a n g i o g e n e s i s a c t i v a t i o n . 」 、日本 語では「長期透析患者における脂肪由来間葉系幹細胞の P C A F 発現低下および血管新生能低 下」と題され、2 0 1 4年に

PLoS One,

誌に発表された。同誌のインパクトファクターは 2 0 1 4 年で 3 . 2 3 4である。以下、審査委員会における審査結果を記載する。

平成 2 8年 3月 2 8日、 嘉糠洋陸、 松浦知和両審査委員出席のもとに公開学位審査会を開催し、

山中氏による研究概要の発表に続いて、口頭試験を実施した。試験では以下のような質問が あった。

1.

細胞の品質となると脂肪細胞由来より骨髄細胞由来の間葉系幹細胞のほうが 腎再生 には適しているのではないか?

2.

間葉系幹細胞において

PCAP

の発現のバラつきはなかったか?

3.

老化のマーカーである

SA-βgal

は腎不全患者と正常で差があるのに培養すると差がな いのは何故か?

4.

良い細胞を選択するのに

PCAP

の発現を指標にで選択出来るか?

5.

間葉系幹細胞から腎の各種細胞に分化できるメカニズムななにか?

6.

人に応用した際にかかる費用は?

7.

このアプローチで腎機能をすべてカバーするような再生腎が出来るのか?透析との併 用も考えられるか?

8.

患者で透析群は糖尿病患者が多いが、PCAP の発現低下は高血糖のためとは言えない か?

9.

培養する前の脂肪細胞での

PCAP

の発現はどうか?

10. PCAP

の発現低下が血管新生を減弱させていると結論したが、

PCAP

siRNA

などで 潰した場合も同様の事が観察されるのか?

上記質問に対して山中氏は適切に回答した。その後、嘉糠、松浦両教授と慎重に審議した結 果、今回の研究は、将来の腎再生医療に対し、非常に重要な知見を与えるものであり、学位 申請論文として十分にその価値が認められると結論した。

ただ、学位申請論文である、

PLoS One,

誌において、図の不注意による掲載ミス、また、誤

解を与えかねない図の掲載方法があったため、審査委員会として訂正を指示した。その訂正

は、学位審査対象論文である

PLoS One,

誌に e r r a t u mとして掲載された。この訂正は審査委

員長が適切に訂正されていることを確認したことを申し添える。

参照

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