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号 学 位 授 与 の 日 付 平成

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Academic year: 2021

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全文

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ふ り が な

氏 名

ほりいけ しゅうじ

堀池 周司

学 位 の 種 類 博士(歯学)

学 位 記 番 号 乙 第

1580

号 学 位 授 与 の 日 付 平成

25

9

25

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第

4

条第

2

項に該当

学 位 論 文 題 目

Prevotella intermedia

GroEL

DnaK

がバイオフィルム形 成に及ぼす影響

学 位 論 文 掲 載 誌 歯科医学 第

76

巻 第

2

号 平成

25

9

25

論 文 調 査 委 員 主 査 福島 久典 教授 副 査 池尾 隆 教授 副 査 清水谷 公成 教授

論文内容要旨

細菌の

heat shock proteins (HSPs)は, 細胞内で分子シャペロンとして働くのみならず, 細胞外で

は接着分子として, あるいは宿主免疫細胞のレセプターに結合し, 様々な反応を引き起こすことも明 らかにされている. 今回,

Prevotella intermedia(P. intermedia)が菌体外多糖を産生してバイオフ

ィルムを形成する際の

HSPs

の役割について検討するため, まず, リコンビナント

GroEL(rGroEL)を用

いて家兎抗

GroEL

抗体を作製し,

P. intermedia GroEL

が菌体外に放出されていることをウェスタンブ ロッティングにて確認した. バイオフィルム形成に及ぼす影響については, rGroEL, リコンビナント

DnaK(rDnaK)タンパクを用いて, crystal violet microplate assay

で検討した. また,

P. intermedia

のバイオフィルム形成調節遺伝子を明らかにするため

, バイオフィルム形成株と非形成株間で, GS-Junior system 次世代シークエンサーを用いた変異解析もあわせて行った.

特異抗体を用いたウェスタンブロッティングの結果,

P. intermedia strain 17

の培養上清には

GroEL

が含まれることが確認された. バイオフィルムアッセイでは, 培地に加えた

rGroEL, rDnaK

は, バイオフィルムを形成する

strain 17

のバイオフィルム形成を完全に抑制した. 逆に, バイオフィル ムを形成しない

strain 17-2

ATCC 25611

株は, これらの

HSPs

添加培地中で明瞭なバイオフィルム 形成性を示した. rGroEL, rDnaK でコートしたプレート上では, strain 17-2 のみがバイオフィルムを 形成し, strain 17, ATCC 25611 はバイオフィルムを形成しなかった. Strain 17-2 のゲノム配列の変 異解析を行った結果, chromosome I 上の

TaqI-like C-terminal specificity domain protein とアノ

テーションされた

PIN17_0430

遺伝子と, glucose/galactose transporter 遺伝子(PIN17_A1569)に 変異が確認された.

今回の研究では,

P. intermedia

GroEL, DnaK

strain 17

のバイオフィルム形成を抑制し, バ

イオフィルム非形成株のポリスチレンプレートへの接着を促進したことから, これら

HSPs

P.

(2)

intermedia

の外部環境への定着とバイオフィルム形成に重要な役割を果たしていることが示唆された.

ゲノム比較により変異が確認された

2

遺伝子については,

P. intermedia のバイオフィルム形成調節

に関与すると推定され, .今後さらなる詳細な機能解析が必要と考えられる.

論文審査結果要旨

細菌の

heat shock proteins (HSPs)は, 細胞内で分子シャペロンとして働くのみならず, 細胞外で

は接着分子として, あるいは宿主免疫細胞のレセプターに結合し, 様々な反応を引き起こすことが近 年明らかにされている. 本研究では,

Prevotella intermedia(P. intermedia)が菌体外多糖を産生し

てバイオフィルムを形成する際に, GroEL と

DnaK

の転写亢進が見られることに注目し, これら

HSPs

のリコンビナントタンパク(rGroEL, rDnaK)を用いて,

P. intermedia

のバイオフィルム形成における

GroEL

DnaK

の影響について検討を行っている. また,

P. intermedia

のバイオフィルム形成調節遺 伝子を明らかにするため, バイオフィルム形成株と非形成株間で, 454 pyrosequencing technology を用いた変異解析も併せて行っている.

まず, GroEL に対する特異抗体を用いたウェスタンブロッティングにより,

P. intermedia strain 17

GroEL

が菌体外に放出されていることを確認し, マルチプレートバイオフィルム形成試験では, 培

地に加えた

rGroEL, rDnaK

が, バイオフィルム形成株である

strain 17

のバイオフィルム形成を完全 に抑制すること, 逆に, 通常の培養環境ではバイオフィルムを形成しない

strain 17-2

ATCC 25611

株が, これらの

HSPs

添加培地中で明瞭なバイオフィルム形成性を示すこと, rGroEL, rDnaK でコート したプレート上では, strain 17-2 のみがバイオフィルムを形成することを明らかにしている. Strain

17-2

のゲノム配列の変異解析の結果, chromosome I 上の

TaqI-like C-terminal specificity domain protein 遺伝子と, glucose/galactose transporter 遺伝子に変異が存在することを突き止めている.

本論文は,

P. intermedia

の外部環境への定着とバイオフィルム形成に, GroEL, DnaK を介した機構 が存在することを明確に示し, さらに, ゲノム比較により変異が確認された

2

遺伝子については, 今 後の詳細な機能解析により

P. intermedia のバイオフィルム形成機構の全容解明に繫がる糸口と成り

得る点で, 博士(歯学)の学位を授与するに値すると判定した.

なお,外国語1か国語(英語)について試問を行った結果,合格と認定した.

参照

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