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高齢者の肥痩の自己評価別にみた食習慣

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(1)

高齢者の肥痩の自己評価別にみた食習慣

鶴原香代子・池上久子零・加藤恵子**・青山昌二***

The Self−Evaluation of Obesity Rate and Eating Habits of the Elderly.

Kayoko Tsuruhara, Hisako][kegami, Keiko Kato, Shoji Aoyama

【はじめに】

 我が国は男女とも平均寿命が延び,また,少子化による子どもの数の減少から高齢化率が 年々高くなっている。厚生労働省の2001年簡易生命表によると,日本人の平均寿命は男性 78.07歳,女性84.93歳と男女とも世界一である。しかし,長寿化が進むと健康な高齢者ばか

りでなく,病気がちな者も多くなる事が予想される。超高齢化社会を迎える今日,誰しも健 やかな高齢期を送りたいものである。そのための重要な要因の1つとして食習慣が考えられ

る。

 木村(1993)によると,「健康であると共に活動的な生活を送るためには適切な栄養補給が 必須である。もし,高齢者の食生活が不適切であれば,栄養状態は悪化し,心身の機能も低 下し,さらに栄養状態が悪化するという悪循環を起こす。」と述べられており,高齢者にとっ て,栄養面の問題や食生活の管理が日常生活を送る上で重要であることが示唆された。この ことは,池田ら(1991),石黒ら(1993),佐野(1995),木村(1996),林(1997),出村ら

(1998),総務庁長官官房高齢社会対策室(1999)においても同様の報告がされている。しか し,「ふとっている,痩せている」という肥痩の自己評価と食習慣の関連をみたものは見当た

らない。

 そこで,本研究は,高齢者が健康的な生活を送る上で適切な栄養補給に関係する食習慣に ついて,男女別,年齢層別,肥痩の自己評価別に違いがみられるかを分析しようとした。

【方法】

 東京都東村山市の社会福祉協議会の協力を得て東村山市の老人クラブ53団体に所属する男 女を対象に質問紙法調査を実施した.調査を実施するにあたり,老人クラブの代表者にあら かじめ調査用紙を提示して協力を依頼し,同意を得た後に各老人クラブの代表者が家庭訪問 して調査票を配布し,趣旨を説明して調査の協力を求めた。調査は1999年5月に実施した。

南山大学

シ古屋文理短期大学

O武蔵野女子大学

(2)

有効回収率は85%であり,分析対象者は男性296名(平均年齢73.5±6.40歳,60〜93歳),女性 455名(平均年齢73.2±6.76歳60〜94歳)の計751名(平均年齢73.3±6.61歳)であった。調 査の内容は生活,健康・体力,睡眠,食事,体格・姿勢の5分野について84項目の質問を準 備し,体格に関する項目は数値を記入させ,他の項目は選択肢を設けて回答に○をつける方 法で行った。得られたデータは名古屋大学計算機センターの汎用計算サーバgpcsを利用し て統計処理を行った。

 本研究においては高齢者の食習慣に着目し,年齢層を60歳代,70歳代,80歳以上の3グルー プに分け男女別,年齢層別,肥痩の自己評価別に食習慣に関するデータを分析した。さらに,

食に関する15項目を主成分分析し4つのファクターで分け,因子負荷量0.4以上のものを取 り上げ,肯定的回答を得点化し,男女別,年齢層別,肥痩の自己評価別に検討しようとした。

       表1 分析対象者数と年齢

全 体 男 性 女 性

60歳代 (人)

70歳代 (人)

80歳以上(人)

237 365 149

87 152 57

150 213 92

合 計 (人) 751 296 455

平均年齢(人) 73.3±6.61 73.5±6.40 73.2±6.76

分析対象者数と年齢について表1に示した。

本研究に関する質問項目を以下に示した。

《体格について》

1.現在の身長はどのくらいですか (  )cm 2.現在の体重はどのくらいですか (  )kg

3.ふとっているほうですか それとも痩せているほうですか          ふとっているほう  普通  痩せているほう

《食習慣について》

1.1日3回食事をしていますか「3食」

2.間食をするほうですか「間食」

3.食事はいつも自分でつくっていますか「作る」

4.調理をすることは好きですか「調理好き」

5.食事は楽しみのひとつですか「楽しみ」

6.食事のとき団らんすることが多いですか「団らん」

7.外食は楽しみですか「外食」

8.食べ物が良くかめますか「かめる」

9.日頃食欲はあるほうですか「食欲」

はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ

(3)

10.食べ物の好き嫌いは多いほうですか「好き嫌い」

11.アルコール類はよく飲みますか「飲酒」

12.日頃栄養のバランスを考えて食べていますか「バランス」

13.塩分をとりすぎないようにしていますか「塩分」

14.乳製品,小魚などカルシウムをとるようにしていますか        「カルシウム」

15.食べすぎないようにしていますか「食べすぎ」

食習慣についての15質問項目の回答について,本文中には「

【結果及び考察】

       表2 男女別,年齢別の身長,体重,BMl

はい いいえ はい いいえ はい いいえ はい いいえ

はい いいえ はい いいえ

」内のように略して示した。

全 体 60歳代 70歳代 80歳以上     身長(cm) 161.9±5.65 163.9±4.52 161.7±5.56 160.8±7.08

男性 体重(㎏) 60.0±8.39 62.6±9.68 59.9±7.43 65.0±7.22     BMI    22.9±2.72  23.6±3.00  22.9±2.55  21.9±2.47     身長(cm) 149.7±5.42 152.2±4.73 148.9±5.18 147.5±5.59 女 性  体重(㎏)  50.5±7.10  53.0±6.76  50.2±7.01  47.2±6.41     BMI    22.5±2.86  22.9±2.79  22.6±3.01  21.6±2.41

1.身長,体重,BMIについて

 表2には自己申告による現在の身長,体重及びBMIを男女別,年代別に示した。身長の平 均値は男性全体161.9±5.65cm,女性全体149.7±5.42cmで,体重の平均値は男性全体60.0±8.39

㎏,女性全体50.5±7.10kgであった。今回の調査対象者を平成10年国民栄養調査結果(健康・

栄養情報研究会編,2000)と比較すると,身長,体重の値がやや高いことが示された。そして,

BMIは男性全体22.9±2.72,女性全体22.5±2.86であった。男女とも年齢が高くなるに従い身 長は低く,体重は軽くなり,BMIの値も低くなっていた。 BMI(body mass index)は肥満 を判定する体格指数で体重(kg)÷身長(m)2で表し, BMIの値22が肥満に伴う合併症の出現 が最も少ないと言われている。三浦(1997)によると,BMIは日本人においては50歳代で最 も高く,男性で23.4,女性で22.8であり,高齢になると低下する傾向が認められている。徳 田(1993),中ら(1997),春日ら(2001)の高齢者研究においても同様に加齢に伴い身長,

体重およびBMIは低下する傾向が示され,本研究においても同様の傾向であった。

2.肥痩の自己評価について

 図1は,「ふとっているほうですか,それとも痩せているほうですか」の質問に対する回答 を男女別,年齢層別に肥痩の自己評価について示した。男性全体では,「普通」と回答した者 が約60%,女性全体で約59%と最も多く,次に「ふとっているほう」(男性22.8%,女性

(4)

肥群 普通群 痩群    全体      28

   60歳代   326 男性   70歳代    19    80歳以上105

599 547 616

≡ミ絃蓄圏ふとっている まう  128こ:医ヨ痩せているほう

口普通

,、166・,

632 263こ

    全体       02     60歳イ£        403

女性

    70歳f£     289     80歳以上  165

588 11 1 510 rs f

597 、114,

692 P43、

O 20      40      60

 図1 肥痩の自己評価

80   (%)100

30.2%),「痩せているほう」(男性17.3%,女性11.1%)の順であった。年齢が高くなるに従 い,男女とも痩せていると自己評価する者が多くなり,反対に,ふとっているほうと自己評 価する者が減少している傾向が認められた。高齢者においても,年齢の若い方にふとってい ると評価する者が多く,特に女性の60歳代は約40%が「ふとっているとほう」と回答してい た。また,男性より女性の方が「ふとっているほう」と自己評価する者が多いことが認めら

れた。

 平成10年国民栄養調査結果によれば,「肥満度別に体型に対する自己評価をみると,男性で は適正に評価している人が多いが,女性では現実より太めに評価する人が多く見られ,特に 若年女性でその傾向が強い」(健康・栄養情報研究会編,2000)と述べられている。石山ら

(1998)の女性高齢者の研究においても同様に80歳代より70歳代の方がふとっていると自己 評価する割合が高い傾向が示されていた。また,青山(1982),松浦ら(1988),池上ら(1995)

の大学生の調査においても,女性の方がふとっていると回答する割合が非常に高くなってい たことと同様の結果が示された。

 この図1の肥痩の自己評価から,「ふとっているほう」と回答したものを肥群,「普通」と 回答したものを普通群,「痩せているほう」と回答したものを痩群とした。

 図2には,肥痩の自己評価別に身長,体重,BMIについて示した。身長においては男女と もに,肥群,普通群,痩群の3群別にみても差は認められなかった。しかし,体重及びBMI では,男女とも全ての群間で有意差が認められた。池上ら(1995)の大学生の調査では,実 際の値よりふとっていると評価する傾向が認められたが,高齢者においては,肥痩の自己評 価と実際の肥痩の値が一致する傾向が認められた。

3.男女別にみた食に関する項目の肯定答について

 図3には食に関する項目の肯定答の割合を男女別に示した。男女で比較すると食に関する 15項目のうち,「バランス」,「カルシウム」,「楽しみ」,「塩分」,「食欲」,「3食」,「作る」,

(5)

   図肥群    口普通群

(・m) {ヨ痩群

0000000000 864208642

(%)

100 80 60 40 20 0

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150 1494 】494

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男性 身長

女性

(kg}

80

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男性 体重

女性

(㎏/m2)

  「一π一「     「一一π一「30   「τ華「        「写τ「

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図2 肥痩の自己評価別身長・体重・BMl

**

** **

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吟めo

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楽しみカルシウム

バランス

E2男性 口女性

かめる3食

好き嫌い食欲

塩分

**   **

男性 女性

BMl

t検定 **:p<0.01

ご外食 逐食べすぎ 閉囚間食

工暢隆飲酒 ﹇吻謬・

口川川刊山作る

m

4

X

図3 食に関する項目の肯定答の割合

oooo F0600

N qo **

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臼o 臼o

「調理好き」,「外食」の9項目で女性の方が高く,そのうちの「バランス」,「カルシウム」,

「楽しみ」,「塩分」,「作る」,「調理好き」,「外食」の7項目で有意差が認められた。中でも,

「作る」は男性の約14%に対して女性の約78%が,また,「調理好き」は男性の約34%に対 して女性の約77%と男女差が特に大きかった。一方,男性の方が高い項目は「好き嫌い」,

「かめる」,「飲酒」,「団らん」,「間食」,「食べすぎ」の6項目であったが有意差は認められ ず,その中で「飲酒」(男性57.8%に対して女性14.4%)の1項目のみに有意差が認められた。

平成10年国民栄養調査結果(健康・栄養情報研究会編,2000)において,「食事の量や内容に 気をつけて食べている」人の割合をみると,男性は女性に比べて低く,女性では30歳以降は 80%を超えるが,男性では60歳以降になって80%を超えると報告されていたが,今回の調査 からも,女性の方が栄養面の配慮や食べることを楽しんでいることが窺われた。

(6)

4.肥痩自己評価別の食に関する肯定答

 次に,食に関する15項目を主成分分析によってFactor 1〜4に分類されたものを,男女別 に肥群,普通群,痩群の3群別に示した。

 図4には,肥痩自己評価別の食に関するFactor 1(Factor fは「バランス」から「かめ る」の8項目)の肯定答の割合について示した。肥痩3群別に見ると男性では「食欲」,女性 では「食欲」と「かめる」において群間で有意差が認められたが,その他の項目においては 差は認められなかった。今回の調査対象の高齢者においては,男女ともに日頃から栄養のバ ランスを考え,カルシウムをとることや塩分を控え,食事を楽しみの一つとして好き嫌いな く一日3食をきちんととることを心がけている様子が示された。

 図5は,肥痩自己評価別の食に関するFactor2,3,4(Factor 2は「作る」から「団らん」

までの4項目,Factor3は「間食」,「食べすぎ」, Factor 4は「外食」)の肯定答の割合につ いて示した。男性では普通群,痩群,肥群の順に「調理好き」の割合が高くなり,群間で有 意差が認められた。女性では肥群,痩群,普通群の順に「間食」の割合が高くなり,群間で 有意差が認められた。また,林(1997)や山枡ら(1991)、木村ら(1998)の研究から,食事 の食べ方は腹八分目とし,食べすぎに気をつけて肥満防止に心がけることが好ましいと述べ られていたが,今回のFactor3の「食べすぎ」においては,男女とも肥痩群別に見ても高齢 者の80%以上が気をつけていることが窺われた。

(%)

100 80 60 40 20 0

100 80 60 40 20

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69.

81.

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8185. 62.・二・︑ ︑・1・︑ ︑・二・︑ ︑・:・︑ ︑・フ・︑ ︑・二・︑ ︑・二・︑ ︑ 8.1

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5. 78

、 、

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8・ 20 3 94. 90 5

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86.

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カルシ 楽しみ  塩分  食欲 好き嫌い 3食  かめる

ウム

       X自乗検定 *:pく0.05,**:p<0.01 図4 肥痩の自己評価別の食に関するFactor 1の肯定答の割合

國肥群 口普通群 E]痩群

(7)

(%)

100 80 60

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/7/

囲肥群 口普通群 目痩群

   調理好き       間食   食べすぎ   外食       X自乗検定 *:p<0.05.**:pくO.Ol 図5 肥痩の自己評価別の食に関するFactor 2,3,4の肯定答の割合

5.年齢層別の食に関する肯定答について

 図6は,年齢層別の食に関するFactor 1の肯定答の割合を示した。女性の「かめる」にお いて,60歳代,70歳代,80歳以上の群間に有意差が認められた。

(%)

100 80

0064

20 0

100

0086 0042

男性

ノ  

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68.9 途て

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カルシ 楽しみ  塩分  食欲 好き嫌い 3食  かめる

ウム      X自乗検定 *:p<O.05、**:p<0.01 図6 年齢層別の食に関するFactor 1の肯定答の割合

(8)

(%)

100 80

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12・211S・8

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男性

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685

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巳60歳代 口70歳代 Nso歳以上

・票 690

8a︑︑6︑︑

 調理好き       間食   食べすぎ  外食       X自乗検定 *:pく0、05、**:pく0.01 図7 年齢層別の食に関するFactor 2,3,4の肯定答の割合

 図7には,年齢層別の食に関するFactor2,3,4の肯定答の割合を示した。男性の「間食」

「食べすぎ」,女性の「作る」「飲酒」「食べすぎ」の項目で有意差が認められた。男性の「間 食」は年齢が高くなるに従って「間食」をしない者が減っていた。言い換えると年齢層が高 い方が間食をする割合が増える傾向が認められた。そして,女性では「作る」「調理好き」は 年齢が高くなるに従い減少傾向が認められた。年齢層別に食に関する項目をみると,特に女 性においてFactor 2の食事を自分で作るという身体活動が伴うことや調理することが好き

という活動の意欲が,高齢になるに従い低下していた。右田(1997)の研究においては,比 較的若い高齢女性では80%が毎日の調理が苦にならないとし,その理由としては調理が好き,

自分で作りたいなどが挙げられていたが,加齢に伴い,体力が落ちた,面倒である,少量は 作りにくい,揚げ物は危険などの理由から調理が苦になる傾向が示唆された。

 また,吉田ら(1992)によると,一人暮らしの高齢者においては,男性の約64%,女性の 約46%が一人分は作りにくいと回答し,特に男性では半数が献立を考えるのが面倒,約3割 が後片づけけがたいへん,料理を作るのが嫌いとの理由を挙げていた。このことから,加齢 に伴う身体機能の低下や生活状況の変化などが示された。

6.肥痩自己評価別の食に関するポイントの比較

 先の図3に示した,バランスから好き嫌いの6項目の肯定答を1点としてFactor 1の得点 とした。同様に,作るから団らんの4項目の肯定答をFactor 2の得点,間食と食べすぎの2 項目の肯定答をFactor 3の得点として図8に示した。男女別にみると,バランスから好き嫌

(9)

(点)

7 6

 5 ポ4f

て・

 2

1

0

︑︑215

3

︐47シ㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧㌧︑︐︑       1  ノ   4るタミタぷベタベくへ

70

4 5

男性     女性   FaCtorl

−**

(点)

4

3

2

1

0

図肥群 口普通群 園痩群

男性     女性   Factor2

−**

(点)

3

2

1

0

男性     女性   Factor3   t検定 **:p<O.Ol

図8 肥痩自己評価別の食に関するポイント

いの栄養面など食事内容への気配り的な項目のFactor 1と,自分で食事を作る,調理が好き,

食事のとき団らんをするなど食への興味や楽しみ的な項目のFactor 2においては女性の方 がポイントが高く有意差が認められた。また,間食しないと食べ過ぎないという健康面への 配慮的な項目のFactor 3は女性の肥群と普通群のみに群間差が認められ,女性の肥群の方が 普通群に比べて間食をしないことや食べすぎに注意を払っていないことが認められた。

7.年齢層別にみた肥痩自己評価別の食に関するポイントの比較

 次に,年齢層別にみた肥痩自己評価別の食に関するポイントを図9に示した。Factor 2の 食への興味や楽しみでは,年齢層別で有意差が認められ,女性の60歳代で高くなっていた。

年齢ごとの肥痩群別では,有意差は認められなかった。

 今回調査した高齢者は,全体的には食に関する意識が高いことが認められた。男女別では,

男性より女性の方が栄養のバランス,カルシウムをとる,塩分をとりすぎないなどの栄養面 に気をつけていたり,自分で作る,調理をすることは好きなどの食への興味が高い傾向が認 められた。また,年齢層別では,自分で作る,調理をすることは好きなどの食への興味にお いて,女性の60歳代で高い傾向が認められた。肥痩群別にみた身長においては,男女とも差 が認められなかったが,体重およびBMIでは男女とも全ての群間で有意差が認められたが,

男女別,年齢層別に見ても,食に関してははっきりとした傾向は認められず,ふとっている,

痩せていることは食生活に関係があると推察し分析したが,今回の高齢者の調査では,はっ きりした関連が認められなかった。

(10)

 (点)

 7  6 ポ5 イ4 ト3

 2  1  0 4

3 2ポイント

1

03

巳ヨ肥群

口普通群

Eヨ痩群 Factorl

Factor2

      F=16.4

15。,…1;三}1

2

ポイント

1

Factor3

0 60歳代  70歳代  80歳以上        男性

60歳代  70歳代       女性       F検定

80歳以上

**:P<O.Ol

図9 年齢層別にみた肥痩自己評価別の食に関するポイント

【まとめ】

 高齢者を対象に行った質問紙法調査から,男女別,年齢層別の肥痩の自己評価と食習慣と の関連について検討した。その結果,以下のことが明らかになった。

1.男女とも年齢が高くなるに従い身長は低く,体重は軽くなり,BMIの値も低くなってい

  た。

2.肥痩の自己評価は男女とも約60%が「普通」と回答し,次に「ふとっているほう」,「痩   せているほう」の順で,年齢層が高くなるに従い男女とも「痩せているほう」と自己評   価する傾向が認められた。

3.肥痩の自己評価から肥痩3群別にみた身長においては,男女とも差は認められなかった   が,体重およびBMIでは男女とも全ての群間で有意差が認められ,肥群が高かった。

4.食に関する15項目の肯定答の割合では8項目に有意義が認められ,栄養のバランス,カ   ルシウムをとる,食事は楽しみ,塩分をとりすぎない,自分で作る,調理をすることが

(11)

  好き,外食は楽しみの7項目において男性より女性の方が高く,アルコール類をよく飲   むの1項目のみ男性の割合が高かった。

5.肥痩の自己評価3群別の食に関するFactor 1の肯定答の割合では,男性,女性とも食欲   はあるほう,Factor2,3,4では男性の調理をすることが好き,女性の間食をしないの   群間で有意差が認められた。

6.年齢層別の食に関するFactor 1の肯定答の割合では,女性のよくかめる,Factor2,3,4   では,男性の間食をしない,食べすぎない,女性の自分で作る,アルコールを飲む,食   べすぎないの項目で有意差が認められた。

7.食に関する項目を得点化して男女別に比較すると,バランスから好き嫌いの栄養面など   食事内容への気配り,食への興味や楽しみ的な項目においては女性のほうがポイントが   高く有意差が認められた。

8.食に関する項目を得点化して年齢層別に比較すると,食への興味や楽しみで女性におい   て有意差が認められ,60歳代が高いことが認められた。

9.高齢者は全体的に食に関する意識が高いことが認められた。しかし,ふとっている,痩   せていることは食に関係があると思われたが,肥痩の自己評価と食習慣については今回   の調査でははっきりとした関連は認められなかった。

       【参考文献】

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(12)

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参照

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