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支払能力とキャッシュ・フロー会計 − ヒース会計思考の検討−

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(1)

支払能力とキャッシュ・フロー会計

− ヒース会計思考の検討−

上野清貴

Abstract

Heath emphasizes the solvency when he constructs accounting theory,

especially cash flow accounting theory.In accordance with this thought,he

proposes the followlng financial statements:balance sheet,maturity schedule of receivables and payables,income statement,statement of retained earnlngs,

cash flow statement,statement of financlng activities and statement of investing activities.After examinlng these financial statements in detai1,I concluded that his balance sheet does not describe the solvency in the strict sense,his replacement cost valuation of assets is not suitable for the viewpoint of soIvency,and his cash flow statement logically is not the same calculation level with balance sheet and income statement.We have to solve

these problems respectively on the occasion of the study of cash flow accounting and the construction of the general accounting theory.

I まえかき

近年,貸借対照表および損益計算書に続く 第3の財務諸表として,キャッシュ・フロー 計算書が脚光を浴びている。世界的にみてみ ると,まずアメリカにおいて,財務会計基準 審議会(FASB)が1987年に財務会計基準書 第95号『キャッシュ・フロー計算書』(SFAS 95)を公表し,アメリカの企業はそれ以来キャッ

シュ・フロー計算書を作成し開示している。

また,このSFAS95は英語圏諸国に大きな 影響を与え,すでに,カナダ,イギリス,オー ストラリア,ニュージーランド,南アフリカ

などは,キャッシュ・フロー計算書を主要な 財務諸表の1つとして開示している[鎌田編,

1997,1貢]。国際会計基準委員会(IASC)に おいても,1992年に国際会計基準第7号『財 務状態変動表』(IAS7)を改正し,改訂国際 会計基準第7号『キャッシュ・フロー計算書』

(改訂IAS7)を公表した。

このような世界的趨勢を受けて,わが国で もようやく,企業会計審議会が平成10年3月 13日付けで「連結キャッシュ・フロー計算書 等の作成基準の設定に関する意見書」を公表 した。この意見書では,キャッシュ・フロー

計算書の作成と開示を,平成11年4月1日以 後に始まる事業年度から実施するよう,要求

している。これによって,キャッシュ・フロー

計算書は主要財務諸表の1つとして位置づけ られ,公認会計士監査の対象に含められるこ とになった。と同時に,わが国の会計制度は 諸外国の会計制度と肩を並べることになった

わけである。

このように,キャッシュ・フロー計算書の

作成および開示は世界的傾向にあり,「会計 革命」と呼びうるものであるが,会計実践が 先行している感があり,その会計理論が確立 されていないのが現状である。その証拠は,

(2)

各国のキャッシュ・フロー計算書に関する会 計基準が微妙に異なっていることであり,最 も重要なキャッシュ・フロー計算書の目的が 定まっていないことである

o

わが国の「意見 書」では,先例に従って,

i

一会計期間にお けるキャッシュ・フローの状況を報告するた め」とだけ述べられているが, この情報の利 用目的については,必ずしも共通の理解があ

るわけではない「斉藤,

1998

43

頁 ] 。

その,点,

SFAS95

はキャッシュ・フロ一員十 算書の目的を次のように明確に規定している

[FASB1987para.5J

(1)正の将来正味キャッシュ・フローを生 み出す企業の能力を評価すること

(2)企業の債務返済能力,配当支払能力,

外部金融の必要性を評価すること

(3)純利益と関連する現金収支との差異の

理由を評価すること

(4)

その期間における現金および非現金の 投資および財務取引が企業の財政状態に 及ぼす影響を評価すること

しかしながら,これとても確定されたわけ ではなく,他の国々や

IASC

との間で微妙な 相違が存在する。さらに,これらのうちにキャッ シュ・フロー計算書の真の目的ではないもの が含まれているように思われる

o

目的が定ま らなければ,キャッシュ・フロー計算書の内 容が定まらないのは当然であり,場合によっ ては,キャッシュ・フロー計算書の作成と開 示が無意味に終わる可能性がなきにしもあら ずである

o

このような状況の中で,初心に戻って,キャッ シュ・フロー会計は一体何を目的としていた のかを改めて考え,キャッシュ・フロー会計 を理論的に検討することが必要であるように 思われる。そして,これに関して参考となる のが, ヒース

(Heath)

のキャッシュ・フロー 会計論である

o

というのは,彼は「支払能力」

をキャッシュ・フロー会計の目的として設定 し

, この概念、に基づいてキャッシュ・フロー 会計のみならず,会計の一般理論を構築しよ うとしたからである

O

そこで,本稿では,ヒー スの所論を中心として,支払能力思考に基づ くキャッシュ・フロー会計論を検討し,キャッ シュ・フロー会計の理論的な問題点の一端を 探ることにした

L

。 、

支払能力の重要性

アメリカにおいて,資金会計ないしキャッ シュ・フロー会計の歴史は長く,最初の資金 計算書が作成されてから優に約

100

年が経過 した。その聞に様々な資金概念が提唱された が ,

1987

年にSFAS95 が公表されるまで,資 金概念、の主流は「運転資本」であり,資金計 算書は「財政状態変動表

J(statement  of  changes in  financia

  l .

position)

であった。

この運転資本概念および財政状態変動表を排 し,現金概念、およびキャッシュ・フロー計算 書

(cashflow statement)

を提唱した最初 の論者がヒースであるといっても過言ではな い。そして,前述したように,その論拠は会 計目的としての「支払能力

J

の重視である

o

そこで, ヒースのキャッシュ・フロー会計 を論じるに当たり,彼がどのようにして支払 能力を重視し,キャッシュ・フロー計算書を 財務諸表体系においてどのように位置づけて いたかということから,みていくことにしょ つ

o

収益力と支払能力

ヒースによれば,企業の経営者は企業活動

に関して

2

つの目的に関心をもっている

o

れは,収益力

(profitability)

と支払能力

(3)

Csolvency)

である。ここで, I 収益力とは企 業がその富を増加させる能力をいい,支払能 力とは,企業がその債務を期日に支払う能力 をいう。

J[Heath

1978

p.1;

訳書,1 頁(以下,

必要な場合を除き,年数と頁数のみを示す。)

J

換言すれば,収益力とは,企業が利益を稼得 する能力であり,支払能力とは,企業が現金 を必要とする場合に,どのような方法であれ,

現金を調達する能力である九

かかる収益力と支払能力との聞に密接な関 連があることは明らかである

o

長期的な支払 能力は長期的な収益力に依存する

o

長期的に みれば,利益を稼得していない企業が負債の 返済資金を調達するために利用できる方策な どまったくない。しかし,短期的にみれば,

収益力と支払能力とが必ずしも同じような動 き方をするものとは限らない。収益力のない 企業でも,現金回収が現金支払いを超え続け ているために,数年間は支払能力があるかも しれない。他方,増加した売掛金,棚卸資産 および生産設備に融資するために現金の必要 な,収益力のある企業は,最終的には支払不 能となりうる非現実的な債務返済スケジュー ルにそれ自体縛られるかもしれないのである

o

収益力と支払能力とが異なる代表的な事例 を , ヒースはさらに次のように明確に述べて いる。「会社の現金収支の時期は,資産・負 債が記録される金額に影響を与える場合以外 は損益の測定と関連をもたない。ある品目を 現金1

0

000

ドルで販売することと,

5

年満期,

10%

利付きの受取手形1

0

000

ドルで、販売する こととは,収益力を評価する上で同等の取引 とみなされる。しかし,この

2

つの場合,現 金を受け取る時期が非常に異なるから,支払 能力を評価する上でそれらは同等の取引とは いえない。将来の現金収支の時期は支払能力 を評価するための必要条件であるし,また支 払能力を報告する問題と収益力を報告する問

題とを区別するための不可欠の部分をなして いる。

J[1978

pp.34;  4

頁]

これは,突き詰めていえば,利益と現金と の相違であるということができょう

o

利益と は , ヒースによれば

1

期間における企業の 純資産の増加であり,抽象的な数字である

o

つまり,それは貨幣単位で測定された富の増 加であって,物的な貨幣や「物」ではない。

かかる利益は現金をもたらさず,現金は事業 活動によってもたらされる。事業活動の

1

つ の効果は企業の現金の変動であり,他の効果 は企業の純資産の変動である

o

しかし,純資 産の変動は現金をもたらさない。受取債権の 回収,借入れおよび株式の発行のような活動 のみが現金をもたらし,利益があったかどう かにかかわらず,それらの活動が現金をもた

らすのである

[1979

p.92;1981

p.167J

。 このような理由から,企業の利益に何が

「生じた」かを示そうとすること無意味であ る。利益は処分され,留保され,あるいは支 払われうる物的な「物」ではない。つまり,

「利益は貨幣で測定されるが,資産ではない。

もちろん,会社の現金に何が生じたかを示す ことはできょう。その一部は利益を指向する 諸活動の結果として受け取ったものであろう。

キャッシュ・フロー計算書

Cstatementof  cash receipts and payments)

がそれを示し ている

o

同様に,利益を指向する諸活動はそ の他の資産,たとえば当座資産にも影響する から,会社の当座資産に何が生じたかを示す 計算書も作成することができる。その一部は 会社の利益を指向する活動の結果として受け 取ったものである

o

しかし,会社の利益に何 が『生じた』かを示してみても,それは意味 がなし、。どのような計算書もそれを示すこと はできない。

J[1978

pp.101102

127

頁]

したがって,利益と現金および収益力と支

払能力とは別物であり,両者を混同してはな

(4)

らない。従来,両者は混同されるきらいがあ り,さらに収益力が重視される傾向にあった が,収益力に加えて,支払能力を別個に独立 して把握することが必要であるのである。こ れに関して, ヒース自身次のように述べてい る

oi

収益力と短期的な現金調達能力との区 別を無視または混同している債権者は,自ら の誤りに対して高い代償を支払うことになろ う。今日,知識のある債権者が会社の将来の キャッシュ・フローに注目しているのは,高 額の利益を稼得していたとしても,それによっ て負債の支払期日が到来した時に,負債を返 済するために十分な現金が手元にあることが 保証されないことを承知しているからである。

J

[1978

p.18;22

頁]

支払能力情報の必要性

このように,収益力と支払能力とを区別し て認識する必要があり,支払能力の評価は債 権者にとって重要なのであるが,債権者ばか りではなく,支払能力の評価はすべての利害 関係者にとって重要となる。

その事情をヒースは次のように表現してい る。「債権者は明らかに支払能力と関わりを もっている

o

事実,支払能力の評価が信用分 析であるといわれることが多い。しかし,債 権者だけが会社の支払能力に関心をもっ者で あるとか,債権者が他の財務諸表利用者より も支払能力に関心をもっているというように,

支払能力という用語を理解すべきではない。

会社が支払不能となれば,株式投資者は債権 者よりもはるかに大きな損害を被ると思われ る。というのは,破産および更生の手続きに 際しては債権者の権利は株主の権利より優先

されるからである。

J

[ 1

978

p.2;3

頁]

また,会社が支払不能の状態に達していな い場合でも,支払不能の兆候や疑いがあれば,

それだけで株主にとって損害が生じるであろ う

o

というのは,会社の株価が低下し,借入 金の費用が増加して利益を減少させるからで ある

o

しかし,そうした結果がはっきりと現 れてこない場合の方が重大といえることがあ る。支払不能の兆候が差し迫っていなくとも,

現金を不足している企業は有利な投資機会を 見送らなければならないし,また現金支出を 制限するために長期の収益力に影響が生じる

ことがある

o

その他の財務諸表利用者もまた会社の支払 能力に関わりをもっている。それは,従業員,

仕入先および顧客にとって会社の支払能力の 喪失は,仕事や顧客の喪失および購入先の中 断を意味するからである

[1978

pp.23;3

頁]

0

このように,支払能力はすべての利害関係者 にとって重要であり,支払能力に関する情報 を利害関係者に提供することが必要となるの である。

ところで,支払能力に関する情報が近年こ のように必要になってきた理由は, ヒースに よれば

2

つある

o

その

1

つは企業活動の複雑 化による利益と現金の不一致であり,他の 1 つはインフレ率の上昇である。彼はこれらを それぞれ以下のように説明している

[1978

pp. 110111;139

頁 ] 。

まず第 lに,近年企業活動がますます複雑 になると共に利益の測定が改善され,企業の 報告利益と利益指向活動から得られた現金と の聞の不一致が大きくなってきた。単純な企 業では,ある年度に顧客から受け取った現金 収入は,周年度に認識された収益とほぼ等し い。同様に,財貨および用役の供給者に対す る現金支出は,同期間に計上された費用とほ ぼ等しい。したがって,当期純利益は,利益 指向活動から得られた現金の額をほぼそのま

ま表している

o

しかし,信用条件がより長く複雑になり,

(5)

企業が労働力に代えてより高度に専門化され た耐久性のある生産設備を保有し,企業の計 画期間も長期化し,収益の認識も現金収入と 一層帯離するにつれて,収益と現金収入,費 用と現金支出との時間的なズレがより長くな り,またより一層浸透してきた。その結果,

ある年度には純利益が利益指向活動から得ら れた現金を大きく上回り,またある年度には その逆が起こることもある。そうした不一致 が大きくなればなるほど,支払能力に関する 情報を利害関係者に提供する必要性はそれだ

け高まってくるのである

o

2

に,近年におけるインフレ率の上昇が,

支払能力情報の必要性を高めてきた。急激な インフレーションの時期には,利益指向活動 から得られる企業の現金は,通常,報告利益 より少ない。それは,より高い価格で棚卸資 産を補充するためにより多くの現金が必要と なるし,販売価格の上昇の結果,売上債権も 増大するからである

o

こうした状況のもとで は,報告利益は利益指向活動から得られた現 金の指標としては役立たず,そのために支払 能力に関する情報を提供する必要性が高まっ てくるのである

2)

このように,支払能力は重要であり,支払 能力情報の提供が必要なのであるが,従来必 ずしもこの観点が認識されてこなかった。し かし会計を総合的に考える場合,この観点 こそが重要なのであり,この視点から財務諸 表体系を構築していかなければならないので ある

o

これまでの会計はあまりにも収益力を 重視した会計であり,支払能力は忘れ去られ ていたのであるが,ここで支払能力の重要性 を再認識しなればならないのである。

ヒース自身, このことを次のように述べて いる

oI

基本的な問題は,会計政策決定者の みならず,会計管理者,監査人および会計教 育者を含むすべての会計人が支払能力の観点

を忘れたことである。彼らにとってその基本 的問題の唯一の解決策は,今日の財務諸表の 利用者が支払能力問題をどのようにみている のかを理解することであり,財務報告のすべ ての事柄を考察するときにその見地を採用す ることである

o[Heath  and  Rosenfield

, 

1979

p.54J 

3  損益計算書とキャッシュ・フロー計算書

これまで述べてきた収益力および支払能力 を財務諸表との関係で述べると,周知のよう に,企業の収益力を表す財務諸表は損益計算 書であり,支払能力を表すのはキャッシュ・

フロー計算書である

o

ここでの問題は, これ らの財務諸表の聞にどのような関係があるの かということである

o

これに関して, ヒース は

FASB

とは異なった観点に立っている。そ こで,彼の考えを浮き彫りにするためにまず,

FASB

の見解からみていくことにしよう。

FASB

によれば,

I

特定の営利企業に最も 直接的な関心をもっている財務情報の潜在的 な情報利用者は,一般に,彼らの意思決定が 予測されるキャッシュ・フローの金額,時期 および不確実性と関連しているので,良好な キャッシュ・フローを生み出す当該企業の能 力に関心をもっている。 J

[FASB

1978

, 

para.  25;21

頁]したがって,企業の財務諸表は,

情報利用者が当該企業への正味キャッシュ・

フローの見込み額,その時期およびその不確 実性をあらかじめ評価するのに役立つ情報を 提供しなければならない。

問題は,かかる情報をどの財務諸表が最も

良く提供するかであるが,これに関して,

ASB

は,キャッシュ・フロー計算書よりも損

益計算書の方が企業の将来キャッシュ・フロー

情報を良く提供するという

o

すなわち,

I

業の将来のキャッシュ・フローおよび良好な

(6)

キャッシュ・フローを生み出す企業の能力に ついての投資者,債権者その他の情報利用者 の関心は,企業のキャッシュ・フローに関す る直接的な情報よりもむしろ稼得利益に関す る情報についての関心と主として結び、つくこ とになる。例えば

1

年間のように,短期間 の現金収支だけしか示さない財務諸表は,企 業の業績が成功しているか否かを適切に示す ことができない

o[FASB

1978

para

. 4

3;32 

頁]

さらに,

i

発生主義会計によって測定され る企業の稼得利益およびその内訳要素に関す る情報の方が,一般に現在の現金収支に関す る情報よりも企業業績の優れた指標となる

o

発生主義会計は,企業によって現金が受領さ れまたは支払われる期間だけではなく,取引 その他の事象および環境要因の財務的影響を 記録するものである

o

発生主義会計は,資源 および企業活動に費やされた現金が当該企業 にさらに多くの(または少ない)現金として 回収されるプロセスに関連しているのであっ て,そのプロセスの最初と最後だけに関連し ているわけではない。企業の l 会計期間の購 入,生産,販売その他の営業活動のみならず,

企業の業績に影響を及ぼすその他のすべての 事象は,当該事業年度の現金収支と必ずしも 一致しないということが,認められている。」

[F ASB

, 

1978

, 

para

. 4

33

頁]

このように,

FASB

は企業の将来キャッシュ・

フローに関して損益計算書の方がキャッシュ・

フロー計算書よりも良く予測し,企業業績を 良く評価するという。これは将来キャ、ッシュ・

フロー評価および企業業績評価に関して,損 益計算書とキャッシュ・フロー計算書とは競 合関係にあるという考えにほかならない。こ れに対して, ヒースは,損益計算書とキャッ シュ・フロー計算書とは任務が異なるのであ り,両者はそれぞれの任務を果たすことによっ

て相補う補完関係にあるとする

o

すなわち,

i

損益計算書は確かに企業の営 業活動が長期的な現金調達に与える影響を報 告する。しかし,売上債権や支払債務の記帳 額に影響を与える場合は別であるが,いつ現 金が受け取られたのかまた受け取るのか,あ るいは支払われたのかまた支払われるのかと いった問題は無視されている。他方,キャッ シュ・フロー計算書は営業活動が当該期間の 現金の動きに及ぼす影響を報告する。しかし,

そうした現金の動きが利益に影響を与えたか どうか,または与えるかどうかは無視されて いる

o

したがって,開示の方式としては損益 計算書とキャッシュ・フロー計算書とは補完 的なものであって,競合するものではない。

両者は異なった目的のために異なった事柄を 報告するものである。

J[1978

p.7;8

頁]

この意味で,企業の将来キャッシュ・フロー の指標として損益計算書の方がキャッシュ・

フロー計算書より優れているという

FASB

の 見解は,現金収支の時期に対する,ひいては 支払能力の問題に対する認識の乏しさを示し ているのである

o

損益計算書は経営活動に関 する代表的な財務諸表であるといわれている が,これは経営活動の損益面での影響,いわ ゆる経営活動が企業の純資産に与えた影響と いう単なる

1

つの結果を示すものでしかない。

経営活動のその他の影響,例えば現金に対す る影響,負債に対する影響,および売上債権 の期日に対する影響などは損益計算書におい て報告されていないのである

o

このように,損益計算書は経営活動の損益 面を表す財務諸表であり,企業の収益力を示 す計算書であって,それ以外のなにものでも ない。同様に,キャッシュ・フロー計算書は 経営活動の現金の動きを表す財務諸表であり,

企業の支払能力を示す計算書であって,それ

以外のなにものでもない。しかし,これらは

(7)

共に企業活動の重要な目的に対する成果を表 す財務諸表であり,両者が相侯って補完しな がら企業の業績を評価するのである。

さらに述べれば,企業の支払能力は企業存 続の指標であり,企業の収益力は企業繁栄の 指標であると言い換えることができるが,両 指標は共に企業の業績評価に必要なのである

o

ヒースはこのことを次のように表現している。

「存続に必要な現金を獲得することと富の増 加を獲得することは,企業業績の必要な部分 である。存続を保証することと繁栄を保証す ることとは,異なった種類の目標達成を必要 とし,単に異なった額の達成を必要とするの ではない。

J[Heath  and  Rosenfield

, 

1979

, 

p.52J 

E  支払能力重視の財務諸表体系

前節では,ヒースの会計およびキャッシュ・

フロー会計に対する基本的な考えを明らかに し,そこでは,企業の収益力のみならず支払 能力の重要性から,彼は損直醤七算書およびキャッ

シュ・フロー計算書を補完関係において支払 能力を重視した財務諸表体系を考えているこ とを解明した。本節ではこれを受けて, ヒー スの提案した具体的な財務諸表体系を詳細に みてみることにしよう

o

財務諸表作成に関する提案

としている

o

今日の状況のもとでこの実 務を続けることは,財務諸表利用者に誤 解と混乱を招くことになる

o

(2)

負債は,①営業上の負債,②税務上の 負債,③財務上の負債というように,発 生源泉に基づいて分類されるべきである。

(3)

受取債権および支払債務明細表は,そ れらの金額の総額とそれらの項目の将来 の現金収支の時期とを示し,それらを貸 借対照表の補完的情報に含めるべきであ

o

(4)

現在作成されている財政状態変動表は 中止し, これに代わって 3つの計算書,

すなわちキャッシュ・フロー計算書,財 務活動計算書および投資活動計算書が作 成されるべきである。

(5)

キャッシュ・フロー計算書はすべての 源泉と使途とを示し,その表示には間接 法(この方法では,減価償却費やその他 の資金費用は利益に戻し加えられる)で はなく,直接法を用いる

o

なお,営業活 動から得られた現金については,その詳 細を示す別個の明細表をそれに添付する。

(6)財務活動計算書は,企業の資本構造の

変動が現金状態に影響を与えたか否かに かかわらず,そのすべての変動を示すべ きである。この計算書は

2

つに大別され る

o

その 1つは負債による財務活動であ り,他の

1

つは株式による財務活動であ

o

(7)

投資活動計算書は,土地,工場設備,

ヒースは,支払能力重視の財務諸表を作成 市場性をもたない有価証券,被支配会社,

するに際して,具体的に次のことを提案して 無形固定資産など,長期投資の増減をす いる

[1978

pp.89;1011

Jo

べて開示すべきである

o

(1)資産および負債を流動あるいは非流動 以下,これらをヒースにしたがって詳細に に分類して認識する今日の実務は中止す 解説していくことにしよう

o

べきである。この実務は財務諸表利用者 まず(1)に関して,歴史的にみると,流動

の要求について時代遅れの考え方を前提 資産として分類される資産だけが,財務上の

(8)

困難時に売却しうると考えられてきた。伝統 的な知識によれば,財務的に困難な状態にあ る企業は,流動資産,特に棚卸資産の量を減 らすことができるが,企業が継続事業として 存続するためには固定資産を処分することは できないと考えられてきた。しかし,今日,

財務的に困難な状態にある企業は,問題解決 のためには,流動資産よりもむしろ固定資産 に頼ることが多くなってきている

o

固定資産 は過去にそうであったよりも,永続的な性格 をかなり失っているのである[1

978

p.22;27 28

頁 ] 。

このような状況のもとで,流動・非流動の

2

区分の分類方法には,支払能力の評価に関 して

2

つの基本的な問題が含まれている。

1

2

区分は一部の資産およひー負債につ いて開示が必要とされる情報を開示するため には適切ではない。例えば,いくつかの長さ が異なる期間の現金受取り額および要支払い 額を見積もるために必要な情報を提供するた めには,受取債権および支払債務は満期日ご とに

2

区分以上に細分しなければならない。

2

に,すべての資産および負債に対して同 ーの分類基準を適用することはできない。実 際上の問題として,例えば,棚卸資産はいつ 販売されるか不確実であるから受取債権と同 じ基準で細分することはできない

[1978

p.69; 88

頁 ] 。

したがって,現在の分類は,資産および負 債の重要な属性または特性を開示するための 手段として有用ではない。さらに,非流動資 産および非流動負債から流動資産および流動 負債を区分するために用いられる属性は明白 に記載されないし,利用者にも理解されてお らず,また実務においても首尾一貫して守ら れていないので,現在の分類は誤解を招きや すい。

そこで, ヒースは流動・非流動分類に代わ

る方法として次の

3

つを提案する

[1978

p.75;  94

頁 ] 。

①  特定の資産および負債の属性に関する 補足的な情報を開示すべきである

o

②  負債は,企業にとって利用可能な信用 源泉の種類の相違に基づいて分類すべき である

o

③ 

資産は,現在用いられている伝統的な 順序に基づいて貸借対照表に配列すべき であるが,流動・非流動というようには 分類すべきでない。

(2)

に関して,負債を信用源泉別に分類す るに際して, ヒースによれば, 自発的信用源 泉

(spontaneoussources of credit)

および協 議的信用源泉

(negotiatedsources of credit) 

という概念を導入する必要がある

o

自発的信 用源泉とは,所有者または管理者が特別な努 力あるいは意識的な決定をすることなく利益 を生み出すための正常な活動から生じる源泉 であり,通常の商業上の信用,未払費用,未 払税金などによる信用源泉がその例である

o

これに対して,協議的信用源泉とは, これを 得るために所有者あるいは管理者の側で意識 的な努力や特別な協議を必要とする源泉であ り,銀行借入金,商業手形の発行,社債の発 行,割賦仕入, リースによる調達などによる 信用源泉がその例である[1

978

pp.7677; 96 

頁 ] 。

これら

2

つの信用源泉を区別することは,

企業の財務的弾力性と将来の現金の必要額を 評価するのに適している

o

この区別が財務的 弾力性の評価に適合しているのは

2

つの源 泉のそれぞれから利用できる信用の額を決定 する基本的な要因が異なっているからである。

自発的源泉からの利用可能額は棚卸資産およ

び消耗品の仕入量,企業の仕入先の正常な信

用期間,給料および賃金の支払回数のような

慣習的な実務の要因に依存している

o

自発的

(9)

源泉から利用可能な信用は,売上の上昇と共 に増加し,売上の下降と共に減少する傾向が ある

o

他方,協議的源泉から利用可能な信用 は,返済時の企業の返済能力を貸主がどう評 価するかに関わっていることが多い。つまり,

協議的源泉から利用できる信用の額は,債権 者による企業の全体的な信用度の評価次第で 大きく変動する

o

自発的信用源泉と協議的信用源泉との区別 はまた,企業の近い将来の現金必要額の見積 もりに適している

o

自発的源泉から生じる負 債は多少とも自動的に回転する傾向がある。

すなわち,支払われた負債はほとんど常に新 しい負債に代えられる。したがって,企業の 近い将来の現金必要額を見積もるとき,売上 の減少や取引実務の変化などのために企業の 自発的負債の額の変動を予想するという特別 の事情がない限り,自発的負債については検 討する必要がなし

1

。他方,協議的負債は,長 期あるいは短期にかかわらず,返済すること が予想されているので,これらは企業の現金 必要額を見積もる場合に検討しなければなら ない

[1978pp. 7778; 9697

頁 ] 。

このような考えのもとに,負債は信用源泉 に基づいて,①営業上の負債,②税務上の負 債および③財務上の負債に分類される。その 場合,営業上の負債と税務上の負債は自発的 信用源泉から生じ,財務上の負債は協議的信 用源泉から生じることになる

o

(3)

に関して,受取債権および支払債務を 現在価値(通常の会計処理において,帳簿に 計上される現在の債権・債務額)で記帳する ことは,企業の純利益測定のためには,これ らの諸勘定を処理する最も有用な会計方法で あるかもしれないが,企業の支払能力評価の ために最も有用な情報を提供しているとはい えない。

支払能力を評価するためには,将来の現金

収支の総額と時期を知ることが必要であって,

その総額の現在価値ではない。したがって,

貸借対照表自体は,企業の受取債権および支 払債務から生じる将来の現金収支の金額と時 期の開示のためには,適切な手段とはいえな い。というのは,それらの金額の合計は貸借 対照表に表示されている受取債権および支払 債務の現在価値とは等しくないからである

o

したがって,受取債権および支払債務から生 じるキャッシュ・フローの金額と時期は貸借 対照表上ではなくて,別の明細表に開示され

るべきである

[1978

p.76;95

頁 ] 。

(4)

に関して, ヒースによれば,企業の活 動は営業活動,財務活動および投資活動に分 類することができる

o

営業活動は,原材料,

消耗品および商品の仕入と販売,原材料と消 耗品の製品と用役への転換,製品と用役の販 売,および以前に販売した財貨と用役に対す るサービスの提供に直接関係する諸活動であ る

o

財務活動は,例えば負債の借入と返済,

株式の発行と再取得,有価証券の普通株への 転換,配当の支払いなど,資本の調達に直接 関係する活動である。投資活動には,種々の 形態の有価証券の購入と売却,他の財貨およ び用役の生産,分配および補修に用いられる 工場設備の取得と売却などが含まれる[1

978

p.96;120121

頁 ] 。

そして, これに基づいて,キャッシュ・フ ロー計算書,財務活動計算書および投資活動 計算書が作成され,キャッシュ・フロー計算 書はさらに,営業活動から得られた現金に関 してその詳細を示す別個の明細表を添付する ことになる。そして,キャッシュ・フロ-~.十 算書は企業の支払能力の変動を表し,財務活 動計算書は企業の資本構造の変動を示し,投 資活動計算書は企業の長期投資の変動を表す のであるの。

(5)

に関して, ヒースは間接法の欠点と直

(10)

接法の利点を次のように述べる

o

間接法は,

基本的には,営業活動が現金にどのように影 響を与えたかを説明するというより,むしろ 精算表修正法というべきものである

o

これは ちょうど,期末の株主持分から期首の株主持 分を差し引き,さらに配当や株式の購入・売 却などの非利益項目の差額を修正して,利益 を算出する方法に似ている。もちろん, この 方法によっても,修正が正しく行われれば利 益を正しく算出することはできる

o

しかし,損益計算書がこのようにして作成 されるならば,多くの財務諸表の利用者は判 断を誤る恐れがあると思われる

o

例えば,減 価償却費が資金の「源泉」として示されてい るのと同様に,配当は利益の「源泉」として 示されるであろう

o

間接法が用いられる場合,

それらは共に「戻入れ

J(addback)

項目で あるからである

o

間接法によって営業活動か ら得られた現金を計算することは,利益や減 価償却費が現金の源泉であるとする信じがた い考えを強め,引き続き財務諸表利用者の判 断を混乱させることはほぼ確かであり,有害 な方法である

o

これに対して,直接法は企業活動と現金収 支との聞の関係について,今日存在する誤っ た判断をなくすのに有用であるように思われ る。というのは,それは利益というものが現 金でもないし,あるいは現金の源泉でもない こと,現金は顧客から回収されるものである こと,商品の仕入や販売費および一般管理費,

税金などのために支出されること,そしてま た減価償却費は現金の源泉でもないし,使途 でもないことを明瞭に示すからである

[1978

pp.126127; 158159

頁 ] 。

(6)

に関して,財務活動計算書は企業の資 本構造の変動を示す。しかし,この計算書は 資本構造の合計額の変動だけではなく,企業 の資本構造内部の変動(例えば有価証券の普

通株式への転換)も含まれる。ここで,資本 構造という用語は,企業の財務上の負債およ び株主持分を指示するために用いられている

o

例えば,借入やその返済,株式の購入および 売却のような狭義の財務活動だけではなく,

利益や配当も資本構造に影響を与える。その ために, これらはすべて財務活動計算書に計 上される。

貨幣の借入,負債の返済,株式の発行,配 当の支払いなど,企業の資本構造に影響を与 える多くの企業活動は,企業の現金状態にも 影響を与える

o

したがって,それらは財務活 動計算書だけではなく,キャッシュ・フロー 計算書にも報告される。キャッシュ・フロー 計算書はこれらの活動の現金に対する影響を 報告するのに対し,財務活動計算書は資本構 造に対する影響を報告する

o

これは

2

つの 計算書を明瞭かっ簡潔にし,また理解しやす

くするために必要である

[1978

pp.130131; 

163164

頁 ] 。

(7)

に関して,投資活動計算書は,長期投 資(土地,工場設備,市場性のない有価証券,

被支配会社資産,無形固定資産などが含まれ る)が,どのようにして取得または処分され たかにかかわらず,それらのすべての増減を 開示しなければならない。もちろん,キャッ シュ・フロー計算書は現金で支払われた投資 を示すし,また財務活動計算書は有価証券に よって支払われた投資を示す。しかし,すべ ての長期投資の取得が開示されるのは投資活 動計算書だけである

o

企業が保有する長期投 資の減少は,それが現金で売却されたときは,

キャッシュ・フロー計算書だけに示され,そ

れらは財務活動計算書には示されない。しか

しながら,それらは投資活動計算書に示され

[1978p.134;168

頁 ] 。

(11)

具体的な財務諸表

以上の支払能力重視の財務諸表作成に関す る提案に基づいて, ヒースは具体的な財務諸 表を作成している

o

その財務諸表とは,貸借 対照表,受取債権および財務上の負債の期日 明細表,損益計算書,秘繍除錯博書,キャッ シュ・フロー計算書(営業活動から得られた 現金を含む),財務活動計算書および投資活 動計算書である。そこで,本項ではこれらを 解説していくことにするが, ヒースはそれら の結果のみを示しており,具体的な取引を示 していないので,以下ではそれらを類推しな がらみていくことにする。

まず,彼の示した財務諸表から期中取引お よび決算整理を類推すると,以下のようにな る

o

なお,必要と思われる場合には,仕訳も 合わせて示すことにする。

(1)仕入・売上取引

①  原材料および消耗品

455

825

ドルを掛 けおよび手形で購入した。

②  原材料および消耗品

453

263

ドルを仕 掛品に振り替えた。

③  仕掛品

448

, 1

52

ドルを製品に振り替え た 。

④  製品(原価

436

644

ドル)を

791

293

ドルで、掛けおよび手形で売り上げた。

(2)現金収入取引

①  売掛金および受取手形

783

545

ドルを 回収した。

②  利息および配当

1

417

ドルを受け取っ た。これをその他の収益勘定に計上した。

③  市場性ある有価証券

3

062

ドルを原価 で売却した。

④  土地,建物および設備(原価

31

605

ド ル , 減 価 償 却 累 計 額

20

000

ドル)を

12

793

ドルで売却した。固定資産売却益

1

, 1

88

ドルはその他の収益勘定で処理した。

(借) (貸)

現 金

12

793

土地・建物・設備

31

605 

減価償却累計額

20

000 

その他の収益

1

188 

⑤ 

50

000

ドルを借り入れ,手形を振り出 し f こ 。

⑥  額面

10

ドルの普通株式

500

株を

7

495

ドルで、発行した。

(借) (貸)

現 金

7

495

普 通 株 式 額面超過金

(3)現金支出取引

5000  2495 

①  買掛金および支払手形

457

681

ドルを 支払った。

②  販売費および一般管理費

264

577

ドル を支払った。

③  利息

6

941

ドルを支払った。

④  その他の費用

14

953

ドルを支払った

⑤ 

当期法人税

13.273

ドルを支払った。

⑥  手形借入金

16

908

ドルを返済した。

⑦  担保付借入金

2

000

ドルを返済した。

⑧  土地,建物および設備を

62

119

ドルで 購入した。

⑨  転換優先株式配当

3

000

ドルおよび普 通株式配当

10

558

ドルを支払った。

(4)

その他の非現金取引(決算整理を含む)

①  額面

100

ドルの転換優先株式

300

株を 額面

10

ドルの普通株式

1

500

株に転換し

f

こ 。

(借) (貸)

転換優先株式

30

000

普 通 株 式

15

000 

額面超過金

15

000 

②  売掛金および受取手形に

3

948

ドルの 貸倒れが発生し,その他の費用で処理し f こ

o

③  減価償却費

30.580

ドルを販売費および 一般管理費勘定に計上した。

④  販売費および一般管理費のうち,

2

942

ドルは前払い分である。

(12)

⑤  販売賀および一般管理費の未払い分が 3.200ドルあった。

⑥  その他の資産の減少が 2264ドルあり,

販売費および一般管理費に計上した。

⑦  繰延法人税 2.059ドルを計上した。

(借) (貸)

繰延法人税 2059 

未払繰延法人税

2059 

⑧  当期法人税の未払い分 860ドルを未払 法人税勘定に計上した。

(借) (貸)

当期法人税 860  未払法人税 860 

⑨  従業員等預り金のうち 205ドルを未払 法人税勘定に振り替えた。

(借) (貸)

⑩  当期純利益17.541ドルを留保利益勘定 に振り替えた。

(借) (貸)

17541 留 保 利 益 17541

⑪  転換優先株式配当 3000ドルおよび普 通株式配当10558ドルの利益処分を行っ た。(これを支払ったのが,上記の現金 支出取引である。)

(借) (貸)

留 保 利 益 13558 

転換優先株式配当

3000  普通株式配当 10558 これらの取引に基づいて支払能力に関係す ると思われる財務諸表のみを示すと,以下の ようになる[1978pp.7980

, 1

25

, 1

26; 99101, 

従業員等預り金

205  未払法人税 205  156

157

頁)

4)

1 貸 借 対 照 表

$ 21968  $ 15666  市 場 性 あ る 有 価 証 券 18

, 4

59  21521  売 掛 金 ・ 受 取 手 形 69170  65370 

cl

73610  62102 

E

22109  16998  原 材 料

.  消 耗 品

13167  10605  棚 卸 資 産 合 計 108886  89705 

JI 8164  5222 

土 地 ・ 建 物 ・ 設 備 349615  319101  減 価 償 却 累 計 額

( 1

36171) 

( 1

2559

1 )  

ヲ │

213

, 4

44  193510  1609  3873  1 $441700  $394867  負 債 お よ び 株 主 持 分

営業上の負債(

1

年以内支払期日)

参照

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