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:3 回の調査結果の検討 鷲尾 和

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Academic year: 2021

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1 日本赤十字北海道看護大学看護学研究科

共同看護学専攻後期3年博士課程 博士論文要約

急性期病院における高齢者のせん妄を予防する看護実践度測定尺度の作成

:3 回の調査結果の検討 鷲尾 和

Ⅰ.序論

急性期病院では、高齢者のせん妄は約 5~75%に発生すると報告されており、死亡率の増加、認 知機能や身体機能の低下、施設入所の増加などに関連している。しかし、その一方で、せん妄は30

~40%が予防可能と言われており、高齢者がせん妄を発症すると退院後の QOL に与える影響が大 きいため、せん妄を発症する前に介入することの重要性が指摘されている。

Ⅱ.研究目的

急性期病院における高齢者のせん妄を予防するための看護実践度測定尺度を作成し、信頼性と妥 当性を検討する。

Ⅲ.研究方法

2つのケアモデルを参考に、7つの構成要素からなる尺度原案を作成した。老年看護や急性期看護 の専門家、認知症看護認定看護師による内容妥当性の検討後、2 回の予備調査を実施し、質問項目 は7因子43項目となった。急性期病院で高齢者の看護実践をしている看護師800名を対象とし、郵 送法で調査を実施した。調査内容は、対象者の基礎的情報と尺度項目の計59項目である。信頼性は、

再検査法と Cronbach のα係数、妥当性は、確認的因子分析と既知グループ法で検討した。所属大 学及び、共同看護学専攻の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号30-323,19-02)。

Ⅳ.結果

11病院312名(有効回答率39.0%)を分析対象とした。天井効果の認められた4項目を削除し39項 目で因子分析 (主因子法、バリマックス回転) を実施、7因子29項目となった。因子名は、[せん妄 のリスクアセスメント] [チームアプローチによるケア] [体液バランス・栄養の管理] [食事摂取を促 進するケア] [患者に合わせたコミュニケーション] [見当識を保つケア] [看護チームと医師との検 討] である。

尺度全体のα係数は.906、下位尺度は.775~.871であった。再検査法の結果、r =.738(p <.001)

であった。既知グループ法では、専門看護師・認定看護師に相談し、指導を受けている看護師の方 が、していない看護師よりも看護実践度の平均値が有意に高かった(p<.05)。適合度は、GFI: .866、

AGFI: .837、CFI:.912、RMSEA: .055であった。

Ⅴ.考察

本尺度の信頼性は、概ね確保できたと考えられる。妥当性は、適合度指数からは必ずしも十分と は言えないが、良好な結果であると考える。天井効果のみられた4項目を削除したことで、ファイ ナルスケールとはならなかった為、継続して調査を行う必要がある。

Ⅵ.結論

急性期病院における高齢者のせん妄を予防する看護実践度測定尺度」は、7因子29項目で構成さ れた。本尺度は、更なる検討・洗練が必要であるが、既知グループ法ならびに確認的因子分析の結 果が概ね良好で、信頼性も妥当な結果を示したことからツールとして使用可能であると考える。

参照

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