親子の行動観察調査カテゴリー表の検討
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(2) ᚑᙾज़ỉἙἈỶὅồỉᢘဇ 自分の空間. ཋྸႎᙲ׆ ⾲⌧. 触覚的要因 全身を使う行為 もぐる 寝そべる 指先を使う行為. 場を形成できる. ファスナー. 持ち運び可能. スナップボタン. 結合・分離可能. はめ込む ひねる. モノの活動を土台に、 個々のイメージで 遊びを広げる. 降りたためて 収納ができる. ボタン. 輪を作る 曲げる 並べる. 遊びの行動を促し活動を展開できる. ೞᏡႎᙲእ つなげる仕組み. 組み替え可能. 磁石. 感触 クリック 肌触り. 凹凸になっている 温感・冷感. 能動的. 形の変形を楽しむ 自由に変化する素材 布. 紙. ゴム. ポリウレタン. Ᏻᇶᆅ 個人でできる 心理的要因. 自分の居場所. 積む. 触覚で楽しむで要素. ࣎ྸႎᙲ׆. 遊びの発展を促す. 作業として. 発見. こしがある. 継続. 好奇心 多様性. 安全性. 展開. ࢟ᝋႎᙲእ. 関係の構築に に寄与する 心理的要因. 子どもの表現を受け止め、共感する イメージーの共有. 親子の小さな空間. 応答的モノ環境. 応答的ヒト環境. 図1 触感覚のデザインへの適用. 図2 クリック感の有るパーツ. 図3 クリック感の無いパーツ. 4.デザイン検討モデル実験 カテゴリー表の試作. あてて詳細に分析することが必要だと思われる。試作では、子. 4.1. デザイン検討モデル実験. どもの行動を分析した結果、操作、反応等に関わる行為が記述. 心理学会における既往研究カテゴリー表をもとに項目と分類 基準について検討をおこなった。方法として、4歳女児宅リビ. できなかったため、新たな項目として追加した。 4.2.1. 親子の行動観察調査カテゴリー表作成. ングで観察を行ないデザイン検討モデルパーツを使用した遊び. 母子相互の行動にも着目しつつ子ども・親・親子の3つの観. の推移をビデオカメラで撮影をした。分析方法として撮影した. 点でまとめることにした。ビデオ画像からから抽出できる各行. ビデオ画像からみられた表出を観察者がカウントし、10秒ご. 動を、「行動カテゴリー」とし、それらをまとめる概念として. とに区切り、その一区切りとなった10秒ごとに対象となる行. 操作、身体の動き、行動、反応(子)、状態、発話、反応(親). 動の表出が見られた場合は1カウントとした。しかし、従来の. コミュニケーションの形態、と上位行動のカテゴリーを設定し. カテゴリー表は子ども中心の分類基準が用いられていたため、. た。. 子どもの行動に影響するかかわり手の表出が見られる場面が多. 上位行動のカテゴリーを『 』 、行動カテゴリーを【 】で示す。. く、親子の交流を抽出することができなかった。. 子どもの行動カテゴリー. 4.2. カテゴリー表の試作 既存のカテゴリー表による結果から、母子相互の情動的コ. 『操作』パーツの操作として4つのカテゴリーが含まれる。 【つなげる(基本パーツ+基本パーツ)】. ミュニケーションを検討していくためには子どもの行動、情動. 【つなげる(基本パーツ+ベースパーツ)】. だけではなく母親の行動、情動及び相互の応答行為にも焦点を. 【基本パーツを輪にする】 デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. 61.
(3) 【つなげる(基本パーツ輪+基本パーツ輪)】. 『状態』は3つのカテゴリーを含む。. 『身体の動き』には7つのカテゴリーが含まれる。. 【遊びの継続】同じ遊びを続ける 【新たな発見】違う遊びに移行する行為. 【身につける】基本パーツで作ったモノを腕につける、. 【イメージの形成】ごっこ遊びなど. 首にかける動き. 親の行動カテゴリー. 【手を使って】作ったモノを振ったりする動き. 『発話』は2つのカテゴリーを含む。. 【身体接触】子どもの手と母親の手が触れ合う動き. 【伝達】子どもに伝える. 【立つ】【移動する】【座る】【寝そべる】. 【オノマトペ】擬音語、擬態語を用いて説明する. 『行動』は3つのカテゴリーを含む。. 『反応』は3つのカテゴリーを含む。. 【遊び声を出す】遊びの時に歌う、発声 【見せる】作ったものを見せる行為. 【渡す・示す】遊び方などを教える。パーツを渡す行為. 【笑う(声を出してわらう)】他. 【うなずく】 【微笑む・笑顔】. 『反応』は5つのカテゴリーを含む。. 親子の行動カテゴリー. 【質問】「これなあに」「どうするの」などの発話. 『コミュニケーションの形態』は3つのカテゴリーを含む。. 【応答】親への受け答え 【微笑む・視線】また親の方を見る、微笑む. 【イメージの共有】遊びの共有. 【困惑】困った表情. 【ディスカッション】言葉のやりとり. 【うなずく】. 【一体感】情動の交流 被験者1. 被験者2. 3 歳 0 月(男). 2 歳 11 ヶ月(男). 4 歳 1 ヶ月(女). クリック感のある使用パーツ. クリック感のある使用パーツ. クリック感のある使用パーツ. 基本パーツ 12 個. 基本パーツ 12 個. 基本パーツ 12 個. 正円(直径 180 ㎜)のベースパーツ1個. 表. 正円(直径 80 ㎜)のベースパーツ 4 個. ベースパーツ ナシ. 裏. クリック感のない使用パーツ. クリック感のない使用パーツ. クリック感のない使用パーツ. 基本パーツ 12 個. 基本パーツ 12 個. 基本パーツ 12 個. 正円(直径 180 ㎜)のベースパーツ1個. 表. 正円(直径 80 ㎜)のベースパーツ 4 個. ベースパーツ ナシ. 裏. ⿕㦂⪅㸯ࠉ ࣃ࣮ࢶ⏝ᅗ. 図4 各被験者の使用パーツ. 62. 被験者3. デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. ࠉ⿕㦂⪅㸰 ࠉ ࠉࣃ࣮ࢶ⏝ᅗ. ࠉ⿕㦂⪅㸱 ࠉࠉ ࣃ࣮ࢶ⏝ᅗ.
(4) 写真1 写真1 クリック有 クリック有. 写真2 写真2. 写真3 写真3. 写真4 写真4. 写真5 写真5 クリック無. 写真6 写真6. 写真7 写真7. 写真8 写真8. クリック無. 図5 被験者2の行動観察調査 写真. 5.親子の行動観察調査カテゴリー表の妥当性に関する検討. ・クリック感の有るパーツを用いた場合. 5.1. 検討のねらい. 子どもは最初の10秒は困った表情で母親を見ていたが、20秒~. ジョイントの操作機能としてクリック感の有無が、遊びの発. 40秒「ここをパッチンよ」と母親がオノマトペを介在に対応. 展、活性化に影響を与えるのかその差異を明らかにすることを. しながらゆっくりと基本パーツをベースパーツに子どもの手を. 目的とし、評価として用いるカテゴリー表の妥当性を検討する. 持って一緒にボタンを押した(図5−写真1) 。その後40秒~. 実験を行なう。. 90秒パーツをつなげベースに付ける行為を楽しみ「できた」と. 5.2. 実験方法. 母親に見せていた。母親も微笑み返し、 「パッチン上手ね」と答. 被験者 3名(3歳男児、2歳11ヶ月男児、4歳女児) 観察場所 . えていた(図5−写真2) 。120秒~170秒つなげたパーツを電 車に見立てまで一人で「流されちゃうよ、こわいよ」と歌いな. 被験者1の幼児は被験者宅リビング、被験者2の幼児は旅行. がら、絨毯の下に電車を隠し、山、川などをめぐる自分のイメー. 先のホテル、被験者3の幼児は被験者宅リビングで観察を行. ジを描き一人遊びをしていた(図5−写真3) 。180秒~200秒. なった。. 母親が「ぼくも連結してよ」と別のパーツを差し出し遊びに入っ. クリック感の有・無はそれぞれ別の日に行なった。各被験者の. て行くと親子の遊びに展開した。220秒~300秒子どもはすぐ. 使用パーツを図4に示す。. に受け取りつなげると、立ち上がり母親に長くなったパーツの. 5.3. 実験結果. 片側を渡して「うんとこしょ」と歌うと母親も「どっこいしょ」. 行動観察法より得た結果を示す。. と絵本の『大きなかぶ』の物語に入り込み一緒に引っ張り合い. 調査後ビデオ画像をもとに、作成したカテゴリー表を適用し. をした(図5−写真4) 。クリック感のあるパーツが、遊びにお. た。 縦軸におもな行動、横軸は時間とした。10秒ごとに区切り、. ける親子のコミュニケーションのきっかけの一つとなっている 状況が見られ、遊びの活性と発話の増加が見られた。. その一区切りとなった10秒間に1回でも対象となる行動の表. ・クリック感の無しパーツを用いた場合. 出が見られた場合1カウントとし、●と記した。なお一区切り. 0秒~120秒基本のパーツを「ながーく、ながーく」とつなげ. とした10秒間中に対象となる行動が繰り返されても1カウン. 長く伸ばす遊びをしていた。母親も「ながいね。どこまでのび. トとした。. るかな」微笑みながら対応していた(図5−写真5)。. ここでは被験者2カテゴリー表(表1)を例に親子の行動の 推移を示す。. 120秒において「まるくしてみたら」と母親の問いかけに応え てパーツを輪にし、できあがると持ち上げて母親に見せた(図 デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. 63.
(5) 表1 被験2 子どもの10秒ごとの行動出現頻度表 行動のカテゴリー. クリック有. つなげる. 計 4. ● ● ● ●. 基本パーツ+基本パーツ. 操作. つなげる. ● ● ●. 基本パーツ+ベースパーツ. 5. ● ●. 基本パーツ輪にする. 0. 基本パーツ輪+基本パーツ輪. つなげる. 0. 身につける. 0. 手を使って. ●●. 身体の動き. 立つ. ● ●. 移動する. ●. ● ● ● ● ● ●●. 座る. ●. ●. ●. ● ●. ● ● ● ● ● ●. 8. ● ● ● ● ● ●. 10. ●. ●. ●. 2. ●. 0. 寝そべる 子ども. 身体接触. ● ● ●. 行動. 見せる. 4. ● ●. ●. ●. 4. ●. 0. 笑う(声を出し笑う) 遊び声を出す 質問. ●●. ● ●● ● ● ●. ● ● ●. ● ● ● ● ● ●. ●. 反応. 応答. ●. 微笑む 視線. ●. ●. ●. 17. ●. 2. ●. 2. ●. ● ● ●. ● ● ● ● ●. 12 0. うなずく 困惑. 1. ●. 状態. 遊びの継続 新たな発見. 発話. 伝達. 11. ● ●● ● ● ● ● ● ●● ● ●. イメージの形成. ●. ●. ●. ●. ●● ● ●. オノマトペ. ● ● ●. 親 反応. うなずく. ●. 微笑む 笑顔. ●. 親子. コミュニケー ションの形態. 渡す 示す. 6. ●. ● ●. 6 6 4 2. ● ● ● ●● ● ● ●. ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●. ●. ● ● ● ●●. ● ●●. ● ● ● ●● 300. 大きなかぶの. ﹁うんとこしょどっこいしょ﹂. 親子で歌いながら繋げたパーツで. 240. 引っ張る. パーツをつなげると立ち上がる. ﹁ぼくも連結してよ﹂と母親が声を. 180. かけ別のパーツを渡す. 山、川など旅行をする. ﹁流されちゃうよ、こわいよ﹂と. 120. 歌いながらパーツを絨毯の下に かくす 電車に見立てる. 60. パーツをつなげて付ける楽しむ. デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. ベースパーツにつなげ. 行動の推移 → . ﹁パッチンして﹂母親が説明し. 基本パーツをつける. 0. 8 5. ● ●. ●● 時間経過 → . 20 7. ● ● ● ●. ●●. ディスカッション. ●. ●. ● ● ●. イメージの共有. ●. ●. ● ● ●. 一体感. 64. 13. 7.
(6) 行動のカテゴリー つなげる. 基本パーツ+基本パーツ. クリック無. 計 10. ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●. 操作. つなげる. 0. 基本パーツ+ベースパーツ. 基本パーツ輪にする. ● ● ●●. 7. ● ● ●. つなげる. 0. 基本パーツ輪+基本パーツ輪. 身につける. 6. ● ● ● ● ● ●. 手を使って. ● ● ●. ● ● ●. 7. ●. 身体の動き. 0. 立つ 移動する. ●. 8. ● ●● ● ● ● ●. 座る. 1. ●. 子ども. 寝そべる. 0. 身体接触. 0. 行動. 見せる. ●. ●. 3. ●. 0. 笑う(声を出し笑う) 遊び声を出す. ●. ● ●. ● ●. 質問. 6. ●. 1. ●. 0. 反応. 応答 微笑む 視線. 4. ● ● ●●. 0. うなずく 困惑. ●. 状態. 遊びの継続. ●● ● ●. ● ● ●. 11. ●● ● ●. 新たな発見. ●. イメージの形成. ●. 発話. 伝達. 2. ●. ●. ●●. 2. ●. 5. ● ●● ● ●. ●. 6. ●. 親 反応. オノマトペ. 0. うなずく. 0. 微笑む 笑顔. ●. ●. 親子. コミュニケー ションの形態. 渡す 示す. ●. イメージの共有. 3. ●. 2. ●. ●. ●. ディスカッション. ● ●. 4. ●. 1 0. 一体感 輪がうまく出来ないパーツを. 240. 投げる. 180. 輪を腕にはめる. 輪を重ねる. 120. パーツで輪を作る. 60. ﹁時計みたいにチクタク、チクタク﹂. 行動の推移 → . 0. 基本パーツをつなげる. 時間経過 → . 300. デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. 65.
(7) 03ŏ. 感無しは13%、『反応(子)』のクリック感有りは10%に対し. クリック無. . 0.ŏ. しは17%、『行動』のクリック感有りは14%に対しクリック. クリック有. . クリック感無しは、11%となっており、クリック感の有無の. . /3ŏ. 差は少ない。 . /.ŏ. 被験者1、被験者2、被験者3共通していた遊びの特徴は、. . . . クリック感の有無にかかわらず、はじめはパーツを長くつなげ. . . る、輪にするなど何かを作るという目的はなく、探索活動に入. . 3ŏ. 5%. り込み、やがて、「~をつくる」という目的をもって形を作る. . 行為に展開している。これは、学びの三つのモード論6) にお .ŏ. 操 作. 身 体 の 動 き. 行 動. 反 応 ︵ 子 ︶. 状 態. 発 話. ける、「入り込む学び」から「眺める学び」へと進展して行っ. 反 応 ︵ 親 ︶. たと考えられる。つまり両者はクリック感の有無にかかわら ず、基本的な遊びは行えると思われる。 5.4.2. クリック感無しの比率が高い上位カテゴリー. 図6 クリック感の有無による行動数(%)の比較グラフ. 上位行動カテゴリー『操作』のクリック感有りは9%に対. 5−写真6)。120秒~140秒「とけいみたい。チクタク」と. しクリック感無しは30%、また『状態』のクリック感有りは. 動かしながら母親に見せた。母親も「ほんとだね」と対応した. 14%に対しクリック感無しは20%といずれも無しの比率が高. (図5−写真7)。160秒~180秒作った輪を3個重ねた(図5−. かった。ここでは子どもが操作しその状況が継続し、一人遊び. 写真8)。他のパーツも輪を作ろうとするが、出来ないと「こ. に始終する傾向がみられ「入り込む学び」にとどまり、親の介. れだめ」と投げた。母親は「あれ、なげちゃうの」と応えてい. 入がしずらい状況であったと思われる。. た。立ち上がることなく座って遊んでいた。遊びの時間として. 5.4.3. クリック感有りの比率が高い上位カテゴリー. 240秒であった。できあがったものに対する活発な会話は見ら. 「発話」を見てみると、クリック感有りは8%に対しクリッ. れたものの、一人遊びが基本であった。. ク感無しは5%である。詳細な発話の比較グラフ(図7)を見. 同様に他の被験者に対する行動観察実験を行い、結果をクリッ. ると伝達には差はないが、オノマトペは顕著な差が認められ. ク感の有無による行動数(%)の比較グラフにまとめた(図6) 。. た。クリック感の比率が一番高い「反応(親) 」を見てみると、. 結果大きな差が現れた上位カテゴリーは『操作』 『状態』 『発話』. クリック感有りは14%に対しクリック感無しは5%である。コ ミュニケーションの形態を見てみると、クリック感有りは13%. 『反応(親) 』 『コミュニケーションの形態』であった。 5.4. クリック感の有無による親子の行動観察調査に対する考察. に対しクリック感無しは5%であり詳細を見ても(図8)いず. 図6の結果に基づき「クリック感の有無の差がない上位カテ. れもクリック感の有る場合の方が、比率が高い傾向を示してい. ゴリー」「クリック感の無しの比率が高い上位カテゴリー」「ク. る。これらの結果において、被験者1の親は「青と青でパッチ. リック感の有りの比率が高い上位カテゴリー」に着目をして考. ン」 「パッチンできた」とオノマトペを盛んに使い、クリック. 察をした。. 感を伝えながら一緒にボタンを押していた。また、被験者2の. 5.4.1. クリック感の有無の差がない上位カテゴリー. 親も操作を「パッチン」と意志伝達しながら一緒にクリックの. 『身体の動き』のクリック感有りは19%に対しクリック感無 /.ŏ. ボタンを押していた。特に言葉が未発達な子どもに操作の説明. /.ŏ. /.ŏ. クリック有. 3ŏ. . 3ŏ. . .ŏ. . 伝 達. オ ノ マ ト ペ. 図7 発話の比較グラフ. 66. クリック無. . デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. .ŏ. う な ず く. . 微 笑 む ・ 笑 顔. 3ŏ. . 渡 す ・ 示 す. 図8 反応(親)の比較グラフ. . . .ŏ. 一 体 感. 図9 コミュニケーションの形態比較グラフ.
(8) をするのには情動的に伝えることが分かりやすいという7)。こ のような、触覚的な感覚のオノマトペを使って意志の伝達しな がら一緒にクリックのボタンを押すことで一体感が生まれたの だと思われる。またイメージの共有及び一体感が起きている時 には同時に親の微笑む、笑顔が高い傾向を示していた。. 6.まとめ 本稿では、母親の行動・情動、親子のコミュニケーションに 着目したカテゴリー表を新たに作成した。さらに触覚感から誘 発される遊びを題材にしたクリック感の有無のデザイン検討モ デルを制作し行動観察を行ない新たなカテゴリー表を用いて検 討をおこった。 その結果、子どもの行動、情動だけの要因だけでなく母親の 行動・情動、親子のコミュニケーションのカテゴリー項目を増 やすことで 1.複数のカテゴリーが同時に生起する重なり合いを示すこと 2.時間軸を加える事で他との行動カテゴリーとの関連性を見 いだすこと を示すことができた。 これらに基づいて各カテゴリーの関連性を見いだし、子ども が他者とどのような要素を手がかりに、ともに遊びの場を展開 しているのかを明らかにできる可能性が示唆された。 以上のことから新たなカテゴリー表の適用は、親子のコミュ ニケーションの深浅のレベルを分析するのに役立ち行動カテゴ リー表の使用は有効であることが考えられる。 今後、更なる検討を行って行く予定である。 【参考文献】 1)ジャン・ピアジェ,滝沢武久訳:思考の心理学 発達心理 学の6研究,みすず書房,1999. 2)エリクソン,E. H,小此木圭吾訳:自我同一性 アイディ ンティティとライフサイクル,誠心書房,1973. 3)Bowlby. J 黒田実郎訳:母子関係の理論1愛情行動,岩崎 学術出版社,1969. 4)塚本千晶:幼児の触覚行動を促進する「環具」の提案と評 価─触覚感の重要性に関する考察に基づいて,デザイン学 会研究,62,2,63-72,2015. 5)塚本千晶:親子のコミュニケーションが生起する場にかか わるモノが果たす役割と触覚感に関する調査デザイン学会 研究,63,3,2016. 6)武藤 隆:知的好奇心を育てる保育─学びの三つのモード 論,フレーベル,2001. 7)神園幸郎:ダウン症児に対するオノマトペを利用した補 助言語の開発,1989年度−1991年度科学研究費補助金 (一般研究(C)課題番号01510071)研究成果報告書,1992.. デザイン学研究特集号 Special Issue of Japanese Society for the Science of Design Vol.24-1 No.93 2016. 67.
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