徽毒血清診噺法ノ比較

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フ・セルマン氏︑︐ザ．クスグオルギi氏及剣玉氏ノ

徽毒血清診噺法ノ比較

金澤馨學專門學校細菌學敷室

柴野

順

吾

フ・セルマン氏反響試験ノ徽毒患者ノ診断及其治療ヲ行ヒタル者ノ豫後ノ判定二鉄ク可カラザルモノナルコトハ世

人ノ二二知ル所ナリト錐モ其ノ反慮試験法ハ煩雑ニシプ多忙ナル臨淋讐家ニハ實行シ得ズ︑タマタマ汚毒患者ノ血液

79探取スルモ其ノ槍査早暁當設備アル病院事跡研究所等二託セザルベ．カラザルが如キ其ノ不便ハ三殿馨家ノ常二遺憾

トスル所ナリ︒

於是領主撰者ハ比較的簡軍二診療ノ間ニモ實施シ得7列71三面﹁図氏法二相當スル試験成績ヲ得ペキ諸種ノ所謂徽

毒血清簡易診漸法ヲ案出セリ︒

現今徽毒血清簡易診断法トシテ世二行ハル・モノニハ其ノ原理種々アレ共特二沈降反慮ヲ濫用セル毛ノニハ︑・︑ハイ

刻氏法︑ボルグスマイエル氏法︑照内氏法︑クラスネル三法︑マイニッヶ氏法︑ザックスゲオルギー氏法︑兇玉氏

法及ビ其他類似ノ方注績々登表高ラレタリ︑此ノ沈降法ヲ憾用スル場合ニフ．セルマン画法二相當スル成績ヲ得タラ

ンニハ簡軍二徽毒ヲ診噺シ得ク吾人ノ利遊字シ些少アラザルナリ︒

然レ共其等沈降法ノ贋野鼠ワッ到−矧黒歯氏法ト一致スル成績ヲ得ルや否やノ世評遠藤等ノ中尊レノ方法ヲ最良トシ

プ探用スベキヤハ未ダ必ズシモ定マラズシテ又多数學者ノ再試複試或ハ比較試瞼二侯タザルベカラズ︒

Ω 帥チ余ハ沈降法中播三ザ・クスゲオルギー氏法意児玉氏甲乙興昧ヲ持チ其等ノ償値及ゼ優劣ヲ比軟セソタメ本研究鋤

原著柴野ワヅセルマン氏︑ザッ〃スゲ言ルギー兵及兄玉子ノ国画血清診噺法ノ比較 f一一ー

(2)

（ 250 ）

原著柴野ーーヲッセルマン氏︑ザックスゲオルギー氏下見爪篭ノ黒旗血清診語法ノ比較 L＝一ー

ヲ行ヒタリ︒コ・二其ノ結果ヲ報告シテ以テ諸家ノ選考二塁セントス︒

余ノ青照材料トシテ使用セル血清ハ本機皮膚花鶏病科書室中華テワ．セルマン氏反鷹試験ヲ行ヒタル残絵ヲ割譲セ

ラレタル毛ノニシタ此ノ材料ニッキテ盛切精密ニフ．セルマン氏反慮︑ザックスゲオルギー氏反憾並三見玉氏反慮ノ

三試験ヲ行ヒタリ︒

第一表

反

慮

別

四

1 ）一

ンッセルマン武反慮︵柴野︶

ザヅグスゲオルギー氏反慮

見玉氏反懸

ワッセルマン氏反磨︵皮虜科︶一五垂^一五四^一四六^一二〇

二

十二｝

三⁝二⁝

エハ⁝ ﹁什

二五二七

山ノ、五 _{胴＿L 、}^一一隔^{@ 、」L■}

糟．試瞼総数

︻三匹

三六一一

四〇二〇四二〇四二〇四二〇四

備考一︑ソソセルマン氏反慮︵柴野︶ハ余自ラ試駒セル成緒ニシテ

四︑列ツセルマン氏反慮︵皮膚科ハ本校皮膚花柳病科蚕室二於デセルモノノ成緒ナリ

右第表ハ各反磨ニッキ其ノ陰陽及強度ニョリ分類シタル藪ノ比較ナリ︒

本表ニヨレバ一︑二︑三︑単券一致スルモ四︑ハ前者ノイヅレトモ甚シク相違スルヲ見ル︒

而シテ夫々ノ血清ニッキテノ合致如何ハ本堂ニョソテハ全ク知ルヲ得ザルニョリテ更二細別シテ比較セザル

ズ︒ 第二表ベカラ

、 ^亀

フヅセルマン氏高慮︵柴野︶

ザッグスゲ寸ルギロ氏反上

世

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十十

二

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一

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(3)

（ 2Sl ）

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一

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全然一新門

一七七

lv性強モト度ノシ異テナー＿二）レ

四三re ス陽

一致スψモノ一九一︵合致牽九四％︶

備考合致牽トハ一致λ〃モノノ試瞼鍮脚数昌謝スル百分比ナリ︒

第三表

一︑ワッ咽ルマ

ニ︑見玉氏

試瞼反

反迫ｶ靡

@ 桑^@ 彗一

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一四一一一

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十一ﾜ^{二〇計合西} 一全

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■ 幽．邑巳覧」噛畷咳（曜胃．

「曜印幽罫國

強度異ナル毛陽桝性トシテ一致スル毛ノ一四

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第

四

表

即致スル毛ノ一九一︵合致牽九四％︶︐

原著柴野1ーンッセルマン震︑ザックスゲ實ルギー員及見玉氏ノ国領血清診噺法ノ比較一一三ー

ヨ

(4)

（ 232 ）

試原著柴野樗ヲワセルサ

験

ン氏︑ザックスゲオルギー氏及平坐氏ノ徴毒血清診母法ノ比較

一

二

一

一一一四一

．日叫用目閥

一

＿三一．

五

〇四山ts

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一一

反懸一致セズシテ見玉氏反慮が洲氏反慮ヨサモ陽性ノ方︵強ク表レタル毛ノ三三

ヒ反慮一致セズシテ先ノ場合ノ⁝逆二表レタかモ・ ⁝ 五

強度異ナルモ陽性トシ⁝デ一致ス庸モノ ⁝ 二二一

第

一致λルモノ

五表一八八︵合致傘九二％︶

．一︑リッセ匹マン氏反慮︵柴野︶

ご︐ワッセルマン氏反慮︵皮虜科︶

試験轍

＿5一惜．世

十十・

＝ヒ±

o 一一一一八

1 什什四一一一一一．一一． r ． τ ヒ＿一＿

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1．．惜什fi．一一一一馳一一一一一皿 7 ｝『 −

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一士 …

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■ 冒「 ■ ■ 冒，一冒髄圏響曽冒噂． ■ ■ 層

全然一致スルモノ

一三〇

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白．團印・」． ● 刷瞬【の ρ 爾

一致ズルモノ一四五︵合致牽七二％︶

第二︑第三︑第四表山ョリク余ノ行・タルフ・セζン氏反慮︑ザ・クスグオルざ氏反慮及兇玉氏反墜其ノ試

験成績相互ニョリ一致スルコトヲ知ルベク其ノ合致傘ハワ．セルマン氏反六二ザ．クスゲオルギー氏反胃二於テハ九

四％︑ワッセルマン氏反懸樹兜玉氏反癒二於プハ九四％︑ザ．クスゲオルギー氏反慮封兜玉氏反骨曽於テハ九二％ナ

(5)

ソ︒

内外ノ文献二見ルニワ氏反癒封ザ氏反懸ノ合致率ハ九入％乃至八九％ニシテ余ノ得タルワ氏反癒封ザ氏反慮合致率

ハ其ノ中位二厨シワ氏反君恩見玉葛平等ノ合致傘其二全ク一致シザ氏軍慮樹兇玉氏反癒ノ合致率胆略一致スルナリ︒

是ヲ以テ見レバザ製法及兇玉響法ハ黒潮フ氏法二比シ甚シキ遜色ナク徽毒血清診断法トンテ慣値アリト云フベキナ

リ︒ 然り而シテ第一表二二ク一︑二︑三︑ガ二等ノ成績相互ヨリ一致スルニヵ・ハラズ西︑乾ハ其他ノイヅレトモ一致ス

ルゴトナク猫リ隔絶セル成績ヲ示シ二者五こ口於テ余ノ自カラ行ヒテ得タル成績ト皮膚科教室二言ケル成績トハ其ノ

合致甚ダ宜シカラザルヲ知ル︒

コノ相違ヲ三二スハ特二本研究ノ場合一丁槍査時ノ相番即チ可槍血清ノ貯藏時日経過ニョソ硝化ヲ來セルニョルト

．モ思ハレザルニアラザ〃モ寧ロワ氏反慮試瞼法ノ煩﹁雑ナルタメ種々ノ場合二誤謬ヲ來シ易キニ原由スルト云フヲ得ベ

ク其ノ圭因ニッキテノ確説ハナキモ試験者ノ相違ニョリテ成績二多少ノ差異ヲ來スコトハ學者ノ十二号ムル所ナリ︒

コノ事實ハフ氏∵法ノ倣黙ナルニ反シナザ氏法線見玉氏譜ハ前述ノ如クイヅレ川蝉ノ成績ワ氏法二四シVハ相互二略一

致シテ且其ノ操作簡軍ナルダケ其ダケ誤謬ヲ來スコト少カルベキノ利アリ︒

野壷ザ氏晶群ト平句並草平雁脚トハ夫々ワ氏反響脚二封スルA質致毒及一全然一一蚊スル恋＋丑ハニー全ク同ジク茸ハノ栖弾値ノ億隅劣ハ晶伏

定スル能ハズ︒

一第四表ヨリ見玉氏反慮ハザ氏反鷹⁝二比シテ一般二陽性ノ方三強ク表ハ〃・ノ差異著明ナルモ第一表及其他ヨリ列氏

反鷹ノ陽性傘及ビ其ノ強度ハ兜玉氏反慮ト州氏黒羽トノ中間二位スルニョリテ却ッテコ・二刻氏反慮ハ誤謬ナク牡ハ

鋤ルレ葦毛正當ナ叢生ヲ委ラナζキヲ思9ムζザ氏反燈績ト兇玉氏反慶績ト丑︵ノイヅレが轟田ナ

Ω リヤハ漸定シ難ク唯試瞼成績ニッキタ考察スル場合兇玉垣反読ハ陽性強度大判シテ洲増反慮ハ其ノ小ナル事ヲ常二念

原著柴野ワッセルマン氏︑ザッ〃スゲすルギー氏子見脈民ノ鰍毒血湾診噺法ノ比較一一五ー

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（254）

原著︑ 柴野憾ラッセルマン氏︑ザックスゲすルギー氏及兄玉氏ノ脚徽毒血溶診噺法ノ比較一一六一

頭昌置クヲ要スルナ91︒

斯クノ斯ク列氏丁重ト児玉氏反慮トハ其ノ儂要職ハ差異ナキ毛其ノ試験奉書二當リ兇黒氏法ハ所要設備及操作ザ氏

法二比シプ更ニョジ簡軍ニシテ且ッヨリ短時間︵ザ悪法ハ一書夜見玉氏法ハニ時間︶二三ノ成績ヲ知り得ルコトニ於テ

兜玉氏法ハ多忙ナル上地臨⁝琳欝欝三モ好適スル徽毒血清診断法トシプ推奨シ得ルモノナリ︒

総

括

﹁︑徽毒血清診世法トシテワ．セルマン民法ハ最モ正議ナル成績ヲ示スペキモ試瞼着ノ相違ニョリプ其ノ成績二多少

ノ差異ヲ見ルコトアリ︒

二︑ザ．クスゲオ〃ギー氏法及児玉氏法ハワ．セルマン筆法ト夫た其ノ成績一致ス︒

三︑ザ．クスゲオルギー氏反癒ト見玉野反癒トハ其場値ノ優劣ハ決定シ得ズ︒

四︑實地讐家ニハ所要設備及操作急撃輩ニシプ且ッ短時間二成績ヲ知ワ得ル漁燈氏法ヲ推奨ス︒

御指導91辱フセ〃恩師児玉敷十三材料ヲ割譲セラレタル皮膚科敷料ノ土肥敷授其他諸兄昌運謝ス︒