41S
吾国に於ける金融独占資本の制覇が︑昭和三年に始まる恐慌を遥じて確立されたことは︑
ころであるが︑資本蓄積が充分でなく人口が過多である吾国の経済社会構造に於ては︑それはその上部構造には強
く作用したが︑下部構造たる農村には寧ろ逆に作用して︑その窮乏化を一層促進すること
4
なった︒そのため農村は他の社会と同一歩調で近代化を進めることが出来ず︑寧ろ停滞状態を呈し︑その結果は絶対主義の再現となった
ことも広く知られているところである︒こ
4
に日本社会の二重構造︑即ち近代社会と前近代社会の共存を生み︑その中に生ずる矛盾は︑農村を形成する農民自休は資本主義の先行形態の遣物たる過渡的存在として︑早晩分解すべ
き運命のものと断ぜられ乍ら︑経済上部構造強化の反作用として︑反って農村を弱体ながら半固定的な停滞の中に
も維持する地盤を築くこと
4
なったのである︒それを支えたのは皮肉にも近代工業の拡大による余剰農村労力の吸収であった︒兼業農家数の漸増と︑農村人口の都市移出増がそれを示している︒それが農村の一層の窮乏化を阻止
もしたが︑又一方で行詰り打解の努力による近代化への発展を防げたことは否めない︒
大都市近郊最村の消費者行動
ヽ 大
都 市 近 郊 農 村 の 消 費 者 行 動
山
ー 兵 庫 県 揖 保 郡 五 ヶ 町 調 査 を 中 心 と し て ー ー
崎
一般に知られていると
紀
男
二 ︑
見ようというのである︒
大都市近郊農村の消費者行動
然るに第二次大戦後に採られた農業政策の農地改革と農作物の輸入は︑その目的が農村近代化の停滞を打破し︑
絶対主義の基盤を破壊することによって民主化を進めることにあった丈けに︑明浩以来の伝統的社会構造の二重性
その後農村は確かに他の社会と共に変りつ
4
ある︒近代化の剌戟は農村のいろL\の面に於て与えられつ4
ある︒日本全社会近代化促進のためには人口の四十数︒^ーセントに及ぶ農村の近代化が必要とされるからである︒然
し一方国内に於ける資本蓄積の現状と激化せる泄界独占資本下の国際競争による資本の集中強化は相も変らず社会
の二重構造を育成する要素として強く作用しつ
4
ある
︒
従って農村ほ一方で近代化を促進され︑他方でそれを妨げられつ
4
ある︒近代化を見つ4
あるが如くで︑必ずしもそれが深く根ざし得ないのである︒即ち近代化が皮相的で而も凸凹で前近代性と複雑にからみ合っている︒
その実相はいろ/\の面に現われているが︑それを充分に把えるためには精密な労多き調査に侯たねばならない︒
吾々が今こ
4
に用意した材料は︑その調査目的が本来この目的のためでなかったものであるため︑充分に農村のこの面の実相を伝えるには不充分である︒然しその一端をうかがう為めのものとしては或は他の方式による調査に見
ることの出来ぬ異った角度より農村を見るものとして好都合のものであるかも知れない︒即ち最近一般の注目を浴
び始めた消費者行動の分析手法を用いて農民の購買行動に現れたものに意識の合理的近代性と固定的前近代性とを
本資料は神戸新聞社が得意先たる広告主への
P.R
として︑市場調査資料をその宜伝技術研究室をして編集させ を崩壊させ︑農村近代化促進の契機をなした︒
‑417
農業人口構成率
姫 路 市
人 口
二五11、q•1一五農 業
四 0 ︑七二六
昼間人口の増減によって明らかに証明されるだろう︒﹂人口中の比率
一五︑九%
月刊として配布している﹁5
5﹂の﹁西播地方の購買習慣﹂特集号の一部である︒仝号の傍題は﹁大都市周辺の近
調査地帯一般に就いての知識が問題の理解に必要であるので︑その説明については便宜上同誌の説明を引用す
﹁西播地方は︑兵庫県の南西部にあたる一地域であり︑その面績は二︑四二四平方粁︑兵庫屎全体の二九彩強を
その北部は中国山脈によって但馬地方と接し︑宍粟郡一帯は兵庫県の代表的林産地として知られている︒南部は
瀬戸内海に面して豊饒な水田が拓け︑製塩業や漁業もまた盛んであるが︑今次大戦の半ばごろから急速に工業が発
達し︑阪神工業地帯に対して播州工業地帯と呼び︑わが国産業界に重要な位置を占めるに到った︒姫路市広畑の富
士製鉄︑相生市の播磨造船は重工業の双壁といえよう︒竜野市の醤油と素麺︑赤穂市の製塩業は︑この地方の伝統
的な産業として声名を誇ってきたのであるが︑時代の進歩とともにその生産方式も徐々に改善され︑例えば製塩に
は流下式を採用して︑オートメイションシステムが瀕りに行われているのである︒
四市の性格を概括すると︑姫路市は重工業︑相生市は工業︑竜野市と赤穂市は商工業も盛んであるとはいえ︑な
お農業人口を多数に擁してその余剰労力を姫路︑相生の両市に供給しているということが︑次の農業人口構成率と
大都市近郊農村の消費者行動
占め
てい
る︒
る ︒ 代化と購買習慣の堀況﹂となっている︒
西播地方農村の近代的性格はその中心をなす姫路市の事業所特に工場数と規模︑及びその周辺に展開される交通
姫 路 市 相生市 竜 野 市 赤穂市 飾磨郡 神 崎 郡 揖保郡 赤 穂 郡 佐用郡 宍粟郡
人 口
(夜間)
2 5 2 . 3 1 5 3 5 . 9 0 5 3 5 . 0 0 9 4 0 . 5 4 4 4 6 . 4 8 4 7 1 . 6 8 5 5 6 . 3 4 5 1 9 . 0 0 0 3 5 . 6 6 4 6 3 . 9 8 5
流入人口 1 8 . 5 2 9
2 . 2 3 9 1 . 5 2 4 4 1 2 8 3 2 1 . 6 3 2 1 . 4 5 3 255 499 2 0 9
流出人口 5 . 5 9 6
9 9 7 3 . 2 9 3 1 . 3 2 9 3 . 5 4 9 6 . 6 5 9 5 . 9 4 5 1 . 2 5 6 1 . 1 4 8 4 6 4
人口密度 1 . 6 9 4
414 5 1 1 3 4 3 235 1 7 2 3 0 3 1 3 2 1 2 3 9 2
西播地方各市郡の人口
赤 穂 市
四
0︑五四四 一四︑七一六
一 六
︑ 七
% 竜 野 市
︱ ︱ 一 五 ︑
0 0九 一八︑九三六
相 生 市
大都市近郊農村の消費者行動
‑
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五 ︑
九
0五
1一 ︑
八 六 七
五 四
︑
0
彩
八 ︑
0 彩
四
419
網によって知り得る︒
︵昭
和二
十九
年度
︶
工業事業所数
鉄 鋼 製 造 業 化 学 工 業 紡 織 業 電 気 機 械 器 具 製 造 業 食 料 品 製 造 業 木 材 及 木 製 品 製 造 業 皮革及皮革製品製造業 機 械 製 造 業 金属製品製造業 ゴム製品製造業 石油及石炭製品製造業 輪送用機械器具製造業 衣服及身廻品製造業 ガラス及土石製品製造業 印 刷 出 阪 業 家 具 及 装 備 品 製 造 業 紙及類似品製造業 医療機械理化学機械等製造業 大都市近郊農村の消費者行動
' ヽ
一 六 四
事 業 所
‑ 数
1 ‑
︱
1 ‑
六
1 1
七九
1
一 五
1 1
一
五 九
一 四
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〇
九 一
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四
六 一
一 七
三 六 ニ 二
七六 ニ
一 六
七
従業員数二九︑九七三従 業 員 数
八︑六六八
‑ 1
‑
︑一四五
二︑七九四
‑ 1
‑
︑ 三 ニ ︱
︱
二︑二八五
一︑二九
1 1
四九九
一 ︑
一 七
一 ︱
︱
九 ︱ ︱ 一
六
五
0五
六六
1 1
︱ 六
二 七 一
1
一 五
一
1
‑
二九四 三八九
二五八
五 二
五
富士製鉄広畑製鉄所︵八︑
1 1
︱六︶大日本セルロイド︵一︑六八
11
)
東京芝浦電気姫路工場︵一︑六四八︶三菱電機姫
路工場︵一︑
0 0
七︶敷島紡績︵八
0
七︶山陽製鋼︵七九九︶東洋紡績︵七八六︶西芝電気︵七一︱︱︱)竜田紡績︵六
‑1
︱︱‑︶池田電気︵四九一︱‑︶八木塩業組合︵三七六︶山陽皮革
(‑1‑一七四︶神戸鋳鉄所工場︵三六四︶播磨燐寸大江島工 場
(111五
0)
日本砂鉄鋼業工場(‑︱︱‑=四︶大東燐寸︵二四五︶大和燐寸︵二四一︶
ABC燐寸︵二四
0)
日伸製鋼製
作所
(1
1‑
︱ 一七︶大日本セルロイド網千化工工場︵ニ︱九︶日繊工業
(1
1
︱ 四
︶ 牛 尾 工 業
(1 10 11 )白鷺燐寸︵一九五︶
北中皮革︵一七八︶日本フエルト工業︵一七五︶山陽色素︵一七五︶米谷紙管製造︵一七五︶大和燐寸第
1 1
( 一 五 七
︶
浅田化学︵一五一
1 1)
播磨燐寸凄鹿エ湯(‑五一︶三輪製粉︵一四一
1 1)
日 東 社 燐 寸 (
‑ 三 九
︶ 吉 川 工 業 所
︵ 二 ぞ 八
︶ 国
栄機械製作所(‑︱︳二︶日産農林工場
(1
1
一九︶中国調味料︵ニ︱︱︱‑︶神崎組工作所
( 1 0
六︶一
1一国セルロイドエ湯
( 1 0六
︶ 第 一 燐 寸
( 1 0四
︶ 八 木 軽 車 両
(1 0 0 )(外に従業員多き所としてほ国鉄︑神姫合同事業所︑関西配電︑姫路
合同貨物︑日本通運等の運輪機関が挙げ得る︶
尚姫路近郊の重要工場を挙ぐれば︑
相生市ー播磨造船︵五︑七六九︶播磨耐火(‑︱︱︱︱一五︶揖保川町ー兼松羊毛工業︵七四九︶
赤穂市ー東洋紡績︵八九二︶大日本紡績︵︱‑三七︶塩野義製薬︵
1 1
三九︶木村製薬︵二四一︶桃井製網︵二六一
1 1)
塩組合︵一︑二五四︶
それらに労力を供給する農村と都市と結ぶ交逓は国鉄の山陽本線︑播但線︑姫新線及山陽電鉄による外︑路線の
長さに於て全国一を誇る神姫バスの路線網によって行われている︒ その中従業員数百名以上を有する工場は次の通りである︒
其
他
大都市近郊農村の消費者行動
八
三︑五五五
︵姫路市商工名鑑より︶
一
ノ
製
421
鳥 販 県
大都市近郊農村
の消費者行
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赤 穂 市
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揖保川町 御 津 町 林 田 町 新 宮 町
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農 業 林 業 鉱 業
工 業 商 業 金 融 業
[
` 無 職 自 由 業
四 町 の 職 業 別 人 口
代性と近代化の実相を問題としたいのである︒
大都市近郊農村の消費者行動
そ の 他 水 産 業
姫路の産業︑経済︑文化︑その他に於て密接な関係にある西播地方の主要市は︑竜野市︑相生市︑赤穂市である
がそれらが夫々の特異の産業を持ちつ
4
近代化を急いでいるので︑その間に狭まれた揖保郡こそは農村として最も近代化の刺戟が強い地域であると目されるところである︒揖保郡の五町が持つ事業所が九三︑従業者三︑八九六人
であるに拘らず︑流出人口は五︑九四五人︵内姫路への流出三︑八三一人︶の多数を示している︒人口五六︑三四
五人よりすれば略二戸に一人の流出を見ているわけであるし︑郡内事業所従業員数と流入数の差二︑四四三人を加
えれば八︑三八八人となり︑その中少数の学生を除き多くが働きに出ていることになる︒
揖保郡の農家は八︑0四0戸︵二九年調︶あり︑その中五反未満の農家数は四︑七五二戸であり︑これらは先ず
農業のみでは生活困難と見られる︒兼業農家は六︑四二八戸あり︑これらは商業を兼ねる場合もあるが︑多く一部
家族を共他の職揚に送っているものであろう︒こ
4
に吾々はこの地城農村に都市の影響が直接間接強く及んでいるものと見て︑特に西播地方中より揖保郡五ケ町を選び︑そこに於ける農民の購買習慣を検討し︑その中に於ける近
八
423
大都市近郊農村の消費者行動
赤 揖 神 飾 印 加 加 多 加 西 赤 竜 加 相 姫 兵
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穂 保 崎 磨 南 古 西 可 東 市 市 市 市 市 市 県
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︱ ︱ 九 年 調
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四四四芋ニニーにヨ王~三=ーヨ写ー=一
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I I I I I I I I I I I I I I =
九 I I I I I I I I I I I I I I I I
総農家数一三反未満声鱈知
m ‑ 芦立誌︳一に罰上未満
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町 戸 平
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以 上 手 一 咋
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I I I I I I I I I I I I I I I I 以 上
‑0町
29 年 調 専 業 兼 業 別 農 家 数
総 数 専 業 農 家
総 兼
数 県
路 石 生 川 野 市 脇 東 可 西 古 南 磨 崎 保 副
穂
庫 古 穂 兵 姫 明 相 加 竜 赤 西 加 多 加 加 印 飾 神 揖 赤
1 9 8 5 7 8 8 5 4 2 3 0 3 7 6 9 5 4 2 8 0 4 0 8 0 3 0 1 5 1 9 7 6 8 7 5 4 4 4 2 4 7 3 3 2 4 6 1 7 8 2 1 6 6 7 5 3 1 0 2 0 4 8 0 4 0 4 3 1 3
5 8 2 4 0 1 5 5 7 6 8 2 8 9 1 3 7 6 6 1 6 4 1 3 4 1 0 3 4 0 1 714 2 8 5 1 1 4 3 9 5 6 0 1 1 8 4 1 7 9 3 1 6 1 2 1 0 5 1
1 4 0 3 3 8 6 9 8 5 2355 6 0 6 2 9 0 8 3 4 6 4 2 6 0 2 1 5 6 6 5 3 5 3 3710 4 4 8 1 3 1 7 8 7 6 5 6 5 5 6 9 8 4 1 1 6 4 2 8 3 2 6 2
業 農 家 数
賤業を主と 農業を従と
す る も の す る も の
I 8 0 7 3 I 5 9 5 6 5 3 6 9 8 I 3287 1 0 3 5 I 1 3 2 0 1 6 8 I 4 3 8 1 5 1 3 I 1 3 9 5 2 1 2 4 I 1 3 4 0 9 4 6 I 1 6 5 6 6 4 6 I 9 2 0 2 7 4 0 I 2 6 1 3 2 1 8 2 I 1 5 2 8 2 6 6 9 I 1 8 1 2 1 7 2 2 I 4 9 1 1 2 7 4 5 I 2978 2 5 9 1 I 2 8 6 8 5 5 4 3 I 2 6 1 3 3 8 1 5 I 1 1 5 0 2 1 1 2 I 2 4 2 2
大 都 市 近 郊 農 村 の 消 費 者 行 動
1 0
425
調査の期日
調査の地域
・揖保川町
半 田 校 神 部 校 河 内 校
・ 御 津 町 御 津 校 室 津 校
•太子町
竜 田 校 斑 鳩 校 太 田 校 石 海 校
•林田町
林 田 校
•新宮町
ニ 八 一 ︱
︱
大都市近郊農村の消費者行動
一 五 五
︱ ︱ ︱ ︱
五
︱ ︱ 四 二 六 二
五五•O* 七0•五彩
七ニ・五%
七一•1
一彩六五•五形四 四 五〇
二五•O* 五七%一
•O一 六 一 ︱
五 ︱ 五
一 六 一
1 ‑
七四•O~
二︱・ニ%
七1-•五彩
︵揖保川町︑御津町︑太子町︑林田町︑新宮町︶
三一年四月二八日l五月一七日
揖保
郡全
町︒
調査の対象となった母集団揖保郡下一四小学校
この調査に協力せる母集団小学校別の標本数と回答率ほ次の通り︑
調査の概要は次の通りである︒
五 ー 一 九 オ
︱ 1
0 ー ニ 四 豆 ー ニ 九
1 1 1 0
︱ ー
︱ ︱ 四 1
1 一
五 ー
│ 1 1 1
九
四 0
ー 四 四
四五ー—四九
100
九六
九九
四 ニ
︱
五八六
六六六 四 六
一 ︱ ︱
回答者の年令別︵五町平均︶
1 1 1
︑四彩 ‑
1 ‑
︑
I I
三︑三 一
四 ︑
0
一 九 ︑ 五
二二︑ニ 一五︑四 揖保川町 御
津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
五ー:::ニー
0
:::七ー五男
五 七 六 〇 五
三一~四ニー
九 ー ー ニ 八 女 二 七 七 八 二
不詳
四四 五 一
1 ‑
五九
二九 九五
回答者の性別東栗栖校 香
島 校 新 宮 校 越 部 校
質問紙配布数
回 答 者 数
回 答 率1 1 1
一 八 八 一 八
三六六
二 ︱
︱
大都市近郊農村の消費者行動
八一•四彩四七•四彩七六•五彩五八•六彩
四︑九二〇
二︑九九九
六一劣
︵全戸数の約四分の一に当る︶
427
泄帯主の職業
一 ︑
0 四六
二
1 1
一 六
二 ︱ ︱
六一五
七 二 一 九 八
1 1 1 1 1
一 五
一 四 六
= 三 九
回答者の多くが中年代層であったのは︑対象母集団が小学校であったため学童の両親であると推定される︒従っ て現在主として購買に当っている年代層の習慣である︒然しこの調査により若い批代の人々の習慣なり意識なりも
大都市近郊農村の消費者行動
農 林 業
商 業公 務 員 給料生活者
工 業労 務 者 自 由 業 サービス業 そ の 他 無 回 答
三四︑九彩 七 ︑ 七︑九
0
二 0 ︑五
二 ︑ 四
六︑六
四︑四 0 ︑五
四︑八 ︱ 一 ︑
0
不 青 青 主 主 年 年 詳 女 男 婦 人
一 ︑
1
一
五 六
一 ︑
1 ‑
︱ 0 八
1 0
九 一
1
一 一
三 四
四一︑八%
四 0 ︑三
三︑七 三 ︑
0
1 1
︑ ニ
回答者の身分別
五 0 以上
不 詳
四 五
︱ ︱ ︱ ︱ ︱
︱‑︑五 七︑五
五二
︑
営農と生活
四 七
︑
婦人倶楽部
四 一
︑
週刊朝日 家の光
二三
六︑
小学0年生
︱ ︱ ︱ ︱ 九 ︑
主婦の友
五六
︑
月枢雑誌︵ベストニ
0)
の 調 査
では、
揖 御 太 林 新
保 J I ! 津 子 田 宮
町 町 町 町 町
神 戸 新 聞 3 9 . 2 3 4 . 4 4 1 . 3 5 3 . 6 4 7 . o A 紙 1 3 . 4 1 7 . 9 2 1 . 8 1 6 . 0 1 6 . 4 B
II2 1 . 2 2 3 . Q 1 5 . 4 9 . 1 1 9 . 4
C
II1 . 0 0 . 1 ‑ 1 . 4
D 8 . 7 9 . 9 1 3 . 9 1 5 . 7 8.8
E
II1 3 . Q 1 1 . 6 5.4 4.2 5.1 その他 4 . 5 2 . 2 2.1 1 . 4 1 . 9
兵庫県下 1 8 都市に於ける神戸新聞購読状況 ( 7 4 , 5 1 0 世帯) (神戸・姫路・西宮・明石は
29年以降•他ほ31年 3 月の市民生活調査による)
ついての調査を見れば︑ 行為とは多少のズレを生ずることは否めない︒
大都市近郊農村の消費者行動
三 七
︑
平凡
うかゞえないこともない︒然し何れにしても記入者の購買に関しての主観が加わったものであるから︑実際の購買 回答者の文化程度が近代化と密接な関係にあり︑それが購買行動として現われる筈であるので︑購読新聞雑誌に
サ ン デ ー 毎 日
六三
︑
婦人生活
神 戸 新 聞 A 紙 B11 C11 D
IIE
IIそ の 他
3 8 . 8 2 0 . 4 1 7 . 1 9 . 7 5 . 9 3 . 4 4 . 7
二七
︑ 六
︑二
一 四
文芸春秋
主婦と生活
429
いるに拘らず︑各町共五0形を上廻っている︒
H
一 五
四 ︑
一 三 ︑
右を以て見れば調査総数二︑九九九人中︑三︑三九四の新聞購読があるので新聞としては一戸一紙は少くとも入 っていることであり︑その読み方の如何は別として︑新聞の紙面より何等かの形で近代的影響を受けているものと いえよう︒然しその程度については地城︑職業︑年代によって異り︑それが購買行為に必ず現れる筈である︒地元 紙たる神戸新聞の比率が特に高いのは同紙の努力にもよるであろうが︑身近かな地方事情の報導に特に興味を持つ 農村社会の特色を示しているものと言えよう︒月極め雑誌については﹁家の光﹂が群を抜いて多く︑これは農家が 多くを占めているため当然で︑多年に亘る農協との関係︑模倣的︑おつき合い的購買習慣も手伝っての事であろう︒
林田町︑御津町に於て﹁平凡﹂が多く︑その他のものを見ても一般に知的水準は低く︑特に男子に於ては読書の時 間的余裕な含程の筋肉労働の激しさを思わせる︒月極め雑誌の延数は標本数二︑九九九中の三九︑二形の一︑
五であって︑その中︑少年少女向のものを除いたものが︑この地方の文化水準を示すことになるが︑雑誌の種類は
10
を越えているので︑文化の程度に於ては︑数は少くとも雑多な近代的要素を持った人々がいることになる︒0
﹁買物をするのは誰か﹂との質問に対しては主婦というのが圧倒的に多く︑無回答が可なり高い比率を示して
大都市近郊農村の消費者行動
少女
︱ 二 ︑
リーダーズ・ダイジェスト
10 ︑
10 ︑
キング
10 ︑
二五
︑
小説新潮
一 八
︑ 婦 人 公 論
一 五 ︑
婦人の友
一 三
︑
幼稚園クラブ
中学コース
‑ = ‑
一七
おもしろブック
家具寝具の如き高額品については主人の決断に侯つ所があると見えて︑主婦の半にや
4
足りない比率を示している︒洋服の如き一応主婦に委せ得ないと考えられるもの迄主婦によって購買される事実は注意に値する︒他の商品
に於ても自ら選択せざるを得ない趣味娯楽書籍文具等の文化品︑サイズがある靴如きもののみが主人に委されてい
るのみである︒履物としても主婦の買物回数にとても及ばない︒
娘が自ら買う商品は菓子︑バン︑呉服反物︑婦人服及仝生地︑洋品雑貨︑靴履物︑医薬品︑化粧品︑雑誌︑文具
趣味︑娯楽品であり︑息子が自ら買う商品は男子洋服︑雑誌文具︑趣味︑娯楽品︑靴履物︑菓子︑パン等である︒
揖 保 川 町 御 津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
主人 1 1 . 0
9 . 7 1 1 . 6 1 3 . 5 1 1 . 5
主婦
5 2 . 2 5 4 . 7 5 5 . 5 5 3 . 8 5 0 . 3
息子
3.0 4.0 3 . 7 4.3 4.3
娘 4 . 9 6 . 2 5 . 0 4.4 6 . 1
3 0 5 8 6
その他
L L L L L
6 4 7 2 2 無 回 答 汀 匹 皿 盆 碑
大都市近郊農村の消費者行動
主婦
揖 保 川 町 御 津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
26.4 3 4 . 0 3 2 . 6 3 2 . 9 2 7 . 5
主 人 35.4 30.8 3 2 . 0 3 3 . 2 3 2 . 4
7 9 2 6 6 無 回 答 孤 2 7 2 6 2 4 2 9
婦の力が低いとは言えない︒ 主人が自分で買う率の高い商品は男子洋服であるが︑尚それでも主
一 六
ム
31ずか
れよ
う︒
これらは農村に於ける購買品中衣料品が第一で支出額も最も多いこと︑それに次で調味料であることからもうな
大都市近郊農村の消費者行動
主に買物をする人主婦七九形
主 人 八 彩 娘 四 彩 息 子
が圧倒的に強い︒
二彩
一 七
右によって農村家庭に於ける主婦の経済的地位を見ることが出来よう︒従来農家に於ける父権の優先は多く説か
れた所であるが︑金を扱うことを賤しとするためか︑家庭の買物が主として食料品及び日用雑貨であり︑衣類も殆
ど仕事着であれば主婦に委すことが便宜であるためか︑経済面に於ける母権の強さは更に検討を要する問題であろ
う︒農村が近代化するにつれ︑主婦の経済面に於ける発言力が如何に変化するかは注目に値する︒娘︑息子の買物
の仕方には農村の従来の父権砥権の強さから脱脚して既に近代的要素が見られる︒それが農村に於ける家族制度の
崩壊を促進し︑農業生産の近代化の煎しと見てよいかどうか︑本調査後行われた仝地城婦人との座談会に於ける発
言は生産財についての購買には父権が絶対優位であると述べられているが︑奥地は別として既に多少家族の意見を
取り入れる傾向があるように示されているのは既に近代化の一端と見てよかろう︒従って買物について主人の介入
が少いのは︑父権が消費生活にまで立入ることをいさぎよしとしないのか︑生産と村の社会生活上の問題に手一杯
で日常の買物に注意する余裕がないということになろう︒
尚仝地域にある竜野市︵農業の占める比率は前出︶に於ける三十一年二月の婦人会を遥じての市及会議所の﹁買
物に関する調査﹂に於ても多少調査の様式は異っているが︑次の数が示されていて買物に占める地位はやはり主婦
三七三五戸中
残り記入なし
口
近
二粍相 姫 商 姫 百 阪 無
野 生 路 店 路 貨 神 回
地
所 市 市 市 街 市 店 区 答
揖保川町 3 4 . 3 2 2 . 6 1 . 8 1 9 . 3 4 . 0 1 . 4 1 6 . 6 御 津 町 4 8 . 5 0 . 6 0 . 3 2 6 . 5 4 . 7 1 . 3 1 8 . 1 太 子 町 4 8 . 2 4 . 3 0 . 1 2 3 . 8 5 . 8 1 . 6 1 6 . 1 林 田 町 5 6 . 8 7.8 ― 1 5 . 5 2 . 7 1 . 4 1 5 . 7
新 宮 町 5 0 . 7 1 1 . 3 0 . 1 1 4 . 3 3 . 6 1 . 5 1 8 . 4
大都市近郊農村の消費者行動
﹁何処で買物をよくするか﹂との問に対しては︑﹁近所で﹂というのが圧倒的に多い︒
農家の人はその行動範囲が狭いのが一般であるし︑主婦が購買の大部分を果すということであれば︑この数字は
予想され得るところである︒農村に於ける主婦が田畑作業の上に家政炊事を受持ち︑殆ど外出の時間がないことは
既に日本農業年報が明らかにしているから︑改めてこ
4
に指摘する必要のない事実である︒本調査の他の項目の品の値段についての質問につき近くの都市たる竜野市其他の店について値段は安いと答えているのが多いところから︑
一 八
43,3
大都市近郊農村の消費者行動
牛乳屋1
︑種苗店1
︑傘屋1
︑ー
ヽーヽ
一 九
其他4︑計
2 ヽ
洋服仕立2︑
骨董屋
1︑仲立業1︑竹 材
1
︑寝具1︑ブリキ屋
1︑米麦販売1 金物荒物3︑燃料3︑肉屋
3
︑履物
3︑時計3
︑万 屋
2
︑氷屋2︑書店2︑靴屋5
ヽ薪炭5︑衣料品
4 ヽ
文房具
4
︑電機器具4
︑医薬品クバコ
0︑ー食肉卸7︑鮮魚
6︑化粧品店6︑畳6︑農機具5︑肥料飼料 6ヽ
4
自転車業1 4
︑ ︑買わざるを得ないのではないか︒又一方商品知識に乏しいことも伴って︑遠方4
近くの店は恐らく高いと知りつの未知の店での買物に不安をもち︑近くの知合の店に於て交歓を楽しみつ
4
︑結局高くても僅かの値引に優越感との便からであろう︒︶ ︵揖保川町の率のみが特に低いのは近所に店が少<竜野︑姫路両市への交通
近所で買う商品は主として食料品︑調味料︑菓子︑パン︑
各種食料品酒類醤油調味料
コンニャク屋
来ている︒新宮町を例にとれば 親密感を味わいたい農民の気持は推察出来る︒
1 4
ヽ
菓子果実
1 2 飲食店︑
1 1
ヽ
3 ヽ
洋品雑貨
8︑ 日用品であるので︑仝地城の商店構成もそのように出ガラス屋
3︑豆腐 5︑家具建具3︑家庭機械器具
ニ ニ
ー 店
右によって衣料品文化品に多少欠けても値段さえかまわねば日常生活用品は一応近所で間に合うということにな
ろう
近所以外での買物は揖保川町の場合竜野市依存であるが︑竜野市が古くよりこの地城の城下町として長く商業の ︒
中心地であった為め︑自らは商店の充実を今日迄見ていないこと
4
︑交通の便の為めとであろう︒御津町の姫路商店指依存高きは近接して姫路新市城の有力な網干商店背がある為めのものと思われるが︑五町全体として姫路の二
方では商品をあさるのを楽しみながら思いつきの買方をする場合現われる買い方である︒この場合後者と解したい︒
﹁勤め先﹂というのが案外少いのは︑買物の過半が主婦によって行われることより︑勤めの帰りは特殊の商品を除
百貨店に対する選好理由は︑町々で順位は異っているが︑品物豊富︑安値︑気楽に買える︑流行︑交通の便︑勤
先の関係の順になっている︵御津町は流行が第一︶︒百貨店選好の強い人々は恐らく若い世代の人か︑近代的職業の
人々であろう︒それらにしても百貨店利用が比較的に少いのは︑多くの家庭が近代的産業に人を送りながら︑筋肉
労働で︑知的教養を積む余裕が少いのと時間に恵まれないためと判断する外ない︒ き買物に向かないこと
4
言え
よう
︒
であ
るが
︑
ない︒第三ほ町によって順位が異るが︑ く現金︑収入に長く恵まれなかったので︑
大都市近郊農村の消費者行動
百貨店に惹かれる率が低く︑反って商店背に於て買物が行われているのは一驚に値する︒結局百貨店の如き近代化
された店舗による販売様式に不馴れでしっくりしないのと︑百貨店のねらう中産層向の商品が︑周辺農家の生活に
適応しにくい為めと思える︒
そこで姫路で買物をする動機は如何というに︑第一は﹁品が豊富﹂というのである︒
︵全
体の
比率
二九
・一
彩︶
人口密度が粗で購買力の低い農村で各商品を姫路同様豊富にすることは困難であろうから︑多くの商品を眺めるこ
とに憶れをもち選択を楽むため姫路の商店へと動くのは当然であろう︒第二は﹁安い﹂ことである︒農村は所得低
その
場合
多く
︑ 安 い こ と に は 特 に 関 心 が 強 い
︒ 品 質 を 問 題 と し て い な
いことが多い︒農民の安物追求の心理を分析することは興味があり︑問題とする必要があるが︑今資料の持合せが
﹁流行﹂か﹁交通の便﹂か﹁気楽に買える﹂点である︒何れも頷ける理由
﹁気楽さ﹂というのは︑近代的な忙しい人の買方の場合か︑商品知識のない所得の低い人が恐るl¥︱
11
0
435
5町の購買形態 近所以外で買われる商品は別表にゆずるが︑呉服反物は旧来と購買層が変ったため︑土地の店に頼ることが困難になって他の都市まで出掛けることが多くなっている︒男子洋服は他の都市に喰われることの最も甚しい品種である︒即ち洋服を需めようとする人々は︑近代的な環境にあることが多く︑行動範囲も広いからである︒近くの店がその要望を充すことが困難であろうと思われる︒婦人小供服及生地も他に奪われ易い︒趣味娯楽品︑家具寝具なども︑購買の度数が少いため︑近くでは豊富に品を揃えることは困難であろうから︑得ないであろう︒靴履物も漸次服飾化して来たので新しい流行を追って都会へと買物は流れる︒時には洋品雑貨もが都市の賑かさ︑商品指の楽しさに接したい意慾も加わっていることは否めない事実であることを調査は示してい
商品と購買地との関係 る ︒
大都市近郊農村の消喪者行動
都市に奪われるのは値段の為めか︑買手の流行を追う気持も手伝う為めであろう︒ いやでも他所に足を連ばざるを
これら他都市での買物の一部
新宮町九︑九八 この表では︑赤穂市および相生市が甚だしく低位になっているが︑両市とも調査対象地域の西南部に位し︑ 5 町との交通条 件が悪いためである︒したがって竜野市を除いては︑自町と姫路市との関係が最も注意さるべきだろう︒すなわち交通条件が 購買慣習を規定し︑各市町が商圏を形造っているのである︒そういうわけで︑揖保川町︑林田町︑新宮町は砲野と姫路に︑御
津町︑太子町ほ姫路に足を向ける率が多い︒
な お 各 町 の 回 答 延 数 は
︑ 揖 保 川 町 三
︑ 九 一 六 御 津 町 四
︑ 一 九 一 太 子 町 八
︑ 九 一 六 林 田 町 二
︑ 九 六 七
九である︒どの町も無回答が相当多いが︑全体的な購買相を歪ませているとは考えられない︒
揖 保 J l l
町 嘉I 靡 塁 I
畠:I Z 昌 │[
食 料 品 , 調 味 料 8 2 . 6 6.8 1 . 0 3 . 3 0 . 5 5.8 菓 子 , パ ソ 類 7 4 . 1 8 . 3 1 . 3 5 . 0 1 . 0 1 0 . 3 呉 服 , 反 物 1 5 . 2 29.2 1 . 5 3 0 . 7 5 . 5 2.0 1 5 . 9 男 子 洋 服 8.5 1 7 . 6 2 . 1 3 3 . 8 7 . 8 5 . 9 24.3
I婦 人 子 供 服 , 同 生 地 1 5 . 4 2 0 . 1 1 . 3 3 7 . 3 8 . 7 2 . 8 1 4 . 4 洋 品 雑 貨 , 小 間 物 29.2 28.7 1 . 5 2 0 . 3 5 . 6 1 . 3 1 3 . 4 靴 , 履 物 2 0 . 3 3 0 . 2 2.6 29.4 3 . 1 1 . 3 1 3 . 1
大 都 市 近 郊 農 村 の 消 費 者 行 動 医 薬 品 , 化 粧 品 4 3 . 9 24.6 3.3 1 0 . 7 2 . 0 0.2 1 5 . 3 家 具 , 寝 具 類 1 3 . 1 34.2 0.8 2 3 . 5 2 . 6 0 . 5 2 5 . 3 日 用 品 , 家 庭 用 品 5 6 . 5 20.4 1 . 5 5 . 6 2 . 3 1 3 . 7 雑 誌 , 文 房 具 4 2 . 0 34.7 2.0 6.4 0 . 8 0 . 5 1 3 . 6 趣 味 , 娯 楽 品 1 2 . 0 1 6 . 5 2 . 1 26.0 7 . 3 1 . 8 3 4 . 3 平 均 3 4 . 3 22.6 1 . 8 1 9 . 3 4 . 0 1 . 4 1 6 . 6
御 津 町 近 所 竜 野 生 相
1穂 赤
祠姫 白姫 1阪 神
I1塁 無
食 料 品 , 調 味 料 8 6 . 8 0 . 6 0.4 5.0 1 . 0 0 . 2 6 . 0
菓 子 , パ ン 類 8 3 . 4 0 . 4 0.2 6.4 0 . 2 0 . 4 9 . 0
呉 服 , 反 物 3 3 . 4 0 . 9 0 . 4 86.8 9 . 5 1 . 7 1 7 . 3
男 子 洋 服 1 8 . 1 0 . 4 0 . 4 0 . 2 45.3 8 . 0 4.8 2 2 . 8
婦 人 子 供 服 , 同 生 地 3 2 . 9 0 . 6 4 0 . 5 8 . 1 1 . 7 1 6 . 2
洋 品 雑 貨 , 小 間 物 4 7 . 6 0 . 6 0 . 2 0 . 2 26.3 6 . 8 1 . 5 1 6 . 8
靴 , 履 物 4 4 . 5 0 . 6 0 . 2 3 6 . 0 3 . 7 0 . 8 1 4 . 2
医 薬 品 , 化 粧 品 6 0 . 4 o.4
I1 9 . 9 1 . 8 0 . 4 1 7 . 1
家 具 , 寝 具 類 2 2 . 3 0.6 0 . 4 4 2 . 2 4 . 8 1 . 4 2 8 . 3
日 用 品 , 家 庭 用 品 7 0 . 1 0 . 4 0 . 2 9 . 8 2 . 4 0.4 1 6 . 7
雑 誌 , 文 房 具 6 2 . 2 1 . 0 0 . 8 1 7 . 4 1 . 8 0 . 4 1 6 . 4
趣 味 , 娯 楽 品 20.4 0 . 6
i0.2 3 1 . 3 8 . 2 2.2 3 7 . 1
平 均 4 8 . 5 0 . 6 i 0 . 3 2 6 . 5 4 . 7 1 . 3 1 8 . 1
437 大
都 市 近 郊 農 村 の 消 費 者 行 動
太 子
町 i
腐 雷I
塁I
畠I Z │
:塁1 [
食 料 品 , 調 味 料 8 6 . 8 1 . 8 3 . 7 1 . 1 0 . 1 6 . 5
菓 子 , パ ン 類 8 1 . 9 1 . 6 0 . 1 5 . 5 1 . 0 0 . 2 9 . 2
呉 服 , 反 物 2 9 . 3 6 . 4 3 6 . 7 1 0 . 3 2 . 0 1 5 . 3
男 子 洋 服 1 9 . 6 4 . 0 0 . 5 3 8 . 2 7 . 8 6 . 2 2 3 . 7
婦人子供服,同生地 2 4 . 9 4 . 5 0 . 1 4 4 . 4 1 0 . 3 1 . 8 1 4 . 0
洋 品 雑 貨 , 小 間 物 4 5 . 3 6 . 1 2 5 . 9 8 . 8 1 . 3 1 2 . 6
靴 , 履 物 3 9 . 4 5 . 3 0 . 4 3 6 . 5 5 . 1 1 . 1 1 2 . 2
医 薬 品 , 化 粧 品 6 6 . 0 3 . 9 1 1 . 6 1 . 8 1 . 2 1 5 . 5
家 具 , 寝 具 類 2 8 . 2 6 . 6 0 . 1 3 1 . 7 6 . 9 0 . 8 2 5 . 7
日 用 品 , 家 庭 用 品 7 1 . 4 2 . 3 0 . 1 7 . 6 3 . 8 0 . 3 1 4 . 5
雑 誌 , 文 房 具 6 5 . 9 6 . 0 0 . 2 1 0 . 8 2.0 1 . 1 1 4 . 0
趣 味 , 娯 楽 品 2 4 . 6 2 . 4 3 0 . 1 9 . 5 2 . 4 3 1 . 0
平 均 4 8 . 2 4 . 3 0 . 1 2 3 . 8 5 . 8 1 . 6 1 6 . 1
林 田
町│器│贋│塁I ヽ I ~ I i I~ I !
食 料 品 , 調 味 料 8 3 . 0 2 . 0 4 . 8 2 . 7 7 . 5
菓 子 , パ ン 類 7 8 . 9 2 . 8 4 . 5 0 . 7 1 . 0 1 2 . 1
呉 服 , 反 物 4 4 . 8 1 2 . 5 2 2 . 2 5 . 7 2 . 0 1 2 . 8
男 子 洋 服 3 0 . 0 1 0 . 0 2 8 . 3 4 . 1 5 . 9 2 1 . 7
婦人子供服,同生地 4 7 . 4 6 . 0 2 8 . 2 4 . 4 2 . 0 12.0
I洋 品 雑 貨 , 小 間 物 6 3 . 0 6 . 0 1 6 . 4 2 . 0 1 . 3 1 1 . 3
靴 , 履 物 5 9 . 2 6 . 7 1 9 . 7 3 . 0 0 . 7 1 0 . 7
医 薬 品 , 化 粧 品 6 7 . 7 7 . 5 0 . 3 8 . 2 2 . 4 1 . 0 1 2 . 9
家 具 , 寝 具 類 3 6 . 9 1 6 . 0 0 . 3 2 0 . 2 2 . 4 1 . 4 2 2 . 8
日 用 品 , 家 庭 用 品 7 7 . 7 3 . 1 4 . 2 0 . 7 1 4 . 3
雑 誌 , 文 房 具 6 2 . 3 1 1 . 4 8 . 7 1 . 0 1 6 . 6
趣 味 , 娯 楽 品 3 0 . 5 9 . 3 2 1 . 5 3 . 1 1 . 7 3 3 . 9
平 均 5 6 . 8 7 . 8 1 5 . 5 2.7 1 . 4 1 5 . 7 ¥
新 宮
町 i
嘉 雷I
塁ヽ:I ! I
塁9
食 料 品 , 調 味 料 8 6 . 4 4 . 1 0 . 1 2 . 6 0 . 6 0 . 2 6 . 0
菓 子 , パ ン 類 7 9 . 2 3 . 8 0 . 1 0 . 1 3 . 2 1 . 1 0 . 7 1 1 . 8
呉 服 , 反 物 3 4 . 2 1 5 . 6 0 . 2 2 5 . 3 6 . 9 1 . 8 1 6 . 0
男 子 洋 服 2 4 . 7 1 0 . 4 0 . 1 0 . 1 2 8 . 2 6 . 5 6 . 3 2 3 . 7
婦人子供服,同生地 3 7 . 4 1 1 . 7 0 . 1 0 . 1 2 5 . 9 7 . 1 2 . 3 1 5 . 4
洋 品 雑 貨 , 小 間 物 5 1 . 7 1 2 . 1 0 . 1 0 . 1 1 2 . 8 4 . 9 0 . 9 1 7 . 4
靴 , 履 物 4 6 . 0 1 4 . 5 0 . 1 0 . 1 2 1 . 6 2 . 5 2 . 4 1 3 . 8
医 薬 品 , 化 粧 品 5 6 . 6 1 5 . 2 0 . 4 6 . 9 1 . 7 0 . 9 1 8 . 3
家 具 , 寝 具 類 3 2 . 5 1 7 . 6 0 . 1 1 7 . 1 3 . 0 0 . 9 2 8 . 8
日 用 品 , 家 庭 用 品 7 0 . 3 8 . 2 0 . 1 0 . 1 4 . 8 1 . 0 0 . 4 1 5 . 1
雑 誌 , 文 房 具 6 0 . 8 1 4 . 3 6 . 0 1 . 6 0 . 7 1 6 . 6
趣 味 , 娯 楽 品 2 9 . 9 8 . 8 0 . 2 0 . 1 1 6 . 8 6 . 4 1 . 8 3 6 . 0
平 均 5 0 . 7 1 1 . 3 0 . 1 1 4 . 3 3 . 6 1 . 5 1 8 . 4
か︑それとも明らかに近代意識より出ているのかは︑今少 のは次表の通りである︒然しそれが思いつきの結果である 農村に於ても少くとも希望としては正札が多くなっている 化︑店の窪営合理化には論を侯たず正札販売が必要である︒ 消したものが吾国には今日尚地方のみならず︑大都市に於 一方で衝動的に奔放な行動ともなる︒従って調査に当っての記入と実際の購買活動とは必ずしも一致せず︑多少のズあるが︑前近代的販売には値切り︑値引きは一般的商習慣で︑店も消費者も時間的余暇を持ち︑購買力は比較的に低い時に起る現象として︑英国に於ては約七十年以前に姿をてすら可なり広く見られるところである︒消費生活の近代 調査項目の︱つに﹁正札販売に対する意見﹂というのが に慣らされていれば尚更の事である︒ レがあるのが普遥である︒低収入で細的に低く︑事大主義 る︒農村固有の購買法は固定的であり没個性的であるが︑ であるかは︑農村の近代化を調査する場合に重要な点であ 曰購買行為が意識の表現であるか︑衝動としてのもの
大都市近郊農村の消費者行動
ニ 四
439
し詳細の調査に侯たねばならない︒然し百貨店に買物が集まらないと ころより推察すると︑必ずしも後者とは言えないかも知れない︒そう
すると︑正札希望と答えつ
4
︑実際に当っては案外値切る客であるか
︵参
考︶
竜野市に於ける調査に於ては︑正札励行希望は全市の人口構成で農業の 比率が高いに拘わらず七五形を示しているし︑神戸市が板宿地区︑垂水 地区で行った調査も略々七
0
彩を越している︒
二0•四形、
販売方法について﹁店の人がつきまとって充分品物が見られない﹂との記入が多い︵特に女性に多いことに注 意︶︒これは個性のない人の買方︑商品知識のない人の買方であり︑家計に計画性の少い人の買い方である︒吾国 の中産階級一般すら未だこの段階にあるから︑農村からか
4
る希望が出るのは無理からぬことであるが︑農村の人ほ説明もされて売りつけられると遂い買ってしまって後で後悔することが多い為めかも知れない︒然し農民は案外 顔見知りの店でないと買わない習慣が他の項で示されているから︑これがそのま
4
一般の中産階級︵俸給生活者と解したい︶並の一歩近代化した意識的なものだと簡単には決められない︒とは言え若い世代の人は教育の力やいろ いろの文化施設の影響もあり︑叉都会の人より反つて素朴である丈けに行動も強さを示しているので︑或は店の人 がつきまとう位︑気にせぬ人々も多くなっているのではないかと思う︒本調査が小学生を持つ父母の記入である丈
大都市近郊農村の消喪者行動
値 引 希 望 男
性 別 に 見 れ ば 正 札 希 望 男
も知
れな
い︒
女
三ニ
・八
%︑
女
二七・ニ形
二―•五%ーー(無回答多数)
二 五
揖 保 川 町 御 津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
正行 札せ 励よ 3 7 . 5 1 1 . 0 3 0 . 4 3 5 . 0 3 0 . 6
3 0 6 8 4
. 訟 認 邸
2 0
望する
値引を希
2 7
もよい
9 0 9 A A 2
どちらで
7 3 1 1 1 3 1 1
3 1 0 8 1 無回答
1 3 o i
&
2
7
4
2
3
購買の合理化は価格︑品質︑有用性に現れるが︑先ず価格に於ての合理性が追求される︒右の統計はその煎しを
示しているが︑農村の人には文化の浸透が都市なり他の職業の人より遅く︑そのため購買が充分品質と使用価値に
結びついていないことが多い︒従って割安ということに衝動的に動かされて行動することが多いから︑右のような
揖 保 川 町 御 津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
強せよ
A A 5 5 2 値段で勉
5 6 2 3 4 6 5 0 4 8
けよ 景品をつ
2 . 4 1 . 2 1 . 9 2 . 1 2 . 8
2 4 6 4 0 4 1 7 5 5 1 4 7 4 9 無 回 答
﹁値段と景品﹂についてほ ﹁特価品と大売出し﹂については定期的にあった方がよいというのが多いが︑これは最近の如くのべつ幕なしの
売出し︑小供だましのような特価品に消費者があきてしまい︑売らんかなのからくりが見えすいて信用しかねるよ
うになったからであろう︒いかに農民でも度を重ねれば事の真相はつかめるであろうし︑商策のたくましさが反っ
て︑農民を近代化へと狩り立て
4
きたこと4
もなったのであろう︒然し無回答が非常に多く無関心で︑こんなことについて考えて見たことなく︑又考える力もない証拠が現れて︑農村の一面が示されている︒ けにその辺の数字は洟れていると考えられる︒
大都市近郊農村の消費者行動
特売品がよい ょ に常時勉強せ
特売品の代り
揖保川町 御 津 町 太 子 町 林 田 町 新 宮 町
4 7 . 5 1 9 . 7 3 4 . 4 4 4 . 5 4 1 . 5
8 . 9 5 . 1 7 . 3 7 . 1 8 . 5
6 2 3 4 0 無回答
4 3
7 5
5 8
位
5 0
二 六
441
記入をしながら︑景品や特売には案外人が集ることが実情であって︑まだ近代的真の価格に於ける合理性の追求が
深く根を下していない︒然し右の如き記入をなす如くなったことは近代化されつ
4
ある証拠だと言えよう︒以上の各種資料は性別︑年代別︑職業別に集計出来るようになっているから︑その完成を待てば更に吾々の目的
に副う如き傾向を発見出来るかも知れない︒(55誌同号
以上を以て見るに大都市近郊の農村は一般に推測されている程︑現状は未だ近代化されていないという事である︒
農村の生活様式は生産様式の変化稲に近代的要素が取り入れられていないと見ねばならない︒成程近代的商品はい
ろいろと買入れられ用いられているには違いないが︑それらが合理的に利用されていないとしか考えられない︒農
村の近代化の煎芽をいろ/\の面で見たのであるが︑そのテンボも漸次急速に展開するようになるものと思われる
が︑それは今後にありと言わねばならない︒然し部分的には既に可なりの近代化を見せている面も見られる︒例え
即ち昭和二十七年度に大阪府が実施した﹁くすりについての実態調査﹂によると︑農村に於ても︵都心や衛星都
市の中心と比し︑他の職業と比すれば劣るが︶救急薬や体温計︑注射器が家庭に可なり常備されていることなどが
示されていて興味深い︒
農村生活の近代化は農民の近代意識を促進するであろうし︑それは農業のみならず商業工業の合理的経営にもっ
ながること
4
なる︒従って人口の半に近い農村の近代化テンボの如何ほ吾国経済の生産性従って成長についても重要な問題であるし︑もしその一面が前進し︑他の半面が後退或ほ停滞せざるを得ない如き状態にありとせば︑その
大都市近郊農村の消費者行動
ば衛生の面などその一例である︒五 ︑
拙稿参照︶
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