【 様 式 1 5 】
※ 印 欄 記 入 不 要 2 0 1 5 年 8 月 3 1 日
※ 報 告 番 号 応
不
甲
乙 第い い い号
学 位 論 文 等 審 査 結 果 報 告 書
不 動 産 学 研 究 科
学 位 論 文 審 査 委 員 会
主 査
前 川 俊 一
印 副 査
阪 本 一 郎
印 副 査
表 明 榮
印
副 査
宅 間 文 夫
印
学 籍 番 号
88120002
氏
名 金 銀 河
学 位 論 文 題 目
あ い う え お か き く
PFI 事 業 の 活 性 化 に 関 す る 研 究
-官 民 の最 適 なリスク分 担 を中 心 に-
学 位 論 文 審 査 結 果 ○ 合 ・ 否 最 終 試 験 結 果 ○ 合 ・ 否
学 位 論 文 審 査 及 び 最 終 試 験 結 果 の 要 旨 (
1,500
字 程 度 )
日 本 は 厳 し い 財 政 問 題 を 抱 え る が 、 更 新 時 期 を 迎 え た 公 共 施 設 も 多 く 、 効 率 的 な 財 政 運 営 を 求 め ら れ て お り 、 そ の 中 で
PFI
の 手 法 が 着 目 さ れ て い る 。 し か し 、
PFI
事 業 の コ ン ペ の 参 加 者 が 減 少 す る な ど 問 題 が な い 訳 で は な い 。
本 論 文 は
PFI
事 業 の 活 性 化 を さ せ る 方 策 を 検 討 す る た め に 、PFI の 先 進 国 で あ る イ ギ リ ス と 比 較 し な が ら
PFI
事 業 の 実 態 を 明 ら か に し 、PFI 事 業 を 実 施 す る 地 方 自 治 体 の 特 徴 を 明 ら か に し て 、
PFI
事 業 に 参 加 す る 民 間 事 業 者 が 問 題 と 感 じ る 点 を 明 ら か に し た 上 で 、 特 に 問 題 と し て 指 摘 さ れ た リ ス ク 分 担 に 関 し て 理 論 モ デ ル を 使 っ て 最 適 リ ス ク 分 担 を 提 案 し て い る 。
第
2
章 の
PFI
制 度 の 概 要 で は 先 行 研 究 に な ら っ て
PFI
の 先 進 国 の イ ギ リ ス の 制 度 を 紹 介 す る が 、本 論 の 新 規 性 は イギリスの PFI の改 正 である 2012 年 12 月 の新 PF2 、『A new appr oach to public pri vate part nerships』を取 り上 げ、新 制 度 を 導 入 す る に 至 っ た 経 緯(
PFI
に 対 す る 世 論 の 反 対 、 制 度 の 問 題 点 ) を 明 ら か に し た う え で 、 新 制 度 を 紹 介 し て い る 点 で あ る 。 こ の 議 論 を 通 じ て 日 本 で の 検 討 す べ き 課 題 が 明 ら か に な る 。
第
3
章 で は 地 方 自 治 体 が
PFI
事 業 を 実 施 す る 要 因 に つ い て
Tobit
モ デ ル を 用 い て 分 析 す る 。得 ら れ た 結 論 は 先 行 研 究 と 同 様 に 規 模 が 大 き い 都 市 ほ ど
PFI
を 実 施 す る 傾 向 に あ る こ と で あ る が 、 そ の ほ か 一 人 当 た り 課 税 所 得 、 地 方 交 付 税 な ど 財 政 的 要 因 、 職 員 の 給 与 水 準 も 有 意 で あ る こ と を 指 摘 し た の は 日 本 の 先 行 研 究 で は 少 な い 。 ま た 、
PFI
事 業 を 成 立 し な か っ た 事 例 に つ い て も 限 ら れ た 情 報 か ら 整 理 し て い る 。
第
4
章 で は ア ン ケ ー ト・ヒ ア リ ン グ 調 査 を 通 じ て
PFI
事 業 に 参 加 す る 民 間 事 業 者 の 現 在 の シ ス テ ム に 対 す る 不 満 や 改 善 す べ き 点 な ど を 指 摘 し て も ら っ た 。 そ の 調 査 を 通 じ て 民 間 事 業 者 が 契 約 の 変 更 、
VFM
の 不 明 確 さ な ど 様 々 な 事 業 参 加 リ ス ク に 直 面 し て い る こ と が 明 ら か と な り 、 リ ス ク 分 担 に 関 し て 不 満 が あ る こ と が 明 確 に な っ た 。
第
5
章 で は 、 民 間 事 業 者 が 特 に 問 題 に し た リ ス ク 分 担 に 焦 点 を あ て 、 ダ ブ ル サ イ ド モ ラ ル ハ ザ ー ド モ デ ル を 使 っ て 、 理 論 的 に 最 適 な リ ス ク 分 担 ル ー ル を 示 し た 。 理 論 モ デ ル を 使 っ て 実 務 に 活 用 で き る リ ス ク 分 担 ル ー ル を 示 し た こ と は 本 論 の 特 徴 で あ り 、新 規 性 で あ る 。 本 論 文 は 制 度 を 先 進 的 な イ ギ リ ス と 比 較 し な が ら 整 理 す る と と も に 、 地 方 自 治 体 の 取 り 組 み 、 民 間 事 業 者 の 問 題 意 識 を 明 確 に し た う え で 、 理 論 的 な モ デ ル に よ り 実 務 的 に も 適 用 可 能 な リ ス ク 分 担 ル ー ル を 提 案 し て い る 意 味 に お い て 、 不 動 産 に 関 す る 質 の 高 い 論 文 と 認 め ら れ る 。
最 終 審 査 は
7
月
28
日( 火 )に 主 査 と 副 査
3
名 が 出 席 し て 行 わ れ 、各 種 質 問 に 対 し て 適 切 に 対 応 し た 。
以 上 の 結 果 、 金 銀 河 は 博 士 ( 不 動 産 学 ) の 学 位 を 得 る 資 格 が あ る と 認 め る 。