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雑誌名 共立女子短期大学看護学科紀要

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Academic year: 2021

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(1)

精神障害者の退院支援に求められるもの : 障害者 自立支援法と精神障害者の退院についての文献検討 から

著者名(日) 石川 幸代

雑誌名 共立女子短期大学看護学科紀要

巻 5

ページ 1‑6

発行年 2010‑02

URL http://id.nii.ac.jp/1087/00002618/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止

http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

精神障害者の退院支援に求められるもの

障害者自立支援法と精神障害者の退院についての文献検討から

石川幸代

The Necessity o f  the Support o f  Discharging f o r  People  who have Mental  D i sorders 

Y u k i y o  

ISHIKA W A 

The p u r p o s e  o f  t h i s  s t u d y  i s   f i n d i n g  t h e  i s s u e s  a b o u t  t h e  s u p p o r t  o f  d i s c h a r g i n g  f o r  p e o p l e .   who hav

m e n t a ld i s o r d e r s  t h r o u g h  r e f e r e n c e s .  a n d  make c l e a r  t h a .   t t h e  t h i n g s  o f  r e q u e s t i n g   f o r  n u r s e .  The s u b j e c t  o f  t h i s  s t u d y  i s   s e v e n t e e n  r e f e r e n c e s .  The c o n t e n t s  o f  s e v e n t e e n  r e p o r t s   were d i v i d e d  i n t o  s i x  g r o u p s .  a s  f o l l o w s .  

1 )   The t h i n g s  c o n c e r n e d  t h e  l a w .  s y s t e m  a n d  a d m i n i s t r a t i o n .  

2 )   The r e p o r t s  o f  p r a c t i c e s  a b o u t  t h e  s u p p o r t  o f  d i s c h a r g i n g  f o r  p e o p l e .  who h a v e  m e n t a l   d i s o r d e r s .  

3 )   The t h i n g s  c o n c e r n e d  t h e  i n p a t i e n t s  t h a t  a r e  i n   a  h o s p i t a i  f o r  a  l o n g  t i m e .   4 )   The h o u s i n g  

5 )   The community c a r e   6 )   The t r e a t m e n t  

Key words: 障害者自立支援法,精神障害者.退院,支援,看護

I 圃はじめに

わが国の精神科入院患者は約 3 3 万人と推計さ れており,諸外国に比べ非常に多いのは周知の とおりである。このような中で. 2 0 0 4 年厚生労 働省精神保健福祉対策本部は,入院医療中心か ら地域生活中心へという方針に基づき. i 精神 保健医療福祉の改革ピジョン」を提示した。こ の内容において,受け入れ条件が整えば退院可 能な者とされる約 7 2 . 0 0 0 人の精神科入院患者を 今後 1 0 年間で解消すると発表した。また. 2 0 0 6   年1 0月には,障害者自立支援法が施行され.精 神保健福祉法などの関連する法律も改正された。

障害者自立支援法は,障害者の福祉サーピスの

一元化,重層的で包括的な相談支援体制. 自立 支援事業を含む総合的な自立支援システム.ラ イフステージに応じたサービス提供を謡ってい るが,利用者負担の問題をはじめとして,さま ざまな問題点が挙げられているのも事実である。

このように目まぐるしく変化する法律や制度

の中で.制度を利用する人たちゃ実際に支援を

行う現場のスタッフからは.制度の活用に追い

っけないということや,また変わるのではない

かという不安の声をたびたび耳にしている。そ

のような状況において,精神障害の退院支援求

められるものはどのようなことであるのか.ま

た看護者はどのような支援を行うことができる

のかを明らかにし制度の活用することに柔軟

(3)

共立女子短期大学看護学科紀要 第 5 号 ( 2 0 1 0 ) に対応しながらも.本質を見失わない退院支援

について考える機会としたい。

n . 研究の目的

障害者自立支援法の施行後,精神障害者の退 院支援がどのように行われているかということ について,障害者自立支援法が施行された 2 0 0 6 年 1 0 月以降から 2 0 0 8 年 9 月までの 2 年間の文献

を通じて明らかにし,今後の精神障害者の退院 支援に関して看護師に求められるものを考察す る 。

E 研究方法 1  .研究期間

2 0 0 9 年 4 月 ‑9 月 。 2 . 対象文献

2 0 0 6 年 1 0 月から 2 0 0 8 年 9 月までの 2 年間に,

障害者自立支援法に基づく精神障害者の退院促 進に関する文献について医学中央雑誌 web 版 にて検索を行った。キーワードは. r 障害者自

立支援法 J . r 精神障害者 J . r 退院」とし,検索

を行った。原著論文のみでは件数が非常に少な いため.今回は原著論文.総説.解説を対象文 献とした。

3 . 分析方法

各々の文献が提示する精神障害者の退院支援 に関して提示する課題について抽出し今後の 精神障害者の退院支援において,看護者に求め

られるものを分析,考察した

o

N. 結 果

対象とした文献は1 7 文献で.表1.のとおり である。

1 7 の文献の報告内容については.1.法律と 制度・行政に関するもの. 2 . 退院支援の実践 報告. 3 . 長期に入院に関するもの. 4 . 居住 等に関するもの. 5 . 地域ケアに関するもの,

6 . 治療に関するもの,に分類された(表 2) 。 また,分類した文献毎に提示している課題を 抽出すると表 3 のようになった。rI.法律と

制度・行政に関するもの』が提示する課題は.

「当事者中心の協働を行うこと J . r 精神科医療

に従事する多くの医師・看護師が主体となり.

地域全体の人々が安心して暮らせる地域づくり に積極的に参画すること J . r 障害者自立支援法

に含まれないメンタルヘルス,医療導入,家 族支援等の精神保健活動」などであった。 r 2 .

退院支援の実践報告』が提示する課題は. r ボ ランテイア活動や啓蒙活動を通じて地域住民の 理解を求めていくこと J . r 患者の持っている力

に働きかけること J . r 実体験を積むことを支援 すること J などであった。 r 3 . 長期に入院に 関するもの』が提示する課題は. r 個々の退院

阻害要因を明らかにして環境調整のアプローチ に取り組むこと J . r 全体的な生活支援体制のプ ランニングと継続したモニタリング J . r 意識的

に長期入院者のニーズに向き合い.既存のサー ビスを拡充させ,新たな事業を活用できるよう に地域を育てていくこと」などであった。 r 4 .

居住等に関するもの』が提示する課題. r 障害

者自立支援法とその関連法の整備を第一歩とし て.本格的な脱施設化とそれを支える地域地域 支援体制づくり J . r 地域との連携を深め,住居 の確保 J . r 家族関係の調整や修復のためのソー シャルワーク J などであった。 r 5 . 地域ケア

に関するもの」が提示する課題は. r グループ

ホームをはじめとする居住支援系サービスの充 実 J . r 6 . 治療に関するもの』が提示する課題 は. r 退院準備プログラム1)の実践」であった。

V . 考 察

1.地域における支援体制づくりの必要性 報告内容の分類について. 1‑4 に共通して 提示している課題は,地域において精神障害者 の支援体制をどのように整えるかということで ある。精神障害者が退院し生活する場は当然の ことながら地域であるが.十分な理解が得られ ているとは言い難いのが現状であると考える。

一人でも多くの地域住民が精神障害者について 理解し.受け入れようとする姿勢をもっために

‑ 2 一

(4)

は,多くの文献が示唆しているように,精神障 害者について知識があり,実際にケアをしてい る医療従事者が地域に出向いて理解を求めてい く役割をとる必要があると考えるつ病院内だけ の支援委とどまらず,地域における啓蒙活動な となを積極的に行っていくことが看護師にも求め られるのではないかと考える。

2 . 普遍的な看護・支援

実践報告の文献で共通して提示していること は,患者の持っている力を信じて働きかけるこ とや多職種連携など,これまでと変わらない精 神看護,支援である。このことは,新しい法律 が制定され.

I~IJ 度が変化しでも,患者を看護す

る基本は変わらないということである。法律や 制度が目まぐるしく変化しその活用に不安が あったとしても,患者と向き合い看護する際は,

これまでと変わらない看護を,白信を持って提 供することが求められるものと考える。

3 . 柔軟な法律,制度,サービスの整備と見直 し

報告内容の分類について. 1 と 3 に共通して 提示している課題は,法律,制度,サービスに 関しては.現場の実践を踏まえた運用の見直し を柔軟に行っていく必要があるということであ る。受け入れ条件が整えば退院可能な者とされ る約 7 2 . 0 0 0 人の精神科入院患者を今後 1 0 年間で 解消するためには,長期入院患者の支援ニーズ を把握していくことが不可欠で、あるとも考えら れる。したがって,現場で実際に退院支援を行 う看護 O i!iは.患者(利用者)の立場に立って.

本当に必要な支援を得ることができているのか ということを念頭に置き,必要な支援が得られ ない場合は,行政に働きかけていくことも必要 ではないかと考える。

V I . まとめ

以仁の考察から,精神障害者の退院支援に関 して看護仰に求められるものは以下のとおりで あると考える。

1.精神障害者の退院後の生活を支える地域支

援体制づくりに積極的に参加することが必要 である。

2 . これまで実践してきた精神看護に自信を持 ち,今後も継続する。

3 . 現行の法律.制度,サービスについて利用 者の立場に立ち,活用しにくい場合には.行 政に働きかけていくことが必要である。

引用・参考文献

1)佐藤さやか,池 J i llI恵美.安西信雄他:退院 促進のために必要な心理社会的治療精神障 害とリハビリテーション 1 0 巻 2 号 , P 1 0 7 ‑ 1 1 4 .   2 0 0 6 .  

2 ) 熊谷直樹:精神障害者支援と障害者自立支 援法支援現場の視点、から,精神科臨床サ ービス, 6 巻 4 号 , P 3 9 4 ‑ 4 0 2 ,  2 0 0 6 .   3 ) 古屋竜太:精神障害者に対するサービスと

利朋方法 社会的入院者の退院促進のた めの障害者自立支援法の利用の仕方,精 神科臨床サービス, 6 巻 4 号 , P 4 3 7 ‑ 4 4 2 .   2 0 0 6 .  

4 ) 伊 i 幸雄一:施設別に見た自立支援サービス の利用の仕方 グループホームを核とする 居住系支援サービスの展望,精神科臨床サ ービス, 6 巻 4 号 , P 4 6 7 ‑ 4 7 3 ,  2 0 0 6   5 ) 山内はるひ:事例から見た自立支援新し

い可能性 長期入院者への生活支援と障害 者自立支援法,精神科臨床サービス, 6 巻

4 号 , P 4 8 6 ‑ 4 8 8 ,  2 0 0 6 .  

6 ) 江畑敬介:I 符害者自立支援法時代の精神│母 害者退院促進と地域ケアの考え方,精神障 害とリハビリテーション. 1 0 巻 2 号 , P 9 9  

1 0 6 .   2 0 0 6 .  

7 ) 荒田寛:退院促進のために必要なチーム・

地域ケア,精神│障害とリハビリテーション,

1 0 巻 2 号 , P 1 3 2 ‑ 1 4 0 ,  2 0 0 6 .  

8 ) 松原三郎:長則入院から地域生活へ 障害

者自立支援法施行と退院促進,精神障害

とリハビリテーション, 1 0 巻 2 号 , P 1 3 2  

1 4 0

, 

2 0 0 6 .  

(5)

共立女子短期大学看護学科紀要 第 5 号 ( 2 0 1 0 )

9 ) 山内はるひ:仲間の力を活用したかかわり 山本病院における退院促進支援事業の実践 報告,精神障害とリハビリテーション .11

巻 l 号. P 2 1 ‑ 2 8 .   2 0 0 7 .  

1 0 ) 末永カツ子:障害者自立支援法を活かして 連携・協働を 精神障がい者地域生活支援 の充実のために

1 1 ) 大石 I 1 1 実.病院敷地外に事業を立ちあげ.

地域移行支援を進める,午前

111

科看護. 3 4 巻

10~.

P 4 2 ‑ 4 3 .   2 0 0 7 .  

1 2 ) 横内春美.鈴木正子,進藤孝子他: g l 立支 援施設入居に向けた退院支援における看護 の役割.精神科看護. 3 4 巻 1 0 号. P 4 2 ‑ 4 3 .   2 0 0 7 .  

1 3 ) 武田賢一:障害者自立支援法「時代」の精 神障害者地域生活支援「施設・事業J.精 神障害とリハビリテーション .11 巻 2 号.

P 1 3 2 ‑ 1 3 7 .   2 0 0 7 .  

1 4 ) 山下俊幸:自立支援医療(精神通院医療)

の現状と課題.精神障害とリハビリテーシ ヨン. 1 1 巻 2 号. P 1 4 2 ‑ 1 4 7 .   2 0 0 7 .   1 5 ) 進 藤 義 夫 : 地 域 に お け る 障 害 者 自 立 支 援

i 去の影響,精神療法. 3 4 巻 1 号. P 4 3 ‑ 4 9 .   2 0 0 8 .  

1 6 ) 大 池 ひ ろ 子 : 長 野 県 の 地 域 生 活 移 行 の 取 組 入所施設及び i 青院ア病院からの地域生 活移行.ノーマライゼーション. 2 7 巻 1 2 サ ,

P 1 8 ‑ 1 9 .   2 0 0 8 .  

1 7 ) 伊藤哲寛:退院・地域移行支援のあり f j を 問う 退 院 支 援 施 設 問 題 中 間 施 設 論 争 と障害者の権利保障.精神神経学会雑誌.

1 1 0 巻 5 号. P 4 0 5 ‑ 4 1 0 .   2 0 0 8 .  

1 8 ) 厚 生 労 働 省 精 神 保 健 福 祉 課 : 精 神 障 害 者 退院促進支援事業実施要綱「精神科看護 J . 3 0 ( 8 ) .   P 4 0 ‑ 4 3 .   2 0 0 3 .  

1 9 ) 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企 画課:障害者自立支援法要綱. 2 0 0 6 .  

‑ 4 一

(6)

表1.対象文献一覧

タイトノレ 著者(筆頭) 渇 ,

1

食雑誌 発表年月 精 神 障 害 者 支 援 と 障 害 者 自 立 支 援 精神科臨床サ ビス

2 0 0 6 .   1 0   法 支 援 現 場 の 視 点 か ら 熊谷直樹

6 巻 4 号 P394‑402 精 神 障 害 者 に 対 す る サ ー ビ ス と 利

用 方 法 社 会 的 入 院 者 の 退 院 促 進

古屋竜太 精神科臨床サービス

2 0 0 6 .   1 0   2  の た め の 障 害 者 自 立 支 援 法 の 利 用 6 巻 4 号 P437‑442

の 仕 方

施 設 別 に 見 た 自 立 支 援 サ ー ビ ス の

精神科臨床サービス 3  利 用 の 仕 方 グ ル ー プ ホ ー ム を 核 伊 f 幸雄一

6 巻 4 号 P467‑473 2 0 0 6 .   1 0   とする居住系支援サービスの展望

事 例 か ら 見 た 自 立 支 援 新 し い 可

精神科臨床サービス 4  能 性 長 期 入 院 者 へ の 生 活 支 媛 と 山内はるひ

6 巻 4 号 P486‑488 2 0 0 6 .   1 0   障 害 者 自 立 支 援 法

│場害者自立支援法時代の精神障害 精 神 障 害 と リ ハ ビ リ ァ

5  江 リ : l U 敬 介 ーション 2 0 0 6 .   1 1   者 退 院 促 進 と 地 域 ケ ア の 考 え 方

1 0 巻 2 号 P99‑106 退 院 促 進 の た め に 必 要 な 心 理 社 会 精 神 障 害 と リ ハ ビ リ テ

6  佐藤さやか ーション 2 0 0 6 .   1 1  

的 治 療

1 0 巻 2 号 PI07‑114 退院促進のために必要なチーム・地 おけ中障害とリハピリテ

7  荒 因 究 ーション 2 0 0 6 .   1 1  

域ケア 1 0 巻 2 号 P121‑126

長 期 入 院 か ら 地 域 生 活 へ 障 害 者 精 神 障 害 と リ ハ ビ リ ァ

松 原 三 郎 ーション 2 0 0 6 .   1 1   8  自立支援法施行と退院促進

1 0 巻 2 号 P132

1 4 0 仲 間 の 力 を 活 用 し た か か わ り μ l   精神│路害とリハビリテ

9  本 病 院 に お け る 退 院 促 進 支 援 事 業 山内はるひ ーション 2 0 0 7 .   6 

の実践報告 1 1 巻 1 号 P21‑28

障 害 者 自 立 支 援 法 を 活 か し て 連

精神科看護 1 0   携・協働を 精 神 障 が い 者 地 域 生 活 末永カツ子

3 4 巻 1 0 号 P35‑40 2 0 0 7 .   9  支 援 の 充 実 の た め に

病院敷地外に事業を立ちあげ、地域

大石由実 精神科看殺

2 0 0 7 .   9  1 1  

移行支援を進める 3 4   巻 1 0 号 P42‑43 自 立 支 援 施 設 入 居 に 向 け た 退 院 支

J

横内春美 精神科看護

2 0 0 7 .   9  1 2  

援 に お け る 看 護 の 役 割 3 4 巻 1 0 号 P42‑43 障 害 者 自 立 支 援 法 r n 寺代

j

の精神障 精 神 障 害 と リ ハ ピ リ テ

1 3   武 田 康 一 ーション 2 0 0 7 .   1 1   害者地域生活支援「施設・事業」

1 1 巻 2 号 P132‑137 自立支援医療(精神通院医療)の現 精 神 障 害 と リ ハ ビ リ テ

1 4   山下俊幸 ーション 2 0 0 7 .   1 1  

状 と 課 題

1 1 巻 2 号 P142‑147 地 域 に お け る 障 害 者 自 立 支 援 法 の

進藤義夫 精 神 療 法

2 0 0 8 .   2  1 5  

影 響 3 4 巻 l 号 P43‑49

長 野 県 の 地 域 生 活 移 行 の 取 組 入

ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン 1 6   所 施 設 及 び 清 院 ア 病 院 か ら の 地 域 大池ひろ子

2 7 巻 1 2 号 P18‑19 2 0 0 8 .   2  生活移行

退院・地域移行支援のあり方を問う

精 神 神 経 学 会 雑 誌

2 0 0 8 .   5  1 7   退 院 支 援 施 設 問 題 中 間 施 設 論 争 伊藤哲寛

1 1 0 巻 5 号 P405 ‑410 

と障害者の権利保障

(7)

共立女子短期大学看護学科紀要 第 5 号 ( 2 0 1 0 )

表 2 . 報告内容の分類

法律と制度・行政に I~.l するもの

4{ 牛

退院支援の実践報告 4  , 牛 {

長期に入院に関するもの 3 f ' 牛

4  地域ケアに関するもの

3件

居住等に関するもの

2

治療に関するもの H 牛

表 3 . 提示している課題 1  .法律と制度・行政に関するもの

‑当事者中心の協働を行うこと。

‑精神科医療に従事する多くの医師・看護師が主体となり、地域全体の人々が安心し て暮らせる地域づくりに積極的に参画すること。

‑障害者自立支援法に含まれないメンタルヘルス、医療導入、家族支援等の精神保健 i 舌弱

j

‑障害者権利条約を実現する法律の制定

‑制度/システムの一元化とサービスの多元化

‑医療サービスと福祉サービスの統合

‑高額治療継続者

‑合併症の範囲

‑指定医療機関の指定 2 . 退 院 支 援 の 実 践 報 告

‑ボランティア活動や啓蒙活動を通じて地域住民の理解を求めていくこと。

‑患者の持っている力に働きかけること。

‑実体験を積むことを支援すること。

‑態者の力を信じること。

‑多職種が最後まであきらめずに支えること。

‑専門職が仲間・地域の人たちと手を取り合って生活支援ネットワークの網の目を紡 ぐこと。

3. 長期入院に関するもの

‑個々の退院阻害要因を

l

列ら方、にして環境調整のアプローチに取り組むこと。

‑全体的な生活支援体制のプランニングと継続したモニタリング。

意識的に長期入院者のニーズに向き合い、既存のサービスを拡充させ、新たな事業 を活用できるように地域を育てていくこと。

‑長期入院者のニーズを隙害福祉計画に反映させることができるように地域全体で取 り組んでいくこと。

‑サービスの運用については、現場の実践に基づく見直しを行うこと。

‑障害程度区分

‑就労に関する基盤の整似

l

‑居住施設の整備

4. 地域ケアに関するもの

‑障害者自立支援法とその関連法の整備を第一歩として、本格的な脱縮設化とそれを 支える地成支援体制づくり。

‑地域との連携を深め、住居の確保。

‑家族関係の調整や修復のためのソーシャルワーク。

‑患者を取り巻く支援体Hi

IJ

や退院後の地域の環境の問題である環境因子を明確にする こと。

5. 居住等に関するもの

‑グループホームをはじめとする「居住支援系サービス」の充実

6.

治療に関するもの

.  r 退院準備プログフム J

1)

の実践

参照

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