「最新問題と受験対策」平成26 年4月版/追補 第40 回学科試験 解答・解説 (制作:社会保険研究所) 1 問1 【解答】e (1)×:健康保険法における保険給付には、療養の給付と出 産育児一時金等の現金給付があり、出産(正常分娩)も保 険給付の対象となる。但し正常分娩は、療養の給付の対象 にはならない。(健康保険法1条及び 52 条) (2)×:設問中、「5 年間」とあるのは「3 年間」の誤りであ る。(保険医療機関及び保険医療養担当規則(以下「療担 規則」という)9 条) (3)×:泥酔により生じた事故については、保険者は保険給 付の全部又は一部を行わないことができる。(健康保険法 117 条) (4)○:(健康保険法 53 条) 問 2 【解答】a (1)○:(療担規則 11 条 2 項) (2)○:(療担規則 8 条) (3)×:精神通院医療は、障害者総合支援法による公費負担 医療である。(障害者総合支援法施行令1条の 2) (4)×:保険診療に従事する医師は、厚生労働大臣の登録を 受けた医師でなければならない。(健康保険法 64 条) 問 3 【解答】b (1)×:とろみ剤やフレーバーの費用は、療養の給付と直接 関係ないサービス等とはいえないので、患者から費用を徴 収することができない。(療養の給付と直接関係ないサー ビス等の取扱い通知) (2)○:(健康保険法 68 条 1 項) (3)○:(健康保険法 37 条) (4)×:訪問看護指示書は、保険医ではなく患者が選定する 訪問看護ステーションに対して交付するものである。(療 担規則 19 条の 4) 問 4 【解答】a (1)○:(健康保険法 110 条) (2)○:(介護保険法 19 条) (3)×:設問中、「都道府県知事」とあるのは「地方厚生局長 等」の誤りである。(基本診療料の施設基準等及びその届 出に関する手続きの取扱い通知、特掲診療料の施設基準等 及びその届出に関する手続きの取扱い通知) (4)×:設問中、「その翌日」とあるのは「その日」の誤りで ある。(健康保険法 38 条) 問 5 【解答】e (1)×:深夜加算における深夜とは、いずれの季節において も午後 10 時から午前 6 時までの間をいう。(A000 初診料 「注 7」の通知) (2)×:設問中、「3 割」とあるのは「5 割」の誤りである。(A 000 初診料「注 4」の通知) (3)×:設問の場合は同一日複数科初診料を算定できる。初 診の診療科と再診の診療科の順番は問わない。(A000 初 診料医療課事務連絡(以下「医療課事務連絡」を単に「事 務連絡」という。)) (4)○:(A000 初診料の通知) 問 6 【解答】b (1)×:電子メール又はファクシミリによる再診の場合は、 時間外等の加算は算定できない。(A001 再診料「注 5」の 通知) (2)○:(A000 初診料「注 5」の通知) (3)○:(A002 外来診療料「注 6」の通知) (4)×:熱傷処置は、外来診療料に包括されていないため、 使用した薬剤と合わせて算定できる。(A002 外来診療料 「注 6」) 問 7 【解答】e (1)×:電話による小児特定疾患カウンセリングは算定でき ない。(B001「4」小児特定疾患カウンセリング料の通知) (2)×:乳幼児加算・幼児加算は、産婦・生母の入院に伴っ て健康な乳幼児を在院させた場合は算定できない。(A208 乳幼児加算・幼児加算の通知) (3)×:医師事務作業補助体制加算は、入院期間が通算され る再入院の初日においては算定できない。(A207-2 医師事 務作業補助体制加算の通知) (4)○:(A236-2 ハイリスク妊娠管理加算の通知) 問 8 【解答】c (1)○:(A210 難病等特別入院診療加算の通知) (2)×:急性期看護補助体制加算は、入院期間が通算される 入院の初日を起算日として 14 日を限度に算定する。(A 207-3 急性期看護補助体制加算の通知) (3)○:(C100 退院前在宅療養指導管理料の通知) (4)○:(入院料等「通則」の通知) 問 9 【解答】e (1)×:悪性腫瘍特異物質治療管理料の月 2 回目以降の費用 は算定できない。(B001「3」悪性腫瘍特異物質治療管理 料の通知) (2)×:精神病棟においては、総合入院体制加算は算定でき ない。(A230 精神病棟入院時医学管理加算の通知) (3)×:特定薬剤治療管理料に係る血中濃度測定の費用は、 月の 2 回目以降は算定できない。(B001「2」特定薬剤治 療管理料の通知) (4)○:(A109 有床診療所療養病床入院基本料の通知) 問 10 【解答】d (1)○:(B001「11」集団栄養食事指導料の通知) (2)○:(B001「7」難病外来指導管理料の通知) (3)○:(C002 在宅時医学総合管理料の通知) (4)○:(B000 特定疾患療養管理料の通知)
「最新問題と受験対策」平成26 年4月版/追補 第40 回学科試験 解答・解説 (制作:社会保険研究所) 2 問 11 【解答】e (1)×:在宅療養指導料は、同時に複数の患者に行った場合 は算定できない。(B001「13」在宅療養指導料の通知) (2)×:難病外来指導管理料は、電話により療養上の指導を 行った場合は算定できない。(B001「7」難病外来指導管 理料の通知) (3)×:在宅患者訪問診療料は週 3 回を限度として算定する が、厚生労働大臣が定める疾病等に該当する多発性硬化症 の患者はこの限りでない。(C001 在宅患者訪問診療料の通 知) (4)○:(C000 往診料の通知) 問 12 【解答】a (1)○:(画像診断「通則」の通知) (2)○:(D219 ノンストレステストの通知) (3)×:手術と同時に行った内視鏡検査は、別に算定できな い。(内視鏡検査に係る共通事項の通知) (4)×:開設者が同一の場合には、在宅患者緊急入院診療加 算は算定できない。(A206 在宅患者緊急入院診療加算の 通知) 問 13 【解答】c (1)○:(検体検査実施料「通則 3」外来迅速検体加算の通知) (2)×:設問中、「片側ごとに」とあるのは「両側について一 連として」の誤りである。(E002「4」乳房撮影の通知) (3)○:(E001 写真診断の通知) (4)○:(診断穿刺・検体採取料「通則」の通知) 問 14 【解答】b (1)×:入院時初回加算は、「注」に掲げる検査を 10 項目以 上行った場合でなければ算定できない。(D007 血液化学検 査「注」の通知) (2)○:(Ⅾ002 尿沈渣(鏡検法)の通知) (3)○:(F400 処方せん料の通知) (4)×:設問の場合、18FDG製剤の費用は、所定点数に含ま れ算定できない。(E101-2 ポジトロン断層撮影の事務連 絡) 問 15 【解答】d (1)○:(G020 無菌製剤処理料の通知) (2)○:(注射「通則 3」生物学的製剤注射加算の通知) (3)○:(F100 処方料「注 4」の通知) (4)○:(G005 中心静脈注射の通知) 問 16 【解答】e (1)×:精神科作業療法は、治療上の必要がある場合には、 病棟や屋外など専用の施設以外において実施した場合も 算定できる。(I007 精神科作業療法の通知) (2)×:設問中、「発症日」とあるのは、「当該疾患名と治療 開始日」の誤りである。((H004 摂食機能療法の通知) (3)×:複数の職種が共同して指導を行った場合に算定でき るものであり、単一の職種の複数名による指導は算定で きない。(I011-2 精神科退院前訪問指導料の通知) (4)○:(H007-2 がん患者リハビリテーション料の事務連絡) 問 17 【解答】b (1)×:設問中、「30 単位」とあるのは「18 単位」の誤りで ある。(H001 脳血管疾患等リハビリテーション料の通知) (2)○:(J039 血漿交換療法の通知) (3)○:(I000 精神科電気痙攣療法の通知) (4)×:内視鏡的止血術の手技料は、手術料に含まれ別に算 定できない。(K721 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 の通知) 問 18 【解答】d (1)○:(J001 熱傷処置の通知) (2)○:(J038 人工腎臓の通知) (3)○:(H003-2 リハビリテーション総合計画評価料の事務 連絡) (4)○:(J003 局所陰圧閉鎖処置(入院)の通知) 問 19 【解答】c (1)○:(L008-2 低体温療法の通知) (2)×:長期療養患者褥瘡等処置の算定に係る褥瘡処置は、 圧迫性潰瘍に対する処置を含む。(J001-5 長期療養患者褥 瘡等処置の通知) (3)○:(K920 輸血の通知) (4)○:(L001-2 静脈麻酔の通知) 問 20 【解答】a (1) ○:(M000-2 放射性同位元素内用療法管理料「注 1」「注 2」 「注 3」及び通知) (2) ○:(麻酔「通則」の通知) (3)×:設問の場合、画像診断の所定点数は別に算定できる。 (M000 放射線治療管理料の通知) (4)×:設問中、「10 個」とあるのは「5 個」の誤りである。 (K936 自動縫合器加算の通知)
第 40 回実技試験問1 解説 (制作:社会保険研究所) 3
問1解説 (田中 政博)
○健保組合単独の家族・外来です。従って、レセプトは「医科入院外」を使用し、「保険種別 1」欄の「1」、「保険種別 2」欄の「1」 及び「本人・家族」欄の「6」を○で囲みます(「保険種別 1」及び「保険種別 2」は、○で囲むことの省略可)。 4/2 再診料 ・皮膚科において黄色腫で治療継続中です。明細書発行体制等加算の施設基準適合届出診療所なので、A001 再診料(診 療所)72 点、同「注 11」明細書発行体制等加算 1 点=73 点を算定します。 ・レセプト 明と記載します。 ・診療内容が診察、検体検査なので、A001「注 8」外来管理加算 52 点を算定します。 検査料 ・尿一般は、D000 尿中一般物質定性半定量検査の 26 点を算定します。 ・B-Vは、Ⅾ400 血液採取「1」静脈 20 点を算定します。 ・末梢血液一般はD005 血液形態・機能検査の「5」21 点、HbA1cは同検査の「9」49 点を算定し、合わせて 70 点で す。 ・TP(総蛋白)、Alb(アルブミン)、AST、ALT、γ-GT、LD、T-Bil(総ビリルビン)、ALP、CK、BUN(尿 素窒素)、Cre(クレアチニン)、UA(尿酸)、Glu(グルコース)、Na(ナトリウム)、Cl(クロール)、K(カ リウム)、 T-cho(総コレステロール)、TG(中性脂肪)、HDL-cho(HDLコレステロール)、LDL-cho(L DLコレステロール)は、すべてD007 血液化学検査「注」の項目数により包括算定をする検査です。1 回に採取した 血液を用いて 5 項目以上行った場合は、項目数による所定点数により算定します。この場合は、18 項目(NaとCl は併せて 1 項目、T-cho、HDL-cho 及びLDL-cho は主たるもの 2 項目)なので、10 項目以上の 117 点を算定しま す。 ・リポ蛋白分画(HPLC法)はD007 血液化学検査の「36」130 点、アポリポ蛋白(AⅠ、AⅡ、B、CⅡ、CⅢ、E) は、3 項目以上測定しているので同「26」94 点を算定し、合わせて 224 点です。 ・CRPは、D015 血漿蛋白免疫学的検査の「1」C反応性蛋白(CRP)16 点です。 ・検体検査判断料は、D026「2」血液学的検査判断料 125 点+同「3」生化学的検査(Ⅰ)判断料 144 点+同「5」免疫 学的検査判断料 144 点=413 点に、検体検査管理加算(Ⅰ)施設基準適合届出診療所なので、同「注 3」の検体検査管 理加算(Ⅰ)40 点を加算し、453 点を算定します。 4/4 再診料 ・再診料 73 点(加算を含む)を算定します。 ・厚生労働大臣が定める検査(負荷試験等)を行っているので、外来管理加算は算定できません。 検査料 ・OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)は、血糖及び血中インスリン測定を行っているので、D288「2」耐糖能精密検査 900 点を算定します。 ・薬剤料 トレーランG液 75g1V 225mL 206.4 円×1=206.4 円 206.4 円÷10=20.64 円 → 21 点 4/11 再診料 ・再診料 73 点(加算を含む)を算定します。 ・診療内容が診察、医学管理等、投薬(院外処方)、厚生労働大臣が定める検査以外の検査(心電図検査)なので、外来 管理加算 52 点を算定します 医学管理等 ・厚生労働大臣が定める特別食(脂質異常症食)に対する管理栄養士による個別指導が 40 分行われているので、B001 「9」外来栄養食事指導料 130 点を算定します。 検査料 ・ECG12 は、D208 心電図検査の「1」130 点を算定します。 投薬料 ・内服薬 1 剤(1 種類)の院外処方せんを交付しているので、F400 処方せん料「3」68 点を算定します。 ※特定疾患を主病とする患者への投薬ですが、18 日に 30 日分の長期投薬があるため、特定疾患処方管理加算 18 点は算 定しません。 4/18 再診料 ・再診料 73 点(加算を含む)を算定します。 ・診療内容が診察、投薬(院外処方)なので、外来管理加算 52 点を算定します。第 40 回実技試験問1 解説 (制作:社会保険研究所)
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投薬料 ・内服薬 1 剤(1 種類)の院外処方せんを交付しているので、処方せん料 68 点を算定します。
・特定疾患(脂質異常症)を主病とする患者に対し、特定疾患に対する薬剤の処方期間が 28 日以上の処方を行っている ので、F400「注 5」特定疾患処方管理加算(長期投薬)65 点(月 1 回限り)を算定します。
第40回実技試験 問1
問1 【解答】
医療機関コード (医科入院外) 平成 年 月分 保険医 療機関 の所在 1男 2女 生 地及び (1) 26 年 4 月 2 日 (2) 26 年 3 月19 日 (3) 26 年 4 月 2 日 公 費 ② 時間外・休日・深夜 回 点 回 明 回 回 外栄 × 1 回 回 U-検 × 1 回 末梢血液一般、HbA1c × 1 回 TP、Alb、AST、ALT、γ-GT、LD 回 T-Bil、ALP、CK、BUN、Cre、UA、Glu 回 Na、Cl、K、T-cho、TG、HDL-cho × 1 LDL-cho リポ蛋白分画(HPLC法)、アポリポ蛋白 × 1 薬剤 単位 CRP × 1 調剤 回 B-V × 1 屯服 薬剤 単位 耐糖能精密 × 1 薬剤 単位 トレーランG75g 225mL 1V × 1 調剤 回 ECG(12) × 1 回 判 血、生Ⅰ、免 検管Ⅰ × 1 回 回 回 処方せん料 × 2 回 特処長 × 1 回 回 回 回 回 点 点 一部負担金額 円 減額 割(円)免除・支払猶予 点 ※ 点 円 点 ※ 点 円 ※高額療養費 円※公費負担点数 点 ※公費負担点数 点 2 本外 4 六外 6 家外 8 高外一 0 高外726
4
医科 ― ― 保険者 番 号0 6
診療報酬明細書
都道府 県番号 1 1 社・国 2 公 費 3 後期 4 退職 1 単独 2 2併 3 3併 給 付 割 合 10 9 8 7 ( ) 公費負担 者番号① 公費負担医 療の受給者 番号① 被保険者証・被保険者1013 ・ 1234
公費負担 者番号② 公費負担医 療の受給者 番号② 手 帳 等 の 記 号 ・ 番 号1 3 9 9 0 1
田中 政博
特 記 事 項 氏 名 7 . 6 . 5 職務上の事由 1 職務上 2 下船後3月以内 3 通勤災害 1明 2大 3昭 4平 名 称 ( 床) 傷 病 名 脂質異常症(主) 診 療 開 始 日 (1) 転 帰 治ゆ 死亡 中止 糖尿病の疑い 日 日4
日 11 初 診 公 費 分 点 数 (3) 公 費 ① 診 療 実 日 数 保 険 黄色腫 (2) 再 診 時 間 外 × 12 外来管理加算52
×3
156
13 130 再 診73
×4
292
12 深 夜 × 休 日 × 14 夜 間 13 医 学 管 理130
往 診 60 26 70 そ の 他 224 在 宅 深 夜 ・ 緊 急 在宅患者訪問診療 薬 剤 117 16 21 内服 20 20 × 21 453 × 投 薬 22 23 外用 900 130 26 麻 毒 25 処 方 × 33 27 調 基 80 68 30 31 皮下筋肉内 65 処 置 薬 剤 そ の 他 40 注 射 32 静 脈 内 50 麻 酔 手 術 薬 剤 609
1,956
病 理 検 査 薬 剤21
70 診 断 画 像 薬 剤 療 養 の 給 付 保 険 請 求 ※ 決 定2,756
公 費 ① 公 費 ② 80 処 方 せ ん3
201
そ の 他 薬 剤第 40 回実技試験問2 解説 (制作:社会保険研究所) 6
問2解説 (太田 五郎)
○協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険)単独の本人入院です。従って、レセプトは「医科入院」を使用し、「保険種別 1」欄 の「1」、「保険種別 2」欄の「1」及び「本人・家族」欄の「1」を○で囲みます(「保険種別 1」及び「保険種別 2」は、○で囲 むことの省略可)。 5/28 初診料 ※慢性腎不全で治療継続中なので、初診料は算定できません。 画像診断料 ・腹部単純(2 回目)1 方向(デジタル、電子画像管理) 1 方向撮影なので、撮影回数は1回で算定します。 ①撮影(E002「1」「ロ」) 68 点 ②写真診断(E001「1」「イ」) 85 点 ③電子画像管理加算(エックス線診断料「通則 4」「イ」)57 点 計(①+②+③) 210 点を算定します。 ・腹部MRI(1 回目)(3 テスラ以上) ①MRI撮影(3 テスラ以上)(E202「1」) 1,600 点 ②コンピューター断層診断(E203)(月 1 回限り)450 点を算定します。 ③画像診断管理加算2の施設基準適合届出病院であり、MRIについて放射線科医のレポートがあるので、画像診断 管理加算2(画像診断「通則 5」)の 180 点を算定します。 検査料 ・ECG12(1 回目)は、D208 心電図検査の「1」130 点を算定します。 ・出血時間は、D006 出血・凝固検査の「1」15 点、APTTは、同「7」活性化部分トロンボプラスチン時間 29 点を算 定し、合わせて 44 点です。 ・生化学的検査のNa(ナトリウム)、Cl(クロール)、K(カリウム)、AST、ALT、ALP、LDH(LD)、 T-Bil(総ビリルビン)、TP(総蛋白)、Alb(アルブミン)、BUN(尿素窒素)、Cre(クレアチニン)は、すべてD 007 血液化学検査の「注」に掲げられている検査であり、項目数による所定点数により算定します。この場合は、11 項目(NaとClは併せて 1 項目)ですので、「ハ」10 項目以上の 117 点を算定し、入院患者に対する初回の検査な ので、同「ハ」の「注」20 点を加算し、合わせて 137 点です。 ・HBS抗原はD013 肝炎ウイルス関連検査の「3」88 点、HCV抗体定性・定量は同「5」116 点を算定し、合わせて 204 点です。 ・梅毒血清反応(STS)定性はD012 感染症免疫学的検査の「1」15 点を算定します。 ※入院時検査として、血液学的検査、生化学的検査(Ⅰ)、免疫学的検査を外来で実施し、検体検査判断料及び検体検査 管理加算は算定済みです。 ※血液検査の検体採取料(D400 血液採取「1」静脈 20 点)は、入院患者には算定できません。 医学管理等 ・B008 薬剤管理指導料の施設基準適合届出病院です。救命救急入院料等を算定している患者、又は安全管理が必要な 医薬品が投薬又は注射されている患者ではない入院患者に対して、薬剤師が初回の薬学的管理指導を行っているので、 「3」325 点を算定します。 レセプト 薬管 3、算定の対象となった指導日を記載します。 入院料 ・A100 一般病棟入院基本料「2」10 対1入院基本料 1,782 点(基本点数 1,332 点+同「注 3」の「イ」14 日以内 450 点)+A204-2 臨床研修病院入院診療加算(入院初日)「2」協力型 20 点+A207 診療録管理体制加算(入院初日)「2」 30 点+A207-2 医師事務作業補助体制加算(入院初日)「1」「ヘ」50 対1補助体制加算 270 点+A207-3 急性期看護補 助体制加算「2」25 対1急性期看護補助体制加算(看護補助者 5 割未満)140 点+A218 地域加算「2」2 級地 15 点+ A219 療養環境加算 25 点+A234 医療安全対策加算(入院初日)「1」85 点+A234-2 感染防止対策加算(入院初日) 「1」400 点=2,767 点を算定します。 入院時食事療養費 ・昼食から腎臓食を提供しています。 ①入院時食事療養(Ⅰ)(1 食につき) 640 円×2 回=1,280 円 ②特別食加算(1 食につき) 76 円×2 回= 152 円 計 1,482 円 ③食堂加算(1 日につき) 50 円×1 日= 50 円 ・標準負担額(1 食につき) 260 円×2 回= 520 円 5/29 処置料 ・人工腎臓を行っています。第 40 回実技試験問2 解説 (制作:社会保険研究所) 7 8 年前から慢性腎不全で人工透析を週 3 回実施している患者なので、J038 人工腎臓「1」慢性維持透析を行った場合 により算定します。4 時間 30 分(12:10~16:40)行っているので、「ロ」4 時間以上 5 時間未満の場合 2,195 点を算定 します。透析液水質確保加算 2 の施設基準適合届出病院なので同「注 9」の「ロ」透析液水質確保加算 2 の 20 点を加 算し、合わせて 2,215 点です。 ・特定保険医療材料料 人工腎臓用ダイアライザー ホローファイバー型及び積層型(キール型)(膜面積 1.5 ㎡未満)(Ⅰ・Ⅱ)1 個 1,610 円×1=1,610 円 → 161 点 ※慢性維持透析を行った場合は、透析液(キンダリー透析剤)、エリスロポエチン製剤(エスポー皮下用)の費用は別 に算定できません。 レセプト 人工腎臓の算定日を記載します。 検査料 ・末梢血液一般は、D005 血液形態・機能検査の「5」21 点です。透析前後に実施しているので 21 点×2 回を算定しま す。 ・生化学的検査は、5/28 と同じ 11 項目を透析前後に実施しているので、117 点×2 回を算定します。 入院料 ・10 対1入院基本料 1,782 点+25 対1急性期看護補助体制加算 140 点+地域加算(2 級地)15 点+療養環境加算 25 点 =1,962 点を算定します。 ※臨床研修病院入院診療加算、診療録管理体制加算、医師事務作業補助体制加算、医療安全対策加算、感染防止対策加 算は、入院初日のみ加算なので算定できません。 入院時食事療養費 ・3 食を提供しています。 ①入院時食事療養(Ⅰ)(1 食につき) 640 円×3 回=1,920 円 ②特別食加算(1 食につき) 76 円×3 回= 228 円 計 2,198 円 ③食堂加算(1 日につき) 50 円×1 日= 50 円 ・標準負担額(1 食につき) 260 円×3 回= 780 円 5/30 手術料及び麻酔料 ・手術「通則 5」の腹腔鏡を用いる手術の施設基準適合届出病院なので、K756-2 腹腔鏡下副腎悪性腫瘍手術 51,120 点 と、腹腔鏡下手術に当たって超音波凝固切開装置を使用しているので、K931 超音波凝固切開装置等加算 3,000 点を 算定します。合わせて 54,120 点です。 レセプト 手術名に併せて手術日を記載します。 ・閉鎖循環式全身麻酔(麻酔困難)(235 分)は、腹腔鏡を用いた手術が行われているので、L008 マスク又は気管内挿 管による閉鎖循環式全身麻酔「4」の「イ」9,130 点に、同「注 2」麻酔時間が 2 時間を超えた場合の加算「ニ」660 点×4=2,640 点を加算し、11,770 点を算定します。 レセプト 麻酔の種類に併せて麻酔日を記載します。また、麻酔困難な患者に該当する状態「透析を行っている患者」 を記載します。 ・液化酸素CE850Lは、酸素の加算として薬剤料とは別に算定します。 1L0.19 円×850L×1.3(補正率)=209.95 円(四捨五入)→ 210 円 210 円/10 → 21 点 ・薬剤料 グリセリン浣腸液 50%「東豊」50% 60mL 50%10 mL11.7 円×6=70.20 円 アトロピン硫酸塩注射液 0.05%1mL 1A 0.05%1mL1 管 93 円×1=93 円 ドルミカム注射液 10mg 10mg2mL 1A 10mg2mL1管 133 円×1=133 円 笑気ガス 700g 1g3.9 円×700=2,730 円 セボフレン吸入麻酔液 95mL 1mL58.3 円×95=5,538.5 円 マスキュレート静注用 4mg 2A 4mg1管 259 円×2=518 円 セファメジンα点滴用キット 2 g 1 キット 2g1キット 1,152 円×1=1,152 円 ヴィーンD輸液 500mL 6V 500mL1瓶 193 円×6=1,158 円 計 11,392.7 円 ⇒ 1,139 点 ・特定保険医療材料料 膀胱留置用ディスポーザブルカテーテル 2 管一般(Ⅱ) 1 本 1 本 664 円×1=664 円 プラスチックカニューレ型静脈内留置針(標準型) 1 本 1 本 89 円×1=89 円 フィルム・チューブドレーン(チューブ型) 1 本 1 本 932 円×1=932 円 計 1,685 円 ⇒ 169 点(四捨五入)
第 40 回実技試験問2 解説 (制作:社会保険研究所) 8 検査料 ※終末呼気炭酸ガス濃度測定(D224)、経皮的動脈血酸素飽和度測定(D223)、呼吸心拍監視(D220)を行っています が、閉鎖循環式全身麻酔と同一日には算定できません。 医学管理等 ・肺血栓塞栓症予防のため、間歇的空気圧迫装置を使用して管理を行っているので、B001-6 肺血栓塞栓症予防管理料 305 点を算定します。 処置料 ※帰室後の酸素吸入(J024)は、閉鎖循環式全身麻酔を行っているので算定できません。J201 酸素加算のみを算定し ます。 ・酸素加算 液化酸素CE 1L0.19 円×830L×1.3(補正率)=205.01 円(四捨五入)→ 205 円 205 円/10=20.5 点 → 21 点(四捨五入) 注射料 ※帰室後に持続点滴を行っています。手術当日に手術に関連して行う注射の手技料は、術前術後にかかわらず算定でき ません。薬剤料のみの算定です。 ・薬剤料(1 日分) KN3 号輸液 5001mL 2 袋 5001mL 1 袋 137 円×2=274 円 アドナ注(静脈用)50 ㎎ 0.5%10mL 2A 0.5%10mL 1 管 62 円×2=124 円 計 398 円 → 40 点 入院料 ・5/29 と同じ、1,962 点を算定します。 入院時食事療養費 ※朝から禁食のため算定できません。 5/31 麻酔料 ・麻酔管理料(Ⅰ)施設基準適合届出病院であり、麻酔科医が麻酔前の診察と本日麻酔後の診察を行っているので、L 009 麻酔管理料(Ⅰ)の「2」マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を行った場合 900 点を算定します。 検査料 ・末梢血液一般を行っています。5/29 と同じ 21 点を算定します。 ・生化学的検査は、5/29 と同じ 11 項目を行っています。117 点を算定します。 ・CRPは、D015 血漿蛋白免疫学的検査の「1」C反応性蛋白(CRP)16 点です。 注射料 ・持続点滴を行っています。1 日分の注射料が 500mL 以上なので、G004 点滴注射「2」95 点を算定します。 ・薬剤料(1 日分) KN3 号輸液 5001mL 3 袋 5001mL 1 袋 137 円×3=411 円 セファメジンα点滴用キット 2g 1 キット 2g 1 キット 1,152 円×1=1,152 円 計 1,563 円 → 156 点 投薬料 ・内服薬剤料(内用薬が 3 日分投与なので内服薬の算定をします。) ユナシン錠 375mg 3 錠 375mg1錠 58.9 円×3= 176.7 円 → 18 点 18 点×3 日 ・F000 調剤料「2」入院中の患者に対して投薬を行った場合(1日につき)7 点を算定します。 ※薬剤管理指導料を算定するため、調剤技術基本料(F500)は算定できません。 処置料 ・術後創傷処置(5 ㎝×5 ㎝)は、J000 創傷処置の「1」100cm2未満 45 点を算定します。 ・ドレーン法(その他のもの)は、J002 ドレーン法(ドレナージ)(1 日につき)の「2」その他のもの 25 点を算定し ます。 入院料 ・5/29 と同じ、1,962 点を算定します。 入院時食事療養費 ・夕食から腎臓食を提供しています。 ①入院時食事療養(Ⅰ)(1 食につき) 640 円×1 回= 640 円 ②特別食加算(1 食につき) 76 円×1 回= 76 円 計 766 円 ③食堂加算(1 日につき) 50 円×1 日= 50 円 ・標準負担額(1 食につき) 260 円×1 回= 260 円