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自己肯定感を高める方法

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Academic year: 2021

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スマホ・ゲームが子どもの心身に与える影響

~ゲーム症障害と脳疲労~

2020/07/30 NPO法人子どもとメディア 古野陽一

1.スマホ・ゲームが子どもに与える影響

1-1.知っていますか?こんなゲーム

子どもたちがやっているゲームアプリ。QRコードを読み取るか、参照URLを打ち込んでご覧ください。 1.フォートナイト ①事業者サイト https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home ②YouTobe 実況例(YouTuber と世界一位ランクの小学生) https://www.youtube.com/watch?v=VzbeE4hFksQ 2.マインクラフト(ゲーム機・スマホ) ①事業者サイト https://minecraft.net/ja-jp/ ②YouTube 実況例(YouTuber ヒカキンのマインクラフト実況) https://www.youtube.com/watch?v=O4vG1_Sa9VE 3.荒野行動(スマホゲーム) ①事業者サイト https://www.knivesout.jp/ ②YouTube 実況例(YouTuber と小学生) https://www.youtube.com/watch?v=flsijkj6b7E

1-2.ネットやゲームの世界は子どもにはこう見えている

・おとなに制限されず自発的、主体的、創造的、自由に楽しめる場 ・多様な情報を得て、自分で考え、人と協力して課題を解決していく自己肯定の場 ・多様な人と出会い,ぶつかり合う場 = 現代版群れ遊び ・社会のルール、人との関わりを体験する場 ・対等に一人の人間として扱われる場

1-3.スマホ・ネット・ゲームについて子どもと「雑談」できる大人が必要

・意を決して子どもが誰かに相談するときは、すでに問題が深刻化している。 →普段からの「雑談」の中にリスクが見え、早期対応が可能になる。 スマホ・ネットのことを気軽に話せる大人が必要 ・子どもと話すことで分かること ①最新のスマホ・ネット・ゲーム事情 ②仲間も含めた子どもの実態 ③子どもが理解していること、理解してないこと ④子どもがやっていることの危険度 ・「なんでも話せる大人」と「厳しく律する大人」の役割分担ができると良い 3-① 3-② 2-① 2-②

子どもがネットやゲームにはまるのは、子どもに必要なことを満たせる場だから

学校・家庭・社会…子どもに必要なことが満たされる場を作っているでしょうか?

1-① 1-②

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スマホゲーム依存症 樋口 進 著 内外出版社

1-4.人生を失うスマホ・ネット・ゲーム依存

●人生を失うスマホ・ネット・ゲーム依存

・WHO がゲーム障害を疾病に認定

・2019 年 5 月、世界保健機関(WHO)が国際疾病分類 11 版(ICD11)に 「ゲーム障害」をギャンブル依存と同様の行動嗜癖の疾病として認定

●薬物依存と同等=ネットゲーム依存と脳の損傷

■参考図書 インターネット・ゲーム依存症 岡田尊司著 文春新書 ・中国科学院武漢物理・数理研究所 レイ・ハオ教授が 2012 年 1 月に発表 ・前頭前野の機能低下、依存対象に対する脳の過剰反応(衝動性)、報酬の欠乏(より 強い刺激を求める)など、薬物依存等と同様の脳の変化が起きている ・ネットやゲームの時間が長いほど、脳の灰白質の破壊と情報伝達を担う白質の破壊 が増加する ・脳の性能低下や機能障害で性格・行動が変わってしまう

●対応の基本は依存対象への理解と対話

・スマホ・ネット・ゲームの依存は多種多様 →支援者は、まず依存している対象(アプリ、サービス等)を理解しようする努力を。 ・依存状態の子どもと会話ができる状態なら、話を聞く、一緒に見る、やってみる →依存者にとって依存対象を理解してもらうことはうれしい。信頼を築く土台になる。 ・依存している内容、何が楽しいのか、なぜやめられないかを語ってもらう →一緒に体験しながらだと対話がしやすい ・ゲーム等の内容、心惹かれている点、やめられない心情 →実生活で満たされてないこと、傷ついた体験などの埋め合わせになっていることが多い ・実は不安を抱えている場合は多い →依存に陥るきっかけとなった不安・不満。依存になっている今の状況に対する不安。 「依存になっている今の状況に対する不安」を素直に表現できたら治療につなげられる

●依存からの脱出は「より健康的なものへの依存」

・対話やゲーム等の内容から依存者の興味・関心、満たされてないことを推測→より健康的に満たすものを探す ・依存者に様々な体験の機会を提供→興味があるものに行動を起こすように勧める、協力する ・続かなくても、失敗してもいい→体験の最中は依存対象から離れている。 ・好きなこと、興味があることでも→体力、持続力が無いので急ぎすぎるとイヤになる

●行き渋りや初期の不登校では、特に電子メディアとの接触を完全遮断することが重要

・不登校状態にある子どもの多くがメディア依存の状態 →「退屈しのぎ」の電子メディア(テレビ、ビデオ、スマホ、ネット)が脱出を困難にする ・自宅で一人ですること⇒電子メディア接触⇒24時間できる⇒昼夜逆転生活を招く ・「退屈」させることが、行き渋り対策、不登校脱出のきっかけになる →電子メディア以外の退屈しのぎは「体を動かす」「外出する」につながる

●すでにメディア依存と思われる場合は慎重な対応が必要

・電子メディアの世界が唯一の居場所になっている場合が多い →いきなり取り上げると暴力的な言動、保護者や教師への不信につながりより深刻化 WHO が示したゲーム障害の主な診断基準 1.ゲームをする時間や頻度を自分でコントロールできない 2.日常生活でゲームを他の何よりも優先させる 3.生活に問題が生じてもゲームを続け、エスカレートさせる 3つの条件に当てはまる状態が 12 カ月以上続く。ただし、小児、症状 が重篤の場合はこの期間より短くても診断する インターネット・ゲーム依存症 岡田尊司著 文春新書

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「やってはいけない脳の習慣」 川島隆太監修 横田晋務著 青春出版 p19、p21、p29 仙台市小学5年~中学3年生7 万人仙台市・東北大学共同調査 結果より

1-5.スマホに頼ると「考えられない脳」になっていく

●インターネットの利用頻度が多いと脳の発達に悪影響

※東北大学加齢医学研究所 2018 年 6 月発表 「頻繁なインターネット習慣が小児の広汎な脳領域の発達や言語性知 能に及ぼす悪影響を発見」 ・インターネットを頻繁に使うほど、脳の高度で深い思考をする領域 や言語知能の領域など多数の領域で灰白質、白質とも発達が顕著に悪 化する https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/ pressimg/tohokuuniv-press20180710_04web_internet.pdf

●スマホ利用時間・学習時間と成績の関係

・スマホは1時間以上、LINE は1時間未満でも顕著に成績が低下。国語より数学により強く影響。 ・家庭学習が2時間以上でスマホ・LINE を4時間以上している生徒より、 家庭学習が30分未満でスマホ1時間未満・LINE はやってない生徒のほうが顕著に成績がよい ・複数アプリを同時に使う「脳のマルチタスク」は、さらに脳にダメージが蓄積される

テレビやゲームでも言語知能への影響が示されている

・長時間のテレビやゲームが、脳の発達、特に言語領域の発達に悪影響を与えていることが論文発表されている。

1-6.オンラインと疲労~オンライン学習はすごく疲れる

●コロナ臨時休校中の小学生メディア接触実態調査報告より

・伊藤賢一群馬大学社会情報学部教授を代表に大学研究者・市民団体の共同研究プロジェクトで調査 ・小学生保護者対象の web 調査 4 月 20 日~25 日の子どもの様子を回答 全国 1,300 名 ・調査報告書の全文は、伊藤研究室ホームページからダウンロード可能 「長時間テレビ視聴が小児の高次認知脳領域の発達性変化や言語性知能に悪影響を与えることを発見」 2013 年 11 月東北大学加齢研究所 竹内光准教授 発表 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/11/press20131118-02.html 「長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言語性知能に及ぼす悪影響を発見」 2016 年 1 月東北大学加齢研究所 竹内光准教授 発表 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/01/press20160105-01.html 「スマホが学力を破壊する」 川島隆太監著 集英社 http://www.si.gunma-u.ac.jp /~itoken/kaken2020.html 科研費研究 課題番号 20H01672

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●特徴的メディア接触と疲労度

・体調を問う 12 項目の質問から因子分析に基づいて「疲労度」を定義 ・メディア接触の状態(A群~D群)と疲労度のクロス集計 A群 オンライン学習中心 B群 オンライン娯楽中心 C群 テレビ中心 D群 メディア接触少 ・A群とB群を比較すると、疲労度中・高は学習中心のA群が顕著に多い ⇒オンライン学習は疲労度が高いと推測 ・メディア接触が少ないD群にも疲労度中・高を示す児童が2割弱いる ⇒保護者からの制約が強いケース、コロナ禍の生活で疲労が蓄積しているケース等が推測される

●画面サイズ別の疲労度比較

・パソコン⇒タブレット⇒スマホの順で「疲労なし」が減り、疲労度中・高が増える ・画面の大きさ、文字の記入など学習に必要な操作のしづらさなどが要因か? ・オンライン学習にスマホを利用することについては、心身への影響を十分調査・検討すべき

●オンライン学習・・・なぜ疲れるのか?

1.文字を読む、視聴に集中を求められる、多人数の顔が見え、声が聞こえる等メディア機器利用状況の違い 2.メディア機器の利用による疲労と学習そのものによる疲労の重複 3.自発的ではなく強制された時間である 4.楽しくない、気楽でない 5.学習での利用に慣れてない 6.日常生活を営む家庭で学習に集中できる環境ではない 7.学習者の疲労度が教師に伝わりにくく「息を抜く」ことをしていない可能性 8.オンライン娯楽では興奮などにより疲労を感じにくくなる可能性

ICT利活用教育がどのくらい学習効果があるのか?

目・睡眠・脳等へのダメージはないのか?

まだ十分わかっていません!

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1-7.蝕まれる生活習慣と健康

●睡眠への影響 ・スマホ・テレビの時間が長い ⇒寝る時間が遅くなる ・直接、光を見ると眠くならない ⇒ずっと起きていられる、睡眠障害の要因 ・スマホ・テレビをやめて1時間くらいは脳の視覚領域が興奮 ⇒寝つきが悪くなる ・起きている間の映像情報が多い ⇒情報整理のため睡眠時間が長く必要

●睡眠不足の悪影響

・慢性的な睡眠不足 ⇒朝起きられない、あくびが出る、授業中眠い ・光刺激による浅い眠り ⇒不規則な眠り、睡眠障害 ・自律神経失調の引き金 ⇒起き上がれない、体調が悪い ・成長ホルモンの分泌異常 ⇒将来の肥満、高血圧、心臓病等

●目へのダメージ

・スマホ・ゲーム機の青色光(ブルーライト)は強烈 ⇒網膜にダメージ蓄積 ・平面画面の長時間視聴、立体空間の体験不足 ⇒左右の視力差・立体視力の未成熟 ・眼球運動・視力調整の異常 ⇒距離感が測れない、動体視力が落ちる ⇒1日30分以上の使用で影響が出始め、3時間以上で強い影響 3Dは6歳未満、VRは13歳未満使用すべきでない 参考資料 『スマホ長時間利用による両眼視異常~空振りが増えた野球少年~』ネットリスク研究会 ・長時間スマホを見ることで急性内斜視が多発。 参考資料 スマホが関連?小児で後天性の内斜視急増の実態 https://www.m3.com/open/clinical/news/article/684966/

●スマホ難聴

参考サイト 「スマホ耳鳴り」に注意! 聴きすぎると難聴に https://wotopi.jp/archives/73078 ・スマホ等で大きな音量で音楽を聴いたあと、耳の奥がじんじんする、 一瞬聞こえづらくなる、めまいがするなどの症状が起きる ⇒「音響外傷」と呼ばれる聴覚障害のひとつ

●ストレートネック

参考サイト 増えるストレートネック 明神館クリニック http://www.myojin-kan.jp/ill_straight/ ・本来 30〜40 度の湾曲がある頸椎(首の骨)が長時間のうつむき姿勢でストレートにる ・慢性的な首の痛みや肩こり、頭痛・片頭痛、手足のしびれ、めまいなど

●ドケルバン病(スマホ腱鞘炎)

参考サイト 「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html ・親指の使い過ぎなどで起きる ・母指を広げたり、動かしたりすると手首の母指側が痛み、腫れることもある

★スマホ・ネットの利用は体には悪影響ばかり。短時間であっても悪影響がある。

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ネットに奪われる子どもたち スマホ社会とメディア依存への対応 少年写真新聞社

2.予防策・対応策

2-1.スマホ社会だからこそ必要な家庭での「テレビの約束」

・家族で話し合って見る番組を決める ⇒情報の取捨選択の基準を家庭で作る ・見終わったら消す ⇒不要な情報を遮断する習慣 ・食事中は消す ⇒直接情報を間接情報より優先する習慣 ・夜、早くやめる ⇒生活習慣、健康・発達、学習成績 ・朝、つけない ⇒情報より行動を優先する習慣 ・1日の総時間を決める ⇒情報の優先度を考える習慣、依存防止

★食事中のテレビOFFは、家族の絆、食への意識の向上(食育)の観点からも重要

2-2.中学校区の保幼小中連携で取り組むメディアリセットチャレンジ

・中学校の定期考査に合わせて、試験前1週間から定期考査終了までの期間を対象として、 中学校区の保幼小中で一斉に取り組む。年4~5回実施することになり、効果が高まる。 ・生活習慣が乱れやすい長期休み明けに実施しても良い。 ・取り組んだ地域では、「生活習慣が改善される」「中学生の成績が良くなった」 「子どもたちが落ち着いてきた」といった感想も上がってきている。 ①スマホ・ネット・ゲームは1週間禁止。スマホは通話のみOKの設定にする。 ②夕食開始時にテレビも含めて全ての電子メディア機器をOFFにする。 ③電子メディアを全てOFFのまま「えっ!」というくらい早く就寝(21:00 を目標に)。 ④朝、目覚めたら、そのときの気分を0~10点で自己採点。 ⑤早めに目が覚めたら起きて軽く体を動かす。学習も早朝型にする。 ⑥①~⑤を1週間後の朝まで繰り返す。 ⑦チャレンジを達成すれば体調がかなり改善。大切なことが何かを考える時間も得られる。

★朝、目覚めの気分(0~10点)

日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) ・1週間ちゃんとできた! ⇒Aランク【がまんする力がある】 ・できない日もあったけど1週間続けてやってみた ⇒Bランク【がまんする力成長中】 ・挑戦しない。すぐやめた。 ⇒Cランク【がまんする力が弱い】

★「無理」「いやだ」と感じる大人は、「スマホ・ネット依存」になりはじめているかも…

2-3.ゲームの対応(ネットにつながない場合)

●ゲームをさせても良い条件 ①空想と現実の区別が付いている ②自制心が育ち、自分で約束を考えられる ③ネット利用ができないようにゲーム機を設定 ●ゲームの約束の例 ・ぜんぜんしない日を1週間に3日以上作る ・1週間全部で3時間まで…「セーブする」時間もふくむ ・ゲーム機を外に持っていかない ・お家の人にあずけて使うときだけかしてもらう ・約束を破ったらゲーム禁止 ・どうすれば約束を守れるか話し合って再挑戦! ★ゲームの約束が守れるようになるまで50回くらいはこれを繰り返します

ネットにつながったゲーム機では「約束を破る」と法的・社会的・経済的責任がかかります

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2-4.オンライン機器…一人で使える力があるか確認しよう!

・チェックは、自分で自分に点数を付ける「本人点数」と、保護者など「あなた」のことをよく知っている大人 に、あなたの点数を付けてもらう「保護者点数」があります。 ・本人点数、保護者点数とも、全項目4点以上でなければ、オンライン機器を一人で使うだけの力はありません。 ⇒「自分用のスマホを持てるだけの力はない」という現実と向き合いましょう。

●オンライン機器使用能力チェック

1点:わからない 2点:全くできてない 3点:あまりできてない 4点:まあまあできている 5点:よくできている

本人

点数

保護者 点数 ①以下②~⑫の質問に、わからない言葉が無く、きちんと意味を理解して回答できる。 ②スマホ・ネットで使っている(使いたい)アプリ・機能の使用目的がはっきりしていて、 人に説明できる ③スマホ・ネットで使っている(使いたい)アプリ・機能の利用規約を読んで理解し、人に 説明できる ④スマホ・ネットで使っている(使いたい)アプリ・機能の危険性を良く理解し、人に説明 できる ⑤自分の気持ちや考えを、相手が理解できるような言葉や文章で、きちんと伝えられる ⑥テレビ・ゲーム等電子メディア機器の1日の合計使用時間を2時間以内に自己管理できる ⑦感情的になっても、自分の行動を抑えることができる ⑧自分と異なる意見、批判的な意見でも、きちんと聞いて考えることができる ⑨将来の自分のために、今やるべきことが分かっており、やるべきことを優先できる ⑩スマホ・ネットでやっていることはすべて管理責任者(※保護者)に見せられる ⑪何が起きたら管理責任者(※保護者)に相談すべきか理解しており、実行できる ⑫自分のためになる約束を自分で作り、それを守ることができる ※社会に出て企業に入ると企業活動でのネット利用(業務によっては私的利用も含めて)はすべて企業の管理下 に置かれます。あなたがネット上で起こしたトラブルの法的、社会的、金銭的責任は企業にもかかるからです。 未成年者は保護者が管理責任者となります。

2-5.「わからない」を武器にする

●保護者として理解しておくべきこと ・メディア機器の利用が子どもの健康と発達に与える影響 ・メディア機器の利用が社会や人との関係に与える影響 ・保護者の社会に対する責任 ●話の進め方 ・保護者が「わからないもの」からは守りようがない。⇒わかるまで使わせない。 保護者としてどっしり構える。 ・保護者が「わからないもの」について、子どもの話を良く聞き教えてもらう。 ⇒子どもがやっていることの内容(動画やゲームの内容も)、目的、理由、必要性を良く聞いて理解する 子どもが話したいことを話してもらう。矢継ぎ早に質問しない。 ・保護者は本気で話を聞き、理解する姿勢。本気=「保護者として納得できれば使わせていい」 ⇒本気で聞けば、本気で話してくれる。子どもも対話することに意義を見出す。

●ゲーム機の設定について

○Nitendo Switch ・Nintendo みまもり Switch 保護者のスマホから利用状況や時間制限ができる https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/parentalcontrols/ ○解説ページ 『みまもりスイッチ』で出来ること・設定方法・使い方!こいつはエグいぞ! https://kotsumekawauso.com/nintendo-switch-mimamori-switch-20170602/ ●みまもり Switch 設定解説ページ ●みまもり Switch メーカーページ

未成年者が取れる責任の範囲は小さい⇒保護者に相談することが子どもの責任

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・保護者が心配や危険を感じるものについて子どもとよく話し合う ⇒何が心配でどうしたら安全になるか意見を出し合う 保護者の意見は「私は」を主語にする。 「私は、使いすぎで睡眠不足になったり、体調を壊したりするんじゃないかと心配」 さらに一言、付け足す。 「あなたはどう思う?」 ・話し合ってもわからないもの、危険への対策ができないものは使わせない 「今の説明ではまだ理解できてない。親の責任として理解できないものは使わせられない。」

★保護者は子どものメディア機器利用の越えるべきハードルになってください!

2-6.オンライン機器は制限設定で機能制限・時間制限を設定して使う

●機種別機能制限・時間制限の方法

●iPhone なら必ず設定~スクリーンタイム・時間制限・休止時間

・1日、1週間単位でアプリごとの使っている時間がわかる ⇒自分の利用状況を知る ・アプリ・カテゴリ・全体の利用時間数の制限が決められる ⇒約束した時間で制限を掛ける ・1日のうち使わない時間帯を決められる ⇒休止時間として必要な時間以外使用禁止にする ・休止時間でも常に使えるアプリを指定 ⇒連絡用等常に必要な機能は常時使用可能なアプリに設定 ・保護者のパスコードを設定すると約束以上の利用には保護者の許可が必要になる ・保護者の iPhone、iPad から制限を掛けられる ⇒ファミリー共有を設定する

2-7.1つから始めるスマホ…初めて持たせるとき/約束をやり直すとき

Start スマホの所有者・管理者は保護者。まずは連絡用の通話のみに制限して渡す。 iPhone ならスクリーンタイムで通話のみ利用可に設定。カメラ・ネット機能は使用禁止。 Step1 スマホ・ネットで「本当に必要な用途」は何なのか?なぜ必要なのか? 最低1週間は通話のみの状態。スマホで本当に必要な用途が何なのか、それはなぜかを考えてもらう。 Step2 1つ機能を決めさせ、必要な理由を説明してもらう 子どもに、どうしても必要な機能を1つだけ決めさせ、その1つの機能について親子で取り組む。 Step3 1つの機能の利用規約を印刷して子どもに読ませ、理解したことを保護者に説明してもらう 保護者に説明できるくらい理解できていなければ使ってはならない。 Step4 子どもが必要な理由と健康的・安全に使う約束を考え文書にしてもらう 必要な理由に「楽しみ」「みんな使っている」等は認められない。保護者を説得できる理由が必要。 付録1「スマホ・ネット利用の約束」の1行目に書き出す。 Step5 保護者が納得できるまで説明させる 子どもが何か問題を起こしたときに責任を取れるよう、保護者にちゃんと理解してもらう。 Step6 保護者が納得したら子ども、保護者の両者が署名する 子どもは約束を守る、保護者は子どもを守る、という約束です。 Step7 約束どおりにスマホ・ネットの機能制限をする 保護者がスクリーンタイム(iPhone)、アプリフィルタリング(Android)で時間制限・機能制限する。 この対策をしておけば、時間の約束は各段に守りやすくなる。設定は販売店にしてもらっても良い。 Step8 1週間以上のお試し期間 付録1を家族が見える場所に貼り出し、ちゃんと約束を守れるか試す。 Step9 約束を守り続ける 約束を守れている限りは使い続けて良い。 iPhone、iPad スクリーンタイム Android ファミリーリンク Windows PC ファミリー機能

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2-8.オンライン機器の利用時間を分類して見直す

・スクリーンタイムのデータから以下の機能の使い方を「なんとなく」「遊び・楽しみ」「必要だから」に分類し て、1日の使用時間(分)を記入しましょう。 利用機能 なんとなく 遊び・楽しみ 必要 A.LINE 分 分 分 B.ネット検索 分 分 分 C.動画を見る 分 分 分 D.音楽を聴く 分 分 分 E.ゲーム 分 分 分 F.ニュース・読書 分 分 分 G.SNS・ブログを読む 分 分 分 H.SNS・ブログに書く 分 分 分 I.写真・動画を撮る 分 分 分 J.動画投稿・中継 分 分 分 K.学校関係の学習 分 分 分 L.学校以外での学習 分 分 分 M. N. O. P. 合 計 分 分 分

●子どもと保護者で話し合って以下に取り組む

・「なんとなく」(=ひまつぶし)の使いかたはキッパリやめる。 ・「遊び・楽しみ」は今のあなたに必要か改めてよく考える。必要なら「必要」に分類。 ・「必要」で出てきた時間数に各アプリの利用時間を制限設定する ・休止時間は平均的な就寝時間の2時間以上前にする。

2-9.子どものLINEは保護者がチェックできるようにしておく

・保護者のパソコンや i-Pad から子どもの LINE をチェックできるようにしておくとムチャしない パソコンの場合 http://appllio.com/how-to-use-register-line-pc iPad の場合 http://sbapp.net/appnews/app/line/ipad-iphone-44823 ・LINE を使う場合は必須条件として譲ってはならない ・プロフィールに「保護者チェック中」と入れる ⇒危険な人物が「友だち」になることを防げる ・友だちにも「保護者がチェックしている」と伝えてもらう ⇒LINE でのトラブル予防になる

■「ママのスマホになりたい」動画

YouTube で限定公開しています

https://youtu.be/KGuOpWv5_Wg

1つの機能の約束を 1 週間守れないようなら、それ以上の約束は守れません

PC iPad

未成年者も大人も、オンライン機器は「本当に必要なこと」だけに使うべきもの

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■スマホ・ネット利用の約束

※利用機能は1つずつ増やします。1つの機能の約束が守れるようになってから次の機能に進みます。 ※利用機能ごとに約束を作り本人署名と保護者署名を書いて見える場所に貼り出します。 利用ネット機器 利用機能 アプリ 利用目的・利用範囲 健康的・安全に使うための約束 約束を守るための仕組み 約束日 本人署名 保護者署名 □利用規約を読んで理解しています 利用時間 時~ 時 1日合計 分以内 年 月 日 本人 保護者 □利用規約を読んで理解しています 利用時間 時~ 時 1日合計 分以内 年 月 日 本人 保護者 □利用規約を読んで理解しています 利用時間 時~ 時 1日合計 分以内 年 月 日 本人 保護者 □利用規約を読んで理解しています 利用時間 時~ 時 1日合計 分以内 年 月 日 本人 保護者 □利用規約を読んで理解しています 利用時間 時~ 時 1日合計 分以内 年 月 日 本人 保護者 付録1

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子どもが危ない!スマホ社会の落とし穴 1760 円× 冊= 円

ネットに奪われる子どもたち 1760 円× 冊= 円

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