【論 文
1
UDC :614.
841.
44 ;711 :551.
55 日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 408 号・
1990 年 2 月強
風
下
に
お け る
帯状
熱 源
か
ら
の
熱気
流
の
風
下
温
度
分
布
強
風下
の市
街地 大火
に お ける火災 気流
の温度 分布
に関
す る基 礎 的研 究
正 会 員佐
賀
武
司
*1.
はじめに 市 街 地 火 災に お け る延 焼 防止策や指 定 避 難 場 所などの 避 難 空 間の安 全 性を検討 する た め に は,
火 災 火 炎か らの ふ く射 熱による加 熱 影 響と火 災によっ て生 じ る高 温 気 流 の温 度 領 域などにつ い て の知 見 を得て お く必 要が ある。 本 研 究は, 強風下の市 街 地 大 火に おける火 災 気 流の温 度 分 布の予 測 方 法につ いての検 討 を 目的に して いる。 本 稿はその基 礎 的 検 討 として,
風の中に お ける帯 状 熱 源か らの熱 気 流の性 状 を考 察し, 温 度 分 布の関 係 式を導 くと と もに風 洞 実 験によっ て検 討するもの である。 既 往の研 究 を参 照すると,
木造 建 物 火 災な どで炎上 す る家 屋か ら上昇する火 炎や,
ま た は耐 火 造建物 火災 な ど で出 火 室 内の失 火源か ら立ち 上 が る火 炎につい て,
その 性 状を把 握す る た め に,
上昇する火炎流の火源モ デルと して,
点 熱源,
円形 熱源,
あ るい は線状熱 源 な ど を 仮定 して検 討さ れ て き てい る。 これ らの各種熱源 か らの熱 気 流の 性 状に つ い ての 先 駆 的 研 究と して は,
風の ない場 に おいては上昇熱 気 流を 理 論的に考察し,
メ タ ノー
ルを用い た燃焼実験に基づいて 温 度・
流速分布式を示し た横井1} の研究が挙げら れ る。
また風の ある場におい ては直接に火 災の研究を 目 的に した もの で な り が,
こ の問 題に基 本 的 関 係を与え る検討 と し て注 目される P.
H.
Thorhas や A.
0 .
Rankine
ら の線 状 熱 源か らの熱気流の風下温 度 分 布に関 す る 研 究 が あ る。 この研究はイ ギリス で戦 争 中の 1943年か ら1944年に か け て,
飛行 場の滑 走 路 上の霧 を人工的に消 滅させ る目 的で行わ れ た もので, 滑 走 路に平 行して線 状の熱 源を作 り,
その 熱で路上高さ約 30m の範 囲まで の霧を散ら す 可 能 性につ い て検 討 するもの であっ た。 こ の研 究でRankine2}は風 洞の 中で ブ タン の バー
ナー
を水 平に,
風 向きに直 角 方 向へ 線 状に配 置 して,
風洞内 の風速やブタン.
の燃 焼 速 度 を 色々変えた場 合につ い て風 下の温 度 分 布 を 測定 し, 風 洞 実 験での結 果 を 実 大の場 合 に役立て てい る。
またThomas3
}は こ の風 洞 実 験の デー
* 東 北工業 大 学 助 教 授 〔1989年 6 月8日原 稿 受 理,
1989 年11月9日採 用 決 定) タ を も と に し て,
風の中の熱 気 流につ いての熱収 支お よ び 運動量の法則 を与え る微分方 程 式を考 察 し, 次 元 解 析 によっ て風 下温 度分布に関 する関 係 式 を明 らか に し てい る。
横 井4 }はこ れらの研究を参照 し て 風 洞内に線状の鉄 製 容器を設 置.
し, こ の中で メタノー
ル を燃 焼させ線状熱源 と し て,
その風 下の熱 気 流の温 度 分 布 を 測 定,Thomas
の次元解 析 結果にういて検 証 実 験を行っ てい る。
ま た横 井51は, これ よ り以前に大火の熱の風下お け る 拡 散につ い ての研 究で,
炎 上 地 区か らの熱 気 流の流れを 2次元的に考え,
拡 散 方 程 式を解い て温度分布 式を示し て い る。
こ の中で, 式 中の拡 散 係 数 を場 所に関 係 し ない 定 数 として取 り扱っ た t め,
解どし て不 十 分であっ たと し ているが,
そ の検 証とし て海 岸の 自然 風 中で杉 薪 を線 状に配 置 し て燃 焼 実 験を実 施し,
温 度 分 布の測 定 結 果と 比 較 検 討を行っ て いる。 以上 の研 究は地物な どの ない平坦 地 に線状の熱源が あっ て,
その風下に流れ る熱 気流の拡散 性 状や温 度 分 布 を検 討 しよ うとするもので,
市街 地の ように建 物な ど 様々 な形 態の構 造 物の あ る場で の火 災 気 流の性 状を検 討 する た め の風 洞 実eqfi
)−
S}の基 礎 的 研 究とな っ て い る。 また,
検 討 方 法か らみ る と,
理 論 的には仮 想の線 状 熱 源 を仮 定 し風に よ っ て拡 散する熱 気 流の温 度 分 布の関 係 式を得,
実 験 的には式の適用を考慮 して熱源付近 を除く 燃 焼に よ る影 響の少ない,
す な わ ち 燃焼域か ら十 分に離 れ た熱 気 流の 拡 散 域の温度など を測 定し,
熱 気 流の一
般 的 特 性 値につ い て の検 討が試み られ ている。
だ が, 熱 気 流の温度 分 布に及 ぼ す影 響は熱 源の形 状や 燃 焼 性 状による影 響 も大きいはずで あるが,
これ らの研 究で は実 験 装 置とし て条 件づ けら れ余り検 討さ れ て きて いない ように考え られる。
そこ で本 研 究で は風の 中にお ける熱 気流の温 度 分 布な どの検 討 をする に当た り,
前 述の研 究と同 様に熱 気 流の 流れを2
次 元 的に考え るが, 熱 源の形 状や, あ るいは発 生熱量に変化を与え る た めに,
風向 方 向の熱 源の 奥行 寸 法 を変え ることに し た。
す な わ ち,
熱源の奥 行 幅の寸 法 効 果を考慮す る というこ と か ら線状熱 源の仮 定に対して一
99
一
帯 状熱 源 を考え るこ とに な る が
,
本研究は この帯 状 熱 源 の帯 幅や風速の変化に よ る 火炎形状へ の影 響 を考 慮し な がら,
燃焼域の温度分布も検討の 対象に して,
風の 中の 熱 気 流の性 状を考 察す る もの で あ る。
2.
実 験 模 型の仮 定 可 燃 性物 質の燃焼に よっ て生じ た上 昇 火 炎 流に対 向し て,
水 平 方 向か ら 強 風 が吹い てい る 場合,
鉛 直 上 向きの 正 の浮 力を持っ た火 炎 流は 風 に よっ て吹き倒さ れ, 熱 気 流が地 表 面 付 近 を 流れ る よ うになる。
この火炎や熱 気 流は乱 流で拡 散の構 造 も複 雑である。
ま た地表 面に地物などが あれば 熱 気 流の温 度・
速 度 分 布 へ の影 響は大きく, さ らに流れは複 雑になる。 い ま,
こ の問 題につ い て簡 単な実 験 模型 を仮定し,
現 象に支 配 的 な物 理 法 則 を 明 らかにするこ とも重要である と考え る。 風迎
≒
〉 Z 火炎 1 ノ /!
! 1 主 軸 線11
否
’
!b
一一
一一一一
一
hX
熱 源kD
ヨ 図一
1 実 験 模 型の概 念 図 そこで実験模型の概 念 を簡 単に図一
1に示す が, 風の 中の熱 気 流の流れを2次 元 的に扱 うために,
熱 源の中 心 に原 点を置き, 風 下へ 水 平 方 向に x 軸, 鉛 直上方に z 軸 を とり, 風 向 きに直 交する y軸 方 向に は帯 幅 D で無 限 長の帯 状 熱 源 (以 後,
帯 熱 源とい う)を想 定 する。
い ま, こ の帯 熱 源の風 下が平 坦 地で,
熱 源か ら の上 昇 気 流に比 較して熱 源 上に吹い て くる風の風 速 σ が強い 場 合 を仮 定す る。
し たがっ て, 火 炎は大きく傾き, 熱 気 流は地表 面に沿っ て流れ る よ うにな る。
上 空 を流れ る 風 か ら は熱 気 流 内へ 巻込 み空 気 流など が 生じ てい て, 熱 気 流の上 下 境 界で は風 と熱 気 流の混 合 や,
あるい は地 上 摩 擦な どの影 響を受け ながら,
そ の熱 気流の上下 幅b
を 風 下へ 広げ な が ら拡 散してい く。 こ こに,
風の中の 熱 気 流につ いて の基 本式を導く に あ た り,
図一2
に示す熱気 流の流 れの微 小 区 間Ax
な どにつ い て,
次の よ うに仮 定 す る。
(a ) 強 風の場 を仮 定して,
熱 気 流の主軸 線は かなり 水 平に近い 傾き と な り,
熱 気 流の幅b
は地 上 面よ り上 巻 込み空気α w 上 空 風 速 u →止 _一一
一
一一
一
一
一一
一
Z=
b十 △b一
Z=b
岑
W小 熱 気流の温度 θ Z=0
地 表 面X
X
+ △X
図一
2 AX 区 間の熱 気 流の 内外 流速一
100
一
方の 2 軸 方 向 に広 がりな が ら,
風下の x 軸 方 向に拡 散 す る。 (b
) 熱 気流の流速の水平成分は熱 気 流の上 方 を吹く 風の流 速U
と同 程 度になっ て い る と して, また鉛 直 方 向の流速成分は浮 力上昇や巻 込み空 気 流 との関 係 を考 慮 して w と する。
(c )熱 気 流 と熱 気流外の上方の流 速との差は熱 気 流 内の鉛直方 向流速 ω の み に表れ る が,
熱 気 流へ の巻 込 み空 気 流は主と して上 方の風 か ら 起 こ り,
そ の流 速CS、
ω に比 例す る もの と しaw で表す。 こ こ に α は巻 込み空 気 流 速に関す る連行係 数と す る。 (d
) 熱 気 流か らは ふ く射 熱などによ る熱 損失が ない と仮 定し,
単 位 時 間に単位 幅 当た りの熱気 流 が 持 ち 運 ぶm
量Qe
は熱 源か らの発 生 熱 量Q
で代 表さ せ る。
〔e ) 熱 気 流の温 度 分 布に関 する関 係 式 を 求め るに あ た り,
熱 気 流の温 度の最 大 値 (主 軸 温 度 )を対 象に し た 関 係 式 を得る。
し たがっ て, 地 上 摩 擦に よ る 風速・
温度 分 布へ の影 響などの分 布 形 状の差は主 要な問題でな く な る か ら,
こ の こと は得ら れ た 関 係 式 中の連行 係 数 値に影 響す るのみ と考え, 実 験 的 取 扱いで考慮す る、 (f) したがっ て,
こ こ で は簡 単に温 度分布は相 似 性 が保た れ て お り,
次 式で表され る よ う な形 を 仮 定し て お く。 Aθ=
△亀・
h
(η) た だ し η=
z/b
ま た上 式を密度 差分布に直して △ρ/ρ= (Af
πノρ撫)・
九(η) こ こにA
θ=
・
θ一
島,Ap ;
A一
ρで θ,
ρは熱 気 流の温 度,
密度,
e,,
thは熱気流外の上方の風の温 度,
密 度で あ る。 熱気流の主軸 値に関す るものは添 字m を付 ける。
次 節で述べ る基 本式で は,
分布式h
(η)につ い て η=
0 か ら。。 まで の積 分値1
が用い られる の で,
1 を 分 布に 関 する連 行 係 数と して いる。3.
強 風 下に お け る帯 熱 源からの熱 気 流の温 度 分布に 関 する関 係 式の誘導 3.
1 基 本 式 強風に よっ て拡 散する熱 気 流につ い て前 節の仮 定に し た がい, 流 体の基 本 式である質 量 (体 積)保存,
運動量 保 存,エ ネルギー
保 存の各 式 を考 察し,次の式 〔1 >〜
(3
} で表した。 式 (1
)は仮定 (a )(b
>(c )に より,
△x 区 間の熱 気 流の流 量 変 化d
(ρUb )/dx
は風と熱 気 流と の境 界 面で 生 じる巻 込み空 気 量 (apw )に よ る とし て表 し た質量収 支 式で ある。
式 (2)は熱 気 流の Z 方 向へ の運 勤 量の 寄 与 を考え て, Ax 区 間の 運 動量の変 化d
〔ρUbw
)/d
:c と浮 力A
ρgb とのつ りあいか ら運 動 量 保存を表し た も の で,
熱気流の密度差は仮 定 (e )(f
)に より主 軸 値に か え て表してい る。
ま た 式 (3)は仮 定 (d
)により A3c 区 間の 熱 気 流・熱 量 収 支 式 を・(
X
”
C
.・U
・・ed
・・)
/
d
・c=
0とおき,
仮 定 (e )(f
)か ら式を変形 し,
浮 力×流 速=一
定の形でエ ネル ギー
保存を表し た もの である。
質 量 (体積 )保存u
・
{
鶏
一
・・
w………・
…・
……・
あ……
(1)U
}熱 源 上に吹い て く る 風の流 速を代 表 する と ともに,
熱 気 流の水 平 方 向の速 度 成分 を 近似す る。
w ; 熱 気 流の鉛 直方 向の速度 成 分。b
;熱 気流の拡 散 幅。
g ; 重 力加 速度。 α ;熱気流へ の巻込み空気流に対す る連行 係数。1
;熱 気 流の 温度分布に関す る連 行 係 数。AAn
;熱 気 流 外の風の 密度 A と熱 気 流の主軸線上の密 度fUとの 差。Q
。;熱 気 流が単 位 時 間に単 位 幅当た りに持ち 運ぶ熱 量Q
(帯熱源 に お け る 発生 熱量)。C
ρ,
ρ;熱 気 流の定 圧 比 熱,
密 度。Te
;風の絶 対温度。
こ の基本式 を解く にあた っ て実際の熱 源 位 置と異な っ た場 所に仮 想 原 点 (x。z。) を想 定する。 こ の仮 想 原 点 を 考え る こ と によっ て熱 源上の上昇 火 炎の流 速や燃 焼の影 響など解 析にあた っ て仮 定が成 立しない領 域の影 響につ い て,
仮輝原 点の取り扱い の中に含めて考え る。』
式 (3)を変 形して IAIingb/A,=
F /U と すると,
式 (2)と等しく なるか ら,
d
(bw
)/dx ;F
/U2 ・
…・
・
……・
・
・
………・
(4 ) で仮 想 原 点x=
x。で は拡 散 幅b =
0と して積 分す る と w=
(FIU ! ).
(コじ一
Xo)/b・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5) である。
また上 式 を式 (1)に代 入 する と db/(lx=
α・
(F /U3>・
(x−
x。}/b と なる か ら,
同 様に x=
x。の と きb;O
と して積 分 す る と・一 α1/2
(
EU3
)
’一
x・
)…一 一 …一 ・
(・) と な る。 こ こ で式 (5 )につ い て,
式 (6 )を用い て (x−
x 。)を消去す る とω一 α
一
・〆・(
号
)
1/!一
α一
1/・(
参
)
…一
の ま た は ω/U ;
a−
1/2(F
/us
)lft・
・
・
・
……・
…・
…・
…・
(8
) で表される。
こ こ で,
式 (3)の F につ い て,
熱源 を 代 表す る値を用い て定 義す る ために左 辺 との対応 を考 え,
火 炎の温 度Aθ.火 炎の上昇 速 度 監 な ら びに火 炎の 拡 散に比 例する もの として火 炎の上 昇 高さ Lz を選ぶと 次 式とな る。
た だし,
ム は火 炎の温 度 分 布に関す る連 行 係 数。 AhgbA
ρ.gLz
F =1・u ・
=1
.・
w
』・
伽 Ph 運 動 量 保 存・
・
響
)一
・・
雫
わ…… ・
一・
………一
(・〉 エ ネルギー
保 存 (浮 力 流 速一
定) AA。
gb
=
F (一
定 )・
・
……・
…・
∵…・
…・
(3 )J ・
u
儡 こ こ に,
また温 度で表すとAe
.gbA
θへgLz・
・
・
・
・
・
・
…
(9 )F =1・u ・
=1
,・
耽・
To
To
で,
これ を び で除すると次の無 次 元 数か ら な る式に書 き直さ れ る。呑
一 ・・
△穿
δ十
軌・
1
・F
・Z
また は・
=
1.・
vi・
1.
・
F;a
…・
…・
・
(10) こ こ に定 義した無 次 元 数は次の よ うな もの である。
v。
= 鵬 /σ,
Fru=
lz
=L
/Pu
Frw
= (9・
△ θぺP
/T
。)》 2 耽 (9・
△ θバD
/T
。> v2…………・
…・
(11)流れを2次元と し て帯熱源 を仮 定してい るの で, 風 速
U
と帯 幅D
を 用い て,
火 炎の上 昇 速度な ら びに スケー
ル を 無 次元化し,
速 度比 VE,
火 炎 高 さ 比lx
とす る と, 他に F,
u, F。
w の内部フ ルー
ド数が定義さ れ る。 以 上よ り式 (10) を式 (6
)に代入 して,
拡 散 幅に関 す る式を整 理する とb=Cb・
vY2・
’
ttf2・
F;a
・
(x−
x。)=Cb
’
暖/へ磑ノ2・
F 袖・
(x−
Xo)・
……・
・
……・
・
(12
) た だ し,
C、=
(α・
lh) v2 に相 当する係 数 で,
ま た 式 (9)に式 (12)を代入 し て, 熱 気 流の主軸 温度に関す る式を表す と次の よ うにな る。A
θ皿/A
θ.;C ・
vY2・
ll
/ z・
F 。 ,、i
(x−
x。)/D}−
1=
C ・
vli/2・
1
}Xi・
F。.1
(x−
x。)/D }−
L・
…・
………・
………・
…・
・
一 ・
(13
) た だ し,C =
σ /1)α一
1/2 に相 当する係 数 熱 気 流の主軸 傾き角 βにつ い て は式 (13 )か ら △砺≒△紘の と き (x−
X。)/D=Lエ
ノD ・
=
lx
と して,
この位 置におけ る主 軸 線の高さを近 似 的に火 炎 の上昇高さ比t
。に等しいと おいて次式で表す。
tan
β=1
。/1
.=
Ct・
vl ’/2・
IY2・
F
;a
=
Ct・
vY2・
IY2・
F 袖・
…・
………・
……・
(14 ) ただし Ctは a,
∬.
1,か らな る係 数 以上の よ うに式 (1)〈2)(3)の基本式 を考察す る と 風 の中の熱 気 流の主 軸 温 度に関 する式 (13), 主 軸 傾き・
角に関す る式 (14 >が得られる。
だ が式 中に v。
,lz
な どの燃 焼 域に おけ る値, す な わ ち火 炎の上昇 速 度や火 炎の ス ケー
ル が含ま れて い るの で,
次項で は これら の値と風 速との関 係 を明 ら かにす る。
3.
2 火 炎の スケー
ル に関する考 察 (1 >燃 焼 域の関 係 式につ いて 火 炎の一
般 的 性 状を考え る と,
燃 焼発熱に伴 う 液体又 は固 体 燃 料の蒸 発に よっ て気 体 となっ た燃 焼 物質は 空気 と 混合し て 燃 焼 し な が ら 上昇す る。 し た がっ て火炎の先 端 部は空 気と可 燃性 物 質の 混合 気が 反 応しうる最 低の温一
101
一
度領域と み るこ と がで き る。 本 研 究にお け る帯熱源に直交して風 が吹い て い る場で の 燃焼 実 験では
,
温 度は燃 焼 域でほ ぼ一
定で,
火 炎 先 端 付近で徐々 に低下し,
そ れ よ り風下では 距離の一1
乗に 比例して低 下す る傾向にある。
そこで各々 の領域を代表する温度・
流速につ い て, 燃 焼 域では温 度 ムθハ流 速 Wh とし,
火 炎 先 端 部では温 度A
θ,,
流 速 助 (火 炎 軸 方 向 流 速 を Wa,
x 方 向 流 速 を 監 , 2 方 向 流 速 を 喉 とし て各々 の流 速 を 代 表する) とし て表し,またスケー
ル の代 表とし て火 炎の長さL(熱 源 より火 炎 先 端 部まで の距 離La,
火 炎 先端部までの水 平 距SC
Lエ
な ら びに鉛 直 距 離塩 を代 表す る)を用い て 次 元 的 考 察 を す る。
こ こ で燃 焼 発 熱の領 域の代 表 値と して火 炎 先 端 付 近の 熱 流 束を選び, こ れが帯 熱 源か ら の発生熱量Q
に支配 さ れ ると考 えるとQ
C
ρ,
P・
∠Lθ.・
W,・
L・
t…
t・
・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(15> で表さ れ, こ れ を書き直し て既 ム
L
・ 。跳
ま た無 次 元 数の形に直す と次の よ う に な る。
陶
翫
γ“ ・[
IQT
,,驫
ア。r
〃・
・
…・
(16
> 上 式の左 辺は浮 力と 上昇 速 度の関 係を示してお り,
単 純な流れへ のベ ル ヌー
イ則の適用例と同様に一
定と考え ら れ る。 実 際,
PH.
Thomas9 } らに よ れ ば,
火 炎 先 端の 上 昇 速 度 監 は次 式で表さ れ る と して い る。 耽=
Const
(=
O.
509)………・
・
(17> (A
θhgLa /T
。} 1 / 2 した がっ て火炎先端の上昇速度は式 (16
)に おいて, 火炎の スケー
ル と してLa,
温度と して火炎 温 度A
θ.が 用い ら れ た と きに相 当してい る と考え られ る。
こ こ に, 式 (16
>は基 本 的 関 係 を 与え ているもの とし,
火 炎の流 速に関する式とし て次式を仮 定 する。 既=
Const…’
…………・
・
……・
(18) (Aθ.gL/To) 1/2 また,
火 炎の ス ケー
ルL
は火 炎に直 交 して吹い てく る風の 流 速 U, 帯 幅 D, 熱 源の発 生 熱 量Q
な どに よっ て決ま る もの と し, 現 象に支 配 的な無 次 元 数とし て式 (16> と同 形 式の無 次 元 数を考え る。
すな わ ち,
流 速な らびに スケー
ル の代 表 値にU
, D をとっ て次 式 を仮 定す る。(勗 、
多
τ。戸
[
(Q
、,ゐ
T
。) ・/・]
m[
参
r
− 9
肌・
lp
・
tt・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
…
t−・
…
t・
・
一・
…
(19) た だ し,9 =U
/(Qg
/CppT
。} lf3 ,1=L
〆D
こ こ に, 風 速に関 する無 次 元 数9
を定 義す るが, あ ら た めて式 (18)(19)につ い て.
内 部フ ルー
ド数など を用一
102
一
い て整 理し,
燃 焼 域における一
般 関 係 式とする と次の よ うに な る。
F
・
tV−
(蜘銑
γ、・一
… 1 ・・・………
(・・)u
=
・
C.
・
9M・
tP+1 /2……・
・
(21) Fru=
(A
θ,gD /To
) ’/1 た だ し,Cw ,
Cu
は定 数,
既 は Wa, 既,
鴎 ま た,1
はla
, ら, らの各々 を表す。 し たがっ て, 速 度 比に関 する式は (20>(21) より次式 で表さ れ る。
v=
既 /U= (C
加/C
.)9 ’
m・
1−
P=
(CwC
.} c’
・
Ωa・
F
鼻.・
…・
……・
・
…・
(22
) た だ し,
a=
=
−
m /(2p
十1
),
b=− 2p
/(2
ρ 十1
),
Cl=−
1ノ(2P 刊ト1) また,
式 (21>か ら火 炎の温 度を表 す 式に変 形 すると・e・
一
・ii[
b
(
Q
:T 。C
ρ 2 ρ29)
1/3]
9・’
・m・
1−
・・p・1・・
・
・
・… で,
さ ら に1
につ いて書き直す と次の各種無 次元数で組 み合わ され た式が得られ る。
1=
L/D=
C監2・
∫2管・
F 学u=
C含 2 ソi2・
F穐=
C
警.
B9 ・
F
撃u’
一・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24) ・だu ’
・rmu
,T
,/gh
.D
! p! 、)1ノ・溜 、謡
、ゆ c≡−
2m /(2p 十1),
d =
2/(2jP十1), e=
c/2,
ノ=
c十d
,
g=−
c/3,
h=
=
(2c/3)+d,
C2=
=
−
d こ こで,
式 (24)につ いて熱 源に用いる可 燃 物 (燃料 ) が 同一
の場 合 を 考え ると,
発 生 熱 量Q
は可 燃 物の単位 幅 当た りの燃焼速度R
(kg
/m /sec )で代表さ れ,
火炎の 温度は可 燃 物に依 存す る と し て式か ら除く と,
次 式で表 すこ と がで きる。
♂
一
台
一ci’
[
u (Rg/ρ)1 /3]
c・
Frd
−
・:!
[
,。誤
,祠
e・
・〆一 ・:・
[
翻
9・
F
・h………・
…一 一
(・・) た だ し,Fr
=U
/(gD )1/2 :フ ルー
ド数 (2) 実 験に基づ く関 係 式の検 討 本研究で は火炎のスケー
ルに関す る実験 的 検 討を行っ て いない こと か ら,
既往の 研 究を参 照し て帯 熱 源とみ なせる実 験 例 を 用い て, 前 項の 関 係 式の 妥当 性 を明ら か に する。
こ こ に,P .
H ,
Thomas ,
Pickald
お よび Wraight ら1°)の研 究 結 果 をま とめて示す と,
木 材ク リ ブ め 燃 焼 実 験の結 果と して火 炎 長La,
火 炎の上 昇 高さL
. を次 式で表 し て いる。 (本 稿の記 号に かえて示す)・
十
・・[
,翻
…・
・ゲ ・・
tS一 ・・
[
D
(R2
/ρ’9 )・
/・]
一
… …一
゜・
:2・
・
…………
(・6)lz
十
・6[
RpUD]
… 一一 ・
一 …・
…一
(・・) ただし,
R ;木 材ク リブの風向きに直角方 向の単位幅 当た りの燃 焼 速 度 (kg/m /sec )。D
;木材ク リブの風向 き方 向の幅 (m )。 Fr ;フ ルー
ド数=U
ノ(gD ) IXtU
;一
般風速。
こ の実 験 式に用い ら れて いる無 次 元 数を み る と,
’
前 項 で示し た式 (25
)で説明で きる。 火 炎 長la
を表す式 (26
) は 式 (25 )の第 2式 を,
火 炎の立ち 上 が り高さ1
. を表 す式 (27
)は式 (25)の第 3式 を用い て実 験的に検討す る と得ら れ るもの で ある。 式 (26
)(27
>の各式に共 通 の無 次元数は Fr 数の み で,
他の 二 つ の 無 次 元 数の相 互の 関係が示され て いないた めに,
火炎の スケー
ルを支 配する物 理 的 関係が独 立に二つ あ る よ う に なっ ている。
こ こ に,
各々 の研 究者が採用し た無 次 元 数は式 (25) を 用いると一
つ に まとめるこ と ができ る。 言い か え ると共 通の無 次 元 数で構 成さ れ る式に変形で き る。
以上か ら, 式 (25)に し たがっ て前 式を整理 す る と次の ようにな る。
la
十
・・[
,。、Z
司
一
… 2・
・s−
・・[
、。4
、祠
一
]
’
tg …一
゜
・
’
t−
7・[
あ
]
… rFr °・
“,
…一 ・
……・
・
(28)1
・一
告
一
・6[
u
(Rg
/ρ)t /s]
−
3・
・ …・
「
一
・6[
、。・ /£
,,・・]
’
ef2 …一
…=
・
56[
RpUD]
・
Fr
°・
26……・
・
………・
…
(29)し た がっ て
,
以 上の実 験 的 関 係から式 (20
)(21
>で 定 義し た指ta
m,
p値を求める と次の ようにな る。
la
につ い て は, m=
L29 /1.
18,
p =
rO.
09/1.
18
(30
)lz
につ いて は,
m=3
/2.
26,
p=−
o.
13/2.26
(31
)こ こ に
,
m に比 較して p は小さ い恒
を とっ て い るこ と が分か る。
もしp
が無 視で きる よ う な ら ばp=O
と す る と,
式 (21) (22)は σ/(△ θ馬gL/】「o) 1/2gm ,
VQCgm・
9・
・
・
・
・
・
・
・
…
(32) とな る。
無 次元数9
は 火 炎の ス ケー
ル や温 度か ら な る 局 所 的 内 部フ ルー
ド数、
な らびに火 炎 流 速と風 速の速 度 比 に関係す る ものとなっ て おり,
風で吹き倒さ れ た火炎 や その風下に お け る熱 気 流の支配 的 無 次 元 数と なっ てい る と考え ら れ る。 3.
3 熱気流の温 度 分 布 式につ いて の考 察速 度 比 v な ら び に 火炎の スケ
ー
ル 1に関 する式 (22 ) (24)につ い て,
z 方向の速度比 v。 , スケー
ルlt
と定 義 して, 式 (13)な ら びに式 (14
)に代入 し, 新たに主 軸 温 度 分 布 式,
主軸 傾き角の式を書き直す と 次の よ うに な る。
△θ励/△θ丸=
C 。
lga
・
Fru
(x−
Xo)/D }−
1・
・
・
・
・
・
・
…
(
33
) ただし,
a;3m
/{2(2p 十1)},bF −
(p
十2)/(2
ρ十1)Co=C ,
C
。,
Cw
か ら なる係 数tan β=
C
,・
9
−
c・
F
謡・
・
…・
…・
……・
…………
(34
) ただし, c=
m /l2
(2p
十1
)},
d =
p/ ρ十1)C
,・
=c ,Cu,
Cw
か ら な る係 数また式 (33}は 式 (
23
)を用い ると次 式にも書き直せ,
主 軸 温 度に関する無 次元数di
=m が定 義さ れ る。
.
A
θ阻(x−
Xo>三Co.9’
e・
F チ‘・
・
・
…
(35 )dixn
;(
QiTo
/Cptp
’ 9)》3 た だ し, e=
=−
2十13
m /2(2p 十1)}=−
2十α,
∫;
3p /(2 p十1)=
2十b
以 上の ことか ら,
風の中の熱 気流の鉛 直方 向の温度分 布 式とし て, 式 (34) (35)よ り次の形 を と る と 考 え る。
Φτ=9 ’
e・
F 募‘・
Gl
[zノ(コじ一
Xo)]gc 。
Ffui・
・
・
・
…
(36
} ただ し,
Φエ
は任 意 位 置の温度上昇△ θ に対 す る 無 次 元温 度で
,
軌=
Aθ(x一
コc。)/(Q2
To
/C
ρ 2pig }1/3,
Gl
}は関 数 形こ こ に, 風の 中の熱 気 流の主 軸 温 度
,
主軸傾き角,
な らびに鉛 直 方 向の温 度 分 布の関 係 式が得ら れ た が,
式 中 の内 部フ ルー
ド数Fru に つ い て は,
火炎の温度A
θ.が 熱 源の発 生 熱 量Q
な ど可 燃 物の特性や 風速U
に よっ て 決まる の で,
フ ルー
ド数Fr
に 置 き 換え て よい もの と 考え る。 また,
式 (33 >一
(36 )に お け る指 数 が 取りうる値 と し て式 (31
)の m,
p を 用い る と d〜
d の値は α=9
/4.
b=−
2,
195, c;
3/4・
・
・
・
…
(37
)d =− O.
065,
e=
=
1/4,
プe=−
0.
195 で与 え ら れ る。
4.
実 験 的検討 本 研究で誘 導し た帯 熱 源か らの熱 気 流の閧 係 式につ い て風 洞 実 験によ る検証 を試み る と と もに, 実 験 的に熱 気 流の風 下 温 度 分布式を得る。 4.
1 実験 方 法 風に吹 か れて拡 散する熱 気 流の温 度 分 布を測 定する た 図一
3 風 洞装置一
103
一
基 準風速測定 位 置 く
一
75,
IDO)一一一
→ u 粗度要 素 Zり
。
温度測定 位 置・
△ θ (X,
Z )o
:
7Fh_5
゜
X [助走 区間]XX
[温度測定 部 ] 帯 状 熱源 D (・
5,
10,
15,
20c田) 図一
4 熱源付近の温 度・
風速測 定位 置 めに,図一
3に示す風 洞 (鉄 板 製 :幅50cm ,高さ 150 cm , 長さ748cm ) を用い た。 風洞 装 置は送 風部,
風 速の鉛直分布を調 整す る た め の 助 走 区 間,
な ら びに熱 源と その風下の温度 測 定 部で構 成 して い る。 助 走 区 間は送 風 部か ら風 下に240cm
区 間と し,
こ の 区 間に粗 度要素 (高さ 4cm,
厚さ ≒0.
2cm,
長さ ≒50cm の板を用い て)を気 流の主 方 向に直 交し て,
等 間 隔 (16cm 間 隔に 15個 〉に,
風 洞 平 板 上に配 列 し て い る。
熱 源の設 置 位 置は送風部か ら風 下へ 260cm 点で, こ の位 置に熱 源の中 心が くるよ うにお き,
こ の点 を もっ て 風 下の温度測定 位置を表す座 標の原点とし た。
図一
4に熱 源付近 を略図化して示 す が,
熱源の中心 よ り水 平方向へ 風下に x 座 標を と り, 風 洞平板上 よ り鉛 直 方 向へ 上 方に z 座 標 をと る。
風 向きに直 角 方 向の y 座 標は 2次 元 流れ を考え てい るの で無 視される が,
実 験 的に は粗 度 要 素,
熱涼の スケー
ル の取り扱いで考 慮す る。
帯 熱 源と して は帯 幅 D=
=
5, 10,
15,
20c皿 の 4種 類 の鉄 製 容 器 (高さh=
5cm,
短 辺 寸 法=
帯 幅D
, 長辺 寸 法≒50cm
)に メタノー
ル を入れ, 燃 焼さ せ熱 源と し た。
ま た,
上昇 火炎を吹き倒す 風洞 内の風速の強 弱は熱 源 中心 よ り風 上へ x=
=− 75
cm,
風 洞平 板上よ り上方へ,
z・
・
100 cm 位 置で の風速測定値U
(− 75,100
)で与え.
風 洞 内の基 準 風速と し た。 な お,
こ の 基準 風速の測 定 点 は境界 層の外 側で風速 分 布が一
様化 した領域に位i
して お り,
基 準 風 速は自由風の風 速値を代表して い る。 実 験 方 法につ い て述べ る と,
最 初は 燃焼実験 開始 前に 風 洞内へ の 送 風を 調 整し て基準風速 測 定 位 置で所要の風 速 値に合 わ せ た後,
熱源の風上 くx =−
75cm )にお け る風速の鉛直分布の測 定 を行い実験の風 速 条 件 を設 定す る。
次に, この風 洞 風の中で 燃焼 実験 を 開始し,
温度の鉛 直 分 布につ いて多点 同 時 測 定 を行う もの である。
本 実 験 の風 速 条 件は基 本 的にU
← 75, 100)=
75,
100,
.
150, 200,
250, 300c皿/sec の 6ケー
ス と して,
補 足 的に 350,
400, 450cm /sec の実 験 を行っ てい る。
熱 源か らの発 生 熱 量は着 火か ら自然 消 火 までの,
メ タノー
ル の燃 焼 時 間 によ り得た。
各実験におい て 風速に よる燃 焼 速 度の著し い 変化は認め ら れず 発 生 熱量の平 均 的な値 (メ タノー
ル の 発ra
量5
365
cal/gとして ) を参 考 まで に示すと,D
=
5 , 10, 15, 20cm の各々 の熱 源でQ
=
55,
94,
152, 202cal/cm /sec である。
温 度 測 定は基 本 的に熱 源 中心 より風 下 x=
10cm か ら 70cm まで の 10 cm 間隔の各位置におい て,
鉛直方向;r # 2.
5cm
を含む z!
・
5cm か ら60
cm ま で 5cm 間 隔の 各 点で, 計91
点 (CA
熱 電 対使用)で行い, ほ ぼ 燃焼 の安 定し た定 常 とみ られ る時 間 内の測 定 値 を平 均してそ の点の温度と した。
他に補足的 実 験と して,
x・
・
’
300 cm までの測定を行い, 熱 源か ら遠い位置での温度分布を補 表一
1 実験諸元 る漿
で’
Oon’
Oou
用 を 齪一 104
一
Z
(c団)100
10
−・
40
1
図一
5 風速分 布U
(z)/
U
10
間した。 表一
1に実 験 諸 元を示 す。 な お表 中の Ω。は p に風の空気 密 度A を用い て実験 条 件を表し た。 4.
2 実験結果 (1 ) 風速 条件 風 洞内の熱 気 流の温度分布を測 定す るにあ た り, 風速 条 件 を 決め た基 準 風 速 測 定 位 置で の鉛 直 分 布 を図一5
に 示す。
図 上の 淇1」定値は帯幅 D=
5cm の A−
1 実験を例 に とml
T 6ケー
ス の実 験につ いて そ れ ぞ れの基 準風速で 風 速 分 布 を無 次 元 化して 示し たもの である。
こ こに, 境 界 層高さ が z≒20cm 付近にあ る分布を もっ て実験の風 速条 件と し て い ることを示す。 関係式 中の 風速U
に適 用 す る測 定 値はこの基準風速U
(− 75,IOO
>で代 表さ せ る。 (2
>主 軸温度分布 熱 気 流の主 軸 温 度の関 係 式 (33 )につ い て実 験 的検 討 を行うに あ た り, F,u を フ ルー
ド数 Fr に か え, 燃 焼 域 の温 度Ae, を Aθ,/T。(=
Aρh/ρlt>に無 次 元 化し て,
次 に示 す 無 次 元 式に書き直す。
(
A
θ.To
)
・
lga
・
酬・
(
籌
)
一
[b’M/ 2−
c・(
雫
)
一
匸・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(33) こ こ で式 中の燃 焼 域の温度は 風速U
や熱 源の発 生 熱 量Q
に依 存 すると 考え ら れ る か ら,
これ を式 中か ら除 く と, 次に示す任 意 位 置に対 応す る 上昇温度,
な らびに 風速に関する無 次 元数か らなる関 係 式が得ら れ る。
指数 ab につ い ては前 節の考 察に基づ き式 (37 )を用い る。(
△To
臨)
・
1
Ω・州一
c・(
論計
)
−
1・
・
…一…
(33・・) ただし α=
9/4, b=−
2,
195 (式 (37 )に よる) 上 式は燃 焼 域か ら十 分 離れた風 下の主 軸 温 度の関 係 を 与え るもの で あるが,
こ こ に両辺の そ れ ぞ れを一
組の無 次 元 数とし,
この問題の支 配 的 物理 量 と考え,
燃 焼 領 域 まで適 用して実験的関係を明ら かにす る。 実 験値の無次元数へ の適 用にあ た り,
主軸温度の実 験10
1
(
ゆ 。 「 」 匡 で ゜ α)
(
」0
。 ← \ 目 偽 く V0 .01
0.1
Ω 二 〇.
52
〜3
.
90
Fr = 0.52 〜 4,
36
7
110
(X
/D
) 図一
6 主軸温度分布100
値と しては 必ずし も主軸線上の温度を と ら え てい ないが.
(表一
1)に 示 し た 位 置 で測 定した温度か ら各々 の風 下 位置で の最高温度 を用い た。
また一
般 的 関 係をみ る た め に仮想 原 点は仮 定せずx。=
0として, 原 点 を熱 源の 中心 において風 下距 離記 を表し た。
以 上の ことか ら表一
1に示し た A〜
C の全 実 験につ い て,
まとめ て示すと 図一
6に なる。 実験値の分布は考 察し た無 次 元 数で良くま と ま り,
ほ ぼ 三つ の領 域に分 け られ る。
こ こ に燃 焼 発 熱の行わ れ て いる 燃焼域,
燃 焼の影 響 を受け な が ら拡 散 領 域に移り変 わ る 遷移域,
な らびに風に吹か れ て流れ る熱 気 流の拡 散 域と して図上の 直線の式 を示す と次の ように な る。
○ 燃 焼 域 1.
2≧(x/D
) (△ θ皿
/T。)・
lg9
/ ’・
Fr−
2層
‘95 };
1 0 遷 移 域 1.
2<(x /D)<3 〔A
θm/To
}・
1
Ω9/4・
F
ヅ 2・
19Sl=1.
1
(X/D
)−
1/t O拡 散 域 3≦{x/P ) (∠Le
」/To
)・
1
Ω 9/4・
Fr
−
2・
ig5 }= 1.
9 〔x/1
))−
1…・
・
………・
・
一 ・
一 ・
……一
(38
) 次に式 〔33 )を変形し た式 (35
)につ い ても前 述と同 様に F,u をFr
で表 す よ うに して,
(A
θ./T
。)も式 か ら 除き,
ま た x。;
O と して温 度に関す る 無次元数を定義し て書き直す と,
Aemx と して ψrm=
(Q2To
/C
ρ 2 ρ29 )1 β di=
m Ω e・
FrX=
C6・
・
・
…
tt・
・
・
…
t・
・
s−・
tS・
・
・
・
・
・
…
(35 a) ただし e=
1/4,
f
・
=
−
O.
195 (式 (37>に よ る) と なる。 上 式は拡 散 域の関 係を示して いる が, 左辺の無 次元数につ い て ス ケー
ル に (x/D >を 用い 燃 焼 域まで 拡 張して実 験 的 関係 を み る。
こ こ に前述と同様にA − C
の全実験につ い て, 以 上 の無 次 元 数の関係をま と め て (図一
7 )に示す。
一
105
一
ゆ ヨ
・
9 − 」 」 雪 二 α x “ 0。
Ol Ω=
0
.
52
〜
3
.
90
Fr
コ0.
52
〜
4
.
36
101
0.
1
010。
1
1
10
(X
/D
) 図一
ア 主 軸 温度分布 図上に記し た直線の式は次の よ う に な る。
()燃 焼域 1,
2≧(コじ/1
)} ψエガΩ1/4・
F
ブ D・
les= (x/D ) ○遷 移域1.
2
く(x/D
}く3
ditm
・
gi
/4・
F
ゲ o・
les=1.
1 (x/D
)1/2 Q 拡 散 域3
≦(x/D
) Φxm・
9i
〆4・
Fr 『
0・
195=1.
9・
・
・
・
・
・
・
…
(39 ) ま た温度に関す る無次元数の定 義 を変えて上 式を書き 直すと4
亀D
didn
ニ
(
Q2
To/c
ρ 2 ρ29 )L/: と して O 燃焼域 1.
2≧(コC/D) φ面●
91
/‘。
Fr −
D−
le5=
1 0 遷 移 域 1.
2〈(x/D
)〈3
φdガ
91
/LF ゲ゜
・
且
95 = L1 〔x /D)一
匚/1 0 拡 散 域3
≦{x/D
)Cbdm
,
gi
/4,
Fr
−
0’
IS5=
1.
9 (コじ/D
)一
]一 ・
・
…
(40 ) と な る。 以 上の よ うに本 論で示し た関 係 式は拡散域に適 用さ れ る もの で あ る が, 実 験 的に も説 明で き る もの と なっ て い る と考え る。
また,
こ の無 次 元 数の関係を用い て燃 焼 域まで拡 張して も支配的 物 理 量と考えられ,
実 験 的に良くまと ま り,
その分 布 式と して式 (38 )(39)(40) が示 され る。以上 の主軸温度に関す る無 次 元 式につ い て,
直接に主 軸 温 度を求め る式に書き直す と 次の よ うに な る。D
・
Ωi/‘・
Fr−
°’
le5 と し て θ= (Q2T
。〆Cp2
ρ 29)v3 ○燃焼域 1.
2≧(x/D
)A
θ皿
=
θ一
tO
遷移域 1.
2く(x/D
)く3A
θ禰
=
1.
1θ一
1・
(x/D)一
》2 0 拡 散域 3≦{x/D}A
&=
1.
9θ一
●・
(コ匚/1))−
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
・
・
…
(41 )一
106
一
3
ゆ一气
∠ −・
°
9 − 」 」 ◎ 二 α x30
り 幽310
一
〇.
5
0
1 2 3(
Z
/X
}Ωs’
4Fr凾
e・
e65 図一
8 温度の鉛直分布 (D=
・
5cm,
X≧20 cm ) 3 ゆ ゜ 「 〒 』 低三
α冨
$0
十一
〇〇
5
0
1
2
3
(Z
/X
)Ω3’4FrTe・
e65 図一
9 温 度の鉛 直分 布 (P =
15cm,
X≧40 Cln 》 (3
) 風 下 温 度の鉛 直 分 布 風 下 温度の鉛 直分 布 式 (36)につ い て実 験 的に検 討す るに あた り,
前 項 と 同 様にF
,U をFr
にか え,
ま た ::。=
0,
銑;− h
と して鉛 直 方 向 z 座標の原点を熱 源容器 の表 面 上 (高さ h≡
5cm )に置き直し,
こ こ に,
新たに z 座標の原 点 を熱 源 上に定 義 し直して次 式 を躙い る。φ.
・
ge・Fr
「;Gl
(z/コc>gc ・
Fγ“卜一 …・
…
(36 a) た だ しGl
}は 関数 形 c=
3/4,d =−
O.
〔165,
e=1
/4
,f
=− O.
195
(式 (37)に よ る) 上 式は主軸温度の検討で得た式 (39 )を 考 慮す ると燃 焼の影 響の受けな い (x/D>≧3の拡 散 域に お け る温度 の鉛 直 分 布 を与え る一
般 関 係 式と考え ること がで き る。 したがっ て,
上 式の左辺と右 辺の無次元 数で分布を表す な ら,
主軸 線上の実験 値は ほ ぽ 軌 Ω1 μF
ゾ ゜」95= 1.
9と なり,
こ の と きの (z/x >93f’
Fr−
°’
e6S の値が 主軸 位置 の関 係を与え る。
こ こに (x/D
)≧3 を満 足 す る 実 験に つ,
い て,
帯幅D =
・
5cm (A −
1実 験の x ≧20 cm )は図一8
に, 帯 幅D
=15cm
(A−
2 実験の x ≧40 cm )は図一
9に,
帯 幅D =
・
20cm
(A−
3実 験の x ≧60 cm )は図3 2 1 ゆ 「 o