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傾斜地開発利用に関する研究 VI 傾斜地における冬季の微細気象状態に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

傾斜地開発利用に関する研究

Ⅶ 傾斜地における冬季の微細気象状態に就いて

上 原 膵 棉

Study on the cultivation and utilization

Of slope f乱r■m

VI MicrometeoIological study in winter

on the slope farm

By

Masaki UEX-IARA

(1Jaboratory of AgriculLturalPhysics)

要献 叉 .e 考um S 拘参鮎 次ⅢⅤ 日 Ⅰ緒 Ⅱ 鶴測実施の概況 ∬ 観測結果並びに考察

l緒

冬季に患いては気温並びに.地温の低下によつて、植物ぼ頒の吸収作用その他の生理作用減退し、加う るに強烈な季節風のために、蒸散作用は張薬され、又囁審、塞審、早番等のために・、夏季の高温乾燥と 相患って、植物崖理上最悪の車齢である。 従ってこれら格物の冬季保護に.ついては十分の注意が肝要である。そしてこれは借料地における主要 作物である園盛作物、特に柑棉顆等の眞梯顆にとつて盈要であわ、これら植物の冬季の客を1軽減し、又 は保護をこよわ教具あらしめるためには、懐剣袖における冬季の放細気象状態を知り、そしてこれをう藍

く利用し見波制御してゆかねばならないので、その参考資料をこ得るために、秋季に引続き、昭和卵年】2

月181−19日、昭和26年1月2(ト2柑及ぴ2月25・−26日の各々忙.おいて、繊細気象観測を実施したので、 その概要をこ報償する。 この研究は文部省科学研究費の援助をこうけて英施申にして、こ1に牒省に対して厚く御礼を申し上げ る。 傭実験に.際し、徹夜観測の.労老とられた当時の農業物理学専攻学生諸君に謝意む表す。特に其の後の 計算に専念された本学副手磯崎義政君に対し厚く感謝の意教表する次第である。 ∬ 観測実施の概況 観測地点、観測装置並■ぴに二方法等に関しては、前報(ユ)(2)における場合と同株であるからそれを参照 されたい。 丑 観測結果並びに考察

1 日 射 量

希報(2)に述べた故に接地気温、地温の分布状態を左右するのは、主として地表面に釆射する直達月 射畳の大小に囲拡るものと見撤すことが出奔るので、南野斜面(第2測点)北■東斜面(第8測点)並び に水平面忙死射する太陽緒射を∴EKOゴルチンスキー日射計を用いて快偏闇舅を選んで毎時観測した。 1日間旺受ける日射量は、その地点の経度に.関係し・、叉季節に関係する。即ちこれらの饗化に.よつで 太陽の高安、日照時間、太陽と地球の距離等に嬰化をこ生じ、且傍斜地に患いては:傾斜の方向、角壕等の 相違に.よって複雑に欒化するのであるが、これらに屈す−る数理的考察は二後日改めて述べる心算である。 昭和新年ほ月19日、昭和が年1月15日及び望月20日において夫々観測した。

(2)

2 こ1には只観仰の結果をト示す第1図に・ついて概要を述べ■る。

第1図 日射恵の日変化

gr心王.♪m,.min 即ち太陽高安の最も伴い日照時間 の短い12月疫.おいて日射量は最も小 さく、以後月のす1むに従って漸次 増加してい・笑。 又】日間忙受ける日射草は二何れの 南西候野l衝 巨・卒南 北凍傾斜■転 月においても、南曹斜面姓北思斜面 よわ・大きく、水平面■に」おいてはその 中間にある。即ち水平面日射量教樺 昌rCaりcmごmi!−準忙とると、南西一斜面■及北嶺斜面に ′ 2月 ヽ

、、\

0叶 ′′ おいて夫々・12月は188%、88矛r、1月 け184%、71.%、2月は187%、85%. である。 次に各月忙おける日射蚤の日歩化 に・ついてみると最大は12月に.あわて は南西面及び水平面ともに12時に甥 軋れ、夫々1.25,1.03gr.cal.、北貴 簡憺11時好0.78g士’,.Cal一.であり南西 面慄北東薗より0‖47gI’りCal大きい。 叉1月忙は南西面、水平面ともに12 時で夫々1.25、】..03grいCal、北泉面 は‖時に.0..84gl■ハCal.を∴示し,繭蘭画 軋北風薗より 0‖41grcal大きい。 2月において揉、南野而、フk平面とも 忙12暗記(ト今に甥星雲∴れており、夫々1. 55、1.87gr.calいで、北東簡憾11時30 分で1.29gr..calである。そして南野 暫は北寛層より 多‡Caりemごmi−− 4 2 0 ︵U n︶ ∩− 丁け 描h 最大・日射量の南西面及び北藻屑に.お

ける葦は漸次減少している。又北東巨酌ま南西面に比べて、最大日射畳の硯はれる時間は∴早く、夕方日射

量の零に・なる時間も早い。以上の棟常冬季の北東斜面は作物栽増上非常に不利孝二ことがよくわかるであ

ろう0而し早朝の受熱景は:、他の斜面より何れも大きくて、従って夜の寒気教早く降することが出奔る

ので、この点に・おいては他の斜簡に勝るのである。

即ち早朝における日射量は、12月には8時鮒今頃女で、■1月は9時頃1まで、2月に.ば1ひ時頃まで北東

薗に多くなって浄り、月のす1むにつれて北東画と南西簡受勲蜃の交代期は遅くたって寒てレーる。これ

即ち早朝の受勲者が、北東面は南西薗よわ次第に増加してきていることを二示すものである。

2 接地気温、地温

淵報におけると同様にして観測したが、今冬にお\ハてぼ、所謂暖冬典饗のために、例年にみる様な湿

度の降下を園側することは出挙暑かった。

観測は6ケの測点について2時間翠に行ったが、これ

るから、こ々には南野斜軌上腹部のj・畔地(碍2測点)及び柿園(第5測点)並びに弗東斜面上腹部のみ

かん園(第3軋菖)の各々に翠けるものに・?いて、その笠間率び夜間平均の垂直分布状態を潤一温度目 盛上に画いて、笠間、夜間並びに各月間の関係を丁唱瞭然たらしめ、考案に賛したのが箪2図であわ、

叉日平均温度及び日瞭差を表出した甲が箪1表である。

今こ・れらについて考察す−ると、虎づ日中均温安をこ示す第1表についてみるに・、冬季8ケ月の円で、各 測点と

(3)

月にお、いてゞある。2日はその中間に・あるが、地下50cm附芸丘ば最も低温を∵示しているb 第1表 白平均過受及び日較華三くOc) これは太陽高度の最も低い13月に、最低温度が規はれる等であるが、実際に転射と放熱が平衡状態に なるのは、それから少し遅れて甥はれるので、1月に最侶適度が現はれているのであわ、轍下帥Cm附 近に.至ると、それから又少し遅れを生じて、終局2月掛て即安濃変になるものと息掠れる。 次に.12月においては:、地下6Cmが最も通産は低く、第2、第8、第5軋魚夫々8..0、7.6、8.lOCで 地下50cmが最も温度扱高く、夫々10…7、10.て、1町.60Cである。1月には地表面が最も低く、第2、第8

解5測点夫祁.1、 5.(I、4.90Cで地下50cmに最も高く、夫々8.8、8.6、、8.80Cとなつておわ、12月、

1月ともに夜間に・みる様な放熱型の過度垂直分布を・示している。2月に・おいては∴ 各測点ともに地表面 が最も温度高く、募2、第3、第う汎点夫々8.2、7.6、8.lOCで、最も倣いのは地下20cmにおいて夫々 7.ひ、6.2、6.90Cを示し、笠間にみる様な受勲型の垂直分碩漉欒・つて釆でおり、何れも各月聞の温度差 は1小さく、20C内外である。叉各脚点相互切混壁差も微弱で、且第8測点ぼ何時も他のま札点よわ低温で ある。 第2国 技稚気混並びに地温の塁夜別平均に点け■る垂直分禰 C 10203

(4)

4 次に笠夜別平均についてみると、笠間は各月ともに幼弱ではあるが受勲型を∴夜間にありては例外な く放熱型の垂直分布を示している。且これ轄最低湿度の現はれでいる1月において顕著である。各測点 相互の温度差は空間の方が大きいが、而し10C内外である。そして第3測点に.あわては、登夜間ともに 他の測点より低湿を示しでいる。 次に‥冬季各測点に点ける、地表面並びに地下5(Icm温変の日欒化を節す磨8図に・ついてみると、地表 面漉何れも12時頃に最高温度が頸はれ、最低涯変は12月、1月、9月夫々銅棒、6時、2嘩頃に瀾はれ て−い・る,。この夜間における最僻湿度は:有効陪射畳に関係するものであって、2ヰ時.2時頃に最低温度が 第8図 地表及び矧下50cm湿変の日変化 硯はれているの臥雲畳忙 関係しているものと層、はれ る。 叉2月における夜間の地 表酎湿度が他の月に此して 最も高く現はれているのは 夜半忙降開のあった寄め、 有効輪射蚤が減退し、降湿 ぶ が綬和されたものと考ぺら 節2測点 箪3〝 箪5:ノ i2月 −5恥n} れる。 次に地下50cmにおける 隠密轡化は、1日申殆んど L・t“■−・不轡忙して■略直線状をなし 最停は2月灯三明はれておわ 約80C内外である。そして 12月に.最も高く10.70C内 外にして、冬季における地 下50cmの混変は.1日中余わ 轡化せす約7′−」lOC位であ ることがわかる。 傭参考のために、碍2、 箪3、第5脚点の1月に.お ける瑚混のisopletbをこ第4

▲l1

8 1012h.図に示した。 2 4・ ホ

川 I2 14 ib la 20 22 24

苫 濃度、水蒸気張力並びに蒸発量 湿安並びに牒カの、笠間及び夜間における費直分布状態を「示す質5図について■その概要をこ考察する。 湿虔についてみると、その垂債分布状態は:12月は凝然としていないが、1月、2月にあわては笠、夜間

何れも地表面附近に・多く、上方に減少している。且夜間は笠間よカ多い。叉各測点間の局部的差異は、

楚夜間ともに・12月、]月は大きく2月は小さい。そして−12月、1月において−は夜間に大きく現はれてい

る。

12月に・溶いては韮間第$測点が最も多く、各高さ平均92%で、屠2測点よわ17%多く、又夜間も第8

測点に・最も多く平均95%にして、第2測点よわ27%多くなっている。そして夜間揉笠間町比べて第2、

第3猟点夫々各高さ平均9%、3%多い。而し夜間第5測点に.あわては笠間より21%■少くなっているが、

これは如何なる原因に.よるか明かでな.い。

次に1月鱒おいて−は、笠間は節2、第8メ札点何れも大差なく、各高さ平均86%で、夜間は第2測点に

最も多くして98%で第8測点よわ11%多い。貌5測点は婁、夜間ともに最も少くなっている。そして婁

夜間の差の最も大きいの徳第2測点にして1.2%夜間に.多くなって−いる。

2月は登夜ともに局部的差異は少く、第2、弟$、裔5測点において■夫々各港さ・平均1()%、1−2%、1】 %夜間に.多い。

(5)

次に張力についてみると、湿度の場合と反 対に窒問に.多い。且局部的差異の最も大きい のはニ12月にして、1月、2月と少く怒って発 てレ、る。 蒸発蜃に∴ついては、各月各測点虻.おける等 閑総量の垂直分布状態む示す第6岡庭ついて 考察しよう(帰し2月は中途に.降雨のため、 10∼18時の絶景を示した) 各測点とも各高さ敬遠じて■、葦発最の最も 多いのは】月に・して、且各月とも下部ほど少 く、特に・50cm.以下における減少ぶ裾引敵背 である。そして12月、1月において−は局部的 茎異多く、特庭12月に最も大きく預けれてい る。そして12月の第3測点における蒸孝吉蜃は 各席さを’通じて南野筋の語点よウ少く、各席 さ平均に患いて、償2洲点を∵擦準にとれば、 筋8、第5軌焦に.で夫々61%、73%である。 又】月においては、各序さをこ通じて碍8軌点 に最も少く、筒5?軋点ば最も多い。そして何 れも南西薗匿おける蒸発暑が北東面■より多く なっている。即ち鱒2測点のそれを∵際準に.と 咋ば、解3測点は83%であり、常5測点は1り9 .%である。 以上の様に冬季における蒸発蚤の、甫甲南 が北東薗より多いのけ、日射蜃の分布状態そ・ の埋による外特に季節風の方向及び強弱に関 嘱す−るものと思はれる。今風速を・衆・示すると 愕2表の梯である。本朝御地忙おける冬季の 主風向蜂、閂叉け曹北曹であったので、南西 蘭の滞点における蒸夢岩蚤Jて‡、北東簡における より多くなっているのであろう。これぼ柑橘 その埋園華作物における寒風蕃防禦等の冬季 塀葦をこ行う上濫極めて風琴塾項であると恩は れる。これらに関してはこ別に詳細に絵詞すべ く、日下葵粉申である。 4 地中温度の解析 抒記の各々における、地表並びに地中温変 の観測拝具を∴観脚時刻の不同を「調整し、且 日歩化の特性骨‡哩論的に表現するため、調和 今析接忙よって処理した。即ち地裁及び地中 濃魔の日野化搾.−・般に正弦曲線の合成とみて Y=Ro+RISin(8+el)+R。Sin+(2e+e2) +R8Sin(3β+68)+…… の式を以て裁けすてとが出奔る。 こゝにRoは観測値の平均にし■て■、RISin(β 第4図1月に点ける地温のisopleth 第 2 測 点 3 0 。m. 第 5 測 点

1214 16 ユ8 2り 22 24 2 4 6 8 1012

ヰeりは日嬰化の場合に・は、1日1回の最大最小を示すものにして、これをニ】日項と称し、R2Sin(2β+ee)

(6)

節点図 湿変及び水蒸気強力の笈夜別平均における垂直分布 90 ⊥■ノ1」__ニーJ___ヱ!

100〆台0 90

70 80 60 王邸〆 1・1・・、いぺ 庶 淵 ○篭う§−篭−邑8象り焉−−ヨ1几−11葛− 1−−1−

巨.

1●い崇h川rいhI.JbEF㌔.監m−さ筈星 月 ⋮⋮⋮二二:≡︰.∼ 、・・−ノ / = 〓〓=〃/ ′一■ t︼l ll 月 1 11t■t■−−−■−1■−−1− 2 1\−−−−−11 ■l一■l■1−−−1︰︰−1−I−−1b 10

5 6 7 8 9・10mれ− 5 6 7mm6 7 8mm

4 査問平均 ㌣一 節2湖博

針1諷nn 川川け摘

l 、ト、

.︰り︰﹂〓∴.1.卜、〓、.︰●t∼−・、. 150 張 −∫−さ−!−−−−−−−−f・−−一● 1−−1■−−−1■1■1−−−−︰−−−−i−−−,−− 月 ㍑ 一●−−■−−一−▲1■■t一−−−−−−▲P︰1− ■一−−−一 第J彿ほ 節5捌頓 夜 間 平 均 一脚 韻2測廣 第一i測点 第5測串 力 さ0 断 とて、1日に2回の最大、最小をこ示し、半日をこ週 10 第G図 蒸写岩畳の垂直分布(細線ば12月の給典を■示す) 20g・r 瑚とせるものれて−、これを潮境とい1、

TTr R8Sin(8畔68)3蛙8抑那須文慮1/8日項とい

15 5 C!nl「  ̄T ̄◆ − 「 ユO T−「 ̄T 一 う〔上記の式は数学的にけ無限級数であるが

I■恥

I爽憐憫題として身ナ初めの4項程に・て、日登化 l , の状態朋■略完全瓜示されるのであって、こ1

i・月/にけ第2、鰐3、筋5渕郎思けるものにンつ

/ いて\最初の4項までの各調和常数を求吟た / のが筋8衆である。 地温は日中太陽熱老吸牧して昇潰し、夜間 l一ll・I−−−●=−−−−1・−−−■・■t−− ■ は有効臨射のために熱を二政夫して低下する。 即ち1日を適期として欒化するのである。そ して土壌ぼ顛の侍導が小さいので、地面檻受 けた熱を:下層忙侍導することが遅く、従って 日射の1も日嬰化の如きは地中内部に蘭饗する 探さは割合に少く、1日中では50cm内外に・ レか及ばない。例へば日嬰化の餃差は儲1衆 に:みる様に1.2月における第2測点の如きは、 ′−−− −/ ′一−・/. / 0 妨2鞘真一■・一筋3剖点−一一…一筋5測点

(7)

地表面での欒化怯Ⅲ.80C町達するが、地下2(′cmてて は急激忙減少してト.90C忙・、地下∂Ocmに至れば極く 緻小となり殆んど轡化■なく0.20C■rこ滅少Lているこ′と からもよくわかる, 今これらをニ≡哩静的忙.計浄した上記の1日項忙ついて その概要を考察しよう。 Rlは:】日項の=振巾で、これは各測点各月ともに・、地 の調和分析結果 第2表 遷聞及び夜間平均の乱逆(m/S) 第8表 地混 2月

(8)

8 表面に\おいて澱も大・きく、\探さと共忙戯少しておわ、鼠振巾の南西薗及び北東画における相違は、冬季 に\おいては他の季節における様に鮮替ではないが、各月ともに.後者の方が前者の諸点よ一り小さくたって いる。巨ロち振巾の最も大きい地表面において、12月には:約10Cの菱をこ生じでおわ、その他の月忙は何れ もを数小である。 攻檻佗相については、各測点各月を通じ深さと共に遅れを示している。乙れ地中深くなるに従って、 最高隠密及び琴低湿度発現時の遅退をこ示すものであって、稚衆及び地下1ひ,30cmにおける最倍温度の起 時を.・求めると第4表の如くである。

第4表 地温の最低温度発現時刻

●ミさ ____ 第瑚打点l舞笥配点/】舞胡軋点 第瑚軋戴l第瑚軋寛 t 第∈槻軋戴 地温の菰巾は前■記の様に、探さと共に減少し、土壌が均質なものとするとその間の関係打次の如き線 数式を.・以て衆捺すことが出来る。 即ち地表面並びに組下Zcmの振巾を・夫々A。、Az、振巾の減衰率を:hとすると。 Az=A。e・−hz そこで、上記1日項の係数の2倍を潤いて、各測点における地温の深さと振巾との関係む求め 衆の故に.なる。 解6寂:地遁の深さと振巾との関係式 ユ2月 l ユ月 次に・地温日欒化の較差が、仇10C以■下の機密は、実際上日欒化しないと考へられるのでその深さをご打 とすると 0.1=A。e−hH に・よ臣触温臼変化の不易暦の深さHを∵鮮出することが出奔る。今これをこ計偲サると常6表の様になる。 希7表 地申熱拡散率(×10−3c‖G.S一) 第6表 地濃の不易眉(cm) これによると、地温の不易骨の探さは、各月を通じて崗層層の諸点は北東面よわ小さいことがわか

(9)

る。 最後に地中熱拡散率を.理論式(9)よむ計算すると第7衆の如くな.つた。 即ち筍7表にみる様に、冬季各月を通じで裔西面の諸点に・おいて株、北某面よわ何れも小かる混む示 して−レ、る。

Ⅲ 摘

要 1・これ離籍職忙引続き、昭和24年12月18−−】9臥昭和2∂年1月′2ひ一別日及び2月25−・・26日の各々に おいて、傾斜地の枚細気象観測を一行った結晶の赦要である。 2.観測ほ6ケの測点について行ったが、こ1に牲静報と同様に’.、南西斜面上腹部の畑地(第2測点) 及び柿鱒(務∂測点)並びに北東斜面上腹部のみかん園(筋$測点)について考察した。 3.今冬膵所謂暖名異攣のため、例年にみる様を温度の降7■を観測することは・出奔なかづた。 4..∧、1日間に受ける日射量は、何れの月においても南野斜面は北東斜面よわ大きく、水平面はその中 問に・ありて、水平面日射量を∵梓準にとれぼ、南西及び北凍斜面においては夫々12月に】38%−、83%、1月 隼18i%■、71%、2月にけ.】87′%、85%であった。 而し早朝には、北東斜面におけるものが爵跨斜蘭濫・おけるより大きり。冬各面ともに・12月の日射盈が 最も小きい。 5.接地気淵、地並の笠夜別平均における薫直:分布状態について考察した。 その分布型について揉、撃間相磯錫乍ら受勲塾を・、夜間に.おいてほ何れも例外なく放熱型を示してい る。ノそして特に最も低温となって−いる1月においで薪準であった。 6.地上部並びに、地下1Ucmまでの遁変は1月に最も低く、地下50¢m附近においては2月に儲低湿変 が甥煉れている。 7.各測点相互間の温度差腰、笠間、夜間ともに小さく、何れも平均において10C内外であ一り、北東 斜面は.南西一斜面の各点よわ低温を∵示している。 8.湿度の垂直分布状態については、】月、2月は、何れも上方に減少し、見破問甘讃間よわ多くな つてレ、る。 9.蒸発畳は各月教通じて、各測点とも何れも上方韻多くなっている。そして12月、1月においては 何れも北風斜面におい七最も少くなっでいる。即ち歯四斜面’(第2測点)のそれを・擦準にとれぽ、北東 斜面は12月に61%、1月には83%であった。そしで1月は12月より多い、2月ば夜半より降関のため中 止した。 1ひ.地表面並びに地中温度の観測結典をご調和分析接によって処理し、各調和常数を∴求め、特に】日項 について考察し禿:。 地温の掟巾甘探さを増すにつれて減少し、北風斜面闇南酉■斜面よわ小さい。.文.位相は北泉斜面に澱も 進んでおぉ(12月を:除いて)従って最低混変の発現づる時刻揉、甫麿斜面の各点よか早く親躍れてい為。 11ル 地温巳欒化の振巾と探さとの関係を∴指数歯数にて衆は■し、第5表の株にたった。 12い 地温の不易膏及び、地中熱払散率を周∃翰式よ鋸汁許し∴符6−7衆の様になった。 Ⅴ 参 考 文 献 (1)上探勝樹二傲料地における微細気象に就いて址 香川農大学術覇儲・第=巻第一号(19ら0)

(3)→

’傲料地における秋季の緻細気豪状肱に就いて 香川巣大学街孝瞳 第=巻第三号(1951) Rるshm畠

(1)This paperis the abstract of successive r’ePOrt formicrometeor’Ological

Observations atsIopefarminwinter,On DecL18−19,1949,Jan.20−・21乱nd Feb.251−26,

1950

(2)TheseobservationsⅥere madea‡sixpositions,andinthis paper・,aS the

recent one,We dealwith the data at the next three observation places,a field on

the south−WeSt hill−Side(2nd・Obsl・place,a perSimmon−Or’Chard on the same slope

(5th・・Obsl・place),and an orange−OrChard on the northeast hill・Side(3rd・・Obs・place).

(10)

】0

(3)As thi$Winter was abnormallY Warm,the so−Called”wild winter’,,nO COld

temperatures$uCh as annually observed were perceived.

(4)The甲ahtity of solarradiationwasmeasur・edbyEKO GOr℃zyn岳ki’s Solarimeter,

This totalvalue was the greatest onlhe south・WeSt hil1−・Side and sma11er onthe

horizontalfield,and thenthe smallest on the north・eaSt hill−Side.But ea;・1yin the

morLllng,the甲1antityon thelasヒPl斗9eindicatedthe亨naXimum value,andin Dec・the

minimum:at eaCh of these places.

(5)ConsiderillgtheverticaldistributionoftemperatureinstratumnearthegrIOund

風nd grroundtemPeratureitselfbythe meanvaluedayandnight,it showed alittle antiradiation typeintheday−time,arldatnightⅥithoutexceptionsho示edradiation・−

type・This tendency was especially e寸ident王n恥.,the coldest month.

(6)Thetemperatures near the grOnud andatless thanlOcm・uムder grOuふd

indicatedminimum valueinJan・,but the value at50cm・under groundindicatedit

inFeb.

(7)Th?temPera叫ediffercncesofone obscrvation place and otherswere small

throughoutdayandnigh亡andwereaboutlCCin mean・But thevalueonthenorth・eaSt

hilトs・idein waslower than onlhe south.wcst.

(8)As fortheverticd distributionof humidities,th6yweresmalleronthehigher

P()int ofever・y observation placein bothJan.and Febい,andin the d呵Ltime than at

扇ght.

(9)Thequantity of evaporationin every monthwasmoreon the higher poiもt,

andin Dec.andJan。itindicated smaller on the north,.eaSt hill−Side.CompaTed with the

Valueonthesouth−WeSt(2nd.obs.place),itwa$in Dec..61クる,andinJan・83%,Showing

gre現er value thanin Dec.InFcbりWegaVe up theobservationhaif−WayOnaCCOuntOfthe

工ainfaユ1.

(10)Table3is the harmonic constants obtained by harmonic an乱1ysis from the

resultsoftemperatures measur・ednear andunderground・Consideringthe、diurnalterm Ofthistable,the amplitude ofground temperatureis.sma11erinthe deeper point,

and on tbenorth−eaSt hill1−Side than on the south・WeSt‖Its phasegoe$forward most

OnthenoIth−6ast(exceptin.Dec.),andtheminimumtemperatureappearsearlierthan

On the south.west

(11)Table 5is the relation between the amplitude ofgrouhdtemperaturesir)

everyday、;ariation and thedepthsundergr・Our]d・Shownby exponcntialfunction・

(12)Table6−7arethetheoIetical1ycalculatedvaluesofthedepthofstratuminwhich

the groundtemperatureisinvariableandthe samevaluesofthermaldiffusivity・

Thisresearchisbeing m軋dewiththe expense for scientific study glVen by the

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