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畜 産 経 営 の 法 人 化 平 成 2 5 年 1 2 月 1 7 日 兵 庫 県 畜 産 協 会 研 修 会 日 本 政 策 金 融 公 庫 山 崎 政 行 畜 産 経 営 の 法 人 化 Ⅰ 農 業 経 営 の 法 人 化 Ⅱ 農 業 生 産 法 人 の 形 態 と 設 立 の 実 際 Ⅲ

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(1)

「 畜 産 経 営 の 法 人 化 」

-合同会社という新たな会社形態-

日本政策金融公庫 農林水産事業本部

情報戦略部技術・情報担当 山崎 政行

(2)

畜産経営の法人化

平 成 2 5 年 1 2 月 1 7 日

兵 庫 県 畜 産 協 会 研 修 会

日本政策金融公庫

山崎政行

畜産経営の法人化

Ⅰ 農業経営の法人化

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

【キーワード:

合同会社、第三者継承、経営継承法人

意見の部分は個人の意見であり、所属する組織の意見ではありません

(3)

196.3

188.1

181.3

175

170

163.1

156.1

150.4

7,904

8,412

9,466

10,519 11,064

11,829 12,052

12,817

100

120

140

160

180

200

220

平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

5,000

7,000

9,000

11,000

13,000

15,000

販売農家数

農業生産法人数

販売農家と農業生産法人の推移

「ポケット農林水産統計(各年次版)」より作成 農家戸数(万戸) 法人数

・家計と経営の分離等による経営管理 管理能力の向上 ・販売先や金融機関からの信用の高ま りと業績拡大 ・就業内容や福利厚生面の条件整備、 経営の透明性の確保等による優れた 人材の確保 ・事業の継続と世代交代の円滑化 ・個人経営の累進課税と法人の税率と の比較、税制の優遇措置の活用 ・協業による経営の効率化、規模拡大 による収益増加 等

農業者にとっての法人化の合理性

Ⅰ 農業経営の法人化

年 次 19年 20年 21年 22年 23年 24年 区 分 全 国 全 国 全 国 北海道 全 国 北海道 全 国 北海道 全 国 北海道 農事組合法人 株式会社 特例有限会社 合名会社 合資会社 合同会社 合 計 2,198 385 6,818 9 44 12 9,466 2,694 832 6,896 8 46 43 10,519 2, 855 1,200 6,878 12 43 76 11,064 201 200 2,125 4 6 23 2,559 3,056 1,696 6,907 12 44 114 11,829 205 272 2,114 4 6 41 2,642 3,154 2,135 6,572 11 54 126 12,052 191 371 2,028 4 7 48 2,649 3,371 2,648 6,574 16 51 157 11,829 198 488 2,015 4 7 58 2,770 【各年1月調査】「ポケット農林水産統計(各年次版)」、「北海道農業・農村の動向(各年度版)」より作成 ※ 「農業生産法人」とは、農地法第2条に定義されている法人のことであり、農地を借りたり所有できる法人。 「農業法人」とは、法律に定義されている法人ではなく、一般に農業経営を行う法人をいう。農業経営の中には、 農地を使わない畜産(養鶏、養豚などの畜舎の敷地は多くが宅地)や植物工場などの施設園芸などもあり、これ らの経営を行う法人は農業生産法人には該当せず、一般に農業法人と呼ばれる。

会社法施行以降の農業生産法人数の推移

(4)

Ⅰ 農業経営の法人化

個人経営

個人ということから法的な規制も少なく、自由な経営が可能。

一方で、経営と家計が未分化のことが多く、内部的にも区分が明

確でなかったり、外部からみても経営の実態が判然としにくい。

第三者継承の場合、移譲者と継承者の併走期間があるが、外形

的に経営者の断絶があり、継承者の信用面などで課題が多い。

農事組合

:農協法に基づく形態で、組合員3名以上で組織。

法人

組合員平等の考え方に基づき運営。

認知度の高い形態であり、毎年増加している。

:有限会社は、平成18年会社法施行後「特例有限会

社」となり、法的には株式会社に位置付けられる。

会社法施行により創設された形態。日本経済活性

:化に向け起業を促す狙いで、小規模で自由度の高

い会社運営を行なっていた欧米のLLC制度を導入。

株式会社

合同会社

法人経営

個人経営と法人経営

Ⅰ 農業経営の法人化

Ⅰ 農業経営の法人化

Ⅰ 農業経営の法人化

経営の見える化

法人化の効果

信用力の高まり

個人資産と法人資産の明確化 決算書により経営の数値化 経営者としての意識の変化 経営改善への気づき、実践 労働力の確保等人材関連に強み 販売先、仕入先からの信用 地域からの期待 農業経営支援策の活用

継承者、雇用者 からの信頼感

農業経営を法人化する意義

(5)

個人経営の儲けと法人経営の儲けの違い

儲かっているか

個人経営の儲け

法人経営の儲け

「所得金額」と「専従者給与」

「税引後利益」

本当?

減価償却費などの経費 が計上されているか

金融機関は数字を見抜く

資金繰りの状況は

経営者にとり「現金」「給 与」「役員報酬」が重要! 利益が経営の 良し悪し?

Ⅰ 農業経営の法人化

法人経営と個人経営の損益を比較してみると -6次産業化に取り組む法人-

A牧場 (1戸1法人) 北海道酪農 (個人) # 経営規模 (成牛頭数) 85頭 90.8頭 売上高 15,228万円 6,724万円 役員報酬 1,080万円 - 減価償却費 1,186万円 525万円 当期利益※ 280万円 1,531万円 B農園 (1戸1法人) りんご (個人)# 畑作 (個人)# 経営規模 (果樹・畑作面積) りんご 800a 畑作作付560a 255a - (25ha未満) 1,654a 売上高 15,203万円 1,449万円 2,228万円 役員報酬 2,050万円 - - 減価償却費 411万円 132万円 60万円 当期利益※ 3,884万円 393万円 782万円

公庫「農業経営動向分析結果」平均値

※「

当期利益」は税引後当期利益(法人)、専従者給与控除前所得(個人) ・利益は法人経営でも変動するが、役員報酬や減価償却費を安定的に確保することによって、 計画的な資金繰り(安定的な生活費確保)を可能とする経営を行っている ・6次産業化に取り組む農業経営は、同程度の規模の経営に比べて売上げが多い一方で、人 材育成・確保等に腐心している状況 【 アイス等を製造・販売するA牧場 】 【 レストラン、販売店舗を経営するB農園 】

(6)

Ⅰ 農業経営の法人化

タ イ プ 経営 実 績 無形資産 継 承 有形資産 継 承 資 金 ストック 信用供与 決算書 Ⅰ 創 業

検討難しい

Ⅱ 異業種参入

一部検討可

Ⅲ a b リース活用(期初)

検討難しい

リース活用(期末)

検討可

Ⅳ 第三者継承(個人)

一部検討可

Ⅴ 第三者継承(法人)

検討可

※上記は民間金融機関を想定した一般的イメージ。個別の融資額の多寡及び債権保全措置の状況によっても検討 の可否は変わる可能性がある。

新規就農のタイプと金融機関による信用供与のイメージ ー個人と法人の違いー

○:内容を確認の上、検討可能 △:内容の確認が一部に限定され、検討可能なケースが一部に限定 -:内容の確認が難しく、検討も難しい

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

[会社法施行前] [会社法施行後] 平成18年5月1日 【会社法の構成】 第1編 総則 第2編 株式会社 第3篇 持分会社 第4編 社債 第5編 組織変更、合併等 第6編 外国会社 第7編 雑則 第8編 罰則 商法 株式会社 合名会社 合資会社 有限会社法 有限会社 農協法 農事組合法人 会社法 株式会社 (特例有限会社) 持分会社 合名会社 合資会社 合同会社【新設】 整備法(※) (有限会社経過措置) 農協法 農事組合法人 ※会社法の施行に伴う関係法律の整備等 に関する法律

会社法の施行によって農業経営の法人形態の選択肢が変わった

(7)

:取締役が会社の業務を執行。基本的に会社の所有と経営が分離。

実態としては、所有と経営が一致している中小企業が多い。

【株式譲渡制限会社(「公開会社」でない株式会社)】

⇒株式の全部について譲渡制限のある株式会社。

従前の有限会社並みに法的規制が緩和されている。

:持分を持つ社員が会社の業務を執行。社員以外は業務の執行はできず、会社

の所有と経営が一致。法人も社員になることができる。

【合同会社(Limited Liability Company=LLC】

⇒起業を促進するために設けられた会社の形態。

株式会社よりも設立が容易であって、「定款自治」により自由度の高い

経営が可能。

会社の形態の違いを知って農業経営への適性を検討

株式会社

持分会社

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

[株式会社設立(発起設立)の流れ] [合同会社設立の流れ] 事業の概要の検討 事業の概要の検討 定款の作成 定款の認証 出資の払込み 設立登記申請・完了 官公庁への届け出等 従前は、類似商号の調査に 時間を要した 認証費用 5万円 印紙 4万円(軽減措置有) 従前は、払込金保管証明が必要 (募集設立の株式会社は従前同様に必要) 登録免許税 資本金の1,000分の7 (株式会社最低15万円、合同会社同6万円) 税金、社会保険、農業生産法人 等 定款の作成 出資の払込み 設立登記申請・完了 官公庁への届け出等 認証 不要

株式会社と合同会社の設立手続き

(8)

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

農事組合法人 株式会社 持分会社(合同会社) 農 地 法 上 の 要 件 法人形態の適否 適 株式譲渡制限会社のみ適 適 事業要件 その法人の主たる事業が農業であること 構成員要件 組合員又は株主のうち、農地提供者、労働提供者等以外 の継続的取引先などが、原則議決権の四分の一まで可 構成員要件の規制は、議 決権ではなく、社員の総数 業務執行役員 要件 業務を執行する役員(理事、取締役、社員)の過半が法人の常時従事者であり、この過半 が法人の行なう農作業に60日以上従事すること(「過半の過半」) 形 態 ご と の 特 徴 「最高議決機関」 と議決権 「総会」 1組合員1票 「株主総会」 1株1票又は定款の定め 議決機関の規定はない 業務の執行は定款の定め 又は社員(業務執行社員) の過半数で決定 業務執行の決定 理事の過半数で決定 取締役会又は 取締役の過半数で決定 取締役・理事 理事必置・組合員3名以上 取締役必置 社員1名以上 決算公告の義務 無し 有り 無し 雇用労働力 常時従事者総数の 3分の2以下 規制なし

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主要農業生産法人の形態の特徴

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

内 容

LLC(合同会社)

LLP

組 織 の 性 質 法人格 有り 無し 社員(組合員)数 1人以上 2人以上 存続期間 期間の設定は任意 義務 構成員課税 無し 有り 組 織 の 運 営 共同事業性 要件ではない 要件 業務の決定 定款の定め又は 社員の過半数で決定 原則総組合員の同意 根 拠 法 会社法 有限責任事業組合法※ ※「有限責任事業組合契約に関する法律(平成17年8月1日施行)」

いろいろな組織形態を農業経営に活用できる

12

農地の利用不可共 同販売組織などに 適するか⇒魚津で 漁協と水産加工業 者が設立

(9)

13

◇ 起業を促すために創設された会社形態であり、手続、費用、運営等

何れの面からも、創業のための新設法人の形態として適している。

◇ 株式会社に対して法的な規制が少なく、「定款自治」の考え方に基づ

き、自分達で議決権、配当等の社内ルールを決められるなど、運営

の自由度が高い。

◇ 議決権を「社員一人一票」とできるなど、複数戸法人設立などの際に

共感を得やすい。一方、農事組合法人などより機動的な運営が可能。

・「予想以上に早く設立できた」「1ヶ月くらいで設立できた」

・「農業は本来出資者が経営すべきで、株式会社より適している」

・「株式会社に比べて法律の規制が少なく、運営の自由度が高い」

・「新規就農者にも出資割合以上の権利や配当ができ、意識が高まる」

合同会社という新しい会社形態

【合同会社に対する評価】

【合同会社を設立した農業者の生の声】

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

① 定款の絶対的記載事項の内容の確認 ② 定款(案)の逐条確認 ③ 新会社の業務の運営の考え方と定款上の規定との関係の確認 ④ 定款の書き方、文言の整理 ⑤ 他の事例の定款等との比較による内容確認、再整理 ⑥ その他(司法書士への確認や今後の手続きの確認等)

新会社での経営をどのように行うか!⇒定款作成支援の事例

個別の法人設立や定款作成については専門家の意見等を確認してください

(10)

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

区 分 登記事項 非登記事項 定 款 記 載 事 項 絶対的記載事項 ・目的 ・商号 ・本店の所在地 ・社員の氏名又は名称及び住所 ・出資の目的及び価額 ・社員の全部を有限責任とする旨 相対的記載事項 ・その他の事項 ・支店の所在地 ・存続期間又は解散の事由につい ての定め ・資本金の額 ・業務を執行する社員の氏名及び 住所 ・代表する社員の氏名及び住所 (法人の場合は名称及び職務を 行なう者の氏名及び住所) ・公告の方法 (定款に記載のない場合の登記の内容) 「支店の所在・・・」⇒登記なし 「存続期間の・・・」⇒登記なし 「資本金の額」 ⇒出資の価額の合計額 「業務を執行・・・」⇒社員全員の氏名 「代表する社・・・」⇒社員全員の氏名 「公告の方法・・・」⇒官報への掲載による

合同会社の登記事項と定款記載事項

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Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

16

区 分 具体的な例 継承方法の例 農地・事業用敷地 (固定資産のうち 減価償却※1でき ない有形資産) 水田、畑、 飼料畑、牧草地、 農舎・畜舎・事務所 等の敷地等 ・譲渡する個人が法人経営に関与している期間は賃貸借 ・法人経営が軌道に乗るか後継者が法人の代表に就く場合、譲 渡する個人がリタイヤするなど売買を希望した段階で売買 ・譲渡する個人及びその相続人が収入源として賃貸借を継続 償却資産 (固定資産のうち 減価償却※1でき る有形資産) 農舎、乾燥調製施設、 農機具、車輌 畜舎、乳牛、繁殖雌牛、 繁殖雌豚等、 ・法人設立当初は賃貸借でスタート、簿価が少なくなった段階 で売買 ・家畜は法人設立時に売買。法人設立を先行させて新規購入時 から法人所有とする方法も要検討 (建物・機械等の売買時期は、法人の資金調達(返済)能力や後 継者の負担なども勘案する。建物、機械類、家畜などでグ ループ分けして複数年での売買可。) 棚卸資産 (流動資産) 製品、肥料、農薬、資材、肥育牛、肥育豚、 飼料等 ・基本的に法人への経営移行時に売買 (譲渡する個人の所得になることから、その量(価額)とタイミ ングに留意する。また、譲渡する個人は廃業届けを提出) 無形資産※2 借地権、水利権、飼 養技術、経営管理ノ ウハウ、販路、etc. ・経営理念を含めて、個人から併走期間(リレーゾーン)に計画 的、効率 的に継承 ※1 固定資産は、取得時に支出した費用を一定の期間(法定耐用年数)に分けて費用に計上して販売価格に 転嫁できる。 ※2 ここでいう無形資産は、決算書類に計上可能な借地権や水利権のような無形固定資産のほか、飼養 技術や経営管理ノウハウ、販路なども含めた概念。

タイプに応じて経営資産を個人から法人に移す

(11)

廃業 【経営資産】 合同会社 K FARM 資産取得=3ヵ年契約 1年目:乳牛、飼料 2年目:住居 3年目:施設、機械 A氏の元で1年間 研修を受けたO氏が 合同会社を新設、 事業を承継 担い手B氏(A氏の義兄)が当面代表者 新規就農者の 地域への受入 が課題 【地域】 後継者 不足 【第三者継承選択の理由】 ・第三者継承であれば新規就農が できると思った 【合同会社選択の理由】 ・限られた時間の中で、設立しやす かった 個 人 経 営 A氏 O氏 1年間 研修

17

第三者継承による合同会社の設立事例 -酪農ー

Ⅱ 農業生産法人の形態と設立の実際

経営の発展と組織形態の変更事例 -水稲ー

昭和○年 【任意組合設立】 昭和○年 【農事組合法人設立】 平成○年 【有限会社組織変更】 平成○年 【株式会社商号変更】 約2年 約10年 約18年 地元の野菜栽培農家○戸で、生産規模拡大 のために任意組織「○○生産組合」設立 水稲栽培を含めた共同作業や機械施設の 共同利用、組織強化のために「農事組合法 人○○組合」設立 その後、ライスセンター、農産加工場等新設 企業として活動を本格化を目指し、組織変 更のため「有限会社○○組合」設立 農業後継者の育成を考えて順次若手採用 新加工場、直売所建設、加工品生産拡大 自主衛生検査基準導入、水稲直播開始 商法(会社法)改正を受けて「株式会社○○」 に商号変更、代表者交代

(12)

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

後継者問題 労働力不足 負債問題 将来不安 その他 47.1% 11.8% 27.1% 4.7% 9.3%

後継者がいない!

⇒離農の理由

後継者選びで重視する事項

平成23年「離農実態調査」(北海道農政部)

19

経営部門 家族・親 族か 地元の 人か 農業技 術力 経営管 理能力 人望な ど人柄 農業熱 意・意欲 全 体 59.4 3.1 12.1 34.5 13.5 57.1 耕 種 60.7 4.0 12.8 30.8 12.4 58.6 稲作 61.4 6.3 12.3 29.4 12.5 57.3 露地野菜 56.7 1.3 13.1 33.2 15.9 61.4 果樹 64.1 2.1 10.5 30.0 12.2 59.5 きのこ 42.6 2.9 14.7 48.5 16.2 57.4 畜産 57.1 0.5 10.2 40.3 16.4 53.0 酪農(道) 47.1 0.5 8.6 51.6 16.7 62.0 酪農(府県) 67.2 ー 12.6 30.4 14.6 50.6 肉用牛 63.7 0.7 11.0 38.3 12.7 56.7 養豚 48.5 1.0 10.8 46.6 21.6 49.5 (単位:%) ※日本公庫「平成24年農業景況調査結果(総回答数7,408先)」より抜粋 (前問で「後継者がいる又は探している」と回答した者について、二つまで回答)

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

これまでの経営継承

【経営内の継承】

【離農跡地での経営(北海道の典型例)】

旧経営

新経営

中間保有等

離農

就農

新たな

第三者継承

【個人経営】

(社 長)

(従業員等)

旧経営

新経営

就農※

離農

【経営継承法人】

後継者のいない担い手 新規就農者等 法人設立 共同経営 代表者交代 リレーゾーン ※親族以外の第三者が就農 【農業公社等】

20

(13)

【継承者が硬直的なケース】

Aさんは、第三者継承に向けて移譲者Xさんの元で研 修を受けていたが、自ら実践したい栽培方法があり、研 修中からそれを主張して譲らなかった。移譲者との関係 も悪くなり、第三者継承の取り組みは中止となった。 ・継承者の適性を確認できていたか ・移譲者の生産・販売の仕組みを受 け入れ、対応できる柔軟性が必要 「農業経営の第三者への継承-進め方とポイント-(中央農業総合研究センター)」より作成

【移譲者と継承者の気持ちと相性の問題】

複合経営を行っていたYさんは、肉用牛部門の継承者 としてBさん夫婦を迎え入れた。Bさんは外部にアルバ イトに出るようになり、そのような取組姿勢にYさんは不 満を持つようになった。互いに不信感を抱くようになり、 Bさん夫婦は自らYさんの経営から出て行った。 ・移譲者と継承者の相性を確認でき ていたか。作業を通したチェック。 ・解消を含めた意識での早めのマッ チング

【移譲者側の一方的な変化】

Cさんは、研修も受けて移譲方法の検討を始めていた。 他出していた移譲者Zさんの息子が突然家に戻ってく ることになり、Zさんが第三者継承をやめると言い出し て、Cさんは身を引くことにした。 ・移譲者の意思と家族の理解が得 られていたか ・移譲者には強い意思が求められ、 関係機関による確認も必要 「農業経営の第三者への継承-進め方とポイント-(中央農業総合研究センター)」より作成

第三者継承の三つの失敗事例

21

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

合同会社 設立年月 社員数等 社員の構成の特徴等 A H18年 7月 社員6人 (業務執行社員3人) 大規模認定農業者夫妻と新規就農者が業務 執行社員 B H18年 8月 社員2人 集落内の隣接する2戸の農業者が社員 C H18年 9月 社員6人 (業務執行社員3人) 認定農業者、兼業農家と新規就農者が業務執 行社員 D H18年10月 社員6人 (業務執行社員3人) 指導農業士を中心に地域の農業者、会社退職 者等が業務執行社員 E H18年12月 社員6人 (業務執行社員3人) 大規模認定農業者夫妻と兼業農家が社員 F H19年 4月 社員3人 両親と後継者が社員の一戸一法人 後継者が代表社員 G H19年 5月 社員6人 (業務執行社員3人) 指導農業士と新規就農者が業務執行社員 聞取り等により作成 (平成19年7月現在)

合同会社形態の農業生産法人設立事例 -経営継承法人の設立事例-

(14)

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

就農希望者 卒業生 後継者不在の担い手 農業者 企業 町 JA、金融機関等 研修機関

合同会社

(共同経営⇒ 代表者交代) [地域] 農地の出し手 F 県 R 振 興 局 普 及 組 織 経営移譲 経営継承

マッチング

経営支援 経営支援 設立支援 融 資 経営支援 出資 出資 助成 出資

後継者対策

新規就農者対策

担い手対策

資金対策

23

F県R地区で構築された経営継承法人設立モデル

Ⅲ 経営継承と農業生産法人

経営継承法人:後継者のいない経営移譲希望者と、親族以外の継承

希望者により、経営の継承を当面の目的として設立

された農業法人 ⇒ 第三者継承の一つの形態

就農希望者 研修機関

マッチング

卒業生 後継者不在の担い手

「経営継承法人」

設立例

合同会社

(共同経営⇒ 代表者交代)

【経営継承法人】

移 譲 継 承

「経営継承法人」という新しい手法

24

インキュベーター(孵卵器)

(15)

(参考資料)

・農業法人に係る合同会社の定款作成のポイント

・定款例

(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
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参照

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