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国民への呼吸器の健康に対する理学療法士の役割

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Academic year: 2021

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呼吸リハビリテーションの歴史  我が国では,1963(昭和 38)年,国立療養所東京病院附属 リハビリテーション学院の設立より理学療法士教育がスタート し,1965(昭和 40)年には理学療法士・作業療法士法(法律 137 号第 2 条)が施行され,そして 1966(昭和 41)年,日本 初の 183 名の理学療法士が誕生した。  呼吸リハビリテーションは,理学療法士が誕生する以前 (1955(昭和 30)年頃)より九州労災病院などで実施されてお り,1962(昭和 37)年には長沢,古賀氏によって「肺機能療法: Lung physiotherapy の理論と実際」1)が克誠堂出版から上梓 されている。当時は「physiotherapy」が「機能療法」として 翻訳されているが,今日では「Lung physiotherapy」が「呼吸 理学療法」であることは明白である。  我が国の呼吸器分野でリハビリテーションに関する学術論文 をはじめて発表したのは津田氏である。彼らは 1965 年に日本 胸部臨床に「慢性肺気腫のリハビリテーションの実際」2)につ いて掲載している。この論文では,当時すでに内科医,リハビ リテーション医,および職能師(現:理学療法士,作業療法士) によってチーム医療が行われており,現在の呼吸リハビリテー ションの原型が構築されていることがわかる。呼吸訓練の進め 方は,前準備期,1 ∼ 5 期までの 6 段階で訓練を進め,その後 歩行中心とした運動療法から,さらには作業療法まで行ってい る。しかし,1960 年代になると国民の死亡原因が結核から脳 血管疾患へダイナミックに移行した時代とともに,国民や医療 関係者の呼吸リハビリテーションへの関心は次第に薄れていっ た(図 1)。 慢性閉塞性肺疾患  再び呼吸リハビリテーションが注目されたのは,1990 年 代後半に慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary

disease: 以下,COPD)が世界中の慢性疾患罹患率および死 亡率の上位を占めるようになったためである。世界各国から COPD の有病率が示され,40 歳以上の人口の 10%,少なくと も 8%の有病率であることが推定されている。我が国において も 2012(平成 24)年における COPD の死亡原因は第 9 位(表 1)であり,今後さらに増加することが予測されている。その ため,厚生労働省は 2013(平成 25)年の健康日本 21(第 2 次) で,従来のがん,循環器疾患,糖尿病に COPD を加え,COPD の予防と管理のために包括的な対策を講じることを明記し, 「COPD の早期発見・早期治療」,「COPD の認知度を 80%まで 高める」ことを目標に挙げている。しかし,COPD の好発年齢 60 ∼ 70 歳台の愛煙家では,COPD の主症状である,咳,痰お よび息切れは加齢が原因と考える傾向にあり,重症化しない限 り受診することは少ない。COPD の診断には,症状,胸部 X 線, 動脈血ガス分析などあるが,いずれも重症化しなければ異常所 見を捉えることができない(図 2)3)。早期の診断を行うため には,肺機能検査による検査が必要であるが,手技の難しさか ら広く普及するに至っていない。  1999(平成 11)年に日本呼吸器学会より「COPD(慢性閉塞 性肺疾患)診断と治療のためにガイドライン」が作成され4), 2013 年度までに第 4 版を重ねるまでに至っている。第 4 版では, 「COPD は,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露す ることで生じた肺の炎症性疾患である。呼吸機能検査で正常に 復することのない気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と

国民への呼吸器の健康に対する理学療法士の役割

─呼吸理学療法の歴史を踏まえて─

千 住 秀 明

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内部障害理学療法研究部会

Role of the Physical Therapist for the Respiratory Care to the Nation

**

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻リハビリテーション 科学講座 教授

(〒 852‒8520 長崎市坂本 1‒7‒1)

Hideaki Senjyu, PT, PhD: Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences Unit of Rehabilitation Sciences, Department of Cardiopulmonary Rehabilitation Scienc

キーワード:呼吸リハビリテーション,理学療法士,国民

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気腫性病変が様々な割合で複合的に作用することによって起こ り,進行性である。臨床的には徐々に生じる体動時の呼吸困難 や慢性の咳,痰を特徴とするが,これらの症状が乏しいことが ある」と定義されている5)。この COPD の管理目標は,①症 状および QOL の改善,②運動耐容能と身体活動性の向上およ び維持,③増悪の予防と治療疾患の進行抑制,④全身併存症お よび肺合併症の予防と治療,⑤生命予後の改善の 5 項目が挙げ られている。この 5 項目のうち,④全身併存症および肺合併症 の予防と治療を除く他の項目は,呼吸リハビリテーションや呼 吸理学療法が強く関与している。呼吸リハビリテーションは, 非薬物療法の禁煙と並んで第一選択となっている(図 3)。し かし,在宅酸素療法は管理目安の病期のⅢ期,疾患の進行では 重症の患者に適応することとなっているにもかかわらず,2011 (平成 23)年の在宅呼吸ケア白書6)によれば,在宅酸素療法実 施施設の半数にしか呼吸リハビリテーションプログラムが実施 されておらず,呼吸リハビリテーションプログラムを受けた患 者の割合も半数にとどまっている(図 4)。これでは,誰のた めのガイドラインかと思うのは筆者だけではないと思う。 呼吸理学療法  呼吸リハビリテーションは,「呼吸器の病気によって生じた 障害をもつ患者に対して,可能な限り機能を回復,あるいは維 持させ,これにより,患者自身が自立できることを継続的に支 援していくための医療である」と定義され,効果には多くの科 学的根拠が示され(表 2)7),呼吸理学療法がその中核を担っ ている。包括的呼吸リハビリテーションの基本的構築は,精神 表 1 日本の死亡原因(2012 年) (出典:厚生労働省人口動態統計 2012 年) 順位 全体 男性 女性 1 位 悪性新生物(360,963 人) 悪性新生物(215,110 人) 悪性新生物(144,853 人) 2 位 心疾患(198,836 人) 心疾患(92,976 人) 心疾患(105,860 人) 3 位 肺炎(124,925 人) 肺炎(66,386 人) 脳血管疾患(64,977 人) 4 位 脳血管疾患(121,602 人) 脳血管疾患(59,625 人) 肺炎(58,539 人) 5 位 老衰(60,719 人) 不慮の事故(23,714 人) 老衰(45,982 人) 6 位 不慮の事故(41,031 人) 自殺(18,485 人) 不慮の事故(27,056 人) 7 位 自殺(26,433 人) 老衰(14,737 人 ) 腎不全(13,272 人) 8 位 腎不全(25,107 人) COPD(12,866 人) 自殺(7,948 人) 9 位 COPD(16,402 人) 腎不全(11,835 人) 大動脈瘤および解離 (7,317 人) 10 位 肝疾患(980 人) 肝疾患(10,441 人) 糖尿病(6,847 人) 図 2 COPD の症状と異常の検出感度 図 3 安定期 COPD の管理 図 4 呼吸リハビリテーションの現状

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的サポートを幹として,患者教育から社会活動まで重層的に構 成されている(図 5)。しかし,この図は理学療法と運動療法 が分断されており,両者が異なる構成要素であるかのような誤 解を招くことが危惧される。呼吸理学療法とは,呼吸器障害に 対する理学療法の呼称および略称,さらには総称であり,呼吸 器障害の予防と治療のために適応される理学療法の手段と定義 されている。その構成要素は,一般的にリラクセーションや呼 吸訓練,呼吸筋トレーニング,胸郭可動域訓練,運動療法,気 道クリアランスなど適応されるあらゆる手段を包括している。 したがって,呼吸理学療法(運動療法を含む)と記載していた だけるように呼吸器学会など関連学会への働きかけが必要と思 われる。  2003(平成 15)年に「呼吸リハビリテーションマニュアル ─運動療法─」の初版が,2012 年には第 2 版が出版された8)。 第 2 版から日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,日本呼吸 器学会,日本リハビリテーション医学会,日本理学療法士協会 の 3 学会 1 協会が参画して出版されている。日本理学療法士協 会が他の学術団体と運動療法に対するマニュアルをはじめて発 表したランドマークとなるガイドラインである。  呼吸理学療法のプログラムは,コンディショニングと運動療 法に大別されている。コンディショニングは,運動療法を効率 的に行うために,身体の状態を整えるためのプログラムと位置 づけられている。このコンディショニングは,従来の身体的な 介入目的だけでなく,運動のモチベーションやアドヒアランス を向上させ,運動に対する不安感の軽減を図るメンタル面への 介入が含まれている。また,従来では息切れが生じた際に使用 していた短時間作用型気管支拡張剤(Short Acting β2 Agonist: SABA)を,運動療法など呼吸困難感の強い症例では必要に応 じてアシストユースして使用する薬物療法の介入も含むように なってきた。  運動療法は呼吸リハビリテーションの中核をなす重要な構成 要素であることはもはやいうまでもない。2000(平成 12)年 以前の呼吸理学療法は,呼吸訓練,排痰法,胸郭可動域訓練な どコンディショニングが主体のプログラムで構成されていた。 しかし,2000 年に Casaburi9)は,COPD の機能障害は,呼吸 機能の低下とともに骨格筋機能不全が一因である可能性を示唆 した。すなわち,COPD の骨格筋は①慢性低酸素血症・高炭酸 ガス血症,②栄養障害,③全身・局所の炎症による酸化ストレ ス,④全身ステロイド投与による筋萎縮,⑤活動量の低下とサ ルコペニア,および⑥電解質の不均等などの悪条件下にあり, これを改善するために運動療法が重要であることを提唱した。  それ以来,COPD 患者を対象に運動療法を中心とする呼吸リ ハビリテーションが積極的に行われるようになり,その効果と して息切れの軽減,健康関連 QOL の改善など多くの強い科学 的根拠が示されるようになった。  サルコペニア(加齢性筋肉減少症)とは,加齢に伴う筋量の 減少であり,ヒトでは 30 歳を過ぎると 10 年ごとに約 5%の割 合で筋量が減少し,60 歳を超えるとその傾向は加速し,筋力 低下も顕著となる。筋力低下は女性より男性にその傾向が強 く,上肢より下肢が著明である。また,加齢に伴う筋量の減少 は個々の骨格筋によって異なり,大腿前面や上腕後面,腹部な どで顕著であり,廃用性萎縮とはあきらかな違いがある(図 6, 表 3)。  一方で,2000 年以降は COPD の予後因子に関する研究が進 んでいる。従来,COPD などの予後は 1 秒量が予後因子の指標 として使用されてきた。Nishimura ら10)は,1 秒量よりも呼 吸困難が予後因子の指標としてより適していると報告した(図 2006 GOLD 表 2 呼吸リハビリテーションの効果 項目 エビデンス 運動能力の改善 A 呼吸困難感覚強度の減弱 A 健康関連 QOL の改善 A 入院回数・在院日数の減少 A COPD に伴う不安と抑うつを減弱 A 上肢筋力と耐久性トレーニングは腕の機能を改善する B 効果は訓練期間後も維持する B 生存率を改善する B 呼吸筋訓練は有効、特に全身筋力訓練と併用すると効果が大きい C 心理社会学的な介入は有用である C 図 5 包括的呼吸リハビリテーション

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7)。その理由は,呼吸困難を引き起こす要因として気流制限, 換気能力,ガス交換,筋力低下,心血管系の低下など多岐にわ たっており,呼吸困難は 1 秒量よりも全身的な情報を表現し, COPD の重症度を強く反映しているためである。このことか ら,日常生活レベルでの呼吸困難の評価は予後を予測する指標 としてきわめて有用であることを示している。さらに Garcia-Aymerichi ら11)は,身体活動量を週に 4 時間以上の歩行や自 転車による活動を行っている群とほとんど動かない無活動の群 表 3 廃用性萎縮とサルコペニア 千住秀明(監修),沖田 実,他(編集):機能障害科学入門,神陵文庫,p. 192,2010 廃用性筋萎縮 サルコペニア 筋萎縮の原因 不活動 加齢 運動単位の変化 運動単位に変化なし 運動単位の減少 運動ニューロンの変化 ・ 細胞体の数,大きさ, 酵素活性化は変化なし ・ 脊髄前角細胞,大径有髄繊維,部分的な 脱髄,軸索横径の減少 神経筋接合部の変化 ・形態変化なし ・シナプス伝達性の低下 ・神経終板のシナプス後膜の形態変化 ・神経伝達物質の放出が減少 筋組織の変化 ・ 組織病理学的な変化は ほとんどなし ・筋線維萎縮  ( 萎縮しやすい筋繊維の タイプは異なる) ・筋線維数の減少 ・神経原性変化に準じた組織病理学的変化 ・タイプⅡ線維の萎縮 図 6 サルコペニアの実態(沖田実氏のご厚意による) 図 7 呼吸困難と予後

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を比較すると,5 年生存率では 20%,10 年生存率は 30%も異 なることを報告している(図 8)。この報告では,身体活動の 維持向上の重要性を示唆している。同様に運動能力も重要な予 後を予測する因子であることが報告され,身体活動量は COPD 患者における死亡原因の最大の予測因子であることが示されて いる。呼吸リハビリテーションは,①呼吸困難の軽減,②運動 耐容能を改善し身体活動量を向上させる効果が示されている。 すなわち,呼吸リハビリテーションの実施は,機能障害の改善 だけでなく,予後を改善する可能性が示唆されている。 呼吸リハビリテーションの成否の予測因子  COPD などの呼吸器障害者はリハビリテーションに対する モチベーション,アドヒアランスおよび呼吸リハビリテーショ ンの継続率が低いことがよく知られている。その原因として, COPD 患者では重症になるほど抑うつ症状の有症率が高く,病 期が重度,最重度になると 20 ∼ 60%を占め(図 9)12)13),リ ハビリテーションから脱落する予測因子となっている。した がって,理学療法士は抑うつ症状のある患者に対する対策も不 可欠である。その対策として,傾聴,励まさない,うつ症状に 主要な因子である「呼吸困難」を軽減できる呼吸介助などの手 技の習得や,「呼吸困難を軽減してくれる理学療法士」として 患者との信頼関係の構築が不可欠である。 長崎大学の挑戦  COPD は予防と治療が可能な疾患である。そのためには,早 期発見・早期治療が不可欠である。当研究室は,1995(平成 7)年に長崎県県北保健所の依頼を受け,結核後遺症の患者を 対象とした呼吸器教室の依頼を受けたのがはじまりである。開 講当時は参加者の 100%が陳旧性肺結核後遺症の患者であった が,2004(平成 16)年には参加者の 90%以上が COPD 患者で 占めるようになった。これを機に長崎県県北保健所が主体とな り,COPD 対策委員会を立ち上げた。本委員会の目的は,地域 住民が COPD について正しく理解し,禁煙等の予防行動を行 えるように支援することである。委員会は県北保健所,松浦市, 北松浦医師会,長崎大学のメンバーで構成された。対策事業の 経過を図 10 に示す。COPD 患者の実態把握をするために 2004 ∼ 2005 年は田平町で実施していたが,田平町が平戸市と市町 村合併をしたために事業の継続が困難となり,2006 年より松 浦市で本事業を継続することとなった。松浦市の COPD 疫学 調査は,50 歳以上を対象に息切れ調査を行い,息切れありと 判定した住民を対象に肺機能検査を実施し,COPD 疑い者を呼 吸器専門医に確定診断を依頼した。その結果,松浦市の COPD 患者は 50 歳以上の住民の 8.5%に COPD 患者が存在すること が推定された。確定診断を受けた COPD 患者には COPD 教室 など患者教育を行い,年に 1 度の定期的な要フォロー検診を行 い保健師による保健指導を実施している。医療機関に対して は,医師会,県の理学療法士会と共同で医療従事者講習会を実 施し,COPD の診断と治療法,呼吸リハビリテーションの技術 講習会を行っている。  長崎県県北保健所管内の医療機関に対しては,「県北地区 COPD 医療体制」を作成し,COPD の病診連携を構築した。 これらの活動を通して,COPD の早期発見・早期治療を行い, 図 8 身体活動量と予後 図 10 慢性閉塞性肺疾患対策事業の経過 図 9 各尺度による抑うつ症状の有症率と COPD の重症度 図 11 COPD の認知度

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COPD の増悪予防を行ってきた。  そして,2013 年に COPD 対策委員会としての活動の有用性 を COPD の認知度から評価した。その結果,COPD 対策地区 では 40 歳以上の COPD 認知度は 24.2%,非対策地区の認知度 は 11.8%であり,対策地区では認知度は有意に高かった14)(図 11)。しかし,健康日本 21 の目標である認知度 80%には遠く 及ばなかった。  さらに同年 2013 年より,都市部の長崎市においても長崎市 臨床内科医会の協力により都市型の COPD 検診を開始した(図 12)。年代別,性別,喫煙指数別に COPD の有病率は女性に比 べ男性が高く,年齢の増加とあるいは喫煙指数の増加に伴って 高率であった。COPD が「たばこ病」であることは間違いない と確信した結果である。 おわりに  呼吸リハビリテーションは,医学の進歩や高齢化社会など社 会構造の変化により理学療法士に求められる対象やニーズが異 なっている。20 年,30 年後の我が国では,どのような理学療 法が求められるか常に考慮し,時代のニーズにあった理学療法 の提供が必要である。理学療法の目的である,寝返り→立つ→ 歩くなどの基本動作が障害される,あるいは障害される可能性 が高い国民に対して,予防・治療・リハビリテーション医学の それぞれの分野に理学療法士としての責務を果たすことが重要 である。そのためには,一人ひとりの理学療法士がどのような 役割を果たせるのか常に考え,積極的に社会に働きかけて行く ことが必要である。 文  献 1) 長沢誠司,古賀良平:肺機能療法:Lung Physiotherapy の理論と 実際.克誠堂出版,東京,1962. 2) 津田 稔,原 武郎,他 : 慢性肺気腫のリハビリテーション.日本 胸部臨床.1965; 24: 241‒251. 3) 滝島 任,長南達也 : オフィススパイロメトリー:選択・使用の 実用ガイド:Offi ce spirometry: a practical guide to the selection and use of spirometers.レスピレーションリサーチファンデー ション東京都,1989. 4) 日本呼吸器学会 COPD ガイドライン作成委員会:COPD(慢性 閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン.メディカルレ ビュー社,東京,1999. 5) 日本呼吸器学会:COPD〈慢性閉塞性肺疾患〉診断と治療のための ガイドライン(第 4 版).メディカルレビュー社,東京,2013. 6) 在宅呼吸ケア白書ワーキンググループ(編):在宅呼吸ケア白書 2010.メディカルレビュー社,東京,2012. 7) 福地義之助,相澤久道,他:GOLD Repot 2006 日本語版.メディ カルレビュー社,東京,2007. 8) 日本呼吸ケアリハビリテーション学会呼吸リハビリテーション委 員会ワーキンググループ,日本リハビリテーション医学会呼吸リ ハビリテーションガイドライン策定委員会,他(編):呼吸リハビ リテーションマニュアル―運動療法.昭林社,東京,2013. 9) Casaburi R: Skeletal muscle function in COPD. Chest. 2000; 117:

267S‒271S.

10) Nishimura K, Izumi T, et al.: Dyspnea is a better predictor of 5-year survival than airway obstruction in patients with COPD. Chest. 2002: 121: 1434‒1440.

11) Garcia-Aymerich J, Lange P, et al.: Regular physical activity reduces hospital admission and mortality in chronic obstructive pulmonary disease: a population based cohort study. Thorax. 2006; 61: 772‒778.

12) Iguchi A, Senjyu H, et al.: Relationship Between Depression in Patients With COPD and the Percent of Predicted FEV1, BODE Index, and Health-Related Quality of Life. Respir Care. 2013; 58: 334‒339.

13) Hayashi Y, Senjyu H, et al.: Prevalence of depressive symptoms in Japanese male patients with chronic obstructive pulmonary disease. Psychiatry Clin Neurosci. 2011; 65: 82‒88.

14) Asai M, Tanaka T, et al.: Eff ect of a COPD Intervention on COPD Awareness in a Regional City in Japan. Internal Medicine. 2014 (in press).

図 1 日本人の主要死亡原因の推移
図 12 COPD 検診のフローチャート(都市型)

参照

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