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輸液製剤と検査データ

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Academic year: 2021

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(1)

*

全身管理できますか?④

~まとめ~

医療法人社団 仁心会

越谷ハートフルクリニック

出口 弘直

(2)

*

輸液理解の必要性を知る

*

水分管理がわかる

(3)

*

輸液を必要とする患者

*

水電解質が欠乏している ー 欠乏輸液

*

水電解質を摂取できない ー 維持輸液

*

薬剤の投与経路 ー 静脈確保

*

栄養摂取ができない ー 栄養輸液

輸液 = 欠乏輸液+維持輸液

欠乏輸液 =欠乏量×1/2~1/3

西森茂樹:輸液の基本-考え方・使い方.レジデントノートVol.4-No.9より

安全係数:

2~3日かけて補正するということ

欠乏量が投与量ではない

(4)

*

まずは輸液を開始して経過観察

どの輸液製剤をどのように使う?

処方が正解なのかを確認(経過観察)

すべての薬物治療の基本がわかる

(5)

*

輸液を理解するために・・

まずは、水分管理を理解!

心臓のポンプ機能と全身循環

腎機能と血液pHの関係

肺機能と血液ガスの関係

ステップ1

ステップ2

ステップ3

(6)

*

身体に占める体液の割合

編集/和田孝雄,他:経静脈オーダーマニュアル,メディカルレビュー 2002:P429 小越章平,他:輸液・栄養ハンドブック,南江堂 1989:P2

ナント体重の約60%は水

身体の構成比

*

無機質

7%

水 分

60%

蛋白質

18%

脂 質

15%

小 児

成 人

高齢者

70~80%

60%

50%

み ず み ず し さ

100 50 0 (%)

水分

成人男子

大塚製薬工場資料

(7)

*

細胞内液

(ICF)

細胞外液(ECF)

40%

間質液

(ISF)

15%

血漿

(P)

5%

Third space

(健常時にはほとんどなし)

中尾俊之:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

総体液量 60%

(8)

*

体重60Kgの男性(体型は普通)体液量は?

1)総体液量

2)細胞内液量

3)細胞外液量

4)間質液量

5)循環血漿量

60Kg×60%=36L

60Kg×40%=24L

60Kg×20%=12L

60Kg×15%= 9L

60Kg× 5%= 3L

中尾俊之:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

(9)

*

(10)

*

溶液1L中に溶けている分子またはイオンの数に比例

単位 mOsm/L

イオン化しない物質

(ブドウ糖など)

浸透圧はモル濃度に

等しい

1mmol/L=1mOsm/L

イオン化する物質

(NaCL・CaCL

など)

浸透圧はイオン数に

比例

Ca

2+

CL

CL

1mmol/L → 3mOsm/L

Glu

(11)

*

(12)

*

生食の浸透圧は?

CL

Na

154mEq/L

154mEq/L

308mOsm/L

(13)

*

5%ブドウ糖液の浸透圧は?

278 mOsm/L

Glu

(C

6

H

12

O

6

: 分子量180)

(14)

浸透圧比 ⇒ 生食との浸透圧比

生食の浸透圧 :308 mOsm/L

5%ブドウ糖液:278mOsm/L

(15)

*

輸液 浸透圧比 pH 生食 1 4.5~8.0 5%ブドウ糖 0.9~1.1 3.5~6.5 ラクテック注® 約0.9 6.0~8.5 ソリタ-T1号® 約1 3.5~6.5 ポタコールR® 約1.5 3.5~6.5 トリフリード® 約2.6 4.5~5.5 アミグランド® 約3 約6.8(混合後) ネオパレン2号® 約5 約5.4(混合後)

(16)

*

末梢静脈から投与できる浸透圧比の上限

輸液 浸透圧比

フィシザルツ®(生理食塩液) 1

ソリターT1号® 約1

ポタコールR ® 約1.5

トリフリード® 約2.6

アミグランド ® 約3

末梢から点滴

できる限界

血管痛を訴える ことが多くなる。

約3

(17)

*

アミグランド®

ソルデム3AG®

ソルデム3AG®

+栄養(アミノ酸)

アミグランド®

ブドウ糖7.5% Na35mEq/L

K20mEq/L Cl 35mEq/L

(18)

*

輸液製剤の違いを知る

(19)

*

体重の5%しかない血液データから全体の

水分バランスを予想すること

(20)

*

*

体内の水分は浸透圧によって移動する

*

浸透圧はイオン濃度(特にNa)と連携する

*

浸透圧はブドウ糖と連携する

(21)

*

と、いうことは...

*

体内の水分管理を行いたいとき

血液中のイオンデータをまずチェック

(22)

*

Q1) 血中Naの正常値は?

① 100 ② 120 ③ 140 ④ 160

① mg/dL ② mmol/L ③ mEq/L

(23)

Na

Cl

分子が小さいので+-のイオン

荷電数が浸透圧に影響を与える

因子(=溶質の数)と考えると

解りやすい。

*

なぜmEq/L?

Ca

1mmol=2mEq

1mmol=1mEq

(24)

*

各体液区分中の電解質組成

mEq/㍑

細胞外液

細胞内液

血 漿

組織間液

Na

K

Ca

2+

Mg

2+

Cl

HCO

3 ー

HPO

42-

SO

42-

有機酸

蛋白質

±イオン各計

142

144

2.5

1.5

15

150

27

103

27

16

154

114

30

152

10

100

20

63

194

毛細血管壁

細胞膜

(25)

*

血中イオン濃度

*

Na 140 mEq /L

*

K 4 mEq /L

*

CL 100 mEq /L

まずはこの3つを

正常値として覚える

※ 塩(NaCl )1g≒17mEq

(26)

体 液 と 浸 透 圧

細胞膜を介して浸透圧差で生じる 水分の移動 細胞内液 組織間液 電 解 質 糖 質 アミノ酸 そ の 他 細胞膜 組織間液 毛細血管 血漿蛋白 (アルブミン) 静水圧 膠質浸透圧 晶 質 自由に通過 毛細血管壁 体液の浸透圧 (285±5mOsm/L) 晶 質 浸 透圧 膠 質 浸 透 圧 電解質、ブドウ糖、アミノ酸ほか 血漿蛋白質(主にアルブミン)、高分子物質 毛細血管壁を介して血漿蛋白の濃度差 で生じる(血管への水分保持力) 晶質浸透圧と細胞膜 膠質浸透圧と毛細血管壁 電 解 質 糖 質 アミノ酸 そ の 他 やさしく学ぶための輸液・栄養の第一歩(大塚製薬工場)より

(27)

体液の浸透圧 (285±5mOsm/L) 晶 質 浸 透圧 膠 質 浸 透 圧 電解質、ブドウ糖、アミノ酸ほか 血漿蛋白質(主にアルブミン)、高分子物質

体 液 と 浸 透 圧

晶質浸透圧:主に動脈血側での水分移動に関係

膠質浸透圧:主に静脈血側での水分移動に関係

※糖尿病の患者(高血糖)の患者 (高浸透圧利尿)

心臓のポンプ機能としての血圧に加えて高血糖による血管内浸透圧

↑に

より細胞内から水分が血管内に移動する

細胞内⇒血管内(細胞外)に水分移動⇒尿量増加⇒慢性的に細胞内脱水

※低アルブミン血症の患者 (低栄養・肝硬変患者)

静脈血が心臓に戻ってくる間にアルブミンの濃度差(=浸透圧差)で

血液水分量をある一定に保っている機能が減弱

細胞内⇒ 血管内(細胞外)への水分移動が減少⇒慢性的に浮腫

(28)

*

Na・K・Cl は? ⇒ 水分バランス

(血糖値も重要な因子)

Alb値は? ⇒ 栄養状態+水分バランス

CRP値は? ⇒ 炎症(感染)

血ガス値は? ⇒ 肺機能

Cr、BUNは? ⇒ 腎機能

(29)

*

心臓

腎臓

※ 3つの臓器の働きとその

関係を知ることが重要!

水分

pH

血液ガス

栄養輸液

が加わると

肝臓も・・

(30)

*

輸液を理解するために・・

まずは、水分管理を理解!

心臓のポンプ機能と全身循環

腎機能と血液pHの関係

肺機能と血液ガスの関係

ステップ1

ステップ2

ステップ3

(31)

生食の濃度 は0.9

w

/

v

生食 1㍑ 中には NaCL

9 g

食塩1g中のNaは17.09mEq

(1000÷58.5=17.09)

9×17.09=153.8≒

154mEq

NaCL分子量:58.5

分子量(Na:23・CL:35.5)

*

生理食塩液の

Na は何mEq / L?

(32)

Na

140mEq

14mEq

Mg,Ca,K

Na

血清電解質

生理食塩中のNa

154mEq

血清 Naの

10%増

(食塩1g:17mEq)

杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

生理食塩液の考え方

(33)

間質液

15%

血漿

5%

細胞外液

細胞内液

生理食塩液

750ml

250ml

3 : 1

細胞外液補充液

•生理食塩液

•乳酸リンゲル

•酢酸リンゲル

40%

杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

生理食塩液1㍑を輸液すると..

1㍑

(34)

*

血漿 生理食塩液 リンゲル液 乳酸 リンゲル液 142 4 154 147 130 Na+ KCa2+ ClLact- 4 4 5 5 3 103 154 156 109 28 HCO3- 27 mEq/L Na,K,Caは血漿組成に 最も近い。Cl-が高い。 最も簡単。 Na+ Clが高い。 HCO3の代用として 乳酸Na配合。 アルカリ化能付与。 生理食塩液 リンゲル液 乳酸リンゲル液 へと改良 杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

(35)

水の補給:5%ブドウ糖液

H OH OH OH OH CHOH H H H H

+ 6O

代謝

6H

O + 6CO

2

+エネルギー

代謝水60ml

ブドウ糖 100g

細胞外液の補充:生理食塩液

0.9%NaCl : Na

154mEq/㍑ Cl

154mEq/㍑

1gの食塩は17mEq

血管内では

HCO

3杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

水・電解質輸液の基本

(36)

間質液

血漿

細胞外液

細胞内液

5%ブドウ糖

2 : 1

667ml

333ml

250ml

83ml

15%

5%

糖液・低張電解質輸液

•5~10%糖液

•維持液類(1~4号)

自由水 : 細胞内

液にも外液にも自

由に出入りできる

3 : 1

40%

杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

5%ブドウ糖1㍑を輸液すると...

細胞内液

1㍑

(37)

混 合

1/2 生食

1/3 生食

1/4 生食

生食

ブドウ糖

5%

Na 154mEq/L

Na 51mEq/L Na 38mEq/L Na 77mEq/L 1号液 2号液 3号液 4号液

Na補給 大

水補給 大

杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

維持輸液類の成り立ち

-Na濃度からみると-

(38)

*

全身管理できますか?③

~輸液製剤と臨床検査データ ~

H23年1月16日(14:00~17:10):淡路町

医療法人社団 仁心会

越谷ハートフルクリニック

出口 弘直

(39)

*

維持輸液の目的を知る

*

サードスペースを知る

(40)

混 合

1/2 生食

1/3 生食

1/4 生食

生食

ブドウ糖

5%

Na 154mEq/L

Na 51mEq/L Na 38mEq/L Na 77mEq/L 1号液 2号液 3号液 4号液

Na補給 大

水補給 大

杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより

*

維持輸液類の成り立ち

-Na濃度からみると-

(41)

*

血中イオン濃度

*

Na 140 mEq /L

*

K 4 mEq /L

*

CL 100 mEq /L

まずはこの3つを

正常値として覚える

※ 塩(NaCl )1g≒17mEq

(42)

*

塩分一日摂取量

*

日本人の経口塩化ナトリウム摂取量は

12g/日であるといわれている。

*

軽度制限で6g/日 (102mEq/日)

*

中等度制限3g/日 (51mEq/日)

一日10g以下が目安と言われている

170mEq

(43)

*

KCL分子量:74.5

分子量(K:39 ・CL:35.5)

(44)

*

KCL分子量:74.5

分子量(K:39 ・CL:35.5)

(45)

※スローケー錠1錠は何mEq?

K:8mEq

*

※アスパラK錠1錠は何mEq?

(46)

※KCL注1Aは何mEq?

K:40mEq

*

※アスパラK注1Aは何mEq?

K:10mEq

必ず希釈して点滴

(47)

*

*

1日の水分量2000ml

*

NaCLとして4~6g(68~102mEq)

*

KCLは1.5g~3g(20~40mEq)

*

2000ml点滴をすれば維持輸液は成り立つように

なっている。

*

自分で作成するのなら、

生理食塩水500ml+5%ブドウ糖液1500ml

+10%KClシリンジ1A

(KCL 40mEq/日、全量2Lにすれば20mEq/L)

(48)

1 号 液 (開 始 液) 2 号 液 (脱水補給液) 3 号 液 (維 持 液) 4 号 液 (術後回復液) K N 補 液 1 B K N 補 液 1 A ソリタ-T1号 リプラス-1S ソルデム1 Kを含まない 病 態 不 明 時 の 水・解質補給電 K N 補 液 3 B ソリタ-T3号 アクチット注 ソルデム 3, 3A キリットミンB フルクトラクト注 1日に必要な水・電解 質補給できる 最もよく使われる ソリタ-T 4号 K N 補 液 4 A K N 補 液 4 B (大塚) (清水) (大塚) 電解質濃度が低く 細胞内への水補給 効果が大きい ※心不全や腎不全時のKの投与は危険 K N 補 液 2 A K N 補 液 2 B ソリタ-T2号 細胞内に多い電解質 のK、Mgを多く含む EL-3号 フィジオ70

(49)

1日に必要な水分・電解質(Na

+

, Cl

-

, K

+

)を補う

食 事

1日必要量

維 持 液

水 分

1500~2500mL

Na

,Cl

60~100Eq

K

40~60mEq

編集/小野寺時夫:輸液・栄養リファレンスブック,メディカルトリビューン 2003:P135(一部改変)

*

3号液(維持液)の考え方

参照

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 本資料作成データは、 平成26年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

 本資料作成データは、 平成29年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

 本資料作成データは、 平成27年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

 本資料作成データは、 平成25年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用