は
じ
め
に
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
に
関
す
る
、
若
干
の
確
認
Pepole
’
s Views on Life and Lifestyle - a survey
(1)
今
号
の
特
集
に
も
あ
る
よ
う
に
、
大
阪
ガ
ス
エ
ネ
ル
ギ
ー
・
文
化
研
究
所
︵
C
E
L
︶
で
は
、
本
年
二
月
、
全
国
を
対
象
に
﹁
こ
れ
か
ら
の
住
ま
い
と
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
﹂
に
関
す
る
生
活
意
識
調
査
︵
以
下
、
生
活
意
識
調
査
︶
を
行
っ
た
。
本
稿
は
、
そ
の
結
果
を
も
と
に
、
当
研
究
所
な
り
の
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
に
関
す
る
考
察
を
行
う
︵
※
1
︶
。
所
内
メ
ン
バ
ー
の
研
究
内
容
に
し
た
が
っ
て
ア
ン
ケ
ー
ト
の
質
問
内
容
を
決
定
し
て
お
り
、
我
々
の
問
題
意
識
が
そ
こ
に
込
め
ら
れ
て
い
る
。
そ
こ
で
、
あ
る
切
り
口
に
則
っ
た
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
を
定
義
し
た
上
で
、
回
答
者
を
分
類
︵
グ
ル
ー
プ
化
︶
す
る
。
各
グ
ル
ー
プ
の
選
択
や
行
動
に
関
す
る
特
徴
を
確
認
す
る
中
で
、
今
後
の
生
活
の
あ
り
方
を
検
討
す
る
。
具
体
的
に
は
、
ア
ン
ケ
ー
ト
の
デ
ー
タ
処
理
を
通
じ
て
得
た
七
つ
の
因
子
、
①
公
的
意
識
、
②
長
期
的
視
点
、
③
自
己
主
張
、
④
人
生
享
受
、
⑤
自
立
性
、
⑥
ヒ
ュ
ー
リ
ス
テ
ィ
ク
ス
、
⑦
情
報
化
対
応
を
も
と
に
回
答
者
を
一
一
の
グ
ル
ー
プ
に
分
け
、
そ
の
特
徴
に
よ
り
ネ
ー
ミ
ン
グ
を
行
う
。
こ
れ
ら
を
暫
定
的
な
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
と
考
え
、
そ
の
グ
ル
ー
プ
が
ど
の
よ
う
な
生
活
選
択
を
行
っ
て
い
る
の
か
を
確
認
す
る
。
そ
の
作
業
を
通
じ
て
各
グ
ル
ー
プ
の
特
徴
を
よ
り
は
っ
き
り
と
さ
せ
る
。
そ
し
て
、
そ
れ
ら
の
中
で
も
特
徴
の
あ
る
グ
ル
ー
プ
の
行
動
を
も
と
に
、
こ
れ
か
ら
の
生
活
が
ど
の
よ
う
に
変
化
し
て
い
く
の
か
を
展
望
す
る
。
こ
れ
が
本
稿
の
目
的
で
あ
る
。
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
に
関
し
て
は
、
様
々
な
切
り
口
や
論
じ
方
が
あ
る
が
、
本
稿
で
は
主
に
マ
ー
ケ
テ
ィ
ン
グ
研
究
で
取
り
組
ま
れ
た
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
を
基
礎
と
し
て
い
る
。
次
節
か
ら
の
考
察
を
前
に
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
研
究
に
つ
い
て
簡
単
に
概
括
し
て
お
き
た
い
。
飽
戸
︵
一
九
九
九
︶︵
※
2
︶
に
よ
れ
ば
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
研
究
は
一
九
六
〇
年
代
後
半
に
盛
ん
に
な
っ
た
も
の
の
、
過
度
に
期
待
さ
れ
た
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
が
思
う
よ
う
な
成
果
を
生
み
出
せ
ず
、
そ
の
後
、
こ
の
分
野
の
研
究
に
対
す
る
取
り
組
み
は
停
滞
し
た
。
飽
戸
は
﹁
本
来
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
・
ア
プ
ロ
ー
チ
と
い
う
も
の
は
、
主
題
ご
と
に
、
オ
ー
ダ
ー
メ
ー
ド
で
構
成
、
洗
練
さ
れ
て
い
く
べ
き
も
の
で
あ
ろ
う
﹂
と
述
べ
て
い
る
。
つ
ま
り
普
遍
的
で
万
能
な
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
は
な
い
と
の
考
え
方
で
あ
る
。
一
方
、
あ
る
程
度
共
通
に
利
用
で
き
る
と
い
わ
れ
て
い
る
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
に
は
、
マ
ズ
ロ
ー
の
動
機
付
け
理
論
な
ど
を
基
礎
に
し
た
V
A
L
S
︵Value
And
Life-Style
research
の
略
︶
な
ど
が
あ
る
。
他
に
も
コ
ン
サ
ル
テ
ィ
ン
グ
会
社
な
ど
が
独
自
の
分
類
を
行
っ
て
も
い
る
。
最
近
で
は
、
お
客
さ
ま
生
活
文
化
研
究
所︵
※
3
︶
に
お
い
て
、
二
〇
〇
三
年
に
高
感
度
消
費
者
研
究
調
査
を
行
い
、
高
感
度
層
の
行
動
か
ら
、
今
後
の
生
活
ト
レ
ン
ド
に
つ
い
て
展
望
し
て
い
る
。
ま
た
、
日
本
消
費
者
行
動
研
究
学
会
が
、
昨
年
一
一
月
の
コ
ン
フ
ァ
レ
ン
ス
で
、
﹁
消
費
と
心
理
を
再
考
す
る
﹂
と
題
し
た
シ
ン
ポ
ジ
ウ
ム
を
行
い
、
新
し
い
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
に
つ
い
て
論
じ
て
い
る
。
和
田
︵
二
〇
〇
五
︶︵
※
4
︶
に
よ
れ
ば
、
①
人
は
生
き
残
り
の
生
活
を
住ま
●調
●調
●標
3
3
●抽
団
第
3G
豊田 尚吾
Written by Shogo Toyota
23 C E L S e p . 2 0 0 5
特 集
現代生活者の住まい・生活観(1)
Ⅱ
住
ま
い
・
生
活
意
識
に
見
る
現
実
と
課
題
︿
生
活
意
識
調
査
結
果
か
ら
﹀
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
C
E
L
的
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
Pepole
’
s Views on Life and Lifestyle - a survey
(1)
し
て
い
る
の
で
は
な
く
充
実
感
を
得
る
た
め
の
人
生
を
送
っ
て
い
る
、
②
人
は
合
理
的
で
あ
る
と
同
時
に
快
楽
主
義
的
で
も
あ
る
、
③
人
が
人
で
あ
る
の
は
文
化
を
消
費
し
て
い
る
か
ら
で
あ
る
、
④
そ
の
よ
う
な
人
の
消
費
を
研
究
す
る
た
め
に
は
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
と
い
う
軸
を
視
座
と
し
て
持
つ
こ
と
が
必
要
だ
、
と
の
こ
と
で
あ
る
。
こ
の
よ
う
な
流
れ
の
中
、
当
研
究
所
で
も
ア
ン
ケ
ー
ト
調
査
を
も
と
に
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
に
関
す
る
考
察
を
行
い
、
現
在
あ
る
い
は
今
後
の
生
活
動
向
に
つ
い
て
の
示
唆
を
得
る
こ
と
を
目
的
と
し
た
分
析
を
行
っ
て
み
た
い
。
次
節
で
詳
細
を
述
べ
る
が
、
そ
の
前
に
基
本
的
な
姿
勢
を
示
し
て
お
く
。
今
述
べ
た
よ
う
に
、
本
稿
で
は
マ
ー
ケ
テ
ィ
ン
グ
論
で
行
わ
れ
て
い
る
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
を
参
考
に
し
て
い
る
。
し
か
し
、
調
査
の
目
的
は
、
必
ず
し
も
経
営
学
に
お
け
る
マ
ー
ケ
テ
ィ
ン
グ
の
そ
れ
と
は
同
じ
で
は
な
い
た
め
、
販
売
・
営
業
の
た
め
の
考
察
と
は
異
な
る
も
の
と
な
る
。
具
体
的
に
は
、
マ
ー
ケ
テ
ィ
ン
グ
で
は
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
別
に
消
費
者
を
グ
ル
ー
プ
化
す
る
場
合
、
そ
の
グ
ル
ー
プ
に
、
実
際
に
接
近
・
到
達
で
き
る
か
ど
う
か
が
、
実
際
上
の
意
味
が
あ
る
か
否
か
に
大
き
な
影
響
を
与
え
る
。
し
か
し
本
稿
で
は
、
彼
ら
に
何
か
を
販
売
す
る
意
図
は
な
い
た
め
、
到
達
可
能
性
に
関
し
て
は
特
に
配
慮
す
る
こ
と
は
な
い
。
そ
れ
よ
り
は
む
し
ろ
、
将
来
的
な
社
会
動
向
を
展
望
す
る
ヒ
ン
ト
が
得
ら
れ
れ
ば
よ
い
と
考
え
て
い
る
。
一
方
で
、
検
討
の
方
法
論
と
し
て
は
、
既
存
の
も
の
を
活
用
し
て
い
る
。
す
な
わ
ち
、
ア
ン
ケ
ー
ト
・
デ
ー
タ
を
解
析
処
理
す
る
こ
と
に
よ
り
重
要
な
因
子
を
抽
出
す
る
。
そ
し
て
、
そ
れ
ら
を
も
と
に
ク
ラ
ス
タ
ー
分
析
と
い
う
手
法
を
用
い
て
グ
ル
ー
プ
化
を
行
い
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
と
定
義
し
て
い
る
。
1
基
本
的
な
問
題
意
識
過
去
、
現
在
と
様
々
な
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
が
論
じ
ら
れ
て
き
た
。
最
近
で
は
、
健
康
や
環
境
を
重
視
す
る
﹁
L
O
H
A
S
︵Lifestyles
Of
Health
And
Sustaina
-bility
︶
﹂
︵
ロ
ハ
ス
︶
が
、
や
や
意
図
的
な
仕
掛
け
に
引
っ
か
か
っ
て
い
る
感
は
あ
る
も
の
の
、
話
題
と
な
っ
て
い
る
。
そ
の
一
方
で
、
都
市
男
性
の
お
し
ゃ
れ
で
か
っ
こ
い
い
消
費
生
活
を
表
す
﹁
メ
ト
ロ
セ
ク
シ
ュ
ア
ル
﹂
な
ど
と
い
う
言
葉
︵
※
5
︶
も
あ
り
、
関
心
︵
切
り
口
︶
に
よ
っ
て
、
様
々
な
見
方
が
可
能
で
あ
る
。
そ
の
意
味
で
は
や
は
り
飽
戸
が
指
摘
す
る
よ
う
に
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
は
オ
ー
ダ
ー
メ
ー
ド
な
の
か
も
し
れ
な
い
。
こ
の
よ
う
な
こ
と
も
あ
り
、
今
回
の
生
活
意
識
調
査
に
お
い
て
は
、
あ
ま
り
既
存
の
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
論
に
影
響
さ
れ
る
こ
と
な
く
、
当
研
究
所
の
問
題
意
識
に
し
た
が
っ
て
検
討
を
行
っ
た
。
必
ず
し
も
研
究
員
の
関
心
が
完
全
に
一
致
し
て
い
る
わ
け
で
は
な
い
が
、
そ
の
共
通
項
を
探
る
と
、
い
く
つ
か
の
キ
ー
ワ
ー
ド
が
浮
か
び
上
が
っ
て
く
る
。
そ
れ
を
筆
者
な
り
に
表
現
す
れ
ば
以
下
の
よ
う
に
な
る
。
基
本
的
に
は
、
経
済
に
お
け
る
市
場
化
の
流
れ
の
中
で
、
軽
視
さ
れ
が
ち
な
長
期
的
視
点
や
公
的
な
関
係
を
尊
重
す
る
と
い
う
態
度
を
、
い
か
に
取
り
入
れ
て
い
く
か
と
い
う
こ
と
が
、
コ
ミ
ュ
ニ
テ
ィ
の
喪
失
や
環
境
問
題
と
い
う
課
題
に
直
面
し
た
生
活
者
に
は
重
要
な
テ
ー
マ
と
な
る
。
ま
た
、
経
済
社
会
の
成
熟
化
に
伴
い
、
経
済
成
長
と
い
っ
た
明
確
な
目
標
を
持
て
な
い
中
、
生
活
者
と
し
て
積
極
的
に
自
己
主
張
を
行
っ
て
、
自
我
を
出
し
て
い
く
の
か
、
成
熟
に
対
応
し
た
無
理
の
な
い
生
活
を
楽
し
む
と
い
う
価
値
を
重
視
す
る
の
か
も
、
今
後
注
目
す
べ
き
論
点
と
な
る
の
で
は
な
い
だ
ろ
う
か
。
一
方
、
消
費
者
と
し
て
の
生
活
者
を
考
え
る
と
、
大
き
な
課
題
と
な
る
の
は
﹃
自
立
し
た
消
費
者
﹄
と
い
う
キ
ー
ワ
ー
ド
で
あ
ろ
う
。
市
場
化
の
流
れ
は
消
費
生
活
に
も
お
よ
び
、
今
ま
で
の
よ
う
な
行
政
に
守
ら
れ
た
消
費
者
像
は
、
も
は
や
過
去
の
も
の
と
な
り
つ
つ
あ
る
。
取
引
上
の
リ
ス
ク
や
生
活
不
安
に
対
し
、
自
ら
の
消
費
生
活
能
力
を
高
め
、
そ
れ
ら
を
克
服
し
て
い
く
こ
と
が
求
め
ら
れ
る
よ
う
に
な
る
の
は
間
違
い
な
い︵
※
6
︶
。
一
方
で
、
実
際
の
生
活
者
の
振
る
舞
い
を
見
れ
ば
、
合
理
的
で
あ
る
ば
か
り
で
な
く
、
様
々
な
生
活
上
の
慣
性
が
働
い
て
い
る
こ
と
も
事
実
で
あ
る
。
こ
の
よ
う
な
ヒ
ュ
ー
リ
ス
テ
ィ
ク
ス
︵heuristics
︶
と
い
わ
れ
る
よ
う
な
行
動
も
、
近
年
で
は
経
済
学
や
、
消
費
者
行
動
論
に
お
い
て
重
視
さ
れ
て
き
て
い
る
。
ま
た
、
見
逃
す
こ
と
が
で
き
な
い
の
は
、
生
活
に
お
け
る
情
報
通
信
技
術
︵
い
わ
ゆ
る
I
T
︶
の
も
た
ら
す
影
響
で
あ
る
。
ブ
ロ
グ
、
電
子
マ
ネ
ー
な
ど
が
大
き
な
関
心
を
呼
ん
で
い
る︵
※
7
︶
よ
う
に
、
生
活
の
中
で
情
報
を
い
か
に
取
り
扱
う
か
は
、
現
代
人
に
と
っ
て
大
き
な
課
題
と
な
る
と
予
想
す
る
。
以
上
の
よ
う
な
問
題
意
識
の
背
景
に
は
、
や
は
り
基
本
的
な
意
味
で
の
動
機
付
け
理
論
が
存
在
す
る
こ
と
は
間
違
い
な
い
。
今
回
の
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
に
お
い
て
も
、
合
理
性
、
長
期
的
視
点
、
公
的
配
慮
を
基
礎
に
お
き
な
が
ら
も
、
マ
ズ
ロ
ー
的
な
動
機
付
け
理
論
︵
生
理
的
欲
求
、
安
全
の
欲
求
、
親
和
的
欲
求
、
自
我
の
欲
求
、
自
己
実
現
欲
求
︶
が
論
点
整
理
の
も
と
と
な
っ
た
。
24
C E L S e p . 2 0 0 5
Pepole
’
s Views on Life and Lifestyle - a survey
(1)
い
う
手
法
を
用
い
て
グ
ル
ー
プ
化
を
行
い
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
と
定
義
し
て
い
る
。
題
と
い
う
課
題
に
直
面
し
た
生
活
者
に
は
重
要
な
テ
ー
マ
と
な
る
。
ま
た
、
経
済
社
会
の
成
熟
化
に
伴
い
、
経
的
欲
求
、
安
全
の
欲
求
、
親
和
的
欲
求
、
自
我
の
欲
求
、
自
己
実
現
欲
求
︶
が
論
点
整
理
の
も
と
と
な
っ
た
。
2
設
問
か
ら
の
因
子
抽
出
前
項
の
よ
う
な
問
題
意
識
を
も
と
に
、
生
活
意
識
調
査
の
設
問
を
活
用
し
た
。
利
用
し
た
設
問
を
具
体
的
に
い
え
ば
、
﹁
出
世
よ
り
は
、
自
分
の
人
生
を
楽
し
む
生
活
を
送
り
た
い
﹂
と
い
っ
た
、
価
値
意
識
に
関
係
す
る
設
問
を
四
二
問︵
※
8
︶
用
い
た
。
こ
れ
ら
は
、
飽
戸
︵
一
九
八
九
︶
な
ど
で
用
い
ら
れ
、
心
理
的
特
徴
を
表
す
︵
サ
イ
コ
グ
ラ
フ
ィ
ッ
ク
な
︶
変
数
と
し
て
あ
る
程
度
認
知
さ
れ
て
い
る
も
の
を
選
ん
だ
。
こ
れ
に
よ
っ
て
、
回
答
者
の
基
本
的
な
生
活
価
値
観
を
捉
え
る
こ
と
を
意
図
し
て
い
る
。
一
方
、
生
活
者
と
し
て
の
現
代
的
な
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
を
論
じ
る
た
め
、
消
費
者
と
し
て
の
生
活
者
に
焦
点
を
当
て
た
リ
ス
ク
管
理
や
情
報
収
集
、
I
T
へ
の
態
度
な
ど
を
取
り
入
れ
た
質
問
を
五
三
問︵
※
9
︶
設
定
し
た
。
こ
の
二
つ
の
設
問
グ
ル
ー
プ
に
は
、
回
答
者
の
様
々
な
価
値
観
や
行
動
の
デ
ー
タ
が
取
り
込
ま
れ
て
い
る
。
回
答
者
の
心
の
中
に
あ
る
何
ら
か
の
要
因
が
、
こ
の
よ
う
な
デ
ー
タ
で
表
さ
れ
て
い
る
よ
う
な
結
果
を
生
じ
さ
せ
て
い
る
と
の
仮
説
の
も
と
、
そ
の
要
因
︵
因
子
︶
を
取
り
出
そ
う
と
す
る
の
が
因
子
分
析
で
あ
る
。
生
活
意
識
調
査
の
デ
ー
タ
も
、
﹁
生
活
価
値
観
﹂
﹁
消
費
者
意
識
・
行
動
﹂
の
別
に
因
子
分
析
を
行
い
、
い
く
つ
か
の
因
子
を
抽
出
し
た
。
ま
ず
、
生
活
価
値
観
を
表
す
四
二
の
設
問
に
対
す
る
分
析
結
果
は
表
1
の
よ
う
に
な
り
、
結
果
と
し
て
八
つ
の
因
子
を
抽
出
し
た
︵
表
列
の
第
1
因
子
∼
第
8
因
子
が
各
因
子
を
表
す
︶
。
そ
の
因
子
に
主
要
な
影
響
を
与
え
て
い
る
設
問
か
ら
因
子
に
名
前
を
付
け
、
挑
戦
、
人
生
享
受
、
共
同
性
、
自
己
主
張
、
消
極
的
、
自
己
犠
牲
、
長
期
性
、
積
極
主
流
を
表
す
因
子
と
し
た︵
※
10
︶
。
高い目標にチャレンジしたい
苦労しても夢は実現させたい
独創的アイデアに努力したい
経済的に恵まれていなくても、気ままに楽しく暮らせればよいと思う
出世よりは、自分の人生をエンジョイする生活を送りたい
あまり収入はよくなくても、やりがいのある仕事をしたい
人は世間の目など気にせず、好きな人生を送るのがよいと思う
仕事で認められなくても、趣味やレジャーで尊敬されればよい
将来より現在を大切にしたい
社会の一員として何かしたい
住みよい地域作りに貢献
困っている人がいると放っておけない
同じ趣味考えの人とつきあいたい
古いものは、受け継がれてきた良さがあるから、残そうとするほうだ
迷惑をかけても権利は主張
孤立しても正しさを主張
人に頼らず自分で決める
家族に負担でも納得する生き方
プラスの人とだけつきあいたい
気のあった仲間さえ分かってくれればよい
責任は避けたい
努力はしたくない
家族がうまくいくためには、自分の気持ちをおさえるほうだ
自分のことを考える前に他人のことを考えるほうだ
自分の考えを主張するより和を大切にする
どのようなときでも相手の個性を尊重したい
家族や会社のため、自分が犠牲になって頑張るのは、すばらしい
目標を立てこつこつ取り組む
長期的に正しいかチェックする
100年後の子孫に負の資産を残さない
リーダーになって苦労するよりは、人に従っている方が気楽でよい
小さい頃から、お山の大将になるのが好きなほうだった
少し無理だと思われるくらいの目標を立てて頑張るほうだ
0.780
0.674
0.626
-0.058
-0.004
0.158
0.095
-0.021
-0.162
0.133
0.130
0.080
0.388
0.067
0.032
0.177
0.108
0.156
0.052
0.011
-0.208
-0.312
0.023
0.014
-0.044
0.127
0.056
0.185
0.150
0.108
-0.177
0.387
0.202
-0.019
0.064
-0.022
0.602
0.556
0.508
0.502
0.442
0.336
-0.042
0.019
0.090
0.095
0.017
0.014
0.150
0.209
0.139
-0.046
0.252
0.120
0.077
0.087
0.002
0.041
0.090
-0.028
-0.089
-0.005
-0.044
0.398
0.019
-0.075
0.132
0.113
0.169
-0.032
0.069
0.061
0.005
0.015
0.022
0.650
0.550
0.515
0.432
0.403
-0.077
0.028
0.050
0.004
-0.054
-0.022
-0.160
-0.181
0.034
0.163
0.261
0.196
0.106
0.164
0.167
0.160
-0.112
0.176
0.104
0.156
0.205
0.157
0.086
-0.051
-0.002
0.139
0.113
0.167
0.028
0.126
-0.017
0.028
-0.077
0.735
0.638
0.410
0.373
0.074
0.148
0.003
0.077
-0.097
-0.111
-0.171
0.140
0.104
0.029
-0.021
0.038
-0.047
0.141
0.257
-0.082
-0.044
-0.047
0.005
0.104
-0.094
0.056
0.090
0.078
-0.108
-0.216
-0.019
0.001
-0.065
0.092
0.089
-0.009
0.127
0.596
0.513
0.506
0.501
0.026
0.026
0.022
-0.034
-0.120
-0.073
0.021
-0.036
0.258
-0.123
-0.052
0.087
0.051
0.051
0.109
-0.093
0.127
-0.043
0.106
-0.006
0.149
0.180
0.231
0.068
0.176
0.014
-0.011
-0.024
-0.152
-0.058
-0.039
0.048
-0.013
0.509
0.487
0.469
0.401
0.392
0.107
0.059
0.105
0.026
0.090
0.051
0.245
0.208
0.110
0.001
-0.051
0.085
-0.012
-0.077
-0.089
0.173
0.230
0.083
0.013
0.134
-0.082
0.009
0.097
0.060
-0.019
-0.072
0.054
-0.079
0.072
0.080
0.050
0.023
0.042
0.700
0.575
0.250
-0.036
0.289
0.078
0.109
0.146
0.045
0.024
-0.145
0.049
0.053
-0.145
-0.031
0.045
-0.002
0.123
0.073
0.037
-0.058
0.090
0.101
0.070
-0.028
0.095
-0.288
-0.203
-0.045
0.124
-0.152
0.045
0.028
0.050
0.072
-0.004
-0.477
0.424
0.369
人生享受
共 同 性
自己主張
消 極 的
自己犠牲
長 期 性
積極主流
挑 戦
第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 第6因子 第7因子 第8因子
表1 因子分析の結果(その1)
因子抽出法:主因子法 回転法:Kaiser の正規化を伴わないバリマックス法
第
3G
25 C E L S e p . 2 0 0 5
特 集
現代生活者の住まい・生活観(1)
Ⅱ
住
ま
い
・
生
活
意
識
に
見
る
現
実
と
課
題
︿
生
活
意
識
調
査
結
果
か
ら
﹀
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
Pepole
’
s Views on Life and Lifestyle - a survey
(1)
こ
の
中
で
、
人
生
享
受
、
自
己
犠
牲
、
積
極
主
流
と
い
う
因
子
は
、
飽
戸
︵
一
九
八
七
︶
で
抽
出
さ
れ
た
も
の
と
ほ
ぼ
同
じ
と
み
な
し
、
同
一
の
名
を
冠
し
た
。
次
に
、
消
費
者
と
し
て
の
行
動
を
表
す
五
三
の
設
問
に
対
す
る
分
析
結
果
は
表
2
の
よ
う
に
な
り
、
結
果
と
し
て
七
つ
の
因
子
︵
分
析
上
は
八
つ
︶
を
抽
出
し
た
。
同
様
に
因
子
に
名
前
付
け
を
行
い
、
生
活
戦
略
、
情
報
収
集
、
リ
ス
ク
管
理
行
動
、
決
定
力
、
ヒ
ュ
ー
リ
ス
テ
ィ
ク
ス
、
I
T
リ
テ
ラ
シ
ー
、
一
貫
性
を
表
す
因
子
と
し
た
。
さ
て
、
こ
の
よ
う
に
抽
出
し
た
因
子
を
用
い
て
、
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
分
類
を
行
う
の
が
次
の
段
階
で
あ
る
。
拙
稿
に
お
い
て
は
、
七
つ
の
因
子
を
用
い
、
四
つ
の
切
り
口
か
ら
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
を
捉
え
て
い
こ
う
と
考
え
た
。
七
つ
の
因
子
と
は
、
心
理
変
数
群
か
ら
、
共
同
性
、
長
期
性
、
自
己
主
張
、
人
生
享
受
の
四
因
子
、
消
費
行
動
群
か
ら
、
生
活
戦
略
、
ヒ
ュ
ー
リ
ス
テ
ィ
ク
ス
︵
あ
る
問
題
に
つ
い
て
、
で
き
る
だ
け
正
解
に
近
い
解
を
得
る
よ
う
に
ア
プ
ロ
ー
チ
す
る
手
段
の
こ
と
︶
、
I
T
リ
テ
ラ
シ
ー
の
三
因
子
で
あ
る
。
ま
た
、
そ
れ
を
用
い
た
検
討
の
切
り
口
と
は
以
下
の
と
お
り
で
あ
る
。
第
一
に
、
共
同
性
因
子
と
長
期
性
因
子
の
二
次
元
で
回
答
者
を
位
置
づ
け
︵
ポ
ジ
シ
ョ
ニ
ン
グ
︶
す
る
。
共
同
性
と
い
う
公
的
な
配
慮
意
向
の
有
無
と
、
長
期
的
視
点
を
重
視
す
る
か
ど
う
か
で
、
市
場
原
理
で
は
軽
リスクと収益のバランスを考えて資産構成
金融知識はある
生活リスク管理能力はある
常に金融経済の知識に注意している
長期的視点で判断できる
生活設計を立てている
年金制度が崩壊しても大丈夫
消費や購買は合理的
家計は複数口座
電子マネー利用したい
狂牛病など生活情報収集
詐欺防犯情報収集
金融情報収集
製品サービス情報収集
テレビなどの生活情報を見る
資産運用情報
実行:弁護士などに相談
実行:警備会社
実行:消費関連誌定期購読
実行:消費者センター
実行:防犯装置
生活意思決定力がある
自己責任が問われる
自分で決める
異なる人が仲良く共存できる
他者の意見に異論は平気
手に入らないとなると欲しくなる
限定品に踊らされる
店員のアドバイスに影響される
占いを信じる
買ったあとで後悔する
好感を持っていると従う
ブランドものを買う
インターネットは生活の一部
HPやブログを運営したい
情報技術の発展について行ける
受けた恩は忘れない
親切にはお返し
一度決めると最後までやる
言葉は論理一貫が必要
気に入ると永く使う
0.734
0.697
0.695
0.691
0.552
0.519
0.498
0.492
0.480
0.398
0.118
0.146
0.103
0.156
0.098
0.355
0.102
0.067
0.062
0.080
0.171
0.282
0.186
0.226
0.079
0.141
-0.025
0.034
-0.032
-0.040
-0.081
-0.068
0.107
0.228
0.209
0.403
0.078
0.029
0.133
0.197
0.026
0.160
0.181
0.089
0.220
0.012
0.108
0.017
0.069
0.103
0.065
0.743
0.736
0.690
0.636
0.508
0.485
0.041
-0.034
0.267
0.323
0.159
0.056
0.034
0.035
0.087
-0.061
0.011
0.082
0.036
0.023
0.002
-0.042
0.056
0.055
0.022
0.077
0.099
0.064
0.114
0.021
0.031
0.140
0.110
0.048
0.118
-0.023
0.063
0.109
-0.008
0.041
0.072
0.057
0.094
0.160
0.057
0.185
0.177
0.802
0.698
0.656
0.645
0.525
-0.011
-0.082
-0.045
-0.064
0.071
0.047
0.003
-0.024
0.131
0.034
-0.052
0.176
0.028
0.185
0.089
-0.060
-0.073
0.066
-0.034
-0.098
0.077
0.127
0.150
-0.004
0.279
0.207
0.106
0.217
0.076
0.047
0.040
0.013
0.032
0.070
0.048
-0.011
-0.019
-0.089
0.001
0.015
-0.035
0.663
0.577
0.529
0.472
0.440
0.060
0.002
-0.045
-0.080
-0.095
0.158
-0.006
0.114
0.102
0.299
0.035
0.057
0.234
0.298
0.186
0.031
0.008
-0.083
-0.008
-0.110
-0.075
-0.037
-0.036
0.017
0.100
-0.058
-0.011
0.040
0.115
0.134
0.035
0.062
0.068
0.098
0.065
-0.026
-0.103
0.065
-0.070
-0.024
-0.005
0.667
0.566
0.468
0.467
0.460
0.453
0.364
0.121
0.112
-0.023
0.059
0.269
-0.038
0.014
0.032
0.074
0.108
0.094
0.088
0.114
0.018
0.172
0.189
0.009
0.393
0.028
0.009
0.022
0.155
-0.112
0.080
0.067
0.078
0.025
0.034
0.068
0.046
0.140
-0.070
0.062
0.153
0.115
0.027
0.031
0.036
-0.052
0.050
0.136
0.781
0.646
0.485
-0.081
-0.043
0.107
0.032
-0.015
0.011
0.061
0.068
0.012
0.174
0.120
-0.034
0.120
0.126
-0.053
0.065
0.132
0.063
0.026
0.112
-0.053
-0.095
-0.007
-0.123
-0.096
0.058
0.149
0.101
0.282
0.080
0.095
0.039
0.000
-0.003
0.095
0.022
0.155
-0.041
-0.007
-0.012
-0.033
0.659
0.534
0.511
0.440
0.386
0.043
0.103
0.063
0.146
-0.070
-0.134
0.130
-0.101
-0.141
0.035
-0.002
-0.054
0.138
-0.051
-0.135
0.207
0.069
-0.026
0.014
0.057
-0.010
0.024
-0.051
0.068
-0.157
0.204
0.211
0.037
-0.171
-0.072
0.076
-0.213
0.235
-0.021
-0.014
0.187
0.011
-0.113
0.119
0.144
-0.132
情報収集
リスク管理
決 定 力
ヒューリス
ティクス
I T
リテラシー
一 貫 性
生活戦略
第1因子 第2因子 第3因子 第4因子 第5因子 第6因子 第7因子 第8因子
表2 因子分析の結果(その2)
因子抽出法:主因子法 回転法:Kaiser の正規化を伴わないバリマックス法
26
C E L S e p . 2 0 0 5
Pepole
’
s Views on Life and Lifestyle - a survey
(1)
配
慮
意
向
の
有
無
と
、
長
期
的
視
点
を
重
視
す
る
か
ど
う
か
で
、
市
場
原
理
で
は
軽
視
さ
れ
が
ち
な
他
者
や
次
世
代
へ
の
配
慮
で
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
を
捉
え
る
こ
と
が
で
き
る
の
で
は
な
い
か
と
考
え
た
。
第
二
に
、
自
己
主
張
因
子
と
人
生
享
受
因
子
の
二
次
元
で
回
答
者
を
位
置
づ
け
︵
ポ
ジ
シ
ョ
ニ
ン
グ
︶
す
る
。
権
利
や
考
え
を
主
張
す
る
と
い
う
自
我
の
強
さ
と
、
社
会
へ
の
影
響
力
よ
り
は
自
分
の
人
生
を
楽
し
む
と
い
う
価
値
観
の
関
係
を
見
る
こ
と
で
、
今
後
の
社
会
を
変
え
て
い
く
存
在
に
な
る
か
ど
う
か
と
い
う
こ
と
が
見
え
て
く
る
の
で
は
な
い
か
と
考
え
た
。
第
三
に
、
消
費
行
動
群
か
ら
、
生
活
戦
略
因
子
と
ヒ
ュ
ー
リ
ス
テ
ィ
ク
ス
因
子
の
二
次
元
で
回
答
者
を
位
置
づ
け
︵
ポ
ジ
シ
ョ
ニ
ン
グ
︶
す
る
。
自
立
し
た
生
活
者
で
あ
る
と
い
う
意
識
と
、
実
際
の
慣
性
や
バ
イ
ア
ス
に
影
響
さ
れ
る
現
実
の
行
動
と
の
関
係
を
見
る
こ
と
で
、
消
費
者
像
が
よ
り
明
ら
か
に
な
る
と
考
え
た
。
最
後
に
I
T
リ
テ
ラ
シ
ー
因
子
に
関
し
て
は
、
単
独
で
そ
の
位
置
づ
け
を
見
る
。
デ
ジ
タ
ル
デ
バ
イ
ド
と
い
う
言
葉
は
、
や
や
古
び
て
き
た
も
の
の
、
消
費
や
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
、
福
祉
な
ど
、
生
活
の
あ
ら
ゆ
る
場
面
で
I
T
活
用
の
場
が
広
が
っ
て
い
く
こ
と
は
間
違
い
な
い
。
そ
の
活
用
力
の
程
度
で
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
は
大
き
く
変
わ
っ
て
く
る
の
で
は
な
い
か
と
い
う
問
題
意
識
か
ら
の
選
択
で
あ
る
。
も
ち
ろ
ん
、
こ
の
よ
う
な
切
り
口
は
十
分
吟
味
さ
れ
た
も
の
で
は
な
く
、
ア
ド
ホ
ッ
ク
︵Ad Hoc
︿
ラ
テ
ン
語
﹀
、
特
定
の
目
的
に
沿
っ
た
﹃
一
時
的
な
﹄
の
意
︶
で
あ
る
こ
と
は
否
め
な
い
。
し
か
し
、
こ
こ
で
は
﹁
普
遍
的
に
﹂
通
用
す
る
ラ
イ
フ
ス
タ
イ
ル
を
見
つ
け
よ
う
と
い
う
意
図
は
な
い
。
我
々
な
り
の
切
り
口
で
見
た
時
に
、
生
活
者
が
ど
の
よ
う
に
捉
え
ら
れ
、
今
後
の
姿
が
ど
う
展
望
で
き
る
か
を
知
る
こ
と
が
目
的
で
あ
る
。
し
た
が
っ
て
、
こ
の
よ
う
な
取
り
組
み
方
法
に
も
ご
理
解
を
い
た
だ
き
た
い
と
思
う
。
ま
た
、
生
活
意
識
調
査
は
、
可
能
で
あ
れ
ば
、
今
後
も
継
続
し
て
い
き
た
い
と
思
っ
て
い
る
。
そ
の
よ
う
な
長
期
的
な
取
り
組
み
の
中
か
ら
、
よ
り
信
頼
性
の
あ
る
検
討
方
法
が
得
ら
れ
る
で
あ
ろ
う
と
も
考
え
て
い
る
。
3
グ
ル
ー
プ
化
の
過
程
∼
ク
ラ
ス
タ
ー
分
析
∼
設
問
か
ら
得
ら
れ
た
七
つ
の
因
子
を
も
と
に
、
回
答
者
を
グ
ル
ー
プ
に
分
類
す
る
の
が
次
の
ス
テ
ッ
プ
で
あ
る
。
方
法
と
し
て
は
ク
ラ
ス
タ
ー
分
析
と
い
う
手
法
を
用
い
る︵
※
11
︶
。
ま
ず
、
回
答
者
に
つ
い
て
、
七
種
類
の
因
子
得
点
を
そ
れ
ぞ
れ
算
出
す
る
。
そ
れ
を
も
と
に
七
次
元
空
間
に
各
回
答
者
を
位
置
づ
け
る
。
ク
ラ
ス
タ
ー
分
析
と
は
、
そ
の
空
間
に
お
け
る
回
答
者
間
の
﹁
距
離
﹂
を
計
算
し
て
、
近
い
も
の
を
一
つ
の
グ
ル
ー
プ
に
す
る
と
い
う
手
法
で
あ
る
。
こ
の
場
合
、
全
集
団
を
い
く
つ
の
グ
ル
ー
プ
に
分
類
す
べ
き
か
と
い
う
こ
と
に
関
し
て
は
特
に
基
準
は
な
く
、
分
析
者
の
判
断
に
依
存
す
る
こ
と
と
な
る
。
グ
ル
ー
プ
数
を
多
く
す
る
ほ
ど
、
各
グ
ル
ー
プ
の
特
徴
は
際
だ
つ
が
、
一
方
で
構
成
人
数
が
少
な
く
な
っ
て
、
グ
ル
ー
プ
と
し
て
見
て
い
い
の
か
と
い
う
問
題
が
出
て
く
る
。
今
回
の
調
査
に
お
い
て
、
約
一
〇
〇
〇
名
の
方
々
に
回
答
し
て
い
た
だ
い
た
が
、
四
二
+
五
三
=
九
五
設
問
の
一
つ
で
も
回
答
漏
れ
が
あ
る
と
、
そ
の
方
は
、
こ
の
分
析
に
関
し
て
は
無
効
回
答
者
︵
デ
ー
タ
的
に
は
欠
損
値
︶
と
な
っ
て
し
ま
う
。
結
果
と
し
て
有
効
回
答
八
五
七
名
︵
欠
損
値
一
七
七
︶
と
な
っ
た
。
グ
ル
ー
プ
に
分
類
す
る
に
は
、
最
低
で
も
全
体
の
五
パ
ー
セ
ン
ト
程
度
の
人
数
が
必
要
で
あ
ろ
う
と
い
う
こ
と
、
一
方
で
、
各
グ
ル
ー
プ
の
特
徴
が
な
る
べ
く
失
わ
れ
な
い
よ
う
に
と
い
う
評
価
基
準
を
設
け
た︵
※
12
︶
。
こ
れ
ら
も
当
然
、
恣
意
的
な
判
断
に
は
違
い
な
い
が
、
最
良
な
解
を
得
る
基
準
が
な
い
。
し
た
が
っ
て
、
拙
稿
で
の
判
断
基
準
を
明
ら
か
に
し
、
批
判
を
可
能
に
す
る
こ
と
で
理
解
は
得
ら
れ
る
も
の
と
考
え
る
。
結
果
と
し
て
、
今
回
の
デ
ー
タ
に
関
し
て
は
、
一
一
の
グ
ル
ー
プ
に
分
類
す
る
こ
と
が
妥
当
で
あ
る
と
判
断
し
た
。
こ
の
場
合
、
各
グ
ル
ー
プ
の
七
つ
の
要
素
に
関
す
る
因
子
得
点
の
平
均
値
は
表
3
の
様
に
な
っ
た
。
ま
ず
、
因
子
得
点
は
、
八
五
七
名
全
員
で
い
う
と
平
均
値
ゼ
ロ
に
標
準
化
さ
れ
て
い
る
。
し
た
が
っ
て
グ
ル
ー
プ
の
平
均
0.203
-0.597
-0.794
0.245
0.332
0.231
0.614
-0.542
0.642
-0.085
0.029
0.437
-0.190
-0.371
0.833
-1.105
0.348
-0.108
-0.475
0.537
0.071
-0.814
0.561
0.320
0.175
-0.907
0.608
0.010
-0.565
-0.132
0.861
0.015
-1.162
-0.518
-0.360
-0.326
-0.462
0.205
-0.282
0.658
0.404
0.464
1.034
-0.491
1.245
0.127
-1.033
0.556
-0.791
0.029
0.294
-0.335
0.741
-1.096
-0.616
-0.800
0.128
-1.057
-0.633
0.994
0.455
-0.198
-0.110
0.439
-0.039
0.682
0.734
-0.304
-0.356
-0.478
-0.016
0.811
-0.697
1.319
-0.078
-0.483
-0.293
64
147
61
82
54
101
84
72
81
62
49
共 同 性 長 期 性 自己主張 人生享受 生活戦略 ヒューリス
ティクス リテラシーI T 構成人数
表3 クラスター分析の結果
第
1G
第
2G
第
3G
第
4G
第
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27 C E L S e p . 2 0 0 5
特 集
現代生活者の住まい・生活観(1)
Ⅱ
住
ま
い
・
生
活
意
識
に
見
る
現
実
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題
︿
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