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乳幼児発達健診における精神発達検査の開発

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Academic year: 2021

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平成9年3月15日 第44巻 日本公衛誌 第3号 207

乳幼児発達健診における精神発達検査の開発

吉川

領一

日詰

正文

山本

京子

藤田

利治

目的 将来の発達障害についての予測的妥当性のある精神発達検査を開発する 方法 ① 精神発達検査項目を漸定的に選定し,長野県須坂市の7ヵ月,10ヵ月,1歳,1歳6ヵ月時の乳 幼児発達健診において,その検査項目の結果を蓄積した  ② 全健診受診児を保育園・幼稚園の年中組(5歳)までプロスペクティブに追跡し,発達障害(精 神遅滞,広汎性発達障害,注意欠陥多動障害)について診断した  ③ ①と②の関連を分析した 成績 ① 7ヵ月時の人見知り,1歳時の指差し,1歳6ヵ月時の絵本の応答などを除くと,検査項目の通 過率は90%以上であった  ② χ2検定が高度に有意で敏感度が高い検査項目は,7ヵ月時で人見知り,座位,パラシュート反射 など4項目,10ヵ月時で人見知り,四つ這い,名前に振り向くなど5項目,1歳時で有意味語,聴性模 倣,指差しなど8項目,1歳6ヵ月時で絵本の応答,自分の名前のみに振り向く,聴性模倣など7項目 であった  ③ 1次スクリーニングの現場で保健婦が簡便に利用でき,将来の発達障害の可能性の判別に役立つ 検査項目という方針に,臨床経験を加味して,スクリーニング検査として有効な検査項目を選定した  ④ 選定したすべての検査項目を総合化した尺度得点上で,特異度・敏感度がともに高く,フォロー 率が適切な範囲内に入るように切断点を設定した 結論 ① 将来の発達障害について予測的妥当性のある精神発達検査項目を選定した  ② この中で,対人関係に関する検査項目の重要性が示唆された  ③ 個々の検査項目で判定するよりも,すべての検査項目を総合化した尺度得点を用いて切断点によ り判定することによって,将来の発達障害の予測可能性が向上すると考えられた Key words : 乳幼児健診,発達障害,精神発達検査,予測的妥当性,切断点

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