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頚部食道における異所性胃粘膜島

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Academic year: 2021

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71 る. 〔方法〕健常者(N群)20例,慢性肝炎(CH群)25 例,肝硬変(LC群)20例を対象とした.超音波パルス ドブラ法を用いて右肝静脈血流波形を3型に分類し, 各型問でICGR、5値albumin値を対比した.また同部 位でのpulsatility index(PI)および血流量を算出し 各々と病理組織所見を対比した. 〔結果〕①肝静脈血流波形は二峰性の波型にわずか に逆流を認める1型,二峰性の波形に逆流を認めない II型,わずかに波うつか正常波を示すm型に分類され

た.②N群では1型が多くLC群ではIII型が多かっ

た.③III型は二型に比しICGR、5値は有意に高くalbu− minは有意に二値であった.④LC群ではN群に比し PIは有意に低く,右肝静脈血流量は有意に高値であっ た. 〔結語〕肝静脈血流波形・血流量の測定は肝の病態 把握の一助となる. 25.ヒト膵液の抗菌活性の検討 (消化器内科,*中央検査部) 吉田 憲司・菊池 賢*・白鳥 敬子・ 土岐 文武・渡辺伸一郎・神津 忠彦・ 竹内 正*・小幡 裕・清水喜八郎* 〔目的〕急性増悪を繰り返す慢性膵炎に対して,十 二指腸内細菌の膵管内への逆行性の進入などの関与も 考えられている.そこで膵液のEoo1疹に対する抗菌活 性の有無を検討した. 〔方法〕慢性膵炎1群・II群患者,健常例に,セク レチン試験を施行し,得られた膵液を且lterに通し,菌 の除去を行った.この膵液に,E60〃を接種,37.0℃ にて培養を行い,経時的に生菌数を測定した. 〔成績〕健常者では膵液の濃度依存性に,E60」ゴの 発育を抑制した.慢性膵炎1群II群では,この抑制作 用は認められなかった. 〔結論〕健常膵液はE601ゴの発育を抑制するが,慢 性膵炎患者膵液では抑制を認めず,健常老に比し慢性 膵炎患者ではE601ゴの感染を受けやすい可能性が示 唆された. 26.有二二弁移植術を施行した食道アカラシア症例 の検討 (二二医科大学第2外科) 門馬 公経・小原 靖尋・宮田 秀夫・ 門脇 淳・田島 芳雄 食道アカラシアに対して有茎胃弁移植術を施行した 症例の術後成績について検討した. 対象症例は8例で,手術時の年齢は23から62歳,男 性2例,女性6例である.術後経過観察期間は1年2 ヵ月から8年1ヵ月である.これら症例に対して,術 前後の臨床症状,食道X線造影,内視鏡検査,内圧検 査,24時間pHモニターリングを行い,術前後の病態を 検討した結果,以下の結論を得た. 本術式は,LESPを優位に低下させ,食物摂取に関し てはほぼ満足する結果であった.しかし,術後比較的 早期から胃食道逆流現症を認めSavary−Miller分類 でStage I∼IVの逆流性食道炎の所見を認めた.従っ て,長期予後を良好にするためには,逆行性食道炎を 防止する対策が必要であると思われた. 27.4年5カ月間経過を観察した早期食道癌の1例 (中山記念胃腸科病院) 小島原典子・林 恒男・田中精一・ 磯部さく子・佐藤 秀一・武雄 康悦・ 今里 雅之・太田代安富・吉田 基巳・

呉鳥山・高石祐子

(東京女子医大消化器外科) 井手 博子 症例は,79歳,男性.昭和61年検診の上部消化管造 影で胃角部の異常を指摘,内視鏡検査で早期食道癌を 発見された.高齢であり,自覚症状が全くないため積 極的治療を行わず,自然経過を観察した. 内視鏡的には,o・IIbで,経過中わずかな拡大傾向と 表面の粗造さの増大を認めたのみで進行は非常に緩や かだった.生検組織学検査では,角化傾向の乏しい中 分化型扁平上皮癌だった. 早期食道癌の長期生存例に関する若干の文献的考察 を加えて報告した. 28.頚部食道における異所性胃粘膜島 (浦和市立病院消化器内科) 藤倉信一郎・中村 真一・ 横山 聡・田宮 誠 頚部食道における異所性胃粘膜島は先天性であると する説が主流である.しかし我々はこの説に疑問を抱 き,上部消化管内視鏡検査例185例を対象として検討し た. 年齢分布は高齢老に多く(30歳未満:2/44例,4.5%, 30歳以上:15/141例,10.6%,なお11例が60歳以上), 個数も高齢者に多かった(30歳未満:2例/1個.30歳 以上:9例/1個,3例/2個,3例/3個).食道全体 における胃粘膜上皮の分布は頚部食:道に17例,食道下 端に32例だが,中間部には皆無であった. これらの結果は頚部食道胃粘膜島が先天性であるよ 一939一

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72 りは後天的に形成されたものであることを示唆してい る.成因としては飲食物,酒,煙草等の刺激が考えら れる. 29.興味ある食道癌の1例 (野上胃腸病院) 野上 厚・万本 盛三 (東京女子医大消化器外科) 井手 博子・江口 礼紀・遠藤 健・ 窪田 徳幸・中村 努・羽生富士夫・ 山田 明義 75歳男性,摂取時のつかえ感を主訴に来院した.食 道造影並びに内視鏡検査にて食道癌と診断,手術が施 行された.病巣は高分化型扁平上皮癌で,深達度mp, no, ly(一), v(一), Stage I.昭和48年より摂i二時

のつかえ感があり当時は食道アカラシアと診断されて いたが,切除標本の病理組織学的検査により,粘膜筋 板の欠如と筋層特に内輪筋の著明な萎縮が認められ, 先天的な異常と考えられた. 本邦における食道粘膜筋板欠損の報告は特発性食道 破裂の報告例のみで,非常に稀なかつ興味ある1例と 思われ報告した. 30.胃悪性神経鞘腫の1例 (中山記念胃腸科病院)

高石祐子・林 恒男・田中精一・

太田代安律・今里 雅之・吉田 基巳・ 磯部さく子・佐藤 秀一・呉 二二・ 小島原典子 症例は57歳男性.胃潰瘍経過観察中内視鏡検査にて 胃角部に粘膜下腫瘍を指摘した.画像診断上直径5cm, ノ 壁均一な嚢胞性病変で腫瘍成分を認めず,経過を観察 していたが,2年5ヵ月後CT上嚢胞が増大,内部に 充実性の成分を認め,手術目的に入院となった.経過 中自覚症状はなかった.血管造影検査にて胃前庭部領 域に左胃動脈から栄養される腫瘍血管像を認め,胃悪 性嚢胞性腫瘍を疑い幽門側胃切除術を施行した.切除 標本上腫瘍は直径6.5cm,前庭部小変側漿膜面から壁 外性に増殖していた.術後病理組織検査にて,胃悪性 神経鞘腫と診断した.患者は術後5ヵ月経過し健在で ある.比較的稀な疾患であり若干の文献的考察を加え て発表した. 31.経皮内視鏡的丁丁造設術の経験 (川崎胃腸病院) 廣瀬 哲也・松山 秀樹・ 鏑木 裕二・松尾 成久 経皮内視鏡的胃痩造設術(以下PEG)は簡便かつ安 全に施行しうる胃痩造設法として普及しつつある.今 回われわれは本法が有用であった2症例を経験したの で報告する. 症例1は64歳男性.脳梗塞後後遺症の誤飲性肺炎で 経口摂取不能であったが,PEG施行後肺炎の改善がみ られ在宅経腸栄養が可能となった. 症例2は48歳男性.膵癌による癌性腹膜炎で胃角部 の完全閉塞を来し,頻回の口区気,口区吐がみられた.PEG 施行により,三管を抜去,苦痛を除去し得た. PEGは,技が簡便で管理の容易な栄養補給法として 症例1の・ごとく在宅看護の可能性を開くという点で有 用であり,また症例2のように減圧ドレナージとして 癌性腹膜炎によるイレウスの苦痛の軽減といった方向 へも応用は広まるもの・と考えられる. 32.緊急内視鏡施行例の臨床的検討 (社会保険山梨病院) 杉山 茂樹・加藤 純子・ 井ロ 孝伯・飯田 龍一 社会保険山梨病院において1990年1年間に行われた 15,952例の上部消化管内視鏡検査中顕著な吐下血,腹 部激痛,誤飲等の発症から24時間未満に施行された45 症例48病巣の検討と内視鏡的処置について統計的に考 察した. 最多疾患は胃潰瘍で次は食道静脈瘤破裂であった. 内視鏡的処置はエタノール,高張食塩水,電気的焼灼 による潰瘍の止血と食道静脈瘤硬化療法,アニサキス や異物の摘出術が行われた.胃十二指腸潰瘍22例中10 例が内視鏡的処置を施行し全例一時止血されたが再出 血4例で再止血3例,手術1丁目あった.噴出性,拍 動性の出血は一度の内視鏡的処置では再出血するもの が多かった.食道静脈瘤9例中8例は硬化療法を施行 した.硬化療法合併症で1例死亡し内視鏡診断後DIC で1例死亡した. 以上1年間に緊急内視鏡を施行した症例について検 討した. 33.酵素抗体法によるエンドセリンの局在について (東京女子医大成人医学センター) 秋本真寿美・重本 新見 晶子・石川 高田茂登子・三輪 勝 健一・山内 山下 克子・横山 六男・渡辺 雅枝・栗原 洋子・円上 大三・前田 泉 麗・ 毅・ 晃・ 淳・ Ehdothelin(ET)を経動脈的にラットに投与し,血 一940一

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