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<巻頭言>看護学会の今後に期待する 利用統計を見る

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Yamanashi Nursing Journal Vol.2 No.1 (2003)

本学会は第1回学術集会で氏家幸子講師(大阪大 学名誉教授)による「看護系大学に期待される教育 と研究」の講演で始まり 13 題の発表が行われまし た。第2回集会では川島みどり講師(健和会臨床看 護研究所)による「看護技術の科学と検証―日常ケ アの根拠を明らかにする」の教育講演を企画し,看 護実践活動に科学的根拠をあたえ,理論的体系化 を図る意義を確認しあいました。そして16題の発 表があり相互に熱いデスカッションが行われまし た。第3回集会では,樋口康子講師(日本赤十字看 護大学学長)による「看護実践の研究について」の 講演により,臨床の場において科学的根拠に基づ いて考え,行動することの重要性が強調されまし た。修士課程大学院生による発表も加わり19題の 発表があり研究交流が深まりました。 研究発表の 5 割余は附属病院の看護師と看護学 科教員との協働により行われたものであり,その 主題には看護対象のニーズを充足することや援助 技術を追求したもの,患者や障害者の主体性を重 視した看護援助の開発,看護専門職者の認識や態 度に迫った研究,家族支援の充実を追究したもの がありました。まさに,看護実践の場で生じた疑 問を取り上げ,追究する努力過程が表出された学 会になってきました。これらが臨床の看護活動に 影響をもたらし,いずれはケアの質の向上に結び つくものと思います。研究のための研究ではなく, 看護業務改善に役にたつ,すなわち患者によりよ 山梨大学看護学会会長 山岸 春江

看護学会の今後に期待する

巻頭言

い看護サービスを提供できる条件整備に貢献する ことになるでしょう。3回までの学術集会で発表さ れた演題は48題であり,これらを論文として会誌 に公表することは一層の時間をかけた努力を要し ます。しかし,多くの会員が理解できる論文形式 に作成して,会誌に公表するまでにするには査読 機能の役割発揮も大切でしょう。重ねての査読に より研究取り組みの意欲を阻害することのないよ うに報告にまとめることが,つぎへの研究する力 のバネになることと思います。学会で発表した後 には会誌に投稿できるように完成度の高い研究を 追求したいものです。 最近では,わが国の看護系学会も多数設立して おり,ようやく日本学術会議第18期に看護学研究 連絡委員会の発足が認められたところです。日本 学術会議で登録を認められている看護系の学術研 究団体は千葉看護学会,日本家族看護学会,日本 看護科学学会,日本看護学教育学会,日本看護研 究学会,日本看護診断学会,日本がん看護学会,日 本助産学会,聖路加看護学会,日本精神保健看護 学会,日本地域看護学会,日本糖尿病教育・看護 学会,日本老年看護学会,日本在宅ケア学会,日 本難病看護学会,日本看護福祉学会,日本看護管 理学会の18団体です。山梨大学の学内で誕生した 本学会はまだまだ未熟な学術基盤でありますが, これからみんなで育てていくことをこころから 願っています。

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